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JP4566617B2 - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流を整流器で直流に変換してさらにこの直流をインバータで交流に変換してエレベータのかごを上下移動するモータに供給するエレベータ制御装置に関する。
一般に、エレベータ制御装置においては、外部の商用交流電源から供給される三相交流を整流器で一旦直流に変換して、さらにこの直流をインバータで交流に変換してエレベータのかごを上下移動するモータに供給するようにしている。また、モータの負担を軽減するために、かごに対してシーブを介して釣合い重りを設けるようにしている。さらに、釣合い重りを設けることにより生じる回生電力を蓄積する蓄電装置を設けて、この蓄電装置に蓄積された電力をモータの力行運転時にモータに供給して、外部から供給される電力のピーク値を低下して、電力消費量を低減すると共に、エレベータ制御装置の必要電力容量を低下するようにしている(特許文献1参照)。
図9は、上述した蓄電装置が組込まれたエレベータ制御装置の概略構成図である。
三相商用交流電源である外部電源1から供給される三相交流はダイオードブリッジ回路からなる整流器2で全波整流され、平滑コンデンサ3でリップル分が吸収され、インバータ4に供給される。このインバータ4は、スイッチング素子5とダイオード6との並列回路をブリッジ接続した構成を有しており、運転制御部7からの各スイッチング素子5に対するゲート信号に基づいて、平滑コンデンサ3で平滑された直流を三相交流に変換してモータ8に供給する。このモータ8は主シーブ9を回転制御する。主シーブ9及び副シーブ11には両端にかご10及び釣合い重り12が取付けられたロープ13が掛られている。
したがって、運転制御部7は、このエレベータの乗客のかご呼び操作に応じて、インバータ4を介してモータ8を運転制御して、かご10を目的階へ上下移動させる。
乗客が搭乗している状態のかご10の重量と釣合い重り12の重量との関係において、重量が大きい側が上昇している期間においてモータ8は力行運転状態となり、重量が大きい側が下降している期間においてモータ8は発電機として動作し回生運転状態となる。なお、釣合い重り12の重量は、例えば、定員の半分程度の乗客が搭乗している状態のかご10の重量に対応する重量である。
モータ8の力行運転期間においては、インバータ4は整流器2で整流された直流を交流に変換してモータ8に供給する。一方、モータ8の回生運転期間においては、モータ8の回生電力はインバータ4のダイオード6のブリッジ回路で直流に変換されて整流器2側に出力され、平滑コンデンサ3に蓄積される。インバータ4の整流器2側端には、抵抗14とスイッチング素子15との直列回路が接続されている。平滑コンデンサ3の両端には電圧計16が接続されている。
モータ8の回生運転期間においては、インバータ4から供給される回生電力に起因して、平滑コンデンサ3の端子電圧Vcが上昇するので、このコンデンサ電圧Vcが基準電圧VRに対してかなり高い値に設定されたエネルギー放出電圧VHSを超えると、各回路素子を高電圧から保護する目的で、エネルギー放出制御部17が起動して、スイッチング素子15を閉じて、平滑コンデンサ3に蓄積された回生電力(エネルギー)を抵抗14で消費させる。なお、基準電圧VRとはモータ8が停止している状態の電圧である。
さらに、インバータ4の整流器2側端には、インバータ4から供給される回生電力を蓄電器18に蓄積し、蓄積された電力をインバータ4を介してモータ8に供給する充放電回路19が接続されている。また、この充放電回路19の動作を制御する充放電制御部20が設けられている。
次に、充放電回路19及び充放電制御部20の動作を説明する。
モータ8の回生運転期間においては、インバータ4から供給される回生電力に起因して、平滑コンデンサ3の端子電圧(コンデンサ電圧)Vcが上昇し、このコンデンサ電圧Vcが、基準電圧VRより高くエネルギー放出電圧VHSより低い値に設定された上側電圧値VHを超えると、充放電制御部20は、充放電回路19のスイッチング素子21をオンする。すると、インバータ4から供給される回生電力が充電リアクトル22を介して蓄電器18に蓄積される。なお、充電リアクトル22の両端に逆流防止用のダイオード23が接続されている。
モータ8の力行運転期間においては、整流器2から出力される直流電力がインバータ4へ供給されるが、インバータ4の負荷に起因して、インバータ4の整流器2側電圧、すなわち平滑コンデンサ3の端子電圧(コンデンサ電圧)Vcが基準電圧VRより一時的に低下する。このコンデンサ電圧Vcが基準電圧VRより低い値に設定された下側電圧値VLを下回ると、充放電制御部20は、充放電回路19のスイッチング素子24をオンする。すると、蓄電器18、放電リアクトル25、スイッチング素子24の閉回路が形成され、この閉回路に放電電流が流れる。そこで、スイッチング素子24をオフすると放電リアクトル25に蓄えられた電力(エネルギー)がダイオード26を介してインバータ4の整流器2側端子へ供給される。このように、スイッチング素子24に対するオン、オフを繰り返すことにより、蓄電器18に蓄積された電力をインバータ4を介して、モータ8に供給することができる。
このように、エレベータ制御装置内に、蓄電器18、充放電回路19、充放電制御部20を設けることにより、外部から供給される電力のピーク値を低下して、電力消費量を低減すると共に、エレベータ制御装置の必要電力容量を低下することができる。
特開平10−236743号公報
しかしながら、図9に示すエレベータ制御装置においてもまだ改良すべき次のような課題があった。
すなわち、充放電回路19の回生電力の蓄電器18に対する蓄積開始条件、及び蓄電器18に蓄積された電力のインバータ4を介したモータ8への放電開始条件は固定値である。しかしながら、エレベータの運転状況は、例えば1日24時間の各時間帯に応じてそれぞれ異なる。例えばオフィスビルにおいては、朝の出勤時間帯においては力行運転頻度が極端に高く、その他の時間帯においては回生運転頻度も十分にある。
朝の出勤時間帯においては力行運転頻度が極端に高いので、蓄電器18に十分の電力が蓄積されてないと、蓄電器18に蓄積された電力を短時間で消費してしまい、残りの大部分の電力は、外部電源1から供給されることになる。
一方、夜間等の比較的回生運転頻度が高い時間帯においては、蓄電器18に十分な電力の蓄積余力があるにも拘わらず、前述した一定の放電条件を満たせば、蓄電器18に蓄積された電力をインバータ4を介してモータ9に放電していた。
この結果、エレベータ制御装置において、朝の出勤時間帯等の特定の時間帯においてのみ、大きな消費電力が発生するので、エレベータ制御装置の必要電力容量を十分に低下することができない。よって、エレベータ制御装置が大型化し、製造費が上昇した。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、エレベータの運転状況を学習することにより、回生電力を必要なときに有効に使用でき、外部から供給される消費電力の均一化を図ることができ、装置の必要電力容量を十分に低下することができ、装置を小型化し、製造費を節減できるエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明においては、外部電源からの交流を直流に変換する整流器と、エレベータのかごを上下移動するモータの力行運転時には前記直流を交流に変換して前記モータに供給し、前記モータの回生運転時には前記モータの回生電力を直流に変換して整流器側に出力するインバータと、前記モータの回生運転時には前記インバータから出力された回生電力を蓄積し、前記モータの力行運転時には蓄積された電力を前記インバータを介して前記モータに供給する蓄電装置と、前記モータの運転制御を行なう運転制御部とを備えたエレベータ制御装置であって、前記インバータを介して前記運転制御部からの運転情報に基づいて一定期間内における各時間帯の力行運転頻度と回生運転頻度を示す力行回生学習情報を作成する運転実績学習手段と、前記一定期間内における各時間帯における前記蓄電装置の電力の蓄積量を示す蓄積量学習情報を作成する蓄積量実績学習手段と、前記一定期間内における回生運転頻度が高くかつ先行する時間帯の蓄積量が低い時間帯においては前記蓄電装置における運転モードを充電優先モードにし、力行運転頻度が高くかつ先行する時間帯の蓄積量が高い時間帯においては前記運転モードを放電優先モードとする運転モード切換手段とを備えている。
このように構成されたエレベータ制御装置においては、各時間帯の力行運転頻度と回生運転頻度を示す力行回生学習情報が作成されるとともに、各時間帯における蓄電装置の電力の蓄積量を示す蓄積量学習情報が作成される。そして、回生運転頻度が高くかつ先行する時間帯の蓄積量が低い時間帯において充電優先モードにし、力行運転頻度が高くかつ先行する時間帯の蓄積量が高い時間帯において放電優先モードとしているので、回生電力が蓄電装置により効率的に蓄積され、蓄電装置に蓄積された電力がより効率的に放電されてインバータを介してモータに供給される。
また別の発明は、上述したエレベータ制御装置における運転実績学習手段は、釣合い重りの重量、運転制御部から供給されるモータの運転方向及びかごの積載重量に基づいて、モータの力行運転状態及び回生運転状態を判定する。
前述したように、乗客が搭乗している状態のかごの重量と釣合い重りの重量との関係において、重量が大きい側が上昇している期間においてモータは力行運転状態となり、重量が大きい側が下降している期間においてモータは発電機として動作し回生運転状態となる。したがって、釣合い重りの重量、運転制御部から供給されるモータの運転方向及びかごの積載重量に基づいて、モータの力行運転状態及び回生運転状態を判定可能である。
さらに、別の発明は、上述したエレベータ制御装置における蓄電装置は、インバータの整流器側の電圧が上側電圧値を越えると回生電力を蓄積し、インバータの整流器側の電圧が下側電圧値を下回ると蓄積された電力をインバータを介してモータに供給する。また、運転モード切換手段は、充電優先モード設定時における上側電圧値及び下側電圧値を、放電優先モード設定時における上側電圧値及び下側電圧値より低く設定する。
このように構成されたエレベータ制御装置においては、各時間帯の力行運転頻度と回生運転頻度を示す力行回生学習情報を作成し、力行運転頻度の高い時間帯と、回生運転頻度の高い時間帯とで、動作モードを放電優先モードと充電優先モードとに切換されている。
したがって、回生電力を必要なときに有効に使用でき、外部から供給される消費電力の均一化を図ることができ、装置の必要電力容量を十分に低下することができ、蓄電器の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係わるエレベータ制御装置の概略構成図である。図9に示す従来のエレベータ制御装置と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明は省略する。
この実施形態のエレベータ制御装置においては、外部電源1から供給される三相交流は整流器2で全波整流され、平滑コンデンサ3でリップル分が吸収され、インバータ4に供給される。このインバータ4は、運転制御部7aからの各スイッチング素子5に対するゲート信号に基づいて、平滑コンデンサ3で平滑された直流を三相交流に変換してモータ8に供給する。このモータ8は主シーブ9を回転制御する。主シーブ9及び副シーブ11には両端にかご10及び釣合い重り12が取付けられたロープ13が掛られている。かご10には乗客が搭乗している状態のかご重量を計測する重量計30が設けられ、計測されたかご重量は運転制御部7aへ送信される。
運転制御部7aは、このエレベータの乗客のかご呼び操作に応じて、インバータ4を介してモータ8を運転制御して、かご10を目的階へ上下移動させる。さらに、この運転制御部7aはかご呼び操作に応じて生じるモータ8の運転方向(かごの上下移動方向)、そのときのかご重量、及び時計回路31から読取った時刻とを運転状態として、学習演算部32へ送信する。
インバータ4の整流器2側端には、インバータ4から供給される回生電力を蓄電器18に蓄積し、蓄積された電力をインバータ4に供給する充放電回路19aが接続されている。この充放電回路19aは、蓄電器18に対する充放電を切り替えるための回路である。この充放電回路19aは、インバータ4への電力供給線間に並列に接続される充電用スイッチング素子51及び放電用スイッチング素子52、これらのスイッチング素子51、52の共通接続部に接続され、直流電力を平滑化する機能を有する直流リアクトル53などから構成される。
また、この充放電回路19aの動作を制御する充放電制御部20aが設けられている。蓄電器18に対する充電電流及び放電電流は電流検出回路33で検出されて学習演算部32へ送信される。蓄電器18の端子電圧は電圧検出回路34で検出されて学習演算部32へ送信される。
コンピュータからなる学習演算部32内には、図2に示すように、運転状態入力部35、力行回生判定部36、力行回生学習テーブル更新部37、力行回生学習テーブル38、運転モードテーブル作成更新部39、電圧電流入力部40、現在蓄積量算出部41、蓄積量学習テーブル更新部42、蓄積量学習テーブル43、運転モードテーブル44、運転モード指定部45、及び時計回路46が設けられている。
力行回生学習テーブル38内には、図3に示すように、1日24時間における1時間毎の各時間帯におけるモータ8の力行運転回数38aと回生運転回数38bとの学習結果が記憶されている。図3においては、理解しやすいように、力行運転回数38aと回生運転回数38bとを棒グラフ表示したが、実際には、表形式で記憶されている。
蓄積量学習テーブル43内には、図4に示すように、1日24時間における1時間毎の各時間帯における蓄電器18に蓄積されている電力(回生電力)の蓄積量の学習結果が記憶されている。図4においては、理解しやすいように、蓄積量をグラフ表示したが、実際には、表形式で記憶されている。
運転モードテーブル44内には、図5に示すように、1日24時間における1時間毎の各時間帯における運転モードが設定されている。この実施形態においては、午前6時〜午前10時までの朝の出勤時間帯を含む時間帯に「放電優先モード」が設定され、その他の時間帯に「充電優先モード」が設定されている。図5においては、理解しやすいように、運転モードをグラフ表示したが、実際には、表形式で記憶されている。
次に、学習演算部32の図2に示す各部の動作を順番に説明する。運転状態入力部35は、運転制御部7aから順次入力されるモータ8の運転方向(かご10の上下移動方向)、かご重量、及び時刻からなる運転状態を取込んで力行回生判定部36へ送出する。力行回生判定部36は、かご重量と記憶されている釣合い重り12の重量の大小比較結果、及びかご10の上下移動方向を用いて、前述したアルゴリズムに基づいて、モータ8の力行運転状態か回生運転状態かを判定し、判定結果を時刻とともに力行回生学習テーブル更新部37へ送出する。
力行回生学習テーブル更新部37は、力行回生学習テーブル38内の該当時刻が所属する時間帯の力行運転回数38aと回生運転回数38bの値を判定結果を用いて補正する。具体的には、力行回生学習テーブル38に記憶された各時間帯における力行運転回数38aと回生運転回数38bの値は、複数日の平均値であるので、この平均値を微調整して、より多くの日数の平均値に変更する。
電圧電流入力部40は、電流検出回路33で検出された蓄電器18の充電電流及び放電電流、電圧検出回路34で検出された蓄電器18の端子電圧を取込んで、現在蓄積量算出部41へ送出する。現在蓄積量算出部41は、端子電圧に充放電電流を乗算した電力を、この時点で蓄電器18に充放電される電力とし、この電力を過去の蓄積量=0と見なせる基準時点からの積算値を現在時点の蓄積量とする。充電電流のとき蓄積量が加算され、放電電流のとき蓄積量は減算される。現在蓄積量算出部41は、蓄電器18の現在時点の蓄積量を現在時刻を付して、蓄積量学習テーブル更新部42へ送出する。
蓄積量学習テーブル更新部42は、蓄積量学習テーブル43内の該当時刻が所属する時間帯の蓄積量の値を入力した蓄積量を用いて補正する。具体的には、蓄積量学習テーブル43に記憶された各時間帯における蓄積量の値は、複数日の平均値であるので、この平均値を微調整して、より多くの日数の平均値に変更する。
運転モードテーブル作成更新部39は、力行回生学習テーブル38の力行運転回数38aと回生運転回数38bと、蓄積量学習テーブル43の蓄積量とを用いて、運転モードテーブル44を作成すると共に、必要に応じて、作成済みの運転モードテーブル44の内容を更新する。最初に運転モードテーブル44を作成する場合、図3、図4、図5に示すように、1日24時間内における回生運転回数(頻度)38bが高くかつ先行する時間帯の蓄積量が低い時間帯においては運転モードを充電優先モードにし、力行運転回数(頻度)38aが高くかつ先行する時間帯の蓄積量が高い時間帯においては運転モードを放電優先モードに設定する。
内容の更新については、力行回生学習テーブル38や蓄積量学習テーブル43の更新の場合と、ほぼ同様に手法を用いて、力行回生学習テーブル38の力行運転回数38aと回生運転回数38bと、蓄積量学習テーブル43の蓄積量とに基づいて運転モードテーブル44の内容を更新する。
運転モード指定部45は、時計回路46の現在時刻における運転モードを運転モードテーブル44から読出して、充放電制御部20aへ送出する。充放電制御部20aには電圧計16からコンデンサ電圧Vcが入力されている。
図6は、充放電制御部20aに予め設定されている各運転モード時におけるコンデンサ電圧Vcにおける上側電圧値と下側電圧値との関係を示す図である。基準電圧VRの上側に充電優先モードの上側電圧VH1が設定され、この充電優先モードの上側電圧VH1の上側に放電優先モードの上側電圧VH2が設定され、さらに、この放電優先モードの上側電圧VH2の上側に前述したエネルギー放出電圧VHSが設定されている。また、基準電圧VRの下側に放電優先モードの下側電圧VL2が設定され、この放電優先モードの下側電圧VL2の下側に充電優先モードの下側電圧VL1が設定されている。
