JP4415399B2 - 組合せ部品及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の部材を組み合わせて、スペーサやワッシャなどの用途に使用し得る組合せ部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
例として、自動車の各部品をフレームなどに取付ける際に、フレームなどからの振動が、該部品に伝達されて性能の低下や特性の劣化などが進行することを防止するために、ゴムや金属メッシュなどの制振材を介在して部品を締結するようにしている。このような制振材を部品の取付に用いる場合、各種の締結用部品など、複数の部材を組み合わせて用いる組合せ部品が用いられる。
【0003】
図19は、第1の従来技術の組合せ部品を説明する分解断面図である。この従来技術では、車載部品1をフレーム2に取付ける際に、前述したようなフレーム2からの振動が車載部品1に直接伝達しないように、例として金属メッシュなどを円筒状に形成した制振材3を用いる。車載部品1の取付穴4に金属製筒状のスペーサ5を挿通し、車載部品1の両側のスペーサ5にそれぞれ制振材3を装着する。制振材3の軸線方向両側に平板状のワッシャ6をそれぞれ配置し、これらにボルト7を挿通する。ボルト7をフレーム2のネジ穴8にねじ付けることにより、車載部品1がフレーム2に取付けられる。このとき、スペーサ5は、ボルト7のねじ付け時に制振材3が押し潰されないようにしている。本従来技術では、スペーサ5と一対のワッシャ6とが前記組合せ部品を構成している。
【0004】
図19の従来技術のスペーサ5やボルト7に代えて、図20に示される締結用部品9が用いられることがある。以下、図19を併せて参照する。締結用部品9は、円柱状のスペーサ部10の両側にネジ部11がそれぞれ形成されている。図19の車載部品1の取付穴4に締結用部品9を挿入してスペーサ部10を取付穴4に位置させる。車載部品1の両側からスペーサ部10に前記制振材3とワッシャ6をそれぞれ装着し、一方のネジ部11をフレーム2のネジ穴8にねじ付け、他方のネジ部11にナットをねじ付ける。これにより、車載部品1は、フレーム2に取付けられる。
【0005】
更に、図19の従来技術のスペーサ5やワッシャ6に代えて、図21に示される締結用部品12が用いられることがある。以下、図19を併せて参照する。締結用部品12は、スペーサ部材13とワッシャ14とから構成される。スペーサ部材13は、板状の座金部15に円筒状のスリーブ16が一体に形成され、スリーブ16の遊端部には、スリーブ16の径より小径の突部17が形成されて、両者の間に段差部18が構成される。前記ワッシャ14の透孔19は上記突部17が嵌着可能なサイズに形成される。
【0006】
図19の車載部品1の取付穴4に、前記制振材3が装着されたスペーサ部材13のスリーブ16を挿入してスリーブ16を取付穴4に位置させる。取付穴4から突出したスリーブ16に制振材3を装着し、スリーブ16の突部17に前記ワッシャ14を装着する。これらにボルト7を挿通して、フレーム2のネジ孔8にねじ付ける。これにより、車載部品1は、フレーム2に取付けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記図19の従来技術では、締結用部品として、スリーブ5、少なくとも2個のワッシャ6及びボルト7が必要であり、部品点数が多いという問題点がある。更に、ボルト7のスリーブ5への挿入時にワッシャ6がスリーブ5から容易にずれ、或いは脱落する。また、これにより制振材3も脱落することが多い。このため、車載部品1をフレーム2に取付ける作業性が低いという問題点が有る。
【0008】
上記図20の従来技術では、スリーブ5とボルト7に代えて、単一の締結用部品9を用いるので、図19の従来技術と比較して部品点数は削減されているが、車載部品1の取付時にはやはりワッシャが必要であり、この点でやはり部品点数が多く、また、上述したようにワッシャが脱落する恐れがあり、上記取付作業の作業性が低いという問題点がある。
【0009】
更に、上記図21の従来技術では、スリーブ5と少なくとも一対のワッシャ6に代えて、締結用部品12であるスペーサ部材13とワッシャ14とを用いるので、部品点数は削減される。一方、車載部品1の取付時にはやはりワッシャ14が必要であり、上記取付作業の作業性が低い。また、使用される制振材3の厚さによっては、前記スリーブ16を比較的長く製造する必要が有る。このようなスペーサ部材13は、機械的強度の点から板厚t1=1mm以上などの鉄材を研削して製造する。これは、上記板厚の鉄材は、プレスによる絞り加工などではスリーブ16の長さに限界があるからである。
【0010】
