[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4429787B2 - スロットルバルブの製造方法 - Google Patents

スロットルバルブの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4429787B2
JP4429787B2 JP2004128230A JP2004128230A JP4429787B2 JP 4429787 B2 JP4429787 B2 JP 4429787B2 JP 2004128230 A JP2004128230 A JP 2004128230A JP 2004128230 A JP2004128230 A JP 2004128230A JP 4429787 B2 JP4429787 B2 JP 4429787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
shaft
valve body
throttle
shaft member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004128230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005307909A (ja
Inventor
英樹 浅野
正司 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP2004128230A priority Critical patent/JP4429787B2/ja
Publication of JP2005307909A publication Critical patent/JP2005307909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4429787B2 publication Critical patent/JP4429787B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、スロットルバルブの製造方法に関する。特に、内燃機関(エンジン)の吸入空気量制御装置に配設されて吸入空気量を制御するスロットルバルブの製造方法に関する。
従来より自動車等の内燃機関においては、軽量化を目的として周辺部品の樹脂化が図られている。その一環として、吸入空気量制御装置の吸気通路内に回動可能に配設されて該吸気通路を開閉するスロットルバルブの樹脂化も図られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、棒状のシャフト部材(以下「スロットルシャフト」という。)の円周回りに樹脂を充填してスロットルシャフト及びスロットルバルブを成形する工程が開示されている。
図6から図8に従来工程によるスロットルバルブの製造方法を示す。図6は従来工程で製造されるスロットルバルブの成形の様子を示す概念図、図7は前記工程で製造されたスロットルバルブの底面図、図8は従来工程において樹脂射出方向を斜めとした場合のスロットルバルブの成形の様子を示す概念図である。
図6は、射出成形金型によって画定された所定のキャビティ(空間)50の頂上部に、下向きに開口する樹脂射出ゲート30を設け、キャビティ50内に樹脂を射出充填させてスロットルバルブ10(図7参照)を成形している様子を示している。樹脂射出ゲート30から射出された溶融状態の樹脂は、先ず矢印31方向から流れて棒状の金属製スロットルシャフト20に当った後分岐され、一方で、矢印31a方向に流れてキャビティ50の端部にまで行き渡りバルブ体11の半円板部11b(図7参照)を形成し、他方で、スロットルシャフト20の下半分の円周回りに矢印31b方向に回り込んでバルブ体11のシャフト被覆部11aを形成する。最終的にはバルブ体11を形成している樹脂は硬化し、図7に示す底面を有するバルブ体11とスロットルシャフト20とが一体化したスロットルバルブ10が製造される。
ここで留意すべきなのは、バルブ体11のシャフト被覆部11aの表面に発生したウェルドライン(ウェルドマーク)32の存在である(図7参照)。ウェルドライン32とは樹脂表面上の細い線状の成形欠陥をいい、溶融樹脂の二つ以上の流れが会合する部分に発生する。例えば、図6に示すように、溶融樹脂は矢印31b方向に流れてスロットルシャフト20の下部表面の軸線上の部位32で会合するため、前記部位にウェルドライン32が発生する。このウェルドライン32は、バルブ体11の底面において、図7に示すようにシャフト被覆部11aの軸線上の部位に略直線状の形状で現れる。
