JP4436195B2 - Air conditioner for vehicles - Google Patents
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Description
本発明は、車両用空気調和機に関するものであり、特に、エバポレータ及びヒータコアにより空気調和を行う車両用空気調和機に関するものである。 The present invention relates to a vehicle air conditioner, and more particularly, to a vehicle air conditioner that performs air conditioning with an evaporator and a heater core.
従来より、冷却用熱交換器であるエバポレータと、加熱用熱交換器であるヒータコアを一体化した車両用空気調和機が開発されている。図3は、このような従来の車両用空気調和機の一例を模式的に示す断面図であり、車両の左側面から見た図である。なお、図中の矢印は主な空気の流れ方向を示している。 Conventionally, an air conditioner for a vehicle in which an evaporator that is a heat exchanger for cooling and a heater core that is a heat exchanger for heating are integrated has been developed. FIG. 3 is a cross-sectional view schematically showing an example of such a conventional vehicle air conditioner, as viewed from the left side of the vehicle. In addition, the arrow in a figure has shown the main flow directions.
同図に示すように、従来の車両用空気調和機1は、ケーシング2を有し、このケーシング2内に、車両の前方から取り込んだ空気を空気調和機内に導入する空気導入部3と、この導入された空気を冷却するエバポレータ4と、このエバポレータ4の後方下半部に配置されてエバポレータ4からの冷却された空気を加熱するヒータコア5とを備えている。
As shown in the figure, a conventional
また、ケーシング2内のヒータコア5の後方には仕切り板6が配置され、この仕切り板6により、ヒータコア5との間で温風風路aを形成している。そしてこれにより、ヒータコア5で加熱された空気を、エバポレータ4からその直後の冷風風路bを経てきた冷却空気と混合させるために、合流部であるエアミックス領域7に導くようになっている。エアミックス領域7には、ヒータコア5をバイパスする空気の量及びヒータコア5に流入する空気の量を調整するためのエアミックスダンパ8が設けられ、冷却空気の量と加熱空気の量(混合割合)とを調整できるようになっている。
A
また、仕切り板6とケーシング2の後部2aとの間には、フット風路9が形成されており、このフット風路9に導かれた空気は、フット吹出口16を経てケーシング2下部に設けられた浅い箱状のフットケース10に流入する。このフットケース10により、空気がフロントフット及びリヤフットに供給されるようになっている。
Further, a
さらに、ケーシング2の上部において、エアミックス領域7の上方近傍の部分には、フェイス吹出口11が設けられており、このフェイス吹出口11より前方には、デフロスト吹出口12が設けられている。また、フェイス吹出口11にはフェイスダンパ13が設けられており、デフロスト吹出口12にはデフロストダンパ14が設けられている。そして、フット風路9入口にはフットダンパ15が設けられている。
Further, in the upper part of the
このような従来の車両用空気調和機においては、4つのダンパ8,13,14,15を図の破線及び細線で示した扇形状の範囲で、それぞれ支軸8a,13a,14a,15aを中心として回動させ、開閉操作することにより、風量を調整しつつ種々のモードで、所望の温度の空気を上記フェイス吹出口11やデフロスト吹出口12、更にはフット風路9の出口でフットケース10への接続口であるフット吹出口16から吹き出すようにしている。なお、前記種々のモードには、例えば、フェイスモード,バイレベルモード,フットモード,フットデフモード,デフロストモード等がある。
In such a conventional vehicle air conditioner, the four
フェイスモードは、空気をフェイス吹出口11のみより吹き出すモードである。バイレベルモードは、フェイス吹出口11より冷風を、またフット吹出口16より温風を、それぞれ吹き出すモードである。フットモードは、空気の大部分をフット吹出口16より吹き出し、残りをデフロスト吹出口12より吹き出すモードである。フットデフモードは、空気をデフロスト吹出口12及びフット吹出口16の双方より吹き出すモードである。そして、デフロストモードは、空気をデフロスト吹出口12のみより吹き出すモードである。
The face mode is a mode in which air is blown out only from the
このような車両用空気調和機においては、エバポレータ4により冷却された空気(冷風)と、ヒータコア5により加熱された空気(温風)を混合することで、空気温度を制御しており、この空気温度を設定するために、エアミックスダンパ8の開閉角度を変更し、ヒータコア5により加熱される空気量を調整している。なお、車両用空気調和機は、一般にHVAC(Heating, Ventilation, and Air-Conditioning)と呼ばれている。
In such a vehicle air conditioner, the air temperature is controlled by mixing the air cooled by the evaporator 4 (cold air) and the air heated by the heater core 5 (warm air). In order to set the temperature, the opening / closing angle of the
その他の従来の構成として、エアミックスドア,冷風通路出口,デフロスタ用ドア,温風通路に改良を加え、デフロスタ/フットモードでの冷風,温風の混合を均一且つ適正にし、吹き出し上下温度差を低減させた車両用空調装置が、本出願人により特許文献1に開示されている。
