JP4583974B2 - Needle valve - Google Patents
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Description
本発明は、流量計を取付けた流量調整式のニードルバルブに関し、特に、リニア流量特性を満たす流量制御を可能にしたニードルバルブに関する。 The present invention relates to a flow rate adjustable needle valve fitted with flow meters, in particular, it relates to a needle valve that enables flow control to meet the linear flow characteristics.
通常、この種のバルブは、弁体の昇降動によって弁体と弁座との流通の開口面積を順次変化させることで流量制御を行う弁として、半導体、液晶等の製造分野をはじめ、各種分野で使用されている。この種のバルブでは、特に、弁体のリフト量に対応した安定流量の確保が重要であり、例えば、実開平6−83946号公報には、バルブシートの流通孔の流入口側をテーパ部に形成して、弁体全開時の流量低下を防止したニードルバルブが開示されている。 Normally, this type of valve is a valve that performs flow control by sequentially changing the opening area of the flow between the valve body and the valve seat by raising and lowering the valve body, and various fields including semiconductor and liquid crystal manufacturing fields. Used in. In this type of valve, it is particularly important to secure a stable flow rate corresponding to the lift amount of the valve body. For example, in Japanese Utility Model Publication No. 6-83946, the inlet side of the flow hole of the valve seat is a tapered portion. A needle valve that is formed to prevent a decrease in flow rate when the valve body is fully open is disclosed.
ところで、流量測定用の流量計はバルブとは別に用意されるため、実開平6−83946号公報をはじめ、従来技術では、流量計とバルブとを合成した総合流量特性については何ら考慮されておらず、このため、バルブに流量計を取付けた場合、総合流量特性が悪化して、安定した流量調整が行えないなどの問題を起こしていた。これを解決するために、流量コントローラを用いて、流量計が検出した計測流量と設定流量とを比較し、バルブの開度調整をフィードバック制御して、計測流量が設定流量に一致するように自動修正することも考えられる。
しかしながら、上記流量コントローラを用いたとしても、流量計を取り付けたことが、バルブを含む総合流量特性にどのような影響を与えるかを正確に把握した上で、バルブの製造を行わなければ、総合流量特性を所望の流量特性にできず、安定した流量調整の実現は不可能である。 However, even if the above-mentioned flow controller is used, it is necessary to accurately understand how the installation of the flow meter will affect the overall flow characteristics including the valve. The flow rate characteristic cannot be changed to a desired flow rate characteristic, and stable flow rate adjustment cannot be realized.
本発明は、上記の課題点に鑑み、鋭意研究の結果開発に至ったものであり、その目的とするところは、流量計を取付けたバルブであっても、その総合流量特性がリニア流量特性を満たし、安定した流量制御を可能にすると共に、流量計を含む装置全体の小型化とコストの削減化をも可能にしたニードルバルブを提供することにある。 The present invention has been developed as a result of diligent research in view of the above-mentioned problems, and the object of the present invention is to provide a linear flow rate characteristic even if the valve is equipped with a flow meter. It is an object of the present invention to provide a needle valve that satisfies the requirements and enables stable flow rate control, as well as downsizing and cost reduction of the entire apparatus including the flow meter.
上記の目的を達成するため、本発明は、流量計を取付けたニードルバルブにおいて、弁座部の最大開口面積と弁本体の流入口の流路面積を、バルブ単体での制御においてリニア流量特性を満たす面積比に設定すると共に、当該バルブ単体の最大Cv 1 値と流量計単体のCv 2 値を、流量計を含むバルブの総合流量特性がリニア流量特性と成るCv値比に設定したニードルバルブである。 In order to achieve the above object, according to the present invention , in a needle valve equipped with a flow meter, the maximum opening area of the valve seat and the flow passage area of the inlet of the valve main body are linear flow characteristics in the control of the valve alone. The needle valve is set to satisfy the area ratio, and the maximum Cv 1 value of the valve unit and the Cv 2 value of the flow meter unit are set to the Cv value ratio in which the total flow rate characteristic of the valve including the flow meter is a linear flow rate characteristic. is there.
本発明によると、流量計を取付けたバルブであっても、リニア流量特性を満たし、安定した流量制御の実現を可能にし、例えば、半導体の純水供給制御装置をはじめ、各種分野の制御装置に適用しうるニードルバルブを提供でき、もって、流量計を含む装置全体の小型化とコストの削減化が可能になった。 According to the present invention, even a valve equipped with a flow meter satisfies linear flow characteristics and enables stable flow control . For example, control devices in various fields including a semiconductor pure water supply control device to provide a needle valve that can be applied to, with, the size of the entire apparatus including the flow meter and the cost reduction of becomes available.
