JP4433665B2 - モノクロ画像記録用インクセット、およびそれを用いる記録方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、黒白モノクロ画像記録用のインクセットに関する。本発明のインクセットによると、理想に近い無彩色の黒白モノクロ画像を得ることができる。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方法等によって画像を形成する場合に、高品質の画像を得る目的で、カーボンブラック濃度の異なる複数種のブラックインクを含むインクセットを用いることがある。例えば、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクからなる4色インクセット(あるいは、それらにライトシアンインク及びライトマゼンタインクを追加した6色インクセット)に、更にライトブラックインクを加えて5色インクセット(あるいは、7色インクセット)とすることがある。ライトブラックインクとは、ブラックインクよりもそのカーボンブラック濃度を低くしたものであり、シャドー部等の暗色に対する色再現性やグレーの階調性を向上させる目的で使用する。
【0003】
しかしながら、ライトブラックインク(すなわち、薄いブラックインク)は、カーボンブラック含有量が低いので、得られる色相が、本来必要とする無彩色ではなく、色味を帯びてしまう。すなわち、CIE(国際照明委員会)で規定されている色差表示法のL*a*b*空間で、(a*,b*)=(0,0)から逸脱し、具体的には黄色味を帯びてしまう。
【0004】
カーボンブラックのこうした帯黄色性を修正するには、イエローの補色となる着色剤(例えば、顔料)をブラックインク組成物中に混合して使用する方法が知られている。例えば、米国特許第5,803,958号明細書(特許文献1)には、カーボンブラックに加えてシアン着色剤とマゼンタ着色剤とを含むブラック顔料インク組成物が記載されている。すなわち、シアン着色剤とマゼンタ着色剤との混色によりブルー顔料を添加した場合と同様の効果が得られ、このブラック顔料インク組成物をライトブラックインク組成物として用いると、前記の帯黄色性が改善されるものとされている。
また、特開平11−228886号公報(特許文献2)には、カーボンブラックと、マゼンタ有機顔料と、シアン有機顔料とを含むブラックインク組成物が記載されている。
また、特開2000−345079号公報(特許文献3)には、カーボンブラックとマゼンタ着色剤とシアン着色剤とイエロー着色剤とを含むインク組成物が記載されている。
【0005】
一方、カーボンブラック含有量が高いブラックインク(すなわち、濃いブラックインク)でも、得られる色相が、本来必要とする無彩色ではなく、赤味を帯びてしまうことが知られている。このような帯赤色性を修正する手段としては、例えば、特開昭64−180号公報(特許文献4)に、銅フタロシアニン顔料を添加する方法が記載されている。
しかしながら、前記のような帯黄色性及び帯赤色性とカーボンブラック含有量との関連についての詳細な報告は現在まで知られておらず、薄いブラックインクにおける帯黄色性と、濃いブラックインクにおける帯赤色性とを同時に修正する手法は、従来技術では提案もされていない。
【0006】
また、カーボンブラック濃度が異なる2種以上のブラックインクを用いるインクジェット記録方法も知られており、高濃度ブラックインクと低濃度ブラックインクとに別種の染料又は顔料を添加することも知られている[特開平11−48502号公報(特許文献5)]。しかしながら、それらの各ブラックインクに添加する染料又は顔料は、黒色染料を単独若しくは混合物で用いるか、イエロー、マゼンタ、及びシアンを混合して用いることが記載されているのみであり、前記のような帯黄色性及び帯赤色性を同時に修正する手段については、それを示唆する記載もない。
【0007】
カーボンブラック濃度の異なる複数種類のブラックインク組成物をカラーインク組成物のセットと組み合わせて使用する画像記録装置及びその制御方法が、特開平11−320924号公報(特許文献6)に記載されている。しかしながら、この特開平11−320924号公報に記載の技術は、同一の記録媒体上にカラー画像とは別に、モノクロ高階調画像を形成することを目的としており、そのモノクロ高階調画像形成のために複数種類のブラックインク組成物を用いる。一方、カラーインク組成物セットは専らカラー画像の形成用であり、前記のモノクロ高階調画像を形成するためにカラーインク組成物セットを用いることは全く記載されていない。しかも、ブラックインクの帯色性に関する記載がなく、従って、モノクロ画像記録領域に、ブラックインクの帯色性を修正する目的でカラーインクを使用することも記載されていない。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第5,803,958号明細書
【特許文献2】
特開平11−228886号公報
【特許文献3】
特開2000−345079号公報
【特許文献4】
特開昭64−180号公報
【特許文献5】
特開平11−48502号公報
【特許文献6】
特開平11−320924号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、理想的な無彩色の黒白モノクロ画像を得る方法を研究したところ、濃度の異なる少なくとも3種のブラックインク組成物と、ライトシアンインク組成物と、ライトマゼンタインク組成物とを含むインクセットを用いることにより、階調表現力が高く、しかも無彩色性が理想に近いモノクロ画像を印刷することができることを見出した。本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明の課題は、階調表現力が高く、無彩色性が理想に近いモノクロ画像を印刷することができるインクセット、並びにそれを用いる記録方法、記録物、及びインクジェット記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明は、カーボンブラック濃度の異なる少なくとも3種のブラックインク組成物、並びにライトシアンインク組成物及びライトマゼンタインク組成物を含む、モノクロ画像記録用インクセットに関する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のインクセットは、カーボンブラック濃度が異なる少なくとも3種のブラックインク組成物を含んでいる。
一般的に、黒白モノクロ画像の印刷、あるいは、カラー画像の無彩色部分(黒色、灰色及び白色の部分)の印刷の高品位化の要求に応じるために、インクセットには、カーボンブラック濃度が異なる複数のブラックインク組成物が使用される。例えば、カーボンブラック濃度が異なる3種のブラックインクを用いることにより、グレーバランスの安定性とメタリズムが飛躍的に向上する。特にグレーバランスの点で、その効果が非常に大きい。
すなわち、グレーバランスを、1種類又は2種類のブラックインクだけで出力する場合と、シアンインク、マゼンタインク、及びイエローインクの混合によって出力する場合とを考えると、1種類又は2種類のブラックインクだけで出力すると、ハイトーン領域(明るい領域)は粒状性が問題となる。この粒状性を解消するには、シアンインク(ライトシアンインク)、マゼンタインク(ライトマゼンタインク)、及びイエローインクの有彩色でハイトーン領域を出力する必要がある。このように、無彩色領域を複数種の有彩色で出力する方式を採用すると、色の管理に非常に高い技術が必要となり、色がばらつく危険性がある。
【0012】
色のばらつきには、いくつかの要因があり、その一つとして、シアンインク(ライトシアンインク)、マゼンタインク(ライトマゼンタインク)、及びイエローインク間でのインク重量のばらつきが挙げられる。すなわち、インク重量がばらつくと出力色がばらつく要因となる。例えば、シアンインクの吐出量が10%増加して、イエローインクの吐出量が10%減少すると、全体として色が青味側にシフトする。
もちろん、インクジェットプリンタは、常に全く同じ出力が得られるように設計されている。しかしながら、インクは液体であるため、外部環境の変化による影響を受ける。例えば、温度変化によりインクの粘度が変化する。インクジェットヘッドから圧力を与えることによって吐出させるインクジェット方式では、インク液の粘度が変わると当然にインク吐出量も変化してしまう。インクジェットプリンタでは、こうした影響を小さくさせるために、例えば、ヘッド駆動には出力時の温度補正機能を備えているが、わずかなインク重量変化さえも完全に消失させることは現実には困難であり、わずかなインク重量変化が発生する可能性は存在する。
更に、実際には、温度による出力色の変化以外にも、湿度も要因となり得るし、記録媒体(インクジェットメディア)もこれら環境の影響を受けて、微妙な色変化の要因となる。
【0013】
ハイトーン領域(明るい領域)を複数種の有彩色で出力する方式における前記の欠点は、カーボンブラック濃度が低い第3のブラックインク組成物を用いる事によって解消する。すなわち、カーボンブラック濃度が低い第3のブラックインク組成物を用いると、仮にインクの吐出量にばらつきが発生しても、無彩色の色相の変化としては影響を受けず、結果として色相が安定することになる。
【0014】
また、ブラックインクはドットの視認性が最も高い色である。このドット視認性を、例えばハイトーン領域で、軽減させるためには、インクに含まれるカーボンブラックの濃度を低下させる必要がある。その一方で「黒味」をしっかり表現させるためにはカーボンブラック濃度を一定レベル以上に保持する必要もある。そのためには、ドットが見えない(あるいは、見えにくい)濃度のインクと、黒味をしっかりと表現させるためのカーボンブラック濃度のインクとが必要となる。こうした観点では、2種のブラックインク組成物だけだと中間階調が表現しにくいため、中間濃度インクが必要となる。すなわち、カーボンブラック濃度が異なる少なくとも3種のブラックインク組成物を有するインクセットは非常に有意義となる。
【0015】
カーボンブラック濃度が異なる3種以上のブラックインク組成物を用いてグレースケールを作成する場合には、黒色から白色に至るまでの各階調の灰色を含む無彩色を印刷する際に用いる各ブラックインク組成物の使用割合を変化させる。例えば、図1に模式的に示すように、濃いブラックインク組成物K1と、中間階調用ブラックインク組成物K2と、薄いブラックインク組成物K3との使用割合を変化させることによって、黒色から白色に至るグレースケールを適切に作成することができる。しかしながら、ブラックインク組成物K1、K2、及びK3のみからグレースケールを作成すると、帯色性が現れる。このような帯色性を修正する技術は、従来知られていなかった。
【0016】
そこで、本発明者は、ライトマゼンタインク組成物Lm及びライトシアンインク組成物Lcを図1に示すような割合で吐出させると、前記の帯色性を修正することができ、理想に近い無彩色のグレースケールを作成することができることを見出した。更に、イエローインク組成物Yを図1に示すような割合で吐出させるとより優れた無彩色のグレースケールを作成することができることも見出した。
【0017】
次に、本発明のインクセットに含まれるブラックインク組成物のカーボンブラック含有量について説明する。
一般に、インクセットが、カーボンブラック濃度の異なる複数のブラックインク組成物を含む場合に、それらの各ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度の範囲に特別な制限や規定はない。例えば、インクジェット記録用インクセットにおいても、カーボンブラック濃度が或る特定濃度以上である場合を濃いブラックインク組成物と称するとか、カーボンブラック濃度が或る特定濃度以下である場合を薄いブラックインク組成物と称するとするような規定は、全く存在しない。
【0018】
従って、例えば、インクジェット記録用インクセットが、ブラックインクとして、薄いブラックインク組成物と中間階調用ブラックインク組成物と濃いブラックインク組成物との3種を含む場合には、単に、前記薄いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも前記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度が高く、前記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも前記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度が高くなるのみである。従って、或る2種類のインクジェット記録用インクセットを比較した場合に、一方のインクセットにおける濃いブラックインク組成物中のカーボンブラック濃度が、もう一方のインクセットにおける薄いブラックインク組成物中のカーボンブラック濃度よりも低くなる場合や、一方のインクセットにおける中間階調用ブラックインク組成物中のカーボンブラック濃度が、もう一方のインクセットにおける薄いブラックインク組成物中のカーボンブラック濃度よりも低くなる場合も、当然あり得る。
【0019】
従って、本発明のインクセット(例えば、インクジェット記録用インクセット)に用いる3種以上の各ブラックインク組成物においても、それらのカーボンブラック濃度範囲は、それぞれ特に限定されるものではない。例えば、本発明のインクセット(例えば、インクジェット記録用インクセット)が3種のブラックインク組成物を含む場合、基準となる或る特定のカーボンブラック濃度値によって、薄いブラックインク組成物と、中間階調用ブラックインク組成物と、濃いブラックインク組成物とを分類するのではなく、単純に、3者のカーボンブラック濃度を比較して、薄いブラックインク組成物、中間階調用ブラックインク組成物、及び濃いブラックインク組成物とするだけである。従って、本発明に属する2種類のインクセット(例えば、インクジェット記録用インクセット)を比較した場合、一方のインクセットにおける濃いブラックインク組成物中のカーボンブラック濃度が、もう一方のインクセットにおける薄いブラックインク組成物中のカーボンブラック濃度よりも低くなる場合もあり得る。
【0020】
本発明のインクセット(特には、インクジェット記録用インクセット)に用いる3種以上の各ブラックインク組成物におけるそれらのカーボンブラック濃度範囲は前記のとおり特に限定されないが、本発明のインクセットは、好ましくは、少なくとも、カーボンブラック含有量が当該ブラックインク組成物の全重量に対して0.01〜0.4重量%の薄いブラックインク組成物と、カーボンブラック含有量が当該ブラックインク組成物の全重量に対して0.4〜1.5重量%の中間階調用ブラックインク組成物と、カーボンブラック含有量が当該ブラックインク組成物の全重量に対して1.5〜10重量%の濃いブラックインク組成物とを含む。より好ましくは、前記中間階調用ブラックインク組成物が、カーボンブラック含有量0.4〜1重量%のブラックインク組成物及び/又はカーボンブラック含有量1〜1.5重量%のブラックインク組成物を含む。
【0021】
本明細書において「薄いブラックインク組成物」は、シャドー部等の暗色に対する色再現性の向上及びグレーの階調性の向上、並びに粒状性の低下を目的に、カーボンブラック濃度を低くしたブラックインク組成物を意味し、薄いブラックインク組成物のカーボンブラック濃度は、例えば、薄いブラックインク組成物の全重量に対して0.01〜0.4重量%、好ましくは0.05〜0.3重量%、特には0.25重量%である。本明細書において「中間階調用ブラックインク組成物」は、シャドー部等の暗色に対する色再現性の向上及びグレーの階調性の向上、並びに粒状性の低下を目的に、カーボンブラック濃度を若干低くしたブラックインク組成物を意味し、中間階調用ブラックインク組成物のカーボンブラック濃度は、例えば、前記中間階調用ブラックインク組成物の全重量に対して0.4〜1.5重量%、好ましくは0.5〜1.0重量%、特には0.8重量%である。本明細書において「濃いブラックインク組成物」は、通常のブラックインク組成物と同程度の濃度を有するブラックインク組成物であり、例えば、濃いブラックインク組成物のカーボンブラック含有量は、前記濃いブラックインク組成物の全重量に対して1.5〜10重量%、好ましくは1.5〜8重量%、特には2.5重量%である。
【0022】
本発明のインクセットに含まれるブラックインク組成物に用いるカーボンブラックとして、例えば、コンタクト法、ファーネスト法、又はサーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。具体的には、カーボンブラックとしては、三菱化学製のNo.2300,No.900,MCF88,No.33,No.40,No.45,No.52,MA7,MA8,MA100,No2200B等;コロンビア社製のRaven5750,Raven5250,Raven5000,Raven3500,Raven1255,Raven700等;キャボット社製のRegal 400R,Regal 330R,Regal 660R,Mogul L,Monarch 700,Monarch 800,Monarch 880,Monarch 900,Monarch 1000,Monarch 1100,Monarch1300,Monarch 1400等;デグッサ社製のColor Black FW1,Color Black FW2,Color Black FW2V,Color Black FW18,Color Black FW200,Color Black S150,Color Black S160,Color Black S170,Printex 35,PrintexU,Printex V,Printex 140U,Special Black 6,Special Black 5,Special Black 4A,Special Black 4等を使用することができる。
カーボンブラックの粒径は、特に限定されるものではないが、10μm以下が好ましく、更に好ましくは0.1μm以下である。
同じインクセットにおいて、各ブラックインク組成物が含有するカーボンブラックは、それぞれ同じであることも異なることもできる。
また、本発明のインクセットに含まれる各ブラックインク組成物は、着色剤として、カーボンブラック以外の着色剤を含まないことが好ましい。
【0023】
また、本発明のインクセットは、シアン着色剤を含むライトシアンインク組成物少なくとも1種を含む。本明細書において、用語「ライトシアンインク」は、シアン着色剤を含み、前記シアン着色剤の濃度が、そのインク組成物の全重量に対して0.01〜2重量%、好ましくは0.2〜1.5重量%であるインク組成物を意味する。前記ライトシアンインク組成物に含まれることのできるシアン着色剤は、特に限定されるものではないが、例えば、水溶性染料又は水不溶性顔料である。画像の濃度や耐光性及び耐水性に優れる点で、水不溶性の顔料が好ましい。前記シアン着色剤として用いることのできる水溶性染料は、従来のインクに使用されている水溶性染料で他のインク成分添加により、色調の変化や、沈殿物を生成をしないものである限り、任意の染料を使用することができる。
【0024】
本発明のインクセットで用いるライトシアンインク組成物に使用される顔料としては、C.I.Pigment Blue 1,C.I.Pigment Blue 2,C.I.Pigment Blue 3,C.I.PigmentBlue 15:3,C.I.Pigment Blue 15:4,C.I.Pigment Blue 15:34,C.I.Pigment Blue16,C.I.Pigment Blue 22,C.I.Pigment Blue 60,C.I.Vat Blue 4,C.I,Vat Blue 60等を挙げることができる。ただし、これらに限定されるものではない。
顔料の粒径は、特に限定されるものではないが、10μm以下が好ましく、より好ましくは1μm以下であり、更に好ましくは0.1μm以下である。
【0025】
ライトシアンインク組成物におけるシアン着色剤の濃度は、前記範囲内である限り特に限定されないが、好ましくは前記薄いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高く、しかも前記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも低い濃度であり、より好ましくは、前記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高く、しかも前記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも低い濃度、又は前記薄いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高く、しかも前記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも低い濃度である。シアン着色剤の濃度が、前記薄いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度以下の濃度である場合には、出力濃度が薄いため、必要とするインク量が多くなり、にじみとなってしまうことがある。一方、シアン着色剤の濃度が、前記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度以上の濃度である場合には、粒状性が悪くなることがある。
【0026】
また、本発明のインクセットは、マゼンタ着色剤を含むライトマゼンタインク組成物少なくとも1種類を含む。本明細書において、用語「ライトマゼンタインク」は、マゼンタ着色剤を含み、前記マゼンタ着色剤の濃度が、そのインク組成物の全重量に対して0.01〜2重量%、好ましくは0.2〜1.5重量%であるインク組成物を意味する。前記ライトマゼンタインク組成物に含まれることのできるマゼンタ着色剤は、特に限定されるものではないが、例えば、水溶性染料又は水不溶性顔料である。画像の濃度や耐光性及び耐水性に優れる点で、水不溶性の顔料が好ましい。前記マゼンタ着色剤として用いることのできる水溶性染料は、従来のインクに使用されている水溶性染料で他のインク成分添加により、色調の変化I、沈殿物を生成しないものである限り、任意の染料を使用することができる。
【0027】
本発明のインクセットで用いるライトマゼンタインクに使用される顔料としては、C.I.Pigment Red 5,C.I.Pigment Red 7,C.I.Pigment Red 12,C.I.Pigment Red48(Ca),C.I.Pigment Red 48(Mn),C.I.Pigment Red 57(Ca),C.I.Pigment Red 57:1,C.I.Pigment Red 112,C.I.Pigment Red 122,C.I.Pigment Red 123,C.I.Pigment Red 168,C.I.Pigment Red 184,C.I.Pigment Red 202,C.I.Pigment Red 209,C.I.Pigment Violet 19等を挙げることができる。ただし、これらに限定されるものではない。
顔料の粒径は、特に限定されるものではないが、10μm以下が好ましく、より好ましくは1μm以下が好ましく、更に好ましくは0.1μm以下である。
【0028】
ライトマゼンタインク組成物におけるマゼンタ着色剤の濃度は、前記範囲内である限り特に限定されないが、好ましくは、前記薄いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高く、しかも前記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも低い濃度であり、より好ましくは、前記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高く、しかも前記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも低い濃度、又は前記薄いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高く、しかも前記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも低い濃度である。マゼンタ着色剤の濃度が、前記薄いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度以下の濃度である場合には、出力濃度が薄いため、必要とするインク量が多くなり、にじみとなってしまうことがある。一方、マゼンタ着色剤の濃度が、前記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度以上の濃度である場合には、粒状性が悪くなることがある。
【0029】
また、本発明のインクセットは、好ましくは、更に、イエロー着色剤を含むイエローインク組成物を含む。イエローインク組成物に含まれることのできるイエロー着色剤は、特に限定されるものではないが、例えば、水溶性染料又は水不溶性顔料である。画像の濃度や耐光性及び耐水性に優れる点で、水不溶性の顔料が好ましい。前記イエロー着色剤として用いることのできる水溶性染料は、従来のインクに使用されている水溶性染料で他のインク成分添加により、色調の変化や、沈殿物を生成しないものである限り、任意の染料を使用することができる。
【0030】
イエローインクに使用される顔料としては、C.I.Pigment Yellow 1,C.I.Pigment Yellow 2,C.I.Pigment Yellow 3,C.I.Pigment Yellow 12,C.I.Pigment Yellow 13,C.I.Pigment Yellow 14C,C.I.Pigment Yellow 16,C.I.Pigment Yellow 17,C.I.Pigment Yellow 73,C.I.Pigment Yellow 74,C.I.Pigment Yellow 75,C.I.Pigment Yellow 83,C.I.Pigment Yellow 93,C.I.Pigment Yellow 95,C.I.Pigment Yellow 97,C.I.PigmentYellow 98,C.I.Pigment Yellow 109,C.I.Pigment Yellow 110,C.I.Pigment Yellow 114,C.I.Pigment Yellow 128,C.I.Pigment Yellow 129,C.I.Pigment Yellow138,C.I.Pigment Yellow 147,C.I.Pigment Yellow 150,C.I.Pigment Yellow 151,C.I.Pigment Yellow 154,C.I.PigmentYellow 180,C.I.Pigment Yellow 185等を挙げることができる。ただし、これらに限定されるものではない。
顔料の粒径は、特に限定されるものではないが、10μm以下が好ましく、より好ましくは1μm以下が好ましく、更に好ましくは0.1μm以下である。
【0031】
本発明のインクセットで用いるイエローインク組成物におけるイエロー着色剤の濃度は、そのインク組成物の全重量に対して約0.5〜8重量%、好ましくは約1〜6重量%であることができる。更に、イエローインク組成物におけるイエロー着色剤の濃度は、好ましくは前記中間階調用ブラックインク組成物の濃度よりも高い濃度である、より好ましくは前記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高いか、又は前記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも低く、しかも前記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高い濃度である。イエロー着色剤の濃度が、前記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度以下の濃度である場合には、必要とするインク量が多くなり、にじみとなってしまうことがある。
【0032】
本発明のインクセットで用いるライトシアンインク組成物、ライトマゼンタインク組成物、及びイエローインク組成物、並びに各ブラックインク組成物は、前記着色剤又はカーボンブラックを前記含有量で含有することを除けば、それ以外の点では、従来公知のインク組成物と同様の配合成分を含むことができ、有機系インク又は好ましくは水系インクとして調製することができる。また、従来公知の各種の記録方法用インクとして利用することができ、好ましくはインクジェット記録用インクとして利用することができる。
以下に、本発明のインクセットがインクジェット記録用であり、各インク組成物が水系インク組成物である場合について簡単に説明する。
【0033】
本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物において、前記カーボンブラック又は前記着色剤は、例えば、分散剤で水性媒体中に分散させた顔料分散液としてインク組成物に添加するのが好ましい。
分散剤としては、慣用の界面活性剤の他、顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤を好適に使用することができる。なお、この顔料分散液に含まれる分散剤がインク組成物の分散剤及び界面活性剤としても機能するであろうことは当業者に明らかであろう。
【0034】
より好ましい分散剤としては、高分子分散剤、特に樹脂分散剤を使用することができる。
高分子分散剤の好ましい例としては天然高分子を挙げることができる。その具体例としては、にかわ、ゼラチン、ガゼイン、又はアルブミンなどのタンパク質類、アラビアゴム、又はトラガントゴムなどの天然ゴム類、サボニンなどのグルコシド類、アルギン酸、あるいはアルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールアミン、又はアルギン酸アンモニウムなどのアルギン酸誘導体、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、又はエチルヒドロキシセルロースなどのセルロース誘導体などを挙げることができる。
【0035】
また、高分子分散剤の好ましい例としては合成高分子も挙げることができる。その具体例としては、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリルニトリル共重合体、アクリル酸塩−アクリルニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、又はアクリル酸−アクリル酸エステル共重合体などのアクリル系樹脂、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、又はスチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体などのスチレン−アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−マレイン酸樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、あるいは、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、又は酢酸ビニル−アクリル酸共重合体などの酢酸ビニル系共重合体及びそれらの塩を挙げることができる。
これらの中でも、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、及びスチレン−無水マレイン酸共重合体が該分散剤として好ましい。
【0036】
また、樹脂分散剤としては、市販のものを使用することができ、その具体例としては、ジョンソンポリマー株式会社製、ジョンクリル68(分子量10000、酸価195)、ジョンクリル61J(分子量10000、酸価195)、ジョンクリル680(分子量3900、酸価215)、ジョンクリル682(分子量1600、酸価235)、ジョンクリル550(分子量7500、酸価200)、ジョンクリル555(分子量5000、酸価200)、ジョンクリル586(分子量3100、酸価105)、ジョンクリル683(分子量7300、酸価150)、ジョンクリルB−36(分子量6800、酸価250)等を挙げることができる。これらは、分散剤として機能させるだけでなく、インク組成物中に添加し、インクに対して定着性などを付与させることもできる。
【0037】
本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物は、更に界面活性剤を含有することができる。界面活性剤の具体例としては、アニオン性界面活性剤(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、又はポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩など)、ノニオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、又はポリオキシエチレンアルキルアミドなど)、両性界面活性剤(例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸塩、N,N、N−トリアルキル−N−スルホアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビスポリオキシエチレンアンモニウム硫酸エステルベタイン、又は2−アルキル−1−カルボキシメチル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)等を挙げることができ、これらは単独で又は二種以上を組合せて使用することができる。
【0038】
本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物は、アセチレングリコール系界面活性剤を含むのが好ましい。この添加によってインク組成物の記録媒体への浸透性を向上することができ、種々の記録媒体においてにじみの少ない印刷を期待することができる。本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物において用いられるアセチレングリコール系界面活性剤の好ましい具体例としては、一般式(1):
【化1】
〔式中、0≦m+n≦50であり、R1、R2、R3、及びR4はそれぞれ独立してアルキル基、好ましくは炭素数6以下のアルキル基である〕で表わされる化合物を挙げることができる。
【0039】
前記一般式(1)で表される化合物の中で、特に好ましくは2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オールなどを挙げることができる。前記一般式(1)で表されるアセチレングリコール系界面活性剤として市販品を利用することも可能であり、その具体例としてはサーフィノール104、82、465、485、又はTG(いずれもAir Products and Chemicals.Inc.より入手可能)、オルフィンSTG、オルフィンE1010(いずれも日信化学社製の商品名)を挙げることができる。
【0040】
本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物は、一般式(2):
【化2】
〔式中、R11〜R17は、独立して、C1-6アルキル基を表し、j及びkは、独立して、1以上の整数を表し、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキシ基を表し、s及びtは0以上の整数を表すが、但しs+tは1以上の整数を表し、EO及びPOは、[ ]内においてその順序は問わず、ランダムであってもブロックであってもよい〕で表されるシリコーン系界面活性剤を含むのが好ましい。この添加によってインク組成物の記録媒体への浸透性を向上することができる。
【0041】
前記一般式(2)で表されるシリコーン系界面活性剤において好ましい化合物は、前記一般式(2)において、R11〜R17が、独立して、C1-6アルキル基、より好ましくはメチル基であり、j及びkが、独立して、1以上の整数、より好ましくは1〜2であり、s及びtは0以上の整数を表すが、但しs+tが1以上の整数、より好ましくはs+tは2〜4である化合物である。
【0042】
前記一般式(2)で表されるシリコーン系界面活性剤において特に好ましい化合物は、前記式(2)において、j及びkが同じ数であり、しかも1〜3、特には1又は2である化合物であり、更に好ましい前記一般式(2)で表される化合物は、R11〜R17が全てメチル基を表し、jが1を表し、kが1を表し、uが1を表し、sが1以上の整数、特には1〜5の整数を表し、tが0を表す化合物である。
【0043】
前記一般式(2)で表されるシリコーン系界面活性剤の添加量は適宜決定されてよいが、本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物の全重量に対して0.03〜3重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜2重量%程度であり、更に好ましくは0.3〜1重量%程度である。
【0044】
前記一般式(2)で表されるシリコーン系界面活性剤は市販されており、それを利用することが可能である。例えば、ビックケミー・ジャパン株式会社より市販されているシリコーン系界面活性剤BYK−347又はBYK−348が利用可能である。
【0045】
前記インクジェット記録用水系インク組成物に含有される界面活性剤量は特に限定されるものではないが、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%の範囲である。界面活性剤の含有量が0.01重量%未満になると界面活性効果が十分に得られず、10重量%を超えると結晶の析出、液晶の形成、あるいは顔料の安定性低下などによる吐出不良の原因となる場合が認められる。
【0046】
本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物は、湿潤剤、乾燥速度調整剤、及び/又は安定化剤として、水溶性有機溶媒を含有することができる。各インク組成物に添加される水溶性有機溶媒の含有量は、各インク組成物の全重量に対して、好ましくは0.5〜40重量%程度であり、より好ましくは2〜30重量%である。
前記の水溶性有機溶媒としては、通常の水性顔料インク組成物に配合される水溶性有機溶媒を用いることができ、具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、若しくはトリメチロールプロパンなどの多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチエレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、若しくはトリエチレングリコールモノブチルエーテルなどの多価アルコールのアルキルエーテル類;あるいは、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、又はトリエタノールアミンを挙げることができる。
【0047】
また、本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物は、防腐剤、金属イオン捕獲剤、及び/又は防錆剤を更に含有するのが好ましい。ここで、防腐剤は、アルキルイソチアゾロン、クロルアルキルイソチアゾロン、ベンズイソチアゾロン、ブロモニトロアルコール、オキサゾリジン系化合物、及びクロルキシレノールからなる群から選択された1種以上の化合物が好ましく、金属イオン捕獲剤は、エチレンジアミン四酢酸塩が好ましく、防錆剤は、ジシクロヘキシルアンモニウムニトラート及び/又はベンゾトリアゾールが好ましく用いられる。
【0048】
また、本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物は、保存安定性の確保、目詰まり防止、吐出安定性の確保、放置安定性の確保の目的で、湿潤剤、保湿剤、溶解助剤、浸透制御剤、粘度調整剤、pH調整剤、溶解助剤、酸化防止剤、防黴剤、腐食防止剤、その他の種々の添加剤を添加することができる。
その他、インク成分の溶解性を向上させ、更に記録媒体、例えば、紙に対する浸透性を向上させ、あるいはノズルの目詰まりを防止する成分として、エタノール、メタノール、ブタノール、プロパノール、又はイソプロパノールなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルスルホキシド、ソルビット、ソルビタン、アセチン、ジアセチン、トリアセチン、スルホランなどを挙げることができ、これらを適宜選択して使用することができる。
【0049】
また、pH調整剤、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン、モルホリンなどのアミン類及びそれらの変成物、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどの無機水酸化物、水酸化アンモニウム、4級アンモニウム塩(テトラメチルアンモニウムなど)、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウムなどの炭酸塩類、その他、燐酸塩などを挙げることができる。
その他の添加剤として、尿素、チオ尿素、テトラメチル尿素などの尿素類、アロハネート、メチルアロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット類など、L−アスコルビン酸及びその塩、市販の酸化防止剤、紫外線吸収剤なども用いることができる。
【0050】
また、本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物は、表面張力が45mN/m以下であることが好ましく、更に好ましくは、25〜45mN/mの範囲である。表面張力が45mN/mを越えると、印字の乾燥性が悪くなり、滲みが発生しやすくなり、カラーブリードが発生する等のため、良好な印刷画像が得られにくい。また、表面張力が25mN/m未満では、プリンタヘッドのノズル周囲が濡れやすくなるためにインク滴の飛行曲がりが発生する等、吐出安定性に問題が生じ易い。上記表面張力は、通常に用いられる表面張力計によって測定することができる。
インクの表面張力は、インクを構成する各成分の種類や組成比などを調整することにより上記範囲内とすることができる。
本発明で用いるインクジェット記録用水系インク組成物は、当業者に周知の通常の方法で調製することができる。
【0051】
本発明のインクセットに含まれるライトシアンインク組成物及びライトマゼンタインク組成物、及び場合により含まれるイエローインク組成物は、本発明によるモノクロ画像記録用のインクセットと併用されるカラー画像記録用のインクセットの構成成分であることもできる。
【0052】
次に、本発明のインクセットを用いた印刷方法について説明する。
本発明のインクセットを用いるには、まず、グレースケールの各階調(黒白モノクロ画像の場合は、明度と等しい)を印刷するための各インク組成物のデューティーを決定しておく必要がある。グレースケールは、通常0〜255の256レベルの階調で表され、グレーレベル0は絶対黒を意味し、グレーレベル255は絶対白を意味する。
【0053】
まず、3種以上のブラックインク組成物のみを用いてグレースケールの各階調を印刷する。この際の各ブラックインク組成物のデューティーは、従来の3種以上のブラックインク組成物を用いる印刷方法と同様の方法により決定することができる。次に、ブラックインク組成物のみを用いて得られたグレースケール印刷物において、各階調毎に帯色を測定する。帯色の測定は、例えば、分光光度計(例えば、GRETAG SPM;GRETAG社製)などの測定装置を用いて実施することができる。次に、再び、グレースケールの各階調を印刷する。続いて、各階調に特有の前記帯色に対する補色を決定する。その補色の決定では、CIE(国際照明委員会)で規定されている色差表示法のL*a*b*空間において前記の帯色を修正して、原点〔(a*,b*)=(0,0)〕に戻すことのできる色を決定する。なお、帯色性を修正するためにライトシアンインク組成物、ライトマゼンタインク組成物、及び/又はイエローインク組成物を追加すると、その追加された補色の明度に応じて印刷物全体の明度が降下する(すなわち、暗くなる)ことがある。従って、ブラックインク組成物に加えて、ライトシアンインク組成物、ライトマゼンタインク組成物、及び/又はイエローインク組成物を追加して印刷するためのブラックインク組成物のデューティーを決定する場合には、前記明度の降下を補償した上で、ブラックインク組成物のみを用いて印刷する場合よりも、ブラックインク組成物のデューティーを低く決定する必要があろう。
【0054】
本発明のインクセットを用いてモノクロ画像を印刷する際に用いる画像データは、モノクロ(グレー)画像データ又はカラー画像データのいずれであることもできる。本発明の記録方法によると、モノクロ(グレー)画像データ又はカラー画像データのいずれであっても、その画像データの明度に依存して、前記の方法で決定したデューティーに従って記録媒体に対して各インク組成物を印刷する。従って、本発明の記録装置は、本発明のインクセットを含み、前記記録方法で印刷することができる任意の記録装置を用いることができる。すなわち、デューティーの制御を記録装置の外部から行うことができる任意の記録装置か、あるいは前記記録方法を行うための制御装置を備えた任意の記録装置を用いることができる。
ここで、インクジェット記録装置としては、電気信号に基づいて振動可能な電歪素子が搭載されるとともに、前記電歪素子の振動によって、本発明に係るインクセットが含むインクを吐出することができるように構成されたインクジェット記録装置が好ましい。
また、インクセットを収容するインクカートリッジ(収容ケース)としては、公知のものを好適に使用することができる。
また、本発明の記録物は、本発明の記録方法によって印刷されるので、カーボンブラックの帯色性を修正することができ、理想に近い無彩色の画像を得ることができる。
【0055】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
【0056】
【実施例1及び比較例1】
(1)インク組成物の調製
以下の表1に記載の6種の各インク組成物に関して、各配合成分を混合し、サンドミル(安川製作所製)中でガラスビーズ〔直径=1.7mm;混合物の1.5倍量(重量)〕とともに2時間分散させ、インクセットX及びインクセットZを得た。すなわち、インクセットXは、濃いブラックインク組成物K1、中間階調用ブラックインク組成物K2、薄いブラックインク組成物K3、ライトシアンインク組成物Lc、ライトマゼンタインク組成物Lm、及びイエローインク組成物Yからなり、インクセットZは、濃いブラックインク組成物K1、中間階調用ブラックインク組成物K2、及び薄いブラックインク組成物K3からなる。水溶性樹脂としてはスチレン−アクリル酸共重合体(分子量=15000;酸価=100)を用いた。
【0057】
【表1】
【0058】
(2)インクセットXによるグレースケールの出力(実施例1)
前記(1)で得られた濃いブラックインク組成物K1、中間階調用ブラックインク組成物K2、薄いブラックインク組成物K3、ライトシアンインク組成物Lc、ライトマゼンタインク組成物Lm、及びイエローインク組成物YからインクセットXを構成し、インクジェットプリンタ(MC2000C;セイコーエプソン株式会社製)の専用カートリッジに、次のように充填した。
(イ)MC2000Cのインクカートリッジのブラックインク室に濃いブラックインク組成物K1を充填した。
(ロ)MC2000Cのインクカートリッジのシアンインク室に中間階調用ブラックインク組成物K2を充填した。
(ハ)MC2000Cのインクカートリッジのマゼンタインク室に薄いブラックインク組成物K3を充填した。
(二)MC2000Cのインクカートリッジのライトシアンインク室にライトシアンインク組成物Lcを充填した。
(ホ)MC2000Cのインクカートリッジのライトマゼンタインク室にライトマゼンタインク組成物Lmを充填した。
(ヘ)MC2000Cのインクカートリッジのイエローインク室にイエローインク組成物Yを充填した。
【0059】
インクセットXを用いてモノクロ画像を印刷する場合の各インク組成物の最も好ましいデューティーを図2に示す。図2において、縦軸のディーティー(%)は、4000を100%として表す。
図2のグラフに記載のデューティーに従って、専用記録媒体(MC写真用紙;セイコーエプソン株式会社製)に、白から黒へのグレーの階調パターン(グレースケール)を出力した。
出力されたパターンは分光光度計(GRETAG SPM;GRETAG社製)を用いて測定し、CIEで規定されている色差表示法のL*a*b*表色系の座標を求めた。その際の条件は、光源D50、光源フィルタなしで、白色標準は絶対白とし、視野角は2°とした。
結果を、図3に示す。
【0060】
(3)インクセットZによるグレースケールの出力(比較例1)
前記(2)で製造したインクカートリッジを用いて、インクジェットプリンタ(MC2000C;セイコーエプソン株式会社製)を用いて、Lc、Lm、及びYインク組成物を用いずに、K1、K2、及びK3インク組成物のみを使用して、図2のグラフに記載のデューティーに従って、専用記録媒体(MC写真用紙;セイコーエプソン株式会社製)に、白から黒へのグレーの階調パターン(グレースケール)を出力した。
出力されたパターンは分光光度計(GRETAG SPM;GRETAG社製)を用いて測定し、CIEで規定されている色差表示法のL*a*b*表色系の座標を求めた。その際の条件は、光源D50、光源フィルタなしで、白色標準は絶対白とし、視野角は2°とした。
結果を、図4に示す。
【0061】
【実施例2及び比較例2】
《インク重量ばらつきの発生による色相変化の評価》
インクジェットプリンタA(MC2000C;セイコーエプソン株式会社製)に、ブラックインク組成物(カーボンブラック濃度=2.5重量%)、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、ライトシアンインク組成物、ライトマゼンタインク組成物、及びイエローインク組成物からなるインクセットを含有する市販の専用カートリッジを装填した(比較例2)。一方、前記とは別のインクジェットプリンタB(MC2000C;セイコーエプソン株式会社製)に、前記(3)で得られたインクセットXを含有する市販の専用カートリッジを装填した(実施例2)。それぞれプリンターA及びプリンターBを用いて、18階調のパッチを持つグレースケールを出力した。両者は、出力色がほぼ同一となるような出力データを使用した。更に、その際、各インクセットに含まれる1つのインク組成物の吐出インク重量のみを10%減少させ、順々に、吐出インク重量を10%減少させるインク組成物の種類を変えて、それぞれのインク重量の組み合わせについて同一データを出力した。なお、規定のインク重量を得るための駆動電圧は、ヘッドを駆動させる電圧を変化させてインクを吐出させ、そのインクの重量を実測することにより決定した。
【0062】
通常のインク重量で得られた出力データとインク重量を減少させて得られた出力データとを、それぞれ、測色し、各パッチについて、CIE規定のa*b*値の変化度を(Δa*b*)をプロットした。結果を図5(プリンタA=比較例2)及び図6(プリンタB=実施例2)に示す。図5及び図6に示されるように、プリンターA(比較例2)を用いた場合では、最大でΔa*b*が3近くであったのに対して、プリンターB(実施例2)では、1.5以下となり、本発明によるインクセットでは非常に安定したグレーバランスを得ることができた。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、実質的に無彩色の理想的な黒白モノクロ画像を印刷することのできるインクセットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】無彩色の理想的なグレースケールを印刷することができる本発明のインクセットの各インク組成物のデューティーを模式的に示すグラフである。
【図2】実施例1にて作成されたインクセットを用いて理想的なグレースケールを印刷するための各インク組成物のデューティーを示すグラフである。
【図3】実施例1にて作成された本発明のインクセットを用いて印刷されたグレースケールのグレースケール軌跡をa*,b*座標に示すグラフである。
【図4】比較例1にて作成されたインクセットを用いて印刷されたグレースケールのグレースケール軌跡をa*,b*座標に示すグラフである。
【図5】比較例2にて作成されたインクセットにおいて、各インク組成物吐出量を変化させた場合のΔa*b*をプロットしたグラフである。
【図6】実施例2にて作成された本発明のインクセットにおいて、各インク組成物吐出量を変化させた場合のΔa*b*をプロットしたグラフである。
Claims (11)
- カーボンブラック濃度の異なる少なくとも3種のブラックインク組成物、並びにライトシアンインク組成物及びライトマゼンタインク組成物を含む、モノクロ画像記録用インクセットであって、
前記3種のブラックインク組成物が、カーボンブラック濃度が最も低い薄いブラックインク組成物と、カーボンブラック濃度が中間の中間階調用ブラックインク組成物と、カーボンブラック濃度が最も高い濃いブラックインク組成物とからなり、当該薄いブラックインク組成物におけるカーボンブラック含有量が、当該薄いブラックインク組成物の全重量に対して0.01〜0.4重量%であり、当該中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック含有量が、当該中間階調用ブラックインク組成物の全重量に対して0.4〜1.5重量%であり、当該濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック含有量が、当該濃いブラックインク組成物の全重量に対して1.5〜10重量%であり、
前記ライトシアンインク組成物におけるシアン着色剤の濃度が、上記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高く、しかも上記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも低く、
前記ライトマゼンタインク組成物におけるマゼンタ着色剤の濃度が、上記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高く、しかも上記濃いブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも低い、モノクロ画像記録用インクセット。 - 更に、イエローインク組成物を含む、請求項1に記載のインクセット。
- 前記イエローインク組成物におけるイエロー着色剤の濃度が、前記中間階調用ブラックインク組成物におけるカーボンブラック濃度よりも高い、請求項2に記載のインクセット。
- 中間階調用ブラックインク組成物が、カーボンブラック含有量0.4〜1重量%のブラックインク組成物及び/又はカーボンブラック含有量1〜1.5重量%のブラックインク組成物である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクセット。
- 水系である請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクセット。
- 少なくとも1種のブラックインク組成物が、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤からなる群から選んだ界面活性剤少なくとも1種を含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記のノニオン性界面活性剤がアセチレングリコール系界面活性剤である請求項6記載のインクセット。
- 少なくとも1種のブラックインク組成物が、水溶性有機溶媒を更に含有する請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクセット。
- インクジェット記録用である請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクセット。
- インク組成物の液滴を吐出して、前記液滴を記録媒体に付着させることにより画像データに基づいてモノクロ画像を記録する方法であって、請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクセットを用い、そしてモノクロ画像領域に前記画像データの明度に応じた所定密度で、カーボンブラック濃度の異なる少なくとも3種のブラックインク組成物の内の少なくとも1種と、ライトシアンインク組成物及び/又はライトマゼンタインク組成物とを吐出することを特徴とする、前記記録方法。
- モノクロ画像領域に前記画像データの明度に応じた所定密度でイエローインク組成物を吐出することを特徴とする、請求項10に記載の記録方法。
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