JP4425435B2 - ループ損傷の少ない面ファスナー - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、フック状係合素子からなるフック面ファスナーとループ状係合素子からなるループ面ファスナーから構成される面ファスナーに関し、さらに詳しくは特定のフックを立設したフック面ファスナーにより、係合するループの損傷が少ない面ファスナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
フック状係合素子(以下フックと略称することがある)とループ状係合素子(以下ループと略称することがある)を互いに係合して使用する面ファスナーは、各種用途に広く使用されている。そしてその使用態様は、ホックや紐綴じなどの他の係止手段に代替する目的であり、可及的強力な係合を行なう面ファスナーが開発され使用されている。
【0003】
しかし、近年面ファスナーの用途が広がるにつれて、高係合力の必要以外に、フックが係合する相手であるループ状係合素子の損傷の少ないフック面ファスナーの要求が高まっている。これは面ファスナーが各種衣料の部材に使用され、特に薄地の衣料や肌に近い部位で使用される衣料での使用では、ループ面ファスナーが薄くまたは柔軟なものとなるため、それに使用されるフックはループを損傷しないことが求められている。また、係合能力を持つ不織布がループ面ファスナーに代替して使用される態様も増えており、該不織布の表面を損傷しないことも求められている。実開平6−52521号公報は、かかる観点から柔軟でループの損傷の少ないフック面ファスナーを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らが上記公知技術を検討したところ、該技術で得られるフック面ファスナーは、依然としてループをかなり損傷しており、さらにループの損傷防止の改善が必要であることを認めた。即ち本発明は、繊度100〜200デニールのフックを形成するループ糸と該ループ糸に隣接する地経糸が、地緯糸に対して逆位相の関係で配置されており、隣り合う3本の地経糸が3本単位で地緯糸の下をくぐり、次の地緯糸の上に浮き、そして次の地緯糸の下をくぐり、そして該3本の地経糸に隣り合う地経糸が1本で該3本の地経糸と反対のくぐり・浮き構造を有し、フック形成用ループ糸は3本地経糸を構成する地経糸間に3本地経糸の浮き沈み関係とは逆の関係で織り込まれ、ループの一方の根元は3本地経糸の間に存在し、もう一方の根元は、該3本地経糸の隣に存在する1本地経糸の向こうに存在している3本地経糸の間に存在している組織を有しており、80〜200個/cm2のフック密度を有することを特徴とするフック面ファスナーであり、好ましくは、このようなフック面ファスナーに関し、長さ方向に配列されたフック状係合素子において、向かい合う関係にある一対のフック頂点間距離aと、それに隣接する背中合わせの関係にあるフックとの頂点間距離bの比であるa:bが、1:0.58〜1:1.75の範囲にフック状係合素子が配列されているフック面ファスナーである。
【0005】
また本発明は、上記したようなフック面ファスナーと、単繊維繊度2〜20デニールのマルチフィラメントからなる多数のループが密度50〜500個/cm2で立設する編織製のループ面ファスナーから構成される面ファスナーである。
【0006】
さらに本発明は、上記したようなフック面ファスナーと、単繊維繊度1〜20デニールの繊維からなる不織布でその表面に多数のループが立設する起毛状態の不織布から構成される面ファスナーである。
【0007】
本発明者らは、薄手または柔軟なループとフックの係合を検討した結果、ループの損傷を減ずるためには単位フックを低繊度の繊維で構成して、フックの係合力を低下し、その低下した係合力を補うためフック状係合素子の数を増加して、面ファスナー全体の係合力を維持することが第1に必要であることを認めた。しかし、上記の観点から構成したフック面ファスナーは、ある程度ループの損傷を低減するが、それ以上の改善は得られなかった。本発明者らはさらに検討したところ、フック状係合素子の配置の均一性が重要であり、フックの密度が高い面ファスナーにおいては、その配置が均一でないと、複数のフックが一本のループと係合し、強力な係合を形成し、ループを切断する確率が増すことを見出した。従って、フックの繊度と密度だけでは本発明の目的を達することはできず、密度と共にフックの均一配置度が重要であることを、初めて認識した。
【0008】
本発明のフック面ファスナーは、繊度100〜200デニールのフック用モノフィラメントを、基布を構成する地経糸および地緯糸とともに織成して形成される。該モノフィラメントで形成されるフック用ループは、80〜200個/cm2の密度を有する。本発明のフックは、通常のフックに比して非常に細繊度のモノフィラメントから形成されるため、単位フックの係合力は小さく、それを補うために、上記のフック密度が必要である。80個/cm2未満の低密度では係合力が低く、200個/cm2を越える高密度では、係合の相手であるループ状係合素子がフックに入りにくくなり、係合力が低下する。
【0009】
高密度のフック用ループを基布上に配置する要因を検討した結果、その織成構造が重要であると認識し、以下の検討を行なった。
上記の先行技術を含めた従来のフック面ファスナーの織成は、フック用モノフィラメント(経糸)を平織組織の地経糸間に挿入する織成方式であり、この構造はフック用モノフィラメントが複数の地経糸によって締め付けられ、地基布に対して強固に固定されると考えられていた。
【0010】
しかしながら面ファスナーを織成した後、樹脂でバックコートするまでに繊維が移動すると、基布上に形成されたフック用ループの位置が移動し、その均一配置度が損なわれることが判明した。従来の織成構造では、地組織の単位区域内にフック用モノフィラメントと共に配置される地経糸が移動することがあり、フック用モノフィラメント自体の移動がなくても、共に配置される地経糸の移動によってフックの変位が生じて、その均一配置度が損なわれる。上記の均一配置度は特にフックの長さ方向の配置の均一性であり、フックの横方向の配置度は、基布の地織組織によって規制され、その均一性に問題はなかった。フックの配置度で変動するのは、その長さ方向の配列であり、その均一性の検討は従来全く検討されていなかった。
【0011】
フック用経糸が隣接する片方の地経糸と同位相、即ち引き揃え状態になるため、粗硬なフック用モノフィラメントは引き揃え状態にある地経糸側にずれ易くまた交接する地緯糸をずらし易くするため、フック用経糸のループ位置の均一配置を困難にさせていることが判明した。本発明のフックは、フックを形成するモノフィラメントと該モノフィラメントに隣接する地経糸が、地緯糸に対してループ糸と逆位相の関係で配置される織成構造を有する。該構造によって、地組織の単位区域内にはフック用モノフィラメントだけが配置され、共に配置される地経糸がないために、フック用モノフィラメントの地組織に対する固定が向上して、バックコート処理までにフックが変位することが大幅に減少した。上記の織成構造で形成されたフックは、従来の高密度のフック面ファスナーに比して均一配置度が大きく改善された。
【0012】
また、上記の平織組織を用いた従来のフック面ファスナーでは、通常220デニール以上の太いフック用モノフィラメントが使用され、フック密度も80個/cm2未満である。この従来の面ファスナーでは、フック状係合素子が高強力で高係合力を得ることを目的としている。本発明は、従来のものとは根本的に異なる地織組織を用い、更にフック用モノフィラメントの太さに関しては従来のものとは異なるものを用いることにより、従来のものとは全く異なる目的・効果が得られることを見出したものである。
【0013】
本発明によるフック面ファスナーの均一配置度は、以下の方法で測定される。フック面ファスナーを幅方向(長さ方向に対して直角)から見た長さ方向の断面を、倍率50倍で写真に撮り、その写真のフックの頂点間距離から選び出した任意の30個の、向かい合う関係にある一対のフック頂点間距離a、およびそれに隣接する背中合わせの関係にあるフックとの頂点間距離bを測定し、各30個についてa:bを求める。本発明においてa:bの比が1:0.58〜1:1.75とは、上記の30個のa:bの値の平均値がこの範囲内にあり、かつ上記30個のうちの半数以上がこの範囲内にあることを意味する。