以下に、本発明におけるニードルバルブの一実施形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の原理に基づくニードルバルブの一例が示されている。図1において、ニードルバルブの一次側には、ボルト等の固定部材を介して流量計Mが取付けられている。この流量計Mは、その先端部を弁本体1の流入口2内に挿入固定されており、弁本体1と一体を成している。従って、ニードルバルブと流量計Mとの間に、別途の配管や継手を接続する必要がないので、小型化とコストの削減化を図った流量計付きニードルバルブを得ることができる。図中3は、弁本体1の二次側に位置する流出口であり、図中4は、流出入口2,3の流路に設けた弁室である。なお、流量計Mはニードルバルブの二次側に取付けてもよいが、ニードルバルブ流下後の乱流体の影響を受けないようにするためには、ニードルバルブの一次側に取付けるのが好ましい。
Hereinafter, an embodiment of a needle valve according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows an example of a needle valve based on the principle of the present invention. In FIG. 1, a flow meter M is attached to the primary side of the needle valve via a fixing member such as a bolt. The flow meter M has its tip end inserted and fixed in the
図中5は、弁室4内に装着される環状の弁座部(本例では金属製)であり、該弁座部5の弁口には上方に向って拡がる傾斜面が形成されている。図中6は、前記弁座部5に着座するニードル(本例では金属製)であり、該ニードル6の外周部にはテーパ面が形成されている。このテーパ面の上方位置に外周溝7が設けてあり、着座時にニードル6と弁座部5との間を密封するOリング8が装着されている。本例で示す外周溝7には、一次側を拡げた空隙部が形成され、また、Oリング当接面側をOリング8の半径と略一致しうるアールを呈した円弧面とし、弁微開時のOリング8の飛び出しを防いだ構造としている。勿論、弁座部5やニードル6等の形状・構造は、これに限定されない。
In the figure,
図1において、前記ニードル6は、流量制御のための移動範囲の最上位にあり、当該バルブを流れる流量が最も多い全開状態にある。この全開状態において、ニードル6の外周テーパ面と弁座部5の最小口径傾斜面(本例では円筒状縮径部5a)との面間で構成される開口面積を、弁座部5の最大開口面積A1とした場合、この最大開口面積A1と流入口2の流路面積A2とは、後述するが、バルブ単体での制御においてリニア流量特性を満たす面積比に設定されており、且つ、前記面積比を有したバルブ単体の最大Cv1値と流量計MのCv2値は、後述するが、バルブ+流量計の総合流量特性がリニア流量特性と成るCv値比に設定されている。
In FIG. 1, the
図中9は、弁室4と連通させて設けた軸装穴であり、図中10は、ニードル6の軸部である。図中11は、ニードル6の軸部10に装入されるOリングであり、図中12は、Oリング11の装着溝、図中13、14は、軸装する筒体(軸装体)と保持体(軸装体)である。筒体13(本例では樹脂製)には、円筒状の突部13aが設けてあり、内部に軸部挿通孔13bが形成されている。一方、保持体14(本例では樹脂製)には、前記筒体13の突部13aを嵌合させる嵌合溝14aが設けてあり、内部にこの嵌合溝14aを貫通して軸部挿通孔14bが形成されている。この筒体13に設けた突部13aを保持体14に設けた嵌合溝14aに嵌合させると、筒体13と保持体14との間にOリング11を装着させる装着溝12が形成される。この軸封構造は一例であって、これに限定されない。
In the figure, 9 is a shaft mounting hole provided in communication with the
図中15は、コイルスプリングであり、図中16は、軸部10に設けた座金、図中17は、筒状のブッシュである。なお、図示しないが、弁本体1とブッシュ17には、外部と連通させる連通孔が設けてある。図中18は、直動型電動モータ(ステッピングモータ)であり、図中19は、前記電動モータ18の出力軸、また、図中20は、前記電動モータ18を内蔵したアクチュエータである。
In the figure, 15 is a coil spring, 16 in the figure is a washer provided on the
図2は、図1におけるニードルバルブの分離斜視図であり、同図に基づいて組立手順を説明すると、先ず、環状の弁室4と連通形成した軸装穴9から、シールリング21を装着した環状弁座5を弁本体1に装入して、これを弁室4の流入側に設けた段部1aに配置する。このとき、環状弁座5は遠心方向に適宜の間隙を有した状態で環状の弁室4内に装着される。保持体14と軸装穴9との間をシールするシールリング22を配置する。
FIG. 2 is an exploded perspective view of the needle valve in FIG. 1. The assembly procedure will be described with reference to FIG. 1. First, a
続いて、ニードル6に設けた外周溝7にOリング8を装着する。このニードル6の軸部10に筒体(軸装体)13を軸装後、Oリング11を装入し、且つ、このOリング11を介在させた状態で保持体(軸装体)14を軸装する。図1に示すように、筒体13に設けた突部13aを保持体14に設けた嵌合溝14aに嵌合させると、筒体13と保持体14との間にOリング11を装着させる装着溝12が形成される。従って、従来のように、Oリング装着用の溝部をステムや軸装部に一体加工する必要がないので、小さいサイズのバルブであっても優れた軸封性能が実現され、しかも、Oリング位置の移動を伴わない箇所にOリング11を装着させた構造であるので、従来のようなステムにOリングを装着させた構造と比べ、格段に優れた耐久性能を備えている。しかも、ニードル6の軸部10に装入されたOリング11は、筒体13の突部13aと保持体14の嵌合溝14aとを嵌合すれば、装着溝12内に装着された状態となり、優れた密封機能が効果的に発揮されうる状態となる。
Subsequently, an O-
前記保持体(軸装体)14を組付けた筒体(軸装体)13は、前記弁室4に装入して環状弁座5の上端面を押圧し、一方、前記保持体14の上部には、弾発付勢するスプリング15の一端を取付け、このスプリング15の他端を軸部10に設けた座金16に係止して、前記スプリング15の弾発力で旧位に復帰する構造としているので、直動型電動モータ18のバックラッシュの影響を受けることなく、ニードル6の昇降動が直ちに前記電動モータ18の駆動に追随可能となり、正確な流路コントロールを実現することができる。しかも、前記ニードル6の軸部10と前記直動型電動モータ18の出力軸19とは別体であり、芯ずれを起こし難い構造が実現されている。
A cylindrical body (shaft assembly) 13 assembled with the holding body (shaft assembly) 14 is inserted into the
更に、本例に示すニードルバルブは、前記軸部10に筒体13とOリング11を介して保持体14を組付け、且つ、この保持体14の上部に、弾発付勢するスプリング15の一端を取り付け、このスプリング15の他端を軸部10に設けた座金16に係止させて、これをユニットとして構成しており、図2において、下側からOリング8、ニードル6、筒体13、Oリング11、保持体14、スプリング15、座金16、割りリング16aを一連の仮組み状態として、この仮組み状態からの組立てを可能にしており、優れた組立容易性を実現している。
Further, in the needle valve shown in this example, a holding
上述のごとく、仮組み状態にある前記ユニットを、弁室4と連通形成した軸装穴9から弁本体1に装入し、前記環状弁座5の上面に位置させた後、軸装穴9から筒状のブッシュ17を装入して前記保持体14の上面に位置させる。弁本体1とブッシュ17には外部と連通させる図示しない連通孔が設けてあるので、ユニットを弁本体1に装入する際、弁本体1内の気体が前記連通孔から排出され、円滑な装入が可能である。
As described above, the unit in the temporarily assembled state is inserted into the
続いて、軸部10の押し下げ動作によって、前記ニードル6を介して環状弁座5を求遠心方向に調整して調芯がなされる。本例では前記ニードル6のテーパ面の拡径部が、前記環状弁座5の傾斜面の縮径部の一部を押圧しながら調芯するように構成され、軸部10の押し下げ動作は複数回行ってもよく、また、本例では軸部10がスプリング15の弾発力で旧位に復帰する構造を採用しているので、複数回の押し下げ動作が容易である。押し下げの手段は手動の他、弁本体1に装着されるアクチュエータや別途装置を用いてもよい。
Subsequently, the
環状弁座5の調芯が完了したら、ボルト等の取付部品を用いて、アクチュエータ20の筐体20aを弁本体1に固定する。これにより、ブッシュ17を介して軸装体である筒体13と保持体14が押圧され、環状弁座5も弁本体1に固定される。本例ではアクチュエータ20の設置が完了したとき、ニードル6の軸芯と環状弁座5の軸芯とが一致した状態となっている。なお、軸部10を押し下げた状態で、アクチュエータ20の筐体20aを弁本体1に固定することにより、環状弁座5を調芯状態に保持したまま、弁本体1に固定することもできる。
When the alignment of the
組立てが完了すれば、環状弁座5は弁室4内に強固に固定されるので、この調芯固定された状態は、アクチュエータ20の筐体20aを取り外さない限り確実に維持される。このように、ニードルバルブの組立時に環状弁座5の調芯を完了しているので、バルブ作動時の弁座・弁体の調芯に伴う摺動抵抗が抑制され、軸部10を細くしたり(本例では約φ3mm)、アクチュエータを出力の小さいものとすることができ、バルブ全体を更にコンパクトにし、バルブ内部に滞留する流体量を低減することも可能である。
When the assembly is completed, the
本願発明者の鋭意研究によって、一次側に流量計Mを取付けたバルブの流量特性は、弁座部5の最大開口面積A1と流入口2の流路面積A2との面積比、並びにこのバルブ単体の最大Cv1値と流量計MのCv2値の比によって決まることを見出した。これを実証すべく、以下の試験を行った。リニア流量特性の許容範囲は、JIS B 2005−2−4に基づき、後述する「弁体リフト量−容量係数(Cv値)特性グラフ」において、供試品の流量特性の「傾きの最大偏り」が、理想のリニア特性の傾きに対して2倍以下の範囲とした。 Through the diligent research of the inventor of the present application, the flow rate characteristics of the valve having the flow meter M attached to the primary side are as follows. The maximum Cv 1 value and the Cv 2 value of the flow meter M were found to be determined. In order to prove this, the following tests were conducted. The allowable range of the linear flow rate characteristic is based on JIS B 2005-2-4. In the “valve lift amount-capacity coefficient (Cv value) characteristic graph” described later, the “maximum inclination of the slope” of the flow rate characteristic of the test sample is shown. However, the range was less than twice the slope of the ideal linear characteristic.
ここで言う「傾きの最大偏り」とは、供試品の「弁体リフト量−容量係数(Cv値)特性グラフ」において、隣接する各測定値を結ぶ直線の傾きが、理想のリニア特性(制御範囲の最大・最小開度におけるCv値を直線で接続した特性)に対して、最も大きい差となる測定値間の直線の傾きと理想直線の傾きとの比をいう。例えば、後述する図3中、供試品No.1において、理想のリニア特性に対して最も大きい差となる測定値間はH−G区間であり、その傾きは0.0016667である。理想のリニア特性の傾き(H−A区間)は0.160619であるので、傾きの最大偏りは、H−A区間の傾き/H−G区間の傾き=96.37となる。 The "maximum inclination of inclination" here refers to the ideal linear characteristic (inclination of the straight line connecting each adjacent measurement value in the "valve lift amount-capacity coefficient (Cv value) characteristic graph" of the specimen. This is the ratio of the slope of the straight line between the measured values that makes the largest difference to the slope of the ideal straight line with respect to the characteristic in which the Cv values at the maximum and minimum opening of the control range are connected by a straight line. For example, in FIG. In FIG. 1, the measurement value having the largest difference with respect to the ideal linear characteristic is the HG section, and the slope thereof is 0.0016667. Since the slope of the ideal linear characteristic (HA section) is 0.160619, the maximum bias of the slope is slope of HA section / slope of HG section = 96.37.
(試験1)
バルブ単体でのリニア特性の実現:
バルブ+流量計でのリニア流量特性の実現を図るには、先ず、バルブ単体でリニア流量特性を実現する必要がある。本試験では、呼び径10Aのバルブを用い、原則としてバルブの一次側流入口の流路面積A2を一定とし、弁座部の最大開口面積A1を変えることで、開口面積比A2/A1の値が異なる5種類の供試品No.1〜No.5を作成し、流量特性試験を行った。なお、供試品No.4は流路面積A2の値も変更の上、開口面積比を調整した。試験結果を表1に示し、開口面積比別の流量特性データを図3に示す。
(Test 1)
Realization of linear characteristics with a single valve:
In order to achieve a linear flow rate characteristic with a valve and a flow meter, it is first necessary to realize a linear flow rate characteristic with a single valve. In this test, a valve with a nominal diameter of 10A was used. As a general rule, the flow area A2 of the primary inlet of the valve was kept constant, and the maximum opening area A1 of the valve seat portion was changed to obtain the value of the opening area ratio A2 / A1. Five types of specimens with different numbers 1-No. 5 was prepared and the flow characteristic test was conducted. The specimen No. In No. 4, the value of the flow path area A2 was also changed, and the opening area ratio was adjusted. The test results are shown in Table 1, and the flow rate characteristic data for each opening area ratio is shown in FIG.