ウェルドライン32が樹脂製品の表面上に発生すると、そのウェルドライン32が切り欠きを構成して応力の集中を招くため、一般に当該箇所の強度が低下する。そのため、特に、シャフト被覆部11aの軸線上の部位にウェルドライン32が発生することは好ましくない。スロットルシャフト20を挟んで両側に半円板部11bが延設されているスロットルバルブ10の構造上、半円板部11bにかかる吸入空気の圧力等による曲げ応力がスロットルシャフト20を支点として前記軸線上の部位に集中するからである。
なお、図6に示す樹脂射出ゲート30は、スロットルシャフト20の円周回りに設けられたキャビティ50の頂上部において、当該軸線上に所定の間隔をもって2点以上設けられることもあるし、1点のみ設けられることもある。いずれの場合においても、ウェルドライン32は、図6及び図7に示すように樹脂射出ゲート30から射出された溶融樹脂がスロットルシャフト20によって分岐された後に再び会合する部分32に発生する。
ウェルドライン32の発生は従来より知られているが、樹脂射出成形においてウェルドライン32を完全になくすことは困難であるため、キャビティ50上の樹脂射出ゲート30を設ける位置又は樹脂射出方向を変更すること等によりウェルドライン32の発生部位を制御する試みがなされている(例えば特許文献2又は3参照。)。特許文献2には、樹脂成形されるスロットルバルブ10の真円度の向上を目的としてウェルドライン32の発生部位の肉厚を変更する方法が開示されており、また、特許文献3には、シート状の製品を樹脂成形するにあたり溶融樹脂の射出方向を斜め方向としてウェルドライン32が直線状に発生することを抑える方法が開示されている。
特開平11−294203号公報(請求項9、第2の実施例、図6(b)参照。) 特開2000−8888号公報(請求項1参照。) 特開2003−340889号公報(請求項1、図1参照。)
しかし、特許文献2及び3に開示されている発明は、樹脂成形する製品自体の形状が異なるため、本発明が目的とするスロットルシャフト20の周りに樹脂を充填形成して製造されるスロットルバルブ10に対してはそのまま応用できない。また、特許文献3に開示されている溶融樹脂の射出方向を斜めとする方法を図6に示す樹脂成形工程に適用しても、図8に示すように、ウェルドライン32の位置がスロットルシャフト20の中心軸に関して樹脂射出ゲート30との対称位置にずれるだけで、強度上問題となるバルブ体11のシャフト被覆部11a表面にウェルドライン32が直線状に発生することには変わりがない。さらに、樹脂射出ゲート30のキャビティ50に対する位置を変更することによって、ウェルドライン32の発生部位を、例えばバルブ体11の半円板部11bの近傍部位のような強度上問題のない部位に変更しようとしても、樹脂射出ゲート30の位置を変更できる自由度はそれ程大きなものではない。また、バルブ体11の形状は対称形であることが望ましいため、樹脂射出ゲート30をバルブ体11の対称軸線上に配置したいという要請もある。
本発明は上述した従来の問題点を解決するために創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、スロットルシャフトの周りに樹脂を充填形成してスロットルバルブを製造する方法において、樹脂射出ゲートの位置あるいは樹脂射出方向に特段の工夫を凝らすことなく、スロットルバルブの軸線上表面にウェルドラインが発生することを抑えることにある。
上記課題を解決するための手段として、本発明第1の発明に係るスロットルバルブの製造方法は次の手段をとる。すなわち、樹脂射出ゲートから樹脂を射出充填して、棒状のシャフト部材の円周回りに樹脂を充填形成すると共に、該シャフト部材を挟んで両側に半円板形状のバルブ体を一体的に充填形成することにより、前記シャフト部材の円周周りを鋳ぐるんだシャフト被覆部及び前記シャフト部材を挟んで両側に延設された両半円板部を有するバルブ体を、前記シャフト部材に樹脂成形するスロットルバルブの製造方法であって、前記樹脂を充填するための樹脂射出ゲートの配置数及び配置間隔に対応して前記シャフト部材にその径方向に貫く貫通孔を設け、該貫通孔と前記樹脂射出ゲートとを対向した位置としてシャフト部材を配置し、樹脂射出ゲートから樹脂を射出して充填形成し、前記シャフト部材の貫通孔に、樹脂成形時において前記バルブ体の表裏両面を貫くように樹脂が充填されることにより、前記シャフト被覆部及び前記両半円板部を有する前記バルブ体に、前記シャフト部材を貫通するシャフト貫通部が形成される構成となっていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、樹脂射出ゲートから射出されてシャフト部材の円周方向に回り込む溶融樹脂の流れに加えて、シャフト部材の径方向において樹脂射出ゲートから貫通孔に流入した後その貫通孔を樹脂出口としてシャフト部材の円周方向に回り込む溶融樹脂の流れを作ることができる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