【0014】
本発明のフック面ファスナーにおいて、フックはa:bが1:0.58〜1:1.75の範囲に配列される場合が好ましく、より好ましくは1:0.60〜1:1.70、さらに好ましくは1:0.65〜1:1.60である。a:bが0.58未満または1.75を越える場合には、特に高密度のフック面ファスナーにおいては、隣接するフックと近接し見かけ上一体化して、太デニールからなるフックと同様に作用するフックが多く、結局ループの損傷を大きくする場合がある。
【0015】
以下、図面により本発明を説明する。
図1は、本発明によるフック面ファスナーのもっとも好適な1例の織構造を示す斜視平面図である。面ファスナーを構成する基布の地経糸1と地緯糸2と共にフックを形成するモノフィラメント3が一体的に織成されている。ループを構成しているモノフィラメント3の、ループ頂点とループ根元の間の適当な箇所を各ループにつき1箇所切断することによりフックが形成される。地経糸と地緯糸の本数は任意に設定できるが、地経糸と地緯糸で構成される単位区域U(斜線を付した地経糸と地緯糸で区画された区域)には、フック用のモノフィラメント3が1本だけ存しており、さらに該モノフィラメントに隣接する地経糸1が地緯糸2に対してモノフィラメントと逆位相の関係で配置されている。即ち、モノフィラメントと地経糸は、地緯糸に対する上下の位置が逆に配置される。
【0016】
図2は従来の高密度フック面ファスナーの織構造を示す斜視平面図であり、図1の単位区域に相当する区域をU’で示している。U’においては、フック用モノフィラメントに近接または離れた位置にモノフィラメントと共に少なくとも1本の地経糸1が存している。従って、この単位区域ではモノフィラメントまたは地経糸1の少なくとも一方が移動するとフック用モノフィラメントの基布における位置が変わり、モノフィラメントが形成するループの配置が変位する。
【0017】
図3は、本発明のフック用ループの長さ方向の配列を示す拡大模式図であり、図1の矢印Xからの断面図である。モノフィラメント3が地緯糸2(断面で示される)と織成され、ループを形成している。1つのループから実線で示される1つのフックが形成される。向き合った1対のフックの頂点間距離をaとし、それに隣接する背中合わせの1対のフックとの頂点間距離をbとする。なお本発明において向き合った1対のフック、背中合わせの1対のフックとは、完全に向かい合っているまたは完全に背中合わせの状態にある場合の他に、図1のようにある程度の角度をもって向かい合っている又は背中合わせの状態にある場合のフック対を含んでいる。
【0018】
図4は、従来の高密度フック面ファスナーのフック用ループの長さ方向の配列を示す拡大模式図であり、図2の矢印Xからの断面図である。図3と同様に、向き合った1対のフックの頂点間距離をaとし、それに隣接する背中合わせのフックとの頂点間距離をbとして、それらを図3の本発明のフックの配列と比較すると、a:bの比は異なっている。
【0019】
本発明において、フック形成用ループは、図1に示されるように、1本または複数本(図1では1本)の緯糸の下をくぐる(沈み)と、次の1本または複数本(図1では1本)の緯糸の上を浮き、その浮いている状態でループを形成し、そして次の緯糸の下をくぐるようにして形成されるのが好ましい。
地経糸を3−1織組織(隣り合う3本の経糸が3本単位で緯糸の下をくぐり、次の緯糸の上に浮き、そして次の緯糸の下にくぐり、そして該3本の経糸に隣り合う経糸が1本で該3本の経糸と反対のくぐり・浮き構造(浮き・沈み構造)を有している織組織)とし、フック形成用ループ糸は、3本経糸を構成する経糸間に3本経糸の浮き沈み関係とは逆の関係で織り込まれ、ループの一方の根元は3本経糸の間に存在し、もう一方の根元は、該3本経糸の隣に存在する1本経糸の向こうに存在している3本経糸の間に存在している。このように、フックを形成することとなるループは、一方の根元ともう一方の根元が、異なる経糸と異なる緯糸の間に存在していることが好ましい。
【0020】
地経糸組織としては、上記したように3−1織組織がもっとも好ましいが、2−1織組織、4―1織組織等であっても、さらには2―2織組織や3−2織組織等であってもよい。しかしながら、1−1の平織の組織の場合には、フックを形成しているループ糸と該ループ糸に隣接する地経糸が、地緯糸に対して逆位相の関係で配置することができない。
なお地緯糸に関しては、1本単位で地経糸に対して浮き沈み構造を構成していても、また複数本単位で構成していてもよい。本発明において、地経糸、地緯糸及びフック形成用モノフィラメントを構成する繊維素材に関しては特に限定されるものではないが、ナイロンー6やナイロンー66で代表されるポリアミド類やポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル類などが好適に使用される。
【0021】
本発明のフック面ファスナーはループ面ファスナーまたは表面にループ状の繊維構造を有する不織布と共に使用される。本発明のフック面ファスナーは、通常のループ面ファスナーにも使用できる。その特徴をより発揮するのは、ループが細繊度のマルチフィラメントで構成され、その密度が50〜500/cm2の高密度のループ面ファスナーである。また単繊維繊度が1〜20デニールの短繊維または長繊維からなる不織布で、その表面に多数のループが立設する不織布も好適に使用できる。不織布のループは、狭義のループ形状の他に、フックと係合する長い繊維端を持つものでもよい。
【0022】
ループ面ファスナーを構成するマルチフィラメントの材料としては特に限定されるものでないが、ナイロンー6やナイロンー66で代表されるポリアミド類やポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル類などが好適に使用される。またループ面ファスナーとして不織布を用いる場合には、その不織布を構成する繊維の種類に関しても特に限定されるものではないが、木綿、羊毛等の天然繊維、レーヨン、アセテート等の再生繊維又は半合成繊維、さらにナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維等の合成繊維のいずれであってもよい。好ましくは、フックによる損傷が少ないことから合成繊維である。不織布は、短繊維をニードルパンチなどにより絡合させて不織布としたものであっても、また長繊維からなるスパンボンド不織布であっても良い。
【0023】
本発明によるフック面ファスナーをループ面ファスナーと係合して、その性能をJIS−L−3416に従って測定すると、接着強さ及び接着強さの保持率は従来の高密度フック面ファスナーと比較して同等以上で、繰り返し剥離2000回後における相手ループ面ファスナー生地の損傷度合いは、従来品と比べ極めて少なかった。
また、面ファスナーが取り付けられている本体生地への損傷の可能性をJIS−L−1096、6−17 E法(マーチンデール法)により評価した。フック面ファスナーを試料ホルダに取り付け、標準摩擦布側に本体生地を取り付け、50回摩擦後の本体生地の損傷度合いを外観判定した結果、従来の高密度フック面ファスナーと比較して本発明のフックファスナーが本体生地を損傷させる度合いは極めて少なかった。
【0024】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を説明する。
実施例1および比較例1
地経糸(1)にナイロンー66、140d/14f,地緯糸(2)にナイロンー66、110d/24f,フック形成用ループ糸(3)にナイロンー66、120d/1fを使用して、図1に示す織構成の未カットループ織テープを作成し、常法により、熱固定、バックコート処理後、ループの一片をカットしてフックを形成し、本発明の面ファスナーを得た。得られた面ファスナーのフック密度は143個/cm2、フック長さ方向の配置度は、1:1.35であった。尚、同一の糸使いで、図2の織構成で未カットループテープを作製し、同じ加工方法で従来タイプの高密度フック面ファスナーを作製し、比較試料とした(比較例1)。該面ファスナーのフック密度は143個/cm2、フック長さ方向の配置度は1:0.51であった。
