JP4557143B2 - パワーステアリング制御装置、方法、およびプログラム - Google Patents
パワーステアリング制御装置、方法、およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4557143B2 JP4557143B2 JP2004204181A JP2004204181A JP4557143B2 JP 4557143 B2 JP4557143 B2 JP 4557143B2 JP 2004204181 A JP2004204181 A JP 2004204181A JP 2004204181 A JP2004204181 A JP 2004204181A JP 4557143 B2 JP4557143 B2 JP 4557143B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- offset
- current
- value
- learning
- current detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
前記学習条件判定部は、前回のオフセット学習から所定時間経過後に、オフセット学習の開始を決定する。
前記オフセット推定部は、前記電流検出値を複数回サンプリングすることにより前記オフセット電流値を推定する。
図1は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略図である。この図において、ステアリング61はステアリングシャフト62、ユニバーサルジョイント63、64、シャフト65を介してラック&ピニオン66に連結されている。さらに、ラック&ピニオン66には車輪のタイロッド67が設けられており、ハンドル61の回転運動はタイロッド67の軸方向の運動に変換される構造となっている。
加算器16は電流検出値からオフセット補正値を減算し、U相およびW相の補正後の電流検出値を出力する。V相電流推定部17はV相の電流検出値の利得等をU相およびW相に合わせる補正を行うためのものである。このようにして補正の行われたUVW相の電流検出値は加算器14において電流指令値と比較され、制御偏差Δiが電流制御部15に与えられる。電流制御部15は制御偏差Δiに基づき、比例制御および積分制御を組み合わせたいわゆるPI制御を行うためのものである。電流制御部15からの出力信号は駆動回路117に出力され、三相の駆動電流がモータ3に出力される。
以下に、オフセット学習部20の各部の詳細の構成を説明する。
図5は学習条件判定部21のブロック図である。学習条件判定部21は、複数の学習条件に基づきオフセット学習の可否を判定する判定部210と、前回のオフセット学習のタイムスタンプを記録する学習頻度カウンタ211とを備えて構成されている。判定部210には、学習条件として、アシスト状態、車速信号、デューティ指令値、電流指令値、モータ回転数、前回からの学習経過時間等が入力されている。判定部210はこれらの条件を参照し、ステアリングが回転しておらず、かつ、モータ3に電流が殆ど流れていない場合に、オフセット学習の開始を決定する。
図6は、オフセット推定部22のブロック図である。このオフセット推定部22は、オフセット電流を検出する判定処理部220と、検出されたオフセット電流の平均化を行うサンプリング平均化処理部221とを備えて構成されている。判定処理部220には電流検出値が入力されており、この電流検出値が所定範囲内にある場合に、判定処理部220は電流検出値をオフセット電流として読み込む。サンプリング平均化処理部221は、判定処理部220によって読み取られたオフセット電流を複数回サンプリングすることにより、平均化処理を行う機能を有している。このように、オフセット電流の平均化処理を行うことにより、オフセット電流のばらつき低減することが可能となる。すなわち、オフセット電流をA/D変換する際に、1ビットの範囲でデジタル値が変動し、オフセット電流の1回のサンプリングだけでは正確なオフセット電流を把握することが難しい。そこで、本実施形態によれば、オフセット電流を64回サンプリングし、オフセット電流のばらつきを低減している。
図9は、オフセット補正値更新処理の詳細を表している。オフセット補正値更新処理は、上述のオフセット推定値をオフセット補正値として更新するためのものである。オフセット補正値更新処理の開始条件は、状態フラグが「2」であり、オフセット前回値がオフセット推定値に等しくなく、かつ、オフセット推定値が8dec以下の場合である。この条件が成立した場合には、オフセット補正値の更新処理が行われる。すなわち、オフセット推定値−オフセット前回値の絶対値が4dec以下の場合には、オフセット補正部23はオフセット推定値をオフセット補正値に置き換える。また、オフセット推定値−オフセット前回値の絶対値が4decより大きい場合には、オフセット補正部は(オフセット推定値−オフセット前回値)/2の値をオフセット補正値に置き換える。すなわち、オフセット推定値とオフセット前回値との差が大きい場合には、段階的にオフセット補正値が更新される。これにより、急激な制御の変化を回避することができる。オフセット補正値更新処理が終了すると、オフセット補正部23は状態フラグを「0」に戻す。このようにして更新されたオフセット補正値は、図3の加算器16に出力され、電流検出値のオフセット補正が行われる。
続いて、本実施形態に係るパワーステアリング制御装置の動作を説明する。図12はパワーステアリング制御装置の動作を表すメインフローチャートである。先ず、イグニッションスイッチ5aをオンにすると、ECU1は動作を開始し、パワーステアリング装置の初期診断等の初期設定を実行する(ステップS1)。初期設定が正常に終了し、ECU1がパワーステアリングのアシスト動作を許可すると(ステップS2でYES)、アシストの制御を開始する(ステップS3)。すなわち、電流指令値演算部11はトルク信号等に基づき、電流指令値を算出し、ベクトル制御部13は三相の電流指令値を出力する。電流検出回路120,121はモータ3への駆動電流を検出し、電流検出値を出力する。電流制御部15は電流検出値が電流指令値に等しくなるように駆動回路117にPWM信号を出力し、PWM駆動回路117は三相の駆動電流をモータ3に供給し、補助操舵トルクがステアリング61に印加される。