このため、この従来技術では、締結用部品12の製造工数が多く手間を要してコストアップを招くという問題点がある。更に、前記ワッシャ14がスペーサ部材13に着脱容易であるので、前述したように、ボルト7のスペーサ部材13への挿入時にワッシャ14がスリーブ16から容易にずれ、或いは脱落する。また、これにより制振材3も脱落することが多い。このため、車載部品1をフレーム2に取付ける作業性が低いという問題点が有る。
【0011】
本発明は、上記問題点を解決しようとして成されたものであり、その目的は、部品点数が削減されると共に使用時の作業性が向上され、しかも製造工数を削減することができる組合せ部品及びその製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の組み合わせ部品の製造方法は、材料の金属板に複数の透孔を打抜いた後、挿通穴31a、32aが形成される金属板の該透孔の周縁部の一方側表面をプレス加工で減肉して環状凹部34aを形成し、挿通穴31b、32bが形成される金属板の該透孔の周縁部の他方側表面をプレス加工で減肉して環状凹部34bを形成し、
各環状凹部34a、34bを含む金属板範囲をそれぞれ相互に逆方向に絞り加工して、略円板状の座金部29a、29bと、該座金部29a、29bの一方側に配置された筒状のスペーサ部33a、33bであって、各遊端部の半径方向内方側及び外方側に、該環状凹部34a、34bがそれぞれ形成されている複数の部材22、23を得て、
各部材22、23を組み合わせて組合せ部品21を構成することを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明の組合わせ部品は、第1部材22と第2部材23とを組み合わせてなる組合せ部品21であって、
該第1部材22は、略円板状の第1座金部と29a、該第1座金部29aの一方側に設けられ、第1係合部34を有する筒状の第1スペーサ部33aとを備え、
該第2部材23は、略円板状の第2座金部29bと、該第2座金部29bの一方側に設けられ、該第1部材22と第2部材23との組合せ時に該第1係合部34と係合する第2係合部35を有する筒状の第2スペーサ部33bとを備え、
前記第1係合部34は、基端部から先端部にかけて先細のテーパ状に形成されている第1スペーサ部33aの外周面であり、前記第2係合部35は、基端部から先端部にかけて拡径のテーパ状に形成されている第2スペーサ部33bの外周面である
ことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明の組合せ部品は、第1部材72と第2部材73とを組み合わせてなる組合せ部品71であって、
該第1部材72は、略円板状の第1座金部76と、該第1座金部76の一方側に設けられる筒状の第1スペーサ部74とを備え、
該第2部材73は、略円板状の第2座金部77と、該第2座金部77の一方側に設けられ、該第1部材72と第2部材73との組合せ時に第1スペーサ部74と係合する筒状の第2スペーサ部75とを備え、
前記第1スペーサ部74は、基端部から先端部の全長に亘り拡径のテーパ状に形成され、前記第2スペーサ部75は、基端部から先端部の全長に亘り先細のテーパ状に形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明の発明の組合せ部品は、第1部材82と第2部材83とを組み合わせてなる組合せ部品81であって、
該第1部材82は、略円板状の第1座金部86と、該第1座金部86の一方側に設けられ、第1係合部88を有するする筒状の第1スペーサ部84とを備え、
該第2部材83は、略円板状の第2座金部87と、該第2座金部87の一方側に設けられ、該第1部材82と第2部材83との組合せ時に該第1係合部88と係合する第2係合部89を有する筒状の第2スペーサ部85とを備え、
前記第1係合部88は、前記第1スペーサ部84の先端部において半径方向外方側に突出する環状突起88であり、前記第2係合部83は、前記第2スペーサ部85の先端部において半径方向内方側に突出する環状突起83であることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明の組合せ部品の製造方法は、材料の金属板に複数の透孔を打抜き、複数の透孔の周縁部をプレス加工で折り曲げて、係合部88、83を有する筒状のスペーサ部84、85を形成し、該スペーサ部84、85の基端部を含む範囲を打抜いて、略円板状の座金部86、87と、該座金部86、87の一方側に設けられた該スペーサ部84、85とを有する複数の部材82、83を得て、複数の部材82、83の各スペーサ部84、85を相互に半径方向に内外となるように組み合わせ、半径方向内方の該スペーサ部84をプレス加工で拡径するように折り曲げて、各部材82、83のスペーサ部84、85の各係合部88、83を相互に係合させるようにしたことを特徴とする。
【0017】
【作用】
