[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4430629B2 - 還元剤添加弁の故障診断方法 - Google Patents

還元剤添加弁の故障診断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4430629B2
JP4430629B2 JP2006122609A JP2006122609A JP4430629B2 JP 4430629 B2 JP4430629 B2 JP 4430629B2 JP 2006122609 A JP2006122609 A JP 2006122609A JP 2006122609 A JP2006122609 A JP 2006122609A JP 4430629 B2 JP4430629 B2 JP 4430629B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reducing agent
amount
agent addition
fuel
addition valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006122609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007146825A (ja
Inventor
大介 柴田
裕 澤田
悟 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2006122609A priority Critical patent/JP4430629B2/ja
Priority to US11/790,028 priority patent/US7849672B2/en
Publication of JP2007146825A publication Critical patent/JP2007146825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4430629B2 publication Critical patent/JP4430629B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の排気系に取り付けられた添加弁の故障を診断する技術に関する。
近年、内燃機関の排気系には、燃料等の還元剤を排気中へ添加するための添加弁が取り付けられる場合がある。このような添加弁の故障を診断する技術としては、添加弁が還元剤を添加した後の排気空燃比を検出し、その排気空燃比を基準値と比較することにより添加弁の故障を診断する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−38928号公報 特開2002−161733号公報 特開平11−62686号公報 特開2005−54723号公報 特開2003−254048号公報 特開2003−172185号公報
ところで、添加弁が還元剤を添加した後に検出される排気空燃比は、添加弁から添加された還元剤の量のみならず種々の要因によって変化する。例えば、排気の空燃比や内燃機関の吸入空気量を検出するセンサ等の出力誤差によっても変化する。このため、上記した従来の方法により故障診断精度を高めることは容易ではなかった。
本発明は、上記したような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の排気系に取り付けられた添加弁の故障を精度良く診断可能な技術を提供することにある。
本発明は、上記した課題を解決するために、内燃機関の排気中へ還元剤を添加する還元剤添加弁の故障診断方法において、内燃機関の燃料噴射弁からのポスト噴射と還元剤添加弁からの還元剤添加を異なるタイミングで実施し、前記ポスト噴射が実施された時に燃料噴射弁から実際にポスト噴射された燃料量及び前記還元剤添加が実施された時に還元剤添加弁から実際に添加された還元剤量を同一のパラメータに基づいて推定し、推定された燃料量と還元剤量との差が所定量以上であることを条件に還元剤添加弁が故障していると診断するようにした。
このような方法では、燃料噴射弁から実際にポスト噴射された燃料量の推定値(以下、推定ポスト噴射量と称する)と還元剤添加弁から実際に添加された還元剤量の推定値(以下、推定添加量と称する)が同一のパラメータに基づいて推定される。その際にパラメータの測定誤差等が生じていると、推定ポスト噴射量と推定添加量は同等の測定誤差等を含む値となる。その結果、推定ポスト噴射量と推定添加量との差は、上記した測定誤差等が相殺された値となる。
従って、推定ポスト噴射量と推定添加量の差に基づいて還元剤添加弁の故障診断が行われれば、パラメータの測定誤差等が生じた場合であっても還元剤添加弁の故障診断を正確に行うことが可能となる。
故障診断の具体的な方法としては、推定ポスト噴射量と推定添加量との差が所定量を超えていることを条件に還元剤添加弁が故障していると診断する方法を例示することができ
る。
本発明にかかる還元剤添加弁の故障診断方法において、異なるタイミングとしては、異なる添加期間、若しくは同一の添加期間における異なるタイミングを例示することができる。
ここでいう添加期間とは、内燃機関の排気系(例えば、排気浄化触媒など)に連続的に燃料又は還元剤を供給する期間を示している。従って、前記した異なるタイミングが異なる添加期間である場合には、各添加期間では燃料噴射弁によるポスト噴射と還元剤添加弁による還元剤添加の一方のみが行われることになる。また、前記した異なるタイミングが同一の添加期間における異なるタイミングである場合には、同一の添加期間において燃料噴射弁によるポスト噴射と還元剤添加弁による還元剤添加の双方が行われることになる。
燃料噴射弁によるポスト噴射と還元剤添加弁による還元剤添加が同一の添加期間における異なるタイミングで行われると、ポスト噴射実行時と還元剤添加実行時とにおける内燃機関の運転条件等の諸条件が略同等となる。
この場合、実際のポスト噴射量と実際の還元剤添加量との差以外の要因によって前記パラメータの値が相違し難くなる。よって、還元剤添加弁の故障診断を一層正確に行うことが可能となる。
前記した所定量は、燃料噴射弁へ指示されるポスト噴射量(以下、指示ポスト噴射量と称する)と還元剤添加弁へ指示される添加量(以下、指示添加量と称する)の差(以下、指示量差と称する)に基づいて定められるようにしてもよい。
すなわち、推定ポスト噴射量と推定添加量との差(以下、推定差と称する)が指示量差から懸け離れている場合には、還元剤添加弁が故障であると診断されるようにしてもよい。
尚、前記した指示量差が大きくなると、推定ポスト噴射量と推定添加量に含まれる誤差の大きさが相違する可能性があるため、前記した指示量差が一定値以下の時、好ましくは前記した指示量差が略零の時に上記した故障診断が行われるようにすれば診断精度をより一層高めることが可能となる。
本発明に係る還元剤添加弁の故障診断方法において、推定ポスト噴射量及び推定添加量の推定に用いられるパラメータとしては、内燃機関の排気通路に取り付けられた空燃比センサの測定値を例示することができる。
内燃機関から排出される排気の量(吸気の量)及び内燃機関の燃焼に供された燃料噴射量が同等であると、実際のポスト噴射量及び実際の還元剤添加量は空燃比センサの測定値と相関する。
従って、燃料噴射弁によるポスト噴射が行われた時と還元剤添加弁による還元剤添加が行われた時とにおいて内燃機関から排出される排気の量及び内燃機関の燃焼に供された燃料噴射量が同等であれば、ポスト噴射実行時の空燃比センサの測定値と還元剤添加時の空燃比センサの測定値とを比較することにより還元剤添加弁の故障を診断することが可能となる。