3 モータ
4 トルクセンサ
11 電流指令値演算部
13 ベクトル制御部
15 電流制御部
20 オフセット学習部
21 学習条件判定部
22 オフセット推定部
23 オフセット補正部
120,121 電流検出回路
124,125 増幅回路
Claims (5)
- ステアリングに印加された操舵トルクを検出するトルクセンサと、
検出された操舵トルクに基づき、多相の駆動電流を制御するための電流指令値を算出する電流指令値演算部と、
前記電流指令値に基づき、パルス幅変調された多相のデューティ指令値を算出する電流制御部と、
前記デューティ指令値に基づく駆動電流を、操舵補助トルク発生用の多相モータに与える駆動回路と、
前記多相モータにおける前記駆動電流の値を検出し、電流検出信号を出力する電流検出回路と、
前記電流検出信号をA/D変換し、電流検出値を出力するA/Dコンバータと、
前記駆動電流が略ゼロになった場合に、オフセット学習の開始の可否を決定するとともに、オフセット学習の開始を決定した場合には、前記デューティ指令値を50%のデューティ比に設定する学習条件判定部と、
オフセット学習の開始が決定された場合には、前記電流検出値を検出し、前記電流検出回路のオフセット電流値を推定するオフセット推定部と、
前記オフセット電流値に基づき、前記電流検出値の各相の補正を行うオフセット補正部とを備え、
新たに推定された第1のオフセット電流値と、以前に推定された第2のオフセット電流値との差分が所定値以上である場合には、前記オフセット推定部は、当該差分が少なくなるように前記第1のオフセット推定値を修正するパワーステアリング制御装置。 - 前記学習条件判定部は、前記電流指令値、前記デューティ指令値、前記モータの回転数、または、車速の少なくとも一つに基づき、オフセット学習の開始の可否を決定することを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング制御装置。
- 前記学習条件判定部は、前回のオフセット学習から所定時間経過後に、オフセット学習の開始を決定することを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング制御装置。
- 前記オフセット推定部は、前記電流検出値を複数回サンプリングすることにより前記オフセット電流値を推定することを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング制御装置。
- ディジタル値で表された複数の前記電流検出信号を増幅し、これらの平均値を算出する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004204181A JP4557143B2 (ja) | 2004-07-12 | 2004-07-12 | パワーステアリング制御装置、方法、およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004204181A JP4557143B2 (ja) | 2004-07-12 | 2004-07-12 | パワーステアリング制御装置、方法、およびプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006027294A JP2006027294A (ja) | 2006-02-02 |
JP4557143B2 true JP4557143B2 (ja) | 2010-10-06 |
Family
ID=35894170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004204181A Expired - Fee Related JP4557143B2 (ja) | 2004-07-12 | 2004-07-12 | パワーステアリング制御装置、方法、およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4557143B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4274252B2 (ja) | 2007-01-24 | 2009-06-03 | 株式会社デンソー | Pwm出力型センサ回路 |
JP5447810B2 (ja) * | 2009-09-07 | 2014-03-19 | 東芝エレベータ株式会社 | モータ駆動装置およびトルクリップル除去方法 |
JP6899979B2 (ja) * | 2019-01-31 | 2021-07-07 | 三菱電機株式会社 | 電動機駆動装置及び電動機駆動システム |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08119132A (ja) * | 1994-10-20 | 1996-05-14 | Koyo Seiko Co Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
JPH0924846A (ja) * | 1995-07-11 | 1997-01-28 | Nippon Seiko Kk | 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 |
JP2002029432A (ja) * | 2000-07-17 | 2002-01-29 | Mitsubishi Electric Corp | 電動パワーステアリング制御装置 |
JP2004135441A (ja) * | 2002-10-11 | 2004-04-30 | Daikin Ind Ltd | モータ駆動方法およびその装置 |