上記組合せ部品を構成する際には、材料の金属板に複数の透孔を打抜いた後、複数の透孔の周縁部の相互に反対側表面にそれぞれ環状凹部をプレス加工で形成し、各透孔の該環状凹部を含む範囲を絞り加工して、略円板状の座金部と、該座金部の一方側に配置された筒状のスペーサ部を有する複数の部材を得て、各部材を組み合わせて組合せ部品を構成する。
【0018】
このようにして構成される組合せ部品は、第1部材と第2部材とを組み合わせてなり、該第1部材は、略円板状の第1座金部と、該第1座金部の一方側に設けられた筒状の第1スペーサ部であって、該第1スペーサ部の先端部に、該先端部の半径方向外方側に係合凹部が形成されている第1スペーサ部とを備え、該第2部材は、略円板状の第2座金部と、該第2座金部の一方側に設けられた筒状の第2スペーサ部であって、該第2スペーサ部の先端部に、該先端部の半径方向内方側に係合突部が形成されている第2スペーサ部とを備えている。
【0019】
このような本発明の組合せ部品を一例として締結用の部品やスペーサとして用いる場合、ボルトなどの締結手段以外には、上記組合せ部品のみでよく、スリーブやワッシャなどを組合せて用いる必要が解消される。これにより、締結時に使用される部品の点数を削減することができる。
【0020】
本発明の組合せ部品の他の製造方法は、材料の金属板に複数の透孔を打抜き、複数の透孔の周縁部をプレス加工で折り曲げて、係合部を有する筒状のスペーサ部を形成し、該スペーサ部の基端部を含む範囲を打抜いて、略円板状の座金部と、該座金部の一方側に設けられた該スペーサ部とを有する複数の部材を得て、複数の部材の各スペーサ部を相互に半径方向に内外となるように組み合わせ、半径方向内方の該スペーサ部をプレス加工で拡径するように折り曲げて、各部材のスペーサ部の各係合部を相互に係合させるようにしている。
【0021】
このようにして構成される組合せ部品は、第1部材と第2部材とを組み合わせてなり、該第1部材は、略円板状の第1座金部と、該第1座金部の一方側に設けられ、第1係合部を有する筒状の第1スペーサ部とを備え、該第2部材は、略円板状の第2座金部と、該第2座金部の一方側に設けられ、該第1部材と第2部材との組合せ時に該第1係合部と係合する第2係合部を有する筒状の第2スペーサ部とを備えている。
【0022】
本発明において、前記第1係合部は、基端部から先端部にかけて先細のテーパ状に形成されている第1スペーサ部の外周面であり、前記第2係合部は、基端部から先端部にかけて拡径のテーパ状に形成されている第2スペーサ部の外周面である場合がある。
【0023】
本発明において、前記第1係合部は、前記第1スペーサ部の先端部において半径方向内方側に突出する第1突部であり、前記第2係合部は、前記第2スペーサ部の先端部において半径方向外方側に突出する第2突部である場合が有る。
【0024】
このような組合せ部品が構成されると、前記第1、第2部材は、第1係合部と第2係合部との相互の係合により固定されるので、組合せ部品に所定の介在材を装着して物品に取付ける際に、組合せ部品が相互に分離して介在材が脱落することが防止される。従って、介在材などを物品に取付ける際の作業性が格段に向上される。
【0025】
また、本発明の組合せ部品は、前記一対の部材を用いて構成されるので、必要とされる介在材の厚さが大きくなっても、各締結用部品の前記筒状のスペーサ部の軸線方向の長さは、介在材厚さ未満の長さでよい。従って、上記各締結用部品を研削加工以外のプレス加工などの製法で製造することが可能になり、製造工数を削減することができ、コストダウンを図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明を実施例について以下に説明する。図1〜図8に本発明の第1の実施例を示す。図1は本実施例の組合せ部品である組合せワッシャ21の分解状態の正面図であり、図2はワッシャ部材23の平面図であり、図3は組合せワッシャ21の断面図であり、図4は組合せワッシャ21の使用状態を説明する正面図であり、図5は組合せワッシャ21の正面図であり、図6は組合せワッシャ21の変形例を示す断面図であり、図7は組合せワッシャ21の他の変形例を示す断面図であり、図8は組合せワッシャ21に関連する構成の分解斜視図である。
【0027】
以下、図4を参照して、本実施例について説明する。本実施例は、例として、自動車のエンジン24のシリンダブロック25に固定されているシリンダヘッド26に連結されているエキゾーストマニホールド(以下、エキマニ)27に関連して説明される。内部をエンジン24からの高温の燃焼排ガスが通過しているエキマニ27には、遮熱カバー28が装着され、遮熱カバー28に内蔵されている断熱材(図示せず)などが、エキマニ27からの輻射熱を遮断し、更に、エキマニ27からの騒音を吸収するなどして、外部に放散される熱や騒音を抑制する機能を実現している。
【0028】