一方、燃料噴射弁によるポスト噴射が行われた時と還元剤添加弁による還元剤添加が行われた時とにおいて内燃機関から排出される排気の量及び内燃機関の燃焼に供された燃料
噴射量が相違する場合には、推定ポスト噴射量及び推定添加量の推定に用いられるパラメータとして、内燃機関の吸気通路に設けられた吸気量センサの測定値、内燃機関の排気通路に取り付けられた空燃比センサの測定値、及び内燃機関の燃焼に供された燃料噴射量を用いることができる。
この場合、燃料噴射弁からのポスト噴射が行われた時及び還元剤添加弁からの還元剤添加が行われた時の吸気量センサの測定値を空燃比センサの測定値で除算し、その除算結果から燃料噴射量(ポスト噴射以外の燃料噴射量)を減算することにより、推定ポスト噴射量及び推定添加量を算出(推定)することができる。
本発明に係る還元剤添加弁の故障診断方法において、空燃比センサの測定値が推定ポスト噴射量及び推定添加量の推定に用いられる場合には、排気の空燃比が理論空燃比より高いことを条件に推定ポスト噴射量及び推定添加量の推定が行われるようにしてもよい。
これは、燃料噴射弁からのポスト噴射及び還元剤添加弁からの還元剤添加により排気の空燃比が理論空燃比より低くなると、排気浄化触媒の酸素吸蔵能(所謂、Oストレージ能)、排気浄化触媒における種々の酸化還元反応(例えば、NOxの還元反応)、或いは余剰の還元剤・燃料が排気浄化触媒で酸化されずにすり抜ける現象等により、実際のポスト噴射量又は還元剤添加量と空燃比センサの測定値との相関が低くなる可能性があるからである。
本発明に係る故障診断方法において算出された推定ポスト噴射量と推定添加量は、以後の還元剤添加弁の制御に利用することができる。
例えば、推定添加量に対する推定ポスト噴射量の比に基づいて以後の指示添加量が決定されるようにしてもよい。具体的には、推定添加量に対する推定ポスト噴射量の比に基づいて還元剤添加弁の目標添加量が補正され、補正後の目標添加量が指示添加量として用いられるようにしてもよい。
この場合、推定添加量と同等の誤差を含む推定ポスト噴射量を基準にして指示添加量が決定されるため、推定添加量の推定に用いられるパラメータの測定誤差等が生じた場合であっても、実際の還元剤添加量を目標添加量に近づけることが可能となる。
本発明に係る故障診断方法において還元剤添加弁が正常であると診断された場合には、下記の手順により排気温度センサ、吸気量センサ、及び空燃比センサの故障を診断することも可能となる。尚、排気温度センサは、排気浄化触媒より下流の排気通路に配置されるものとする。
還元剤添加弁から添加された還元剤は排気浄化触媒において酸化されるため、その際の反応熱によって排気浄化触媒が昇温する。排気浄化触媒が昇温すると、排気浄化触媒から流出する排気の温度も上昇する。その際の排気温度の上昇量は、還元剤添加弁から添加された還元剤量と相関する。
還元剤添加弁が正常であれば、排気温度の上昇量は指示添加量に相関する。よって、排気温度センサにより測定された排気温度の上昇量が指示添加量と見合っていなければ、排気温度センサが故障しているとみなすことができる。
また、排気空燃比が所定空燃比となるように還元剤添加弁が制御される場合は、吸気量センサの測定値と燃料噴射弁の燃料噴射量と前記した所定空燃比をパラメータとして指示添加量が定められる。このため、還元剤添加弁及び吸気量センサが正常であれば排気空燃
比が所定空燃比と略同等となる。逆に、排気空燃比が所定空燃比から懸け離れていれば、還元剤添加弁又は吸気量センサが故障しているとみなすことができる。
従って、排気空燃比が所定空燃比となるように還元剤添加弁が制御された場合の排気空燃比が所定空燃比から懸け離れており、且つ還元剤添加弁が正常であれば、吸気量センサが故障しているとみなすことができる。
次に、還元剤添加弁、吸気量センサ、及び空燃比センサが正常であれば、推定添加量は指示添加量と略同等になる。逆に、推定添加量が指示添加量から懸け離れていれば、還元剤添加弁、吸気量センサ、空燃比センサの少なくとも一つが故障しているとみなすことができる。
従って、還元剤添加弁及び吸気量センサが正常である時に推定された推定添加量が指示添加量から懸け離れていれば、空燃比センサが故障しているとみなすことができる。
本発明によれば、内燃機関の排気系に取り付けられた添加弁の故障を精度良く診断することが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施例1>
先ず、本発明の第1の実施例について図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。図1において、内燃機関1は、4つの気筒2を有する圧縮着火式の内燃機関(ディーゼルエンジン)である。
内燃機関1は、各気筒2内へ直接燃料を噴射可能な燃料噴射弁3と、各気筒2内へ空気を導く吸気通路4とを備えている。吸気通路4から気筒2内へ導かれた空気は、燃料噴射弁3から噴射された燃料とともに着火及び燃焼される。
各気筒2内で燃焼されたガス(既燃ガス)は、排気通路5へ排出される。排気通路5へ排出された排気は、排気通路5の途中に配置された排気浄化触媒6によって浄化された後に大気中へ放出される。
排気浄化触媒6としては、酸化能とNOx吸蔵能を有する吸蔵還元型NOx触媒、酸化能とPM捕集能を有するパティキュレートフィルタ、吸蔵還元型NOx触媒が担持されたパティキュレートフィルタ等を例示することができる。
排気浄化触媒6より上流の排気通路5には、該排気通路5を流れる排気中へ還元剤を添加するための還元剤添加弁7が取り付けられている。還元剤添加弁7から排気中へ添加される還元剤としては、内燃機関1の燃料を用いることができる。
上記した内燃機関1の運転状態は、ECU8によって電気的に制御されるようになっている。その際、ECU8は、吸気通路4に配置されたエアフローメータ(吸気量センサ)9の測定値、排気浄化触媒6より下流の排気通路5に配置された排気温度センサ10の測定値、排気浄化触媒6より下流の排気通路5に取り付けられたA/Fセンサ(空燃比センサ)11の測定値、内燃機関1に取り付けられたクランクポジションセンサ12の測定値、及びアクセルポジションセンサ13の測定値などをパラメータとして、燃料噴射弁3や還元剤添加弁7を制御する。
例えば、ECU8は、排気浄化触媒6に吸蔵又は捕集されたNOxやPMを浄化および/または除去するための再生処理を行う場合に前記還元剤添加弁7から排気中へ燃料を添加させることにより、排気浄化触媒6に吸蔵又は捕集されたNOxやPMを浄化および/または除去する。
ところで、排気浄化触媒6の再生処理が行われる場合に、還元剤添加弁7がECU8の指示通りに動作しなくなると、排気エミッションの悪化や燃費の悪化などを招く可能性がある。
還元剤添加弁7から実際に添加される燃料の量がECU8から還元剤添加弁7へ指示された添加量(以下、指示添加量と称する)より少なくなると、排気浄化触媒6のNOx吸蔵能が飽和し又は排気浄化触媒6の圧力損失が過剰に大きくなる場合がある。このような場合には、大気中へ放出されるNOx量の増加や背圧の上昇などの不具合が誘発される。一方、還元剤添加弁7から実際に添加される燃料の量が指示添加量より多くなると、余剰の燃料が大気中へ放出され、或いは排気浄化触媒6が過昇温する可能性がある。
このように還元剤添加弁7が故障した状態で内燃機関1の運転が継続されると、種々の弊害が誘発されるため、還元剤添加弁7の故障を精度良く診断する必要がある。
還元剤添加弁7の故障を診断する方法としては、還元剤添加弁7から実際に添加された燃料量を推定し、その推定量(推定添加量)と指示添加量の差が一定値より大きければ還元剤添加弁7が故障していると診断する方法が提案されている。