しかしながら、上述した従来の構成においては、内部における冷風と温風の混合が均一に行われない場合がある。例えば、車両用空気調和機1の幅方向(図17における紙面垂直方向)において、冷風と温風がそれぞれ偏在して、その幅方向に渡って左右に複数個存在するフェイス吹出口11同士の温度差が大きくなることがある。その結果、使用者に不快感を与えることとなる。
However, in the above-described conventional configuration, there is a case where the mixing of the cold air and the hot air inside is not uniformly performed. For example, in the width direction of the vehicle air conditioner 1 (perpendicular to the paper surface in FIG. 17), cold air and hot air are unevenly distributed, and the temperatures of the
本発明は、以上のような問題点に鑑み、簡単な構成で、冷風と温風の混合状態を所望の状態となるように制御することが可能な、車両用空気調和機を提供することを目的とする。 In view of the above problems, the present invention provides a vehicle air conditioner capable of controlling a mixed state of cold air and hot air to a desired state with a simple configuration. Objective.
上記目的を達成するために、本発明では、空気導入部からの空気を冷却するエバポレータと、該エバポレータの下流側に配置され、通過する空気を加熱するヒータコアと、該ヒータコアからの温風が流れる温風風路と、前記ヒータコアをバイパスし、前記エバポレータからの冷風が流れる冷風風路と、前記冷風風路と前記温風風路との合流部に設けられ、支軸を中心として回動することにより、冷風と温風の混合割合を調節して空気温度を調整するエアミックスダンパと、該エアミックスダンパからの空気をデフロスト吹き出し側へと導くデフロストダンパと、前記エアミックスダンパからの空気をフェイス吹き出し側へと導くフェイスダンパと、前記エアミックスダンパからの空気をフット風路を経てフット吹き出し側へと導くフットダンパと、を備えた車両用空気調和機において、前記エアミックスダンパに、前記合流部を前記支軸の軸方向について複数に分割する三つ以上のリブ部材が、前記支軸に沿ってそれぞれ間隔を空けて独立的に設けられ、
空気の流れ方向に対して所定の角度を付けて設けられていることを特徴とする車両用空気調和機。
In order to achieve the above object, in the present invention, an evaporator that cools air from an air introduction unit, a heater core that is disposed downstream of the evaporator and that heats air passing therethrough, and hot air from the heater core flows. It is provided at a confluence of the warm air passage, the cold air passage that bypasses the heater core and through which the cool air from the evaporator flows, and the cold air passage and the warm air passage, and rotates around a support shaft. The air mix damper that adjusts the air temperature by adjusting the mixing ratio of cold air and hot air, the defrost damper that guides the air from the air mix damper to the defrost blowing side, and the air from the air mix damper A face damper that leads to the face blowing side, and a foot damper that leads the air from the air mix damper to the foot blowing side via the foot air passage When, in the vehicle air conditioner having a said air mixing damper, three or more rib members partitioning the confluent part into a plurality the axial direction of the support shaft, each interval along the support shaft Independently provided,
A vehicle air conditioner provided with a predetermined angle with respect to an air flow direction .
また、前記リブ部材は、前記ヒータコア側に向かって広がるように設けられていることを特徴とする。
また、リブ部材は、前記ヒータコア側に向かって狭まるように設けられていることを特徴とする。
The rib member may be provided so as to expand toward the heater core side.
The rib member is provided so as to narrow toward the heater core side.
本発明によれば、簡単な構成で、冷風と温風の混合状態を所望の状態となるように制御することが可能な、車両用空気調和機を提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the air conditioner for vehicles which can control so that the mixing state of cold air and warm air may be in a desired state with a simple structure can be provided.
具体的には、エアミックスダンパに、合流部をエアミックスダンパの支軸の軸方向について複数に分割するリブ部材を設けることにより、冷風や温風の合流する風路の流過幅方向である支軸の軸方向における風量の偏りが小さくなるため、合流部以降の左右の空気の温度差を低減することができる。また、リブ部材を、空気の流れ方向に対して所定の角度を付けて設けることにより、冷風や温風の、支軸の軸方向の分布を調整し、その軸方向に生じた温度差を低減することができる。 Specifically, by providing the air mix damper with a rib member that divides the merging portion into a plurality of axial directions of the support shaft of the air mix damper, it is the overflow width direction of the air passage where the cool air and hot air merge Since the deviation of the air volume in the axial direction of the support shaft is reduced, the temperature difference between the right and left air after the joining portion can be reduced. In addition, the rib member is provided at a predetermined angle with respect to the air flow direction, thereby adjusting the axial distribution of the cooling shaft and hot air in the axial direction of the support shaft and reducing the temperature difference generated in the axial direction. can do.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、上記従来例と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the part which is common in the said prior art example, and detailed description is abbreviate | omitted suitably.
図1は、本発明の車両用空気調和機の実施例1に係る構成を示す図であり、エアミックスダンパを示す斜視図である。同図に示すように、本実施例では、エアミックスダンパ8の上面、即ち冷風と温風が合流する側に、空気の流れ方向に延びる長板状のリブ8bを立設している。リブ8bは、エアミックスダンパ8の長手方向、即ち車両用空気調和機1の幅方向に、所定の間隔で複数配設されている。これにより、エバポレータ4からの矢印Aで示す冷風と、ヒータコア5からの矢印Bで示す温風とが混合する領域(即ちエアミックス領域7)を、車両用空気調和機1の幅方向(即ちエアミックスダンパ8の長手方向に沿って設けられた回動支軸の軸方向であるが、本実施形態においては車両の幅方向と一致する)について複数部分に分割している。
FIG. 1 is a diagram showing a configuration according to
このため、冷風や温風の、車両用空気調和機1の幅方向の流れは、エアミックスダンパ8のリブ8bにより分割された領域内に限定されることになる。これにより、冷風や温風の、車両用空気調和機1の幅方向における風量の偏りが小さくなるため、フェイス吹出口11同士の温度差等の、左右の空気の温度差を低減することができる。このとき、エアミックスダンパ8のリブ8bの高さ,枚数,設置間隔等は、左右温度差の状況に応じて適宜設定する。
For this reason, the flow of cold air or warm air in the width direction of the
ここで、リブ8bの設置については、以下の条件式を満足することが望ましい。
p/l≦1 …(1)
h/l≧0.25 …(2)
但し、
p:リブの設置間隔(ピッチ)
l:リブの奥行き(長さ)
h:リブの高さ
である。
Here, regarding the installation of the
p / l ≦ 1 (1)
h / l ≧ 0.25 (2)
However,
p: Rib installation interval (pitch)
l: Depth (length) of rib
h: Rib height.
なお、リブの設置間隔は必ずしも等ピッチである必要はなく、場所により異なるようにしても良い。条件式(1)を満足することにより、冷風や温風の流れの方向を確実に規定することができるとともに、冷風と温風の混合部分の距離を相対的に増やして、混合を促進することができる。また、条件式(2)を満足することにより、冷風や温風の、車両用空気調和機1の幅方向の流れを確実に制限することができる。
It should be noted that the interval between the ribs is not necessarily equal, and may be different depending on the location. By satisfying conditional expression (1), it is possible to reliably define the direction of the flow of cold air and hot air, and to promote the mixing by relatively increasing the distance between the mixed portions of the cold air and the hot air. Can do. Moreover, by satisfying conditional expression (2), it is possible to reliably limit the flow of cold air or warm air in the width direction of the
図2は、本発明の車両用空気調和機の実施例2に係る構成を示す図であり、エアミックスダンパを示す斜視図である。同図に示すように、本実施例では、上記エアミックス領域7において車両用空気調和機1の幅方向に温度差が生じている場合、エアミックスダンパ8の上面に設けた長板状のリブ8bを、空気の流れ方向に対して角度を付けて設置する。これにより、冷風や温風の、車両用空気調和機1の幅方向の分布を調整し、その幅方向に生じた温度差を低減する。
FIG. 2 is a diagram illustrating a configuration according to a second embodiment of the vehicle air conditioner of the present invention, and is a perspective view illustrating an air mix damper. As shown in the figure, in this embodiment, when a temperature difference occurs in the width direction of the
例えば、車両用空気調和機1の前後方向に向かってセンター部の温度が低く、サイド部の温度が高い場合、同図に示すように、ヒータコア5側に向かって広がるようにリブ8bを取り付ける。これにより、冷風がサイド部に拡散し易くなり、サイド部の温度を低下させ、センター部とサイド部の温度差を低減することができる。逆に、センター部の温度が高く、サイド部の温度が低い場合は、リブ8bの広がり方向を逆にすれば良い。
For example, when the temperature of the center portion is low and the temperature of the side portion is high in the front-rear direction of the
リブ8bの広がり角度については、圧損増加を抑制するため、流体工学におけるいわゆる「漸近拡大管の圧損」の理論に基づき、両頂角25°以下とする。即ち、同図の破線で示す空気の流れ方向即ち車両用空気調和機1の前後方向に対して、リブ8bの成す角度をθとおいたとき、θ≦25°とする。また、本実施例ではリブ8bを長板状としたが、このような平板でなく、円弧等の曲線形状となるように曲げた構成としても構わない。
The spread angle of the
(参考例1)
図3は、本発明の車両用空気調和機の参考例1に係る構成を示す図であり、エバポレータ及び空気導入部を示す平面断面図である。同図において、車両の前方から取り込まれて図示しないファンにより送られた空気は、車両用空気調和機1の側面(図の右側)より空気導入部3へと供給される。このとき、空気入口3aより空気導入部3内へと供給された空気の流れは、空気導入部3の奥側即ち車両用空気調和機1の反対側面(図の左側)に集中する傾向にあるので、エバポレータ4に空気が導入される際に、車両用空気調和機1の幅方向即ちエバポレータ4の左右方向に関して風量分布が生じ、フェイス吹出口11の左右の温度差が生じる要因となることがある。
(Reference Example 1)
FIG. 3 is a diagram illustrating a configuration according to Reference Example 1 of the vehicle air conditioner of the present invention, and is a cross-sectional plan view illustrating an evaporator and an air introduction unit. In the figure, air taken in from the front of the vehicle and sent by a fan (not shown) is supplied from the side surface (right side in the figure) of the
そこで、空気導入部3内において、エバポレータ4の手前で左右方向の単数或いは複数箇所に、ガイドベーン3bを設置することで、各箇所における空気の流れの直角方向への転向をスムーズにしている。つまり、車両用空気調和機1に対してその幅方向に導入された空気の流れが、前後方向(厳密には後方)へとスムーズに転向される。これにより、エバポレータ4の左右方向に関する風量アンバランスを抑制することができ、更にはエバポレータ4から供給される冷風風量の左右アンバランスを抑制することができるので、フェイス吹出口11の左右の温度差を低減することができる。
Therefore, the
ちなみに、ガイドベーン3bの形状は、主として空気を転向させる方向に沿って曲がった形状としているが、これは円弧状,円弧と直線を組み合わせた形状,及び翼形状等のいずれでも構わない。また、ガイドベーン3bの枚数及び設置位置は、空気導入部3内における風量分布状況に応じて適宜設定する。なお、ガイドベーン3bを設置する位置は、空気導入部の奥側となるに従いエバポレータ4から離れた位置とするのが良い。これにより、エバポレータ4に対して空気がより均一に導入されやすくなる。
Incidentally, the shape of the
(参考例2)
図4は、本発明の車両用空気調和機の参考例2に係る構成を示す図であり、フットダンパを示す斜視図である。同図に示すように、本参考例では、上記フェイス吹出口11において車両用空気調和機1の幅方向に温度差が生じている場合、フットダンパ15の表面(エアミックス領域7側の面)に長板状のリブ15bを立設し、空気の流れ方向に対して角度を付けて設置する。これにより、冷風や温風の、車両用空気調和機1の幅方向の分布を調整し、その幅方向に生じた温度差を低減する。
(Reference Example 2)
FIG. 4 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 2 of the vehicle air conditioner of the present invention, and is a perspective view showing a foot damper. As shown in the figure, in this reference example , when a temperature difference occurs in the width direction of the
例えば、車両用空気調和機1の前後方向に向かって、フェイス吹出口11センター部の温度が高く、サイド部の温度が低い場合、同図に示すように、空気の流れ方向に対して広がるようにリブ15bを取り付ける。これにより、センター部を流れる温風をサイド部に拡散させることができ、センター部とサイド部の温度差を低減することができる。逆に、センター部の温度が低く、サイド部の温度が高い場合は、リブ15bの広がり方向を逆にすれば良い。
For example, when the temperature of the center part of the
また図5は、本参考例に係る車両用空気調和機を模式的に示す断面図であり、車両の左側面から見た図である。同図(a)はフットダンパが閉じた状態、同図(b)はフットダンパが開いた状態を示している。同図(a)のようにフットダンパ15が閉じた状態において、上記リブ15bはフェイス吹出口11への空気の流れに対して有効に作用する。一方、同図(b)のようにフットダンパ15が開くと、本例ではフットダンパ15がフット風路9に入り込む構造であるため、リブ15bは作用しなくなる。
FIG. 5 is a cross-sectional view schematically showing the vehicle air conditioner according to the present reference example , as viewed from the left side of the vehicle. FIG. 4A shows a state where the foot damper is closed, and FIG. 4B shows a state where the foot damper is opened. In the state where the
従って、フットダンパ15のリブ15bは、フェイスモードでは効果を発揮するが、バイレベルモードでは影響を殆ど及ぼさない。このため、フェイスモードでの温度差は改善したいが、バイレベルモードはそのままにしたい場合、本参考例のようなフットダンパのリブは非常に有効となる。フットダンパ15のリブ15bの高さ,枚数,設置間隔等は、実施例1に準じ、左右温度差の状況に応じて適宜設定する。また、リブ15bの広がり角度については、実施例2に準じて設定する。
Therefore, the
(参考例3)
図6は、本発明の車両用空気調和機の参考例3に係る構成を示す図であり、フットケースを示す斜視図である。フロントフットとリヤフットとの間で温度差が生じている場合、本参考例では、同図に示すように、フットケース10の後面に開けられたリヤフット吹出口10bの近傍でフットケース10底部に、リブ10cを設置する。このリブ10cにより、リヤフット吹出口10bへと流れていた空気の一部を、フットケース10の左右に開けられたフロントフット吹出口10aに導く。これにより、フロントフットとリヤフットの温度を均一な状態に近づけることができる。
(Reference Example 3)
FIG. 6 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 3 of the vehicle air conditioner of the present invention, and is a perspective view showing a foot case. In the case where a temperature difference is generated between the front foot and the rear foot, in this reference example , as shown in the figure, in the vicinity of the
図7は、本参考例におけるフットケースの構成を示す平面断面図である。同図(a)はリブを設置しない状態、同図(b)はリブを設置した状態(本参考例の状態)を示している。同図(a)に示すように、フットケース10の後面左右部にはリヤフット吹出口10bが開けられており、更に同図(b)に示すように、左側のリヤフット吹出口10bの左端近傍、右側のリヤフット吹出口10bの右端近傍には、フットケース10底部にリブ10cが設置されている。
FIG. 7 is a plan cross-sectional view showing the configuration of the foot case in the present reference example . FIG. 4A shows a state where no rib is installed, and FIG. 4B shows a state where a rib is installed (the state of this reference example ). As shown in FIG. 5A,
これらのリブ10cは、フットケース10の後部左右の位置よりそれぞれ内側へと延びてから前方へと反り返る形状をしている。これにより、同図(a)のようにリヤフット吹出口10bへと流れていた空気の一部を、同図(b)のようにフットケース10の左右に開けられたフロントフット吹出口10に導くとともに、フットケース10の後部左右端の空気をリヤフット吹出口10bへと導いている。このため、フロントフットとリヤフットの間で若干の熱交換が行われ、温度をより均一な状態に近づけることができる。
These
リブ10cの形状は、本参考例のような、円弧と直線を組み合わせたガイドベーン様の形状に限定されるわけではなく、単なる円弧形状や平板状としても構わないし、これらを並設した構成としても構わない。但し、フットケース10の前方に向かって、左側のリブ10cの左端は、左側のリヤフット吹出口10bの左端と同じかこれより更に左側に位置し、右側のリブ10cの右端は、右側のリヤフット吹出口10bの右端と同じかこれより更に右側に位置することが望ましい。これにより、上述したリブ10cの効果が確実に発揮される。また、リブ10cの高さ,枚数,設置間隔等は、フロントフットとリヤフットの温度差の状況に応じて適宜設定する。
The shape of the
(参考例4)
図8は、本発明の車両用空気調和機の参考例4に係る構成を示す図である。同図(a)は冷風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は冷風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の冷風トンネルを示している(左側は不図示)。例えば、フェイス吹出口11のセンター部よりもサイド部の温度が高くなる場合は、エアミックス領域7の左右両側壁に、角筒状の冷風トンネル17を設置する。この冷風トンネル17は、下面及び上面が開口している。この冷風トンネル17には、矢印Cで示すように、概ね冷風のみが下側より流入して上側へと流出するので、冷風トンネル17内では温風との混合は生じない。
(Reference Example 4)
FIG. 8 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 4 of the vehicle air conditioner of the present invention. FIG. 4A is a cross-sectional view of the main part on the left side in the vicinity of the cold wind tunnel, as viewed from the left side of the vehicle. FIG. 5B is a perspective view of the lower surface side in the vicinity of the cold wind tunnel, and shows the cold wind tunnel on the right side of the vehicle (the left side is not shown). For example, when the temperature of the side portion is higher than the center portion of the
フットダンパ15が開いた場合、矢印Dで示すように、温風は冷風トンネル17を迂回してフット風路9に流入する。これにより、フェイス吹出口11のサイド部に温風と混合していない冷風を流入させることができるので、サイド部の温度を低下させることが可能となる。この冷風トンネル17の大きさ(特に車両用空気調和機1幅方向の長さ)を調整することで、サイド部に流入させる冷風風量を増減させ、サイド部の温度を調節し、設定することができる。冷風トンネル17の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
When the
(参考例5)
