JP4433627B2 - Lifting storage device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキッチンなどで使用する昇降式収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の昇降式収納装置としては、例えば特開平7−303534号公報等に記載されるようなものがあり、図4は外観斜視図である。図4に示したように、従来の昇降式収納装置は、収納キャビネット1と、収納キャビネット1内に設けた収納ラック2と、収納ラック2を昇降自在に支持する直線形状からなる回転アーム3、4を有する一対の昇降支持装置5とで構成されていた。
【0003】
収納ラック2は、回転アーム3、4の回動動作により昇降させることができ、昇降操作用のハンドル6を持って収納ラック2を引き降ろすことにより、高所に設置された収納キャビネット1から収納ラック2を降下させて、収納物を低い位置で出し入れすることができるようになっていた。なお、7は回転アーム3、4が同期して回動するように回転アーム3の基部間を連結する連動連結軸である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の昇降式収納装置では、収納ラック2の幅寸法が主に昇降支持装置5の厚みで決定されるとともに、上下の幅寸法が一定であり、特に昇降支持装置5の上方に何ら使用されていない空間が生じて、収納ラック2の収納容積および収納効率の面で収納キャビネット1内を十分に活用していないという課題を有していた。
【0005】
また、収納ラック2は、回動昇降時に連動連結軸7および収納キャビネット1の底板8との接触を避けるために、収納ラック2の後方下部にコーナー逃がし部9が必要となり、平面的な収納面積が減少するという課題を有していた。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、収納ラックに幅広の第2収納部を備えることにより、収納効率の良い昇降式収納装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、本発明の昇降式収納装置は、収納ラックに第1収納部と第1収納部より幅広の第2収納部を備えたものである。これにより第2収納部の収納容積を拡大することができるとともに、収納効率を向上するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明の昇降式収納装置は、収納キャビネットと、前記収納キャビネット内に設けた収納ラックと、前記収納ラックを昇降自在に支持する回転アームと、前記回転アームを回転可能に支持する昇降支持ユニットとを備えた昇降式収納装置であって、前記昇降支持ユニットを前記収納キャビネットの内側下部の左右の両側面にそれぞれ設け、前記収納ラックは第1収納部と第1収納部より上位で且つ前記収納キャビネット内に格納時に前記昇降支持ユニットより上位の第2収納部とを備え、前記第2収納部は前記第1収納部より幅広であり、前記回転アームは一端側が前記昇降支持ユニットの内側面に、他端側が第2収納部の側面に枢支されていて、左右の前記回転アームは前記収納ラックの側面に沿うと共に、第2収納部に枢支連結される側が外側に拡がるよう途中で屈曲していることにより、第2収納部の収納容積を拡大することができるとともに、収納効率の良い昇降式収納装置を提供することができる。また、第2収納部を昇降支持ユニットの上位に備えたことにより、収納ラックの回動昇降時に昇降支持ユニットとの接触を避けることができるとともに、第2収納部の幅寸法を最大限に大きくすることができ、収納キャビネット内の空間を十分に活用することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明の昇降式収納装置は、特に第1収納部が左右の上記昇降支持ユニットの間に収まっている。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図1〜図3を参照しながら説明する。
【0017】
図1は本発明の実施例の昇降式収納装置における収納ラックの降下状態を示す側断面図、図2は同収納装置における収納ラックの格納状態を示す正面図、図3は同収納装置の降下状態を示し、キッチンへの設置例を示す側断面図である。
【0018】
図1〜図3において、11はキッチンなどの壁面上方に設置された収納キャビネットであり、この収納キャビネット11の内側の両側面には、前方に収納キャビネット11の底板12との接触を回避するために屈曲し、先端を再度逆方向に屈曲した略Sの字形状の第1回転アーム13と、後方に略Sの字形アーム13との接触を回避した略Lの字形状の第2回転アーム14の2本が、同一平面上に設置されるとともに、第1回転アーム13と第2回転アーム14とを回転可能に枢支する昇降支持ユニット15が構成されている。また、こうして第1回転アーム13を略Sの字形状にすることにより、第2回転アーム14の先端との接触も回避される。
【0019】
16は昇降支持ユニット15の外部に配設されゴム状の緩衝材17を有したストッパーであり、第2回転アーム14の回動角度を規制するように構成される。18は左右に対向する第1回転アーム13の基部間を連結する連動連結軸で、この連動連結軸18により両第1回転アーム13が同体回動するように構成される。
【0020】
19は通常、収納キャビネット11内に格納される収納ラックで、本体20とこの本体20に連結する両サイドの側板21により、少なくとも第1収納部22と、格納時において昇降支持ユニット15より上方を幅広に構成した第2収納部23との二つを備えている。本体20は第1収納部22の底面24を前面から背面部まで平面形状で構成される。
【0021】
25は収納ラック19に内設される線材よりなる棚部材で、第2収納部23の底面26と同等高さに設置される。また、両側板21間は下方をパイプなどよりなる昇降操作用のハンドル27で、上方は第2収納部23の収納高さを規制するコの字形に曲げたパイプなどよりなる横連結部材28で連結され、本体20および側板21の上端をもって収納ラック19の最上部29とする。
【0022】
昇降支持ユニット15に枢支された第1回転アーム13および第2回転アーム14の先端は、支持部材30に枢支されるとともに、幅広の第2収納部23を構成する側板21をこの支持部材30と連結することにより、四辺の平行リンク機構31が構成され、収納ラック19は昇降自在に支持されるものである。
【0023】
また、第1、第2回転アーム13、14は、収納ラック19の傾斜を防止する傾斜補正手段32を設けている。この傾斜補正手段32としては、第1回転アーム13の枢支点間距離R1を、第2回転アーム14の枢支点間距離R2に対し、数mm長く構成している。こうして平行リンク機構31をわずかに変形させることにより、第1、第2回転アーム13、14の枢支点などに隙間が存在するために収納ラック19や収納物の重量によって発生する収納ラック19の前方への傾斜を防止するものである。
【0024】
また、昇降支持ユニット15の内部には、第2回転アーム14の回動、すなわち収納ラック19の昇降に連動作用する緩衝手段33および付勢手段34の両方、あるいはいずれか一方が構成されている。(図1にのみ記載)なお、35は収納キャビネット11の前方に設けた開閉自在の扉体、36は開閉用のヒンジである(図3にのみ記載)。
【0025】
上記の構成において、収納ラック19の降下時は、使用者がハンドル27を持って収納ラック19を引き降ろすと、収納ラック19は昇降支持ユニット15が回転可能に枢支する第1、第2回転アーム13、14が構成する平行リンク機構31と傾斜補正手段32により、常に水平状態で図1に一点鎖線で示す如く円弧状に回動して、最大降下位置に降下される。この時緩衝手段33、付勢手段34は、収納ラック19がゆっくり降下するように作用する。
【0026】
ここで上記収納ラック19は、これを支持する第1、第2回転アーム13、14が直線状ではなく略Sの字形、略Lの字形に屈曲しているとともに、第1、第2回転アーム13、14を第2収納部23と連結し枢支点間距離(R1、R2)を大きく構成しているので、大きく降下させることができる。すなわち収納ラック19を支持する第1、第2回転アーム13、14が屈曲しているため、これらが収納キャビネット11の底板12に接触する位置が直線状のアームに比べるとかなり低い位置となり、収納ラック19はその最上部29が収納キャビネット11の底板12の位置よりも低い位置まで降下させることができる。
【0027】
この実施例では、ストッパー16によって収納ラック19は、その最上部29が収納キャビネット11の底板12の高さと略同等高さで停止するように構成されている。
【0028】
そして、収納ラック19の最大降下位置で収納物を出し入れした後、収納ラック19の上昇格納時は、再度ハンドル27を持って収納ラック19を押し上げると、収納ラック19は降下時と同様に円弧状に回動して、収納キャビネット11内でストッパー16により所定位置で停止し格納されるものである。この時付勢手段34は、収納ラック19を上昇する際の操作力が小さくなるように作用する。
【0029】
次に本発明の昇降式収納装置の設置例について説明する。
【0030】
図3に示すように、収納キャビネット11は、標準的なウォールキャビネットを想定し、外形寸法で高さ700mm、奥行350mmを採用した。収納キャビネット11の標準設置高さは、昇降式収納装置の下方に設置するフロアキャビネット37などとの距離的な関係で、床面38から収納キャビネット11の天面39まで2300mm前後が一般的である。また、この収納キャビネット11に格納される収納ラック19および横連結部材28の総高さ(A)は、約600mmである。
【0031】
収納ラック19の最大降下位置において、収納ラック19の最上部29と収納キャビネット11の底板12の高さを、略同等高さに構成すると、収納キャビネット11の底板12から第1収納部22の底面24までの距離(B)は、450mm前後となる。
【0032】
したがって、収納ラック19の最大降下位置において、床面38から第1収納部22の底面24までの距離(C)は、1150mm前後となる。また、同じく床面38から横連結部材28までの距離(D)は、1750mm前後となる。また、この時第2収納部23の底面26および棚部材25の高さは、床面38から1400mm前後となり、成人女性(老人を除く)の約90%の目線と同等高さになるように構成されている。
【0033】
出し入れ可能な高さは、およそ両腕を上げた状態の親指の高さまでであり、指関節までの高さとすることができる。成人女性(老人を除く)では、指先までの高さ(上肢拳上指先端高)から指先の長さ(第三指長)を引いた10パーセンタイル値は1800mmであり、すなわち、本昇降式収納装置の設置例では、約90%の成人女性が収納ラック19の最上部29以上、横連結部材28まで手が届き、収納物を出し入れすることができるとともに、収納ラック19の全収納容積を有効に活用することができる。
【0034】
以上のように、収納ラック19に第1収納部22と幅広の第2収納部23を備えたことにより、第2収納部23の収納容積を拡大することができるとともに、収納効率の良い昇降式収納装置を提供することができる。
【0035】
また、第2収納部23を昇降支持ユニット15の上方に備えたことにより、収納ラック19の回動昇降時に昇降支持ユニット15との接触を避けることができるとともに、第2収納部23の幅寸法を最大限に大きくすることができ、収納キャビネット11内の空間を十分に活用することができる。
【0036】
また、幅広の第2収納部23の底面26と収納ラック19に内設する棚部材25を同等高さに構成したことにより、第2収納部23の底面26と棚部材25間にフラット面を形成することができ、収納物の傾きや転倒を防止することができる。
【0037】
また、第1収納部22の底面24を前面から背面部まで平面形状としたことにより、コーナー部の収納性が良くなるとともに、収納容積を拡大することができる。
【0038】
また、第1、第2回転アーム13、14を、それぞれ略Sの字形アームと略Lの字形アームにしたことにより、収納ラック19の昇降時に収納キャビネット11に接触することも、第1、第2回転アーム13、14同士が干渉することもなく、収納ラック19を単なる直線状アームよりも、より低い位置まで降下することができる。
【0039】
また、回転アーム13、14に構成した収納ラック19の支持部材30を第2収納部23と連結したことにより、回転アーム13、14の枢支点間距離(R1、R2)を大きくすることができ、安定した昇降を得ることができるとともに、大きな円弧の回動となり、上記したように第1収納部22の底面24を前面から背面部まで容易に平面形状とすることができる。
【0040】
また、回転アーム13、14を同一平面上に構成したことにより、回転アーム13、14の回動動作に必要な空間が最小限で済むことになり、その分第1収納部22および第2収納部23ともに幅寸法を最大限に大きくすることができ、収納容積を拡大することができる。
【0041】
また、回転アーム13、14に収納ラック19の傾斜を防止する傾斜補正手段32を備えたことにより、収納ラック19や収納物の重量によって、収納ラック19が傾斜することを補正して、収納物の移動や転倒を防止することができるとともに、外観的にも使用者に安心感を与えることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、請求項1、2に記載の発明によれば、収納ラックに第1収納部と第1収納部より幅広の第2収納部を備えたことにより、第2収納部の収納容積を拡大することができるとともに、収納効率の良い昇降式収納装置を提供することができる。
【0043】
また、第2収納部を昇降支持ユニットの上方に備えたことにより、収納ラックの回動昇降時に昇降支持ユニットとの接触を避けることができるとともに、第2収納部の幅寸法を最大限に大きくすることができ、収納キャビネット内の空間を十分に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の昇降式収納装置における収納ラックの降下状態を示す側断面図
【図2】同収納装置における収納ラックの格納状態を示す正面図
【図3】同収納装置の降下状態を示し、キッチンへの設置例を示す側断面図
【図4】従来の昇降式収納装置における外観斜視図
【符号の説明】
11 収納キャビネット
13 第1回転アーム(略Sの字形アーム)
14 第2回転アーム(略Lの字形アーム)
15 昇降支持ユニット
19 収納ラック
22 第1収納部
23 第2収納部
24 第1収納部底面
25 棚部材
26 第2収納部底面
30 支持部材
32 傾斜補正手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an elevating storage device used in a kitchen or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of elevating type storage apparatus, there is one as described in, for example, JP-A-7-303534, and FIG. 4 is an external perspective view. As shown in FIG. 4, the conventional lifting storage device includes a storage cabinet 1, a
[0003]
The
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional lifting storage device, the width dimension of the
[0005]
In addition, the
[0006]
The present invention solves the above-described conventional problems, and an object thereof is to provide an elevating storage device with good storage efficiency by including a wide second storage portion in a storage rack.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described conventional problems, an elevating storage apparatus according to the present invention includes a storage rack having a first storage section and a second storage section wider than the first storage section . As a result, the storage capacity of the second storage unit can be increased and storage efficiency can be improved.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
According to the first aspect of the present invention , there is provided a liftable storage device , a storage cabinet, a storage rack provided in the storage cabinet, a rotary arm that supports the storage rack to be movable up and down, and a rotary arm that rotatably supports the rotary arm. And a lifting and lowering support unit. The lifting and lowering support unit is provided on both left and right side surfaces of an inner lower part of the storage cabinet, and the storage rack includes a first storage unit and a first storage unit. And a second storage part higher than the lifting support unit when stored in the storage cabinet. The second storage part is wider than the first storage part, and one end side of the rotating arm is supported by the lifting support. The other side of the unit is pivotally supported by the side of the second storage part on the inner side of the unit, and the left and right rotating arms follow the side of the storage rack and pivot on the second storage. By side to be connected are bent in the middle so that spread outward, it is possible to increase the storage volume of the second storage part, it is possible to provide a elevating housing device of storage efficiency. In addition, by providing the second storage unit above the lifting support unit, it is possible to avoid contact with the lifting support unit when the storage rack is rotated up and down, and the width of the second storage unit is maximized. The space in the storage cabinet can be fully utilized.
[0009]
In the lift storage device according to the second aspect of the present invention, the first storage portion is particularly housed between the left and right lift support units.
[0016]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to FIGS.
[0017]
FIG. 1 is a side sectional view showing a lowered state of a storage rack in a lifting storage apparatus according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a front view showing a storage state of the storage rack in the storage apparatus, and FIG. It is a sectional side view which shows a state and shows the example of installation to a kitchen.
[0018]
1 to 3,
[0019]
[0020]
19 is a storage rack that is normally stored in the
[0021]
[0022]
The distal ends of the first
[0023]
Further, the first and second
[0024]
Further, inside the elevating
[0025]
In the above configuration, when the
[0026]
Here, in the
[0027]
In this embodiment, the
[0028]
Then, after the
[0029]
Next, an installation example of the elevating storage device of the present invention will be described.
[0030]
As shown in FIG. 3, the
[0031]
When the height of the
[0032]
Therefore, the distance (C) from the
[0033]
The height that can be taken in and out is approximately the height of the thumb with both arms raised, and can be the height to the finger joint. For adult women (excluding the elderly), the 10th percentile value obtained by subtracting the length of the fingertip (third finger length) from the height of the fingertip (upper extremity upper finger tip height) is 1800 mm. In the installation example of the apparatus, about 90% of adult women can reach the
[0034]
As described above, by providing the
[0035]
Further, by providing the
[0036]
In addition, since the
[0037]
Further, by making the
[0038]
In addition, since the first and second
[0039]
Further, by connecting the
[0040]
Further, since the
[0041]
Further, since the
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to the first and second aspects of the present invention, since the storage rack includes the first storage portion and the second storage portion wider than the first storage portion , the storage capacity of the second storage portion is increased. And an elevating storage device with good storage efficiency can be provided.
[0043]
Further, by providing the second storage unit above the lifting support unit, it is possible to avoid contact with the lifting support unit when the storage rack is turned up and down, and the width of the second storage unit is maximized. The space in the storage cabinet can be fully utilized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing a lowered state of a storage rack in a lifting storage apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a front view showing a storage state of the storage rack in the storage apparatus. Side cross-sectional view showing a lowered state and an example of installation in a kitchen [Fig. 4] External perspective view of a conventional lifting storage device [Explanation of symbols]
11
14 Second rotating arm (substantially L-shaped arm)
15
Claims (2)
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