ここで、還元剤添加弁7から添加された燃料量の推定方法について図2に基づいて説明する。図2は、ECU8から還元剤添加弁7へ送られる指示添加量(還元剤添加弁7の開閉タイミング)とA/Fセンサ11の測定値(A/F)を同一時間軸上に表した図である。
図2において、ECU8は、内燃機関1が定常運転状態にある時に、所望の指示添加量に従って還元剤添加弁7の開閉制御を開始する(図2中のt1)。還元剤添加弁7がECU8の指示に従って開閉動作を開始すると、該還元剤添加弁7から排気中へ燃料が添加される。
還元剤添加弁7から排気中へ添加された燃料(以下、単に添加燃料と記す)は、輸送遅れを伴ってA/Fセンサ11へ到達する。添加燃料がA/Fセンサ11に到達すると、A/Fセンサ11の測定値がベースA/F(内燃機関1で燃焼に供された混合気の空燃比)から低下し始める(図2中のt2)。
ECU8が還元剤添加弁7の開閉制御を終了すると(図2中のt3)、添加燃料の輸送遅れの分だけ遅れてA/Fセンサ11の測定値がベースA/Fに復帰する(図2中のt4)。
A/Fセンサ11の測定値がベースA/Fから低下し始めた時点(図2中のt2)からベースA/Fに復帰する時点(図2中のt4)までの期間(図2中の期間P)におけるベースA/FとA/Fセンサ11の測定値との差の総和(図2中の斜線で示した部分の面積)が還元剤添加弁7から実際に添加された燃料量に相当する。
図2中の斜線で示した部分の面積は、以下の式(1)を用いて推定演算することができる。
Qad=Σ(Ga/Maf−Inj)・・・(1)
(Qadは推定添加量、Gaはエアフローメータ9の測定値、MafはA/Fセンサ11の測定値、InjはECU8から燃料噴射弁3へ指示された燃料噴射量)
ところで、上記した方法により求められた推定添加量Qadは、A/Fセンサ11の測定誤差、エアフローメータ9の測定誤差、及び燃料噴射弁3の噴射量誤差等を含んでいる。このため、還元剤添加弁7が正常であるにも拘わらず推定添加量Qadと指示添加量との差が一定値より大きくなる場合や、還元剤添加弁7が故障しているにも拘わらず推定添加量Qadと指示添加量との差が一定値以下となる場合が考えられる。
そこで、本実施例では、ECU8は、還元剤添加弁7による燃料添加期間(図2中のt1〜t3の期間)とは異なる燃料添加期間に燃料噴射弁3からポスト噴射を行わせ、その際に燃料噴射弁3から実際にポスト噴射された燃料量を推定添加量Qadと同様の方法により推定する。ECU8は、推定されたポスト噴射量(以下、推定ポスト噴射量と称する)と推定添加量Qadとの差が一定値より大きければ還元剤添加弁7が故障していると診断するようにした。その際、ECU8から燃料噴射弁3へ指示されるポスト噴射量は、ECU8から還元剤添加弁7へ指示される添加量と略同量であるものとする。
推定ポスト噴射量には、A/Fセンサ11の測定誤差、エアフローメータ9の測定誤差、及び燃料噴射弁3の噴射量誤差等が含まれているが、それら誤差と同等の誤差が推定添加量Qadにも含まれているため、推定ポスト噴射量と推定添加量Qadとの差は前記した種々の誤差が相殺された値となる。
従って、推定ポスト噴射量と推定添加量Qadとの差をパラメータとして還元剤添加弁7の故障診断が行われると、A/Fセンサ11やエアフローメータ9の測定誤差、及び燃料噴射弁3の噴射量誤差等が生じても正確な故障診断を行うことが可能となる。
以下、本実施例における還元剤添加弁7の故障診断方法について、図3のフローチャートに沿って説明する。図3は、還元剤添加弁7の故障診断ルーチンを示すフローチャートである。この故障診断ルーチンは、ECU8が所定期間毎に繰り返し実行するルーチンである。
故障診断ルーチンでは、ECU8は、先ずS101において故障フラグの値が“0”であるか否かを判別する。故障フラグは、ECU8に内蔵されたRAM又はバックアップRAMに予め設定された記憶領域であり、本ルーチンにおいて還元剤添加弁7が故障していると診断された時に“1”が書き込まれるとともに還元剤添加弁7が正常であると診断された時に“0”が書き込まれる。
前記S101において肯定判定された場合(故障フラグ=0)は、ECU8は、S102へ進み、故障診断条件が成立しているか否かを判別する。故障診断条件としては、燃料噴射弁3が正常である、A/Fセンサ11が活性している、排気系の温度(排気温度や排気浄化触媒6の温度など)が添加燃料及びポスト噴射燃料を気化可能な温度域にある、等の条件を例示することができる。
S102において肯定判定された場合は、ECU8は、S103へ進み、ポスト噴射フラグの値が“0”であるか否かを判別する。ポスト噴射フラグは、ECU8に内蔵されたRAM又はバックアップRAMに予め設定された記憶領域であり、後述するS104〜S115の処理において還元剤添加弁7が故障していないと診断された場合に“1”が書き込まれるとともに前述したS101又はS102において否定判定された場合に“0”が書き込まれる(S118を参照)。
前記S103において肯定判定された場合(ポスト噴射フラグ=0)は、ECU8は、S104〜S107において前述した従来の方法により還元剤添加弁7の故障診断を実行する。S104〜S107において従来の方法による故障診断を行うのは、還元剤添加弁7が燃料を添加不能(燃料添加量が略零)な場合や、還元剤添加弁7から燃料が漏出している場合等のような明らかな故障を検出するためである。
S104では、ECU8は、還元剤添加弁7から排気中へ燃料を添加させるべく還元剤添加弁7を制御する。
S105では、ECU8は、還元剤添加弁7に対して指示された燃料添加量の積算値(指示添加量)Qadsを演算する。
S106では、ECU8は、エアフローメータ9の測定値Ga、A/Fセンサ11の測定値Maf、及びECU8から燃料噴射弁3へ指示された燃料噴射量Injを上記した(1)へ代入して推定添加量Qadを演算する。
S107では、ECU8は、前記S105で算出された指示添加量Qadsと前記S106で算出された推定添加量Qadとの差の絶対値(=|Qads−Qad|)が所定値A以下であるか否かを判別する。前記した所定値Aは、例えば、指示添加量Qads以下の比較的大きな値である。
前記S107において否定判定された場合(|Qads−Qad|>A)は、ECU8は、還元剤添加弁7が明らかに故障しているとみなしてS109へ進む。S109では、ECU8は、前述した故障フラグに“1”を書き込んで本ルーチンの実行を終了する。
前記S107において肯定判定された場合(|Qads−Qad|≦A)は、ECU8は、S108へ進む。S108では、ECU8は、前述したポスト噴射フラグに“1”を書き込んで本ルーチンの実行を終了する。S108においてポスト噴射フラグに“1”が書き込まれると、ECU8は、本ルーチンの次回の実行時にS103において否定判定(ポスト噴射フラグ=1)することになる。
S103において否定判定されると、ECU8は、S110へ進む。S110では、ECU8は、内燃機関1の燃焼に寄与する燃料噴射とは別途にポスト噴射(例えば、排気行程時の燃料噴射)を行わせるべく燃料噴射弁3を制御する。
S111では、ECU8は、燃料噴射弁3に対して指示したポスト噴射量の積算値(指示ポスト噴射量)Qpstsを演算する。
S112では、ECU8は、推定ポスト噴射量Qpstを演算する。その際、ECU8は、エアフローメータ9の測定値Ga、A/Fセンサ11の測定値Maf、及びECU8から燃料噴射弁3へ指示された燃料噴射量Inj(ポスト噴射を除く)を上記式(1)と同様の式(Qpst=Σ(Ga/Maf−Inj))に代入することにより、推定ポスト噴射量Qpstを算出する。
S113では、ECU8は、前記S111で算出された指示ポスト噴射量Qpstsと前記S112で算出された推定ポスト噴射量Qpstとの差の絶対値(=|Qpsts−Qpst|)が所定値A以下であるか否かを判別する。
前記S113において肯定判定された場合(|Qpsts−Qpst|≦A)は、EC
