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JP4438799B2 - バランス型sawフィルタ - Google Patents

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JP4438799B2
JP4438799B2 JP2006548970A JP2006548970A JP4438799B2 JP 4438799 B2 JP4438799 B2 JP 4438799B2 JP 2006548970 A JP2006548970 A JP 2006548970A JP 2006548970 A JP2006548970 A JP 2006548970A JP 4438799 B2 JP4438799 B2 JP 4438799B2
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Description

本発明は、平衡−不平衡変換機能を有するバランス型SAWフィルタに関し、より詳細には、5個のIDTを有する5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを用いて構成されているバランス型SAWフィルタに関する。
携帯電話機などの移動体通信機器のRF段においては、帯域フィルタとして弾性表面波フィルタが広く用いられている。近年、この種の弾性表面波フィルタでは、平衡−不平衡変換機能、いわゆるバランの機能を有することが求められている。そこで、最近では、高周波化に対応でき、かつ平衡−不平衡変換機能を果たせることが容易であるため、縦結合共振子型の弾性表面波フィルタがRF段の帯域フィルタとして用いられてきている。
下記の特許文献1には、平衡−不平衡変換機能を有する縦結合共振子型の弾性表面波フィルタが開示されている。図13は、特許文献1に開示されている弾性表面波フィルタの電極構造を示す模式的平面図である。弾性表面波フィルタ101では、表面波伝搬方向に沿って5個のIDT102〜106が配置されている。IDT102〜106が設けられている領域の表面波伝搬方向両側に反射器107,108が配置されている。
IDT103,105が共通接続され、1ポート型弾性表面波共振子109を介して不平衡端子111に接続されている。他方、中央に位置するIDT104は、表面波伝搬方向に二分割されており、第1,第2の分割IDT部104a,104bを有する。IDT102及び分割IDT部104aが共通接続されて、第1の平衡端子112に接続されている。分割IDT部104b及びIDT106が共通接続されて第2の平衡端子113に接続されている。
5個のIDT102〜106を上記のように接続することにより、平衡−不平衡変換機能が実現されている。このような5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ101では、通過帯域内の挿入損失を小さくすることができ、終端インピーダンスを容易に調整することができ、さらに小型化を進め得るという利点を有する。また、不平衡端子111に接続されているIDT103,105の電極指の総本数が、平衡端子112に接続される電極指の総本数、すなわちIDT102及び分割IDT部104aの電極指の総本数、あるいは平衡端子113に接続される電極指の総本数、すなわちIDT106及び分割IDT部104bの電極指の総本数よりも少なくなる。従って、平衡端子112,113におけるインピーダンスを、不平衡端子111におけるインピーダンスの2〜4倍とすることができる。
特開2004−96244号公報
しかしながら、5IDT型の弾性表面波フィルタ101では、設計パラメータによっては、通過帯域内に所望でないリップルが生じるという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、平衡−不平衡変換機能を有する5IDT型の縦結合共振子型のバランス型SAWフィルタであって、通過帯域内におけるリップルが抑圧されているバランス型SAWフィルタを提供することにある。
また、本発明の広い局面では、不平衡端子及び第1,第2の平衡端子を有する平衡−不平衡変換機能を有するバランス型SAWフィルタであって、圧電基板と、前記圧電基板上に形成されており、かつ表面波伝搬方向に沿って配置された第1〜第5のIDTとを備え、第2,第4のIDTの位相が180°異ならされており、前記第3のIDTが、表面波伝搬方向に分割されて配置されている第1の分割IDT部及び第2の分割IDT部を有し、前記第1の分割IDT部及び前記第1のIDTとが前記第1の平衡端子に接続されており、前記第2の分割IDT部及び前記第5のIDTが前記第2の平衡端子に接続されており、前記第1〜第5のIDTは、表面波伝搬方向に第1〜第5のIDTのうちの他のIDTが隣接している場合に、該隣接するIDT側の端部に、残りの電極指部分よりも電極指ピッチが狭い複数本の電極指からなる狭ピッチ電極指部を有し、第1のIDTの狭ピッチ電極指部以外のピッチをMP1、第2のIDTの狭ピッチ電極指部以外のピッチをMP2、第3のIDTの狭ピッチ電極指部以外のピッチをMP3、第4のIDTの狭ピッチ電極指部以外のピッチをMP4、第5のIDTの狭ピッチ電極指部以外のピッチをMP5とし、前記第1のIDTの狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN1,P1、前記第3のIDTの一対の狭ピッチ電極指部において、各狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN3,P3、前記第5のIDTの狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN5,P5としたときに、下記の条件(1)〜(3)から選択されたいずれか1つの条件と、
Figure 0004438799
前記第2のIDTの第1のIDTと隣り合う部分に設けられている狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN2a,P2a、前記第2のIDTの第3のIDT側の狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN2b,P2b、 前記第4のIDTの第3のIDT側の狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN4a,P4a、第4のIDTの第5のIDT側の狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN4b,P4bとしたときに、下記の条件(4)〜(6)から選択されたいずれか1つの条件と、
Figure 0004438799
前記各狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチが定められているバランス型SAWフィルタが提供される。
また、本発明に係るバランス型SAWフィルタのある特定の局面では、上記バランス型SAWフィルタを2個備え、2個のバランス型SAWフィルタの前記第1のIDT同士、第3のIDTの第1,第2の分割IDT部同士及び第5のIDT同士がカスケード接続されている。
本発明に係るバランス型SAWフィルタの他の特定の局面では、前記第1のIDT同士を接続している信号線及び第3のIDTの第2の分割IDT部同士を接続している信号線を伝送する信号の位相が、前記第3のIDTの第1の分割IDT部同士を接続している信号線及び第5のIDT同士を接続している信号線を伝搬する信号の位相と180°異なるように、2個のバランス型SAWフィルタの各第1〜第5のIDTが構成されている。
本発明に係るバランス型SAWフィルタのさらに別の特定の局面では、上記バランス型SAWフィルタを2個備え、2個のバランス型SAWフィルタの第2のIDT同士及び第4のIDT同士がカスケード接続されている。
本発明に係るバランス型SAWフィルタのさらに他の特定の局面では、前記第2のIDT同士を接続している信号線を伝搬する信号の位相が、第4のIDT同士を接続している信号線を伝搬する信号の位相と180°異なるように2個のバランス型SAWフィルタの各第1〜第5のIDTが構成されている。
本発明では、条件(1)〜(3)から選択された1つの条件と、条件(4)〜(6)から選択された1つの条件とを満たすように複数の狭ピッチ電極指部が構成されているので、後述の実験例から明らかなように、通過帯域内におけるリップルを抑圧することができる。
加えて、ギャップを隔てて表面波伝搬方向に隣り合う一対のIDTにおいて、ギャップに臨んでいる部分に狭ピッチ電極指部を設けた場合には、IDT同士が隣り合っている部分の不連続性を緩和することができる。
よって、本発明によれば、通過帯域内の挿入損失が小さく、小型化が容易であり、終端インピーダンスを自由に調整することができるだけでなく、通過帯域内のリップルが抑圧され、良好なフィルタ特性を有する弾性表面波フィルタを提供することができる。
本発明のバランス型SAWフィルタが、2個のバランス型SAWフィルタの第1,第3のIDTの第1の分割IDT部同士、並びに第3のIDTの第2の分割IDT部及び第5のIDT同士をカスケード接続した構造を有する場合には、2段縦続接続型の構造とされているため、帯域外減衰量の拡大を図ることができる。
上記2段縦続接続型のバランス型SAWフィルタにおいて、前記第1のIDT同士を接続している信号線及び第3のIDTの第2の分割IDT部同士を接続している信号線を伝送する信号の位相が、前記第3のIDTの第1の分割IDT部同士を接続している信号線及び第5のIDT同士を接続している信号線を伝搬している信号の位相と180°異なるように、各第1〜第5のIDTが構成されている場合には、平衡度を改善することが可能となる。
本発明のバランス型SAWフィルタが、2個のバランス型SAWフィルタの第2のIDT同士及び第4のIDT同士をカスケード接続した構造を有する場合には、帯域外減衰量の拡大を図ることができる。
2個のバランス型SAWフィルタの第2のIDT同士を接続している信号線を伝搬する信号の位相が、第4のIDT同士を接続している信号線を伝搬する信号の位相と約180°異なるように2個のバランス型SAWフィルタの各第1〜第5のIDTが構成されている場合には、平衡度を改善することができる。
図1は、本発明の一実施形態のバランス型SAWフィルタの模式的平面図である。 図2は、図1に示した実施形態のバランス型SAWフィルタの減衰量−周波数特性を示す図である。 図3は、第1,第3及び第5のIDTの狭ピッチ電極指部の電極指の本数及び電極指ピッチを変化させた場合の挿入損失−周波数特性の変化を示す図である。 図4は、第1,第3の狭ピッチ電極指部の電極指ピッチの比P1/P3を変化させた場合の通過帯域内リップルレベルの変化を示す図である。 図5は、第1,第3及び第5のIDTの狭電極指部の電極指の本数及び電極指ピッチを変化させた場合の挿入損失−周波数特性の変化を示す図である。 図6は、第1,第3及び第5のIDTの狭電極指部の電極指の本数及び電極指ピッチを変化させた場合の挿入損失−周波数特性の変化を示す図である。 図7は、第2,第4のIDTの狭ピッチ電極指部の電極指の本数及び電極指ピッチを変化させた場合のフィルタ特性の変化を示す図である。 図8は、第1,第3の狭ピッチ電極指部の電極指ピッチの比P2a/P2bを変化させた場合の通過帯域内リップルレベルの変化を示す図である。 図9は、第2,第4のIDTの狭ピッチ電極指部の電極指の本数及び電極指ピッチを変化させた場合のフィルタ特性の変化を示す図である。 図10は、第2,第4のIDTの狭ピッチ電極指部の電極指の本数及び電極指ピッチを変化させた場合のフィルタ特性の変化を示す図である。 図11は、本発明のバランス型SAWフィルタの変形例の電極構造を模式的に示す平面図である。 図12は、本発明のバランス型SAWフィルタの他の変形例の電極構造を模式的に示す平面図である。 図13は、従来のバランス型SAWフィルタの一例を示す模式的平面図である。
符号の説明
1…バランス型SAWフィルタ
1A…バランス型SAWフィルタ
2…圧電基板
3…不平衡端子
4,5…第1,第2の平衡端子
11〜15…第1〜第5のIDT
13a,13b…第1,第2の分割IDT部
16,17…反射器
21…SAW共振子
22…IDT
23,24…反射器
25…SAW共振子
31…バランス型SAWフィルタ
41〜45…第1〜第5のIDT
43a,43b…第1,第2の分割IDT部
46,47…反射器
51〜54…信号線
61…バランス型SAWフィルタ
71…バランス型SAWフィルタ
81〜85…第1〜第5のIDT
83a,83b…第1,第2の分割IDT部
86,87…反射器
91,92…信号線
N11…狭ピッチ電極指部
N12a,N12b…狭ピッチ電極指部
N13a,N13b…狭ピッチ電極指部
N14a,N14b…狭ピッチ電極指部
N15…狭ピッチ電極指部
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の一実施形態に係るバランス型SAWフィルタの模式的平面図である。
バランス型SAWフィルタ1は、DCS受信用帯域フィルタとして用いられるものであり、通過帯域は1805〜1880MHzに設定される。また、本実施形態及び後述の各変形例では、不平衡端子のインピーダンスが50Ω、第1,第2の平衡端子のインピーダンスが100Ωとされている。
本実施形態では、圧電基板2上に、図示の電極構造が形成されている。圧電基板2は、40±5°YカットX伝搬のLiTaO3基板により構成されている。
バランス型SAWフィルタ1は、不平衡端子3と、第1,第2の平衡端子4,5とを有する。そして、表面波伝搬方向に沿うように、第1〜第5のIDT11〜15が配置されている。第1〜第5のIDT11〜15が設けられている領域の表面波伝搬方向両側には反射器16,17が配置されている。従って、SAWフィルタ1は、5IDT型の縦結合共振子型SAWフィルタである。
IDT11,12は表面波伝搬方向においてギャップを隔てて隣り合っている。このIDT11のギャップ側の端部、及びIDT12のギャップ側の端部に、それぞれ、狭ピッチ電極指部N11,N12aが形成されている。このように、IDT11〜15では、表面波伝搬方向においてギャップを隔てて一対のIDTが隣り合っている部分において、ギャップ側端部に当該IDTの中央の電極指ピッチよりも電極指ピッチが狭い狭ピッチ電極指部が設けられている。
IDT12は、IDT11側の端部に設けられた狭ピッチ電極指部N12aと、IDT13側の端部に設けられた狭ピッチ電極指部N12bとを有する。同様に、IDT13も、IDT12側の端部に設けられた狭ピッチ電極指部N13aと、IDT14側の端部に配置された狭ピッチ電極指部N13bとを有する。さらに、IDT14は、IDT13側の端部に配置された狭ピッチ電極指部N14aと、IDT15側の端部に配置された狭ピッチ電極指部N14bとを有する。IDT15は、IDT14側の端部に配置されている狭ピッチ電極指部N15を有する。
また、中央の第3のIDT13は、表面波伝搬方向において二分割されている。すなわち、IDT13は、第1の分割IDT部13aと、第2の分割IDT部13bとを有する。第1のIDT部13aがIDT12側に配置されており、第2のIDT部13bが第4のIDT14側に配置されている。
第2,第4のIDT12,14の一端が、共通接続され、不平衡端子3に接続されている。IDT12,14の他端はグラウンド電位に接続されている。
第1のIDT11の一端と、第3のIDT13の第1の分割IDT部13aとが共通接続され、1ポート型SAW共振子21を介して第1の平衡端子4に接続されている。1ポート型SAW共振子21は設けられずともよい。SAW共振子21は、IDT22と、IDT22の表面波伝搬方向両側に配置された反射器23,24とを有する。
第2の分割IDT部13bと、第5のIDT15とが共通接続され、1ポート型SAW共振子25を介して第2の平衡端子5に接続されている。第2の1ポート型SAW共振子25は1ポート型SAW共振子21と同様に構成されている。1ポート型SAW共振子25は設けられずともよい。
もっとも、上記のように、1ポート型SAW共振子21,25を第1,第2の平衡端子4,5との間に接続することにより、通過帯域高周波側近傍の減衰帯域の減衰量を拡大することができる。
また、IDT11,13,15の第1,第2の平衡端子4,5に接続されている側とは反対側の端部はグラウンド電位に接続されている。
本実施形態では、上記IDT11〜15、反射器16,17及び1ポート型SAW共振子21,22と、これらを接続している信号配線を含む電極構造は、Alにより形成されている。もっとも、これらの電極は、Al以外の導電性材料により構成されていてもよい。
ところで、複数のIDTを有する縦結合共振子型SAWフィルタにおいて、狭ピッチ電極指部を設けるのは、狭ピッチ電極指部を設けることにより、複数のIDTが隣り合っている部分の不連続性を小さくすることができ、かつIDT間のギャップの大きさを調整することにより、帯域幅の広いバンドパスフィルタを得ることができることによる。
もっとも、本実施形態では、上記のように、不連続性の緩和及び帯域の拡大を図るために狭ピッチ電極指部が設けられているだけでなく、前述した通過帯域内における所望でないリップルを抑圧するために、狭ピッチ電極指部N11,N12a,N12b,N13a,N13b,N14a,N14b及びN15の電極指の本数及び電極指ピッチが定められている。
これを、より具体的に説明する。
いま、IDT11〜15における狭ピッチ電極指部以外の電極指部のピッチで定まる波長をλIとすると、以下の仕様で上記電極構造のSAWフィルタ1を作製した。
電極指交差幅:105μm
IDTの電極指の本数(第1のIDT11/第2のIDT12/第3のIDT13/第4のIDT14/第5のIDT15の順):28(5)/(4)27(4)/(5)54(5)/(4)27(4)/(5)28
なお、( )内の数字は、1つの狭ピッチ電極指部における電極指の本数を示し、( )に含まれていない数字は、当該IDTにおいて、狭ピッチ電極指部以外の電極指部の電極指の本数と狭ピッチ電極指部における電極指の本数を合わせた本数である。
IDT11〜15における電極指ピッチ(第1〜第5のIDTの順):1.084μm(0.987μm)/(1.000μm)1.079μm(1.000μm)/(0.987μm)1.084μm(0.987μm)/(1.000μm)1.079μm(1.000μm)/(0.987μm)1.084μm
なお、( )内の数字は狭ピッチ電極指部の電極指ピッチを示し、( )外は狭ピッチ電極指部以外の電極指部の電極指ピッチを示す。
反射器における電極指の本数:80本
IDT及び反射器におけるメタライゼーションレシオ:0.68
電極膜厚:0.092λI
なお、SAW共振子21,25は以下のように構成した。
電極指交差幅:45μm
IDTの電極指の本数:161本
1つの反射器における電極指の本数:15本
メタライゼーションレシオ:0.60
図2は、本実施形態のバランス型SAWフィルタの挿入損失−周波数特性を示す。図2から明らかなように、通過帯域内においてリップルがほとんど表れていないことがわかる。
また、前述した条件(1)と条件(4)を満たすように狭ピッチ電極指部の電極指の本数とピッチが定められ、かつP1=P3=P5、P2a=P2b=P4b=P4aとされた場合に、さらにN1とN2aとが異なり、P1とP2aとが異なっている。従って、第1,第3,第5のIDTと第2,第4のIDTとで設計パラメータを異ならせてもよい。
本願発明者は、通過帯域内におけるリップルが設計パラメータによっては生じることについて検討した結果、狭ピッチ電極指部における電極指の本数及びピッチが、上記通過帯域内のリップルの発生に大きく影響することを見出した。そして、上記狭ピッチ電極指部の電極指ピッチ及び電極指の本数が、前述した条件(1)〜(3)のいずれか1つの条件と、条件(4)〜(6)のいずれか1つの条件を満たすように、第1〜第5のIDT11〜15を構成すれば、上記実施形態と同様に通過帯域内においてリップルの影響がほとんど生じない、良好なフィルタ特性の得られることを見出した。これを、図4〜図10を参照して説明する。
いま、各狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチを以下のように定義する。
第1のIDT11の狭ピッチ電極指部N11の電極指の本数をN1、ピッチをP1;第2のIDT12の狭ピッチ電極指部N12aの電極指の本数及びピッチをN2a,P2a;第2のIDT12の狭ピッチ電極指部N12bの電極指の本数及びピッチをN2b,P2b;第3のIDT13の狭ピッチ電極指部N13aの電極指の本数及びピッチをN3,P3とする。なお、狭ピッチ電極指部N13bの電極指の本数及びピッチは、狭ピッチ電極指部N13aの電極指の本数及びピッチと等しい。
第4のIDT14の狭ピッチ電極指部N14aの電極指の本数及びピッチをN4a,P4a;狭ピッチ電極指部N14bの電極指の本数及びピッチをN4b,P4bとする。また、第5のIDT15の狭ピッチ電極指部N15の電極指の本数及びピッチをN5,P5とする。
〔N1=N3=N5〕
N1=N3=N5として、各狭ピッチ電極指部の電極指ピッチを変化させ、種々のバランス型SAWフィルタ1を作製し、フィルタ特性を測定した。結果を図3に示す。図3において、破線はP1=P3=P5=0.987μmとした場合であり、上記実施形態に相当する特性である。他方、一点鎖線は、P1=P5=0.982μmかつP3=0.992μmとした場合の特性である。また、実線は、P1=P5=0.977μmかつP3=0.997μmとした場合のフィルタ特性を示す。
図3から明らかなように、電極指ピッチP1,P5と、電極指ピッチP3との差を大きくすると、通過帯域内に表れるリップルが大きくなることがわかる。
そこで、P1/P3を種々変化させ、リップルの大きさの変化を調べた。結果を図4に示す。図4の横軸はP1/P3であり、縦軸はリップルのレベル(dB)である。なお、リップルのレベル(dB)は、表れているリップルの挿入損失が最も大きい部分の挿入損失の値を示す。但し、P1/P3=1.00では、リップルが生じていない。従って、P1/P3=1.00における値はリップルのレベルではなく、P1/P3が1.00以外の場合にリップルが発生する周波数に相当する周波数における挿入損失値をプロットした。
図4から明らかなように、P1/P3が、0.992〜1.008の範囲であれば、リップルの好ましいレベルである2.0dB以下に抑圧され得ることがわかる。
〔N1=N5<N3の場合〕
図5は、N1=N5=4本とし、N3=5本とし、狭ピッチ電極指部の電極指ピッチを変化させた場合のフィルタ特性の変化を示す。図5において、破線はP1=P3=P5=0.987μmの場合を示し、実線はP1=P5=0.982μmかつP3=0.987μmの場合の結果を示し、一点鎖線はP1=P5=0.972μmかつP3=0.987μmとした場合の結果を示す。
図5から明らかなように、N1=N5<N3となるように狭ピッチ電極指部の電極指の本数を変化させた場合、P1=P3=P5の場合には通過帯域内に大きなリップルが表れる。これに対して、P1,P5の大きさを、電極指ピッチP3の大きさよりも小さくすれば、リップルはほとんどなくなることがわかる。従って、N1=N5<N3となるように狭ピッチ電極指部の本数を調整した場合には、P1=P5<P3となるように電極指ピッチを設定すればよいことがわかる。
好ましくはP1=P5、かつP1/P3≧0.9にされる。第3のIDTの狭ピッチ電極指のピッチP3は、狭ピッチ電極指以外のピッチ(1.084μm)の0.91倍の0.987μmとされている。P1/P3≧0.9にされると、第1のIDTの狭ピッチ電極指のピッチP1は狭ピッチ電極指以外のピッチに対する狭ピッチ電極指のピッチの好ましい比率である0.8倍以上にできる。
〔N3<N1=N5の場合〕
次に、N3<N1=N5の場合につき、種々の電極指ピッチのバランス型SAWフィルタを作製し、特性を評価した。
図6は、N1=N5=5本かつN3=4本とし、狭ピッチ電極指部の電極指ピッチを種々変化させた場合のフィルタ特性の変化を示す。図6において、破線がP1=P3=P5=0.987μmの場合の結果を示し、実線がP1=P5=0.987μmかつP3=0.972の場合の結果を示す。
図6から明らかなように、N3<N1=N5となるように狭ピッチ電極指部の電極指の本数を変化させた場合、P1=P3=P5で大きなリップルが発生する。これに対して、電極指ピッチP3を、電極指ピッチP1,P5よりも小さくすれば、リップルはほとんどなくなった。従って、N3<N1=N5となるように電極指の本数を調整した場合には、P3<P1=P5となるように電極指ピッチを設定すれば、リップルを低減し得ることがわかる。
好ましくはP1=P5、かつP1/P3≦1.1にされる。第1のIDTの狭ピッチ電極指のピッチP1は、狭ピッチ電極指以外のピッチ(1.084μm)の0.91倍の0.987μmとされている。P1/P3≦1.1にされると、第3のIDTの狭ピッチ電極指のピッチP3は狭ピッチ電極指以外のピッチに対する狭ピッチ電極指のピッチの好ましい比率である0.8倍以上にできる。
次に、第2,第4のIDT12,14の狭ピッチ電極指部の電極指の本数及び電極指ピッチの関係について調査した。
〔N2a=N2b=N4a=N4bの場合〕
図7は、狭ピッチ電極指部の電極指ピッチを変化させた場合のフィルタ特性の変化を示す。図7において、破線はP2a=P2b=P4a=P4b=1.000μm、すなわち前述した実施形態の特性の場合と同じ場合の結果を示す。また、一点鎖線はP2a=P4b=0.990μmかつP2b=P4a=1.010μmの場合の特性を示し、実線はP2a=P4b=0.980μmかつP2b=P4a=1.020μmの場合の特性を示す。
図7から明らかなように、電極指ピッチP2a=電極指ピッチP4bと、電極指ピッチP2b=電極指ピッチP4aとのピッチの差を大きくするにつれて、リップルが大きくなっていくことがわかる。
図8は、電極指ピッチP2a/P2b比を変化させた場合のリップルのレベルの変化を示す図であり、前述した図4に相当する図である。
なお、図8において、P2a/P2b=1.00では、リップルが表れていないため、リップルレベルではなく、通過帯域内に表れているリップルの発生周波数位置における挿入損失の値をプロットした。
図8から明らかなように、P2a/P2bが0.991〜1.009の範囲であれば、リップルのレベルが2.0dB以下に抑圧され得ることがわかる。
〔N2a=N4b>N2b=N4aの場合〕
図9は、N2a=N4b=5本かつN2b=N4a=4本とし、狭ピッチ電極指部の電極指ピッチを変化させた場合のフィルタ特性の変化を示す。図9において、破線はP2a=P2b=P4a=P4b=1.000μmの場合の結果を示し、実線はP2a=P4b=1.02μmかつP2b=P4a=1.00μmとした場合の結果を示す。
図9から明らかなように、N2a=N4b>N2b=N4aとなるように狭ピッチ電極指部の電極指の本数を変化させた場合、P2a=P2b=P4a=P4bでは通過帯域内に大きなリップルが表れた。しかしながら、P2a=P4bを、P2b=P4aよりも大きくすれば、上記リップルはほとんどなくなった。この結果から、N2a=N4b>N2b=N4aとなるように狭ピッチ電極指部の電極指の本数を設定した場合には、P2a=P4b>P2b=P4aとなるように狭ピッチ電極指部の電極指ピッチを設定することにより、リップルを低減し得ることがわかる。
好ましくはP2a/P2b=P4b/P4a、かつP2a/P2b≦1.1にされる。第2のIDTの第1のIDTと隣り合う部分に設けられている狭ピッチ電極指のピッチP2aは狭ピッチ電極指以外のピッチ(1.079μm)の0.94倍の1.02μmとされている。P2a/P2b≦1.1にされると、第2のIDTの第3のIDTと隣り合う部分に設けられている狭ピッチ電極指のピッチP2bは狭ピッチ電極指以外のピッチに対する狭ピッチ電極指のピッチの好ましい比率である0.85倍以上にできる。
〔N2a=N4b<N2b=N4aの場合〕
図10は、N2a=N4b=4本かつN2b=N4a=5本とし、狭ピッチ電極指部の電極指ピッチを変化させた場合のフィルタ特性の変化を示す。図10においては、破線はP2a=P2b=P4a=P4b=1.000μmの場合の結果を示し、実線はP2a=P4b=1.00μmかつP2b=P4a=1.02μmとした場合の結果を示す。
図10から明らかなように、P2a=P4b<P2b=P4aとなるように狭ピッチ電極指部の電極指の本数を変えた場合、P2a=P2b=P4a=P4bでは通過帯域内に大きなリップルが発生した。これに対して、P2b=P4aの値をP2a=P4bの値よりも大きくすると、上記リップルはほとんどなくなった。
従って、N2a=N4b<N2b=N4aとなるように狭ピッチ電極指部の電極指の本数を設定した場合には、P2a=P4b<P2b=P4aとなるように狭ピッチ電極指部のピッチを設定すれば、リップルを低減し得ることがわかる。
好ましくはP2a/P2b=P4b/P4a、かつP2a/P2b≧0.9にされる。第2のIDTの第3のIDTと隣り合う部分に設けられている狭ピッチ電極指のピッチP2bは狭ピッチ電極指以外のピッチ(1.079μm)の0.94倍の1.02μmとされている。P2a/P2b≧0.9にされると、第2のIDTの第3のIDTと隣り合う部分に設けられている狭ピッチ電極指のピッチP2aは狭ピッチ電極指以外のピッチに対する狭ピッチ電極指のピッチの好ましい比率である0.85倍以上にできる。
以上の結果から、圧電基板上に表面波伝搬方向に沿って第1〜第5のIDT11〜15が配置されている縦結合共振子型の5IDT型SAWフィルタであって、平衡−不平衡変換機能を有するように第3のIDTが二分割されている構成においては、通過帯域内におけるリップルを発生させないようにするには、狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチを以下のように設定すればよいことがわかった。
・N1=N3=N5のとき、0.992≦P1/P3≦1.008、かつP1=P5
・N1=N5<N3のとき、0.9≦P1/P3<1、かつP1=P5
・N3<N1=N5のとき、1<P1/P3≦1.1、かつP1=P5
・N2a=N2b=N4a=N4bのとき、0.991≦P2a/P2b≦1.009、かつP2a/P2b=P4b/P4a
・N2a=N4b>N2b=N4aのとき、1<P2a/P2b≦1.1、かつP2a/P2b=P4b/P4a
・N2a=N4b<N2b=N4aのとき、0.9≦P2a/P2b<1、かつP2a/P2b=P4b/P4a
また、N1=N3=N5のとき、P1/P3の範囲を上記特定の範囲とし、かつP1=P5とした場合、あるいはN2a=N2b=N4a=N4bのとき、P2a/P2bを上記特定の範囲とした場合には、さらに、N1とN2aとは等しくなく、かつP1とP2aとが等しくないように設定されればよい。
なお、上記実施形態では、1つの5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタに、1ポート型弾性表面波共振子21,24が縦続接続されていたが、本発明においては、複数の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを縦続接続してもよい。このような変形例を図11及び図12に示す。
図11に示す変形例のバランス型SAWフィルタでは、上述した実施形態のバランス型SAWフィルタのSAW共振子21,25を除いたフィルタ1Aの後段に、1ポート型弾性表面波共振子ではなく、第2の縦結合共振子型SAWフィルタ部31が縦続接続されている。第2のバランス型SAWフィルタ31は、表面波伝搬方向に沿って配置された第1〜第5のIDT41〜45を有し、該IDT41〜45が設けられている領域の表面波伝搬方向両側に反射器46,47が設けられている。そして、IDT41〜45は、IDT11〜15と、両者の中心を通り、表面波伝搬方向に平行な仮想線を介して、第4のIDT44を除いて対称に構成されている。なお、第4のIDT44は、第4のIDT14と同様に構成されている。従って、第2のSAWフィルタ31において、第2のIDT42と、第4のIDT44とは、その位相が180°異なっている。
ここでは、第1のSAWフィルタ1Aの第1のIDT11と、第2のSAWフィルタ31の第1のIDT41とが第1の信号線51により接続されている。同様に、第1,第2の分割IDT部13a,13bが、それぞれ、第1,第2の分割IDT部43a,43bに第2,第3の信号線52,53により接続されている。また、第5のIDT15,45同士が第4の信号線54により接続されている。
第1,第3の信号線51,53を伝送する信号の位相と第2,第4の信号線52,54を伝送する信号の位相とは約180°異なっている。
図12に示す変形例のバランス型SAWフィルタ61では、第2のSAWフィルタ71が、第1〜第5のIDT81〜85を有する。ここでは、第1のSAWフィルタ1Aの第2,第4のIDT12,14が、第2のSAWフィルタ71の第2,第4のIDT82,84と第1,第2の信号線91,92によりカスケード接続されている。信号線91,92を伝送する信号の位相は、約180°異なっている。
また、第2のSAWフィルタ71では、第1のIDT81と、第3のIDT83の第1の分割IDT部83aとが共通接続されて、第1の平衡端子4に接続されている。また、第3のIDT83の第2の分割IDT部83bと第5のIDT85とが共通接続されて第2の平衡端子5に接続されている。
図11,図12に示したような2段縦続接続型の縦結合共振子型SAWフィルタにおいても、本発明に従って狭ピッチ電極指部を構成することにより、通過帯域内におけるリップルを抑圧することができる。また、2段縦続接続型であるため、帯域外減衰量の拡大を図ることができる。
また、本発明においては、圧電基板としては、40±5°YカットX伝搬LiTaO3基板に限らず、64°〜72°YカットX伝搬のLiNbO3基板や41°YカットX伝搬のLiNbO3基板などの様々な結晶包囲の圧電単結晶基板を用いることができる。

Claims (5)

  1. 不平衡端子及び第1,第2の平衡端子を有する平衡−不平衡変換機能を有するバランス型SAWフィルタであって、
    圧電基板と、
    前記圧電基板上に形成されており、かつ表面波伝搬方向に沿って配置された第1〜第5のIDTとを備え、
    第2,第4のIDTの位相が180°異ならされており、
    前記第3のIDTが、表面波伝搬方向に分割されて配置されている第1の分割IDT部及び第2の分割IDT部を有し、前記第1の分割IDT部及び前記第1のIDTとが前記第1の平衡端子に接続されており、前記第2の分割IDT部及び前記第5のIDTが前記第2の平衡端子に接続されており、
    前記第1〜第5のIDTは、表面波伝搬方向に第1〜第5のIDTのうちの他のIDTが隣接している場合に、該隣接するIDT側の端部に、残りの電極指部分よりも電極指ピッチが狭い複数本の電極指からなる狭ピッチ電極指部を有し、
    第1のIDTの狭ピッチ電極指部以外のピッチをMP1、第2のIDTの狭ピッチ電極指部以外のピッチをMP2、第3のIDTの狭ピッチ電極指部以外のピッチをMP3、第4のIDTの狭ピッチ電極指部以外のピッチをMP4、第5のIDTの狭ピッチ電極指部以外のピッチをMP5とし、
    前記第1のIDTの狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN1,P1、前記第3のIDTの一対の狭ピッチ電極指部において、各狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN3,P3、前記第5のIDTの狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN5,P5としたときに、下記の条件(1)〜(3)から選択されたいずれか1つの条件と、
    Figure 0004438799
    前記第2のIDTの第1のIDTと隣り合う部分に設けられている狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN2a,P2a、前記第2のIDTの第3のIDT側の狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN2b,P2b、
    前記第4のIDTの第3のIDT側の狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN4a,P4a、第4のIDTの第5のIDT側の狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチをN4b,P4bとしたときに、下記の条件(4)〜(6)から選択されたいずれか1つの条件と、
    Figure 0004438799
    前記各狭ピッチ電極指部の電極指の本数及びピッチが定められていることを特徴とする、バランス型SAWフィルタ。
  2. 請求項1に記載のバランス型SAWフィルタを2個備え、2個のバランス型SAWフィルタの前記第1のIDT同士、第3のIDTの第1,第2の分割IDT部同士及び第5のIDT同士がカスケード接続されている、バランス型SAWフィルタ。
  3. 前記第1のIDT同士を接続している信号線及び第3のIDTの第2の分割IDT部同士を接続している信号線を伝送する信号の位相が、前記第3のIDTの第1の分割IDT部同士を接続している信号線及び第5のIDT同士を接続している信号線を伝搬する信号の位相と180°異なるように、2個のバランス型SAWフィルタの各第1〜第5のIDTが構成されている、請求項2に記載のバランス型SAWフィルタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のバランス型SAWフィルタを2個備え、2個のバランス型SAWフィルタの第2のIDT同士及び第4のIDT同士がカスケード接続されていることを特徴とする、バランス型SAWフィルタ。
  5. 前記第2のIDT同士を接続している信号線を伝搬する信号の位相が、第4のIDT同士を接続している信号線を伝搬する信号の位相と180°異なるように2個のバランス型SAWフィルタの各第1〜第5のIDTが構成されていることを特徴とする、請求項4に記載のバランス型SAWフィルタ。
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