第1の発明によれば、樹脂射出ゲートの位置がシャフト部材の軸線上にあっても、射出された溶融樹脂がシャフト部材によって分岐されてシャフト部材の円周回りの左右両回り方向から回り込みシャフト部材表面の軸線上で会合することがなくなるため、ウェルドラインがシャフト部材表面の軸線上で直線状に発生することが抑えられる。これにより、スロットルバルブにおいて、応力の集中し易い前記軸線上に沿って強度が低下することがなくなる
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
本実施例は図1から図5に示されている。図1は本実施例に係るスロットルバルブの平面図、図2は図1のII-II線断面図及び前記スロットルバルブが配設された吸入空気量制御装置の縦断面図、図3は前記スロットルバルブの側面図、図4は前記スロットルバルブの製造方法を成形金型との関係で示す図2相当の縦断面図、図5は前記スロットルバルブの製造方法を溶融樹脂の流れとの関係で示す図4の拡大図である。本実施例において、上述した図6から図8に示す従来のスロットルバルブの製造方法に係る部品に対応する部品には同一符号を示している。
先ず、図1から図3に基づいて本実施例に係るスロットルバルブの構造を説明する。
スロットルバルブ10は、円板形状の樹脂製のバルブ体11の対称軸方向、すなわち円板平面内の直径方向に棒状の金属製のスロットルシャフト20が貫通した構造を有している。バルブ体11はスロットルシャフト20の円周回りを鋳ぐるんだ樹脂製のシャフト被覆部11aを有している。シャフト被覆部11aにおいて、スロットルシャフト20を挟んで両側に相対する方向には、半円板形状の樹脂製の半円板部11bが一体的に形成されている。また、バルブ体11の表裏両面においては、スロットルシャフト20の軸方向と直交する方向に、複数の補強用のリブ13が、所定の間隔をもってバルブ体11と一体的に形成されている。リブ13は、シャフト被覆部11aから半円板部11bの端部に向かって高さがスロープ状に低くなり半円板部11b表面に合流するよう延設されている。
また、シャフト被覆部11aの軸方向の両端部にはそれぞれ、吸入空気量制御装置のボア部15(図2参照)に設けられてスロットルシャフト20を支承する周知の軸受部(図示省略)と当接する軸受当接部11cが設けられている。一方、スロットルシャフト20を挟んで相対する位置にあるそれぞれの半円板部11bの半円周縁部には、吸入空気量制御装置の吸気通路を構成する円筒状のボア部15の内壁面と当接するボア部当接面14が形成されている。
図2に示すように、スロットルバルブ10はスロットルシャフト20を中心軸として開方向(反時計回り方向)に回動し、吸気通路を開く構成となっている。スロットルバルブ10のボア部当接面14及びボア部15の対向部位には、スロットルバルブ10が全閉位置(水平位置)で円筒状のボア部15と当接係止されるように、スロットルバルブ10の開方向に拡径するテーパがつけられている。
なお、吸入空気の流入方向は、図2において上から下に向かう方向である。
ここで、図1及び図3に基づいて、スロットルシャフト20について説明する。
スロットルシャフト20は棒状の金属であり、その軸方向両端部には軸受係合部22が設けられている。両軸受係合部22は、ボア部15(図2参照)に配設されている一対の軸受(図示省略)に支承されて、ボア部15を貫通する構成となっている。また、スロットルシャフト上のバルブ体11が形成される部位において、スロットルシャフト20の軸方向の略中心にあたる部位には、スロットルシャフト20を径方向に貫く貫通孔21が設けられている。樹脂成形時において、貫通孔21にはバルブ体11の表裏両面を貫くように樹脂が充填され、バルブ体11のシャフト貫通部12を形成する構成となっている。この構成により、スロットルバルブ10においてスロットルシャフト20とバルブ体11とが結合されるため、バルブ体11がスロットルシャフト20の表面上に固着されない場合であっても、バルブ体11はスロットルシャフト20の回動に対して追従できる。
なお、バルブ体11において、シャフト被覆部11a、半円板部11b、軸受当接部11c、シャフト貫通部12、及びリブ13は、樹脂成形の際に成形金型内に溶融樹脂を充填して、一度に一体的に形成される。
次に、図4及び図5に基づいて、本実施例に係るスロットルバルブ10の製造方法について説明する。
図4に示すように、バルブ成形金型40内にスロットルシャフト20をインサートしてバルブ体11を樹脂射出成形する。バルブ成形金型40は、バルブ体11を成形するキャビティ50を形成するように、上型41、下型42、複数の側面型43、上補助型44、及び下補助型45から構成される。上補助型44には、その下部に設けられているキャビティ50に連通する樹脂射出ゲート30が開口している。樹脂射出ゲート30は上から見ると、略円形状をなすバルブ体11の中心部に位置しており、スロットルシャフト20の貫通孔21と対向した位置となるように設けられる(図1参照)。
具体的な樹脂成形工程は次のようになる。
第1に、スロットルシャフト20をバルブ成形金型40内にインサートしてキャビティ50の所定の位置に配置されるよう固定し、各型41〜45を型閉じしてキャビティ50を画定し、そのキャビティ50内に樹脂射出ゲート30から溶融樹脂を射出充填してバルブ体11を樹脂成形する。
第2に、バルブ体11が硬化した後に各型41〜45を型開きして、製品、すなわちスロットルバルブ10を取り出す。
ここで、図5に基づいて、上述した工程で溶融樹脂が樹脂射出ゲート30から射出されてからキャビティ50内に流入充填される様子について説明する。
先ず、樹脂射出ゲート30から矢印31方向に所定の圧力で射出された溶融樹脂は、スロットルシャフト20の樹脂射出ゲート30直下に設けられている貫通孔21内を矢印31c方向に流入する。その流入により、瞬時に貫通孔21から溢れ出す溶融樹脂の流れ(矢印31a方向の流れ)と、矢印31c方向にそのまま流れた後に下補助型45によって分岐される溶融樹脂の流れ(矢印31d方向の流れ)とが生じる。
次に、矢印31a方向の流れは、図5に示す断面図から見るとスロットルシャフト20の上半分の円周沿い(キャビティ50上面から見ると樹脂射出ゲート30を中心とした平面放射方向)に流れる。一方、矢印31d方向の流れは、図5に示す断面図から見るとスロットルシャフト20の下半分の円周沿い(キャビティ50下面から見ると貫通孔21を中心とした底面放射方向)に流れる。
次に、矢印31a方向の流れと矢印31d方向の流れが、キャビティ50内で会合する。その会合部位は、バルブ体11の半円板部11bの付け根近傍の部位(図2参照)となる。その後、溶融樹脂はキャビティ50の周辺部まで到達し、バルブ体11の形状が形成される。
上述の溶融樹脂が会合する部位について定量的に説明すると次のようになる。
先ず、前記会合部位は両方向に流れる溶融樹脂流量の比に依存する。例えば、矢印31a方向の溶融樹脂流量の方が矢印31d方向の溶融樹脂流量よりも多ければ、前記会合部位は図5に示す断面図において、スロットルシャフト20の下半分側にずれ込むことになる。次に、前記両方向に流れる溶融樹脂流量の比は、溶融樹脂の温度、樹脂射出ゲート30の口径や射出圧力、樹脂の流動特性、スロットルシャフト20の貫通孔21の大きさ等の諸条件に依存する。なお、本実施例においては、使用樹脂はガラス繊維強化が施されたPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、溶融樹脂温度は285℃、口径1mmの樹脂射出ゲート30からの射出圧力は70MPa、直径7mmのスロットルシャフト20に設けられている貫通孔21の直径は3mm、という条件である。
上記条件から明らかなように、スロットルシャフト20の貫通孔21の直径は樹脂射出ゲート30の口径の3倍であり、樹脂射出ゲート30から射出された溶融樹脂は全て貫通孔21内に導かれる。そのため、キャビティ50内に流入する溶融樹脂には、一方で、貫通孔21内の中心部を樹脂射出ゲート30内からの射出圧力に従って矢印31c方向に流れた後に矢印31d方向から流入するものと、他方で、下補助型45で跳ね返されて貫通孔21内を周囲伝いに上方に流れて貫通孔21から溢れ出した後に矢印31a方向に流入するものとが生じる。
このため、矢印31a方向の溶融樹脂の流量は射出圧力を直接受けていないが貫通孔21上部の周囲部全体から流入したものである一方、矢印31d方向の溶融樹脂の流量は射出圧力を直接受けているが貫通孔21下部の中心部のみから流入したものとなる。すなわち、射出圧力の効果と流入経路の効果とが相殺し合う。結果的には、矢印31a方向の溶融樹脂の流量と比べると、矢印31d方向の溶融樹脂の流量の方が僅かに多いか、あるいはほぼ等しい程度となり、矢印31a方向に流れる樹脂と矢印31c方向に流れる樹脂とは、キャビティ50内においてバルブ体11の半円板部11bの付け根近傍の部位で会合する。
したがって、本実施例においては図7に示すようなウェルドライン32がバルブ体11のシャフト被覆部11aの表面上に発生することがなくなる。なお、溶融樹脂がバルブ体11の半円板部11bの付け根近傍部位で会合することに起因して、ウェルドライン32のような細い線状の成形欠陥が発生しているとしても、その発生部位はバルブ体11の内部となるため、そのウェルドライン32がバルブ体11の表面上の切り欠きとなって応力集中を招くおそれはない。また、仮にバルブ体11の表面上に発生したとしても、前記付け根近傍部位には複数設けられている補強用のリブ13があるため、強度上問題とはならない。
なお、本実施例においては、バルブ体11のシャフト被覆部11a及び半円板部11bのいずれの表面上にもウェルドライン32は認められなかった。
以上本発明に係るスロットルバルブの製造方法の実施例について説明したが、本発明はその他各種の形態で実施できるものである。
例えば、前記実施例においては、スロットルシャフト20に設けられた貫通孔21は一つのみであったが、スロットルシャフト20の径方向に二つないしは三つ設けることも可能である。このとき、樹脂射出ゲート30はそれぞれの貫通孔21に対向した位置に設けられることになる。複数の樹脂射出ゲート30は、キャビティ50の容積が大きい場合に有効である。
なお、この場合は、複数の樹脂射出ゲート30それぞれからキャビティ50内に流入する溶融樹脂が会合する部位においてウェルドライン32が発生することが懸念されるが、ウェルドライン32はスロットルシャフト20の軸線方向と直交する方向において発生するため、強度上問題となるスロットルシャフト20表面上の軸線方向に発生することは回避できる。
本発明の実施例に係るスロットルバルブの平面図である。 図1のII-II線断面図及び本発明の実施例に係るスロットルバルブが配設された吸入空気量制御装置の縦断面図である。 本発明の実施例に係るスロットルバルブの側面図である。 本発明の実施例に係るスロットルバルブの製造方法を成形金型との関係で示す図2相当の縦断面図である。 本発明の実施例に係るスロットルバルブの製造方法を溶融樹脂の流れとの関係で示す図4の拡大図である。 従来工程で製造されるスロットルバルブの成形の様子を示す概念図である。 従来工程で製造されたスロットルバルブの底面図である。 従来工程において樹脂射出方向を斜めとした場合のスロットルバルブの成形の様子を示す概念図である。
符号の説明
10 スロットルバルブ
11 バルブ体
11a シャフト被覆部
11b 半円板部
11c 軸受当接部
12 シャフト貫通部
13 リブ
14 ボア部当接面
15 ボア部
20 スロットルシャフト(シャフト部材)
21 貫通孔
22 軸受係合部
30 樹脂射出ゲート
31 樹脂流入方向
32 ウェルドライン(溶融樹脂会合部位)
40 バルブ成形金型
41 上型
42 下型
43 側面型
44 上補助型
45 下補助型
50 キャビティ(空間)

Claims (1)

  1. 樹脂射出ゲートから樹脂を射出充填して、棒状のシャフト部材の円周回りに樹脂を充填形成すると共に、該シャフト部材を挟んで両側に半円板形状のバルブ体を一体的に充填形成することにより、前記シャフト部材の円周周りを鋳ぐるんだシャフト被覆部及び前記シャフト部材を挟んで両側に延設された両半円板部を有するバルブ体を、前記シャフト部材に樹脂成形するスロットルバルブの製造方法であって、
    前記樹脂を充填するための樹脂射出ゲートの配置数及び配置間隔に対応して前記シャフト部材にその径方向に貫く貫通孔を設け、該貫通孔と前記樹脂射出ゲートとを対向した位置としてシャフト部材を配置し、樹脂射出ゲートから樹脂を射出して充填形成し、
    前記シャフト部材の貫通孔に、樹脂成形時において前記バルブ体の表裏両面を貫くように樹脂が充填されることにより、前記シャフト被覆部及び前記両半円板部を有する前記バルブ体に、前記シャフト部材を貫通するシャフト貫通部が形成される構成となっている
    ことを特徴とするスロットルバルブの製造方法。