次に、充放電制御部20aの全体の動作を図7の流れ図を用いて説明する。微小時間Δt経過する毎に(ステップS1)、現在の運転モードを読取り(S2)、次に、コンデンサ電圧Vcを読取る(S3)。このコンデンサ電圧Vcの範囲に応じて、充放電回路19aの各スイッチング素子51、52をオン、オフ制御して、蓄電器18への回生電力の蓄積、又は蓄電器18に蓄積された電力のインバータ4を介したモータ8への供給を行う(S4)。
図8は、モータ8の力行運転時における必要消費電力の時間変化特性と、この必要消費電力のうちの蓄電器18から供給された電力の部分との関係を示す図である。図中、斜線部分が蓄電器18から供給された電力部分である。このように、モータ8の力行運転時における外部電源1から供給する電力を節減できる。
さらに、充放電制御部20aの充放電回路19aに対する具体的制御動作を説明する。先ず、運転モードが充電優先モードに設定されていた状態において、モータ8の回生運転期間は、インバータ4から供給される回生電力に起因して、平滑コンデンサ3の端子電圧(コンデンサ電圧)Vcが上昇し、このコンデンサ電圧Vcが、エネルギー放出電圧VHSより低い値に設定された上側電圧値VH1を超えると、充放電回路19aの充電用スイッチング素子51をオンする。すると、インバータ4から供給される回生電力が直流リアクトル53を介して蓄電器18に蓄積される。
モータ8の力行運転期間は、整流器2から出力される直流電力がインバータ4へ供給されるが、インバータ4の負荷に起因して、インバータ4の整流器2側電圧、すなわち平滑コンデンサ3の端子電圧(コンデンサ電圧)Vcが基準電圧VRより一時的に低下する。このコンデンサ電圧Vcが基準電圧VRより低い下側電圧値VL1を下回ると、充放電回路19aの放電用スイッチング素子52をオンすると、蓄電器18に蓄積された電力がインバータ4を介して、モータ8に供給される。
次に、運転モードが放電優先モードに設定されていた状態において、平滑コンデンサ3のコンデンサ電圧Vcが上昇し、このコンデンサ電圧Vcが、エネルギー放出電圧VHSより低い値に設定された上側電圧値VH2を超えると、充放電回路19aの充電用スイッチング素子51をオンする。すると、インバータ4から供給される回生電力が直流リアクトル53を介して蓄電器18に蓄積される。逆に、コンデンサ電圧Vcが基準電圧VRより低い下側電圧値VL2を下回ると、充放電回路19aの放電用スイッチング素子52をオンすると、蓄電器18に蓄積された電力がインバータ4を介して、モータ8に供給される。
ここで、充電優先モード時と放電優先モード時とを比較すると、充電優先モード時は放電優先モード時に対して、低い上側電圧で蓄積(充電)開始し、低い下側電圧で供給(放電)開始するので、充電優先モード期間においては蓄電器18に回生電力が十分蓄積された状態となる。
一方、放電優先モード時は充電優先モード時に対して、高い上側電圧で蓄積(充電)開始し、高い下側電圧で供給(放電)開始するので、放電優先モード期間においては蓄電器18に蓄積された電力が有効にインバータ4を介してモータ8に供給される。
このように構成されたエレベータ制御装置においては、例えば1日24時間の1時間等の各時間帯の力行運回数(頻度)38aと回生運転回数(頻度)38bを示す力行回生学習テーブル38が作成される。さらに、各時間帯における蓄電器18の電力の蓄積量を示す蓄積量学習テーブル43が作成される。
そして、例えば、オフィスビル等の朝の出勤時間帯以外の時間帯のように回生運転頻度が高くかつ先行する時間帯の蓄積量が低い時間帯において充電優先モードにして、蓄電器18に次の出勤時間帯に備えて十分の電力を蓄積している。さらに、オフィスビル等の朝の出勤時間帯のように力行運転頻度が高くかつ先行する時間帯の蓄積量が高い時間帯において放電優先モードとし、先の充電優先モード時に蓄電器18に十分蓄積された電力を効率的にモータ8に供給している。
このように、回生電力が蓄電器18により効率的に蓄積され、回生電力を必要なときに、蓄電器18に蓄積された電力がより効率的に放電されてインバータ4を介してモータ8に供給される。その結果、外部電源1から供給される消費電力の均一化を図ることができ、エレベータ制御装置の必要電力容量を十分に低下することができ、エレベータ制御装置を小型化し、製造費を節減できる。
なお、上述した実施形態においては、通常のオフィスビルに設置されたエレベータのエレベータ制御装置を例にして説明した。したがって、土曜日や日曜日のエレベータの運転情報は学習対象から除外した。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。運転モードを力行回生学習テーブル38の内容のみによって作成してもよい。すなわち、1日24時間内における回生運転頻度の高い時間帯において運転モードを充電優先モードにし、力行運転頻度の高い時間帯において運転モードを放電優先モードとする。
本発明の一実施形態に係わるエレベータ制御装置の概略構成を示す図 同実施形態のエレベータ制御装置に組込まれた学習演算部のブロック構成図 同エレベータ制御装置の学習演算部内に形成された力行回生学習テーブルの記憶内容を示す図 同エレベータ制御装置の学習演算部内に形成された蓄積量学習テーブルの記憶内容を示す図 同エレベータ制御装置の学習演算部内に形成された運転モードテーブルの記憶内容を示す図 同エレベータ制御装置の放電制御部に設定されている各運転モード時におけるコンデンサ電圧における上側電圧値と下側電圧値との関係を示す図 同エレベータ制御装置の放電制御部の全体動作を示す流れ図 同エレベータ制御装置のモータの力行運転時における必要消費電力の時間変化特性を示す図 従来のエレベータ制御装置の概略構成を示す図
符号の説明
1…外部電源、2…整流器、3…平滑コンデンサ、4…インバータ、7,7a…運転制御部、8…モータ、9…主シーブ、10…かご、11…副シーブ、12…釣合い重り、14…抵抗、15,22,24…スイッチング素子、16…電圧計、17…エネルギー放出制御部、18…蓄電器、19,19a…充放電回路、20,20a…充放電制御部、30…重量計、31,46…時計回路、32…学習演算部、33…電流検出部、34…電圧検出部、35…運転状態入力部、36…力行回生判定部、37…力行回生学習テーブル更新部、38…力行回生学習テーブル、39…運転モードテーブル作成更新部、40…電圧電流入力部、41…現在蓄積量算出部、42…蓄積量学習テーブル更新部、43…蓄積量学習テーブル、44…運転モードテーブル、45…運転モード指定部、51…充電用スイッチング素子、52…放電用スイッチング素子

Claims (3)

  1. 外部電源からの交流を直流に変換する整流器と、エレベータのかごを上下移動するモータの力行運転時には前記直流を交流に変換して前記モータに供給し、前記モータの回生運転時には前記モータの回生電力を直流に変換して整流器側に出力するインバータと、前記モータの回生運転時には前記インバータから出力された回生電力を蓄積し、前記モータの力行運転時には蓄積された電力を前記インバータを介して前記モータに供給する蓄電装置と、前記モータの運転制御を行なう運転制御部とを備えたエレベータ制御装置であって、
    前記インバータを介して前記運転制御部からの運転情報に基づいて一定期間内における各時間帯の力行運転頻度と回生運転頻度を示す力行回生学習情報を作成する運転実績学習手段と、
    前記一定期間内における各時間帯における前記蓄電装置の電力の蓄積量を示す蓄積量学習情報を作成する蓄積量実績学習手段と、
    前記一定期間内における回生運転頻度が高くかつ先行する時間帯の蓄積量が低い時間帯においては前記蓄電装置における運転モードを充電優先モードにし、力行運転頻度が高くかつ先行する時間帯の蓄積量が高い時間帯においては前記運転モードを放電優先モードとする運転モード切換手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 前記運転実績学習手段は、釣合い重りの重量、前記運転制御部から供給される前記モータの運転方向及び前記かごの積載重量に基づいて、前記モータの力行運転状態及び回生運転状態を判定することを特徴とする請求項記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記蓄電装置は、前記インバータの整流器側の電圧が上側電圧値を越えると前記回生電力を蓄積し、前記インバータの整流器側の電圧が下側電圧値を下回ると蓄積された電力を前記インバータを介して前記モータに供給し、
    前記運転モード切換手段は、前記充電優先モード設定時における前記上側電圧値及び下側電圧値を、前記放電優先モード設定時における上側電圧値及び下側電圧値より低く設定することを特徴とする請求項記載のエレベータ制御装置。
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