JP4410701B2 - ホイールボルト及びその製造方法 - Google Patents
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Description
ハブ側に設けられた雌ねじ部と螺合する雄ねじ部と、その雌ねじ部との螺合による締結力を受け止める受圧面を有するとともにその受圧面と反対側にその受圧面からの高さが内周側より外周側が低くなる傾斜面を有しその傾斜面の外周縁部に周状に形成された段差部を有するフランジ部と、そのフランジ部の傾斜面側に連設された工具係合部とを有するボルト本体と、
ボルト本体の工具係合部の頂部を被うキャップ端部と、そのキャップ端部に連設されボルト本体の工具係合部の横断面形状と相似形状の横断面形状を有してその工具係合部に締まりばめで圧入されて工具係合部の側面部を被う筒部と、フランジ部の傾斜面に対向するように筒部から半径方向外方へ遠ざかるように斜面状に形成されたスカート部とを有するキャップと、を備え、
キャップの筒部の軸線に対する直角方向とスカート部とのなす傾斜角度が、ボルト本体の軸線に対する直角方向とフランジ部の傾斜面とのなす傾斜角度よりも大に形成され、キャップの筒部がボルト本体の工具係合部の外周面に締まりばめで圧入される際にスカート部がフランジ部の傾斜面に押圧されて弾性変形し、そのスカート部がその弾性変形による弾性力でフランジ部の傾斜面に密着されるとともに、スカート部の先端部が、フランジ部の段差部に沿う形態で、その段差部に係合して密着されていることを特徴とする。
ボルト本体の工具係合部の頂部を被うキャップ端部と、そのキャップ端部に連設されボルト本体の工具係合部の横断面形状と相似形状の横断面形状を有し工具係合部の側面部を被う筒部と、フランジ部の傾斜面に対向するように筒部から半径方向外方へ遠ざかるように斜面状に形成されたスカート部とを備え、筒部の軸線に対する直角方向とスカート部とのなす傾斜角度が、ボルト本体の軸線に対する直角方向とフランジ部の傾斜面とのなす傾斜角度よりも大となるように、キャップを形成する工程と、
キャップの筒部がボルト本体の工具係合部の外周面に締まりばめで、かつスカート部がフランジ部の傾斜面に密着されるとともに、スカート部の先端部がフランジ部の段差部に沿う形態でその段差部に係合して密着されるように、キャップをボルト本体に圧入する圧入工程と、
を含むことを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明のホイールボルト1の正面半断面図、図2は同平面図である。図1に示すホイールボルト1は、互いに対向配置される自動車等の車体側のハブ2とディスクホイール3とを締結するために用いられる。ディスクホイール3には、ハブ2とは反対側に向かって拡開するテーパ状のボルト挿通孔3aが所定数形成されている。つまり各ボルト挿通孔3aは、ハブ2側に形成された円柱状の孔と、それに続いてハブ2側と反対側(車体外側)に拡がる円錐状(又は円錐台状)の孔とを有している。また、ハブ2には、ボルト挿通孔3aと軸線Oを共通にする雌ねじ部2aが形成されている。このホイールボルト1は、ボルト本体10とキャップ20と座金30とを備えている。
(1)キャップ20は、図10に示す順送型と称される方法で製造される。図10に示すように、「ガイド押し」工程、「2重押し」工程、「部分切り(スリット形成)」工程を経て、1枚の平らな板がガイドを利用して底付きの容器状に段階を追って成形され中間段階で部分切りされる。続いてさらに複数段階の「絞り」工程を経て段階的に再絞り加工され深さを増し所定形状に成形され、最終の「切り離し」工程で所定寸法に切り離され、完成品ができる。
(2)ボルト本体10は、冷間鍛造品としている。ボルト本体10の六角部13の内側に丸い有底状の穴部14を形成し、その穴部14にパンチを挿入して、六角部13を外に張り出させて、六角部13の角部の形状を形成している。穴部14は、ボルト本体10の軽量化と六角部13の角部の形状をシャープに形成するために設けられている。
(3)座金30は、別途に製造する。
(8)圧入される際に、キャップ20のスカート部23は、フランジ部12の傾斜部12bに押圧され、弾性変形領域をこえて塑性変形領域まで変形させられる。この変形により、スカート部23に弾性力が生じ、この弾性力でフランジ部12の傾斜部12bに沿って密着された状態で固定される。
図13は変形例を示す。変形例ではボルト本体の傾斜部の形状を変更している。図13に示すように、ボルト本体110の傾斜部112bの外周縁部付近(フランジ部112の傾斜部112bの外周縁から半径方向内方に離間しかつ外周縁に近い位置)に、周状に段差部112cが形成されている。そして、図13(a)に示すG部分を加圧し、キャップ20のスカート部23の先端部23cが、段差部112cに沿う形態で、その段差部112cに係合して密着するようにしている。すなわちキャップ20が圧入される際、所定の治具を介しスカート部23の先端部23cが段差部112cに押し付けられて、その段差部112cに沿うように変形して係合部が形成される(図13(b)参照)。
図15は第2変形例を示す。圧入型で押す場合における荷重のかけ方を実施例と異ならせている。キャップ20のスカート部23の先端部(外周縁部)に近い部分(スカート部23の外周縁から半径方向内方に離間しかつ外周縁に近い位置)において、図15に示すF部分を加圧し、加圧時の圧着しろがスカート部23の外周縁部に周状に形成されるようにする。すなわちキャップ20が圧入される際に、スカート部23の筒部22に近い部分(根元部分)から押さえるのではなく、外側(外周縁部)から押さえるようにしている。その際、型(受け型)142は、図15に示すように、スカート部23の先端部23cがフリーの状態(型が当接しない)とするのが望ましい。圧入後の形態として、2つの形態を示すことができる。図15(b)は内周側に隙間が生じないように密着させる形態であるが、外周側の方が密着(面圧)が高い。図15(c)は外周側が密着して、内周側は隙間が生じる(外周側が必ず密着するようにしている)形態である。なお、図15において、図1と同一の機能を有する部分には同一の番号を付して説明を省略する。
(1)キャップ20の材質は、本実施例ではステンレス鋼板を用いたが、これに限定されることなく、ヤング率の高いものであれば、例えばアルミニウムやチタンなどを用いることができる。
(2)座金30は、本実施例ではテーパ座金としたが、これに限定されることなく、ハブ側の形状に応じて例えば平座金を用いることもできる。
2 ハブ
3 ディスクホイール
10 ボルト本体
11 雄ねじ部
12 フランジ部
12b 傾斜部(傾斜面)
13 六角部(工具係合部)
13a 角部
14 穴部
20 キャップ
21 キャップ端部
22 筒部
22a 角部
23 スカート部
23c 先端部
112c 段差部
Claims (5)
- ディスクホイールを車体側のハブに締結するためのホイールボルトであって、
前記ハブ側に設けられた雌ねじ部と螺合する雄ねじ部と、その雌ねじ部との螺合による締結力を受け止める受圧面を有するとともにその受圧面と反対側にその受圧面からの高さが内周側より外周側が低くなる傾斜面を有しその傾斜面の外周縁部に周状に形成された段差部を有するフランジ部と、そのフランジ部の前記傾斜面側に連設された工具係合部とを有するボルト本体と、
前記ボルト本体の工具係合部の頂部を被うキャップ端部と、そのキャップ端部に連設され前記ボルト本体の工具係合部の横断面形状と相似形状の横断面形状を有してその工具係合部に締まりばめで圧入されて前記工具係合部の側面部を被う筒部と、前記フランジ部の傾斜面に対向するように前記筒部から半径方向外方へ遠ざかるように斜面状に形成されたスカート部とを有するキャップと、を備え、
前記キャップの筒部の軸線に対する直角方向と前記スカート部とのなす傾斜角度が、前記ボルト本体の軸線に対する直角方向と前記フランジ部の傾斜面とのなす傾斜角度よりも大に形成され、前記キャップの筒部が前記ボルト本体の工具係合部の外周面に締まりばめで圧入される際に前記スカート部が前記フランジ部の傾斜面に押圧されて弾性変形し、そのスカート部がその弾性変形による弾性力で前記フランジ部の傾斜面に密着されるとともに、前記スカート部の先端部が、前記フランジ部の段差部に沿う形態で、その段差部に係合して密着されていることを特徴とするホイールボルト。 - 前記ボルト本体の工具係合部は、六角断面形状をなし、一方前記キャップの筒部も六角断面形状に形成され、そのキャップの角部のアールが、前記ボルト本体の角部のアールと同じまたは大に形成され、前記キャップの筒部が前記ボルト本体の工具係合部の外周面に締まりばめで圧入される際に前記キャップ側の筒部の角部が伸びて前記ボルト本体側の工具係合部の角部に密着されている請求項1に記載のホイールボルト。
- 前記ボルト本体部の工具係合部には、前記フランジ部の受圧面とは反対側に開口する穴部が形成されており、前記キャップのキャップ端部はこの穴部を被うものである請求項1または2に記載のホイールボルト。
- 前記キャップにおける前記筒部の軸線に対する直角方向と前記スカート部とのなす傾斜角度が、前記ボルト本体の軸線に対する直角方向と前記フランジ部の傾斜面とのなす傾斜角度よりも0.5度〜10度だけ大きい請求項1ないし3のいずれか1項に記載のホイールボルト。
- ディスクホイールを固定するためのハブ側に設けられた雌ねじ部と螺合する雄ねじ部と、その雌ねじ部との螺合による締結力を受け止める受圧面を有するとともにその受圧面と反対側にその受圧面からの高さが内周側より外周側が低くなる傾斜面を有しその傾斜面の外周縁部に周状に形成された段差部を有するフランジ部と、そのフランジ部の傾斜面側に連設された工具係合部とを備えたボルト本体を形成する工程と、
前記ボルト本体の工具係合部の頂部を被うキャップ端部と、そのキャップ端部に連設され前記ボルト本体の工具係合部の横断面形状と相似形状の横断面形状を有し前記工具係合部の側面部を被う筒部と、前記フランジ部の傾斜面に対向するように前記筒部から半径方向外方へ遠ざかるように斜面状に形成されたスカート部とを備え、前記筒部の軸線に対する直角方向と前記スカート部とのなす傾斜角度が、前記ボルト本体の軸線に対する直角方向と前記フランジ部の傾斜面とのなす傾斜角度よりも大となるように、キャップを形成する工程と、
前記キャップの筒部が前記ボルト本体の工具係合部の外周面に締まりばめで、かつ前記スカート部が前記フランジ部の傾斜面に密着されるとともに、前記スカート部の先端部が前記フランジ部の段差部に沿う形態でその段差部に係合して密着されるように、前記キャップを前記ボルト本体に圧入する圧入工程と、
を含むホイールボルトの製造方法。
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JP2005055679A JP4410701B2 (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | ホイールボルト及びその製造方法 |
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