JP4411647B2 - 精白米加工方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、炊飯の際の水洗作業を不要にして、水を注ぐだけで炊飯することが可能となり、特に、精白米表面を傷つけることなく、表面の微細溝等に残存する糠を容易に除去できる精白米加工方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、炊飯の際の水洗作業を不要にした、いわゆる無洗米が流通している。この無洗米の製法としては、精米機により搗精された精白米を研磨ブラシで除糠するもの(例えば、特公昭38-17391号公報参照)や、澱粉、糠又は糖類などの除糠用の粘着性物質を添加した後、これらを選別・除去するもの(例えば、特公昭58-897号公報及び特公昭63-52535号公報参照)や、精米機により搗精された精白米を極めて短時間に水中搗精した後、脱水乾燥するもの(例えば、特開平11-42056号公報参照)が知られている。以上のような無洗米の製法は、搗精では除去しきれなかった米粒表面の微細溝等に残留しているアリューロン層(糊粉層)を、更に研磨により除去したり、澱粉、糠又は糖類などの除糠用の粘着性物質により接着したり、水中で搗精除去したりして、無洗米に仕上げるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、搗精された精白米を研磨ブラシで除糠するものや、澱粉、糠又は糖類などの除糠用の粘着性物質を添加した後、これらを選別・除去する、いわゆる乾式の無洗米の製造方法においては、搗精では除去しきれなかった米粒表面の微細溝等に残留しているアリューロン層(糊粉層)をある程度除去できるものの、完全には除去できず、糠臭が除去できないという問題がある。
【0004】
一方、精米機により搗精された精白米を極めて短時間に水中搗精した後、脱水乾燥するものは、米粒表面の微細溝等に残留しているアリューロン層を完全に除去できるものの、水中搗精によって米粒に含まれる栄養成分が流出したり、また、水中搗精後の排水を河川に放流する場合は廃水処理施設を設置する必要があり、設備コストが増大するという問題がある。
【0005】
ところで、特許第2983010号公報では、搗精した精白米100重量部に対して、10メッシュ以下、50メッシュ以上の粉砕米を10〜200重量部の割合で混合し攪拌して精白米の研磨を行い、精白米表面に残存する糠を剥離除去した後、精白米と粉砕米とを分離することを特徴とする無洗米の製造方法が開示されている。これにより、粒度を整えた粉砕米を使用することによって、乾式であっても精白米表面の微細溝等に残存する糠等がより完全に除去されるものと考えられる。つまり、炊飯時の水洗・洗米工程を省略することができ、したがって、米の栄養成分の流亡損失を防ぐことができ、洗浄水による河川の汚染をも防止することができるのである。
【0006】
しかしながら、この無洗米の製造方法では、精白米と粉砕米との混合を行う際、残留糠の除去に比較的高い圧力を必要とする。そのため、攪拌装置を備えた混合機では、胚乳部を覆っている隔壁が高い圧力により切削され、胚乳部に傷がつく虞(おそれ)があった。
【0007】
また、冬期など低温時は精白米表面が硬化しており、混合機に過度の圧力を加えなければ精白米の糠を能率よく除去することができないものであり、前記傷がさらにつきやすい。
【0008】
一方、玄米を精米加工する際は、精米に伴う摩擦熱により米温が上昇するとともに、水分が低下することが知られている。このような精米後の低水分の精白米を使用して上記方法により無洗米を製造すると、仕上がった無洗米は水分が更に低下するのは自明であり、食味が著しく低下する虞があった。なお、上記公報には、適正な含水率を下回る場合には、細かい霧状の水を散布して含水率を調整することが記載されているが、新たな白米加湿装置等を設ける必要があり、設備コストが増大する問題が生じる。
【0009】
本発明は上記のような問題点にかんがみ、米粒表面を傷つけることなく、表面の微細溝等に残存する糠を容易に除去することができ、その上、簡易な方法で米粒の水分を保持して食味を低下させることのない精白米加工方法及びその装置を提供することを技術的課題とする。
【0010】
【発明が解決しょうとする手段】
上記課題を解決するための第一の発明は、原料精白米に水分を添加して攪拌することにより、精白米表面の糠を軟質化させ、さらに、この状態の原料精白米と加熱した粒状物とを混合・攪拌して、糠を粒状物側に吸着させて糠を除去する精白米加工方法とした。
【0011】
これによって、原料精白米に水分を添加して攪拌することにより精白米表面の糠を軟質化させるとともに軟質化した糠の一部を精白米表面から剥離させ、さらに、この状態の原料精白米に加熱した粒状物を混合・攪拌すると、前記剥離糠を粒状物側に吸着させ、また、精白米表面に残存する糠を粒状物側に吸着させて、胚乳部を覆っている隔壁を傷付けることなくうまみ成分を残したまま糠を除去することができる。
【0012】
また、加熱した前記粒状物がもつ熱量によって前記糠をアルファー化させ、該アルファー化による粘着力を利用して糠を粒状物側に吸着させて除去するから、この粒状物がもつ熱量で精白米表面から剥離された糠がアルファー化されて粘着性を一気に高めた状態になり、同じく、少なくとも表面部がアルファー化した粒状物により、精白米表面及び粒状物表面の両者のアルファー化による増強された親和力を活用して糠を粒状物側に架橋付着しやすくして、吸着・剥離して精白米表面の糠を除去することができる。つまり、精白米表面の糠が粒状物に粘着・移転するから、精白米表面が研磨されて傷つけられることはなく、表面の微細溝等に残存する糠を容易に除去することができるのである。このとき、最初に原料精白米に水分が添加されるので、精白米の水分が保持されて食味が低下することはない。
【0013】
また、原料精白米に水分を添加して精白米を攪拌する湿式加工部と、加熱した粒状物を混合・攪拌して精白米の糠を除去する熱付着材加工部と、該熱付着材加工部から流下した精白米の表面を乾燥させるとともに、粒状物との分離を行う分離乾燥部と、を備えたので、精白米表面の糠を粒状物に粘着・移転させ、米粒表面が研磨されて傷つけられることはなく、表面の微細溝等に残存する糠を容易に除去することができる精白米加工装置を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の精白米加工方法及びその装置について説明する。
【0015】
図1は本発明の精白米加工方法と各工程における米粒の状態を模式的に示す概略図である。
【0016】
図1Aは、精米機などを使用して搗精した後の精白米1の様子を示す模式図である。そして、この精白米1は胚乳部2と、その表面を覆っている隔壁3と、この隔壁3の外側に残存している糠分(アリューロン層を含む)と、その他搗精によって剥がれた糠粉が再付着した状態にある(以後、「糠分」と「糠粉」とを合わせて「糠4」とする)。そして、この糠4を隔壁3から取り除けば、糠4が剥離された精白米(いわゆる無洗米)となる。隔壁3から糠4を剥離するためには、その難易度が精白米表面の水分によって左右され、高水分であると精白米表面が軟質化して糠4が剥がれやすく、低水分であると精白米表面が硬質化して糠4が剥がれにくくなる。
【0017】
そこで、精白米表面に水分5を添加して、隔壁3に残存した糠4に水分を含ませると、精白米表面が膨潤され軟質化されるのである。この状態で攪拌すると、糠4と隔壁3とに間隙が生じて浮き上がり、糠の一部が精白米表面から容易に剥離されるのである。このときの精白米1の様子を図1Bに示す。
【0018】
さらに、この状態の精白米に70℃以上、好ましくは70℃〜200℃の温度範囲に加熱した粒状物6(以下、「熱付着材」という。)を混合・攪拌すると、精白米1と熱付着材6とが接触したときに、熱付着材6が保有する熱(糊化温度以上)により糠4がアルファ化して熱付着材6側に吸着されるのである。このときの精白米1の様子を図1Cに示す。なお、図1では熱付着材6がもつ熱量で剥離した糠を熱付着材6側に吸着させる例を示したが、精白米表面に残存する糠についても同様に熱付着材6側に架橋・付着させて糠を除去することができる。そして、精白米表面に残存する糠が熱付着材6側に粘着・移転するから、糠が精白米表面に再付着することがなく、また、精白米表面の微細溝等に残存する糠を容易に除去することができるのである。
【0019】
そして、熱付着材6としては、なるべく保温性、熱容量、吸水性及び粘着性が高いものがよく、不可食性の金属球や、セラミック粒子などを利用する場合は、その表面を澱粉でコーティングして吸水性及び粘着性を高めるとよい。また、可食性のものとして粉砕米や粉砕麦、その他、粟、稗、蕎麦、高粱、タピオカなどを粉砕し造粒して使用すれば、保温性、吸水性及び粘着性が高く、食べても安全である。より好ましくは、熱付着材6としてタピオカなどの澱粉質のものをアルファー化して乾燥し、硬度2〜5kgf/cm2のものを使用するのがよい。
【0020】
また、精白米1と熱付着材6とが混合・攪拌された状態のものは、やや湿った精白米1の表面を乾燥させるので、精白米1と熱付着材6との分離を容易に行うことができる。このときの精白米1の様子を図1Dに示す。そして、分離された精白米1は製品となり、分離された熱付着材6はバッグフィルターなどにより分離した後、シフターなどにより粒度を一定にそろえて再び熱付着材6として使用される。
【0021】
以下、本発明の好適な実施例である精白米加工装置を図2乃至図9を参照して説明する。
【0022】
図2は本発明実施例の精白米加工装置の正面図、図3は同背面図、図4は同右側面図、図5は同左側面図、図6は同平面図、図7は底面図、図8は図2におけるA−A線断面図、そして、図9は図4におけるB−B線断面図である。
【0023】
図2乃至図9を参照すると、本発明の精白米加工装置7は、その上部から順に湿式加工部8、熱付着材加工部9及び分離乾燥部10を備えてなり、湿式加工部8に供給された原料精白米は、湿式加工部8、熱付着加工部9及び分離乾燥部10を順に通過させると、胚乳部を覆う隔壁を傷付けることなく、うまみ成分を残したまま付着糠4及びアリューロン(糠の一部)が除去された精白米1に仕上げられるように構成される。
【0024】
上記湿式加工部8は、精白米加工装置7の最上部に横設した、スクリュー筒11内にスクリュー軸12を回転自在に横架し、スクリュー筒11の一端側に設けた供給口14には上方に向けて延出する供給筒13を接続するとともに、同他端に設けた排出口16に接続して排出筒15を垂下してある。
【0025】
前記スクリュー軸12の供給始端側には供給用スクリュー刃17が設けられ、それ以外のスクリュー軸12には複数の攪拌羽根25が設けられる。また、前記供給筒13には、投入される原料白米に霧状の水を添加する噴霧口18を臨ませてある。前記スクリュー軸12の一端に軸着したプーリー38と図外のモーターとはベルトにより連結してある。
【0026】
上記熱付着材加工部9は、湿式加工部8の下方に、該湿式加工部8のスクリュー筒11とほぼ同一のスクリュー筒19を横設し、該スクリュー筒19内にはスクリュー軸20を回転自在に横架する。そして、湿式加工部8の排出口16の直下に供給口21を設け、該供給口21には前記排出筒15を接続するとともに、搬送終端側には排出口22を設け、該排出口22に接続して排出筒23を垂下する。
【0027】
また、前記同様に、スクリュー軸20の搬送始端側には供給用スクリュー刃24を設けるとともに、それ以外のスクリュー軸20には前記湿式加工部8と同一の複数の攪拌羽根25を軸着する。そして、前記スクリュー筒19の搬送始端側に熱付着材供給ホッパー26を配設し、該ホッパー26は供給用スクリューコンベア27を介してスクリュー筒19に接続される。前記スクリュー軸20の一端に軸着したプーリー39と図外のモーターとはベルトにより連結してある。
【0028】
さらに、上記分離乾燥部10は、熱付着材加工部9の更に下方に多数のスリットを備えたスクリーン筒28を横設し、該スクリーン筒28内には回転軸29を横架する。スクリーン筒28の搬送始端側には供給口30を開口し、該供給口30と熱付着材加工部3の排出筒23とを接続する。また、前記回転軸29の搬送始端側には供給用スクリュー刃31を軸着するとともに、それ以外の回転軸29の数箇所には放射状に複数のアーム32を設け、該アーム32によって複数の長尺状攪拌翼33を支持してある。そして、前記回転軸29の一端に軸着したプーリー40と図外のモーターとはベルトにより連結してある。
【0029】
また、前記スクリーン筒28の上面寄りには給風口34を設け、これに給風ダクト35を接続する。一方、該スクリーン筒28を覆う外筒41を設け、該外筒41の底面寄りには排風ダクト36を接続するとともに、スクリーン筒28の搬送終端側には処理白米排出口37を設ける。
【0030】
次に、上記構成の精白米加工装置の作用について述べる。
【0031】
精白米加工装置7の湿式加工部8では、供給筒13に接続された図外の給穀用シュートによってスクリュー筒11内に原料精白米が定量投入される。原料精白米は、供給筒14付近に臨ませた噴霧口18から噴霧される、精白米重量比約5%の霧状水分の添加を受けた後、毎分500回転する供給用スクリュー刃17により搬送終端側に向けて搬送されるとともに、攪拌羽根25によって攪拌される。こうして攪拌されることにより、霧状の水分が精白米表面にむらなく付着し、米粒表面の糠層を軟質化する。
【0032】
次に、熱付着材加工部9では、湿式加工部8の排出口16から排出筒15を経て熱付着材加工部9のスクリュー筒19内に供給された精白米は、毎分600回転の供給用スクリュー刃24及び攪拌羽根25によって搬送終端側に向けて攪拌されながら搬送されるのであるが、この際、供給用スクリューコンベア27によって熱付着材供給ホッパー26内の熱付着材がスクリュー筒19内に供給される。熱付着材は、例えば、タピオカなどの澱粉質のものをアルファー化して乾燥し、硬度2〜5kgf/cm2のほぼ球状となし、かつ、精白米の粒度よりも小さい一定の粒度に造粒して形成したものであり、70℃〜100℃の高温状態で供給されて精白米と混合される。混合比は、精白米に対して約50重量%(重量比)である。
【0033】
前工程で水分を吸収し軟化した精白米表面の付着糠等は、高温の熱付着材に接触した瞬時にアルファー化して熱付着材に吸着・除去され、米粒表面に再付着することはない。また、このとき、蒸発潜熱により米粒表面の温度を下げる作用を奏する。スクリュー筒19内は、約20gf/cm2と比較的低圧であり(研削式精米機50gf/cm2、摩擦式精米機200gf/cm2)、熱付着材によって新たな糠が発生することはない。
【0034】
また、分離乾燥部10では、前記熱付着材加工部9から排出筒23を経て流下した精白米が、最終工程の分離乾燥部10のスクリーン筒28内に供給され、毎分280回転する供給用スクリュー刃31によって搬送終端部に移送されるとともに攪拌翼33によって攪拌される。このとき、給風口34から毎分約60m3流入する約40℃の風により、やや湿った米粒表面を乾燥させ、同時に、熱付着材との分離を容易に行わしめる。
【0035】
スクリーン筒28を通過した精白米は、処理白米排出口37から機外へ排出される一方、攪拌されながらスクリーン筒28のスリットから漏出した熱付着材は、排風ダクト36から風と共に排出され、バッグフィルターなどにより分離した後、シフターなどにより粒度を一定にそろえて再び熱付着材として使用される。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、原料精白米に水分を添加して攪拌することにより、精白米表面の糠を軟質化させ、さらに、この状態の原料精白米と加熱した粒状物とを混合・攪拌して、糠を粒状物側に吸着させて糠を除去するので、原料精白米に水分を添加して攪拌することにより精白米表面の糠を軟質化させるとともに、軟質化した糠の一部を精白米表面から剥離させ、さらに、この状態の原料精白米加熱した粒状物を混合・攪拌すると、前記剥離糠を粒状物側に吸着させ、また、精白米表面に残存する糠を粒状物側に吸着させて、胚乳部を覆っている隔壁を傷つけることなくうまみ成分を残したまま糠を除去することができる。
【0037】
また、加熱した前記粒状物がもつ熱量によって糠をアルファー化させ、該アルファー化による粘着力を利用して糠を粒状物側に吸着させて除去するから、この粒状物がもつ熱量で精白米表面から剥離された糠がアルファー化されて粘着性を一気に高めた状態になり、同じく少なくとも表面部がアルファー化した粒状物により、精白米表面及び粒状物表面の両者のアルファー化による増強された親和力を活用して糠を粒状物側に架橋付着しやすくして、吸着・剥離して精白米表面の糠を除去することができる。つまり、精白米表面の糠が粒状物に粘着・移転するから、精白米表面が傷つけられることはなく、表面の微細溝等に残存する糠を容易に除去することができるのである。このとき、最初に原料精白米に霧状などの水分が添加されているので、精白米の水分が保持されて食味が低下することはない。
【0038】
また、原料精白米に水分を添加して精白米を攪拌する湿式加工部と、
加熱した粒状物を混合・攪拌して精白米の糠を除去する熱付着材加工部と、
該熱付着材加工部から流下した精白米の表面を乾燥させるとともに、粒状物との分離を行う分離乾燥部と、を備えたので、精白米表面の糠を粒状物に粘着・移転させて米粒表面を傷つけずに、表面の微細溝等に残存する糠を容易に除去することができる精白米加工装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の精白米加工方法と各工程における米粒の状態を模式的に示す概略図である。
【図2】本発明の精白米加工装置の正面図である。
【図3】同上の背面図である。
【図4】同上の右側面図である。
【図5】同上の左側面図である。
【図6】同上の平面図である。
【図7】同上の底面図である。
【図8】図2におけるA−A線断面図である。
【図9】図4におけるB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 精白米
2 胚乳
3 隔壁
4 糠
5 水分
6 熱付着材
7 精白米加工装置
8 湿式加工部
9 熱付着材加工部
10 分離乾燥部
11 スクリュー筒
12 スクリュー軸
13 供給筒
14 供給口
15 排出筒
16 排出口
17 供給用スクリュー刃
18 噴霧口
19 スクリュー筒
20 スクリュー軸
21 供給口
22 排出口
23 排出筒
24 供給用スクリュー刃
25 攪拌羽根
26 熱付着材供給ホッパー
27 供給用スクリューコンベア
28 スクリーン筒
29 回転軸
30 供給口
31 供給用スクリュー刃
32 アーム
33 攪拌翼
34 給風口
35 給風ダクト
36 排風ダクト
37 処理白米排出口
38 プーリー
39 プーリー
40 プーリー
41 外筒
Claims (8)
- 原料精白米に水分を添加して攪拌することにより、精白米表面の糠を軟質化させ、さらに、この状態の原料精白米と加熱した粒状物とを混合・攪拌して、糠を除去することを特徴とする精白米加工方法。
- 加熱した前記粒状物がもつ熱量によって前記糠をアルファー化させ、該アルファー化による粘着力を利用して糠を粒状物側に吸着させて除去してなる請求項1記載の精白米加工方法。
- 精白米に対し重量比約5%の霧状の水分を添加して精白米を攪拌し、精白米に対し重量比約50%の加熱した粒状物を混合し、かつ、20gf/cm2程度の低圧で攪拌して糠を除去してなる請求項1又は請求項2記載の精白米加工方法。
- 前記粒状物は、少なくとも米、麦、粟、稗、蕎麦、高粱又はタピオカを粉砕して造粒し、70℃以上に加熱したものを使用してなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の精白米加工方法。
- 原料精白米に水分を添加して精白米を攪拌する湿式加工部と、
加熱した粒状物を混合・攪拌して精白米の糠を除去する熱付着材加工部と、
該熱付着材加工部から流下した精白米の表面を乾燥させるとともに、粒状物との分離を行う分離乾燥部と、
を備えたことを特徴とする精白米加工装置。 - 前記湿式加工部は、スクリュー筒内に複数の攪拌羽根を備え、該スクリュー筒の一端側に原料精白米に水分を添加する噴霧口を臨ませるとともに、
前記熱付着材加工部は、前記湿式加工部の下方に、攪拌羽根を備えたスクリュー筒を横設し、該スクリュー筒の搬送始端側に粒状物供給ホッパーを配設し、
更に、前記分離乾燥部は、前記熱付着材加工部の更に下方に多数のスリットを備えたスクリーン筒を横設するとともに、該スクリーン筒内に備えた複数の攪拌翼、前記スクリーン筒の上面寄りに備えた給風口、前記スクリーン筒を覆う外筒、該外筒の底面寄りに接続した排風ダクト及び前記スクリーン筒の搬送終端側に配設した処理白米排出口を備えてなる請求項5記載の精白米加工装置。 - 前記湿式加工部のスクリュー筒内では、噴霧口から精白米重量比約5%の霧状水分を添加するとともに、精白米を攪拌し、
前記熱付着材加工部のスクリュー筒内では、精白米と該精白米に対し重量比約50%の加熱した粒状物とを20gf/cm2程度の低圧で混合・攪拌し、
さらに、前記分離乾燥部のスクリーン筒内では、精白米と粒状物とを攪拌するとともに、前記給風口から流入する風により米粒表面を乾燥させると同時に精白米と粒状物との分離を行う請求項6記載の精白米加工装置。 - 前記粒状物は、少なくとも米、麦、粟、稗、蕎麦、高粱又はタピオカを粉砕して造粒し、70℃以上に加熱したものを使用してなる請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の精白米加工装置。
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