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JP4583596B2 - ジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートを含み、塩素化副生物含有量及びヨウ素色数が共に低減された混合物の製造方法 - Google Patents

ジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートを含み、塩素化副生物含有量及びヨウ素色数が共に低減された混合物の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、ジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートを含み、塩素化副生物含有量及びヨウ素色数が共に低減された混合物の製造方法に関するものである。
【0002】
本発明は、ジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートの混合物(PMDIとして公知)で、塩素化副生物含有量及びヨウ素色数が共に低い混合物を、この混合物に対応するジフェニルメタンジアミン及びポリフェニルポリメチレンポリアミンの混合物(PMDAとして公知)を少なくとも1種の不活性有機溶剤の存在下にホスゲンと2段階で反応させことにより製造する方法であって、
ホスゲン化の第1段階で形成した対応するカルバモイルクロリド、及びホスゲン化の第2段階でアミン塩酸塩を、滞留時間を有する装置を通過させ、ここでアミン塩酸塩を対応するカルバモイルクロリドにホスゲン化し、このカルバモイルクロリドを対応するイソシアネート及び塩化水素に解離させ、且つホスゲンの塩化水素に対する質量比が、液相で10〜30:1の範囲及び気相で1〜10:1の範囲を同時に満たすようにすることを特徴とする製造方法に関するものである。
【0003】
PMDIは、硬質ポリウレタンを製造するための工業的に最も重要なイソシアネートである。この硬質ポリウレタンは、建設業における断熱材料、冷却(冷蔵)装置工業の断熱フォーム及びサンドイッチ構造材料として好ましく使用されている。通常、PMDIに存在するジフェニルメタン4,4’−ジイソシアネート(MMDIとして公知)の一部は、適当な技術操作、例えば蒸留又は結晶化により回収される。MMDIも、圧縮、微孔質及び発泡ポリウレタンのポリウレタン配合物(例、接着剤、塗料、ファイバー、エラストマー及び一体化フォーム)の重要な構成成分である。従って、この本文で使用される用語「PMDI」もまた、モノマーMDI、例えば4,4’−、2,2’−及び/又は2,4’−MDIが存在するPMDI混合物を包含する。
【0004】
PMDIは、知られているように、対応するPMDAを不活性有機溶剤存在下にホスゲン化することにより製造される。PMDAはまた、酸のアニリン−ホルムアルデヒド縮合により得られ、この方法は連続的又はバッチで工業的に行うことができる。ジフェニルメタンジアミン及び同族のポリフェニルポリメチレンポリアミン及びこれらの位置異性体の、PMDA中の比率は、アニリン、ホルムアルデヒド及び酸触媒の選択により、また温度グラフ及び滞留時間グラフを適当にすることにより制御される。ジフェニルメタンジアミンの2,4’異性体を同時に伴うが、4,4’−ジフェニルメタンジアミンの高含有量は、アニリン−ホルムアルデヒド縮合の触媒として、塩酸等の強鉱酸の使用により工業的規模で得られる。
【0005】
専門家及び特許文献に記載されている全ての酸のアニリン−ホルムアルデヒド縮合法では、望ましくない副生物の形成、例えばN−メチル化及びN−ホルミル化化合物の形成及びジヒドロキナゾリンの形成が、共通して起こる。さらに、工業的PMDAは、更なる反応の別の出発点ともなり得る転位していないアミノベンジルアニリンを残留量として含んでいる。他の不利な点としては、酸のアニリン−ホルムアルデヒド縮合は、PMDAを変色させる発色団を形成することである。これらの変色は、次の酸縮合触媒の中和及び縮合で過剰に使用されるアニリンの除去において、不十分に、場合により全く不十分に減少する;同じことがPMDI製造の続く処理工程にも言える。
【0006】
ホスゲン化工程で、PMDAは不活性有機溶剤中でホスゲンと反応しPMDIを形成する。望ましくない副生物及びPMDA中の発色団は、ホスゲンと反応することができ、別の化合物、例えば第2級カルバモイルクロリド及び芳香族環の塩素化生成物及び/又はメチレン架橋での塩素化生成物が形成する。さらに、ホスゲン化工程は、別の塩素含有副生物、例えばアロファニルクロリド及びイソニトリルジクロリドを形成する。塩素含有化合物及び発色団は、一体化されて、低分子画分(その主要構成成分はジフェニルメタンジイソシアネートである)及びまたポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートのオリゴマー画分の両方になる。
【0007】
ホスゲン化に続く技術的操作、即ち過剰に使用されるホスゲンの除去、不活性溶剤の除去、熱処理、いわゆる脱塩素、及び粗PMDIに存在するMMDIの一部の蒸留及び/又は結晶化による除去によって、最終的に塩素含有化合物の含有量を減少させることはなく、そしてストレス、特に熱ストレスを生成物に連続的に与えることで、粗PMDIの変色が増加する。
【0008】
塩素含有及び/又は変色PMDIは、さらに処理してポリイソシアネート−ポリアルコール重付加プラスチックを形成する場合には、望ましくないものである。特に、イオン性塩化物を容易に形成することができる塩素含有化合物(ASTM−D−1638−74の方法により測定される)は、フォーム製造の発泡反応に発泡触媒と塩を形成することにより相当の干渉をもたらす。PMDIの望ましくない変色がまた、これから製造されるプラスチックにおいても現れる。ポリイソシアネート−ポリアルコール重付加プラスチックの色は、機械的特性への悪影響は無いが、淡着色製品の方が、処理機の製造方法の融通が効くので好ましい。その融通性として、例えば、薄層の被覆層の光の透過性及び種々の色のものを製造し得る能力が挙げられる。
【0009】
このため、塩素化副生物の含有量の低減、及びMMDIとの混合物におけるPMDIの着色の低減が試みられてきた。
【0010】
GB1549294によれば、25〜250モル%量のイソウレアの添加が、PMDIのASTM−D−1638−74の酸性度を減少させることができる。この方法の不利は、添加剤を使用しなければならず、酸性度の低下が部分的にしか成功しないことである。
【0011】
DD285593では、PMDIを0.01〜0.2%量の酸アミドで、100〜140℃、0.2〜6時間処理する方法が提案されている。この処理の後、形成した塩化水素を、窒素又は溶剤蒸気と共に抜き取ることにより除去する。この方法の不利は、酸アミドの効果が不十分であること、アシル化尿素を形成するイソシアネートと酸アミドとの不可避の2次反応の結果としてPMDI中に付加的成分の形成、及びPMDIを酸アミドで処理する装置及び塩化水素、触媒として添加されるもの及び形成されるものの両方を抜き取る装置に関する費用である。
【0012】
DE2847243では、ガス状の塩化水素又は窒素と共に170℃、2時間で抜く取ることによりホスゲンを除去する方法が提案されている。不利は、かなりの量の、ホスゲン又はホスゲン/塩化水素を有するガスで、このガスのために次の材料分離のための付加的費用或いは酸性ガス構成成分の中和のための付加的費用が絶対的に必要となる。DE2847243に記載の方法の別の不利、即ち抜き取りのための長い滞留時間は、JP07233136Aにおいて、ホスゲン除去の後に115℃/30分及び160℃/3分で塩化水素を用いて2段階除去することにより、特に部分的に軽減されている。しかしながら、これは、付加的技術操作及び処理に必要なかなりのガス流の不利がある。
【0013】
JP07082230Aによれば、有機ホスフィット(有機亜リン酸塩、エステル)がアニリン−ホルムアルデヒド縮合の前にアニリンに添加される。
【0014】
ヨウ素色数を低下させるために、ホスゲン化後多くの化合物:水(US4465639)、フェノール誘導体(DE4300774)、アミン及び/又は尿素(DE4232769)、酸クロリド/クロロホルメート(DE4118914)、ポリオキシアルキレンポリアルコール(DE4021712)、ジアルキル又はトリアルキルホスフィット(DE4006978)、低分子量の一価又は多価アルコール(EP445602)、酸クロリド/酸化防止剤(DE4318018)、の添加が提案されている。
【0015】
原材料又はPMDI製造段階の生成物に、化合物を添加する全ての方法は、添加剤の添加には装置部材への腐食作用と言う本質的危険性を伴うとの不利、これらの確実に添加された添加剤からの副生物の形成(この副生物はまた生成物又は装置への悪影響がある)の不利を有する。
【0016】
US4876380には、ペンタン/ヘキサンによりPMDIから発色団リッチのPMDI画分の抽出により、着色を少なくする方法が提案されている。この方法の不利は、抽出剤を作るための付加工程に伴う複雑な技術的操作の実施であり、また品質低下したPMDA画分の不可避な形成で、この等価量を使い果たす施与法を見つけなければならないことである。
【0017】
本発明の目的は、塩素化副生物の含有量の低減、及びMMDIとの予備混合物中のPMDIのヨウ素色数の低減を、前記不利を回避しながら行うことである。特に、助剤の添加及び/又は付加装置の使用を必要としないものである。
【0018】
本発明者等は、上記目的が、ジフェニルメタンジアミン及びポリフェニルポリメチレンポリアミンを含む対応する混合物を少なくとも1種の不活性有機溶剤の存在下にホスゲンと2段階で反応させこと、
その際、ホスゲン化の第1段階で形成した対応するカルバモイルクロリド、及びホスゲン化の第2段階でアミン塩酸塩を、滞留時間を有する装置を通過させ、ここでアミン塩酸塩を対応するカルバモイルクロリドにホスゲン化し、このカルバモイルクロリドを対応するイソシアネート及び塩化水素に解離させ且つホスゲンの塩化水素に対する質量比が、液相で10〜30:1の範囲及び気相で1〜10:1の範囲を同時に満たすようにすることにより、
達成されることを見出した。
【0019】
従って、本発明は、ジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートを含み、塩素化副生物含有量及びヨウ素色数が共に低減された混合物を、ジフェニルメタンジアミン及びポリフェニルポリメチレンポリアミンを含む対応する混合物を少なくとも1種の不活性有機溶剤の存在下にホスゲンと2段階で反応させことにより製造する方法であって、
ホスゲン化の第1段階で形成した対応するカルバモイルクロリド、及びホスゲン化の第2段階でアミン塩酸塩を、滞留時間を有する装置を通過させ、ここでアミン塩酸塩を対応するカルバモイルクロリドにホスゲン化し、このカルバモイルクロリドが対応するイソシアネート及び塩化水素に解離させ、且つホスゲンの塩化水素に対する質量比が、液相で10〜30:1の範囲及び気相で1〜10:1の範囲を同時に満たすようにすることを特徴とする製造方法を提供するものである。
【0020】
ホスゲン化の第1工程として混合反応器で第1級アミンのホスゲン化は、何回も記載してきた。従って、例えばUS3544611及びEPA2−0150435により、圧力混合回路におけるホスゲン化が報告されている。さらに、EPA2−0291819には、この反応を反応ポンプで行うことを開示している。スタティックミキサーの多くの種々の設計、例えば環状スロットノズル(FR2325637、DE1792660)、リング−アイ(ring-eye)ノズル(DE3744001)、フラットジェットノズル(EPA1−0065727)、ファンジェットノズル(DE2950216)、アングル−ジェットチャンバーノズル(DD300168)、3−流体(three-fluid)ノズル(DD123340)が記載されている。
【0021】
ホスゲン化の第1段階で形成した対応するカルバモイルクロリド及びアミン塩酸塩を、滞留時間を有する装置を通過させ、ここでアミン塩酸塩を対応するカルバモイルクロリドにホスゲン化させ、このカルバモイルクロリドを対応するイソシアネート及び塩化水素に解離させること自体は、知られている。WO96/16028に従い管状反応器で80〜150℃にて製造されたイソシアネートは、最大2%と言う極めて不満足な加水分解可能塩素含有量を有し、この方法で製造されたPMDIをほとんどの用途に使用できないものとしてしまう。BE790461及びBE855235では、撹拌装置が滞留時間を有する反応器として使用される。US3544611では、10〜50バール及び120〜150℃で操作され、そして塩化カルバモイルを解離し且つ塩化水素を除去するための「延長された蒸留領域」を有する、蒸留滞留時間を有する装置が開示される。DE3744001には、反応混合物が底部から上方に流れ、10枚以上の多孔板、最大120分の滞留時間及び0.05〜4m/秒の液速度、2〜20m/秒のガス速度を有する、多孔板蒸留塔(perforated plate column)が記載されている。先行技術の不利は、滞留時間を有する装置の激烈な条件であり、粗PMDIの比較的長い滞留時間である。経験から、先行技術ではPMDIの色及び塩素含有量に関して極めて不満足な品質レベルとするにすぎないことが分かっている。
【0022】
PMDIを製造するための混合装置及び滞留時間を有する装置の組合せ、特に2段階ホスゲン化のための組合せも、知られている。従って、DE3744001には、最初のアミンをホスゲンと不活性溶剤中で反応させ対応するカルバモイルクロリドとアミン塩酸塩を得るための反応器としてリングアイノズル(ring-eye nozzle)を、アミン塩酸塩をホスゲン化し、カルバモイルクロリドを解離させる装置として1種以上の多孔板蒸留塔と組み合わされている。US3381025では、第1段階を、100〜190℃の沸点を有する不活性溶剤中で60℃未満で行い、そして反応生成物を第2段階に移送し、そこで温度は、逃散するホスゲンの不活性溶剤に対する比を2を超える様に不活性溶剤の沸点を超えるレベルに保持され、所望によりさらにホスゲンを第2反応段階に給送しても良い。不利は、装置に関しては出費が高く、そして滞留時間を有する装置としてホスゲン化の第2段階における高いエネルギー消費を要すること、或いはホスゲン/不活性溶剤のガス状混合物を濃縮するための高いエネルギー消費を要することである。経験から、先行技術はPMDIの塩素含有量及び色に関して極めて不満足な品質レベルとするにすぎないことが分かっている。
【0023】
このため、本発明の別の目的は、安全性及び装置の面から技術的により簡単である装置を用いてPMDIの塩素化副生物含有量の低減及びヨウ素色数の低減を行うことである。
【0024】
本発明者等は、上記目的が、少なくとも1種の不活性有機溶剤の存在下にPMDAとホスゲンとの2段階で反応であって、ホスゲン化の第1段階を、スタティックミキサーで行い、ホスゲン化の第2段階を滞留時間を有する装置で行い、滞留時間を有する装置におけるホスゲンの塩化水素に対する質量比が、液相で10〜30:1の範囲及び気相で1〜10:1の範囲を同時に満たす反応により達成されることを見出した。
【0025】
ホスゲン化の第1段階で使用されるスタティックミキサー、及び上述の装置の部品、特にノズルは知られている。ホスゲン化の第1段階における温度は、通常40〜150℃、好ましくは60〜130℃、特に90〜120℃である。
【0026】
ホスゲン化の第1段階で得られる混合物は、滞留時間を有する装置に給送され、そこで本発明に従い、ホスゲンの塩化水素に対する質量比が、液相で10〜30:1の範囲及び気相で1〜10:1の範囲を同時に満たすようにされる。
【0027】
本発明の方法で使用される滞留時間を有する装置は公知の装置であり、好ましくは撹拌装置、特に2〜6基の撹拌容器を有する撹拌容器のカスケード又は蒸留塔、特に理論段数10未満のものである。
【0028】
滞留時間を有する装置として、撹拌装置を用いる場合、特に上述の様に、少なくとも2基、好ましくは2〜6基、特に2〜5基の撹拌容器を有する撹拌容器のカスケードが使用される。原則として、6基を超える容器を有するカスケードを用いることも可能であるが、6基を超える攪拌容器の数増加は、最終製品の目立った改良無しに装置の面での費用が嵩むだけである。ホスゲン化の第1段階で得られる混合物は、通常第1の撹拌装置に、70〜120℃、好ましくは85〜105℃で導入される。撹拌装置の温度は、全部一緒か、個別に異なっており、75〜120℃、特に80〜110℃である。撹拌装置の圧力は、通常個別に異なっているか、全部一緒であり、1.0〜3.0気圧(ゲージ圧)、好ましくは1.2〜2.5気圧(ゲージ圧)である。
【0029】
滞留時間を有する装置として蒸留塔を使用するのが特に好ましい。ここで、蒸留塔を向流で操作することが特に有利である。ホスゲン化の第1段階で得られた混合物を、蒸留塔に給送することが好ましく、これによりPMDI/溶剤/ホスゲン混合物が蒸留塔を底部で離れ、そしてホスゲン/塩化水素混合物は搭頂から取り出され、塩化水素/ホスゲン分離に給送される。ホスゲン化の第1段階で得られた混合物が蒸留塔に入る温度は、好ましくは80〜120℃、特に82〜117℃である。搭底温度は、好ましくは80〜120℃、特に90〜110℃である。搭頂圧力は、好ましくは1.0〜4.7気圧(ゲージ圧)、特に2.0〜3.7気圧(ゲージ圧)である。蒸留塔中の塩化水素/ホスゲン比は、ホスゲン化の第1段階における過剰のホスゲン、反応生成物が蒸留塔に入る温度、蒸留塔の圧力及び搭底温度により設定され、制御される。ホスゲンは、全てをホスゲン化の第1段階に給送できるが、或いは一部を第1段階に導入することもできる。後者の場合、別の量のホスゲンが、ホスゲン化の第2段階の滞留時間を有する装置に給送される。好ましく使用される蒸留塔は理論段数10未満を有する。バルブトレー蒸留塔の使用が有利である。カルバモイルクロリド解離のために必要な滞留時間及び高速で効率の良い塩化水素の除去を保証する他の内部の蒸留塔装置、例えば泡鐘トレー蒸留塔又は比較的高い液体堰を有する蒸留トレーを使用することも可能である。DE−A3744001で提案された多孔板塔は、急速で有効な塩化水素の除去と共に穏やかなカルバモイルクロリド解離を実施するには極めて不満足なものであり、また塩素化副生物含有量及びヨウ素色数が共に低いPMDIを製造するための滞留時間を有する装置としては、大量の停滞液及び塩化水素の急速除去の達成がより困難となることが避けられない上記多孔板塔の等潮流の原理のために、不適当である。
【0030】
本発明の方法で製造されたジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートの混合物は、粗MDIの質量に対して、通常30〜90質量%、好ましくは30〜70質量%のジフェニルメタンジイソシアネート異性体含有量、29〜33質量%、好ましくは30〜32質量%のNCO含有量を有し、DIN51550に従い25℃で測定された、2500mPa.s以下、好ましくは40〜2000mPa.sの粘度を有する。
【0031】
このような異性体を有する粗MDI及び類似の組成物は、少なくとも1種の不活性溶剤の存在下、対応する生成物組成を有する粗MDAのホスゲン化により製造される。
【0032】
好適な粗MDAは、モル比が6〜1.6:1、好ましくは4〜1.9:1のアニリン及びホルムアルデヒド、及びモル比が1:0.98〜0.01、好ましく1:0.8〜0.1のアニリン対酸触媒における縮合により、有利に得ることができる。
【0033】
ホルムアルデヒドは、水溶液、例えば市販の30〜50質量%溶液、の形で使用されることが好ましい。
【0034】
有用であると分かった酸触媒としては、プロトン供与体、例えば酸イオン交換樹脂又は強有機酸、そして好ましく無機酸を挙げることができる。本発明の目的には、強酸は1.5未満のpKaを有するものであり;多塩基酸の場合、この値は最初の水素解離のものである。例えば、塩酸、硫酸、リン酸、フッ化硫酸、及びシュウ酸を挙げることができる。ガス状の塩化水素もまた使用することができる。約25〜33質量%の濃度の塩酸水溶液を用いることが好ましい。
【0035】
粗MDAを製造する好適な方法は、例えば、CA−A−700026、DE−B−2227110(US−A−4025557)、DE−B−2238920(US−A−3996283)、DE−B−2426116(GB−A−1450632)、DE−A−1242623(US−A−3478099)、GB−A−1064559及びDE−A−3225125に記載されている。
【0036】
粗MDIを製造するための他の出発材料は、ホスゲンである。ガス状のホスゲンをそのまま、或いは反応条件で不活性なガス(例、窒素、一酸化炭素等)で稀釈して使用することができる。粗MDAのホスゲンに対するモル比は、NH2基1モルに対して1〜10モル、好ましくは1.3〜4モルのホスゲンが反応混合物中に存在するように、選択することが有利である。ホスゲンは、全てホスゲン化の第1段階に給送することができ、或いは一部をホスゲン化の第2段階の滞留時間を有する装置に添加することもできる。
【0037】
好適な不活性溶剤としては、粗MDA及びホスゲンが少なくとも一部は溶解する化合物である。
【0038】
有用であると分かった溶剤としては、塩素化芳香族炭化水素、例えばモノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン(例、o−ジクロロベンゼン及びp−ジクロロベンゼン)、トリクロロベンゼン、対応するトルエン及びキシレン、クロロエチルベンゼン、モノクロロビフェニル、α−又はβ−塩化ナフチル、及びフタル酸ジアルキル、例えばイソフタル酸ジエチルを挙げることができる。不活性有機溶剤として、特に、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン又はこれらの混合物の使用が好ましい。溶剤は、単独でも、混合物として使用することもできる。溶剤を粗MDIから容易に蒸留分離できるように、MDI異性体の沸点より低いものを使用することが有利である。溶剤の量は、反応混合物が、反応混合物に対して2〜40質量%、好ましくは5〜20質量%のイソシアネート含有量を有するように選択することが有利である。
【0039】
粗MDIは単独で使用することも、有機溶剤溶液として使用することもできる。しかしながら、アミン溶液の全質量に対して、2〜45質量%、好ましくは25〜44質量%のアミン含有量を有する粗MDA溶液を用いることが特に好ましい。
【0040】
ホスゲン化に続いて、過剰のホスゲン、塩化水素及び溶剤を、反応生成物から分離することが好ましい。塩素化副生物含有量が低く、ヨウ素色数が低いPMDIを製造するために、ホスゲン除去後のホスゲンの残留含有量が10ppm未満とすることが特に有利である。これらの後処理工程は、一般に公知の方法で行うことができる。二環異性体は、蒸留或いは結晶化等の公知の方法によりMDI混合物から分離することができる。
【0041】
その後、生成物は、通常立体障害フェノール及び/又は少なくとも1種のアリールホスフィト(phosphite)に基づく酸化防止剤を用いて安定化される。安定剤は、最大1質量%までの量、好ましくは0.001〜0.2質量%の量で使用することが有利である。
【0042】
立体障害フェノールに基づく適当な酸化防止剤の例としては、スチレン化フェノール、即ち2又は4位、或いは2、4及び/又は6位に1−フェニルエチル基を有するフェノール、ビス(2−ヒドロキシ−5−メチル−3−tert−ブチルフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’−ジアルキル−又は3,3’,5,5’−テトラアルキル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシ−2−メチル−5−tert−ブチルフェニル)スルフィド、ヒドロキノン、4−メトキシ−、4−tert−ブトキシ−又は4−ベンジルオキシ−フェノール、4−メトキシ−2−又は−3−tert−ブチルフェノール混合物、2,5−ジヒドロキシ−1−tert−ブチルベンゼン、2,5−ジヒドロキシ−1,4−ジ−tert−ブチルベンゼン、4−メトキシ−2,6−ジ−tert−ブチルフェノール及び好ましくは2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールを挙げることができる。
【0043】
有用であると分かったアリールホスフィトとしては、アルキル基の炭素原子数が1〜10個であるトリ(アルキル)ホスフィト、例えばトリ(メチルフェニル)ホスフィト、トリ(エチルフェニル)ホスフィト、トリ(n−プロピルフェニル)ホスフィト、トリ(イソプロピルフェニル)ホスフィト、トリ(n−ブチルフェニル)ホスフィト、トリ(sec−ブチルフェニル)ホスフィト、トリ(tert−ブチルフェニル)ホスフィト、トリ(ペンチルフェニル)ホスフィト、トリ(ヘキシルフェニル)ホスフィト、トリ(2−エチルヘキシルフェニル)ホスフィト、トリ(オクチルフェニル)ホスフィト、トリ(2−エチルオクチルフェニル)ホスフィト、トリ(デシルフェニル)ホスフィト、及び好ましくはトリ(ノニシルフェニル)ホスフィト、そして特にトリフェニルホスフィトを挙げることができる。
【0044】
本発明は、本発明に従って製造されたジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートを含む混合物から、2,2’−、2,4’−及び/又は4,4’−MDIを製造する方法であって、2,2’−、2,4’−及び/又は4,4’−MDI、好ましくは4,4’−MDIを、本発明に従い製造された混合物から分離する方法もまた提供する。
【0045】
従って、このように製造された粗PMDIは、通常MMDI異性体の分離と一緒に行っても良い熱後処理に付される。このために、PMDIは170〜230℃、好ましくは180〜220℃に加熱され、この温度で0.01〜100ミリバール、好ましくは0.1〜20ミリバールの圧力にて、少なくとも5分間、特に5〜45分間、所望によりPMDI1tに対して5標準m3以下の不活性ガス(例、窒素)、好ましくはPMDI1tに対して0.5標準m3以下の不活性ガスを通しながら、処理される。
【0046】
30〜60℃に冷却した後、PMDIは通常中間的貯蔵に移される。
【0047】
本発明を以下の実施例により説明する。
Figure 0004583596
【0048】
PMDAの38.7質量%濃度モノクロロベンゼン(MCB)溶液3840kg/hを、アングル−ジェットチャンバーノズル内で、ホスゲンの42質量%濃度MCB溶液26400kg/hでホスゲン化する。PMDAとホスゲンの発熱反応の結果、反応混合物を、ホスゲン化の第1段階の反応器で118℃まで加熱し、そして92℃の入口から、抜き取り領域が6理論段数で且つ濃縮化領域が2理論段数であるバルブトレー蒸留塔に導入する。この蒸留塔は、4.3バール(abs.)の圧力で運転され、搭底の組成は加熱に使用される蒸気の量によって調節され、これにより搭底のホスゲン含有量は約10質量%となる。この値は95〜97℃の搭底温度に対応する。ホスゲンの塩化水素に対する質量比は、搭底で14.2:1、搭頂で1.6:1である。ホスゲン化の第1段階で形成される塩化水素及びカルバモイルクロリドの解離により塔から生ずる塩化水素は、過剰に使用されたホスゲンの一部と一緒になって、搭頂より91℃にて除去される。塩化水素及びホスゲンガスの流にPMDI滴が乗ることを防止するために、1350kg/hのMCBが、搭頂に追加として給送される。
【0049】
ホスゲン化を離れた混合物は、ホスゲン及びMCBが除去され、従来技術に従い熱後処理がなされる。
【0050】
Figure 0004583596
【0051】
[比較例1]
比較のために、実施例1と同じPMDAを同じアングル−ジェットチャンバーノズル及び同じ蒸留塔においてホスゲン化した。このPMDAの38.7質量%濃度モノクロロベンゼン(MCB)溶液3840kg/hを、同様にホスゲンの42質量%濃度MCB溶液26400kg/hでホスゲン化する。同様に、1350kg/hのMCBが、搭頂に追加的に給送される。
【0052】
PMDA/MCB流のアングル−ジェットチャンバーノズルへの入口温度を調節し、ノズルを離れる反応混合物の温度を96℃にする。この蒸留塔は、5.2バール(abs.)の圧力で運転される。搭底では、温度を116℃に設定し、76℃の搭頂温度を確立する。ホスゲンの塩化水素に対する質量比は、搭底で9.2:1、搭頂で0.95:1である。
【0053】
Figure 0004583596

Claims (17)

  1. ジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートを含む混合物を、この混合物に対応する、ジフェニルメタンジアミン及びポリフェニルポリメチレンポリアミンを含む混合物を、少なくとも1種の不活性有機溶剤の存在下にホスゲンと2段階で反応させることにより製造する方法であって、 ホスゲン化の第2段階における滞留時間を有する装置内において、ホスゲンの塩化水素に対する質量比が、液相で10〜30:1の範囲及び気相で1〜10:1の範囲を同時に満たしていることを特徴とする製造方法。
  2. ホスゲン化の第1段階で使用される装置が、配合物流出温度が80〜120℃のスタティックミキサーである請求項1に記載の方法。
  3. ホスゲン化の第2段階で使用される装置が、理論段数10未満の蒸留塔である請求項1に記載の方法。
  4. 蒸留塔が、逆流で運転される請求項3に記載の方法。
  5. 蒸留塔が、バルブトレー蒸留塔である請求項3に記載の方法。
  6. 蒸留塔が、泡鐘トレー蒸留塔である請求項3に記載の方法。
  7. 蒸留塔が、液体堰を持つ蒸留トレーを有する請求項3に記載の方法。
  8. ホスゲン化の第2段階で使用される装置が、2〜6個の連結された攪拌装置である請求項1に記載の方法。
  9. ホスゲン化の第2段階で使用される装置が、2〜5個の連結された攪拌装置である請求項1に記載の方法。
  10. スタティックミキサーの流れ中における、不活性溶剤中のジフェニルメタンジアミン及びポリフェニルポリメチレンポリアミンを含む混合物の濃度が44質量%以下である請求項2に記載の方法。
  11. ホスゲン化の第1段階で得られる混合物が蒸留塔に入る温度が、80〜120℃である請求項3に記載の方法。
  12. 搭底温度が、80〜120℃である請求項3に記載の方法。
  13. 搭頂圧力が、1.0〜4.7気圧(ゲージ圧)である請求項3に記載の方法。
  14. 第2段階における滞留時間を有する装置として攪拌装置が使用され、ホスゲン化の第1段階で得られる混合物がその攪拌装置に導入され、その導入温度が、70〜120℃である請求項1に記載の方法。
  15. 複数の攪拌装置内の温度が、それぞれ異なるか、或いは全て同じであって、75〜120℃である請求項14に記載の方法。
  16. 複数の撹拌装置内の圧力が、それぞれ異なるか、或いは全て同じであって、1.0〜3.0気圧(ゲージ圧)である請求項14に記載の方法。
  17. 得られたジフェニルメタンジイソシアネート及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートを含む混合物から、蒸留及び/又は結晶化により2,2’−、2,4’−及び/又は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを分離する請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
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