【0025】
これらのフック面ファスナーを単繊維繊度6.1デニールのナイロンー6マルチフィラメント(110d/18f)を用いてなるループ植設密度が250本/cm2である起毛トリコットをループ面ファスナーとして接着強さ、繰り返し剥離後のループ面ファスナーの損傷程度、及び本体生地(加工糸ニット生地)への損傷度を評価した。表1より、本発明のフック面ファスナーは従来の高密度フック面ファスナーと比べ、初期及び繰り返し剥離後の接着力は良好で、且つ、ループ面ファスナー及び本体生地(加工糸ニツト生地)ともに損傷の少ないことがわかる。
【0026】
実施例2および比較例2
フック形成用ループ糸をナイロン66、100d/1fにした以外は実施例1と同様にして、本発明のフック面ファスナー及び従来タイプの高密度フック面ファスナー(比較例2)を作製した。得られた面ファスナーのフック密度及びフック長さ方向の配置は各々187個/cm2、1:0.80及び187個/cm2,1:0.40であった。これらの面ファスナーを単繊維繊度3dのポリエステルニードルパンチをループ面ファスナーとして、接着強さ、接着強さ保持率及び繰り返し剥離後のループ面ファスナーの損傷度を評価した。結果を表2に示す。
これより、本発明のフック面ファスナーは従来品に比べ、接着力及び保持率は良好で且つ、ループ面ファスナーの損傷が極めて少ないことがわかる。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、高密度で柔軟でかつループ状係合素子の損傷の少ないフック面ファスナーが得られる。本発明のフック面ファスナーは、通常のループ面ファスナーの他、ループ密度の高いループ面ファスナーや起毛状態の不織布と使用でき、それらのループの損傷を大幅に改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】:本発明のフック面ファスナーの1例の織構造を示す斜視平面図。
【図2】:従来の高密度フック面ファスナーの織構造を示す斜視平面図。
【図3】:本発明のフック用ループの長さ方向の配列を示す拡大模式図。
【図4】:従来の高密度フック面ファスナーのフック用ループの長さ方向の配列を示す拡大模式図。
【符号の説明】
1:地経糸
2:地緯糸
3:フック用モノフィラメント
U、U’:地糸により形成される単位区域
Claims (4)
- 繊度100〜200デニールのフックを形成するループ糸と該ループ糸に隣接する地経糸が、地緯糸に対して逆位相の関係で配置されており、隣り合う3本の地経糸が3本単位で地緯糸の下をくぐり、次の地緯糸の上に浮き、そして次の地緯糸の下をくぐり、そして該3本の地経糸に隣り合う地経糸が1本で該3本の地経糸と反対のくぐり・浮き構造を有し、フック形成用ループ糸は3本地経糸を構成する地経糸間に3本地経糸の浮き沈み関係とは逆の関係で織り込まれ、ループの一方の根元は3本地経糸の間に存在し、もう一方の根元は、該3本地経糸の隣に存在する1本地経糸の向こうに存在している3本地経糸の間に存在している組織を有しており、80〜200個/cm2のフック密度を有することを特徴とするフック面ファスナー。
- 長さ方向に配列されたフック状係合素子において、向かい合う関係にある一対のフック頂点間距離aと、それに隣接する背中合わせの関係にあるフックとの頂点間距離bの比であるa:bが、1:0.58〜1:1.75の範囲にフック状係合素子が配列されている請求項1に記載のフック面ファスナー。
- 請求項1記載のフック面ファスナーと、単繊維繊度2〜20デニールのマルチフィラメントからなる多数のループが密度50〜500個/cm2で立設する編織製のループ面ファスナーから構成される面ファスナー。
- 請求項1記載のフック面ファスナーと、単繊維繊度1〜20デニールの繊維からなる不織布でその表面に多数のループが立設する起毛状態の不織布から構成される面ファスナー。
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