JP4564961B2 - 格納および搬送用コンテナ - Google Patents

Description

この発明は荷物を格納および輸送するためのコンテナ（ｃｏｎｔａｉｎｅｒ）に関し、格納および輸送のための使い捨てのコンテナを含む。特に限定しないが、重い荷物用で、フォークリフトを用いて輸送されるコンテナに適している。

輸送会社や運搬会社がクライアント用に提供する箱は通常、業界基準に一致するサイズになっている。これらと異なるサイズの箱は様々なクライアントの要求を満たすために、通常、製造される。会社は、特別なサイズの箱の余剰や不足が生じないように、特別なサイズの箱の利用可能なストックを把握することが必要となる。
通常、箱のサイズにより、収納可能な限界が決まる。重さが５０Ｋｇ以上である内容物を入れている箱は、一般に重すぎるので、パッケージを取扱う人が持ち上げることができない。このような大きな箱の多くは、ある場所から別の場所への移動にフォークリフトを必要とする。

従来、パレットに、箱を置いて、移動する必要がる。一般に、パッケージはパレットに一致しない。そして、ボール箱は、折り重ねて格納できるので、使用されている。ボール箱は、一般に、重い荷物にふさわしくない。更に、パレットは、一般に、材木で作られている。害虫移住の可能性から、国境を越えて移動される場合に、材木パレットは問題を引き起こす。

第一の態様によれば、コーナーを備えた少なくとも３つのサイドウォールをその間に含み、底部と上部が開いたコンテナを提供する。サイドウォールは、少なくとも１つの物の保持のための内部空間を決定する。サイドウォールは収納しやすいように角で折り曲げられるようになっている。カバーは開いた上部および内部スペースを覆うために提供される。さらに、サイドウォールを置くことができるパレットを含む。サイドウォールには各々、サイドウォールの高さを変えるための、少なくとも１つのミシン目がある。

サイドウォールは次のものから選ばれた材料で作ることが出来る：ボール紙、改質ボール紙およびプラスチック材料。材料は耐天候性のものが好ましい。
少なくとも１つのミシン目を、サイドウォールの端と平行にして、このラインに沿ってサイドウォールを折ったり、切り取ったりすることで、サイドウォールの高さを変えることができる。

パレットには上部があり、この上部は平らで固く、奥行きと幅が、開いた底部よりも寸法が少し大きいものを用いることができる。段差を、少なくとも３つのサイドウォールの外端と、パレットの上部の周端との間に設けることができる。開いた底部は、少なくとも１つの物をパレットに直接置けるものであれば良い。

カバーは、サイドウォールによって決まる収容空間に一致するように形成され、上部カバーと側部カバーを設けても良い。カバーは取り外し可能に上部を覆うものや、少なくとも３つの側壁の外面にピッタリ合うように位置するものであっても良い。

パレットは次のものから選ばれた材料から構成できる：ボール紙、プラスチックおよび改質ボール紙。材料としては、耐天候性のあるものを用いることができる。

サイドウォールとパレットは上部の開いた箱を形成するように組合わせても良い。また、パレットの上部が、サイドウォール用の固い底部を形成してもよい。上部の開いた箱はカバーによって閉じることができる。

発明が一層よく理解され、容易に、実際的な効力が解るように、本発明の好ましい実施例を示す。本発明は、この例に限定されるものではない。実例に伴う図面は次のとおりである。
図１は、好ましい具体化の遠近図を示す。
図２は図１のコンテナの遠近図。
図３は図１の中のパレットの遠近図。
また、図４は、好ましい具体化の様々な寸法および規格を示す図。

図１には、コンテナ２０が示されている。コンテナ２０は、例えばボール紙またはプラスチックのような使い捨てか再利用可能な材料で構成することができる。例えば、改質ボール紙のような耐天候性の材料を用いることができる。生物分解性の使い捨て材料が要求される場合にも、改質ボール紙の使用が望ましい。

コンテナ２０は、４つの一体的で相互に直交するサイドウォール２４を有している。図１は、４つのサイドウォール２４を有するコンテナ２０を示し、この４つのサイドウォール２４により長方形の収納空間が形成される。本発明の他の実施例では、サイドウォール２４の数は、異なっていても良く、望まれる収納空間の形状による。例えば、３つのサイドウォール２４で三角形の収納空間を構成しても良く、５つのサイドウォール２４で五角形の収納空間を構成しても良い。そして、８つのサイドウォール２４で八角形の収納空間を構成しても良い。サイドウォール２４は未組立てのボール紙から形成しても良い。

コンテナ２０は、さらに、開いた上部の上であって、サイドウォール２４の上部リム４４の周りに置かれ、収納空間内の内容物を覆う、カバー３８を有していても良い。カバー３８には、開いた上部４６と同じ形の上部３６がある。カバー３８にはさらに側部３４がある。カバー３８は一つの未組立てのボール紙から形成しても良く、好ましくは、側部３４は、サイドウォール２４の各々の外面にピッタリと合う状態で通過するように、寸法が設定することができる。カバー３８は、好ましくは、サイドウォール２４に比較的きつくフィットしているものであり、サイドウォール２４に容易に脱着されるものである。

サイドウォール２４は開いた底部２２を有している。一体的に構成された上部やカバーが無いので、コーナー２８で折ることにより、サイドウォール２４を収納用に容易に組み立てることができる。

各サイドウォール２４には、底部２２の端部２７と平行な少なくとも１つのミシン目２６を構成することができる。図１および２には、第一のミシン目２６、第二のミシン目３０、第三のミシン目３２がしめされている。ミシン目の数と配置は必要に応じて構成することができる。端部２２の上の各ミシン目の高さは、貨物運送箱の興業基準に合わせることができる。例えば、第３のライン３２を、コンテナ２０が半分の容積を収容するように、サイドウォール２４の半分の高さとすることができる。ライン３０は３分の２の高さとしてもよい。そして、ラインは４分の３の高さとしてもよい。

ミシン目が切り取られると、これにより、優先するミシン目、例えば第３のミシン目３２まで、各コーナー２８が下がり、サイドウォール２４は各サイドウォール２４上のミシン目３２に沿って切り取られる。コンテナ２０の高さは、これにより、第３のミシン目３２の高さまで下がる。あるいは、各サイドウォール２４を強くするために、各サイドウォール２４を直交するラインで収納空間内側に織り込むことがきる。

図４に同一のコンテナ２０の異なる実例を示す。コンテナ２０は、異なるミシン目に沿って折り込まれ、もしくは切り取られ、異なる高さとなったサイドウォール２４を有している。各サイドウォール２４に沿ったミシン目を用いることにより、単一の標準化されたコンテナで、格納され輸送される貨物の、様々な積載量や高さの要求に合うように個別に対応できる。これにより、輸送／配送会社は、様々な積載量や高さが要求される荷物のために、異なる寸法のコンテナを作る必要がなくなる。

底部２２は開口しており、サイドウォール２４はパレット４０上に置かれて、サイドウォール２４の外端部（図３において線５２で示す）は、わずかにパレット４０の上部４２の周端の内側となっている。このように、小さな段差５４は構成されている。
パレット４０の上部４２は平らで固い。段差５４は、サイドウォール２４の対応する寸法より、わずかに長さおよび幅が大きくなるように、構成されている。これにより、サイドウォール２４がパレット４０に置かれると、パレット４０の上部４２がサイドウォール２４の底部となる。サイドウォール２４とパレットとを組合わせることで、このように、カバーによって閉じることが可能な上部開口の箱が構成される。

上部４２は底部２２と同じ形となっている。パレット４０には、コンテナ２０をセパレートパレット上に置くことなくフォークリフトで上げられるように、空間５０を構成するレール４８が設けられている。パレット４０もボール紙で構成し、耐天候性のあるものとすることができる。

このように、サイドウォール２４をパレット４０の上部４２に置き、輸送される製品をサイドウォール２４の内側に置くことができる。そして、サイドウォール２４の高さは、ミシン目２６、３０、３２のいずれか１つ（あるいはいずれでもない）を用いて、変えることができ、カバー３８がサイドウォール２４上に置かれる。その後、帯紐もしくは同じようなもの（示されない）を、組み立てたものをしっかり固定するのに用いることができる。あるいは、輸送される製品を、パレット４０上に置き、サイドウォール２４で覆うことができる。パレット４０の上部４２の上に直に、輸送される製品があるので、輸送の間の滑りの危険性が減少される。さらに、サイドウォール２４に底がないので、コンテナ２０が持ち上げられ、重い荷物が底から抜け落ちて破損する危険性がない。パレットを有するので、作業者はフォークリフトを使う必要があり、手では取り扱えないということを明確に示すものである。サイドウォール２４に底（箱を形成するように）があると、作業者は手で持ち上げようとする可能性がある。これはとても危険に思われる。

コンテナ２０で運ぶことができる積荷は、サイドウォール２４の高さとパレット４０の積載許容量により変わる。サイドウォール２４が高いほど、コンテナ２０の積載可能限度は大きくなる。

なお、先に本発明の好ましい実施例を示したが、本発明はこれらの技術に関して熟練している人々によって理解されるものであり、本発明に近い多くのバリエーションや修正は詳細な形状や構造現在を含むものである。

好ましい具体化の透視図。 図１のコンテナの透視図。 図１の中のパレットの透視図。 好ましい具体化の様々な寸法および規格を示す図。

符号の説明

２０ コンテナ
２２ コンテナの開いた底部
２４ コンテナのサイドウォール
２６ 第１のミシン目
２７ 端部
２８ ２４のコーナー
３０ 第２のミシン目
３２ 第３のミシン目
３４ カバー側部
３６ カバー上部
４０ パレット
４２ パレット上部
４４ トップの縁部
４６ 開いた上部
４８ レール
５０ 空間
５２ ２４の外端
５４ 段差
５６ ４２の周部

Claims (15)

1. 間に角を備えた少なくとも３つのサイドウォールであって、少なくとも１つの物の収納用の内部空間を決定するサイドウォールを有し、前記収納空間の形状はサイドウォールの数によって決定され、
   該サイドウォールが収納を容易にするために角を折り曲げ可能であり、
   開いた上部および内部空間のためのカバーを有し、
   少なくとも三角形、四角形、五角形、もしくは八角形の収納空間を形成するサイドウォールが載置される上部が平らで固いパレットを有し、
   コンテナの各サイドウォールに高さ変更用の少なくとも１つのミシン目ラインを有し、
   該少なくとも１つのミシン目ラインが、折り畳みのために、底部に平行であり、前記サイドウォールが少なくとも１つのミシン目に沿って、切り取り、該サイドウォールの高さを変更可能であることを特徴とするコンテナ。
2. 前記サイドウォールが、ボール紙、改質ボール紙およびプラスチックの内から選ばれた材料で構成されることを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
3. 前記材料が耐天候性を有することを特徴とする請求項２に記載のコンテナ。
4. 前記サイドウォールが、該サイドウォールの高さを変えるために、少なくとも１つのミシン目に沿って折り曲げ可能であることを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
5. 前記パレットの長さと幅が対応するサイドウォールの寸法よりも若干大きいことを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
6. 段差が少なくとも３つの前記サイドウォールの外側端と、パレットの上部の周縁部との間に形成されることを特徴とする請求項５に記載のコンテナ。
7. 開いた底部により、少なくとも１つの物が前記パレットに直接置けることを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
8. コンテナの上部に内部空間を覆うカバーを有することを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
9. 前記カバーは、サイドウォールによって決められる内部空間に合わせた形状であり、カバー上部を有し、カバー側部を有し、該カバーが容易に取り外せるように上部の開口に装着され、該カバーが少なくとも３つのサイドウォールの外側面にすき間無く接した状態で位置していることを特徴とする請求項８に記載のコンテナ。
10. 前記パレットが、ボール紙、プラスチックおよび改質ボール紙から選択される材料で構成されることを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
11. 前記材料が耐天候性を有することを特徴とする請求項１０に記載のコンテナ。
12. 前記サイドウォールと前記パレットとを結合することにより、上部の開いた箱を形成することを特徴とする請求項１に記載のコンテナ。
13. 前記パレットの上部が前記サイドウォールの固い底を構成することを特徴とする請求項５もしくは６に記載のコンテナ。
14. コンテナに使用される間に角を備えた少なくとも３つのサイドウォールであって、
    少なくとも１つの物の収納用の内部空間を決定し、
    収納を容易にするために角を折り曲げ可能であり、
    底部および上部が開いており、
    コンテナの各サイドウォールに高さ変更用の少なくとも１つのミシン目ラインを有し、該少なくとも１つのミシン目ラインが、折り畳みのために、底部に平行であり、底部よりのミシン目の高さは、貨物運送箱の工業基準に適していることを特徴とする請求項１記載のコンテナ。
15. 請求項１記載のコンテナを使用する方法であって、単一の規格化されたコンテナにより、格納および輸送される貨物の、様々な積載量や高さの要求に合うように適合できることを特徴とするコンテナを使用する方法。

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