このような遮熱カバー28をエキマニ27に取付ける際に、後述するような組合せワッシャ21を用いる。以下、図5及び図8を併せて参照する。組合せワッシャ21は、鉄板などの金属板を後述するようにプレス加工して形成される第1部材及び第2部材を含む複数の部材であるワッシャ部材22、23を用い、これらを相互に組み合わせることにより構成される。組合せワッシャ21は、第1座金部及び第2座金部である一対のワッシャ部29a,29bと、これらと一体で長さL1の円筒状のスペーサ部30とを備えている。
【0029】
以下、図1〜図3を併せて参照する。ワッシャ部材22は、ボルトなどの挿通穴31aを有する円板状の前記ワッシャ部29aと、挿通穴31aと連通する挿通穴32aを有し、ワッシャ部29aに対してほぼ直立し、ワッシャ部29aと一体に形成される長さL2の円筒状のスペーサ部33aとを備える。スペーサ部33aの遊端部付近には、図1及び図3に示されるように、スペーサ部33aの半径方向外方が減肉された外径L21の環状凹部34aが形成されている。
【0030】
他方のワッシャ部材23は、ボルトなどの挿通穴31bを有する円板状の前記ワッシャ部29bと、挿通穴31bと連通する挿通穴32bを有し、ワッシャ部29bに対してほぼ直立し、ワッシャ部29bと一体に形成される長さL3の円筒状のスペーサ部33bとを備える。各長さL1、L2、L3の間には下式の関係がある。
【0031】
L1=L2+L3 ・・・(1)
スペーサ部33bの遊端部付近には、図1及び図3に示されるように、スペーサ部33bの半径方向内方側が減肉された内径L22の環状凹部34bが形成されている。
【0032】
前記環状凹部34aの外径L21は、環状凹部34bの内径L22とほぼ同一のサイズか僅かに小さく形成される。従って、各ワッシャ部材22、23は、環状凹部34aを環状凹部34bに圧入することによって組み合わされる。これにより、ワッシャ部材22、23が組み合わされて構成される組合せワッシャ21において、各ワッシャ部材22、23が相互に機械的に結合され、ワッシャ部材22、23が相互に離脱する事態が防止される。このように、各ワッシャ部材22、23を組み合わせることにより、各スペーサ部33a、33bが前記スペーサ部30を構成する。
【0033】
本実施例の組合せワッシャ21は、各ワッシャ部材22、23を、材料の金属板に複数の挿通穴31a、31b、32a、32bの穴径よりも小径の透孔を打抜いた後、これらの透孔の周縁部の相互に反対側表面に、前記それぞれ環状凹部34a、34bとなる減肉部をプレス加工で形成する。この後に、各透孔の周囲の環状凹部34a、34bを含む範囲を絞り加工して、前記座金部29a、29bと、座金部29a、29bの一方側に配置された筒状のスペーサ部33a、33bを有するワッシャ部材22、23を得て、各ワッシャ部材22、23を組み合わせて組合せワッシャ21を構成する。
【0034】
このとき、組合せワッシャ21が、前記絞り加工などのプレス加工工程で製造可能なのは、組合せワッシャ21の前記スペーサ部33a33bを、図7に示す組合せワッシャ21のスペーサ部30の長さL1より短い、絞り加工が可能な長さに選ばれているからである。
【0035】
以下、組合せワッシャ21の使用法について説明する。図4及び図7に示されるように、前記ワッシャ部材22、23を準備する。前記遮熱カバー28のボルト穴42に対して、各ワッシャ部材22、23の遊端部を対向させ、遮熱カバー28とワッシャ部材22、23との間、少なくとも遮熱カバー28とエキマニ27側のワッシャ部材22、23との間に、例としてワイヤメッシュなどからなり挿通穴を有する円環状の制振材41、42を挟み、各制振材41、42の間に遮熱カバー28を挟む。これにより、組合せワッシャ21に制振材41、42及び遮熱カバー28が挟まれた組立体が構成される。この組立体にボルトを挿通して前記エキマニ27に遮熱カバー28を取り付ける。
【0036】
このような組合せワッシャ21を用いる場合、締結用の部品として必要なのは、ボルトなどの締結手段以外には、上記組合せワッシャ21のみである。このため、スリーブやワッシャなど他種の締結用部品を組合せて用いる必要が解消される。これにより、締結時に使用される部品の点数を削減することができる。
【0037】
本実施例の変形例として、ワッシャ部材22のスペーサ部33aの遊端部を、例として図6に示されるように、スペーサ部33aの半径方向外方側が先細状に薄肉となるテーパ面である係合凹部34を有するように形成し、ワッシャ部材23のスペーサ部33bの遊端部を、例として図6に示されるように、スペーサ部33bの半径方向内方側が先細状に薄肉となるテーパ面である係合凹部35を有するように形成するようにしてもよい。
【0038】
このような実施例においても、前述した実施例で説明した作用効果と同様な作用効果を達成することができる。
【0039】
本実施例の他の変形例として、ワッシャ部材22のスペーサ部33aの遊端部を、例として図7に示されるように、スペーサ部33aの遊端部を円弧状に凸の突部36を構成し、ワッシャ部材23のスペーサ部33bの遊端部を、例として図7に示されるように、スペーサ部33bの遊端部を円弧状に凹状の凹部37を有するように形成するようにしてもよい。
【0040】
このような実施例においても、前述した実施例で説明した作用効果と同様な作用効果を達成することができる。
【0041】
図9〜図13は、本発明の第2実施例を示す図である。図9は本実施例の組合せワッシャ50の分解した状態の正面図であり、図10は組合せワッシャ50を構成するワッシャ部材51の平面図であり、図11は組合せワッシャ50の組み合わされた状態の側面図であり、図12は組合せワッシャ50の使用法を説明する正面図であり、図13は組合せワッシャ50に関連する構成の分解斜視図である。
【0042】
本実施例の組合せワッシャ50は、一例として、前記第1の実施例と同様に、図4を参照して説明されたようなエキマニ27に遮熱カバー28を装着する際に用いられる。本実施例の組合せワッシャ50は、一対のワッシャ部材51、52を組み合わせて構成される。
【0043】
ワッシャ部材51は、例として板厚1.6mmの鉄板などから後述するように絞り加工で形成される。ワッシャ部材51は、前記第1の実施例の組合せワッシャ21における座金部29a,29bが平板環状であったのに対して、平板環状の平板部53と、平板部53の外周縁部から立ち上がる外周壁部54とを含む深皿状のワッシャ部55を備えている。また、ワッシャ部材51は、平板部53と一体に形成される長さL4の円筒状のスペーサ部56を備えている。スペーサ部56の遊端部付近の形状は、第1実施例の場合と同様であり、例として、スペーサ部56の半径方向外方が減肉された環状凹部57が形成されている。
【0044】
ワッシャ部材52は、ワッシャ部材51と同様な材料から同様な加工法で形成される。ワッシャ部材52は、平板環状の平板部58と、平板部58の外周縁部から立ち上がる外周壁部59とを含む深皿状のワッシャ部60を備えている。また、ワッシャ部材52は、平板部58と一体に形成される長さL5の円筒状のスペーサ部61を備えている。スペーサ部61の遊端部付近の形状は、第1実施例の場合と同様であり、スペーサ部61の半径方向内方が減肉された環状凹部62が形成されている。
【0045】
このようなワッシャ部材51、52を組み合わせることにより、図11に示されるような、スペーサ部56、61が組み合わされてなる長さL6
L6=L4+L5 ・・・(2)
のスペーサ部63と、ワッシャ部55、60とを有しボルトなどの挿通穴64、65を有する組合せワッシャ50が構成される。
【0046】
このような組合せワッシャ50は、以下のようにして形成される。例として、板厚1.6mmの鉄板などの金属板を、前記ワッシャ部55、60の外形に対応する形状に切断し、スペーサ部56、61の挿通穴64、65に対応する形状の穴を形成する外形加工処理(ブランキング)を施す。次に、圧縮加工などで金属板の両面に前記環状凹部57、62を構成すべく減肉部を形成する。次に、絞り加工などでワッシャ部55、60からスペーサ部56、61を立ち上げ、平板部53、58から外周壁部54、59を立ち上げるように変形加工する。このようにして、組合せワッシャ50が形成される。このとき、組合せワッシャ50が、前記絞り加工などのプレス加工工程で製造可能なのは、組合せワッシャ50のワッシャ部材51、52の前記スペーサ部56、61を、図11に示す組合せワッシャ50のスペーサ部63の長さL6より短い、絞り加工が可能な長さに選ばれているからである。
【0047】
以下、組合せワッシャ50の使用法について説明する。図4を併せて参照する。本実施例では、一対のワッシャ部材51、52を含む複数組の組合せワッシャ50を準備する。前記遮熱カバー28のボルト穴42に対して、各組合せワッシャ50のスペーサ部56、61を対向させ、遮熱カバー28と各ワッシャ部材51、52のワッシャ部55、59との間、少なくとも遮熱カバー28とエキマニ27側のワッシャ部55、59との間に、例としてワイヤメッシュなどからなり挿通穴69を有する円筒状で軸線方向の長さL7(>L6/2)の制振材70を挟み、各ワッシャ部材51、52の各環状凹部57、62を相互に噛み合わせる。
【0048】
このようにして、内部に制振材70が保持された前記組合せワッシャ50が構成される。図13に示されるように、遮熱カバー28に装着された組合せワッシャ50にボルト66を挿通し、このボルト66をエキマニ27のボス部67のボルト穴68にねじ付ける。このようにして、組合せワッシャ50を用いて、遮熱カバー28をエキマニ27に取り付ける。
【0049】
このような実施例においても、前記第1の実施例において説明した作用効果と同様な作用効果が達成されるのは明らかである。更に、本実施例の組合せワッシャ50では、ワッシャ部材51、52の各ワッシャ部55、60が深皿状に形成されているので、一対のワッシャ部材51、52で挟まれた制振材70が確実に保持され、制振材70の半径方向の位置ずれや振動を抑制することができるという作用効果も併せて達成される。
【0050】
また、本発明では、制振材70として、前記ワイヤメッシュに限定されず、例として、ガラスクロスやセラミック繊維などの無機繊維やゴムなどの材料を用いることが可能である。このような材料を用いた場合、無機繊維やゴムなどは経時変化で表面から剥離を生じることがある。本実施例の組合せワッシャ50では、前記深皿状のワッシャ部55、60によって剥離する材料を外部に脱落することなく保持することができ、剥離による制振材70の減少による制振作用の低下を防止することができる。また、この制振作用の低下防止の点で、組合せワッシャ50を構成する一対のワッシャ部材51、52の外周壁部54、59の先端部が実質的に相互に接触するように、組合せワッシャ50を形成するようにしてもよい。
【0051】
また、このような組合せワッシャ50を構成するワッシャ部材51、52は、上記組合せワッシャ50を構成するために用いられるに限らず、単一個の部品としても用いられる。即ち、通常の座金(ワッシャ)に代えて用いることなどが可能である。これにより、通常の座金の機能に加え、各実施例の組合せワッシャ21,50の前記スペーサ部33a、33b,56、61のスペーサ機能を利用して、座金とスペーサとが組み合わされて達成される機能を、単一個の組合せワッシャ21,50で達成することができる。
【0052】
図14は本発明の第3実施例の組合せワッシャ71の断面図である。以下、図14を参照して、本実施例について説明する。本実施例の組合せワッシャ71は、前記第1実施例の組合せワッシャ21と類似した構成と製造法を有し、本実施例において、第1実施例の組合せワッシャ21と対応する部分には同一の参照符号を付す。
【0053】
本実施例の特徴は、第1実施例においてワッシャ部材22、23のスペーサ部33a、33bがワッシャ部29a、29bに対してほぼ直立した状態に形成され、しかも、その遊端部に環状凹所34a、34bが形成されていたのに対し、各ワッシャ部材72、73の各スペーサ部74、75をワッシャ部76、77に対してそれぞれ傾斜させたテーパ部として形成し、さらに、各スペーサ部74、75の遊端部に第1実施例における環状凹所34a、34bが形成されていない点にある。
【0054】
本実施例において、一例として、ワッシャ部材72のスペーサ部74は、ワッシャ部76から離反するに従い拡径するテーパ状に形成され、ワッシャ部材73のスペーサ部75は、ワッシャ部77から離反するに従い縮径するテーパ状に形成される。
【0055】
以下、組合せワッシャ71の製造法の一例を説明する。鉄板などの金属板に各ワッシャ部材72、73の挿通穴78、79に相当する透孔をプレスによる穴あけ工程で形成した後、ワッシャ部材72を形成する金属板に対して、図14に二点鎖線で示すようにスペーサ部74をワッシャ部76からほぼ直立するように形成する。一方、ワッシャ部材73を形成する金属板に対して、スペーサ部75をワッシャ部76から離反するに従い縮径するようにテーパ状に形成する。このとき、直円筒状のスペーサ部74の外径L8は、スペーサ部75の先端部の内径L9よりも小さく形成される。
【0056】
この後、ワッシャ部材72、73の間に、前記実施例における制振材などを挟んで直円筒状のスペーサ部74をスペーサ部75内に挿入し、ワッシャ部材73側からスペーサ部74の内径よりも大径の治具を挿入してプレスしスペーサ部74を前述のようにテーパ状に塑性変形させる。
【0057】
このようにして、スペーサ部74に図14の二点鎖線で示されるスペーサ部75が係合する。ワッシャ部材72、73が相互に離反しようとすると、スペーサ部74、75が相互に係合し、ワッシャ部材72、73の離反が阻止される。
【0058】
このようにして、例として遮熱カバー28のボルト穴42に制振材を挟んで装着された組合せワッシャ71は、ワッシャ部材72、73が相互に結合された状態を保持することができ、ワッシャ部材72、73の遮熱カバー28からの脱落が防止され、また、挟まれている制振材が脱落することが防止される。これにより、遮熱カバー28をエキマニ27に装着する工程が格段に簡略化される。
【0059】
図15は本発明の第4実施例の組合せワッシャ81の断面図であり、図16〜図18は本実施例の組合せワッシャ81の製造工程を説明する断面図である。以下、図15を参照して、本実施例の組合せワッシャ81の構成について説明する。
【0060】
本実施例の特徴は、組合せワッシャ81の各ワッシャ部材82、83の各スペーサ部84、85をワッシャ部86、87に対してほぼ直立した勅円筒状にそれぞれ形成し、さらに、スペーサ部84の遊端部に半径方向外方に突出する環状突起88を形成し、スペーサ部85の遊端部に半径方向内方に突出する環状突起89を形成したことである。
【0061】
このとき、環状突起88の外径L10は、環状突起89が形成する透孔90の穴径L11よりも大きく、スペーサ部85の内径L12程度かそれよりも小さく選ばれる。また、前記透孔90の穴径L11は、スペーサ部84の外径L13程度かそれよりも小さく形成される。従って、スペーサ部84に対してスペーサ部85が図15の二点鎖線で示すように組み合わされた状態で、環状突起88、89がスペーサ部85の内周面及びスペーサ部84の外周面にそれぞれ当接してワッシャ部材82、83が相互に結合される。また、仮に、ワッシャ部材82、83が相互に軸線方向にずれた場合でも、環状突起988、89が相互に係合してワッシャ部材82、83が相互に離脱する事態が防止される。
【0062】
以下、図16〜図18を併せて参照して、組合せワッシャ81の製造法の一例を説明する。鉄板などの金属板に各ワッシャ部材82、83の挿通穴91、92に相当する透孔をプレスによる穴あけ工程で形成した後、ワッシャ部材83を形成する金属板に対して、プレスによる絞り加工で環状突起89を形成する。ワッシャ部材83を形成する金属板の環状突起89を囲む領域を環状突起89の突出方向と逆方向に絞り、スペーサ部85を形成する。
【0063】
一方、ワッシャ部材82を形成する図16に示す金属板93に対して、プレスによる絞り加工で環状突起88aを形成する。金属板93の環状突起88aを囲む領域を環状突起88aの突出方向と同一方向に絞り、スペーサ部85となる先細状の台形突起94を形成する。図17に示すように、台形突起94をスペーサ部85の挿通穴92内に挿入し、治具95を用いて台形突起94を金属板93に対してほぼ直立させる。これにより、図18に示されるように、環状突起8、89が相互に係合した状態になる。
【0064】
このような実施例でも、前記第3実施例で説明した作用効果と同様な作用効果を実現できるのは明らかである。
【0065】
本発明は、前記各実施例に限定されるものはなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で広範な変形例を含むものである。
【0066】
【発明の効果】
以上のように本発明に従えば、本発明の組合せ部品を一例として締結用の部品やスペーサとして用いる場合、ボルトなどの締結手段以外には、上記組合せ部品のみでよく、スリーブやワッシャなどを組合せて用いる必要が解消される。これにより、締結時に使用される部品の点数を削減することができる。
【0067】
また、本発明において、第1係合部が、基端部から先端部にかけて先細のテーパ状に形成されている第1スペーサ部の外周面であり、第2係合部が、基端部から先端部にかけて拡径のテーパ状に形成されている第2スペーサ部の外周面である場合や、前記第1係合部が、前記第1スペーサ部の先端部において半径方向内方側に突出する第1突部であり、前記第2係合部が、前記第2スペーサ部の先端部において半径方向外方側に突出する第2突部である場合、組合せ部品が構成されると、前記第1、第2部材は、第1係合部と第2係合部との相互の係合により固定されるので、組合せ部品に所定の介在材を装着して物品に取付ける際に、組合せ部品が相互に分離して介在材が脱落することが防止される。従って、介在材などを物品に取付ける際の作業性が格段に向上される。
【0068】
また、本発明の組合せ部品は、前記一対の部材を用いて構成されるので、必要とされる介在材の厚さが大きくなっても、各締結用部品の前記筒状のスペーサ部の軸線方向の長さは、介在材厚さ未満の長さでよい。従って、上記各締結用部品を研削加工以外のプレス加工などの製法で製造することが可能になり、製造工数を削減することができ、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の組合せワッシャ21の分解状態の正面図である。
【図2】ワッシャ部材23の平面図である。
【図3】組合せワッシャ21の断面図である。
【図4】組合せワッシャ21の使用状態を説明する正面図である。
【図5】組合せワッシャ21の正面図である。
【図6】組合せワッシャ21の変形例を示す断面図である。
【図7】組合せワッシャ21の他の変形例を示す断面図である。
【図8】組合せワッシャ21に関連する構成の分解斜視図である。
【図9】本実施例の組合せワッシャ50の分解した状態の正面図である。
【図10】組合せワッシャ50を構成するワッシャ部材51の平面図である。
【図11】組合せワッシャ50の組み合わされた状態の側面図である。
【図12】組合せワッシャ50の使用法を説明する正面図である。
【図13】組合せワッシャ50に関連する構成の分解斜視図である。
【図14】本発明の第3実施例の組合せワッシャ71の断面図である。
【図15】本発明の第4実施例の組合せワッシャ81の断面図である。
【図16】本実施例の組合せワッシャ81の製造工程を説明する断面図である。
【図17】本実施例の組合せワッシャ81の製造工程を説明する断面図である。
【図18】本実施例の組合せワッシャ81の製造工程を説明する断面図である。
【図19】第1の従来技術の組合せ部品を説明する分解断面図である。
【図20】第2の従来技術の締結用部品9の使用状態を示す正面図である。
【図21】第3の従来技術の締結用部品12の分解斜視図である。
【符号の説明】
21、51、71、81 組合せワッシャ
22、23、51、52 ワッシャ部材
29a、29b、55、60 ワッシャ部
27 エキマニ
28 遮熱カバー
33a、33b、56、61、74、75、84、85 スペーサ部
34、34a、34b、35、57、62 環状凹部
36 突部
37 凹部
42 ボルト穴
41、42、70 制振材
88、89 環状突起
Claims (5)
- 材料の金属板に複数の透孔を打抜いた後、挿通穴31a、32aが形成される金属板の該透孔の周縁部の一方側表面をプレス加工で減肉して環状凹部34aを形成し、挿通穴31b、32bが形成される金属板の該透孔の周縁部の他方側表面をプレス加工で減肉して環状凹部34bを形成し、
各環状凹部34a、34bを含む金属板範囲をそれぞれ相互に逆方向に絞り加工して、略円板状の座金部29a、29bと、該座金部29a、29bの一方側に配置された筒状のスペーサ部33a、33bであって、各遊端部の半径方向内方側及び外方側に、該環状凹部34a、34bがそれぞれ形成されている複数の部材22、23を得て、
各部材22、23を組み合わせて組合せ部品21を構成することを特徴とする組合せ部品の製造方法。 - 第1部材22と第2部材23とを組み合わせてなる組合せ部品21であって、
該第1部材22は、略円板状の第1座金部と29a、該第1座金部29aの一方側に設けられ、第1係合部34を有する筒状の第1スペーサ部33aとを備え、
該第2部材23は、略円板状の第2座金部29bと、該第2座金部29bの一方側に設けられ、該第1部材22と第2部材23との組合せ時に該第1係合部34と係合する第2係合部35を有する筒状の第2スペーサ部33bとを備え、
前記第1係合部34は、基端部から先端部にかけて先細のテーパ状に形成されている第1スペーサ部33aの外周面であり、前記第2係合部35は、基端部から先端部にかけて拡径のテーパ状に形成されている第2スペーサ部33bの外周面である
ことを特徴とする組合せ部品。 - 第1部材72と第2部材73とを組み合わせてなる組合せ部品71であって、
該第1部材72は、略円板状の第1座金部76と、該第1座金部76の一方側に設けられる筒状の第1スペーサ部74とを備え、
該第2部材73は、略円板状の第2座金部77と、該第2座金部77の一方側に設けられ、該第1部材72と第2部材73との組合せ時に第1スペーサ部74と係合する筒状の第2スペーサ部75とを備え、
前記第1スペーサ部74は、基端部から先端部の全長に亘り拡径のテーパ状に形成され、前記第2スペーサ部75は、基端部から先端部の全長に亘り先細のテーパ状に形成されている
ことを特徴とする組合せ部品。 - 第1部材82と第2部材83とを組み合わせてなる組合せ部品81であって、
該第1部材82は、略円板状の第1座金部86と、該第1座金部86の一方側に設けられ、第1係合部88を有するする筒状の第1スペーサ部84とを備え、
該第2部材83は、略円板状の第2座金部87と、該第2座金部87の一方側に設けられ、該第1部材82と第2部材83との組合せ時に該第1係合部88と係合する第2係合部89を有する筒状の第2スペーサ部85とを備え、
前記第1係合部88は、前記第1スペーサ部84の先端部において半径方向外方側に突出する環状突起88であり、前記第2係合部83は、前記第2スペーサ部85の先端部において半径方向内方側に突出する環状突起83であることを特徴とする組合せ部品。 - 材料の金属板に複数の透孔を打抜き、複数の透孔の周縁部をプレス加工で折り曲げて、係合部88、83を有する筒状のスペーサ部84、85を形成し、該スペーサ部84、85の基端部を含む範囲を打抜いて、略円板状の座金部86、87と、該座金部86、87の一方側に設けられた該スペーサ部84、85とを有する複数の部材82、83を得て、複数の部材82、83の各スペーサ部84、85を相互に半径方向に内外となるように組み合わせ、半径方向内方の該スペーサ部84をプレス加工で拡径するように折り曲げて、各部材82、83のスペーサ部84、85の各係合部88、83を相互に係合させるようにしたことを特徴とする組合せ部品の製造方法。
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