本試験結果から、No.1〜No.3は、「傾きの最大偏り」が2より大きく、リニア特性は得られていない。一方、No.4とNo.5は、「傾きの最大偏り」が2以下であり、弁体のリフト開始から最大に至るまでの移動範囲全域にわたって、リフト量の等量増分がCv値の等量増分を生じるリニア流量特性が得られている。 From the results of this test, no. 1-No. For “3”, the “maximum bias of inclination” is larger than 2, and no linear characteristic is obtained. On the other hand, no. 4 and no. No. 5 is a linear flow rate characteristic in which the “maximum inclination of inclination” is 2 or less, and an equal increment of the lift amount causes an equal increment of the Cv value over the entire movement range from the start of lift of the valve body to the maximum. Has been obtained.
図4は、表1及び図3のデータに基づき、開口面積比に対する「傾きの最大偏り」を示したものである。供試品No.5の「傾きの最大偏り」は2未満であり、リニア特性が得られるものの、開口面積比(A2/A1)は口径1段落ちに相当する値5.5を上回る開口面積比(15.4)であるため、バルブの大きさ(呼び径)が実際の流量に対して過剰となる。従って、供試品No.4であれば、バルブの大きさが過剰となることなく、リニア流量特性を得ることができる。 FIG. 4 shows the “maximum inclination of inclination” with respect to the aperture area ratio based on the data in Table 1 and FIG. Specimen No. Although the “maximum deviation of inclination” of 5 is less than 2 and linear characteristics are obtained, the opening area ratio (A2 / A1) is larger than the opening area ratio (15.4) corresponding to a drop of one step in the diameter. Therefore, the size (nominal diameter) of the valve is excessive with respect to the actual flow rate. Therefore, the sample No. If it is 4, the linear flow rate characteristic can be obtained without the size of the valve becoming excessive.
次に、「傾きの最大偏り」上限2に相当する流入口の流路面積A2と弁座部の最大開口面積A1との面積比、即ち、最小の開口面積比は図4より約3.5であり、これを上回る比となるように、弁座部の最大開口面積A1と流入口の流路面積A2を設定することで、バルブ単体としてリニア特性を満たす制御が可能となる。一方、リニア特性は満たすものの、前述のように、Cv値を配管口径1段落ち(例えば、口径を呼び径10Aから8Aに下げる)に相当する値まで低下させるような開口面積比の設定はバルブに対する実流量が極めて少ないものとなり、バルブの大きさが過剰なものとなる。1段落ちに相当する開口面積比、即ち、最大の開口面積比は、口径を10Aから8Aに下げる例として、以下のように算出される。
Next, the area ratio between the flow path area A2 of the inlet corresponding to the “maximum deviation of inclination”
1段落ちの開口面積比は、(10÷8)2=1.56であることから、最大開口面積比は、3.5(最小開口面積比)×1.56=5.46となる。従って、一次側に流量計を取付けた呼び径10Aのバルブにおいて、弁座部の最大開口面積A1と流入口の流路面積A2との面積比(A2/A1)を3.5〜5.5に設定することで、バルブの大きさが過剰となることなく、リニア流量特性を得ることができる。なお、本実施形態のニードルバルブによれば、弁座部5やニードル6を交換することにより、弁座部の最大開口面積A1の設定を変えることができるので、上記面積比(A2/A1)の調整を容易に行うことができる。
Since the opening area ratio of one drop is (10 ÷ 8) 2 = 1.56, the maximum opening area ratio is 3.5 (minimum opening area ratio) × 1.56 = 5.46. Therefore, in a valve having a nominal diameter of 10A with a flow meter attached to the primary side, the area ratio (A2 / A1) between the maximum opening area A1 of the valve seat and the flow passage area A2 of the inlet is 3.5 to 5.5. By setting to, a linear flow rate characteristic can be obtained without the valve size becoming excessive. According to the needle valve of the present embodiment, the setting of the maximum opening area A1 of the valve seat portion can be changed by exchanging the
(試験2)
バルブ+流量計でのリニア特性の実現:
本試験では、呼び径10Aのバルブを用い、バルブ単体と流量計単体とのCv値比が異なる3種類の供試品No.4(1)〜No.4(3)を作成し、流量特性試験を行った。試験結果を表2に示し、Cv値比別の流量特性データを図5に示す。なお、本実施例においては、簡易的に下記計算式によってバルブと流量計との合成Cv値を算出することで評価した。
(Test 2)
Realization of linear characteristics with valve + flow meter:
In this test, a valve with a nominal diameter of 10A was used, and three types of specimens with different Cv value ratios between the valve unit and the flow meter unit. 4 (1) -No. 4 (3) was created and a flow characteristic test was performed. The test results are shown in Table 2, and the flow rate characteristic data for each Cv value ratio is shown in FIG. In this example, evaluation was performed by simply calculating the combined Cv value of the valve and the flow meter by the following formula.
計算式
a formula
本試験結果から、No.4(1)とNo.4(2)は、「傾きの最大偏り」が2以下であり、弁体のリフト開始から最大に至るまでの移動範囲全域にわたって、リフト量の等量増分がCv値の等量増分を生じるリニア流量特性が得られている。一方、No.4(3)は、「傾きの最大偏り」が2より大きく、リニア特性は得られていない。 From the results of this test, no. 4 (1) and no. In 4 (2), the “maximum deviation of inclination” is 2 or less, and the lift amount equal increment over the entire moving range from the start of lift of the valve body to the maximum is a linear in which the Cv value equal increment is generated. Flow characteristics are obtained. On the other hand, no. In 4 (3), the “maximum inclination of inclination” is larger than 2, and no linear characteristic is obtained.
図6は、表2及び図5のデータに基づき、バルブ単体と流量計単体とのCv値比に対する「傾きの最大偏り」を示したものである。供試品No.4(3)のCv値が供試品No.4(2)に対して、最大約2割程度低いものとなる(最大リフト量4.8mmにおけるCv値を参照)が、本実施例の流量計付きバルブが取付けられる装置に応じて、「傾きの最大偏り」が2以下の範囲内で適切な流量特性が得られるよう、適宜選択すればよい。 FIG. 6 shows the “maximum inclination of inclination” with respect to the Cv value ratio between the single valve and the single flowmeter based on the data in Table 2 and FIG. Specimen No. The Cv value of 4 (3) is the specimen No. 4 (2), which is about 20% lower than the maximum (refer to the Cv value at the maximum lift amount of 4.8 mm). May be selected as appropriate so that an appropriate flow rate characteristic can be obtained within a range of “maximum deviation of 2” or less.
上述した試験1、2の結果からも明らかであるように、一次側に流量計を設けたニードルバルブの流量特性は、弁座部の最大開口面積A1と一次側流入口の流路面積A2との面積比、並びにこのバルブ単体の最大Cv1値と流量計のCv2値の比によって決まり、流量計付きバルブにおけるリニア流量特性を満たす制御の実現が可能となる。具体的には、一次側に流量計を取付けた呼び径10Aのバルブにおいて、弁座部の最大開口面積A1と流入口の流路面積A2との面積比(A2/A1)を3.5〜5.5に設定することに加え、このバルブ単体と流量計単体とのCv値比(Cv1:Cv2)を1:2.5〜1:4に設定することにより、バルブと流量計とを合成した総合流量特性において、「傾きの最大偏り」を理想のリニア特性の傾きに対して2倍以下に抑制することができ、流量計付きニードルバルブを正確で安定したリニア特性に基づいて流量制御することができる。
As is clear from the results of
本発明に係るニードルバルブによれば、半導体製造装置、液晶製造装置、化学食品プラントなど、あらゆる分野の流量調整を行う調整弁として適用することが可能であり、例えば、冷熱媒、純水や薬液配送、又はその他の分野において、特に、高精度な微少流量の制御を行う必要のある用途においても、高精度な微少流量制御と完全遮断を実現し、しかも、リニア流量特性を満たす制御を実現したコンパクトなニードルバルブとして提供することが可能である。 The needle valve according to the present invention can be applied as a regulating valve for adjusting the flow rate in various fields such as a semiconductor manufacturing apparatus, a liquid crystal manufacturing apparatus, and a chemical food plant. For example, a cooling medium, pure water, or a chemical solution delivery, or in other fields, in particular, even in applications that need to control the precise minute flow rate, to realize highly accurate micro flow rate control and a fully blocking, moreover, realizes the control that meets the linear flow characteristics It is possible to provide as a compact needle valve.
1 弁本体
2 流入口
5 弁座部
A1 弁座部の最大開口面積
A2 流入口の流路面積
M 流量計
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