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JP4412616B2 - 防振装置 - Google Patents

防振装置 Download PDF

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JP4412616B2 JP2006328286A JP2006328286A JP4412616B2 JP 4412616 B2 JP4412616 B2 JP 4412616B2 JP 2006328286 A JP2006328286 A JP 2006328286A JP 2006328286 A JP2006328286 A JP 2006328286A JP 4412616 B2 JP4412616 B2 JP 4412616B2
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Description

本発明は、振動発生体とその振動発生体を支持する支持体との間に介在して、振動発生体から支持体への振動伝達を防止する防振装置に関する。
かかる防振装置として、従来、振動発生体と振動発生体を支持する支持体とのいずれか一方に取り付けられるブラケット部材と、そのブラケット部材に連結されるとともに振動発生体と支持体とのいずれか他方に取り付けられるマウント装置とを備えるものが知られている。下記特許文献1、2には、振動発生体であるエンジンから支持体である車体フレームへの振動伝達を防止するエンジンマウントが開示されている。
上記防振装置においては、マウント装置に対するブラケット部材の相対変位量を規制するために、ブラケット部材の一部を取り囲む変位規制部が設けられる。これにより、振動発生体から大振動が入力された際には、ブラケット部材の一部が変位規制部に当接してストッパーとして機能し、マウント装置に対するブラケット部材の相対変位量が規制される。
ところで、ブラケット部材は、マウント装置に連結された状態で、振動発生体及び支持体のいずれか一方に取り付けられるため、それらの位置関係に適合するように種々の形状に形成される。しかしながら、変位規制部により取り囲まれていない部分の幅方向片側が他側よりも大きく出っ張り形成されていると、局部的な応力集中が生じ易くなるために強度確保が困難になり、そのうえブラケット部材の変位規制を安定的に行うことが難しくなる傾向にある。
特開平10−169713号公報 特開平11−210812号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、ブラケット部材の変位規制部により取り囲まれていない部分の幅方向片側が他側よりも大きく出っ張り形成されている場合においても、そのブラケット部材の強度を確保しつつ、変位規制を安定的に行うことができる防振装置を提供することである。
上記課題は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る防振装置は、振動発生体と前記振動発生体を支持する支持体とのいずれか一方に取り付けられるブラケット部材と、前記ブラケット部材に連結されるとともに前記振動発生体と前記支持体とのいずれか他方に取り付けられるマウント装置と、前記ブラケット部材の一部を収容して取り囲む変位規制部材と、前記変位規制部材により取り囲まれた前記ブラケット部材の外周面を被覆するゴム層とを備える防振装置において、前記ブラケット部材が、前記変位規制部材の側方に開口した開口部に挿入されて、前記マウント装置に連結されるストッパー部と、前記ストッパー部よりも幅広で幅方向片側が他側よりも大きく出っ張り形成され、前記振動発生体と前記支持体とのいずれか一方に取り付けられる取付部と、前記開口部から突出するとともに、前記ストッパー部から幅を漸増させながら前記取付部に向けて延び、前記ストッパー部と前記取付部とを連ねる中間部とを備え、前記開口部の前記取付部が出っ張り形成された側の縁部を、前記ストッパー部側に位置ずれさせたものである。
本発明に係る防振装置では、変位規制部材の側方に開口した開口部にブラケット部材のストッパー部が挿入され、このストッパー部がマウント装置に連結された状態で変位規制部材に取り囲まれる。ブラケット部材は、取付部にて振動発生体及び支持体のいずれか一方に取り付けられ、この取付部は、ストッパー部よりも幅広で幅方向片側が他側よりも大きく出っ張り形成されている。
