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JP4412142B2 - 光ヘッド - Google Patents

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JP4412142B2
JP4412142B2 JP2004299581A JP2004299581A JP4412142B2 JP 4412142 B2 JP4412142 B2 JP 4412142B2 JP 2004299581 A JP2004299581 A JP 2004299581A JP 2004299581 A JP2004299581 A JP 2004299581A JP 4412142 B2 JP4412142 B2 JP 4412142B2
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Description

本発明は、フロントモニタ方式により光源の出力を制御する光ヘッド並びにそれを搭載した光再生装置及び光記録再生装置に関する。
光記録再生装置に用いられる光ヘッドの光源の出力は、様々な種類の光記録媒体の記録又は再生において正確に、温度等の環境の変化や時間的にも安定するように制御される必要がある。光ヘッドに用いられる光源としての半導体レーザは、温度変動や経年変化によって出力が変動するため、APC(Auto Power Control)によりパワー制御を行なって、光ディスク等の光記録媒体に対して照射される光ビームのパワーレベルの安定化を図ることが行なわれている。
このAPCの代表的な方式として、リアモニタ方式とフロントモニタ方式が知られている。リアモニタ方式は、半導体レーザチップの後側からレーザパッケージ内部に向かって射出される光ビームを、パッケージ内部に備えた光検出器で検出する方式である。この方式は、光検出器をレーザパッケージ内部に備えるため、光ヘッドを小型化することが可能となる。現在、このリアモニタ方式は再生専用機に用いられている。
しかしながら、リアモニタ方式は、半導体レーザの放射面とは反対側の端面から射出される光ビームを検出するため、検出精度等が悪くなるといった問題があった。従って、特に高精度が要求される記録型では、フロントモニタ方式が採用されている。フロントモニタ方式は、光源である半導体レーザから射出される光ビームの一部を分離し、その分離光を検出して半導体レーザの駆動回路にフィードバックし、その分離光の強度によって半導体レーザの出力を制御する方式である。尚、フロントモニタ方式の方がリアモニタ方式よりも高精度であるため、フロントモニタ方式を再生専用機に用いても構わない。
従来のフロントモニタ方式を採用した光ヘッド(例えば、特許文献1)について、図12及び図13を参照しつつ説明する。図12は従来の光ヘッドの概略構成を示す側面図であり、図13は従来の光ヘッドの概略構成を示す上面図である。
図12及び図13に示すように、例えば半導体レーザからなる光源1から射出された光ビームは、回折素子2においてトラッキングエラー信号生成用の3ビームに分けられ、コリメートレンズ3により平行光とされ、ビームスプリッタ4にP偏光として入射する。このビームスプリッタ4は、P偏光を約90%透過し、約10%反射する特性を有する。
ビームスプリッタ4を透過した光ビームは、図12に示すように、立ち上げ用の反射ミラー5で反射されることにより、その光路が曲げられる。そして、1/4波長板6を透過する際に円偏光とされ、対物レンズ7に入射する。対物レンズ7において光ビームは集束光とされ、光記録媒体8の情報記録面上の情報トラック上に集光される。尚、対物レンズ7は、光記録媒体8に対して少なくともフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動可能なアクチュエータ9に搭載されている。
光記録媒体8の情報記録面で反射された光は対物レンズ7を透過し、1/4波長板6において1/4波長板6までの往路と直交する方向の直線偏光に変換される。そして、反射ミラー5によって反射され、ビームスプリッタ4にS偏光として入射する。
ビームスプリッタ4はS偏光をほぼ100%反射するため、図13に示すように、ビームスプリッタ4を反射した光ビームは結像レンズ10において集束光とされ、アナモフィックレンズ11においてフォーカスエラー信号生成用の非点収差を付与される。そして、光検出器12に入射し、光検出器12の受光部において電気信号に変換される。
一方、光源1から射出された光ビームのうち、ビームスプリッタ4で反射した約10%の光ビームは、図13に示すように、フロントモニタ用の光検出器13に入射する。そして、光検出器13の受光部により光源1の出力モニタ用の電気信号に変換され、その出力モニタ用電気信号は光源1の出力のフィードバック制御に用いられる。
また、光源から射出された光ビームを分割し、その一部をフロントモニタ用の光検出器で検出することにより光源の出力のフィードバック制御を行なう方法が知られている(例えば、特許文献2)。この従来技術について、図14を参照しつつ説明する。同図に示すように、光源1から射出された光ビームは、ビームスプリッタ4に入射する。このビームスプリッタ4は、P偏光をほぼ100%透過し、S偏光をほぼ100%反射する。P偏光として入射した光ビームはビームスプリッタ4を透過し、コリメートレンズ3により平行光束に変換され、1/4波長板6に入射する。1/4波長板6により円偏光に変換された平行光束は、反射ミラー5に導かれ、中心を含む大部分が反射されて対物レンズ7に向かい、周辺の一部が反射ミラー5に入射しないまま直進して光検出器13に入射する。
対物レンズ7に向かった光ビームは、対物レンズ7により光記録媒体8の情報トラック上にスポットを形成する。そして、光記録媒体8で反射された光ビームは、再び対物レンズ7を透過し、反射ミラー5で反射され、1/4波長板6に入射する。そして、1/4波長板6によりS偏光に変換され、コリメートレンズ3を透過した後、ビームスプリッタ4により反射されて、光検出器12に入射し、電気信号に変換される。
一方、反射ミラー5に入射せずに光検出器13に向かった光ビームは、光検出器13の受光面に入射し、電気信号に変換される。この電気信号を光源1の駆動回路にフィードバックすることにより光源1の出力制御を行なう。
更に、光源から射出された光ビームの周辺光束のうちの一部を反射又は回折することにより、フロントモニタ用の光検出器に入射させて電気信号に変換し、光源の駆動回路にフィードバックすることにより光源の出力制御を行なう方法が知られている(例えば、特許文献3及び4)。ここで、「周辺光束」とは、光ビームのうち有効に記録再生に用いられる有効範囲以外の光ビームのことである。
また、光ヘッドを構成する光学素子の一部分で、光源から射出された光ビームの周辺光束の一部を反射し、フロントモニタ用の光検出器に入射させて光源の出力制御を行なう方法が知られている。例えば、回折格子、コリメートレンズ、ビームスプリッタ等の光学素子の一部分に反射面を設け、その反射面で光ビームを反射し、その反射光をフロントモニタ用の光検出器に入射させていた。
特許第2555239号公報(段落[0019]−[0020]、第1図) 特開2003−151167号公報(段落[0025]−[0033]、第1図) 特開平10−255314号公報(段落[0012]−[0016]、第1図) 特開2002−270940号公報(段落[0010]、第7図)
しかしながら、特許文献1に記載されている光ヘッドの場合、光源からの光ビームをビームスプリッタや回折素子で分岐してフロントモニタ用に光ビームを分けるため、光記録媒体に向かう記録再生用の光ビームの強度が弱くなってしまう。一方、情報の記録及び再生の高速化が要求されており、特に記録速度を上げるためには、高い強度の光ビームを光記録媒体に照射する必要がある。従って、記録再生用の光ビームを分岐してフロントモニタ用として使用することは、高速化の要求にそぐわないといった問題がある。
また、特許文献2に記載されている光ヘッドでは、光記録媒体の記録再生に用いない周辺光束を利用するため、光ビームを分岐することによる記録再生用の光ビームの強度が弱くなることはない。しかしながら、フロントモニタ用の光検出器には受光部の外側に光検出器を保持するための部分が必要となり、周辺光束を受光しようとすると、有効光束を遮ってしまうという問題があった。また、フロントモニタ用の光検出器の受光部は、光電変換効率や受光量の安定性から、入射する光束に対してほぼ垂直に保持する必要があるが、そのようにフロントモニタ用の光検出器を配置すると光ヘッドが大型化する問題があった。
また、特許文献3及び4に記載されている光ヘッドでは、フロントモニタ用の光検出器に光ビームを導くための特別な光学素子が別途必要となり、光ヘッド及びそれを用いた光記録再生装置のコストアップにつながるという問題があった。また、回折素子を用いて光ビームを回折する場合、回折角が小さい場合は、光電変換効率や受光量の安定性から、フロントモニタ用の光検出器を、入射する光束に対してほぼ垂直に保持する必要があるが、その場合、光ヘッドが大型化する問題があった。また、回折角が大きい場合は、回折効率を高めることが難しく、又、別の方向に回折された光が迷光となり、ノイズの原因や、光記録再生装置のサーボ系に悪影響を及ぼすといった問題もあった。
また、光学素子の一部分で光ビームを反射させる光ヘッドでは、光学素子自体で光ビームを反射させる必要があるため、その分、光学素子自体が大型化する問題があった。更に、ガラス製品の光学素子を用いる場合、反射面としてCカット面を設ける工程が必要となり、その分、製造コストが高くなってしまう。また、光学素子を研磨してCカット面の反射率を高めるため、別途、研磨処理やミラーコートを施すことは困難であった。
本願発明は、上記の問題を解決するものであり、光ヘッドを構成する部品、例えば、光学素子のホルダの一部に反射面を設けることにより、新に光学素子を追加しなくても、記録再生用の光ビームの強度を弱めることなく、光源の出力制御を行なうことが可能な光ヘッド及びその光ヘッドを備えた光記録再生装置を提供するものである。
請求項に記載の発明は、光源と、前記光源から射出された光ビームを光記録媒体の情報記録面に集光させる対物レンズと、前記光源と前記対物レンズとの間に設けられ、前記光源から射出された光ビームを前記対物レンズに入射させる光学素子と、前記光学素子を収納する筐体と、前記筐体の外部に設置された光検出器と、を有し、前記筐体の壁面には開口部が形成され、前記開口部の端面には、前記光源から射出された光ビームの周辺光束の一部を、前記筐体の外部に反射する反射面が形成され、前記光検出器は、前記開口部の端面に形成された前記反射面で反射されて前記開口部から前記筐体の外部に導かれた前記光ビームの周辺光束を検出することを特徴とする光ヘッドである。
この発明によると、光ビームの周辺光束の一部は筐体の開口部に形成された反射面により筐体の外部に反射され、筐体の外部に設置されている光検出器に入射する。そして、光源の出力のフィードバック制御に用いられる。一方、光ビームの中心付近の光束は対物レンズに入射する。その光ビームは対物レンズにより光記録媒体の情報記録面に集光され、情報の記録又は再生に用いられる。
請求項に記載の発明は、光源と、前記光源から射出された光ビームを光記録媒体の情報記録面に集光させる対物レンズと、前記光源と前記対物レンズとの間に設けられ、前記光源から射出された光ビームを前記対物レンズに入射させる光学素子と、壁面に開口部が形成されて前記光学素子を収納する筐体と、前記光源から射出された光ビームの周辺光束の一部を、前記筐体の外部に反射する反射面が一部分に形成され、前記一部分が前記筐体の開口部から挿入されて前記筐体内に挿入され、他の部分でその他の開口部を覆うカバーと、前記筐体の外部に設置され、前記カバーの前記反射面で反射されて前記筐体の開口部から前記筐体の外部に導かれた前記光ビームの周辺光束を検出する光検出器と、を有することを特徴とする光ヘッドである。
この発明によると、光ビームの周辺光束の一部はカバーに形成された反射面により筐体の外部に反射され、筐体の外部に設置されている光検出器に入射する。そして、光源の出力のフィードバック制御に用いられる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項のいずれかに記載の光ヘッドであって、前記反射面が周囲に比べて前記光ビームに対する反射率が高くなっていることを特徴とする。
例えば、反射面にアルミ箔等を貼ったり、反射率を高める塗料を塗ったりすることにより、反射面における反射率を高めることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項のいずれかに記載の光ヘッドであって、前記反射面が樹脂もしくは防錆剤により覆われていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光ヘッドであって、前記反射面は凹面であることを特徴とする。
請求項及び請求項に記載の光ヘッドによれば、筐体やその筐体に設置されるカバーに反射面を設けることにより、新たに光ビームを分離する光学素子を設ける必要がないため、光ヘッドのコストダウンを図ることが可能となる。さらに、筐体の側面や筐体に設置されるカバーに反射面を設けているため、光ビームの周辺光束を反射させることができ、記録再生に用いられる光ビームの強度を弱めることがない。その結果、情報の記録及び再生を高速に行うことが可能となる。そして、光学素子で光ビームを反射させる場合に比べて、光学素子を大型化する必要がないので、光ヘッドの大型化・コストの上昇を防ぐことができる。そのうえ、筐体の側面に開口部を形成し、その開口部から筐体の外部に光ビームを導いているため、筐体内にて迷光となる可能性が低くなる。その結果、記録又は再生に影響を与えずに光源の出力のフィードバック制御が可能となる。
また、請求項に記載の光ヘッドによれば、反射面の反射率を高めることで、光源の出力のフィードバック制御に用いられる光ビームの周辺光束を高感度で検出することが可能となる。
また、請求項に記載の光ヘッドによれば、反射面を樹脂で覆うことにより、経時変化による反射率の低下を防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る光ヘッドについて、図1乃至図11、図15、及び図16を参照しつつ説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施形態に係る光ヘッドの構成及び作用について図1乃至図3を参照しつつ説明する。図1は第1の実施形態に係る光ヘッドの側面図であり、図2は第1の実施形態に係る光ヘッドの上面図である。図3は、第1の実施形態に係る光ヘッドに用いられる回折素子の斜視図である。
図1及び図2に示すように、半導体レーザからなる光源1から射出された光ビームの中心付近の光束は回折素子2を透過し、回折素子2においてトラッキングエラー信号生成用の3ビームに分けられる。一方、光ビームの周辺光束の一部は、回折素子2を保持するホルダ21に設けられた反射面22により、光軸と略垂直な方向に反射させられる。光ビームの中心付近の光束は情報の記録再生に用いられ、周辺光束の一部は光源1の出力制御に用いられる。このホルダ21は、回折素子2の端部に設けられているため、光ビームの周辺光束の一部が反射されることになる。
尚、回折素子2は、光ヘッドの組み立て調整時に、光記録媒体の記録トラックに対する、±1次回折光のスポットの傾きを調整する必要がある。このため、光軸を中心に回転させることが可能なホルダに回折素子を組み込んでから、光ヘッドの筐体内に組み込む。この回折素子2のホルダ21に光ビームの周辺光束の一部を反射させる反射面22を設けている。
また、回折素子2は、型にはめて作る樹脂成型品であって、ホルダ21の機能も兼ね備えるものであってもよい。ホルダ21の機能を備えた回折素子2について図3を参照しつつ説明する。回折素子2は、図3に示すように、その中央部に回折格子2aが形成されており、回折素子2に入射した光ビームのうち、この部分を透過した光ビームが情報の記録再生に用いられる。また、回折素子2の縁には、回折素子2と直交する方向と約45°の角度をなして傾斜している反射面2bが形成されている。光源1を射出した光ビームのうち、この反射面2bにより光ビームの光軸と略直交する方向に反射された光ビームは光源1の出力制御に用いられる。反射面2bを回折素子2の縁に形成しているため、光ビームの周辺光束がこの反射面2bで反射されることとなる。
尚、反射面22、2bでの反射率を高めるために、反射面22、2bにアルミ箔を貼ったり、反射率の高い塗料を塗ったりしてもよい。
回折素子2を透過した光ビームはコリメートレンズ3により平行光とされ、ビームスプリッタ4にP偏光として入射する。このビームスプリッタ4は、P偏光をほぼ100%透過する特性を有する。ビームスプリッタ4を透過した光ビームは、図1に示すように、立ち上げ用の反射ミラー5で反射されることにより、その光路が曲げられる。そして、1/4波長板6を透過する際に円偏光とされ、対物レンズ7に入射する。対物レンズ7において光ビームは集束光とされ、光記録媒体8の情報記録面上の情報トラック上に集光される。尚、対物レンズ7は、光記録媒体8に対して少なくともフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動可能なアクチュエータ9に搭載されている。
光記録媒体8の情報記録面で反射された光ビームは対物レンズ7を透過し、1/4波長板6において1/4波長板6までの往路と直交する方向の直線偏光に変換される。そして、反射ミラー5によって反射され、ビームスプリッタ4にS偏光として入射する。
このビームスプリッタ4はS偏光をほぼ100%反射する特性を有するため、図2に示すように、ビームスプリッタ4を反射した光ビームは結像レンズ10において集束光とされ、アナモフィックレンズ11においてフォーカスエラー信号生成用の非点収差を付与される。そして、光検出器12に入射し、光検出器12は受光した光量に応じて電気信号に変換する。変換された電気信号に所定の演算を行い、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号及び再生信号を生成する。
一方、光源1から射出された光ビームのうち、ホルダ21の反射面22で反射した光ビームは、図1に示すように、光検出器13に入射する。そして、光検出器13は受光した光量に応じて光源1の出力モニタ用の電気信号に変換する。この出力モニタ用電気信号を光源1の駆動回路にフィードバックすることで光源1の出力の制御を行なう。尚、この光検出器13が本願発明の「光検出器」に相当する。
以上のように、光ヘッドを構成する回折素子2を保持するホルダ21に、光源1から射出された光ビームの一部を反射する反射面22を設けることにより、フィードバック制御のために新たな光学素子を設ける必要がなくなり、光ヘッドを小型、低コスト化することが可能となる。また、ホルダ21を回折素子2の端部に設け、そのホルダ21に反射面22を形成したことにより、回折素子2に入射する光ビームの周辺光束が反射され、その反射された光ビームを用いて光源のフィードバック制御を行なうこととなる。その結果、記録再生用の光ビームとなる回折素子2を透過する光ビームの強度を弱めることもないため、情報の記録及び再生の高速化を図ることが可能となる。また、光検出器13が光軸に対してほぼ平行に配置されていることにより、光ヘッドを薄型化できる。更に、回折素子2自体に反射面を設けていないため、回折素子2が大型化することもない。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施形態に係る光ヘッドの構成及び作用について図4を参照しつつ説明する。図4は第2の実施形態に係る光ヘッドの側面図である。
第2の実施形態に係る光ヘッドは、第1の実施形態に係る光ヘッドの構成とほぼ同じ構成を有しているが、回折素子2のホルダ21の代わりにコリメートレンズ3のホルダに反射面を設けている点が異なる。従って、第1の実施形態と異なり、コリメートレンズ3のホルダにより光ビームを反射して光源1の出力制御を行なう。
コリメートレンズ3は、筐体に直接取り付けられる場合もあるが、ホルダに取り付けられてから光ヘッドの筐体に組み込まれる場合もある。光ヘッドの性能のばらつきを抑えるために、コリメートレンズ3を透過した後の光束の平行度の調整が必要な場合や、コリメートレンズ3が数枚のレンズの組み合わせであるレンズ群からなる場合等に、ホルダが用いられる。そのような場合、図4に示すように、コリメートレンズ3をその外縁部で保持するホルダ31に反射面32を設ける。
また、コリメートレンズ3は、型にはめて作る樹脂成型品であって、ホルダ31の機能も備えるものであってよい。その場合、反射面32は、コリメートレンズ3の縁にコリメートレンズ3と直交する方向と約45°の角度をなして形成されることとなる。反射面32には、反射率を上げるために、第1の実施形態と同様に、塗料やアルミ箔等を設けてもよい。
図4に示すように、光源1から射出された光ビームは回折素子2に入射し、トラッキングエラー信号生成用の3ビームに分けられる。そして、回折素子2を透過した光ビームは、コリメートレンズ3に入射する。光ビームのうち、コリメートレンズ3を透過した光ビームは平行光とされ、情報の記録再生に用いられる。一方、光ビームの周辺光束の一部は、コリメートレンズ3を保持するホルダ31に設けられた反射面32により、光軸と略垂直な方向に反射させられる。光ビームの中心付近の光束は情報の記録再生に用いられ、周辺光束の一部は光源1の出力制御に用いられる。ホルダ31はコリメートレンズ3の端部に設けられているため、光ビームの周辺光束の一部が反射されることになる。尚、反射面32をコリメートレンズ3の縁に形成した場合は、光ビームの周辺光束がこの反射面32で反射されることとなる。
コリメートレンズ3を透過した光ビームは、第1の実施形態に係る光ヘッドと同様に、ビームスプリッタ4等を透過して対物レンズ7により、光記録媒体8の情報トラック上に集光される。そして、光記録媒体8で反射された光ビームは第1の実施形態に係る光ヘッドと同様な光路を辿って光検出器12に入射し、電気信号に変換される。
一方、ホルダ31の反射面32で反射した光ビームは、図4に示すように、光検出器13に入射する。そして、光源1の出力モニタ用の電気信号に変換され、光源1の出力のフィードバック制御に用いられる。
以上のように、光ヘッドを構成するコリメートレンズ3を保持するホルダ31に、光源1から射出された光ビームの一部を反射する反射面32を設けることにより、フィードバック制御のために新たに光学素子を設ける必要がなくなり、光ヘッドを小型、低コスト化することが可能となる。また、ホルダ31をコリメートレンズ3の端部に設けているため、コリメートレンズ3のホルダ31に反射面32を形成したことにより、コリメートレンズ3に入射する光ビームの周辺光束が反射され、その反射された光ビームを用いて光源1のフィードバック制御を行なうこととなる。その結果、記録再生用の光ビームとなるコリメートレンズ3を透過する光ビームの強度を弱めることもないため、情報の記録及び再生の高速化を図ることが可能となる。更に、コリメートレンズ3自体に反射面を設けていないため、コリメートレンズ3が大型化することもない。
尚、本実施形態においてはコリメートレンズを用いて光源1から射出された光ビームを平行光としたが、本願発明はそれに限られず、いわゆる正のレンズであればよい。つまり、光源1から射出されて発散する光ビームを、集束させて対物レンズに入射させる機能を有すればよい。例えば、平凸レンズ、両凸レンズ、メニスカスレンズ等であっても構わない。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施形態に係る光ヘッドの構成及び作用について図5乃至図7を参照しつつ説明する。図5は第3の実施形態に係る光ヘッドの上面図である。
第3の実施形態に係る光ヘッドは、第1及び第2の実施形態に係る光ヘッドの構成とほぼ同じ構成を有しているが、ビームスプリッタ4にビーム整形プリズムの機能を合わせた複合プリズム43が用いられている点が異なる。
ここで、ビーム整形プリズムについて説明する。一般的に、半導体レーザから射出された光ビームは楕円状の強度分布を有する。この楕円状に分布した光ビームを光記録媒体の情報記録面上に円形で良質な集光スポットとして照射するために、強度分布を円形に近づける補正が行なわれる。この場合、ビーム整形機能を有する素子(手段)、例えばビーム整形プリズムをコリメートレンズ3とビームスプリッタ4との間に配置するのが一般的である。本実施形態においては、ビームスプリッタ4にビーム整形プリズムの機能を合わせた複合プリズム43を用いている。
図5に示すように、光源1から射出された光ビームは回折素子2に入射し、トラッキングエラー信号生成用の3ビームに分けられ、その後コリメートレンズ3に入射して平行光とされる。コリメートレンズ3から射出する平行光の光束断面形状は楕円形状になる。
そして、コリメートレンズ3により平行光とされた光ビームは、複合プリズム43に入射する。このとき、複合プリズム43により光束断面形状を楕円形状から円形状に整形するために、光ビームの光軸に対して面43a(本願発明の光学面に相当する)の法線が所定の角度をなすように、各光学素子を配置する。光ビームのうち、複合プリズム43の面43aに入射し、複合プリズム43を透過する光ビームは、情報の記録再生に用いられる。一方、面43aに入射せず、例えば複合プリズム43の側面43b(本願発明の反射面に相当する)で反射された光ビームの一部は、光源1の出力制御に用いられる。
複合プリズム43を透過した光ビームは、第1及び第2の実施形態と同様に、光記録媒体8の情報トラック上に集光される。そして、光記録媒体8で反射された光ビームは、第1及び第2の実施形態と同様な光路を辿って光検出器12に入射し、電気信号に変換される。
一方、複合プリズム43の側面43bで反射された光ビームは、図5に示すように、光検出器13に入射する。そして、光源1の出力モニタ用の電気信号に変換され、光源1の出力のフィードバック制御に用いられる。尚、第1及び第2の実施形態と同様に、複合プリズム43の側面43bには、反射率を上げるために、ミラーコートを施すか、またはより簡便に塗料を塗ったり、アルミ箔を貼る等してもよい。また、複合プリズム43の側面43bとそれに対向する側面が平行であることが、複合プリズム43の作製及び配置の点から好ましく、面43aと側面43bのなす角度(隣接していなくてもよい)を鋭角とするのが好適である。
図6及び図7にコリメートレンズ3及び複合レンズ43の平面図を示す。図6は、コリメートレンズ3及び複合レンズ43を拡大した上面図である。図7は図6におけるA−A’断面を光源1側(図5に示すX方向)からみた断面図である。
図6に示すように、複合プリズム43の面43a及び側面43bは光軸に対して斜めに形成されており、側面43bで光ビームの一部を反射するようになっている。本実施形態に用いられるコリメートレンズ3の大きさは、複合プリズム43の面43aを光軸に垂直な面に投影したときの大きさと比べて十分大きい。このような大きさを有するコリメートレンズ3と複合プリズム43を用いることにより、コリメートレンズ3の端部を透過した光ビームは、複合プリズム43の面43aに入射せずに、側面43bに照射され、側面43bにて反射されて光検出器13に入射することとなる。
更に、余計な迷光の発生を防止するために、図7に示すように、コリメートレンズ3の射出側に、一部に切り込み部33aが形成されたリング状のホルダ33を設けてもよい。このホルダ33を設けることにより、ホルダ33の切り込み部33aを通過した光ビームは、側面43bに向かい、側面43bの一部分(図7における斜線部43c)に照射される。このとき、側面43bの一部分(斜線部43c)に照射された光ビームの大部分を受光できるように、光検出器13を配置する。このように、一部に切り込み部33aが形成されたリング状のホルダ33を設けることにより、射出側の開口は「鍵穴形状」となる。
以上のように、コリメートレンズ3を透過した光ビームを、ビーム整形用に配置された複合プリズム43の側面43bで反射して光検出器13に入射させることにより、フィードバック制御のために新に光学素子を設ける必要がなくなり、光ヘッドの小型、低コスト化することが可能となる。また、側面43bにより反射された光ビームを用いているため、記録再生用の光ビームとなる複合プリズム43を透過する光ビームの強度を弱めることもないため、情報の記録及び再生の高速化を図ることが可能となる。
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施形態に係る光ヘッドの構成及び作用について図8を参照しつつ説明する。図8は第4の実施形態に係る光ヘッドの上面図である。
第4の実施形態に係る光ヘッドは、第3の実施形態に係る光ヘッドの構成とほぼ同じ構成を有しているが、ビーム整形プリズムとビームスプリッタが分離している点が異なる。
本実施形態に係る光ヘッドでは、図8に示すように、コリメートレンズ3とビームスプリッタ4との間に楔形のビーム整形プリズム51、52が対になって配置されている。
図8に示すように、光源1から射出された光ビームは回折素子2に入射し、トラッキングエラー信号生成用の3ビームに分けられ、その後コリメートレンズ3に入射して平行光とされる。
そして、コリメートレンズ3により平行光とされた光ビームは、ビーム整形プリズム51及び52を透過することにより、ほぼ円形の強度分布の光束に整形される。ビーム整形プリズム51と52とは、光ビームが入射する面と射出される面とがなす角度(頂角)が等しく、光ビームが入射する面と入射光の光軸とがなす角度も等しい。また、射出される光ビームの光軸は光ビームが射出される面に対して垂直であるため、ビーム整形プリズム51と52は同じ形状のものを用いる場合が一般的である。但し、本実施形態においては、ビーム整形プリズム51の側面51b(本願発明の反射面に相当する)で反射された光ビームが、光源1の出力制御に用いられる。
ビーム整形プリズム51は、作製時の研磨等で捨てる部分を減らすために頂角以外の一つの角の大きさを直角とすることが望ましい。この場合、その直角の角が光源1側に配置された方が、ビーム整形プリズム51での反射光が入射光に対して立ち上がるので、入射光の光軸にほぼ平行に配置された光検出器13の正面から光を受光することができ、受光特性が安定する。従って、ビーム整形プリズム51の直角の角は光源1側に配置された方が好適である。もっとも、頂角以外の一つの角度は直角に限られず、鈍角としてもよい。
ビーム整形プリズム51、52を透過する光ビームは、透過する際に屈折されて整形され、ビーム整形プリズム52を透過した光ビームはビームスプリッタ4に垂直に入射する。そして、第1乃至第3の実施形態と同様に、ビームスプリッタ4を透過して光記録媒体8の情報トラック上に集光される。光記録媒体8で反射された光ビームは、第1乃至第3の実施形態と同様な光路を辿って光検出器12に入射し、電気信号に変換される。
一方、ビーム整形プリズム51の側面51bで反射した光ビームは、図8に示すように、光検出器13に入射する。そして、光源1の出力モニタ用の電気信号に変換され、光源1の出力のフィードバック制御に用いられる。
尚、楔形のビーム整形プリズム51、52を対に配置することにより、光源1から射出した光ビームの波長が短い場合、波長シフト時にプリズム硝材の屈折率の波長分散によって屈折角が変動し、ビーム整形後の光軸がずれることを防止することが可能となり、ビームスプリッタ4に垂直に入射させることができる。
ビーム整形プリズム51、52による効果について更に詳しく説明する。上述した第3の実施形態に係る光ヘッドに対して、光源1として特にGaN系に代表される短波長の半導体レーザを用いた場合に、光源1個々のばらつきや周辺温度の変化によって光源1の波長が設計波長からずれると、図5に示す面43aにおける屈折角が複合プリズム43のガラス材の波長分散によって変動するため、複合プリズム43を透過して対物レンズ7に向かう光ビームの光軸に傾きが発生してしまう問題がある。複合プリズム43から対物レンズ7に向かう光ビームの光軸に傾きが発生すると、往路光学系に収差が発生してしまう。そのことにより、光記録媒体8の情報記録面に結像する光スポットの品質が劣化し、更に、光検出器12における集光位置にもずれが発生し、光ヘッドとしての記録及び再生の特性が劣化してしまう。
これに対して、本実施形態に係る光ヘッドのように、対になるビーム整形プリズム51、52を用いて、更にビーム整形プリズム51、52に同じガラス材を用いた場合、面51aで発生する屈折角のずれが、面52aにおいて逆方向に同じ量だけ発生するため、屈折角のずれが相殺される。そのことにより、ビーム整形プリズム52から対物レンズ7に向かう光ビームの光軸が傾くことはなく、上記で説明した光スポットの品質劣化や光検出器12における集光位置のずれ等が発生することはない。
また、第1乃至第3の実施形態と同様に、ビーム整形プリズム51の面51bには、反射率を上げるために、ミラーコートを施すか、またはより簡便に塗料を塗ったり、アルミ箔を貼る等してもよい。更に、ビームスプリッタ4側に配置されているビーム整形プリズム52は、ビームスプリッタ4と複合化されていてもよい。
以上のように、コリメートレンズ3を透過した光ビームを、ビーム整形用に配置されたビーム整形プリズム51の側面51bで反射して光検出器13に入射させることにより、フィードバック制御のために新に光学素子を設ける必要がなくなり、光ヘッドを小型、低コスト化することが可能となる。また、側面51bにより反射された光ビームを用いているため、記録再生用の光ビームとなるビーム整形プリズム51を透過する光ビームの強度を弱めることもないため、情報の記録高速化を妨げない。
[第5の実施の形態]
本発明の第5の実施形態に係る光ヘッドの構成及び作用について図9及び図10を参照しつつ説明する。図9は第5の実施形態に係る光ヘッドの側面図であり、図10は第5の実施形態に係る光ヘッドの上面図である。
第5の実施形態に係る光ヘッドは、第1及び第2の実施形態に係る光ヘッドの光学系と同じ構成を有しているが、対物レンズ7を搭載しているアクチュエータ9の一部に反射面を設けている点が異なる。従って、本実施形態に係る光ヘッドは、アクチュエータ9により光ビームを反射して光源1の出力制御を行なう。
図9及び図10に示すように、対物レンズ用のアクチュエータ9は、対物レンズ7を保持するレンズホルダ92と、レンズホルダ92を支持するサスペンションワイヤ94と、サスペンションワイヤ94の一端を固定する固定部材96と、固定部材96を支えるベース91とからなる。更に、一対の永久磁石93がお互いに向かい合うように設置され、各永久磁石93にはヨーク95が設けられている。また、一対の永久磁石93のうち、一方の永久磁石93にはヨーク95とともにフォーカシング用のコイル97が巻き付けられており、その表面にはトラッキング用のコイル98が設けられている。この対物レンズ用のアクチュエータ9は、反射ミラー5を間にして、光源1の反対側に配置されている。そして、このアクチュエータ9の光源1側には、ベース91の端部に反射面91aが設けられている。尚、このアクチュエータ9は、レンズホルダ92が上下の移動することにより、対物レンズ7を光軸方向に移動させる。従って、反射面の位置はベース91の端面に限定されないが、アクチュエータの可動部であるレンズホルダ92以外の部分に設けることが好適である。
図9及び図10に示すように、光源1から射出された光ビームは回折素子2に入射し、トラッキングエラー信号生成用の3ビームに分けられる。そして、回折素子2を透過した光ビームは、コリメートレンズ3にて平行光とされ、更にビームスプリッタ4を透過する。ブームスプリッタ4を透過した光ビームの中心付近の光束は、対物レンズ7に入射し、対物レンズ7によって反射されて光記録媒体8の情報トラック上に集光される。そして、光記録媒体8で反射された光ビームは上述した実施形態に係る光ヘッドと同様な光路を辿って光検出器12に入射し、電気信号に変換される。
一方、ビームスプリッタ4を透過した光ビームの周辺光束の一部は、対物レンズ7に入射することなく、立ち上げミラー5の外側を通ってアクチュエータ9のベース91の端部に照射される。この端部には反射面91aが形成されており、照射された光ビームはこの反射面91aで反射され、光検出器13に入射する。そして、光源1の出力モニタ用の電気信号に変換され、光源1の出力のフィードバック制御に用いられる。
尚、本実施形態においては、光ビームの周辺光束についても回折素子2やビームスプリッタ4等の光学素子を透過させて反射面91aに導いたが、本願発明はそれに限られない。回折素子2やビームスプリッタ4等の光学素子の大きさを小さくすることで、光源1から発せられた光ビームの周辺光束を光学素子の外側を通過するようにし、反射面91aに導くように光学系を設計してもよい。
また、ベース91の反射面91aで十分な反射率が得られない場合は、第1乃至第4の実施形態と同様に、アルミ箔等のシールを貼ったり、反射率を高める塗料を塗ったりすることにより、十分な反射率を得ることが可能となる。
以上のように、光ヘッドを構成するアクチュエータの一部に、光源1から射出された光ビームの一部を反射する反射面91aを設けることにより、フィードバック制御のために新たな光学素子を設ける必要がなくなり、光ヘッドを小型、低コスト化することが可能となる。また、光ビームの周辺光束を用いて光源1のフィードバック制御を行なうことにより、記録再生用の光ビームの強度を弱めることもないため、情報の記録及び再生の高速化を図ることが可能となる。
本願発明は上記の実施形態に限らせず、光ヘッドの筐体(Al合金、Zn合金、Mg合金又はプラスチック等からなる。)に反射部を設けて光ビームの一部を反射させてもよい。例えば、筐体の壁面の一部を光路上に突出させて、その突出した部分を反射部として用いることができる。この反射部は、光源と対物レンズとの間であれば、どこに設置されても構わない。例えば、光源から射出された直後の光ビームを反射させるように設置してもよく、コリメートレンズ等を透過した後に反射させるように設置してもよい。また、環境と経年による変化(酸化、汚れ等)により反射率が低下する場合は、反射率を高めるために、アルミ箔等を貼ったり、反射率を高める塗料を塗ったりしてもよい。
[第6の実施の形態]
本発明の第6の実施形態に係る光ヘッドの構成及び作用について図15を参照しつつ説明する。図15は第6の実施形態に係る光ヘッドの側面図(断面図)である。
第6の実施形態に係る光ヘッドは、第1及び第2の実施形態に係る光ヘッドの光学系とほぼ同じ構成を有しているが、ビームスプリッタ4とコリメートレンズ3とを逆に配置している。光源1から射出され回折素子2を通過した光ビームは、まずビームスプリッタ4に入射し、その後、コリメートレンズ3に入射する。このようにビームスプリッタ4とコリメートレンズ3とを配置することで、その分、光ヘッドを小型化することが可能となる。
また、図15には、上述した実施形態では省略していた筐体71とカバー72とが示されている。この筐体71は、光源1、回折素子2、コリメートレンズ3、ビームスプリッタ4、反射ミラー5等の光学素子を内部に収納して固定するものである。本実施形態においては、光源1、回折素子2、コリメートレンズ3、ビームスプリッタ4、及び反射ミラー5は一列に並べられて筐体71内に収納されている。
この筐体71の上側(光記録媒体8側)の壁面には、光源1から射出された光ビームの一部を筐体71の外部に導くための開口部71bが形成されている。本実施形態においては、開口部71bはビームスプリッタ4とコリメートレンズ3との間の壁面に形成されている。また、開口部71bは例えば矩形状に形成されている。その開口部71bの側面は斜めに形成され、その斜面が反射面71aとなっている。また、反射面71aは、光源1から射出された光ビームの周辺光束が筐体71の外部に照射されるよう、筐体71の外側を向くように形成されている。さらに、この反射面71aは、光ビームの周辺光束を反射させるため、光記録媒体8に向かう記録又は再生用の光ビームの光束近傍まで突出している。なお、光検出器13は筐体71の外側に設置されている。
この斜めに形成された反射面71aに、光源1から射出された光ビームの周辺光束の一部が照射される。反射面71aは筐体71の外側に向いているため、反射面71aに照射された光ビームは反射により進行方向を変更され、筐体71に形成された開口部71bを通り抜けて筐体71の外部に導かれて光検出器13に入射する。そして、光検出器13に入射した光ビームは出力モニタ用の電気信号に変換され、光源1の出力のフィードバック制御に用いられる。
このように、光学素子を収納する筐体71に反射面を設けることにより、フィードバック制御のために新たな光学素子を設ける必要がなく、光ヘッドを小型、低コスト化することが可能となる。また、筐体71の壁面に開口部71bを形成し、壁面に向かう光ビームの周辺光束を筐体71の外部に導くことで、記録又は再生に用いられる光ビームの強度を弱めることなく光源1の出力のフィードバック制御が可能となる。
さらに、反射面71aが筐体71の外側に向けて形成されているため、反射面71aにて反射された光ビームの周辺光束は開口部71bを通して筐体71の外部に導かれる。その結果、反射面71aにて反射された光ビームの周辺光束が再び筐体71内において迷光となることが無い。従って、記録又は再生に影響を与えずに光源1の出力のフィードバック制御が可能となる。
また、光ビームの周辺光束が反射する程度に反射面71aを突出させているため、筐体71内に反射面71aを設けるためのスペースを最小限に抑えることができ、反射面71aを設けても光学素子間の距離(本実施形態では、ビームスプリッタ4とコリメートレンズ3との間の距離)が長くなることはないため、光ヘッドが必要以上に大型化することはない。
光検出器13を、光記録媒体8に向かう記録又は再生用の光ビームの光束近傍に挿入し、直接受光する方法もあるが、本実施形態に係る光ヘッドによるとその方法に比べて大型化が防げる。また、光検出器13はその受光部の周囲にパッケージが存在し、このパッケージは光記録媒体8に向かう光束の一部を遮断しないように配置されているため、その分、受光部が光記録媒体8に向かう光束から離れてしまうが、本実施形態に係る光ヘッドによると、光記録媒体8に向かう光束の極めて近傍の周辺光束を光検出器13に導くことができるため、記録又は再生に用いられる光の強度に非常に正確に対応したフィードバック制御が可能となる。
なお、反射面71aの角度を調整することで、その反射面71aで反射された光ビームの周辺光側を光検出器13に垂直に近い角度で入射させることができ、光検出器13に対して斜めに入射する方式に比べて光電変換効率を高めることが可能となる。
筐体71が、例えば、Al合金、Zn合金、Mg合金等の金属からなる場合は、光ビームは反射面71aで良好に反射されるため(反射率が高くなるため)、研磨等の加工をせずにこのまま用いることができる。ただし筐体71がこれら金属のダイキャスト製品の場合、鋳造条件により筐体71の表面に酸化物等が生成するため、反射面71aの反射率が場所によってばらついたり、表面の粗さが問題になったりすることも有り得る。この場合は、反射面71aを研磨しておくと良い。
さらに、光記録再生装置の使用環境により、反射面71aの反射率が変動するおそれがある場合は、筐体71の酸化等の経時変化を防ぐために、透明な樹脂で反射面71aをコートすることで対候性を高めることができる。コート材としては、アクリル系、エポキシ系、不飽和ポリエステル系等の樹脂を塗布するだけで良いため、コストアップとはならない。勿論、一般的な防錆剤を用いても良い。
また、筐体71がプラスチックからなる場合は、何も加工を施さないと反射率が低く、光ビームの反射が不十分となるため、反射率を高めるために反射面71aに塗料を塗布する。この場合、フレーク状(鱗片状)の金属粉等を多く含んだ樹脂塗料を用いると反射率を高くすることができる。
なお、反射面71aは平坦な形状に限られず、凹面として集光機能を持たせても良い。このことは、上述した実施形態についても同じであり、各実施形態における反射面を凹面にして光ビームの集光機能を持たせても良い。
また、反射面71aを高反射率で反射を安定させる方法として、反射面71aにステンレス片や反射率の高いフィルムを貼り付けても良い。
また、光検出器13及び反射面71aの設置位置は本実施形態で説明した位置に限られず、光記録媒体8に向かう記録又は再生用の光ビームを遮らない場所であればどの場所に設置しても構わない。例えば、回折素子2とビームスプリッタ4との間に開口部と反射面を形成し、そこから光ビームの一部を筐体71の外部に導いても良い。また、筐体71の下側(筐体71を挟んで光記録媒体8の反対側)に開口部と反射面を形成し、筐体71の下側に光検出器を設置して光ビームの周辺光束を検出しても良い。
なお、本実施形態においては、筐体71の下側(光記録媒体8の反対側)に、光ヘッド内にほこりが入らないようにするためのカバー72が設置されている。このカバー72は筐体71から取り外すことが可能なものであり、本実施形態においては、筐体71の下側(光記録媒体8の反対側)から、回折素子2と、ビームスプリッタ4と、コリメートレンズ3とを押さえつけて回折素子2等を固定している。さらに、カバー72は、光ヘッドで発生する熱を放熱する機能を有する場合もある。
[第7の実施の形態]
本発明の第7の実施形態に係る光ヘッドの構成及び作用について図16を参照しつつ説明する。図16は第7の実施形態に係る光ヘッドの側面図(断面図)である。
第7の実施形態に係る光ヘッドは、第6の実施形態に係る光ヘッドの光学系と同じ光学系を有しているが、筐体71に反射面を形成する代わりにカバーに反射面を形成している点が異なる。従って、第6の実施形態と異なり、カバーにより光ビームを反射して光源1の出力制御を行なう。
図16に示すように、回折素子2等の光学素子は筐体71の内部に収納されている。この筐体71の下側(光記録媒体8の反対側)にはカバー72が設置され、回折素子2とビームスプリッタ4とを筐体71の下側から上側に押し付けて回折素子2とビームスプリッタ4とを固定している。さらに、筐体71の上側(光記録媒体8側)には他のカバー73が設置され、コリメートレンズ3を筐体71の上側から下側に押し付けてコリメートレンズ3を固定している。
筐体71の上側(光記録媒体8側)の壁面には、光源1から射出された光ビームの一部を筐体71の外部に導くための開口部71bが形成されている。本実施形態においては、開口部71bはビームスプリッタ4とコリメートレンズ3との間の壁面に形成されている。その開口部71bには、カバー73の一部分が挿入されて筐体71の内部に導入されている。さらに、筐体71内に導入されている一部分は斜めに形成され、その斜面が光ビームの反射面73aとなっている。この反射面73aは、光源1から射出された光ビームの周辺光束が筐体71の外部に照射されるよう、筐体71の外側を向くように形成されている。さらに、カバー73の反射面73aが形成されている部分は、光記録媒体8に向かう記録又は再生用の光ビームの周辺光束を反射する程度に、光ビームの光束近傍まで突出している。このように、反射面73aが形成されている部分が光ビームの周辺光束の光路中に挿入されることで、光ビームの周辺光束のみを反射し、光記録媒体8に照射されて情報の記録又は再生に用いられる光ビームを反射することはない。なお、この光ビームの周辺光束の光路中に挿入されている部分が、この発明の「カバーの一部分」に相当する。
この斜めに形成された反射面73aに、光源1から射出された光ビームの周辺光束の一部が照射される。反射面73aは筐体71の外側に向いているため、反射面73aに照射された光ビームは反射により進行方向を変更され、筐体71に形成された開口部71bを通り抜けて筐体71の外部に導かれて光検出器13に入射する。そして、光検出器13に入射した光ビームは出力モニタ用の電気信号に変換され、光源1の出力のフィードバック制御に用いられる。
このように、筐体71に設置されるカバー73の一部を反射面とすることで、フィードバック制御のために新たな光学素子を設ける必要がなく、光ヘッドを小型、低コスト化することが可能となる。また、筐体71の壁面に開口部71bを形成し、その開口部71bにカバー73の一部を挿入してその部分を反射面73aとして、壁面に向かう光ビームの周辺光束を筐体71の外部に導くことで、記録又は再生に用いられる光ビームの強度を弱めることなく光源1の出力のフィードバック制御が可能となる。
さらに、反射面73aが筐体71の外側に向けて形成されているため、反射面73aにて反射された光ビームの周辺光束は開口部71bを通して筐体71の外部に導かれる。その結果、反射面73aにて反射された光ビームの周辺光束が再び筐体71内において迷光となることが無い。従って、記録又は再生に影響を与えずに光源1の出力のフィードバック制御が可能となる。
また、反射面73aが形成されているカバー73の一部分は、光ビームの周辺光束が反射する程度に光ビームの周辺光束の光路中に挿入されているため、筐体71内に反射面73aを挿入するためのスペースを最小限にすることができる。そのことにより、反射面73aを挿入しても光学素子間の距離(本実施形態では、ビームスプリッタ4とコリメートレンズ3との間の距離)が必要以上に長くなることはないため、光ヘッドが必要以上に大型化することはない。
なお、光ヘッドに用いられるカバー72、73としては、通常、0.5[mm]以下の厚さと強靭さとを兼ね備えた金属板が用いられ、ステンレス等の鋼板や真鍮等が用いられる。これらはそれ自体で十分な対候性を有しているか、めっき処理が簡単にできるため、安定した反射率を保つことができる。
なお、本実施形態においては、コリメートレンズ3を筐体71の上側(光記録媒体8側)からカバー73で押さえつけるために、筐体71に別の開口部71cを形成し、その開口部71cにカバー73を嵌めてコリメートレンズ3を押さえつけて固定している。また、ビームスプリッタ4とコリメートレンズ3との間で光ビームの一部を取り出しているため、ビームスプリッタ4とコリメートレンズ3との間の筐体71の上側(光記録媒体8側)に開口部71bを形成している。本実施形態では、カバー73の反射面73aの位置と形状を安定させるため、開口部71bと別の開口部71cとの間に梁(ビーム)71dを設けている。この梁(ビーム)71dは、図16の紙面に垂直な方向に延びている。この梁(ビーム)71dにカバー73の反射面73aの背面を押し付けるように接触させて反射面73aを固定している。
また、光検出器13を光ヘッドに取り付けるときに、光検出器13の受光量が最大となるように取り付け位置が調整されることが望ましい。
なお、カバー72、73は、光ヘッドの筐体71内にほこりが入らないようにするために用いられている。また、カバー72、73は、筐体71にねじ止めや接着により固定されている。上述したように、本実施形態においては、カバー73はコリメートレンズ3の固定を補助している。コリメートレンズ3は紫外線硬化樹脂により筐体71に固定されるが、カバー73のばね力により更にその固定を強化している。また、カバー72、73は、半導体レーザからなる光源1やレーザドライバIC等から発せられる熱を外部に放熱する機能も備えている場合もある。
また、光検出器13及び反射面73aの設置位置は本実施形態で説明した位置に限られず、光記録媒体8に向かう記録又は再生用の光ビームを遮らない場所であればどの場所に設置しても構わない。第6の実施形態で説明したように、回折素子2とビームスプリッタ4との間に開口部と反射面を形成し、そこから光ビームの一部を筐体71の外部に導いても良い。また、筐体71の下側(筐体71を挟んで光記録媒体8の反対側)に開口部と反射面を形成し、筐体71の下側に光検出器を設置して光ビームの周辺光束を検出しても良い。
[第8の実施の形態]
次に、第8の実施形態として、本発明の光ヘッドを備えた光記録再生装置について図11を参照しつつ説明する。図11は第8の実施形態に係る光記録再生装置のブロック図である。
本実施形態に係る光記録再生装置60は、チャッキング手段(図示しない)により、スピンドルモータ69にチャッキングされた光記録媒体8に記録された情報を再生する。光ヘッド61は、スライダ機構を備えたシャーシ(図示しない)に設けられており、粗動モータ68で光記録媒体8の径方向に移動可能となっている。この光ヘッド61には、本願発明の光ヘッドが用いられる。
光ヘッド61から出力された電気信号は、信号演算部62に入力され、信号演算部62はその電気信号の演算、増幅を行なう。尚、この信号演算部62を光ヘッド61に搭載してもよい。また、コントローラ63内には、フォーカスサーボ追従回路、トラッキングサーボ追従回路、レーザコントロール回路が含まれており、光ヘッド61及びスピンドルモータ69の動作を制御する。これらの回路は物理的な回路ではなく、コントローラ内で実行されるソフトウェアであってもよい。そして、コントローラ63では、光ヘッド61からの電気信号に基づいて、データ再生信号の他、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等のサーボ信号の算出が行なわれる。データ再生信号は、図示しないデジタル信号処理回路により、波形等化、波形整形が行われ、その後、図示しないD/Aコンバータでアナログ信号とされて出力される。情報の記録を行う場合は、記録データをレーザ駆動信号に変換し、レーザ駆動回路64により光ヘッド61にレーザ駆動信号を供給してデータの記録を行う。
そして、アクチュエータ駆動回路65は、フォーラスエラー信号やトラッキングエラー信号等を受けて、光ヘッド61の対物レンズのフォーカス位置制御及びトラッキング位置制御を行なう。また、スピンドルモータ駆動回路67は、スピンドルモータ69を駆動し、光記録媒体8の回転制御を行ない、粗動モータ駆動回路66は、粗動モータ68を駆動して光ヘッド61を光記録媒体8の半径方向に移動させる。また、レーザ駆動回路64は光ヘッド61にレーザ駆動信号を供給し、光ヘッド61の光源1の出力を制御する。尚、このレーザ駆動回路64を光ヘッド61に搭載してもよい。更に、光検出器13の出力をレーザ駆動回路64にフィードバックし、光源1を所定の出力となるように駆動する。
更に、本実施形態の光記録再生装置60は、装置全体を制御するCPU、メモリ、外部と信号の送受信を行なうインターフェイス等を有している。
上記の光記録再生装置60において、光ヘッド61の光検出器13の出力をレーザ駆動回路64にフィードバックし、光源1を所定の出力となるように駆動することで光源1の出力を安定して制御することが可能となる。その結果、情報の記録を安定して行うことができ、また安定な再生信号を検出することが可能となる。また、本願発明の光ヘッドを搭載することにより、光記録再生装置のコストダウンを図ることが可能となり、記録及び再生に用いられる光ビームの強度を弱めることがないため、情報の記録及び再生を高速に行うことが可能となる。
尚、光記録再生装置として説明したが、光信号の再生を専用に行う光再生装置であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る光ヘッドの側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光ヘッドの上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光ヘッドに用いられる回折素子の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ヘッドの側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る光ヘッドの上面図である。 本発明の第3の実施形態に係る光ヘッドに用いられるコリメートレンズ及び複合レンズを拡大した上面図である。 本発明の第3の実施形態に係る光ヘッドに用いられるコリメートレンズ及び複合レンズの断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る光ヘッドの上面図である。 本発明の第5の実施形態に係る光ヘッドの側面図である。 本発明の第5の実施形態に係る光ヘッドの上面図である。 本発明の光ヘッドを搭載した光記録再生装置の概略図である。 従来技術における光ヘッドの側面図である。 従来技術における光ヘッドの上面図である。 従来技術における光ヘッドの側面図である。 本発明の第6の実施形態に係る光ヘッドの側面図(断面図)である。 本発明の第7の実施形態に係る光ヘッドの側面図(断面図)である。
符号の説明
1 光源
2 回折素子
3 コリメートレンズ
4 ビームスプリッタ
5 反射ミラー
6 1/4波長板
7 対物レンズ
8 光記録媒体
9 アクチュエータ
10 結像レンズ
11 アナモフィックレンズ
12、13 光検出器
21、31 ホルダ
22、32、71a、73a 反射面
33 ホルダ
43 複合プリズム
51、52 ビーム整形プリズム
71 筐体
72、73 カバー

Claims (5)

  1. 光源と、
    前記光源から射出された光ビームを光記録媒体の情報記録面に集光させる対物レンズと、
    前記光源と前記対物レンズとの間に設けられ、前記光源から射出された光ビームを前記対物レンズに入射させる光学素子と、
    前記光学素子を収納する筐体と、
    前記筐体の外部に設置された光検出器と、
    を有し、
    前記筐体の壁面には開口部が形成され、前記開口部の端面には、前記光源から射出された光ビームの周辺光束の一部を、前記筐体の外部に反射する反射面が形成され、
    前記光検出器は、前記開口部の端面に形成された前記反射面で反射されて前記開口部から前記筐体の外部に導かれた前記光ビームの周辺光束を検出することを特徴とする光ヘッド。
  2. 光源と、
    前記光源から射出された光ビームを光記録媒体の情報記録面に集光させる対物レンズと、
    前記光源と前記対物レンズとの間に設けられ、前記光源から射出された光ビームを前記対物レンズに入射させる光学素子と、
    壁面に開口部が形成されて前記光学素子を収納する筐体と、
    前記光源から射出された光ビームの周辺光束の一部を、前記筐体の外部に反射する反射面が一部分に形成され、前記一部分が前記筐体の開口部から挿入されて前記筐体内に挿入され、他の部分でその他の開口部を覆うカバーと、
    前記筐体の外部に設置され、前記カバーの前記反射面で反射されて前記筐体の開口部から前記筐体の外部に導かれた前記光ビームの周辺光束を検出する光検出器と、
    を有することを特徴とする光ヘッド。
  3. 前記反射面が周囲に比べて前記光ビームに対する反射率が高くなっていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の光ヘッド。
  4. 前記反射面が樹脂もしくは防錆剤により覆われていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の光ヘッド。
  5. 前記反射面は凹面であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光ヘッド。
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