JP4408741B2 - 部品実装装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、それぞれの吸着ノズルが独立にθ補正可能となり、吸装着時間の短縮が可能な部品実装装置を得ることにある。また、その第2の目的は、ヘッド回転モータを増設せずに、θ補正モータのみによりθ補正動作及びサブヘッドの回転移動が可能となる部品実装装置を得ることにある。
(1)直交するXY軸方向のそれぞれに移動可能なXYロボットと、該XYロボットに搭載される部品移載ヘッドと、複数の部品供給位置がX軸方向に一定の間隔で配列された部品供給部と、前記部品移載ヘッドに設けられたヘッドユニットと、該ヘッドユニットに配設され吸着方向がXY軸に直交するZ軸方向となる吸着ノズルを下端に有した複数のサブヘッドと、前記ヘッドユニットに搭載され前記吸着ノズルを前記Z軸まわりに回転駆動するθ補正モータと、前記ヘッドユニットに搭載され前記θ補正モータの回転駆動力をそれぞれの前記サブヘッドへ伝達する回転力伝達機構と、該回転力伝達機構に設けられ前記θ補正モータからの回転力の伝達を遮断可能とする切替手段とを具備したことを特徴とする部品実装装置。
図1は本発明に係る部品実装装置の概略構成を示す平面図である。
図2は図1に示した部品移載ヘッドの斜視図、図3は部品移載ヘッドの正面図である。
図2に示すように、部品移載ヘッド37は、第1ヘッドユニット61及び第2ヘッドユニット63を着脱自在に備えている。各ヘッドユニット61、63は、図3に示すように、左右対称に構成されて並設された略同一機能のユニットである。そのため、ここでは、第1ヘッドユニット61の構造を例にとり説明する。
図4は第1ヘッドユニットの縦断面図、図5は図4に示した第1ヘッドユニットの上部拡大図、図6は図4に示した第1ヘッドユニットの下部拡大図である。
図4に示すように、第1ヘッドユニット61は固定台73を介して部品移載ヘッド37に固定される。固定台73にはθ補正モータ75が固定され、θ補正モータ75はZ軸方向に垂下した駆動軸77がローター軸79に固定されている。また、固定台73の上面にはθ補正モータ75を中心に複数(本実施の形態では6つ)のノズル昇降手段であるノズル昇降モータ81が固定されている。このノズル昇降モータ81の配置は、上記した円周方向における吸着ノズル65の配置と一致している。
第1ヘッドユニット61では、θ補正モータ75を駆動することで、回転中心hCを中心とした下部従動押下部93の回転又は回転中心sCを中心とした個々のノズル軸97の回転が切り替えできるようになっている。すなわち、図5に示すように、ローター軸79にはフレーム87内で回転力伝達機構である主歯車107が固定され、主歯車107はノズル軸97の上端側に空転自在かつ軸線方向に移動自在に外挿された回転力伝達機構である転動歯車109に噛合されている。
したがって、図7に示すように、θ補正モータ75の駆動に伴って任意のサブヘッド67のクラッチ121が接続されると、それぞれのサブヘッド67におけるノズル軸97に対応した読み取りセンサ部105から回転信号が出力され、θ補正回転が制御可能となる。また、全てのサブヘッド67においてのクラッチ121が接続され、ストッパー127によってノズル軸97が回転規制されると、フレーム87の読み取りセンサ部101から回転信号が出力され、ヘッド回転が制御可能となる。この制御は、例えば後述の制御部による位置フィードバック制御によって行われる。
サブヘッド67は、ノズル昇降モータ81によって独立に吸着ノズル65を昇降可能としている。すなわち、図5に示すように、ノズル昇降モータ81の駆動軸131にはカム筒83の内部へ貫通する上ホルダ133が固定され、上ホルダ133は固定台73、カム筒83に回転自在に支持される。カム筒83の内部には上スプラインナット135が固定され、上スプラインナット135は上ホルダ133と一体回転される。上ホルダ133の内部には同軸で可動ネジ軸137が上スプラインナット135に螺合されている。この可動ネジ軸137の下端には上記の凹部材113が固定される。凹部材113の側面にはベアリング等を用いた回転自在な小カムフォロア139が付設され、小カムフォロア139はカム筒83の内壁部に形成された軸線方向の回転規制溝141に挿入されている。
図8は部品実装装置の制御系を示すブロック図である。
図8に示すように、この部品実装装置100は、制御部301を備えている。
この制御部301には、基板搬送部19、部品供給部35及びXYロボット39が接続されており、制御部301は、これら基板搬送部19、部品供給部35及びXYロボット39に制御信号を送信してそれぞれの駆動を制御する。
さらに、この制御部301には、例えば、エアーの漏れ等を検出する各機構部等に設けられた各種センサ305が接続されており、それぞれのセンサ305からの検出信号が入力される。
部品実装装置100は、基板搬送部19によって基板固定部17に回路基板15が送り込まれると、この回路基板15への電子部品129の装着動作を開始する。
装着動作が開始されると、部品移載ヘッド37は、XYロボット39によって所定の電子部品129を吸着ノズル65に吸着させるべく、吸着させる電子部品129の部品供給位置33の上方へ移動する。
以降は、サブヘッド67がθ補正モータ75によって順次回転され、吸着ノズル65に吸着している電子部品129が回路基板15の所定の装着位置に順次装着される。
なお、制御部301は、認識部51からの検出データに基づいて、吸着している電子部品129に不具合があると判断した場合は、XYロボット39を駆動させて部品移載ヘッド37を廃棄トレイ53上へ移動させ、吸着ノズル65に吸着している電子部品129を廃棄トレイ53へ廃棄させる。
そして、この撮像部71からの撮像データは、制御部301に送信され、この制御部301が、電子部品129の姿勢のズレを演算し、回路基板15へ装着する前にθ補正モータ75を駆動させてズレを補正する。
例えば、一方の第1ヘッドユニット61を小型の吸着ノズル65が装着可能なものとし、他方の第2ヘッドユニット63を大型の吸着ノズル65が装着可能なものとできる。また、第1ヘッドユニット61、第2ヘッドユニット63の両方を、小型の吸着ノズル65が装着可能なものとしてもよい。
また、異なる大きさの電子部品129を同時に吸着可能なパーツフィーダ31の配列を複数列セットすれば、パーツフィーダ31による電子部品129の供給を待たずに、その配列間において、部品移載ヘッド37を部品供給位置33に沿って移動させることにより、それぞれのヘッドユニット61、63の吸着ノズル65への異なる大きさの電子部品129の吸着を迅速に行うことができる。
生産形態の変更等により、第1ヘッドユニット61を他の種類のものに交換する場合は、取り付け板291(図2参照)に装着されている第1ヘッドユニット61を取り外し、次いで、以降の生産形態に適合した第1ヘッドユニット61を取り付け板291に装着する。
図9は本発明を多連配置型の部品実装装置に採用した場合の平面視を(a)、正面視を(b)に表した他の実施の形態の構成図である。なお、図1〜図8に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施の形態による部品実装装置は、複数(本実施の形態では8つ)のサブヘッド201(201a〜201h)がX軸方向の直線上でヘッドユニット203に配置される多連配置型となっている。8つのサブヘッド201は、2つの回転力伝達機構205、207によって4つずつがθ補正回転される。すなわち、ヘッドユニット203には2つのθ補正モータ209、211が設けられ、θ補正モータ209、211の回転駆動力は回転力伝達機構205、207によってそれぞれのサブヘッド201a〜201hへ伝達されるようになっている。
35 部品供給部
37 部品移載ヘッド
39 XYロボット
61、63 ヘッドユニット
65 吸着ノズル
67 サブヘッド
75、209、211 θ補正モータ
100 部品実装装置
107 主歯車(回転力伝達機構)
109 転動歯車(回転力伝達機構)
219a、219b ベルト伝達手段(回転力伝達機構)
121 クラッチ(切替手段)
127 ストッパー(切替手段)
hC Z軸方向の回転中心
Claims (1)
- 直交するXY軸方向のそれぞれに移動可能なXYロボットと、
該XYロボットに搭載される部品移載ヘッドと、
複数の部品供給位置がX軸方向に一定の間隔で配列された部品供給部と、
前記部品移載ヘッドに設けられたヘッドユニットと、
該ヘッドユニットに配設され吸着方向がXY軸に直交するZ軸方向となる吸着ノズルを下端に有した複数のサブヘッドと、
前記ヘッドユニットに搭載され前記吸着ノズルを前記Z軸まわりに回転駆動するθ補正モータと、
前記ヘッドユニットに搭載され前記θ補正モータの回転駆動力をそれぞれの前記サブヘッドへ伝達する回転力伝達機構と、
該回転力伝達機構に設けられ前記θ補正モータからの回転力の伝達を遮断可能とする切替手段とを具備した部品実装装置であって、
複数の前記サブヘッドが、XY軸に直交するZ軸方向の回転中心を中心とした円周方向に配設されるとともに、前記回転中心を中心に回転移動自在に前記ヘッドユニットに保持され、
前記回転力伝達機構が、前記θ補正モータとそれぞれの前記サブヘッドとに噛合する主歯車を有し、
前記切替手段が、それぞれの前記サブヘッドに介装されたクラッチ機構と、前記ヘッドユニットに設けられ前記サブヘッドの回転を規制するストッパーとを具備したことを特徴とする部品実装装置。
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