そして、本発明では、ブラケット部材が、ストッパー部から幅を漸増させながら取付部に向けて延びてストッパー部と取付部とを連ねる中間部を備えることにより、局部的な応力集中の発生を防いで強度を好適に確保することができる。しかも、取付部が出っ張り形成された側の開口部の縁部をストッパー部側に位置ずれさせていることにより、幅が漸増する中間部を開口部の縁部から突出させることができ、上記形状のブラケット部材の変位規制を安定的に行うことができる。
上記において、前記開口部よりも前記取付部側に突出して、前記中間部に下方から対向する対向面を有するとともに、前記ゴム層が、少なくとも前記ストッパー部の外周面と、前記中間部の前記対向面に対向する外周面とを被覆するものであり、前記対向面の前記取付部が出っ張り形成された側の突出長さを他側よりも大きくしたものが好ましい。
上記構成によれば、開口部よりも取付部側に突出して、中間部に下方から対向する対向面を有することにより、ブラケット部材の変位規制をより好適に安定して行うことができる。更に、ゴム層が、ストッパー部の外周面と中間部の対向面に対向する外周面とを被覆するものであることにより、変位規制に伴うブラケット部材へのダメージを良好に低減することができる。そのうえ、対向面の取付部が出っ張り形成された側の突出長さを他側よりも大きくしていることにより、中間部と対向面との接触面積を確保することができ、上記の対向面及びゴム層による改善効果を高めることができる。
上記において、前記ストッパー部が前記マウント装置に連結される連結部を備え、前記連結部の幅方向両側の前記ゴム層の外周面に突起群が設けられ、前記突起群の一部が、前記変位規制部材に形成された収容孔に収容されるように構成されたものが好ましい。
上記構成によれば、ゴム層に設けられた突起群の一部が変位規制部材に形成された収容孔に収容されることにより、防振装置が振動発生体や支持体に取り付けられる前の状態、例えば集積作業時や輸送作業時において、取付部に外力が入力された際にストッパー部の一部が変位規制部材から抜け出ることを防止することができる。その結果、振動発生体や支持体への取り付けの際には、ブラケット部材の位置決めを正確且つ容易に行うことができ、作業性が良好となる。
また、突起群のうち収容孔に収容されない突起は、変位規制部材の内周面に対向することになるため、防振装置が振動発生体や支持体に取り付けられた状態において、変位規制部材とゴム層との衝突により発生する打音を低減することができる。
上記において、前記変位規制部材により取り囲まれた前記ストッパー部の側面を被覆する前記ゴム層の表面に突条が並設されているものが好ましい。かかる構成によれば、ゴム層の表面に並設された突条が変位規制部材の内周の側面に対向することになるため、防振装置が振動発生体や支持体に取り付けられた状態において、変位規制部材とゴム層との衝突により発生する打音を低減することができる。
上記において、前記ゴム層が、前記ブラケット部材とは別個に加硫成形されていて、前記ストッパー部の外周面に被せて装着されるものであり、前記ゴム層の内周面に凸部が設けられるとともに、前記ストッパー部の外周面に前記凸部が嵌合する凹部が形成されているものが好ましい。かかる構成によれば、ストッパー部の外周面に、ゴム層の内周面に設けられた凸部に嵌合する凹部が形成されていることにより、ブラケット部材とは別個に加硫成形されたゴム層がストッパー部から抜け出ることを好適に抑制することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る防振装置の一例を示す斜視図である。図2は、その防振装置の分解図である。図3は、その防振装置が備えるブラケット部材と上部金具の上面図である。図4は、そのブラケット部材の側面図である。図5は、そのブラケット部材の底面図である。図6は、ブラケット部材及び上部金具の側面を示す部分断面図である。
防振装置1は、FF型自動車のエンジン(前記振動発生体に相当する。)を支持固定しつつ、そのエンジンから発生する振動を車体フレーム(前記支持体に相当する。)へ伝達させないようにするエンジンマウントであり、エンジン側に取り付けられるブラケット部材2と、車体フレーム側に取り付けられるマウント装置3と、マウント装置3に取り付けられている上部金具4(前記変位規制部材に相当する。)と、ブラケット部材2を部分的に被覆するゴム層5とを備えている。
ブラケット部材2は、アルミニウム合金材料から構成される鋳物であり、図3に示すように、ゴム層5が被せられたストッパー部9と、ストッパー部9よりも幅広で幅方向W片側(図3左側)が他側(図3右側)よりも大きく出っ張り形成された取付部7と、ストッパー部9から幅を漸増させながら取付部7に向けて延び、ストッパー部9と取付部7とをなだらかに連ねる中間部8とを備える。
ブラケット部材2は、防振装置1を組み立てた状態(図1参照)において、取付部7及び中間部8が上部金具4から突出し、ストッパー部9が上部金具4に挿入されて取り囲まれている。エンジンから大振動が入力された際には、このストッパー部9がストッパーとして機能する。ストッパー部9には、マウント装置3に連結するための軸部材としてのボルト6が挿通される挿通孔13bが設けられている。一方、取付部7には、出っ張り形成された側Dの先端近傍にエンジン吊り下げ用のねじ部材12が取り付けられている。
ブラケット部材2は、マウント装置3に連結された状態でエンジン側に取り付けられるため、それらの取付箇所の位置関係に適合するべく、取付部7の幅方向W片側が出っ張り形成されている。但し、ブラケット部材2を逆L字状にするなど、単に取付部7の幅方向W片側を出っ張り形成しただけでは、局部的な応力集中が生じて強度確保が困難になり、そのうえブラケット部材2の変位規制を安定的に行うことが難しくなる傾向にある。そこで、中間部8によってストッパー部9と取付部7とをなだらかに連ねることで、局部的な応力集中の発生を防ぎ、ブラケット部材2の強度確保を図っている。
取付部7には、ブラケット部材2の幅方向Wに沿って、一対の第1取付孔10と、出っ張り形成された側Dの先端近傍に設けられた第2取付孔11とが形成されている。第1取付孔10には、ねじ部材(不図示)の軸部が挿通される。一方、第2取付孔11には、長ねじで構成されるねじ部材12の一端が螺着される。ブラケット部材2は、第1取付孔10に挿通された上記ねじ部材と、第2取付孔11に螺着されたねじ部材12とを介してエンジン側に取り付けられる。
中間部8は、ストッパー部9から取付部7へ向けて上昇傾斜する傾斜面8aを有する。ここで、「上昇傾斜する」とは、図4に示すように、ストッパー部9から離れるにつれてブラケット部材2の外側に向かって傾斜することをいう。本実施形態では、ストッパー部9から取付部7に向けて、中間部8の幅寸法(幅方向W長さ)及び厚み寸法(図4における上下方向長さ)が漸増するように、傾斜面8aが設けられている。
ストッパー部9は、マウント装置3に連結される連結部13を備え、連結部13には、ボルト6の頭部が収納される座繰り部13aと、ボルト6の軸部が挿通される挿通孔13bとが形成されている。ストッパー部9の底面には、図5に示すように、挿通孔13bの幅方向両側に設けられた一対の位置決め孔13cと、マウント装置3の上面に当接する連結面13dとが形成されている。ストッパー部9は、上面の連結部13を除く領域、下面の連結面13dを除く領域及び側面がゴム層5によって被覆されており、ブラケット部材2の耐久性を高めるべく、上部金具4の内周面4f(図6参照)に当接した時の衝撃を抑制するように構成されている。
マウント装置3は、鉄鋼材料から構成される筒状の外枠金具3a内に、マウント部材3cが組み付けられることにより構成される。また、外枠金具3aの外周面には、貫通孔が形成された脚状の固定金具3bが接合されており、マウント装置3の車体フレームへの取り付けは、該貫通孔に挿通されたねじ部材(不図示)を用いて固定金具3bと車体フレームとを締結することにより行われる。
マウント部材3cは、ブラケット部材2に連結される筒状金具3dと、筒状金具3dに加硫成形されたゴム状弾性体3eとを備え、更にエチレングリコール等の不凍性液体が封入される液体封入室(不図示)を内蔵している。マウント装置3は、ブラケット部材2を介してエンジンから入力される振動を、ゴム状弾性体3eの弾性変形作用や封入流体の流動作用を利用して低減する機能を有する。なお、本発明において、マウント装置の構成は特に限られるものではなく、従来公知のマウント装置を適宜に採用することができる。
マウント装置3の上面には、ボルト6が螺着される雌ねじ部3fと、ブラケット部材2の位置決めに用いられる一対の位置決め突起3gとが設けられている。ブラケット部材2は、この位置決め突起3gを位置決め孔13cに嵌合させて位置決めしつつ、挿通孔13bに挿通したボルト6を雌ねじ部3fに螺着することによりマウント装置3に連結される。
上部金具4は、鉄鋼材料から構成され、その下部に外枠金具3aが一体的に接合されている。上部金具4は、その側方に開口する開口部4aと、開口部4aの外周に鍔状に張り出した縁部4bとを有し、ストッパー部9を取り囲み可能に構成されている。これにより、エンジンから大振動が入力された際には、ストッパー部9が上部金具4の内周面に当接してストッパーとして機能し、マウント装置3に対するブラケット部材2の相対変位量が規制されて、マウント装置3の耐久性が確保される。
図3に示すように、取付部7が出っ張り形成された側Dの縁部4bは、防振装置1を組み立てた状態でのストッパー部9側(図3上側)に位置ずれして形成されている。これにより、ストッパー部9を上部金具4で取り囲みつつ、幅が漸増する中間部8を縁部4bから円滑に突出させることができ、取付部7が出っ張り形成されたブラケット部材2の変位規制を安定的に行うことができる。
上部金具4の上面には、ボルト6の頭部が通過しうる面積で開口する開孔4cと、ゴム層5に設けられた突起15aが収容される収容孔4dとが形成されている。突起15a及び収容孔4dについては後述する。また、上部金具4の外周面には、貫通孔が形成されたブラケット4eが複数本接合されており、上部金具4の車体フレームへの取り付けは、該貫通孔に挿通されたねじ部材(不図示)を用いて各ブラケット4eと車体フレームとを締結することにより行われる。
外枠金具3aには、その上端部から外周側に向けてフランジ状に張り出し、ブラケット部材2の中間部8に下方から対向する対向面20が設けられている。これにより、ブラケット部材2の変位規制をより好適に安定して行うことができる。ブラケット部材2は、図5に示すように、ストッパー部9の上述した部分と共に、中間部8の対向面20に対向する外周面、即ち中間部8の下面も被覆されており、対向面20はゴム層5を挟んで中間部8に対向する。これにより、変位規制に伴うブラケット部材2へのダメージを良好に低減することができる。
本実施形態では、対向面20が、上部金具4の開口部4aよりもブラケット部材2の取付部7側(図3下側)に突出しつつ、取付部7が出っ張り形成された側Dの突出長さL1が、他側の突出長さL2よりも大きく形成されている。このため、対向面20とゴム層5とが対向する領域(図7(a)に示すハッチング領域)の面積が比較的大きくなり、変位規制時の接触面積を確保して、上述したブラケット部材2のダメージ低減効果を高めることができる。これに対して、対向面20の突出長さを一定にした場合には、対向面20とゴム層5とが対向する領域(図7(b)に示すハッチング領域)の面積が比較的小さくなり、上記のダメージ低減効果が小さくなる傾向にある。
防振装置1は、上部金具4内にストッパー部9を挿入するとともにマウント部材3cを外枠金具3a内に組み付け、ブラケット部材2の挿通孔13bに挿通されたボルト6を雌ねじ部3fに螺着して、ブラケット部材2とマウント装置3とを締結することにより組み立てられる。したがって、ブラケット部材2は、上部金具4には直接的に連結されておらず、マウント装置3上に片持ち状態で連結支持されている。なお、有頭のボルト6に代えて両切りボルトを使用してもよく、かかる場合には、その一端を予め雌ねじ部3fに螺着しておくことで、他端へのナットの螺着のみで締結を行うことができる。
ストッパー部9が備える連結部13の幅方向W両側のゴム層5の外周面には、図3、4に示すように突起群15が設けられている。突起群15を構成する突起15a、15bは、ゴム層5を部分的に隆起させてなり、各々が同等の高さで半球状に設けられている。突起群15を構成する突起のうち突起15aは、防振装置1を組み立てた状態で、図6に示すように上部金具4に形成された収容孔4dに収容される。これにより、エンジンや車体フレームへの取り付け前の状態、例えば集積作業時や輸送作業時において、取付部7に外力が繰り返し入力された場合でも、突起15aが収容孔4dにて係止されるため、ブラケット部材2のボルト6周りに沿った動きに起因してストッパー部9の一部が上部金具4から抜け出ることを好適に防止することができる。
本実施形態では、突起15aのサイズが他の突起15bよりも大きく、突起15aが収容孔4dに圧入されることから、上記の係止作用が好適に確保される。また、収容孔4dに収容されない突起15bは、上部金具4の内周面4fに圧接された状態で対向しており、このため、防振装置1がエンジンや車体フレームに取り付けられた状態において、上部金具4の内周面4fとゴム層5との衝突により発生する打音を低減することができる。
ゴム層5の側面には、幅方向W外側に膨出しながらブラケット部材2の厚み方向に延びる突条16が複数本並設されている。これにより、防振装置1がエンジンや車体フレームに取り付けられた状態において、ゴム層5の側面と、それに対向する上部金具4の内周面との衝突により発生する打音を低減することができる。なお、ゴム層5の側面に突起でなく突条16を設けていることにより、上面に突起群15を備えるゴム層5を成形金型から円滑に脱型することができる。
本発明では、突起15a、15bや収容孔4dの個数及び位置は特に限定されないが、本実施形態のように連結部13の幅方向W両側に、それぞれ収容孔4dに収容される突起15aが設けられていることが好ましい。これにより、取付部7に幅方向Wの外力が入力された場合において、ブラケット部材2のボルト6周りに沿った動きをバランスよく抑制し、ストッパー部9の一部が上部金具4から抜け出ることを防止することができる。
本実施形態では、突起15aのブラケット部材2の長さ方向(図3の上下方向)の両側に、それぞれ収容孔4dに収容されない突起15bが設けられている。片持ち状態で連結されているブラケット部材2には、取付部7が下がってストッパー部9が上がる方向に傾斜させる力が作用するが、上記構成により、突起15bが上部金具4の内周面4fにバランスよく当接して、ブラケット部材2の傾斜を効果的に防止できる。
ゴム層5は、成形金型にブラケット部材2を位置決めセットした状態で、キャビティにゴム材料を射出充填し、加硫成形することによりストッパー部9に被覆することもできるが、本実施形態では、ブラケット部材2とは別個に加硫成形したゴム層5をストッパー部9に被せて装着している。
ゴム層5の内周面の幅方向W両側には、図5に示すような凸部17が設けられており、ストッパー部9の外周面であって側面下方には、その凸部17が嵌合する凹部18が形成されている。これにより、ブラケット部材2とは別個に加硫成形したゴム層5がストッパー部9から抜け出て剥離することを好適に抑制することができる。
上述した実施形態では、防振装置がアルミニウム合金製のブラケット部材2を備える例について説明したが、これに代えて、例えば鉄製その他の金属材料製としてもよい。但し、アルミニウム合金製のブラケット部材は、鉄製の同一形状のブラケット部材と比較して軽量であるとともに共振点(振動固有値)が高く、振動レベルのピークを高周波側に移行させることができる。そのため、装置の軽量化を図りつつ、ブラケット部材自体の共振が防振性能に悪影響を与えることを抑制することができる。
本発明に係る防振装置の一例を示す斜視図 防振装置の分解図 ブラケット部材と上部金具の上面図 ブラケット部材の側面図 ブラケット部材の底面図 ブラケット部材及び上部金具の側面を示す部分断面図 対向面とゴム層とが対向する領域を示す図
符号の説明
1 防振装置
2 ブラケット部材
3 マウント装置
4 上部金具(変位規制部材)
4a 開口部
4b 縁部
4d 収容孔
4f 上部金具の内周面
5 ゴム層
7 取付部
8 中間部
9 ストッパー部
13 連結部
15 突起群
15a 突起
15b 突起
16 突条
17 凸部
18 凹部
20 対向面
D 取付部が出っ張り形成された側
L1 対向面の取付部が出っ張り形成された側の突出長さ

Claims (5)

  1. 振動発生体と前記振動発生体を支持する支持体とのいずれか一方に取り付けられるブラケット部材と、前記ブラケット部材に連結されるとともに前記振動発生体と前記支持体とのいずれか他方に取り付けられるマウント装置と、前記ブラケット部材の一部を収容して取り囲む変位規制部材と、前記変位規制部材により取り囲まれた前記ブラケット部材の外周面を被覆するゴム層とを備える防振装置において、
    前記ブラケット部材が、
    前記変位規制部材の側方に開口した開口部に挿入されて、前記マウント装置に連結されるストッパー部と、
    前記ストッパー部よりも幅広で幅方向片側が他側よりも大きく出っ張り形成され、前記振動発生体と前記支持体とのいずれか一方に取り付けられる取付部と、
    前記開口部から突出するとともに、前記ストッパー部から幅を漸増させながら前記取付部に向けて延び、前記ストッパー部と前記取付部とを連ねる中間部とを備え、
    前記開口部の前記取付部が出っ張り形成された側の縁部を、前記ストッパー部側に位置ずれさせたことを特徴とする防振装置。
  2. 前記開口部よりも前記取付部側に突出して、前記中間部に下方から対向する対向面を有するとともに、前記ゴム層が、少なくとも前記ストッパー部の外周面と、前記中間部の前記対向面に対向する外周面とを被覆するものであり、前記対向面の前記取付部が出っ張り形成された側の突出長さを他側よりも大きくした請求項1記載の防振装置。
  3. 前記ストッパー部が前記マウント装置に連結される連結部を備え、前記連結部の幅方向両側の前記ゴム層の外周面に突起群が設けられ、前記突起群の一部が、前記変位規制部材に形成された収容孔に収容されるように構成された請求項1又は2記載の防振装置。
  4. 前記変位規制部材により取り囲まれた前記ストッパー部の側面を被覆する前記ゴム層の表面に突条が並設されている請求項1〜3いずれか1項に記載の防振装置。
  5. 前記ゴム層が、前記ブラケット部材とは別個に加硫成形されていて、前記ストッパー部の外周面に被せて装着されるものであり、
    前記ゴム層の内周面に凸部が設けられるとともに、前記ストッパー部の外周面に前記凸部が嵌合する凹部が形成されている請求項1〜4いずれか1項に記載の防振装置。
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