JP2004128230A 2004-04-23 2004-04-23 スロットルバルブの製造方法 Expired - Fee Related JP4429787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004128230A JP4429787B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 スロットルバルブの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004128230A JP4429787B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 スロットルバルブの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005307909A JP2005307909A (ja) 2005-11-04
JP4429787B2 true JP4429787B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=35436958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004128230A Expired - Fee Related JP4429787B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 スロットルバルブの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4429787B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7176498B2 (ja) * 2019-10-25 2022-11-22 株式会社デンソー 樹脂成形体
JP7510159B2 (ja) * 2020-08-06 2024-07-03 株式会社久保田鉄工所 電動ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005307909A (ja) 2005-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102356552B1 (ko) 버터플라이 밸브
US20080219607A1 (en) Resin wound component
JP5005422B2 (ja) 射出成形ギヤ
US6382231B2 (en) Fuel cutoff valve and production method thereof
JP4429787B2 (ja) スロットルバルブの製造方法
US8561597B2 (en) Flange for fuel pump module and manufacturing method thereof
JP3877885B2 (ja) バタフライ弁用弁体の製造方法
JP2014008638A (ja) デリバリパイプの成形方法
JP7432062B2 (ja) 圧力容器用ライナー及び圧力容器用ライナーの製造方法
JP3652841B2 (ja) 異種ゴム複合防振装置の製法
US8360088B2 (en) Fuel cutoff valve
JP5119135B2 (ja) 点火コイルの製造方法
US11433583B2 (en) Method of manufacturing resin pipe
EP1672210B1 (en) Resin molded component
JP2005172202A (ja) 防振装置及びその製法
JP4449879B2 (ja) 防振ブッシュ
JP2005337132A (ja) スロットルボデー
JP6422360B2 (ja) レジスターボックス、その製造方法および水道メータ
KR102729373B1 (ko) 밸브 스템에 코팅층을 형성하는 방법 및 이에 의해 제조된 코팅스템
KR101905924B1 (ko) 실린더헤드 및 이의 제조 방법
TWI411739B (zh) 球閥
JP2022010791A (ja) ガスケットの製造方法
JP4497083B2 (ja) 流体制御弁とその製造方法
JPH06254899A (ja) 汎用エンジンのギヤの成型方法
KR20120064885A (ko) 중력 주조용 중자

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091216

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees