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JP4402230B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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JP4402230B2
JP4402230B2 JP36462299A JP36462299A JP4402230B2 JP 4402230 B2 JP4402230 B2 JP 4402230B2 JP 36462299 A JP36462299 A JP 36462299A JP 36462299 A JP36462299 A JP 36462299A JP 4402230 B2 JP4402230 B2 JP 4402230B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置において発生する光学系の倍率色収差を信号処理で補正する画像処理装置、特に欠落している色信号を信号処理で補間する際に倍率色収差を補正する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮像装置等に用いる光学系で発生する収差の一つに倍率色収差がある。色収差は、波長によって屈折率が異なることに起因するもので、特に倍率色収差は色によって焦点距離が異なることで、像面における像の位置(倍率)が各色でずれて見られる現象である。なお、本明細書では、倍率色収差を以後簡略して色収差と記す。この色収差は、レンズの材質等である程度補正できるが、この場合には材質が高価になる等の原因でレンズ製造におけるコストがかかることになる。
【0003】
そこで、従来、色収差を信号処理によって補正する方法が幾つか提案されている。例えば、特公平6−5959号公報には、基準色と他色との誤差および近傍の色信号から補間処理を行うための補正データを予め記憶し、撮像動作時にこれら記憶されているデータを読み出して他色のデータを近傍のデータにより補間することで補正を行うようにしたものが開示されている。
【0004】
また、特開平8−205181号公報には、ズーム位置等のレンズ状態と画面位置に対応した色収差情報(基準色に対する他色のずれ情報)を予めメモリに記憶し、該当する色収差情報を用いて基準色との色収差を補正した画像データを補間するようにしたものが開示されている。さらに、この公報には、色収差情報のメモリを減らすための工夫として、画面中心からの距離に応じて色収差を判定したり、部分的に色収差情報を記憶して、色収差情報が存在しない部分は補間により色収差情報を求めることも開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例では、基本的に各画素すべての色が存在する段階で色収差補正を行っているため、例えばRGBで表される場合には、各色一つずつの撮像素子(3板撮像素子)を持つ撮像装置が必要となり、撮像素子を多く持つ分だけ撮像装置自体が大きく、かつコスト高になる。
【0006】
これに対し、単板や2板の撮像素子を用いる(画像再現に必要な色信号に対して撮像素子が少ない)場合には、3板撮像素子を用いる撮像装置に比べ撮像装置自体を小さく、かつ安価にできるが、この場合には、画像として再現するために各画素に関して欠落している色信号を補間する必要がある。ところが、この場合に補間される色信号は、上述した色収差の影響により、参照する画素の像とは異なった部分の像に関して生成されることになる。
【0007】
この様子を、図10を用いてさらに詳細に説明する。図10は、単板撮像素子における欠落色信号の補間の様子を示している。ここで注目している画素“G{i,j}”にはG信号が存在し、画像として再現するにはR信号およびB信号を補間する必要がある。この位置に結像するG信号の像に関して、理想的には補間されるR信号およびB信号は同一位置に結像する。しかし、実際には光学系の色収差により、G信号の像に関するR信号およびB信号の結像位置“R{i,j}”, “B{i,j}”は、図10のようにG信号の位置とは異なった位置に結像される。
【0008】
ここで、色収差補正を行わずにR信号およびB信号の欠落色信号の補間処理を行うと、参照しているG信号の像に対して位置的にずれた像の欠落色信号を補間することになり、実際の被写体の色とは異なる色として再現される場合がある。図10の場合には、“G{i,j}”にある像のR信号およびB信号をこのまま補間しようとしても、色収差の影響により実際の像のR信号およびB信号は“G{i,j}”ではないため、結果として適切な補間処理を行うことができないことになる。
【0009】
以上のことから、欠落色信号を補間処理するにあたっては、色収差を補正する必要がある。ここで、信号処理による色収差の補正方法として、撮像光学系の色収差情報を基に、色信号の位置ずれ補正量を表す位置補正情報を各画素毎に保持したルックアップテーブル(LUT)を予めメモリに記憶させ、欠落色信号の補間処理において画素の位置をアドレスとしてメモリのLUTから位置補正情報を読み込み、その位置補正情報により位置を補正して補間処理を行う、という方法が考えられる。
【0010】
しかし、この場合には、補間処理前に各画素に対して位置補正情報のLUTを参照するため、参照時の計算時間の増加やメモリ等の回路規模の増大が引き起こされ、コストの安い撮像装置では色収差を補正することが困難であった。
【0011】
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、簡単かつ安価な構成で、入力画像信号の色収差を補正できると共に、欠落色信号の補間処理で色収差を補正できる画像処理装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に係る発明は、撮像光学系を経て撮像素子から得られる画像情報の色信号に基づいて各画素に関して欠落している画像情報の色信号を補間処理により復元する画像処理装置において、
前記撮像素子から得られる画像情報の色信号を記憶する画像情報記憶部と、
前記撮像光学系で発生する色収差の情報を色収差情報として記憶する色収差情報記憶部と、
前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号の画素位置と前記撮像光学系に関する情報とに基づいて、前記色収差情報記憶部から色収差情報を読み出して色収差を補正するための色収差補正情報を生成する色収差補正情報生成部と、
前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号の画素位置と前記色収差補正情報生成部で生成された色収差補正情報とに基づいて補間処理のための補間係数を算出する補間係数算出部と、
前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号と前記補間係数算出部で算出された補間係数とを用いて前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号および前記欠落している画像情報の色信号に関して補間処理を行う補間処理部と、
を有することを特徴とするものである。
【0013】
請求項1に係る発明によると、画像情報の色信号の画素位置と撮像光学系の状態とに基づいて色収差情報から色収差補正情報が生成されるので、撮像光学系の状態変化に応じて画素毎に適した色収差補正情報を得ることができると共に、画像情報の色信号の画素位置に応じて、色収差補正情報から補間係数を生成して入力された画像情報の色信号および欠落している画像情報の色信号に補間処理が施されるので、画素毎に色収差補正に適した補間係数が求められ、補間処理によって画素単位で入力色信号と欠落色信号の色収差を補正することが可能となり、結果として、撮像光学系や撮像素子等のコストを最小限に抑え、信号処理によって全画素に関する全ての色信号に対して色収差を補正した高画質な画像を生成することが可能となる。
【0014】
請求項2に係る発明は、撮像光学系を経て撮像素子から得られる画像情報の色信号に基づいて各画素に関して欠落している画像情報の色信号を補間処理により復元する画像処理装置において、
前記撮像素子から得られる画像情報の色信号を記憶する画像情報記憶部と、
前記撮像素子から得られる画像情報の色信号に基づいて前記撮像光学系で発生する色収差の情報を生成する色収差情報生成部と、
前記色収差情報生成部で生成された色収差の情報を色収差情報として記憶する色収差情報記憶部と、
前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号の画素位置と前記撮像光学系に関する情報とに基づいて前記色収差情報記憶部から色収差情報を読み出して色収差を補正するための色収差補正情報を生成する色収差補正情報生成部と、
前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号の画素位置と前記色収差補正情報生成部で生成された色収差補正情報とに基づいて補間処理のための補間係数を算出する補間係数算出部と、
前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号と前記補間係数算出部で算出された補間係数とを用いて前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号および前記欠落している画像情報の色信号に関して補間処理を行う補間処理部と、
を有することを特徴とするものである。
【0015】
請求項2に係る発明によると、画像情報の色信号から色収差情報が生成されるので、画像情報を得る実際の撮像光学系に適合した色収差情報を得ることができると共に、この色収差情報を利用して画像情報の色信号の画素位置と撮像光学系の状態とに基づいて色収差補正情報が生成されるので、撮像光学系の状態変化に応じて画素毎に適した色収差補正情報を得ることが可能となる。また、画像情報の色信号の画素位置に応じて色収差補正情報から補間係数が生成されるので、画素毎に色収差補正に適した補間係数が求められると共に、この補間係数に基づいて入力された画像情報の色信号および欠落している画像情報の色信号に対して補間処理が施されるので、画素単位で入力色信号と欠落色信号の色収差を補正することができ、結果として、撮像光学系や撮像素子等のコストを最小限に抑え、信号処理によって全画素に関する全ての色信号に対して色収差を補正した高画質な画像を生成することが可能となる。
【0016】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の画像処理装置において、前記色収差情報記憶部は、前記画像情報の色信号の画素位置と前記撮像光学系に関する情報とに依存する特性を前記色収差情報として記憶することを特徴とするものである。
【0017】
請求項3に係る発明によると、各画素毎に色収差情報を記憶する必要がないので、色収差情報記憶部のメモリ容量を縮小することが可能になると共に、色収差情報記憶部およびその周辺の回路構成の簡略化を図ることが可能になる。
【0018】
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載の画像処理装置において、前記色収差補正情報生成部は、前記色収差情報記憶部から読み出される前記色収差情報を、前記画像情報の色信号の画素位置と前記撮像光学系に関する情報とに依存する特性に変換して、前記色収差補正情報を生成することを特徴とするものである。
【0019】
請求項4に係る発明によると、色収差補正情報を生成するための情報を各画素毎に保持する必要がないので、メモリ容量を縮小することが可能になると共に、色収差補正情報生成部およびその周辺の回路構成の簡略化を図ることが可能となる。
【0020】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像処理装置において、前記撮像光学系に関する情報は、前記撮像光学系の焦点距離であることを特徴とするものである。
【0021】
請求項5に係る発明によると、撮影時のズーム動作等により焦点距離が変化しても、それに対応した色収差情報や色収差補正情報等を得て適切に色収差を補正することが可能となるので、結果的に様々な撮影状態においても常に適切な色収差補正を行うことが可能となる。
【0022】
請求項6に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像処理装置において、前記撮像光学系に関する情報は、前記撮像光学系の結像面を複数のブロックに分割して定義する情報であることを特徴とするものである。
【0023】
請求項6に係る発明によると、色収差が複雑に発生する撮像光学系に対しても複数のブロックに分割して部分的に対応した色収差情報や色収差補正情報等を得て部分的に適切に色収差を補正することが可能となるので、結果的に結像面全体すなわち画像全体に適切な色収差補正を行うことが可能となる。
【0024】
請求項7に係る発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記色収差情報生成部は、
色収差の補正を目的としたパターン情報をパターン参照情報として記憶するパターン参照情報記憶部と、
前記パターン情報を撮影した画像情報の色信号をパターン画像情報として記憶するパターン画像情報記憶部と、
前記パターン画像情報記憶部に記憶されている前記パターン画像情報に対して位置補正を行うパターン画像情報位置補正部と、
前記パターン画像情報位置補正部で位置補正された前記パターン画像情報と前記パターン参照情報とを比較して色ずれ情報を生成するパターン情報間色ずれ比較部と、
前記パターン情報間色ずれ比較部で生成された色ずれ情報に基づいて前記色収差情報を算出する色収差情報算出部と、
を有することを特徴とするものである。
【0025】
請求項7に係る発明によると、色収差を補正するためのパターン情報を用意し、これを撮影した画像情報と予め記憶されている参照情報とを比較して色収差情報が生成されるので、撮像光学系の設計スペックに対して誤差が生じていても、各装置毎に適した色収差情報を得ることができ、結果的にどの装置においても適切に色収差補正を行うことが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る画像処理装置の実施の形態について説明する。
【0027】
図1は、本発明の第1実施の形態としての電子スチールカメラの基本的構成を示すブロック図である。この電子スチールカメラは、電子シャッタ機能を有する単板式のカラーCCD撮像素子1を用いるもので、このCCD撮像素子1には、レンズ群2および絞り・シャッタ機構3を経て被写体像が結像され、その被写体像が光電変換されて画像信号として出力される。CCD撮像素子1からの被写体像の画像信号は、図示しない相関二重サンプリング回路等でノイズ成分が除去さたのち、アンプ4で増幅され、さらにA/D変換器5でデジタル信号に変換されてカメラ信号処理回路6に供給され、ここで画像データとして処理される。
【0028】
また、A/D変換器5の出力は、AF,AE,AWB検波回路7にも供給され、ここで本来の撮影に先立って、フォーカスを自動的に制御するためのAF情報を取り出すAF検波処理、露出を自動的に制卸するためのAE情報を取り出すAE検波処理、およびホワイトバランスを自動的に設定するためのAWB情報を取り出すAWB検波処理が行われる。このAF,AE,AWB検波回路7からのAF情報、AE情報およびAWB情報は、それぞれCPU8を介してレンズ群2、絞り・シャッタ機構3およびカメラ信号処理回路6に供給される。
【0029】
カメラ信号処理回路6およびCPU8は、バスライン9に接続され、このバスライン9には、メモリコントローラ10を介して、画像データの色処理等を行う際に作業用メモリとして用いられるDRAMllが接続されていると共に、カメラ信号処理回路6からの画像データを圧縮処理する圧縮回路(JPEG)12が接続されている。また、バスライン9には、圧縮回路12で圧縮処理された画像データをメモリカード13に記録するために、メモリカードI/F14が接続されていると共に、メモリカード13に記録された画像データを読み出して表示したり、撮影状態を表示するために表示回路15を介して液晶表示素子(LCD)16が接続されている。さらに、バスライン9には、メモリカード13に記録されている画像データをパソコン(PC)17へ転送するためのPCI/F18が接続されている。
【0030】
また、CPU8には、AF,AE,AWB検波回路7からのAE情報に基づいて制御されるストロボ装置19、および各種撮影モードの設定やトリガスイッチの駆動等を行う入力キー20がそれぞれ接続されている。なお、CCD撮像素子1は、CPU8の制御のもとにタイミングジェネレータ(TG)21からのタイミングパルスによって駆動されるようになっている。
【0031】
さらに、レンズ群2は、入力キー20からのズーム操作に応じてモータ22により駆動され、その焦点距離情報がモータ22を介してCPU8に取り込まれてAF情報、AE情報、AWB情報とともにカメラ信号処理回路6に供給されるようになっている。
【0032】
図2は、本実施の形態で用いるレンズ群2の一例の構成を示すものである。このレンズ群2は、ズームレンズで収差等に関して光軸回転対称の特性を持ち、モータ22により駆動して焦点距離を変更することで望遠(テレ)や広角(ワイド)の状態にすることができる構成になっている。
【0033】
図3は、本実施形態におけるカメラ信号処理回路6の内部の一例の構成を示すブロック図である。このカメラ信号処理回路6は、フレームメモリ31、ホワイトバランス設定部32、撮像光学系情報メモリ33、色収差補正情報特性算出部34、色収差補正情報算出部35、色収差補正・欠落色補間処理部36、色強調マトリックス変換部37およびγ補正部38を有しており、撮像光学系情報メモリ33には、色収差情報を含む撮像光学系に関する情報を予め記憶しておく。
【0034】
このカメラ信号処理回路6では、A/D変換器5からデジタル信号として出力される画像信号をフレームメモリ31に記憶し、このフレームメモリ31に記憶された画像信号に対してホワイトバランス設定部32において、CPU8から出力されるAWB情報やAE情報等を用いてホワイトバランス調整を行い、そのホワイトバランス調整された画像信号を、色収差補正情報算出部35および色収差補正・欠落色補間処理部36にそれぞれ供給する。
【0035】
一方、色収差補正情報特性算出部34では、撮像光学系情報メモリ33に予め記憶されている色収差情報等の撮像光学系に関する情報と、CPU8から出力される焦点距離情報やAF情報とに基づいて、結像面すなわちCCD撮像素子1上での画素の位置に依存する関数として表される色収差補正情報を生成するための特性を算出し、その算出した色収差補正情報の特性を色収差補正情報算出部35に供給する。
【0036】
色収差補正情報算出部35では、ホワイトバランス設定部32でホワイトバランス調整された画像信号と、色収差補正情報特性算出部34で算出された色収差補正情報の特性とに基づいて、画素単位で画像信号を参照して、参照画素の位置に関して色収差補正情報の特性から色収差補正情報を算出し、その算出した色収差補正情報を色収差補正・欠落色補間処理部36に供給する。本実施の形態では、色収差補正情報は、各色別に参照画素における像の位置ずれを像面の座標値としてサブピクセルのレベルで表されるものとする。
【0037】
色収差補正・欠落色補間処理部36では、ホワイトバランス設定部32でホワイトバランス調整された画像信号と、色収差補正情報算出部35で算出された色収差補正情報とに基づいて、後述するようにして入力された画像信号に関する色収差補正処理、および欠落している色信号に関して色収差を補正する補間処理を行う。