JP2004130901A (ja) * | 2002-10-09 | 2004-04-30 | Honda Motor Co Ltd | 電動パワーステアリング装置の電流センサゼロ点補正方法 |
-
2004
- 2004-07-12 JP JP2004204181A patent/JP4557143B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08119132A (ja) * | 1994-10-20 | 1996-05-14 | Koyo Seiko Co Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
JPH0924846A (ja) * | 1995-07-11 | 1997-01-28 | Nippon Seiko Kk | 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 |
JP2002029432A (ja) * | 2000-07-17 | 2002-01-29 | Mitsubishi Electric Corp | 電動パワーステアリング制御装置 |
JP2004130901A (ja) * | 2002-10-09 | 2004-04-30 | Honda Motor Co Ltd | 電動パワーステアリング装置の電流センサゼロ点補正方法 |
JP2004135441A (ja) * | 2002-10-11 | 2004-04-30 | Daikin Ind Ltd | モータ駆動方法およびその装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006027294A (ja) | 2006-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9667179B2 (en) | Multi-phase motor control apparatus and electric power steering apparatus using the same | |
KR100338965B1 (ko) | 전기 파워 스티어링 시스템의 제어 장치 | |
US8272474B2 (en) | Electric power steering system | |
JP5453714B2 (ja) | モータ制御装置および電動パワーステアリング装置 | |
US20060012323A1 (en) | Electric power steering apparatus | |
JP5041327B2 (ja) | パワーステアリング制御装置、および方法 | |
JP4910486B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5250074B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置の制御方法 | |
JP4557143B2 (ja) | パワーステアリング制御装置、方法、およびプログラム | |
JP4030528B2 (ja) | 電動パワーステアリング制御装置における駆動電流オフセットの調整方法 | |
JP4858006B2 (ja) | 電動パワーステアリング制御装置 | |
JP2007283916A (ja) | 電動パワーステアリング制御装置、および方法 | |
JP4759992B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置の制御装置 | |
US20070192004A1 (en) | Controller for electronic power steering apparatus | |
JP2003348884A (ja) | 電流検出装置およびこの装置を用いた制御装置 | |
JP2004312930A (ja) | モータ制御装置 | |
JP2006082579A (ja) | パワーステアリング制御装置、および方法 | |
US20060113938A1 (en) | Power steering control device and method thereof | |
JP2009018808A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2009023582A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2005059777A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5035744B2 (ja) | 電動パワーステアリング制御装置、および方法 | |
JP4413098B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4585358B2 (ja) | 電動ステアリング装置 | |
JP2008056079A (ja) | モータ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070710 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091026 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100630 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4557143 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100713 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |