JP4561121B2 - ターボ分子ポンプ - Google Patents
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Description
すなわち、本発明にかかるターボ分子ポンプは、端部にスラストディスクを備え、モータにより回転駆動されるロータと、該ロータを回転方向中心位置に保持する複数のラジアル磁気軸受と、前記スラストディスクを収容する収容空間部が形成されたステータと、前記収容空間部に設けられ、スラストディスクの表面および裏面を間に挟み込むように配置されてスラストディスクを保持し、ロータを軸線方向に保持する一対のスラスト磁気軸受と、を有するターボ分子ポンプにおいて、収容空間部のロータ軸線方向高さを略均一にし、前記スラストディスクの表裏両面に段差を形成して、スラストディスクの外周部の厚さを内周部の厚さよりも薄くし、収容空間部のスラストディスクに対向する内面とスラストディスクとの隙間が、外周部と内周部とで異なっていることを特徴とする。
図1は、本実施形態にかかるターボ分子ポンプ1の一部を破断して示す斜視図である。
ターボ分子ポンプ1は、ケーシング3と、ロータ部5とを備えている。
ケーシング3には、上部分割ケーシング7と、下部分割ケーシング(ステータ)9とが備えられている。上部分割ケーシング7には吸気口10が形成され、また下部分割ケーシング9には排気口11が形成されている。
ケーシング1内部のロータ室13には、ロータ15が配設されている。このロータ15には、回転軸17と、回転軸17の一端部の周囲に放射状に配置固定された動翼19とが備えられている。
また、下部分割ケーシング7側には静翼21が固定されている。ロータ15は、例えば90,000rpm(1,500回転/秒)で高速回転する部材であることから、一般的には軽量かつ応力強度の高いアルミニウム合金などがその素材として好適に用いられる。
下部ケーシング7には、このスラストディスク6に対応して、収容空間部25が円筒状空間として形成されている。収容空間部25には、スラストディスク23の表面及び裏面を間に挟み込むようにスラスト磁気軸受27が配置されている。このスラスト磁気軸受27は、電力供給を受けた場合に、スラストディスク23を保持することにより、回転軸17をその軸線方向に保持する磁気軸受である。
回転軸17は、ラジアル磁気軸受29,31間に位置して下部分割ケーシング7内に固定されたモータ37の内部に挿通されており、このロータ駆動用モータ37によってその軸線回りに回転駆動されるようになっている。
収容空間部25の高さDと、外周部43の厚さCとは、この傾斜した状態で、スラストディスク23の外端部39が収容空間部25の内面に接触しない値に設定する必要がある。この関係は図4に示す従来のものの、収容空間部106の高さAとスラストディスクの厚さBとの関係と同じである。すなわち、A−B=D−Cの関係となる。したがって、D=A−B+C<Aとなるので、スラストディスク23の内周部41と、収容空間部25の内面との間隔は、図4の従来に比べてB−Cだけ小さくなる。
図2は、傾斜状態を解り易く示すため大きく傾斜させているが、回転軸17とボールベアリング33,35との隙間は0.数mmのオーダであるので、実際は、図2のように大きく傾くものではない。
稼動時、スラスト磁気軸受27およびラジアル磁気軸受29,31に電力を投入して、ロータ15を浮上させて保持する。
また、スラスト磁気軸受27として、従来のものと同じ容量のものを使用した場合には、保持するロータ15の大きさを大型化できる。
前述のとおり、スラストディスク23の慣性力が小さくなるので、モータ37によるロータ15の回転起動がスムーズに行われるので、モータ37の回転起動時の動力を低減できる。
動翼19の回転により、吸気口10から導入される分子流状態のガスが、動翼19と静翼21とによって運動量を与えられることによって、排気口11から真空排気される。
この時、回転軸17とボールベアリング33,35との間に存在する隙間のために、回転軸17がボールベアリング33,35に寄りかかる状態、すなわち図2に示すように傾斜した状態となりうる。その場合でも、最も変位が大きいスラストディスク23の外端部39は、収容空間部25との間に十分な隙間を有しているので、収容空間部25の内面に接触することはない。
例えば、図3に示すように、スラストディスク23の厚さBは均一とし、収容空間部25のスラストディスク23外端部39が存在する位置に、回転軸17の軸線方向に高さを大きくした凹所45を設けてもよい。凹所45,45が形成する収容空間部25の高さは、スラストディスク23の傾斜時に必要な高さAとする。凹所45以外における収容空間部25の内面とスラストディスク23との隙間は、凹所45部分の高さEの2倍だけ狭くなることになる。
本実施形態にかかるターボ分子ポンプ1によれば、スラストディスク23の外周部43における収容空間部25とスラストディスク23との間の隙間を、スラストディスク23の内周部41における収容空間部25とスラストディスク23との間の隙間よりも大きく形成したので、タッチダウン時にロータ15が傾斜した場合、大きく傾動するスラストディスク23の外周部43における接触余裕が内周側に比べて大きくなる。このスラストディスク23の外周部43での収容空間部25との隙間は、タッチダウン時に接触しないような隙間であることが求められるが、この外周部43における隙間を従来と同じにした場合には、スラストディスク23の内周側における収容空間部25との隙間は従来のものより小さくできる。このように、スラストディスク23の内周側における収容空間部25との隙間が従来に比べて小さくできるので、収容空間部25とスラストディスク23との間の平均隙間が小さくできる。したがって、スラスト磁気軸受27がスラストディスク23を保持する力を増加できるので、従来と同じスラスト磁気軸受27の場合には、ロータ15を大型化できるし、あるいは、従来と同じロータ15の場合には、スラスト磁気軸受27を小型化できる。
9 下部分割ケーシング
15 ロータ
23 スラストディスク
25 収容空間部
27 スラスト磁気軸受
29 ラジアル磁気軸受
31 ラジアル磁気軸受
37 モータ
41 内周部
43 外周部
Claims (2)
- 端部にスラストディスクを備え、モータにより回転駆動されるロータと、
該ロータを回転方向中心位置に保持する複数のラジアル磁気軸受と、
前記スラストディスクを収容する収容空間部が形成されたステータと、
前記収容空間部に設けられ、前記スラストディスクの表面および裏面を間に挟み込むように配置されて前記スラストディスクを保持し、前記ロータを軸線方向に保持する一対のスラスト磁気軸受と、を有するターボ分子ポンプにおいて、
前記収容空間部のロータ軸線方向高さを略均一にし、
前記スラストディスクの表裏両面に段差を形成して、前記スラストディスクの外周部の厚さを内周部の厚さよりも薄くし、前記収容空間部の前記スラストディスクに対向する内面と前記スラストディスクとの隙間が、前記外周部と前記内周部とで異なっていることを特徴とするターボ分子ポンプ。 - 端部にスラストディスクを備え、モータにより回転駆動されるロータと、
該ロータを回転方向中心位置に保持する複数のラジアル磁気軸受と、
前記スラストディスクを収容する収容空間部が形成されたステータと、
前記収容空間部に設けられ、前記スラストディスクの表面および裏面を間に挟み込むように配置されて前記スラストディスクを保持し、前記ロータを軸線方向に保持する一対のスラスト磁気軸受と、を有するターボ分子ポンプにおいて、
前記スラストディスクの厚さは略均一とされ、
前記ステータには、スラストディスク表面およびスラストディスク裏面の各々と対向し、かつ前記スラストディスクの外端部と対向する位置に、軸線方向に窪んだ凹所がそれぞれ形成され、
前記スラスト磁気軸受は、前記収容空間部において前記凹所よりも内周側に配置されていることを特徴とするターボ分子ポンプ。
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JP2004049355A JP4561121B2 (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | ターボ分子ポンプ |
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JPH08219157A (ja) * | 1995-02-10 | 1996-08-27 | Nippon Seiko Kk | 磁気軸受装置 |
JP2000120580A (ja) * | 1998-10-16 | 2000-04-25 | Koyo Seiko Co Ltd | ターボ分子ポンプ |
JP2003239969A (ja) * | 2002-02-21 | 2003-08-27 | Meidensha Corp | スラスト磁気軸受装置 |
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