図9は、本発明の車両用空気調和機の参考例5に係る構成を示す図である。同図(a)は冷風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は冷風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の冷風トンネルを示している(左側は不図示)。本参考例では、上記参考例4の構成に加えて、冷風トンネル17の温風風路及びフット風路との境界壁である温風側境界壁17aを内側へ屈曲或いは湾曲させた構成とし、その外面側に温風風路aからフット風路9への空気の流路を確保しており、フットダンパ15が開いた場合、冷風トンネル17の設置領域においても、矢印Eで示すように、ヒータコア5からの温風はフット風路9に流れ込むことが可能となる。冷風トンネル17の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
(Reference Example 5)
FIG. 9 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 5 of the vehicle air conditioner of the present invention. FIG. 4A is a cross-sectional view of the main part on the left side in the vicinity of the cold wind tunnel, as viewed from the left side of the vehicle. FIG. 5B is a perspective view of the lower surface side in the vicinity of the cold wind tunnel, and shows the cold wind tunnel on the right side of the vehicle (the left side is not shown). In this reference example , in addition to the configuration of the reference example 4 described above, the warm air
(参考例6)
図10は、本発明の車両用空気調和機の参考例6に係る構成を示す図である。同図(a)は冷風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は冷風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の冷風トンネルを示している(左側は不図示)。本参考例では、上記参考例4の構成に加えて、冷風トンネル17の温風側境界壁17aの下半部の一部(ヒータコア5付近)にスリット17bを設け、矢印Fで示すように、ここから冷風トンネル17内にヒータコア5からの温風を供給する。このスリット17bの寸法,位置を調整することで、冷風トンネル17内の空気温度が調節できる。これにより、冷風トンネル17を流れる空気の流量と温度を調節し、設定することが可能となる。冷風トンネル17の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
(Reference Example 6)
FIG. 10 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 6 of the vehicle air conditioner of the present invention. FIG. 4A is a cross-sectional view of the main part on the left side in the vicinity of the cold wind tunnel, as viewed from the left side of the vehicle. FIG. 5B is a perspective view of the lower surface side in the vicinity of the cold wind tunnel, and shows the cold wind tunnel on the right side of the vehicle (the left side is not shown). In this reference example , in addition to the configuration of the reference example 4 described above, a
(参考例7)
図11は、本発明の車両用空気調和機の参考例7に係る構成を示す図である。同図(a)は冷風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は冷風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の冷風トンネルを示している(左側は不図示)。本参考例では、上記参考例4の構成に加えて、参考例5のフット風路9への流路確保、及び参考例6の冷風トンネル17内への温風供給用のスリットの設置、を組み合わせた構成としている。これにより、フット風路9への温風風量の低下を抑制し、且つ冷風トンネル17を流れる空気の流量と温度を調節し、設定することが可能となる。冷風トンネル17の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
(Reference Example 7)
FIG. 11 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 7 of the vehicle air conditioner of the present invention. FIG. 4A is a cross-sectional view of the main part on the left side in the vicinity of the cold wind tunnel, as viewed from the left side of the vehicle. FIG. 5B is a perspective view of the lower surface side in the vicinity of the cold wind tunnel, and shows the cold wind tunnel on the right side of the vehicle (the left side is not shown). In this reference example , in addition to the configuration of the reference example 4 described above, securing the flow path to the
(参考例8)
図12は、本発明の車両用空気調和機の参考例8に係る構成を示す図である。同図(a)は温風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は温風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の温風トンネルを示している(左側は不図示)。例えば、フェイス吹出口11のセンター部よりもサイド部の温度が低くなる場合は、エアミックス領域7の左右両側壁に、角筒状の温風トンネル18を設置する。この温風トンネル18は、温風風路aとの境界面及び上面が開口している。この温風トンネル18には、矢印Gで示すように、ほぼ温風のみが温風風路aより流入して上側へと流出するので、温風トンネル18内では冷風との混合は生じない。
(Reference Example 8)
FIG. 12 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 8 of the vehicle air conditioner of the present invention. FIG. 4A is a cross-sectional view of the main part on the left side in the vicinity of the hot air tunnel, as viewed from the left side of the vehicle. FIG. 2B is a bottom perspective view of the vicinity of the hot air tunnel, and shows the hot air tunnel on the right side of the vehicle (the left side is not shown). For example, when the temperature of the side portion is lower than the center portion of the
また、矢印Cで示すように、冷風は温風トンネル18を迂回してフェイス吹出口11へと流れる。これにより、フェイス吹出口11のサイド部に冷風と混合していない温風を流入させることができるので、サイド部の温度を上昇させることが可能となる。この温風トンネル18の大きさ(特に車両用空気調和機1幅方向の長さ)を調整することで、サイド部に流入させる温風風量を増減させ、サイド部の温度を調節し、設定することができる。温風トンネル18の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
Further, as indicated by an arrow C, the cold air bypasses the
(参考例9)
図13は、本発明の車両用空気調和機の参考例9に係る構成を示す図である。同図(a)は温風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は温風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の温風トンネルを示している(左側は不図示)。本参考例では、上記参考例8の構成に加えて、温風トンネル18のフット風路側境界壁18aを、上端を中心として内側へ若干開いた構成とし、温風風路aからの空気の一部をフット風路9へ供給するようにして、温風風路aからフット風路9側への空気の流路を確保している。これにより、フットダンパ15が開いた場合、温風トンネル18の設置領域においても、矢印Eで示すように、ヒータコア5からの温風はフット風路9に流れ込むことが可能となる。温風トンネル18の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
(Reference Example 9)
FIG. 13 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 9 of the vehicle air conditioner of the present invention. FIG. 4A is a cross-sectional view of the main part on the left side in the vicinity of the hot air tunnel, as viewed from the left side of the vehicle. FIG. 2B is a bottom perspective view of the vicinity of the hot air tunnel, and shows the hot air tunnel on the right side of the vehicle (the left side is not shown). In this reference example , in addition to the configuration of the reference example 8 described above, the foot air passage
(参考例10)
図14は、本発明の車両用空気調和機の参考例10に係る構成を示す図である。同図(a)は温風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は温風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の温風トンネルを示している(左側は不図示)。本参考例では、上記参考例8の構成に加えて、温風トンネル18の下面即ち冷風風路bとの境界壁の一部にスリット18bを設け、矢印Hで示すように、ここから温風トンネル18内にエバポレータ4からの冷風を供給する。このスリット18bの寸法,位置を調整することで、温風トンネル18内の空気温度が調節できる。これにより、温風トンネル18を流れる空気の流量と温度を調節し、設定することが可能となる。温風トンネル18の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。なお、同図(a)ではスリット18bを設けた温風トンネル18の下面を、一点鎖線で示している。
(Reference Example 10)
FIG. 14 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 10 of the vehicle air conditioner of the present invention. FIG. 4A is a cross-sectional view of the main part on the left side in the vicinity of the hot air tunnel, as viewed from the left side of the vehicle. FIG. 2B is a bottom perspective view of the vicinity of the hot air tunnel, showing the hot air tunnel on the right side of the vehicle (the left side is not shown). In the present reference example , in addition to the configuration of the reference example 8 , a
(参考例11)
図15は、本発明の車両用空気調和機の参考例11に係る構成を示す図である。同図(a)は温風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は温風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の温風トンネルを示している(左側は不図示)。本参考例では、上記参考例8構成に加えて、参考例9のフット風路9への流路確保、及び参考例10の温風トンネル18内への冷風供給用のスリットの設置、を組み合わせた構成としている。これにより、フット風路9への温風風量の低下を抑制し、且つ温風トンネル18を流れる空気の流量と温度を調節し、設定することが可能となる。温風トンネル18の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
(Reference Example 11)
FIG. 15 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 11 of the vehicle air conditioner of the present invention. FIG. 4A is a cross-sectional view of the main part on the left side in the vicinity of the hot air tunnel, as viewed from the left side of the vehicle. FIG. 2B is a bottom perspective view of the vicinity of the hot air tunnel, showing the hot air tunnel on the right side of the vehicle (the left side is not shown). In this reference example , in addition to the configuration of the reference example 8 , the securing of the flow path to the
(参考例12)
図16は、本発明の車両用空気調和機の参考例12に係る構成を示す図である。本参考例では、同図に示すように、エアミックス領域7で温風風路aの出口付近にガイドベーン19を設け、ヒータコア5からの温風の一部を、矢印Iで示すように強制的にフット風路9へと導くようにしている。これにより、エアミックス領域7において冷風と温風が混ざり合い過ぎることを防止し、フット風路9における空気の温度を上昇させることができる。ガイドベーン19は車両用空気調和機1の幅方向全体に設置しても良いし、部分的に設置しても良い。また例えば、同図に示すように、ガイドベーン19を仕切り板6の先端を中心として円弧状に設けると良い。これにより、ガイドベーン19と仕切り板6との間の流路の断面積が均等になる。この場合、温風を確実に導くために、中心角は少なくとも90゜以上であることが望ましい。なお、ガイドベーン19の大きさや形状等は、フット風路9更にはフット吹出口16での温度の状況に応じて適宜設定する。
(Reference Example 12)
FIG. 16 is a diagram showing a configuration according to Reference Example 12 of the vehicle air conditioner of the present invention. In this reference example , as shown in the figure, a
1 車両用空気調和機
2 ケーシング
3 空気導入部
4 エバポレータ
5 ヒータコア
6 仕切り板
7 エアミックス領域
8 エアミックスダンパ
9 フット風路
10 フットケース
11 フェイス吹出口
12 デフロスト吹出口
13 フェイスダンパ
14 デフロストダンパ
15 フットダンパ
16 フット吹出口
17 冷風トンネル
18 温風トンネル
19 ガイドベーン
a 温風風路
b 冷風風路
DESCRIPTION OF
Claims (3)
該エバポレータの下流側に配置され、通過する空気を加熱するヒータコアと、
該ヒータコアからの温風が流れる温風風路と、
前記ヒータコアをバイパスし、前記エバポレータからの冷風が流れる冷風風路と、
前記冷風風路と前記温風風路との合流部に設けられ、支軸を中心として回動することにより、冷風と温風の混合割合を調節して空気温度を調整するエアミックスダンパと、
該エアミックスダンパからの空気をデフロスト吹き出し側へと導くデフロストダンパと、
前記エアミックスダンパからの空気をフェイス吹き出し側へと導くフェイスダンパと、
前記エアミックスダンパからの空気をフット風路を経てフット吹き出し側へと導くフットダンパと、
を備えた車両用空気調和機において、
前記エアミックスダンパに、前記合流部を前記支軸の軸方向について複数に分割する三つ以上のリブ部材が、前記支軸に沿ってそれぞれ間隔を空けて独立的に設けられ、
空気の流れ方向に対して所定の角度を付けて設けられていることを特徴とする車両用空気調和機。 An evaporator for cooling the air from the air introduction section;
A heater core that is disposed downstream of the evaporator and that heats the air passing therethrough;
A hot air passage through which hot air from the heater core flows;
A bypass of the heater core, a cold air passage through which the cold air from the evaporator flows, and
An air mix damper that adjusts the air temperature by adjusting the mixing ratio of the cold air and the hot air by turning around the support shaft, provided at the junction of the cold air passage and the hot air passage,
A defrost damper for guiding the air from the air mix damper to the defrost blowing side;
A face damper for guiding the air from the air mix damper to the face blowing side;
A foot damper that guides the air from the air mix damper to the foot blowing side through the foot air passage;
In a vehicle air conditioner equipped with
In the air mix damper, three or more rib members that divide the merging portion into a plurality of portions in the axial direction of the support shaft are independently provided at intervals along the support shaft,
A vehicle air conditioner provided with a predetermined angle with respect to an air flow direction .
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