JP4593484B2 - データ通信システムおよびその方法 - Google Patents
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Description
前記第1のネットワーク内に存在し、装置またがりのリンクアグリゲーションが適用された第1及び第2のエッジと、
前記第1のネットワーク内に存在し、前記第1のエッジに第1の仮想回線を介して接続されると共に、前記第2のエッジに第2の仮想回線を介して接続される第3のエッジと、
前記第2のネットワーク内に存在し、前記第1及び第2のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第2のネットワーク内のホストと接続される第4のエッジと、
前記第3のネットワーク内に存在し、前記第3のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第3のネットワーク内のホストと接続される第5のエッジと、
を備え、
前記第3のネットワーク内のホストから、前記第2のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記第3のエッジは、前記第3のネットワーク内のホストから前記第5のエッジを介して送信される前記パケットを受信し、前記パケットを複製して、前記第1及び第2の仮想回線へそれぞれ中継し、
前記第1のエッジは、前記第1の仮想回線から送信される前記パケットを受信し、前記第2のエッジは、前記第2の仮想回線から送信される前記パケットを受信すると共に、前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、互いの間で予めなされた取り決めに基づいて、受信した前記パケットの取り扱いを判断し、一方のエッジでは、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継して、前記第2のネットワーク内のホストに転送し、他方のエッジでは、受信したパケットを、前記第4のエッジに中継することなく、破棄することを要旨とする。
前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、前記第3のエッジとの間に接続される、前記第1及び第2の仮想回線を確立する際に、確立される前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、前記第1のエッジと第2のエッジとの間で前記取り決めを行うと共に、それぞれ、前記第3のエッジに対して仮想回線確立メッセージを送信し、そのメッセージに用いて、確立される前記第1及び第2の仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、前記第3のエッジにおいて、MAC学習をしないよう指示することが好ましい。
前記第1及び第2のエッジのうち、一方のエッジにおいて障害が発生し、他方のエッジが、その障害発生を検出した場合、その障害検出エッジは、接続される前記仮想回線から受信される前記パケットを前記第4のエッジに中継するよう、前記取り決めを更新することが好ましい。
前記障害検出エッジは、前記取り決めを更新した後において、接続される前記仮想回線から送信される前記パケットを受信した場合に、更新された前記取り決めに基づいて、受信した前記パケットの取り扱いを判断し、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継することが好ましい。
障害の発生していた前記エッジが障害から復旧した場合に、前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、前記第1のエッジと第2のエッジとの間で再度取り決めを行うと共に、復旧した前記エッジは、前記第3のエッジに対して仮想回線確立メッセージを送信し、そのメッセージに用いて、確立される前記仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、前記第3のエッジにおいて、MAC学習をしないよう指示することが好ましい。
前記第1のネットワーク内に存在し、装置またがりのリンクアグリゲーションが適用された第1及び第2のエッジと、
前記第1のネットワーク内に存在し、前記第1のエッジに第1の仮想回線を介して接続されると共に、前記第2のエッジに第2の仮想回線を介して接続される第3のエッジと、
前記第2のネットワーク内に存在し、前記第1及び第2のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第2のネットワーク内のホストと接続される第4のエッジと、
前記第3のネットワーク内に存在し、前記第3のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第3のネットワーク内のホストと接続される第5のエッジと、
を備え、
前記第3のネットワーク内のホストから、前記第2のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記第3のエッジは、前記第3のネットワーク内のホストから前記第5のエッジを介して送信される前記パケットを受信し、パケット転送に関するMAC学習の内容に基づいて、前記パケットを、前記第1及び第2の仮想回線のうち、いずれか一方に中継し、
前記第1及び第2のエッジのうち、接続される仮想回線から前記パケットを受信したエッジは、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継して、前記第2のネットワーク内のホストに転送することを要旨とする。
前記第1のエッジと第2のエッジとの間では、前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、予め取り決めがなされていると共に、
前記第2のネットワーク内のホストから、前記第3のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記第1及び第2のエッジのうち、一方のエッジが、前記第2のネットワーク内のホストから前記第4のエッジを介して送信された前記パケットを受信すると、前記一方のエッジは、受信した前記パケットから宛先と送信元の組を取得し、その宛先と送信元とを入れ替えて新たな組を得て、その新たな組のパケットの取り扱いについて、前記取り決めに、中継する旨の設定がされている場合には、受信した前記パケットを接続される前記仮想回線に中継し、その新たな組のパケットの取り扱いについて、破棄する旨の設定がされている場合には、受信した前記パケットを他方のエッジに送信することが好ましい。
前記第1及び第2のエッジのうち、前記他方のエッジが、前記一方のエッジから送信された前記パケットを受信すると、前記他方のエッジは、受信した前記パケットから宛先と送信元の組を取得し、その宛先と送信元とを入れ替えて新たな組を得て、その新たな組のパケットの取り扱いについて、前記取り決めに、中継する旨の設定がされている場合には、受信した前記パケットを接続される前記仮想回線に中継することが好ましい。
前記第3のエッジは、前記第1及び第2の仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、MAC学習をするように設定されていると共に、
前記第3のエッジは、前記第1または第2の仮想回線から前記パケットを受信した場合に、前記設定に基づいて、受信した前記パケットの転送に関してMAC学習して、前記MAC学習の内容を得ると共に、受信した前記パケットを前記第5のエッジに中継することが好ましい。
前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、前記第3のエッジとの間に接続される、前記第1及び第2の仮想回線を確立する際に、確立される前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、前記第1のエッジと第2のエッジとの間で前記取り決めを行うと共に、それぞれ、前記第3のエッジに対して仮想回線確立メッセージを送信し、そのメッセージを用いて、確立される前記第1及び第2の仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、前記第3のエッジにおいて、MAC学習をするよう指示することが好ましい。
前記第1及び第2のエッジのうち、一方のエッジにおいて障害が発生し、他方のエッジが、その障害発生を検出した場合、
その障害検出エッジは、接続される前記仮想回線から受信される前記パケットを前記第4のエッジに中継するよう、前記取り決めを更新すると共に、前記第3のエッジに対して、取り消しメッセージ送信し、そのメッセージを用いて、前記一方のエッジに接続される仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、MAC学習した内容を消去するよう指示することが好ましい。
前記障害検出エッジは、前記取り決めを更新した後において、接続される前記仮想回線から送信される前記パケットを受信した場合に、更新された前記取り決めに基づいて、受信した前記パケットの取り扱いを判断し、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継することが好ましい。
障害の発生していた前記エッジが障害から復旧した場合に、前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、前記第1のエッジと第2のエッジとの間で再度取り決めを行うと共に、復旧した前記エッジは、前記第3のエッジに対して仮想回線確立メッセージを送信し、そのメッセージに用いて、確立される前記仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、前記第3のエッジにおいて、MAC学習をするよう指示し、さらに、前記第3のエッジに対して、取り消しメッセージ送信し、そのメッセージを用いて、特定のパケット転送に関して、MAC学習した内容を消去するよう指示することが好ましい。
前記第1のエッジと第2のエッジとの間では、前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、予め取り決めがなされていると共に、
前記第2のネットワーク内のホストから、前記第3のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記第1及び第2のエッジのうち、一方のエッジが、前記第2のネットワーク内のホストから前記第4のエッジを介して送信された前記パケットを受信すると、前記一方のエッジは、受信した前記パケットから宛先と送信元の組を取得し、その宛先と送信元とを入れ替えて新たな組を得て、その新たな組のパケットについては中継するように、前記取り決めを更新し
前記一方のエッジは、他方のエッジに対して、その新たな組のパケットについては破棄するように、前記取り決めの更新を指示すると共に、前記第3のエッジに対して、その新たな組のパケットについては前記一方のエッジに接続される仮想回線に送信するように、前記MAC学習の内容を指示し、
前記一方のエッジは、受信した前記パケットを接続される仮想回線に中継し、
前記第3のエッジは、前記第1及び第2の仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、MAC学習をしないように設定されていると共に、
前記第3のエッジは、前記第1または第2の仮想回線から前記パケットを受信した場合に、前記設定に基づいて、受信した前記パケットの転送に関してMAC学習することなく、受信した前記パケットを前記第5のエッジに中継することが好ましい。
前記第3のネットワーク内のホストから、前記第2のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記第1及び第2のエッジのうち、接続される仮想回線から前記パケットを受信したエッジは、更新した前記取り決めに基づいて、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継することが好ましい。
障害の発生していた前記エッジが障害から復旧した場合に、前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、前記第1のエッジと第2のエッジとの間で再度取り決めを行うと共に、復旧した前記エッジは、前記第3のエッジに対して仮想回線確立メッセージを送信し、そのメッセージに用いて、確立される前記仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、前記第3のエッジにおいて、学習をしないよう指示し、さらに、前記第3のエッジに対して、取り消しメッセージ送信し、そのメッセージを用いて、特定のパケット転送に関して、学習した内容を消去するよう指示することが好ましい。
A.ネットワークの構成:
B.第1の実施例:
B−1.仮想回線確立動作:
B−2.通常動作:
B−3.障害発生時動作:
B−4.復旧時動作:
B−5.実施例の効果:
C.第2の実施例:
C−1.仮想回線確立動作:
C−2.通常動作:
C−3.障害発生時動作:
C−4.復旧時動作:
C−5.実施例の効果:
D.第3の実施例:
D−1.仮想回線確立動作:
D−2.通常動作:
D−3.障害発生時動作:
D−4.復旧時動作:
D−5.実施例の効果:
E.変形例:
図1は本発明のデータ通信システムが適用されるネットワークを示す説明図である。このネットワークでは、図1に示すように、VPLSが実現されており、各ユーザ網間に、SPによって提供されるMPLS網(SP網)が介在する。SP網内には、多数のネットワーク装置が存在し、それらが互いに回線によって接続されている。各ユーザ網と、SP網とは、各ユーザ網のエッジ部分に存在するカスタマエッジCEと、SP網のエッジ部分に存在するプロバイダエッジPEと、を回線にて接続することにより、互いに接続されている。
それでは、本発明の第1の実施例について説明する。まず、図3A〜3C及び図4A,4Bを用いて、仮想回線確立動作及び通常動作について説明し、次に、図5A〜5C及び図6A,6Bを用いて、障害発生時動作及び復旧時動作について説明する。
図3Aは本発明の第1の実施例における仮想回線(VC)確立の動作を説明するための説明図である。また、図4Aはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、仮想回線(VC)確立の動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図3Aに示すように、プロバイダエッジPE1の制御部110と、プロバイダエッジPE2の制御部110とは、お互いの間で、仮想回線(VC)から受信したパケットの取り扱いについて、取り決めを行う。具体的には、プロバイダエッジPE1が、確立される仮想回線VC1からパケットを受信した際に、そして、プロバイダエッジPE2が、確立される仮想回線VC2からパケットを受信した際に、それぞれ、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダのいずれか、またはそれの組み合わせに基づいて、受信したパケットを中継するか、廃棄するか、について、取り決めを行う。
図3Aに示すように、プロバイダエッジPE1の制御部110と、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、それぞれ、VC確立メッセージ(Label Mapping)を送信して、そのメッセージに用いて、互いの間で確立される仮想回線(VC)についてMAC学習をしないように指示する。ここで、MAC学習とは、受信したパケットの宛先や送信元のMACアドレスを見て、どのポートや仮想回線にどのMACアドレスがつながっているかということを学習することである。
図3B,3Cは本実施例における通常動作を説明するための説明図である。また、図4Bはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、通常動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図3Bに示すように、ユーザ1網のホストAが、ユーザ2網のホストB宛てにパケットを送信する。カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、予め設定されたルールに従って、SP網における、装置またがりのリンクアグリゲーションが適用された2台のプロバイダエッジPE1,PE2のうち、一方のプロバイダエッジPEに中継する。本実施例においては、プロバイダエッジPE2に中継するように、設定されているものとする。さらに、そのプロバイダエッジPE2の制御部110は、送信されたパケットを、そのまま仮想回線VC2を介してプロバイダエッジPE3に中継する。
プロバイダエッジPE3の制御部110は、送信されたパケットを、ユーザ2網のカスタマエッジCE2に中継する。このとき、プロバイダエッジPE3の制御部110は、図4Bに示すVCテーブルを参照し、仮想回線VC2について、MAC学習しないと設定されているので、そのパケットの宛先や送信元や仮想回線についての学習をすることなく、そのパケットを中継する。そして、カスタマエッジCE2の制御部110は、送信されたパケットを、そのままホストBに中継する。
次に、図3Cに示すように、ユーザ2網のホストBが、ユーザ1網のホストA宛てにパケットを送信する。カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままSP網におけるプロバイダエッジPE3に中継する。プロバイダエッジPE3では、前述したとおり、仮想回線VC1,VC2についてMAC学習を行っていない。そのため、プロバイダエッジPE3の制御部110は、カスタマエッジCE2から送信されたパケットを複製して、両方の仮想回線VC1,VC2にそれぞれ中継する。
プロバイダエッジPE1の制御部110と、プロバイダエッジPE2の制御部110は、それぞれ、送信されたパケットを受信すると、各々のアクションテーブルを参照して、受信したパケットを中継するか、廃棄するかを判断する。本実施例では、各々のアクションテーブルは、図4Bに示すごとく記載されているので、プロバイダエッジPE1では、送信されたパケットを廃棄し、プロバイダエッジPE2では、送信されたパケットをユーザ1網のカスタマエッジCE1に中継する。そして、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままホストAに中継する。
図5A,5Bは本実施例における障害発生時の動作を説明するための説明図である。また、図6Aはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、障害発生時の動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図5Aに示すように、例えば、プロバイダエッジPE2において、障害が発生すると、プロバイダエッジPE1の制御部110は、その障害発生を検出する。前述したとおり、プロバイダエッジPE1とPE2との間では、常時、制御メッセージのやり取りがなされており、プロバイダエッジPE2において障害が発生すると、プロバイダエッジPE1の制御部110は、制御メッセージの交信に失敗することになるので、そのことにより、プロバイダエッジPE2で障害が発生したことを検出することができる。また、プロバイダエッジPE2において障害が発生したことにより、図6Aに示すように、プロバイダエッジPE2におけるアクションテーブルは使用不可能となる。
こうして、プロバイダエッジPE2における障害発生を検出すると、プロバイダエッジPE1の制御部110は、パケット転送が停止しないように、直ちに、プロバイダエッジPE1内のアクションテーブルを更新する。具体的には、図6Aに示すように、先に述べたプロバイダエッジPE2との取り決めにより、プロバイダエッジPE1では、アクションテーブルに、宛先Aで送信元Bのパケットについては廃棄するよう設定されており、そのままではパケット転送が停止してしまうので、そのようなパケットを中継するように、設定を更新する。
そこで、図5Bに示すように、ホストBがホストA宛てにパケットを送信する。カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままプロバイダエッジPE3に中継する。プロバイダエッジPE3では、VCテーブルに従って、カスタマエッジCE2から送信されたパケットを仮想回線VC1に中継する。
プロバイダエッジPE1の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、更新されたの後のアクションテーブルを参照して、受信したパケットを中継するか、廃棄するかを判断する。前述したとおり、プロバイダエッジPE1のアクションテーブルは、ステップa9において、図6Aに示すごとく、宛先がホストAで送信元がホストBのパケットについて「中継」と更新されたので、プロバイダエッジPE1では、送信されたパケットを中継してカスタマエッジCE1に送信する。そして、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままホストAに中継する。
図5Cは本実施例における復旧時の動作を説明するための説明図である。また、図6Bはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、復旧時の動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図5Cに示すように、プロバイダエッジPE2において、障害から復旧すると、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE1との間で、制御メッセージのやり取りを再開するので、プロバイダエッジPE1の制御部110は、プロバイダエッジPE2の復旧を検出する。そして、再び、ステップa1の場合と同様に、プロバイダエッジPE1の制御部110と、プロバイダエッジPE2の制御部110とは、互いの間で、仮想回線(VC)から受信したパケットの取り扱いについて、取り決めを行い、図6Bに示すように、各々のアクションテーブルに取り決めた結果を格納する。図6Bに示す例では、プロバイダエッジPE1は、仮想回線VC1から受信した宛先がホストAで送信元がホストBのパケットを廃棄し、プロバイダエッジPE2は、仮想回線VC2から受信した宛先がホストAで送信元がホストBのパケットを中継するとの取り決めがなされている。
図5Cに示すように、復旧したプロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、VC確立メッセージを送信して、そのメッセージに用いて、互いの間で確立される仮想回線VC2についてMAC学習をしないように指示する。
本実施例によれば、ホストBからホストAへパケットを転送する場合、プロバイダエッジPE3では、パケットを複製して両方の仮想回線VC1,VC2にそれぞれ中継するものの、プロバイダエッジPE1,PE2では、予めなされた取り決めにより、一方のプロバイダエッジ(上記例では、PE2)では、送信されたパケットを中継するが、他方のプロバイダエッジ(上記例では、PE1)では、送信されたパケットを破棄するため、ホストAへは、同一のパケットが重畳して転送されることはなく、正常なパケット転送を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。まず、図7A〜7E及び図8A〜8Cを用いて、仮想回線確立動作及び通常動作について説明し、次に、図9A〜9C及び図10A〜10Cを用いて、障害発生時動作及び復旧時動作について説明する。なお、本実施例では、ユーザ2網内において、2つのホストB1,B2がそれぞれカスタマエッジCE2に接続されている。
図7Aは本発明の第2の実施例における仮想回線(VC)確立の動作を説明するための説明図である。また、図8Aはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、仮想回線(VC)確立の動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図7Aに示すように、プロバイダエッジPE1の制御部110と、プロバイダエッジPE2の制御部110とは、お互いの間で、仮想回線(VC)から受信したパケットの取り扱いについて、取り決めを行う。具体的には、プロバイダエッジPE1が、確立される仮想回線VC1からパケットを受信した際に、そして、プロバイダエッジPE2が、確立される仮想回線VC2からパケットを受信した際に、それぞれ、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダのいずれか、またはそれの組み合わせに基づいて、受信したパケットを中継するか、廃棄するか、について、取り決めを行う。
図7Aに示すように、プロバイダエッジPE1の制御部110と、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、それぞれ、VC確立メッセージを送信して、そのメッセージに用いて、互いの間で確立される仮想回線(VC)についてMAC学習をするように指示する。
図7B〜7Eは本実施例における通常動作を説明するための説明図である。また、図8B,8Cはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、通常動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図7Bに示すように、ユーザ1網のホストAが、例えば、ユーザ2網のホストB1宛てにパケットを送信すると、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、予め設定されたルールに従って、SP網における、装置またがりのリンクアグリゲーションが適用された2台のプロバイダエッジPE1,PE2のうち、一方のプロバイダエッジPEに中継する。本実施例においては、プロバイダエッジPE1に中継するように、設定されているものとする。
プロバイダエッジPE1の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、まず、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダを解析して、そのパケットの宛先と送信元の組を取得し、次に、その宛先と送信元とを入れ替えることにより、新たな組を得る。この場合、受信したパケットの宛先はホストB1であり、送信元はホストAであるので、解析により取得される組は(宛先,送信元)=(B1,A)である。次に、その宛先と送信元とを入れ替えると、宛先はホストAとなり、送信元はホストB1となるので、得られる新たな組は(宛先,送信元)=(A,B1)となる。
プロバイダエッジPE3の制御部110は、送信されたパケットを受信し、ユーザ2網のカスタマエッジCE2に中継する。このとき、プロバイダエッジPE3の制御部110は、図8Bに示すVCテーブルを参照し、仮想回線VC1について、MAC学習すると設定されているので、受信したパケットの宛先や送信元や仮想回線についての学習をする。具体的には、受信したパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダを解析し、宛先と送信元を取得すると共に、そのパケットが送信されてきた仮想回線(VC)名を取得する。そして、メモリ114に図8Bに示すような学習テーブルを生成して、取得した宛先と送信元とを入れ替えた上で、仮想回線(VC)名と共に、宛先,送信元,仮想回線の組として格納する。この場合、ヘッダから取得される宛先はホストB1であり、送信元はホストAであり、送信されてきた仮想回線はVC1であるので、宛先と送信元とを入れ替えた上で、仮想回線(VC)名と組み合わせると、格納される組は(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B1,VC1)となる。
次に、図7Cに示すように、例えば、ユーザ2網のホストB1が、ユーザ1網のホストA宛てにパケットを送信すると、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままSP網におけるプロバイダエッジPE3に中継する。プロバイダエッジPE3では、前述したとおり、仮想回線VC1,VC2についてMAC学習を行っているため、プロバイダエッジPE3の制御部110は、カスタマエッジCE2から送信されたパケットを受信すると、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダを解析し、宛先と送信元を取得する。そして、図8Bに示す学習テーブルを参照して、そのパケットを送信すべき仮想回線(VC)を選択する。この場合、ヘッダから取得される宛先はホストAであり、送信元はホストB1であるので、学習テーブルに基づいて、送信すべき仮想回線(VC)としてVC1が選択される。その結果、プロバイダエッジPE3の制御部110は、受信したパケットを、選択した仮想回線VC1のみに中継する。
プロバイダエッジPE1の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、アクションテーブルを参照して、受信したパケットを中継するか、廃棄するかを判断する。プロバイダエッジPE1のアクションテーブルは、図8Bに示すごとく、宛先がホストAで送信元がホストB1のパケットについて「中継」と記載されているので、プロバイダエッジPE1では、送信されたパケットをユーザ1網のカスタマエッジCE1に中継する。そして、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままホストAに中継する。
図7Cに示すように、ユーザ1網のホストAが、今度は、ユーザ2網のホストB2宛てにパケットを送信すると、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、予め設定されたルールに従って、装置またがりのリンクアグリゲーションが適用された2台のプロバイダエッジPE1,PE2のうち、一方のプロバイダエッジPEに中継する。本実施例においては、プロバイダエッジPE1に中継するように、設定されているものとする。
プロバイダエッジPE1の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、ステップb4の場合と同様に、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダを解析して、そのパケットの宛先と送信元の組を取得し、次に、その宛先と送信元とを入れ替えることにより、新たな組を得る。この場合、受信したパケットの宛先はホストB2であり、送信元はホストAであるので、解析により取得される組は(宛先,送信元)=(B2,A)である。次に、その宛先と送信元とを入れ替えると、宛先はホストAとなり、送信元はホストB2となるので、得られる新たな組は(宛先,送信元)=(A,B2)となる。
プロバイダエッジPE2の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、ステップb4,b9の場合と同様に、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダを解析し、宛先と送信元の組を取得する。この場合、宛先はホストB2であり、送信元はホストAであるので、取得される組は(宛先,送信元)=(B2,A)である。次に、その宛先と送信元とを入れ替えることにより、新たな組を取得する。この場合、宛先と送信元とを入れ替えると、宛先はホストAとなり、送信元はホストB2となるので、取得される新たな組は(宛先,送信元)=(A,B2)となる。さらに、取得された新たな組について、図8Cに示すアクションテーブルを参照して、その組が「中継」に設定されているか、「廃棄」に設定されているかを判断する。この場合、新たな組は(宛先,送信元)=(A,B2)であり、プロバイダエッジPE2のアクションテーブルでは、その組は「中継」に設定されている。そして、プロバイダエッジPE2の制御部110は、その組が「中継」に設定されている場合には、受信したパケットをそのまま中継し、仮想回線VC2を介してプロバイダエッジPE3に送信する。
プロバイダエッジPE3の制御部110は、送信されたパケットを受信し、ユーザ2網のカスタマエッジCE2に中継する。このとき、プロバイダエッジPE3の制御部110は、図8Cに示すVCテーブルを参照し、仮想回線VC2について、MAC学習すると設定されているので、受信したパケットの宛先や送信元や仮想回線についての学習をする。この場合、受信したパケットにおけるヘッダから取得される宛先はホストB2であり、送信元はホストAであり、送信されてきた仮想回線はVC2であるので、宛先と送信元とを入れ替えた上で、仮想回線(VC)名と組み合わせると、学習テーブルに格納される組は(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B2,VC2)となる。
次に、図7Eに示すように、例えば、ユーザ2網のホストB2が、ユーザ1網のホストA宛てにパケットを送信すると、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままSP網におけるプロバイダエッジPE3に中継する。プロバイダエッジPE3では、前述したとおり、仮想回線VC1,VC2についてMAC学習を行っているため、プロバイダエッジPE3の制御部110は、カスタマエッジCE2から送信されたパケットを受信すると、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダを解析し、宛先と送信元を取得する。そして、図8Cに示す学習テーブルを参照して、そのパケットを送信すべき仮想回線(VC)を選択する。この場合、ヘッダから取得される宛先はホストAであり、送信元はホストB2であるので、学習テーブルに基づいて、送信すべき仮想回線(VC)としてVC2が選択される。その結果、プロバイダエッジPE3の制御部110は、受信したパケットを、選択した仮想回線VC2のみに中継する。
プロバイダエッジPE2の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、アクションテーブルを参照して、受信したパケットを中継するか、廃棄するかを判断する。プロバイダエッジPE2のアクションテーブルには、図8Cに示すごとく、宛先がホストAで送信元がホストB2のパケットについて「中継」と記載されているので、プロバイダエッジPE2では、送信されたパケットをユーザ1網のカスタマエッジCE1に中継する。そして、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままホストAに中継する。
図9A,9Bは本実施例における障害発生時の動作を説明するための説明図である。また、図10A,10Bはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、障害発生時の動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図9Aに示すように、例えば、プロバイダエッジPE2において、障害が発生すると、プロバイダエッジPE1の制御部110は、その障害発生を検出する。前述したとおり、プロバイダエッジPE2において障害が発生すると、プロバイダエッジPE1の制御部110は、制御メッセージの交信に失敗することになるので、そのことにより、プロバイダエッジPE2で障害が発生したことを検出することができる。また、プロバイダエッジPE2において障害が発生したことにより、図10Aに示すように、プロバイダエッジPE2におけるアクションテーブルは使用不可能となる。
プロバイダエッジPE1の制御部110は、プロバイダエッジPE2における障害発生を検出すると、パケット転送が停止しないようにするために、直ちに、プロバイダエッジPE1内のアクションテーブルを更新する。具体的には、図10Aに示すように、先に述べたプロバイダエッジPE2との取り決めにより、プロバイダエッジPE1では、アクションテーブルに、送信元B1で宛先Aのパケットについては中継するよう設定されているものの、送信元B2で宛先Aのパケットについては廃棄するよう設定されている。従って、そのままでは、送信元がB2で宛先がAのパケットについては、パケット転送が停止してしまう恐れがあるので、そのようなパケットについても中継するように、設定を更新する。
次に、プロバイダエッジPE1の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、取り消し通知メッセージを送信して、プロバイダエッジPE2が関わるMAC学習の内容の取り消しを指示する。これにより、プロバイダエッジPE3の制御部110は、図10Aに示すように、学習テーブルから、プロバイダエッジPE2が関わるMAC学習の内容、すなわち、(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B2,VC2)の組を消去する。
そこで、図9Bに示すように、ホストB2がホストA宛てにパケットを送信すると、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままプロバイダエッジPE3に中継する。プロバイダエッジPE3の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダを解析し、宛先と送信元を取得する。そして、図10Bに示す学習テーブルを参照して、そのパケットを送信すべき仮想回線(VC)を選択する。この場合、ヘッダから取得される宛先はホストAであり、送信元はホストB2であるが、ステップb17において、プロバイダエッジPE2が関わるMAC学習の内容、すなわち、(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B2,VC2)の組は消去されているので、送信すべき仮想回線(VC)を選択することができない。そこで、プロバイダエッジPE3の制御部110は、カスタマエッジCE2から送信されたパケットを仮想回線VC1に中継する。
プロバイダエッジPE1の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、更新された後のアクションテーブルを参照して、受信したパケットを中継するか、廃棄するかを判断する。前述したとおり、プロバイダエッジPE1のアクションテーブルは、ステップa16において、図10Bに示すごとく、宛先がホストAで送信元がホストB2のパケットについて「中継」と更新されたので、プロバイダエッジPE1では、送信されたパケットを中継してカスタマエッジCE1に送信する。そして、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままホストAに中継する。
図9Cは本実施例における復旧時の動作を説明するための説明図である。また、図10Cはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、復旧時の動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図9Cに示すように、プロバイダエッジPE2において、障害から復旧すると、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE1との間で、制御メッセージのやり取りを再開するので、プロバイダエッジPE1の制御部110は、プロバイダエッジPE2の復旧を検出する。そして、再び、ステップb1の場合と同様に、プロバイダエッジPE1の制御部110と、プロバイダエッジPE2の制御部110とは、互いの間で、仮想回線(VC)から受信したパケットの取り扱いについて、取り決めを行い、図10Cに示すように、各々のアクションテーブルに取り決めた結果を格納する。図10Cに示す例では、プロバイダエッジPE1は、仮想回線VC1から受信した宛先がホストAで送信元がホストB1のパケットを中継し、宛先がホストAで送信元がホストB2のパケットを廃棄するとの取り決めがなされ、プロバイダエッジPE2は、仮想回線VC2から受信した宛先がホストAで送信元がホストB1のパケットを廃棄し、宛先がホストAで送信元がホストB2のパケットを中継するとの取り決めがなされたことを示している。
図9Cに示すように、復旧したプロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、VC確立メッセージを送信して、そのメッセージに用いて、互いの間で確立される仮想回線VC2についてMAC学習をするように指示する。
次に、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、取り消し通知メッセージを送信して、送信元ホストB2に関わるMAC学習の内容の取り消しを指示する。すなわち、プロバイダエッジPE2において障害が発生した後も、仮想回線VC1については、MAC学習が継続されるので、ホストAからホストB2宛てのパケットが送信された場合、そのパケットは、仮想回線VC1を介してプロバイダエッジPE3に受信されるため、その際、プロバイダエッジPE3では、そのパケットについてMAC学習が行われ、学習テーブルには、図10Cに示すように、(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B2,VC1)の組が格納されることになる。従って、プロバイダエッジPE1が復旧した後も、このMAC学習の内容を放置しておくと、ホストB2からホストA宛てにパケットが送信された場合、プロバイダエッジPE3では、上記のMAC学習の内容に従って、そのパケットを仮想回線VC1のみに送信することになり、その結果、プロバイダエッジPE1において、そのパケットが廃棄されてしまうことになるからである。そのため、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、送信元ホストB2に関わるMAC学習の内容の取り消しを指示する。これにより、プロバイダエッジPE3の制御部110は、図10Cに示すように、学習テーブルから、送信元ホストB2に関わるMAC学習の内容、すなわち、(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B2,VC1)の組を消去する。
本実施例では、ホストAからホストB1またはB2へパケットを転送する場合、プロバイダエッジPE1,PE2では、予めなされた取り決めに基づき、例えば、ホストB1宛てのパケットである場合は、常に仮想回線VC1を通るようにし、ホストB2宛てのパケットである場合は、常に仮想回線VC2を通るようにした上で、プロバイダエッジPE3において、それらパケットについてMAC学習を行っている。従って、プロバイダエッジPE3では、そのMAC学習の結果に基づいて、例えば、ホストB1からホストAへパケットを転送する場合には、受信したパケットを仮想回線VC1のみに中継し、ホストB2からホストAへパケットを転送する場合には、受信したパケットを仮想回線VC2のみに中継する。よって、本実施例によれば、転送される途中でパケットが増殖することがないため、ホストAには、同一のパケットが重畳して転送されることはなく、正常なパケット転送を行うことができる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。まず、図11A〜11C及び図12A〜12Cを用いて、仮想回線確立動作及び通常動作について説明し、次に、図13A〜13C及び図14A〜14Cを用いて、障害発生時動作及び復旧時動作について説明する。
図11Aは本発明の第3の実施例における仮想回線(VC)確立の動作を説明するための説明図である。また、図12Aはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、仮想回線(VC)確立の動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図11Aに示すように、プロバイダエッジPE1の制御部110と、プロバイダエッジPE2の制御部110とは、お互いの間で、仮想回線(VC)から受信したパケットの取り扱いについて、取り決めを行う。すなわち、プロバイダエッジPE1が、確立される仮想回線VC1からパケットを受信した際に、そして、プロバイダエッジPE2が、確立される仮想回線VC2からパケットを受信した際に、それぞれ、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダのいずれか、またはそれの組み合わせに基づいて、受信したパケットを中継するか、廃棄するか、について、取り決めを行う。
図11Aに示すように、プロバイダエッジPE1の制御部110と、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、それぞれ、VC確立メッセージを送信して、そのメッセージに用いて、互いの間で確立される仮想回線(VC)についてMAC学習をしないように指示する。
図11B,11Cは本実施例における通常動作を説明するための説明図である。また、図12B,12Cはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、通常動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図11Bに示すように、ユーザ1網のホストAが、例えば、ユーザ2網のホストB宛てにパケットを送信すると、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、予め設定されたルールに従って、SP網における、装置またがりのリンクアグリゲーションが適用された2台のプロバイダエッジPE1,PE2のうち、一方のプロバイダエッジPEに中継する。本実施例においては、プロバイダエッジPE1に中継するように、設定されているものとする。
プロバイダエッジPE1の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダを解析して、そのパケットの宛先と送信元の組を取得し、次に、その宛先と送信元とを入れ替えることにより、新たな組を得る。この場合、受信したパケットの宛先はホストBであり、送信元はホストAであるので、解析により取得される組は(宛先,送信元)=(B,A)であり、その宛先と送信元とを入れ替えると、宛先はホストAとなり、送信元はホストBとなるので、得られる新たな組は(宛先,送信元)=(A,B)となる。
プロバイダエッジPE1の制御部110は、プロバイダエッジPE2に対し、上記した新たな組のパケットについては破棄するように、ステップc1での取り決めの更新を指示する。これにより、プロバイダエッジPE2の制御部110は、上記した新たな組のパケットについては破棄するように、プロバイダエッジPE2内のアクションテーブルを更新する。具体的には、図12Aに示したように、ステップc1でのプロバイダエッジPE1との取り決めにより、プロバイダエッジPE2では、アクションテーブルに、新たな組(宛先,送信元)=(A,B)のパケットについては中継するよう設定されている。従って、図12Bに示すように、このような宛先Aで送信元Bのパケットについては破棄するように、設定を更新する。
続いて、プロバイダエッジPE1の制御部110は、上記した新たな組のパケットについては仮想回線VC1に送信するように、プロバイダエッジPE3に対し、学習内容として指示する。プロバイダエッジPE3の制御部110は、その指示に基づいて、メモリ114に、図12Bに示すような学習テーブルを生成して、指示された学習内容に従って、宛先,送信元,仮想回線の組を格納する。この場合、上述したとおり、新たな組は(宛先,送信元)=(A,B)であり、仮想回線はVC1であるので、格納される組は(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B,VC1)となる。
さらに、プロバイダエッジPE1の制御部110は、ステップc4で受信したパケットを、仮想回線VC1を介してプロバイダエッジPE3に中継する。
プロバイダエッジPE3の制御部110は、送信されたパケットを、ユーザ2網のカスタマエッジCE2に中継する。このとき、プロバイダエッジPE3の制御部110は、図12Bに示すVCテーブルを参照し、仮想回線VC1について、MAC学習しないと設定されているので、そのパケットの宛先や送信元や仮想回線についての学習をすることなく、そのパケットを中継する。そして、カスタマエッジCE2の制御部110は、送信されたパケットを、そのままホストBに中継する。
次に、図11Cに示すように、ユーザ2網のホストBが、ユーザ1網のホストA宛てにパケットを送信する。カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままSP網におけるプロバイダエッジPE3に中継する。プロバイダエッジPE3では、前述したとおり、仮想回線VC1,VC2についてMAC学習を行っていないが、ステップc6におけるプロバイダエッジPE1からの指示によって、図12Cに示すように、学習テーブルには、(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B,VC1)の組が格納されている。従って、プロバイダエッジPE3の制御部110は、カスタマエッジCE2から送信されたパケットを受信すると、そのパケットにおけるレイヤ2(L2)〜レイヤ7(L7)ヘッダを解析し、宛先と送信元を取得する。そして、図12Cに示す学習テーブルを参照して、そのパケットを送信すべき仮想回線(VC)を選択する。この場合、ヘッダから取得される宛先はホストAであり、送信元はホストBであるので、学習テーブルに基づいて、送信すべき仮想回線(VC)としてVC1が選択される。その結果、プロバイダエッジPE3の制御部110は、受信したパケットを、選択した仮想回線VC1のみに中継する。
プロバイダエッジPE1の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、アクションテーブルを参照して、受信したパケットを中継するか、廃棄するかを判断する。プロバイダエッジPE1のアクションテーブルは、前述したとおり、ステップc4において更新されており、図12Cに示すごとく、宛先がホストAで送信元がホストBのパケットについて「中継」と記載されているので、プロバイダエッジPE1では、送信されたパケットをユーザ1網のカスタマエッジCE1に中継する。そして、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままホストAに中継する。
図13A,13Bは本実施例における障害発生時の動作を説明するための説明図である。また、図14A,14Bはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、障害発生時の動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図13Aに示すように、例えば、プロバイダエッジPE1において、障害が発生すると、プロバイダエッジPE2の制御部110は、その障害発生を検出する。プロバイダエッジPE1において障害が発生すると、プロバイダエッジPE2の制御部110は、制御メッセージの交信に失敗することになるので、そのことにより、プロバイダエッジPE1で障害が発生したことを検出することができる。また、プロバイダエッジPE1において障害が発生したことにより、図14Aに示すように、プロバイダエッジPE1におけるアクションテーブルは使用不可能となる。
プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE1における障害発生を検出すると、パケット転送が停止しないように、直ちに、プロバイダエッジPE2内のアクションテーブルを更新する。具体的には、ステップc5において、プロバイダエッジPE1からの取り決め更新の指示により、プロバイダエッジPE2では、アクションテーブルに、宛先Aで送信元Bのパケットについては廃棄するよう設定されているので、そのままではパケット転送が停止してしまう。そこで、図14Aに示すように、宛先Aで送信元Bのパケットについては、中継するように、設定を更新する。
次に、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、取り消し通知メッセージを送信して、プロバイダエッジPE1が関わる学習内容の取り消しを指示する。これにより、プロバイダエッジPE3の制御部110は、図14Aに示すように、学習テーブルから、ステップc6において、プロバイダエッジPE1からの指示により格納した学習内容(プロバイダエッジPE1が関わる学習内容)、すなわち、(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B,VC1)の組を消去する。
そこで、図13Bに示すように、ホストBがホストA宛てにパケットを送信する。カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままプロバイダエッジPE3に中継する。プロバイダエッジPE3では、ステップc14において学習テーブルの学習内容が消去されてしまったので、プロバイダエッジPE3の制御部110は、カスタマエッジCE2から送信されたパケットを仮想回線VC1に中継する。
プロバイダエッジPE2の制御部110は、送信されたパケットを受信すると、更新されたの後のアクションテーブルを参照して、受信したパケットを中継するか、廃棄するかを判断する。前述したとおり、プロバイダエッジPE2のアクションテーブルは、ステップc13において、図14Bに示すごとく、宛先がホストAで送信元がホストBのパケットについて「中継」と更新されたので、プロバイダエッジPE2では、送信されたパケットを中継してカスタマエッジCE1に送信する。そして、カスタマエッジCE1の制御部110は、送信されたパケットを、そのままホストAに中継する。
図13Cは本実施例における復旧時の動作を説明するための説明図である。また、図14Cはその際にプロバイダエッジPE1,PE2,PE3にそれぞれ用意される管理テーブルを示す説明図である。それでは、復旧時の動作について、図にしたがって、動作ステップ順に説明する。
図13Cに示すように、プロバイダエッジPE1において、障害から復旧すると、プロバイダエッジPE1の制御部110は、プロバイダエッジPE2との間で、制御メッセージのやり取りを再開するので、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE1の復旧を検出する。そして、再び、ステップc1の場合と同様に、プロバイダエッジPE1の制御部110と、プロバイダエッジPE2の制御部110とは、互いの間で、仮想回線(VC)から受信したパケットの取り扱いについて、取り決めを行い、図14Cに示すように、各々のアクションテーブルに取り決めた結果を格納する。図14Cに示す例では、プロバイダエッジPE1は、仮想回線VC1から受信した宛先がホストAで送信元がホストBのパケットを廃棄し、プロバイダエッジPE2は、仮想回線VC2から受信した宛先がホストAで送信元がホストBのパケットを中継するとの取り決めがなされたことを示している。
図13Cに示すように、復旧したプロバイダエッジPE1の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、VC確立メッセージを送信して、そのメッセージに用いて、互いの間で確立される仮想回線VC1についてMAC学習をしないように指示する。
次に、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、取り消し通知メッセージを送信して、仮想回線VC2が関わる学習内容の取り消しを指示する。すなわち、プロバイダエッジPE1において障害が発生した後に、ホストAからホストB宛てのパケットが送信された場合、そのパケットがプロバイダエッジPE2において受信されると、プロバイダエッジPE2は、そのパケットから取得した宛先と送信元とを入れ替えることにより、新たな組を取得し、その新たな組のパケットについては仮想回線VC2に送信するように、プロバイダエッジPE3に対し、学習内容として指示する。プロバイダエッジPE3では、その指示に基づいて、学習テーブルに、図14Cに示すように、(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B,VC2)の組が格納されることになる。従って、プロバイダエッジPE1が復旧した後も、この学習内容を放置しておくと、ホストBからホストA宛てにパケットが送信された場合、プロバイダエッジPE3では、上記の学習内容に従って、そのパケットを仮想回線VC2のみに送信することになるからである。そのため、プロバイダエッジPE2の制御部110は、プロバイダエッジPE3に対し、仮想回線VC1が関わる学習内容の取り消しを指示する。これにより、プロバイダエッジPE3の制御部110は、図14Cに示すように、学習テーブルから、仮想回線VC2が関わる学習内容、すなわち、(宛先,送信元,仮想回線)=(A,B,VC2)の組を消去する。
本実施例では、ホストAからホストBへパケットを転送する場合、プロバイダエッジPE1,PE2のうち、パケットを受信したプロバイダエッジ(上記例ではいPE1)が、そのパケットを中継するように、プロバイダエッジPE1,PE2の両者において、予めなされた取り決めを更新すると共に、パケットを受信したプロバイダエッジ(上記例ではいPE1)は、そのパケットの宛先と送信元とを入れ替えたパケットについて、そのプロバイダエッジに接続される仮想回線(上記例ではVC1)を通るように、プロバイダエッジPE3に対し、学習内容の指示を行う。従って、プロバイダエッジPE3では、その学習内容に基づいて、ホストBからホストAへパケットを転送する場合には、受信したパケットを仮想回線VC1のみに中継する。よって、本実施例によれば、転送される途中でパケットが増殖することがないため、ホストAには、同一のパケットが重畳して転送されることはなく、正常なパケット転送を行うことができる。
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
110…制御部
112…CPU
114…メモリ
120…通信部
122…ネットワークインタフェース
A…ホスト
B…ホスト
B1…ホスト
B2…ホスト
CE…カスタマエッジ
CE1…カスタマエッジ
CE2…カスタマエッジ
PE…プロバイダエッジ
PE1…プロバイダエッジ
PE2…プロバイダエッジ
PE3…プロバイダエッジ
VC1…仮想回線
VC2…仮想回線
Claims (19)
- 第1のネットワークを介して第2及び第3のネットワーク間でデータ通信を行うデータ通信システムであって、
前記第1のネットワーク内に存在し、装置またがりのリンクアグリゲーションが適用された第1及び第2のエッジと、
前記第1のネットワーク内に存在し、前記第1のエッジに第1の仮想回線を介して接続されると共に、前記第2のエッジに第2の仮想回線を介して接続される第3のエッジと、
前記第2のネットワーク内に存在し、前記第1及び第2のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第2のネットワーク内のホストと接続される第4のエッジと、
前記第3のネットワーク内に存在し、前記第3のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第3のネットワーク内のホストと接続される第5のエッジと、
を備え、
前記第3のネットワーク内のホストから、前記第2のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記第3のエッジは、前記第3のネットワーク内のホストから前記第5のエッジを介して送信される前記パケットを受信し、前記パケットを複製して、前記第1及び第2の仮想回線へそれぞれ中継し、
前記第1のエッジは、前記第1の仮想回線から送信される前記パケットを受信し、前記第2のエッジは、前記第2の仮想回線から送信される前記パケットを受信すると共に、前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、互いの間で予めなされた取り決めに基づいて、受信した前記パケットの取り扱いを判断し、一方のエッジでは、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継して、前記第2のネットワーク内のホストに転送し、他方のエッジでは、受信したパケットを、前記第4のエッジに中継することなく、破棄することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項1に記載のデータ通信システムにおいて、
前記第3のエッジは、前記第1及び第2の仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、MAC学習をしないように設定されていることを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項1に記載のデータ通信システムにおいて、
前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、前記第3のエッジとの間に接続される、前記第1及び第2の仮想回線を確立する際に、確立される前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、前記第1のエッジと第2のエッジとの間で前記取り決めを行うと共に、それぞれ、前記第3のエッジに対して仮想回線確立メッセージを送信し、そのメッセージに用いて、確立される前記第1及び第2の仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、前記第3のエッジにおいて、MAC学習をしないよう指示することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項1に記載のデータ通信システムにおいて、
前記第1及び第2のエッジのうち、一方のエッジにおいて障害が発生し、他方のエッジが、その障害発生を検出した場合、その障害検出エッジは、接続される前記仮想回線から受信される前記パケットを前記第4のエッジに中継するよう、前記取り決めを更新することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項4に記載のデータ通信システムにおいて、
前記障害検出エッジは、前記取り決めを更新した後において、接続される前記仮想回線から送信される前記パケットを受信した場合に、更新された前記取り決めに基づいて、受信した前記パケットの取り扱いを判断し、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項4に記載のデータ通信システムにおいて、
障害の発生していた前記エッジが障害から復旧した場合に、前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、前記第1のエッジと第2のエッジとの間で再度取り決めを行うと共に、復旧した前記エッジは、前記第3のエッジに対して仮想回線確立メッセージを送信し、そのメッセージに用いて、確立される前記仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、前記第3のエッジにおいて、MAC学習をしないよう指示することを特徴とするデータ通信システム。 - 第1のネットワークを介して第2及び第3のネットワーク間でデータ通信を行うデータ通信システムであって、
前記第1のネットワーク内に存在し、装置またがりのリンクアグリゲーションが適用された第1及び第2のエッジと、
前記第1のネットワーク内に存在し、前記第1のエッジに第1の仮想回線を介して接続されると共に、前記第2のエッジに第2の仮想回線を介して接続される第3のエッジと、
前記第2のネットワーク内に存在し、前記第1及び第2のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第2のネットワーク内のホストと接続される第4のエッジと、
前記第3のネットワーク内に存在し、前記第3のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第3のネットワーク内のホストと接続される第5のエッジと、
を備え、
前記第3のネットワーク内のホストから、前記第2のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記第3のエッジは、前記第3のネットワーク内のホストから前記第5のエッジを介して送信される前記パケットを受信し、パケット転送に関するMAC学習の内容に基づいて、前記パケットを、前記第1及び第2の仮想回線のうち、いずれか一方に中継し、
前記第1及び第2のエッジのうち、接続される仮想回線から前記パケットを受信したエッジは、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継して、前記第2のネットワーク内のホストに転送することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項7に記載のデータ通信システムにおいて、
前記第1のエッジと第2のエッジとの間では、前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、予め取り決めがなされていると共に、
前記第2のネットワーク内のホストから、前記第3のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記第1及び第2のエッジのうち、一方のエッジが、前記第2のネットワーク内のホストから前記第4のエッジを介して送信された前記パケットを受信すると、前記一方のエッジは、受信した前記パケットから宛先と送信元の組を取得し、その宛先と送信元とを入れ替えて新たな組を得て、その新たな組のパケットの取り扱いについて、前記取り決めに、中継する旨の設定がされている場合には、受信した前記パケットを接続される前記仮想回線に中継し、その新たな組のパケットの取り扱いについて、破棄する旨の設定がされている場合には、受信した前記パケットを他方のエッジに送信することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項8に記載のデータ通信システムにおいて、
前記第1及び第2のエッジのうち、前記他方のエッジが、前記一方のエッジから送信された前記パケットを受信すると、前記他方のエッジは、受信した前記パケットから宛先と送信元の組を取得し、その宛先と送信元とを入れ替えて新たな組を得て、その新たな組のパケットの取り扱いについて、前記取り決めに、中継する旨の設定がされている場合には、受信した前記パケットを接続される前記仮想回線に中継することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項8または請求項9に記載のデータ通信システムにおいて、
前記第3のエッジは、前記第1及び第2の仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、MAC学習をするように設定されていると共に、
前記第3のエッジは、前記第1または第2の仮想回線から前記パケットを受信した場合に、前記設定に基づいて、受信した前記パケットの転送に関して学習して、前記学習の内容を得ると共に、受信した前記パケットを前記第5のエッジに中継することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項7に記載のデータ通信システムにおいて、
前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、前記第3のエッジとの間に接続される、前記第1及び第2の仮想回線を確立する際に、確立される前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、前記第1のエッジと第2のエッジとの間で前記取り決めを行うと共に、それぞれ、前記第3のエッジに対して仮想回線確立メッセージを送信し、そのメッセージに用いて、確立される前記第1及び第2の仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、前記第3のエッジにおいて、MAC学習をするよう指示することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項7に記載のデータ通信システムにおいて、
前記第1及び第2のエッジのうち、一方のエッジにおいて障害が発生し、他方のエッジが、その障害発生を検出した場合、
その障害検出エッジは、接続される前記仮想回線から受信される前記パケットを前記第4のエッジに中継するよう、前記取り決めを更新すると共に、前記第3のエッジに対して、取り消しメッセージ送信し、そのメッセージを用いて、障害の発生した前記エッジに接続される仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、MAC学習した内容を消去するよう指示することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項12に記載のデータ通信システムにおいて、
前記障害検出エッジは、前記取り決めを更新した後において、接続される前記仮想回線から送信される前記パケットを受信した場合に、更新された前記取り決めに基づいて、受信した前記パケットの取り扱いを判断し、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項12に記載のデータ通信システムにおいて、
障害の発生していた前記エッジが障害から復旧した場合に、前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、前記第1のエッジと第2のエッジとの間で再度取り決めを行うと共に、復旧した前記エッジは、前記第3のエッジに対して仮想回線確立メッセージを送信し、そのメッセージに用いて、確立される前記仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、前記第3のエッジにおいて、MAC学習をするよう指示し、さらに、前記第3のエッジに対して、取り消しメッセージ送信し、そのメッセージを用いて、特定のパケット転送に関して、MAC学習した内容を消去するよう指示することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項7に記載のデータ通信システムにおいて、
前記第1のエッジと第2のエッジとの間では、前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、予め取り決めがなされていると共に、
前記第2のネットワーク内のホストから、前記第3のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記第1及び第2のエッジのうち、一方のエッジが、前記第2のネットワーク内のホストから前記第4のエッジを介して送信された前記パケットを受信すると、前記一方のエッジは、受信した前記パケットから宛先と送信元の組を取得し、その宛先と送信元とを入れ替えて新たな組を得て、その新たな組のパケットについては中継するように、前記取り決めを更新し、
前記一方のエッジは、他方のエッジに対して、その新たな組のパケットについては破棄するように、前記取り決めの更新を指示すると共に、前記第3のエッジに対して、その新たな組のパケットについては前記一方のエッジに接続される仮想回線に送信するように、前記MAC学習の内容を指示し、
前記一方のエッジは、受信した前記パケットを接続される仮想回線に中継し、
前記第3のエッジは、前記第1または第2の仮想回線から前記パケットを受信した場合にMAC学習をしないように設定されていると共に、前記設定に基づいて、受信した前記パケットの転送に関してMAC学習することなく、受信した前記パケットを前記第5のエッジに中継することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項15に記載のデータ通信システムにおいて、
前記第3のネットワーク内のホストから、前記第2のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記第1及び第2のエッジのうち、接続される仮想回線から前記パケットを受信したエッジは、更新した前記取り決めに基づいて、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継することを特徴とするデータ通信システム。 - 請求項12に記載のデータ通信システムにおいて、
障害の発生していた前記エッジが障害から復旧した場合に、前記第1及び第2のエッジは、それぞれ、前記第1及び第2の仮想回線を介して受信されるパケットの取り扱いについて、前記第1のエッジと第2のエッジとの間で再度取り決めを行うと共に、復旧した前記エッジは、前記第3のエッジに対して仮想回線確立メッセージを送信し、そのメッセージに用いて、確立される前記仮想回線を介してなされるパケット転送に関して、前記第3のエッジにおいて、MAC学習をしないよう指示し、さらに、前記第3のエッジに対して、取り消しメッセージ送信し、そのメッセージを用いて、特定のパケット転送に関して、MAC学習した内容を消去するよう指示することを特徴とするデータ通信システム。 - データ通信システムを用い、第1のネットワークを介して第2及び第3のネットワーク間でデータ通信を行うデータ通信方法であって、
前記データ通信システムは、
前記第1のネットワーク内に存在し、装置またがりのリンクアグリゲーションが適用された第1及び第2のエッジと、
前記第1のネットワーク内に存在し、前記第1のエッジに第1の仮想回線を介して接続されると共に、前記第2のエッジに第2の仮想回線を介して接続される第3のエッジと、
前記第2のネットワーク内に存在し、前記第1及び第2のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第2のネットワーク内のホストと接続される第4のエッジと、
前記第3のネットワーク内に存在し、前記第3のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第3のネットワーク内のホストと接続される第5のエッジと、
を備え、
前記第3のネットワーク内のホストから、前記第2のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記データ通信方法は、
(a)前記第3のエッジが、前記第3のネットワーク内のホストから前記第5のエッジを介して送信される前記パケットを受信し、前記パケットを複製して、前記第1及び第2の仮想回線へそれぞれ中継する工程と、
(b)前記第1のエッジが、前記第1の仮想回線から送信される前記パケットを受信し、前記第2のエッジが、前記第2の仮想回線から送信される前記パケットを受信する工程と、
(c)前記第1及び第2のエッジが、それぞれ、互いの間で予めなされた取り決めに基づいて、受信した前記パケットの取り扱いを判断し、一方のエッジでは、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継して、前記第2のネットワーク内のホストに転送し、他方のエッジでは、受信したパケットを、前記第4のエッジに中継することなく、破棄する工程と、
を備えるデータ通信方法。 - データ通信システムを用いて、第1のネットワークを介して第2及び第3のネットワーク間でデータ通信を行うデータ通信方法であって、
前記データ通信システムは、
前記第1のネットワーク内に存在し、装置またがりのリンクアグリゲーションが適用された第1及び第2のエッジと、
前記第1のネットワーク内に存在し、前記第1のエッジに第1の仮想回線を介して接続されると共に、前記第2のエッジに第2の仮想回線を介して接続される第3のエッジと、
前記第2のネットワーク内に存在し、前記第1及び第2のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第2のネットワーク内のホストと接続される第4のエッジと、
前記第3のネットワーク内に存在し、前記第3のエッジに回線を介して接続されると共に、前記第2のネットワーク内のホストと接続される第5のエッジと、
を備え、
前記第3のネットワーク内のホストから、前記第2のネットワーク内のホストに、パケットを転送する場合に、
前記データ通信方法は、
(a)前記第3のエッジが、前記第3のネットワーク内のホストから前記第5のエッジを介して送信される前記パケットを受信し、パケット転送に関するMAC学習の内容に基づいて、前記パケットを、前記第1及び第2の仮想回線のうち、いずれか一方に中継する工程と、
(b)前記第1及び第2のエッジのうち、接続される仮想回線から前記パケットを受信したエッジが、受信した前記パケットを前記第4のエッジに中継して、前記第2のネットワーク内のホストに転送する工程と、
を備えるデータ通信方法。
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