U8は、S114へ進む。S114では、ECU8は、指示添加量Qadsと指示ポスト噴射量Qpstsが略同量であるか否かを判別する。具体的には、ECU8は、指示添加量Qadsと指示ポスト噴射量Qpstsとの差の絶対値(=|Qads−Qpsts|)が所定値α以下であるか否かを判別する。
前記S114において否定判定された場合(|Qads−Qpsts|>α)、言い換えれば指示添加量Qadsと指示ポスト噴射量Qpstsとの間に比較的大きな差がある場合には、ECU8は、本ルーチンの実行を終了する。
前記S114において肯定判定された場合(|Qads−Qpsts|≦α)、言い換えれば指示添加量Qadsと指示ポスト噴射量Qpstsが略同量である場合には、ECU8は、S115へ進む。
S115では、ECU8は、前記S106で算出された推定添加量Qadと前記S112で算出された推定ポスト噴射量Qpstとの差の絶対値(=|Qad−Qpst|)が所定量Bより多いか否かを判別する。所定量Bは前記した所定量Aに比して十分に少ない量である。
前記S115で肯定判定された場合(|Qad−Qpst|>B)は、ECU8は、還元剤添加弁7が故障しているとみなしてS116へ進む。S116では、ECU8は、前記した故障フラグに“1”を書き込む。
前記S115で否定判定された場合(|Qad−Qpst|≦B)は、ECU8は、還元剤添加弁7が故障していないとみなしてS117へ進む。S117では、ECU8は、前記した故障フラグに“0”を書き込む。
以上述べた故障診断方法では、推定添加量Qadと推定ポスト噴射量Qpstが同一のパラメータ(エアフローメータ9の測定値、A/Fセンサ11の測定値、及びECU8から燃料噴射弁3へ指示された燃料噴射量)に基づいて推定されるため、それら推定添加量Qadと推定ポスト噴射量Qpstが同等の誤差を含むことになる。
従って、推定添加量Qadと推定ポスト噴射量Qpstとの差をパラメータとして還元剤添加弁7の故障診断が行われると、前記した誤差を考慮することなく正確な故障診断を行うことが可能となる。
尚、推定ポスト噴射量Qpst及び推定添加量Qadが推定される際に、排気の空燃比が理論空燃比より低くなると、排気浄化触媒6の酸素吸蔵能(Oストレージ能)、排気浄化触媒6における種々の酸化還元反応(例えば、NOxの還元反応)、或いは余剰の燃料が排気浄化触媒6をすり抜ける現象等によって、実際のポスト噴射量又は燃料添加量とA/Fセンサ11の測定値との相関が低くなる可能性がある。
そこで、推定ポスト噴射量Qpst及び推定添加量Qadが推定される際には、排気空燃比が理論空燃比より若干高い弱リーン空燃比(例えば、18程度)となるように指示ポスト噴射量Qpsts及び指示添加量Qadsが定められるようにしてもよい。
このように指示ポスト噴射量Qpsts及び指示添加量Qadsが定められれば、実際のポスト噴射量及び燃料添加量とA/Fセンサ11の測定値との相関が高まるため、推定ポスト噴射量Qpst及び推定添加量Qadの推定精度も高くなる。よって、還元剤添加弁7の故障診断精度も高めることが可能となる。
また、A/Fセンサ11は応答遅れを生じるため、排気空燃比が弱リーン空燃比に維持される時間を可能な限り長くすることが好ましい。
<実施例2>
次に、本発明の第2の実施例について図4に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例では、前述した第1の実施例の故障診断で求められた推定ポスト噴射量Qpstと推定添加量Qadを利用して、以後の指示添加量Qadsを補正する例について述べる。
図4は、指示添加量Qadsを補正するための添加量補正ルーチンを示すフローチャートである。
添加量補正ルーチンでは、ECU8は、先ずS201において前述した図3の故障診断ルーチンが実行済みであるか否かを判別する。言い換えれば、推定ポスト噴射量Qpst及び推定添加量Qadが算出済みであるか否かを判別する。
前記S201において否定判定された場合は、ECU8は本ルーチンの実行を終了する。前記S201において肯定判定された場合は、ECU8はS202へ進む。
S202では、ECU8は、前述した図3の故障診断ルーチンで求められた推定ポスト噴射量Qpst、推定添加量Qad、指示ポスト噴射量Qpsts、及び指示添加量Qadsを用いて、還元剤添加弁7の流量補正係数Kadを演算する。
具体的には、ECU8は、前記した推定ポスト噴射量Qpst、推定添加量Qad、指示ポスト噴射量Qpsts、及び指示添加量Qadsを以下の式(2)へ代入することにより流量補正係数Kadを算出する。
Kad=a*(Qads/Qad)/(Qpsts/Qpst)・・・(2)
(aは予め実験的に求められた係数である)
S203では、ECU8は、排気浄化触媒6のNOx吸蔵量やPM捕集量等をパラメータとして還元剤添加弁7の目標添加量Qadtrgを算出する。この算出方法は、従来より既知の方法を利用することができる。
S204では、ECU8は、前記S203で算出された目標添加量Qadtrgに前記S202で算出された流量補正係数Kadを乗算して、指示添加量Qads(=Kad*Qadtrg)を算出する。
S205では、ECU8は、前記S204で算出された指示添加量Qads(=Kad*Qadtrg)に従って還元剤添加弁7からの燃料添加を実施する。
このように推定添加量Qadと同等の誤差を含む推定ポスト噴射量Qpstを基準にして指示添加量Qadsが決定されると、推定添加量Qadの推定に用いられるパラメータ(エアフローメータ9の測定誤差、A/Fセンサ11の測定誤差、燃料噴射弁3の噴射量誤差)が生じた場合であっても実際の燃料添加量を目標添加量Qadtrgに近づけることが可能となる。
<実施例3>
次に、本発明の第3の実施例について図5〜図7に基づいて説明する。ここでは、前述
した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例では、前述した第1の実施例の故障診断において還元剤添加弁7が正常であると診断されたことを条件に、エアフローメータ9、排気温度センサ10、及びA/Fセンサ11の故障を診断する例について述べる。
図5は、エアフローメータ9、排気温度センサ10、及びA/Fセンサ11の故障を診断するためのセンサ故障診断ルーチンを示すフローチャートである。このセンサ故障診断ルーチンでは、ECU8は、先ずS301において前述した図3の故障診断ルーチンが実行済みであるか否かを判別する。
前記S301において否定判定された場合は、ECU8は、本ルーチンの実行を終了する。前記S301において肯定判定された場合は、ECU8は、S302へ進む。
S302では、ECU8は、故障フラグの値が“0”であるか否かを判別する。すなわち、ECU8は、還元剤添加弁7が正常であると診断されたか否かを判別する。
前記S302で否定判定された場合(故障フラグ=1)は、ECU8は、本ルーチンの実行を終了する。前記S302で肯定判定された場合(故障フラグ=0)は、ECU8は、S303へ進む。
S303では、ECU8は、排気温度センサ10の故障診断処理を実行する。具体的には、ECU8は、還元剤添加弁7からの燃料添加が行われた時の排気温度センサ10の測定値をモニタし、測定値の上昇量△Tを求める。
還元剤添加弁7が正常に燃料添加を行った場合には、還元剤添加弁7から添加された燃料が排気浄化触媒6で酸化される。排気浄化触媒6は、燃料の酸化反応熱により昇温する。排気浄化触媒6が昇温すると、排気浄化触媒6から流出する排気の温度も上昇する。その際の温度上昇量は、還元剤添加弁7から添加される燃料量に比例して増減する。
従って、排気温度センサ10の測定値の上昇量△Tが指示添加量Qadsに比例した値を示していれば、排気温度センサ10が正常であるとみなすことが可能となる。
そこで、図6に示すように、正常な排気温度センサ10により測定された上昇量△Tと指示添加量Qadsとの関係を予め実験的に求めておくようにしてもよい。図6中の斜線で示した領域Lは正常な排気温度センサ10により測定され得る上昇量△Tの範囲を示している。この範囲は、排気温度センサ10に生じうる測定誤差に基づいて定められている。
ECU8は、排気温度センサ10の測定値から求められた上昇量△Tが前記指示添加量Qadsから定まる領域Lに収まっていなければ排気温度センサ10が故障していると診断し、排気温度センサ10の測定値から求められた上昇量△Tが前記指示添加量Qadsから定まる領域Lに収まっていれば排気温度センサ10が故障していないと診断する。
ここで図5に戻り、ECU8は、S304において排気温度センサ10が正常であるか否かを判別する。このS304において否定判定された場合には、ECU8は、本ルーチンの実行を終了する。一方、S304において肯定判定された場合には、ECU8は、S305へ進む。
S305では、ECU8は、エアフローメータ9の故障診断処理を実行する。エアフロ
ーメータ9の故障診断処理では、ECU8は、先ず、エアフローメータ9の測定値GaとECU8から燃料噴射弁3へ指示された燃料噴射量Injとをパラメータとして、排気空燃比が理論空燃比となる指示添加量Qadsを算出する。詳細には、エアフローメータ9の測定値Ga及び燃料噴射量Injを下記の式(3)に代入することにより指示添加量Qadsを算出する。
Qads=Ga/14.7−Ga/Inj・・・(3)
ECU8は、前記式(3)により算出された指示添加量Qadsに従って還元剤添加弁7を制御するとともに、A/Fセンサ11の測定値Mafをモニタする。その際、エアフローメータ9が正常であれば、A/Fセンサ11の測定値Mafが理論空燃比と略同等の値を示すことになる。
従って、A/Fセンサ11の測定値Mafと理論空燃比との差の絶対値(=|Maf−14.7|)が所定値未満であれば、エアフローメータ9が正常であると診断することができる。尚、前記した所定値は、A/Fセンサ11及びエアフローメータ9に生じうる測定誤差に基づいて定められた値である。
尚、エアフローメータ9の故障診断処理において排気空燃比が理論空燃比となるように指示添加量Qadsを定める理由は、A/Fセンサの測定精度が理論空燃比近傍において高くなるからである。
ここで図5に戻り、ECU8は、前記S305の処理を実行し終えると、S306へ進んでエアフローメータ9が正常であるか否かを判別する。S306において否定判定された場合は、ECU8は、本ルーチンの実行を終了する。一方、S306において肯定判定された場合は、ECU8は、S307へ進む。
S307では、ECU8は、A/Fセンサ11の故障診断処理を実行する。A/Fセンサ11の故障診断処理では、ECU8は、還元剤添加弁7からの燃料添加が行われた時に推定添加量Qadを算出し、算出された推定添加量Qadと指示添加量Qadsとを比較する。
還元剤添加弁7、エアフローメータ9、及びA/Fセンサ11が正常である時に推定された推定添加量Qadは指示添加量Qadsと略同等となる。一方、還元剤添加弁7、エアフローメータ9、A/Fセンサ11の少なくとも一つが故障している時に推定された推定添加量Qadは指示添加量Qadsと懸け離れた値を示すことになるが、その時点で還元剤添加弁7及びエアフローメータ9が正常であると診断されていれば、A/Fセンサ11が故障しているとみなすことができる。
従って、還元剤添加弁7及びエアフローメータ9が正常である時に推定された推定添加量Qadが指示添加量Qadsから懸け離れていれば、A/Fセンサ11が故障していると診断することができる。
そこで、図7に示すように、還元剤添加弁7、エアフローメータ9、及びA/Fセンサ11が正常である時の推定添加量Qadと指示添加量Qadsとの関係を予め実験的に求めておくようにしてもよい。図7中の斜線で示した領域Gは、還元剤添加弁7、エアフローメータ9、及びA/Fセンサ11が正常である時の推定添加量Qadが取り得る範囲を示している。この範囲は、還元剤添加弁7に生じ得る添加量誤差や、エアフローメータ9及びA/Fセンサ11に生じ得る測定誤差に基づいて定められている。
ECU8は、推定添加量Qadが指示添加量Qadsから定まる領域Gに収まっていな
ければA/Fセンサ11が故障していると診断する。
以上述べたようにECU8がセンサ故障診断ルーチンを実行することにより、排気温度センサ10、エアフローメータ9、及びA/Fセンサ11の故障を精度良く診断することが可能となる。
<実施例4>
次に、本発明の第4の実施例について図8〜図12に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
前述した第1の実施例では燃料噴射弁3によるポスト噴射と還元剤添加弁7による燃料添加が異なる添加期間に行われる例について述べたが、本実施例では上記のポスト噴射と燃料添加が同一の添加期間内の異なるタイミングで行われる例について述べる。
図8は、前述した第1の実施例における故障診断方法を示すタイミングチャートである。
前述した第1の実施例の故障診断方法によれば、1回当たりの添加期間(図8中のt10〜t20の期間T1、及びt30〜t40の期間T2)では、燃料噴射弁3と還元剤添加弁7の何れか一方のみがポスト噴射又は燃料添加を行うことになる。
これに対し、本実施例における故障診断方法では、図9に示すように、1回の添加期間(図9中のT10)において、燃料噴射弁3と還元剤添加弁7がポスト噴射と燃料添加を交互に繰り返し行うようにした。
その際、燃料噴射弁3の一回当たりのポスト噴射量(図9中の期間Aにおける指示添加量)と、還元剤添加弁7の一回当たりの指示添加量(図9中の期間Bにおける指示ポスト噴射量)とは、同量であるものとする。
このように燃料噴射弁3と還元剤添加弁7が同一の添加期間内に交互にポスト噴射と燃料添加を行うと、燃料噴射弁3がポスト噴射を行った時と還元剤添加弁7が燃料添加を行った時の内燃機関1の運転状態(内燃機関1から排出される排気の量や内燃機関1で燃焼に供される燃料噴射量等)、及び排気浄化触媒6の状態(排気浄化触媒6の床温や排気浄化触媒6で消費される燃料量等)が同等になる。このため、実際のポスト噴射量と実際の燃料添加量は、A/Fセンサ11の測定値に相関する。
例えば、還元剤添加弁7が正常である場合には、A/Fセンサ11の測定値は、燃料噴射弁3によるポスト噴射時と還元剤添加弁7による燃料添加時とで略同等の値を示す。これに対し、還元剤添加弁7が故障している場合には、A/Fセンサ11の測定値は、図10に示すように燃料噴射弁3によるポスト噴射と還元剤添加弁7による燃料添加とが切り替わる度に増減する。
そこで、ECU8は、燃料噴射弁3がポスト噴射した期間BのA/Fセンサ11の測定値と還元剤添加弁7が燃料添加した期間AのA/Fセンサ11の測定値との平均値を各々演算し、それら平均値の差が所定量以上であれば還元剤添加弁7が故障していると判定するようにした。
具体的には、ECU8は、A/Fセンサ11の測定値がベースA/Fから低下し始めた時点からベースA/Fに復帰する時点までの期間(図10中の期間P)において、還元剤添加弁7から添加された燃料(添加燃料)がA/Fセンサ11に到達するタイミング(図
10における期間A1,A2,A3)でA/Fセンサ11の測定値を読み込むとともに、燃料噴射弁3からポスト噴射された燃料(以下、単にポスト噴射燃料と称する)がA/Fセンサ11に到達するタイミング(図10における期間B1,B2)でA/Fセンサ11の測定値を読み込む。
尚、ポスト噴射燃料及び添加燃料がA/Fセンサ11の位置に到達するまでには排気の輸送遅れが生じる。但し、本実施例では還元剤添加弁7が前述した図1に示したようにエキゾーストマニフォルドに取り付けられているため、ポスト噴射燃料がA/Fセンサ11の位置に到達するまでの輸送遅れ時間と添加燃料がA/Fセンサ11の位置に到達するまでの輸送遅れ時間は略同等となる。
従って、ECU8は、還元剤添加弁7が燃料添加を開始した時点(図10中のtp1,tp3,tp5)から輸送遅れ時間Dが経過した時点(図10中のtp10,tp30,tp50)を添加燃料がA/Fセンサ11に到達したタイミングとみなしてA/Fセンサ11の測定値を読み込む。すなわち、ECU8は、図10中の期間A1,A2,A3のうち一の期間(以下、期間Anと称する)におけるA/Fセンサ11の測定値(以下、燃料添加時A/Fと称する)を読み込む。
また、ECU8は、燃料噴射弁3がポスト噴射を開始した時点(図10中のtp2,tp4)から輸送遅れ時間Dが経過した時点(図10中のtp20,tp40)をポスト噴射燃料がA/Fセンサ11に到達したタイミングとみなしてA/Fセンサ11の測定値を読み込む。すなわち、ECU8は、図10中の期間B1,B2のうち一の期間(以下、期間Bnと称する)におけるA/Fセンサ11の測定値(以下、ポスト噴射時A/Fと称する)を読み込む。
尚、期間Anと期間Bnは互いに連続した期間であることが好ましい。期間Anと期間Bnが互いに連続した期間であると、期間Anと期間Bnとにおける内燃機関1の運転状態や排気浄化触媒6の状態が略同等となる。従って、実際の燃料添加量と実際のポスト噴射量との差以外の要因によってA/Fセンサ11の測定値が相違し難くなる。
ECU8は、期間Anにおける燃料添加時A/Fの平均値A/Finjを演算するとともに、期間Bnにおけるポスト噴射時A/Fの平均値A/Fpstを演算する。ECU8は、前記した燃料添加時A/Fの平均値A/Finjとポスト噴射時A/Fの平均値A/Fpstとの差分の絶対値(=|A/Finj−A/Fpst|)を演算し、算出された差分が一定値以上であれば還元剤添加弁7が故障していると判定する。
以上述べた故障診断方法によれば、内燃機関1の運転状態や排気浄化触媒6の状態が略同等な条件下で測定された燃料添加時A/Fとポスト噴射時A/Fをパラメータとして還元剤添加弁7の故障診断が行われるため、診断精度を一層高めることが可能となる。
以下、本実施例における故障診断方法について図11、図12に沿って説明する。図11は、還元剤添加弁7の故障診断ルーチンを示すフローチャートである。この故障診断ルーチンは、ECU8が所定期間毎に繰り返し実行するルーチンである。
故障診断ルーチンでは、ECU8は、先ずS401において故障フラグの値が“0”であるか否かを判別する。故障フラグは、ECU8に内蔵されたRAM又はバックアップRAMに予め設定された記憶領域であり、本ルーチンにおいて還元剤添加弁7が故障していると診断された時に“1”が書き込まれるとともに還元剤添加弁7が正常であると診断された時に“0”が書き込まれる。
前記S401において肯定判定された場合(故障フラグ=0)は、ECU8は、S402へ進み、故障診断条件が成立しているか否かを判別する。故障診断条件としては、燃料噴射弁3が正常である、A/Fセンサ11が活性している、排気系の温度(排気温度や排気浄化触媒6の温度など)が添加燃料及びポスト噴射燃料を気化可能な温度域にある、内燃機関1が定常運転状態にある、等の条件を例示することができる。
前記S401において否定判定された場合(故障フラグ=1)、又は前記S402において否定判定された場合は、ECU8は、S414において診断用添加フラグに“1”を書き込み、本ルーチンの実行を一旦終了する。
診断用添加フラグは、ECU8のRAM又はバックアップRAMに予め設定されている記憶領域であり、前述した図10において添加燃料がA/Fセンサ11に到達している時(期間A1,A2,A3)に“1”が書き込まれるとともに、ポスト噴射燃料がA/Fセンサ11に到達している時(期間B1,B2)に“0”が書き込まれる。また、診断用添加フラグは、当該故障診断が行われていない時は前記S414の説明で述べたように“1”が書き込まれる。
S402において肯定判定された場合は、ECU8は、S403へ進み、診断用添加フラグの値が“1”であるか否かを判別する。
前記S403において肯定判定された場合は、ECU8は、S404へ進み、還元剤添加弁7から所定期間(図9中の期間Aに相当)の燃料添加を行わせる。
S405では、ECU8は、前記S404で還元剤添加弁7から添加された燃料がA/Fセンサ11に到達する期間(期間An)におけるA/Fセンサ11の測定値(燃料添加時A/F)をモニタし、期間Anにおける燃料添加時A/Fの平均値A/Finjを演算する。
一方、前記S403において否定判定された場合は、ECU8は、S406へ進み、燃料噴射弁3から所定期間(図9中の期間Bに相当)のポスト噴射を行わせる。
本実施例では、燃料噴射弁3が単位時間当たりにポスト噴射する燃料量と還元剤添加弁7が単位時間当たりの添加する燃料量とは同量であり、且つ指示添加量と指示ポスト噴射量が同量であるため、期間Aと期間Bの所要時間は同一である。
S407では、ECU8は、前記S406で燃料噴射弁3からポスト噴射された燃料がA/Fセンサ11に到達する期間(期間Bn)におけるA/Fセンサ11の測定値(ポスト噴射時A/F)をモニタし、期間Bnにおけるポスト噴射時A/Fの平均値A/Fpstを演算する。
ECU8は、前記S405又は前記S407の処理を実行し終えると、S408へ進む。S408では、ECU8は、図12に示すサブルーチンに従って、各種フラグの設定処理を実行する。図12は、フラグ設定処理用のサブルーチンを示すフローチャートである。
図12において、ECU8は、先ずS501においてカウンタTの値を一つインクリメントする。カウンタTは、燃料噴射弁3によるポスト噴射の実行時間、及び還元剤添加弁7による燃料添加の実行時間を計数するカウンタである。
S502では、ECU8は、前記カウンタTの値Tが一定時間以上であるか否かを判別
する。一定時間は、前記した期間A及び期間Bの所要時間に相当する。
前記S502において否定判定された場合(T<一定時間)は、ECU8は、S515において故障診断実施フラグに“0”を書き込んだ後、本ルーチンの実行を終了する。
故障診断実施フラグは、ECU8に内蔵されたRAM又はバックアップRAMに予め設定された記憶領域であり、燃料添加時A/Fの平均値A/Finjとポスト噴射時A/Fの平均値A/Fpstとの双方が算出された時に“1”が書き込まれ、当該故障診断が終了した時に“0”が書き込まれる。
前記S502において肯定判定された場合(T≧一定時間)は、ECU8は、S503へ進み、現時点における診断用添加フラグの値を前回の診断用添加フラグとしてRAM又はバックアップRAMに記憶する。
S504では、ECU8は、前記カウンタTの値を“0”にリセットする。
S505では、ECU8は、前記S503でRAM又はバックアップRAMに記憶された前回の診断用添加フラグの値が“1”であるか否かを判別する。
前記S505で肯定判定された場合(診断用添加フラグ=1)は、ECU8は、S506へ進み、現在の診断用添加フラグの値を“1”から“0”へ書き換える。
一方、前記S505で否定判定された場合(診断用添加フラグ=0)は、ECU8は、S507へ進み、現在の診断用添加フラグの値を“0”から“1”へ書き換える。
前記S506又は前記S507の処理を実行し終えたECU8は、S508及びS509において故障診断用の燃料添加とポスト噴射の双方が実行されたか否かを判別する。
ここで、診断用添加フラグは当該故障診断が行われていない時は“1”が書き込まれるため、当該故障診断が開始された時には先ず還元剤添加弁7による燃料添加が行われた後に燃料噴射弁3によるポスト噴射が行われることになる。
従って、故障診断用の燃料添加及びポスト噴射の双方が少なくとも1回実行されると、前記S503で記憶された前回の診断用添加フラグの値が“0”となり、且つ前記S506又はS507で更新された現在の診断用添加フラグの値が“1”となる。
そこで、ECU8は、S508とS509において、前回の診断用添加フラグの値が“0”であり且つ現在の診断用添加フラグの値が“1”であるか否かを判別する。
前記S508と前記S509の双方において肯定判定された場合は、ECU8は、故障診断用の燃料添加とポスト噴射が少なくとも1回は実行済みであるとみなす。すなわち、ECU8は、前記S508と前記S509の双方において肯定判定された場合は、図11の故障診断ルーチンにおいてS405の処理とS407の処理の双方が少なくとも1回は実行済みであるとみなす。
この場合、ECU8は、S510へ進み、前述した故障診断実施フラグの値を“1”に書き換える。続いて、ECU8は、S511において、前記S405で算出された燃料添加時A/Fの平均値A/Finjと前記S407で算出されたポスト噴射時A/Fの平均値A/Fpstとの差の絶対値△A/F(=|A/Finj−A/Fpst|)を演算する。
S512では、ECU8は、前記S511で算出された値△A/Fが一定値以上であるか否かを判別する。
前記S512において肯定判定された場合(△A/F≧一定値)は、ECU8は、S513において故障診断フラグに“1”を書き込む。一方、前記S512において否定判定された場合(△A/F<一定値)は、ECU8は、S514において故障診断フラグに“0”を書き込む。
前記した故障診断フラグは、ECU8のRAM又はバックアップRAMに予め設定されている記憶領域であり、前記した値△A/Fが一定値以上である時に“1”が書き込まれ、前記した値△A/Fが一定値未満である時に“0”が書き込まれる。
また、前記S508と前記S509の少なくとも一方において否定判定された場合は、ECU8は、故障診断用の燃料添加とポスト噴射の何れか一方が1回も実行されていないとみなす。すなわち、ECU8は、前記S508と前記S509の少なくとも一方において否定判定された場合は、図11の故障診断ルーチンにおいてS405の処理とS407の処理の何れか一方が未だ実行されていないとみなす。
この場合、ECU8は、S515へ進み、前述した故障診断実施フラグに“0”を書き込んで、本サブルーチンの実行を終了する。
ここで図11の故障診断ルーチンに戻り、ECU8は、S409において故障診断実施フラグの値が“1”であるか否かを判別する。
前記S409において否定判定された場合(故障診断実施フラグ=0)は、ECU8は、前述した図12のS515の説明で述べたようにS405の処理とS407の処理の何れか一方が未だ実行されていないとみなし、本ルーチンの実行を一旦終了する。
前記S409において肯定判定された場合(故障診断実施フラグ=1)は、ECU8は、S410へ進み、故障診断フラグの値が“0”であるか否かを判別する。言い換えれば、ECU8は、前述した図12のS512において否定判定(△A/F<一定値)されたか否かを判別する。
前記S410において肯定判定された場合(故障診断フラグ=0)は、燃料添加時A/Fの平均値A/Finjとポスト噴射時A/Fの平均値A/Fpstとの差の絶対値△A/Fが一定値より小さいことになるため、ECU8は、還元剤添加弁7が故障していないとみなし、S411において前記故障フラグに“0”を書き込む。
一方、前記S410において否定判定された場合(故障診断フラグ=1)は、燃料添加時A/Fの平均値A/Finjとポスト噴射時A/Fの平均値A/Fpstとの差の絶対値△A/Fが一定値以上であるため、ECU8は、還元剤添加弁7が故障しているとみなし、S412において故障フラグに“1”を書き込む。
前記S411又は前記S412の処理を実行し終えたECU8は、S413において故障診断実施フラグの値を“1”から“0”へ書き換えた後、本ルーチンの実行を終了する。
以上述べた故障診断方法では、還元剤添加弁7の実際の燃料添加量と燃料噴射弁3の実際のポスト噴射量が同一のパラメータ(A/Fセンサ11の測定値)に基づいて推定され
るため、正確な故障診断を行うことが可能となる。
更に、本実施例では、実際の燃料添加量の推定に用いられるA/Fセンサ11の測定値と実際のポスト噴射量の推定に用いられるA/Fセンサ11の測定値とは、内燃機関1の運転状態や排気浄化触媒6の状態が略同等の条件下で測定された値となるため、実際の燃料添加量と実際のポスト噴射量との差以外の要因によってA/Fセンサ11の測定値が相違し難くなる。よって、還元剤添加弁7の故障診断精度を一層高めることが可能となる。
本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。 推定添加量の推定方法を示す概念図である。 還元剤添加弁の故障を診断するための故障診断ルーチンを示すフローチャートである。 添加量補正ルーチンを示すフローチャートである。 排気温度センサ、エアフローメータ、及びA/Fセンサの故障を診断するためのセンサ故障診断ルーチンを示すフローチャートである。 正常な排気温度センサにより測定された上昇量△Tと指示添加量Qadsとの関係を示す図である。 還元剤添加弁、エアフローメータ、及びA/Fセンサが正常である時の推定添加量Qadと指示添加量Qadsとの関係を示す図である。 第1の実施例における故障診断方法を示すタイミングチャートである。 第4の実施例における故障診断方法を示す第1のタイミングチャートである。 第4の実施例における故障診断方法を示す第2のタイミングチャートである。 第4の実施例における故障診断ルーチンを示すフローチャートである。 フラグ設定処理用のサブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・・・内燃機関
3・・・・・燃料噴射弁
5・・・・・排気通路
6・・・・・排気浄化触媒
7・・・・・還元剤添加弁
8・・・・・ECU
9・・・・・エアフローメータ
10・・・・排気温度センサ
11・・・・A/Fセンサ

Claims (9)

  1. 内燃機関の排気中へ還元剤を添加する還元剤添加弁の故障診断方法において、
    前記内燃機関の燃料噴射弁からのポスト噴射と前記還元剤添加弁からの還元剤添加を異なるタイミングで実施し、
    前記ポスト噴射が実施された時に前記燃料噴射弁からポスト噴射された燃料量、及び前記還元剤添加が実施された時に前記還元剤添加弁から添加された還元剤量を同一のパラメータに基づいて推定し、
    推定された燃料量と還元剤量との差が所定量を超えていることを条件に前記還元剤添加弁が故障していると診断することを特徴とする還元剤添加弁の故障診断方法。
  2. 請求項1において、前記燃料噴射弁からのポスト噴射と前記還元剤添加弁からの還元剤添加は、同一の添加期間内において交互に行われることを特徴とする還元剤添加弁の故障診断方法。
  3. 請求項1又は2において、前記したパラメータは、前記内燃機関の排気通路に取り付けられた空燃比センサの測定値であることを特徴とする還元剤添加弁の故障診断方法。
  4. 請求項1又は2において、前記したパラメータは、前記内燃機関の吸気通路に設けられた吸気量センサの測定値、前記内燃機関の排気通路に取り付けられた空燃比センサの測定値、及び前記内燃機関の燃焼に供された燃料噴射量であることを特徴とする還元剤添加弁の故障診断方法。
  5. 請求項3又は4において、前記したパラメータの検出は、排気の空燃比が理論空燃比より高い時に行うことを特徴とする還元剤添加弁の故障診断方法。
  6. 請求項1〜5の何れか一において、推定された燃料量と還元剤量との比に基づいて、前記還元剤添加弁の目標添加量を補正することを特徴とする還元剤添加弁の故障診断方法。
  7. 請求項1〜5の何れか一において、前記還元剤添加弁が正常であると診断された後の前記還元剤添加弁が還元剤を添加した時に、前記排気通路の排気浄化触媒より下流に配置された排気温度センサの測定値に基づいて、該排気温度センサの故障を診断することを特徴とする還元剤添加弁の故障診断方法。
  8. 請求項1〜5の何れか一において、前記還元剤添加弁が正常であると診断された後に排気空燃比が所定空燃比となるように前記還元剤添加弁から還元剤を添加させ、その際に前記空燃比センサが測定した空燃比と前記所定空燃比とを比較することにより前記吸気量センサの故障を診断することを特徴とする還元剤添加弁の故障診断方法。
  9. 請求項8において、前記吸気量センサが正常であると診断された後の前記還元剤添加弁が還元剤を添加した時に、前記還元剤添加弁から添加された還元剤量を再度推定し、推定された還元剤量と所定の基準値とを比較することにより、前記空燃比センサの故障を診断することを特徴とする還元剤添加弁の故障診断方法。
JP2006122609A 2005-10-25 2006-04-26 還元剤添加弁の故障診断方法 Expired - Fee Related JP4430629B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006122609A JP4430629B2 (ja) 2005-10-25 2006-04-26 還元剤添加弁の故障診断方法
US11/790,028 US7849672B2 (en) 2006-04-26 2007-04-23 Failure diagnosis method for reducing agent addition valve

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005310238 2005-10-25
JP2006122609A JP4430629B2 (ja) 2005-10-25 2006-04-26 還元剤添加弁の故障診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007146825A JP2007146825A (ja) 2007-06-14
JP4430629B2 true JP4430629B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=38208501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006122609A Expired - Fee Related JP4430629B2 (ja) 2005-10-25 2006-04-26 還元剤添加弁の故障診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4430629B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5530600B2 (ja) * 2008-03-04 2014-06-25 日産自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP2009228589A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Denso Corp 排気浄化システムおよびその排気浄化制御装置
US9097163B2 (en) * 2012-11-30 2015-08-04 Corning Incorporated Method, apparatus, and system to control selective catalytic reduction (SCR) catalyst ammonia slip during high temperature transitions

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007146825A (ja) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7849672B2 (en) Failure diagnosis method for reducing agent addition valve
JP3674017B2 (ja) 排出ガス浄化用触媒劣化検出装置
JP4320744B2 (ja) 内燃機関の制御装置
EP2151554B1 (en) Deterioration determination device and method for exhaust emission reduction device
US20070017212A1 (en) Catalyst diagnosis apparatus for internal combustion engine
US7096861B1 (en) Control system for internal combustion engine
US20100199638A1 (en) Apparatus for diagnosing deterioration of nox absorption-reduction catalyst
US8965662B2 (en) Abnormality determining apparatus for air-fuel ratio sensor
EP2052137B1 (en) Catalyst monitoring system and method
US8205435B2 (en) Deterioration determination device for catalyst, catalyst deterioration determining method, and engine control unit
JP4430629B2 (ja) 還元剤添加弁の故障診断方法
JP2008019790A (ja) 内燃機関用排ガス浄化装置
JP4062729B2 (ja) 触媒早期暖機システムの異常診断装置
JP2020118077A (ja) 内燃機関の排気浄化装置、及び車両
JP2008223516A (ja) エンジンの排気ガス還流装置の故障診断装置
JP4101133B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置の自己診断装置
JP2010255490A (ja) 触媒異常診断装置
US11536182B2 (en) Method and processing unit for ascertaining a catalytic converter state
JP4506279B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5545631B2 (ja) 空燃比制御装置
JP4069924B2 (ja) 排出ガス浄化用触媒劣化検出装置
JP2012117406A (ja) 内燃機関の触媒異常判定方法
JP5404262B2 (ja) 空燃比制御装置
JP4274062B2 (ja) 酸素センサの異常診断装置
JP5083044B2 (ja) 空燃比検出手段の劣化診断装置及び劣化診断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070606

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4430629

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131225

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees