JP4579020B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、現像ユニットには、トナーとキャリアを混合した現像剤を予め充填した2成分の現像ユニットと、磁性トナーのみを予め充填した1成分の現像ユニットがある。これらの現像ユニットの場合には、トナーが予め摩擦帯電しているので、適正な摩擦帯電電荷量を得るのにそれほど多くの摩擦帯電時間は必要としない。しかしながら、新品のプロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着した場合には、現像ユニット内にトナーを補給する時間や摩擦帯電する時間が必要になり、ユーザーはこの間画像形成装置を使用できないことになる。
本発明は、画像形成装置が、少なくとも感光体と現像ユニットを一体に支持し画像形成装置本体から着脱可能なプロセスカートリッジを複数有し、前記プロセスカートリッジは補給されるトナーの色を問わず共通の構成とした画像形成装置であって、前記現像ユニットを初期設定する手段を備え、前記現像ユニットを初期設定している間は、既に初期設定済みの現像ユニットを備えたプロセスカートリッジを使用して画像形成を行うことを特徴とする。
プロセスカートリッジについて、補給されるトナーの色を問わず現像ユニットがプロセスカートリッジに装着されるまでは、共通とする構成にすることにより、交換用のプロセスカートリッジを各色ごとに備える必要はなく、ユーザー負担と製造時の負担を軽減できる。また、新品の現像ユニットを初期設定している間のユーザーが使用できなくなる状態を改善し、既に初期設定済みの現像ユニットを使用して画像形成することができるようにして、制御手段により複数のプロセスカートリッジを有効活用した画像形成装置を提供することにより、ユーザーの待ち時間の短縮を図っている。
画像形成装置100は、4つの感光体ユニット1及び現像ユニット2を感光体5の移動方向に並列させて、カラー画像を形成するタンデム型画像形成装置である。転写装置106としては、無端状の中間転写ベルト106aを、支持ローラ106c、106d、106eに架け渡し、また、無端状の2次転写ベルト106gを、支持ローラ106f間に架け渡し、中間転写ベルト106aを介して支持ローラ106eに押し当てて配置する構成にしている。給紙ユニット109からピックアップローラ109aで、給紙が開始された転写紙は、レジストローラ109bまで搬送され、中間転写ベルト106aとのタイミングを同期して2次転写領域に搬送される。1次転写領域では、各プロセスカートリッジ1K、1Y、1M、1C、1と接触する中間転写ベルト106aの部分の裏面に、それぞれ転写装置106としての各色の転写ローラ106bを配置している。ここでは、転写ローラ106bにより押圧された中間転写ベルト106a上に感光体5から4色のトナー像が順に形成される。2次転写領域では、2次転写ローラ106fのバイアスによって、トナー像が中間転写ベルト106aから転写紙に転写される。その後定着装置108で、トナーが溶融・固着されて転写紙上に定着され、排紙ローラ101によって画像形成装置100外の排紙トレイに排出される。
感光体ユニット1は、帯電・クリーニング工程を1つのユニットに収め、各色間で共通の構成となっている。感光体5への帯電は、帯電ローラ4Aにより行われる。帯電ローラ4Aの上部に取り付けられた帯電クリーニングローラ4Bは、帯電ローラ4Aをクリーニングする。感光体5上の未転写トナーは、クリーニングブレード3Cとクリーニングブラシ3Aにより回収され、廃トナー搬送コイル3B側へと送られる。廃トナーは廃トナー搬送コイル3Bより、廃トナー排出口まで搬送されて、図示しない廃トナーボトルにより回収される。
現像ユニット2は、新品時の構成は各色共通になっており、画像形成装置100に装着後、画像形成装置100本体に別に備えられたトナーカートリッジ6から各色のトナーが補給されると、それぞれ独立したユニットになる。トナーが補給された後の現像ユニットは、互換性がなくなり各色間の入れ替えはできなくなる。各感光体ユニット1と各現像ユニット2は、必要時には、各々のストッパーを解除することによりユニットごと交換できる構成になっている。本実施形態では、現像ユニット2に、図示しない非接触ICタグを組み込んでいる。非接触ICタグに搭載された不揮発性メモリには、各プロセスカートリッジユニットの制御に必要な情報、カートリッジID,製造年月日、使用開始年月日、リサイクル回数、コピー枚数、現在の年月日等が記憶されている。なお、非接触ICタグは、必要により感光体ユニット1に搭載してもよい。
現像ユニット2には、予めキャリアが充填されており、トナーカートリッジ6へと搬送されたトナーは左側搬送スクリュー2A、右側搬送スクリュー2Bにより、キャリアと攪拌され、現像ローラ2Dへと搬送される、現像ローラ2Dが回転することにより摩擦帯電される。現像ローラ2D上の現像剤は、現像ドクターブレード2Eによりトナーの付着量が調整され、感光体5上に供給される。本実施形態の現像ユニット2は、従来のトナーとキャリアを混合した現像剤を予め充填した2成分の現像ユニットと比べると、トナーが予め摩擦帯電していないので、初期設定時は摩擦帯電時間が長くかかることになる。なお、磁性トナーを補給する1成分現像ユニットを使用してもよい。
適正な摩擦帯電電荷量は摩擦帯電検知手段により検出する方法、現像ローラ2Dを一定時間回転させることにより、摩擦帯電電荷量を確保する方法等がある。本実施形態では、トナー濃度センサー2Cの出力と、中間転写ベルト106a上に形成された、画像濃度を検知する基準パターを検知するパターン濃度検知センサーと、現像ローラ2Dを一定時間回転させることにより、適正なトナーの摩擦帯電を行っている。
現像ユニット2のトナー濃度は、トナー濃度センサー2Cと、中間転写ベルト106a上に形成された基準パター濃度を検知するパターン濃度検知センサーにより確認される。トナー濃度センサー2Cは、インダクタンスセンサーであり、トナーとキャリアが混合した現像剤の透磁率を測定することで、トナーとキャリアの割合からトナー濃度を検出している。トナー濃度が所定値以下の場合は、トナーカートリッジ6内からトナーが現像ユニット2に補給されるようになっている。
トナーカートリッジ6はトナー補給装置左上部にK、Y、M、Cの順に配置されており、トナーカートリッジ6から現像ユニット2へのトナー搬送は、エアポンプとモーノポンプにより行われる。また、光学センサーを搬送用ノズルに組み込み、トナーニアーエンド検知を行なっている。
トナーカートリッジ6は、シール、蓋等により補給口が封止されて出荷され、最初の使用時に開封される。通常、使用されてトナーが空になったとき、トナーカートリッジ6は交換されるが、本実施形態のトナーカートリッジ6はトナーを再充填することで、再度使用することができる。トナーカートリッジ6からトナーを現像ユニット2に補給することで、現像ユニット2を交換することなく、繰り返し使用することができる。
プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1K又は現像ユニット2は、画像形成装置100本体の電源をONした状態でドアーを開いて装着する場合と、電源をOFFしてから装着し装着後に電源をONする場合がある。なお、フロー上のプロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Kは、現像ユニット2を一体に支持したものとして、単に「PC」と記載しているため、以下、「PC」という。
画像形成装置100本体のCPUはドアーが開いているか確認する。開いている場合はドアーオープンフラグをセットし、PCに搭載された不揮発性メモリーとの通信を停止し、その後、PCへの電源供給を停止する(F1−1〜F1−4)。
ドアーが開いてない場合は、ドアーオープンフラグがセットされていたか確認する。ドアーオープンフラグがセットされていた場合は、PCへの電源供給、不揮発性メモリーとの通信を再開する。次に各色のPCの不揮発性メモリーから認識情報を読み込む(F1−5〜F1−7)。
次に、PCの初期設定がされているか、各PCの不揮発性メモリーを確認する。初期設定フラグがセットされてない場合は、新品のPCが装着されたので、初期設定フラグがセットされてない現像ユニット2に、装着ステーションに対応した剤カートリッジからトナーを補給及びトナーが補給されているPCの不揮発性メモリーに初期設定中のフラグをセットするとともに、操作部に初期設定中のPCが初期設定中である表示を行う(F1−8〜F1−9)。
次に、トナー濃度センサー出力が、予め設定された値か確認する。出力が設定値3Vになるまで、トナー補給を続ける。トナー濃度センサーが設定値3Vになると、現像ユニット2へのトナー補給は停止する(F1−10〜F1−11)。
次に、トナーが適正な摩擦帯電する時間をカウントする。予め設定された時間をカウントすると、次に感光体に基準画像である基準パターンを形成する。この基準画像は、中間転写ベルト106aに転写され、パターン濃度検出センサーにより読み込まれる。パターン濃度検出センサー出力は、予め設定された値の3Vか確認する(F1−12〜F1−15)。設定値3Vより低い場合はトナー濃度が薄いことを示すため、F1−9にフィードバックして、前記動作を再度行う(F1−9〜F1−15)。
パターン濃度検出センサー出力が、予め設定された値の場合は、初期設定中のPCの不揮発性メモリーの初期設定中フラグをクリアーする。次に、初期設定したPCの不揮発性メモリーの初期設定済みフラグをセットする。次に、PCの不揮発性メモリーに補給したトナーの色、使用開始年月日等のトナーIDを記憶させる。次に、画像形成装置の不揮発性メモリーに、ロット、シリアルNO、製造年月日、メーカー名等のPCのIDを記憶させる。次に、ドアーフラグ、電源ONフラグをクリアーして、本制御フローは終了する(F1−16〜F1−20)。
F1−8で、PCの初期設定フラグがセットされていた場合は、誤装着防止のために、各ステーションに備えられたPCのシリアル番号等の認識IDを読み込む。次に、画像形成装置本体の不揮発性メモリーに記憶された、認識IDとの比較を行う。同一の場合は、同じPCが装着されたことになり、本制御フローは終了する。異なる場合は、装着されたPCが異なる警告表示を操作部に行って、本制御フローは終了する(F1−8〜F1−23)。
F1−5で、ドアーオープンフラグがセットされてない場合は、図示しない電源ON時のイニシャライズルーチンでセットされる電源ONフラグがセットされているか確認する(F1−24)。電源ONフラグがセットされていた場合には、新しいPCが装着されたか、確認するフロー(F1−6)を実施する。電源ONフラグがセットされてない場合は、本制御フローは終了する(F1−24)。
全ての色の現像ユニット2の初期設定済みフラグがセットされた場合は、全ての色のPCの初期設定済みフラグをセットする。初期設定済みでない色のPCがある場合は、全ての色の現像ユニット2の初期設定状態を確認して、初期設定済みの現像ユニット2の色をコピーに使用できるトナー色として表示し、本制御フローは終了する。
全ての色の現像ユニット2が初期設中の場合は、コピー禁止の表示を行い本制御は終了する。初期設定中ではない色のPCがある場合は、全ての色の現像ユニット2の初期設定状況を確認して、初期設定済みの現像ユニット2の色をコピーに使用できるトナー色として表示し、本制御フローは終了する。
全ての色の現像ユニット2が初期設定済みの場合は、本制御フローは終了する。初期設定済みでない色のPCがある場合は、操作部からの単色モードキー入力があるか確認し、単色モードフラグ入力がある場合は、単色モードフラグをセットして、本制御フローは終了する。単色モードキー入力がない場合は、次に、2色モードキー入力の確認をする。2色キー入力がある場合には、2色モードフラグをセットして、本制御フローは終了する。
2色モードキー入力がない場合には、次に、コピースタートキー入力の確認をする。コピースタートキー入力がない場合には、本制御フローは終了する。コピースタートキー入力がある場合には、図8でセットされる単色モード可能フラグがセットされているか、確認する。セットされていた場合には、図8で選択された色のトナーを使用してコピーを実施する。単色モード可能フラグがセットされてない場合には、図8でセットされる2色モード可能フラグがセットされているか確認する。セットされていた場合には、図8で確認された2色のトナーを使用してコピーを実施して、本制御フローは終了する。
全ての色の現像ユニット2が初期設定済みの場合は、本制御フローは終了する。初期設定済みでない色の現像ユニット2がある場合には、図7でセットされる単色モードフラッグがセットされているか確認する。セットされている場合には、操作部からの色選択キー入力があるか確認する。色選択キー入力がある場合は、選択された色を操作部に表示し、次に単色モード可能フラグをセットして、本制御フローは終了する。
単色モードフラグがセットされてない場合には、次に、図7でセットされる2色モードフラグがセットされているか確認をする。2色モードフラグがセットされていない場合には、本制御フローは終了する。2色モードフラグがセットされている場合は、黒トナーの現像ユニット2と、赤トナーの現像ユニット2が補給済みか確認する。補給済みの場合には、2色モード可能フラグをセットして、本制御フローは終了する。黒トナーと赤トナーのどちらかが、補給済みでない場合には、本制御フローは終了する。
1K、1Y、1M、1C プロセスカートリッジ
2 現像ユニット
2A 左側搬送スクリュー
2B 右側搬送スクリュー
2C トナー濃度センサー
2D 現像ローラ
2E 現像ドクターブレード
3A クリーニングブラシ
3B 廃トナー搬送コイル
3C クリーニングブレード
4 帯電ユニット
4A 帯電ローラ
4B 帯電クリーニングローラ
5 感光体
6 トナーカートリッジ
100 画像形成装置
101 排紙ローラ
104 露光装置
106a 中間転写ベルト
106b 転写ローラ
106c、106d、106e、106f 支持ローラ
106g 2次転写ベルト
108 定着装置
109 給紙ユニット
109a ピックアップローラ
109b レジストローラ
Claims (7)
- 画像形成装置は、少なくとも感光体と現像ユニットを一体に支持し画像形成装置本体から着脱可能なプロセスカートリッジを複数有し、前記プロセスカートリッジは補給されるトナーの色を問わず共通の構成とした画像形成装置であって、
前記現像ユニットを初期設定する手段を備え、前記現像ユニットを初期設定している間は、既に初期設定済みの現像ユニットを備えたプロセスカートリッジを使用して画像形成を行う
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、複数色のトナー収納手段と、複数色のトナーを前記現像ユニットに補給する補給手段とを備え、
前記現像ユニットを初期設定している間であって、トナーが補給されている間は前記現像ユニットを初期設定中とし、既に初期設定済みの現像ユニットを備えたプロセスカートリッジを使用して画像形成を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、前記現像ユニットのトナーを摩擦帯電する手段と、画像濃度を検出する基準パターンを作成する手段と、前記基準パターンの濃度を検出するパターン濃度検出手段と、前記パターン濃度検出手段の出力値と所定の値とを比較する比較手段とを備え、
前記現像ユニットを初期設定している間であって、前記比較手段の結果が所定の値より低い場合は現像ユニットを初期設定中とし、既に初期設定済みの現像ユニットを備えたプロセスカートリッジを使用して画像形成を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、前記現像ユニットを初期設定している間であって、前記現像ユニットのトナーが摩擦帯電されている間は現像ユニットを初期設定中とし、既に初期設定済みの現像ユニットを備えたプロセスカートリッジを使用して画像形成を行う
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、前記プロセスカートリッジが初めて画像形成装置に装着されたことを検知する検知手段を備えた画像形成装置であって、
前記検知手段の結果により、前記現像ユニットの初期設定を行う
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、フルカラーモード、単色モード及び2色モードの画像形成モードを選択可能にした画像形成装置であって、単色モード又は2色モードで画像形成するときに、既に初期設定済みの現像ユニットを備えたプロセスカートリッジを使用して画像形成を行う
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、単色モード又は2色モードで画像形成するときに、使用できるトナーの色を選択可能にした
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
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