【0038】
色収差補正・欠落色補間処理部36で色収差補正および欠落色補間処理された画像信号は、色強調マトリックス変換部37で色強調処理を施した後、γ補正部38でγ補正してバスライン9に伝送する。
【0039】
図4は、上記の色収差補正・欠落色補間処理部36での処理の流れを示すフローチャートである。図1に示した電子スチールカメラで撮影して得られる画像信号には、それ自体に色収差、すなわち各画素において色毎に異なった位置ずれが生じて、本来参照する位置からずれた部分を像としているため、この色収差を補正しなければ欠落している色信号を適切に補間することができない。
【0040】
そこで、色収差補正・欠落色補間処理部36では、先ず、ステップS1で、色収差補正および欠落色補間対象となる色信号を有する参照画素位置の近傍画素について、画素値、像面座標値、および該当色の色収差補正情報を読み込む。ただし、参照画素の色収差補正においては、参照画素自身の情報も併せて読み込む。なお、ここで必要とする近傍画素数は、例えば通常行われる一般の補間と同程度とすることができる。
【0041】
次に、ステップS2で、読み込まれた各画素の像面座標値を色収差補正情報に基づいて補正する。これは各画素に関する色収差補正であり、結果として各画素が持つ画素値に対応する像の位置は適切な場所になる。
【0042】
図5(A)は、その一例を示すものである。ここでは、参照画素p0{i,j}をG信号(白点)とし、近傍画素としてp0{i,j}の対角に隣接する4個の画素を用いている。ここで、参照画素p0{i,j}におけるGの色収差補正情報を{GFx(i,j),GFy(i,j)}とすると、ステップS2の色収差補正により、参照画素p0{i,j}が本来結像される位置は、色収差補正情報分だけずれて図5(A)中のp0{i+GFx(i,j),j+GFy(i,j)}となる。同様に、近傍画素についても、色収差補正により本来の結像位置は色収差補正情報分だけずれるようになる。
【0043】
その後、ステップS3において、ステップS2で色収差補正された各画素の位置と参照画素位置との距離に基づいて、補間処理に利用する重み係数(補間係数)を算出する。ここで、算出される補間係数は、色収差の補正を考慮したものであり、特性として色収差補正された各画素に対し、参照画素位置との距離が小さい(近い)場合は補間係数を大きく、参照画素位置との距離が大きい(遠い)場合は補間係数を小さくなるようにする。
【0044】
図5(B)は、その一例を示すもので、図5(A)から色収差補正された後の状態を示している。図5(B)において、近傍に位置する5個の色収差補正画素P0〜P4によって参照位置の画素P{i,j}の補間を行う場合、画素P{i,j}と画素Pn(n=0,1,2,3,4)との距離をDnとすると、画素Pnに対応する補間係数Wnは(1)式のようになる。
【0045】
【数1】
Wn=(S−Dn)/(4×S) (1)
ただし、S=ΣDn(n=0,1,2,3,4)
【0046】
(1)式から明らかなように、補間係数Wnは、距離の総和Sに対して、距離Dnがどの程度の割合であるかに基づいて決定される。すなわち、距離Dnが小さければ補間係数Wnは大きくなることで補間における画素値の計算割合は大きくなり、距離Dnが大きければ補間係数Wnは小さくなることで補間における画素値の計算割合は小さくなる。また、補間係数Wnの総和は1となることは明らかである。さらに、(1)式を一般化して、近傍に位置するN個の色収差補正画素を用いて補間処理を行う場合の補間係数Wnは、(2)式のようになる。
【0047】
【数2】
Wn=(S−Dn)/{(N−1)×S} (2)
ただし、S=ΣDn(n=0,1,...,N−1)
【0048】
次に、ステップS4において、算出された補間係数とそれに対応する色収差補正された各画素の画素値とを用いて、参照画素位置における該当色信号の画素値を補間処理にて算出する。ここで、(2)式におけるN個の補間係数Wnと対応するN個の色収差補正画素Pnの画素値をPVnとすると、参照位置の画素P{i,j}の補間画素値PV{i,j}は、(3)式のようになる。
【0049】
【数3】
PV{i,j}=Σ(PVn×Wn) (3)
ただし、n=0,1,…,N−1
【0050】
上述したステップSl〜S4によって、色収差を補正した画素値の位置関係を補間係数に反映させて参照位置の画素値を補間により算出することにより、参照位置に関して色収差が補正された適切な画素値を得ることができる。また、図4で説明した色収差を補正する補聞方法は、入力される画像信号および欠落色信号の両方に対して同じ方法で実現できるので、各画素において入力信号の色収差補正と欠落色信号の補間とに場合分けするといった手間が不要となり、処理系自体を単純に構成することができる。
【0051】
以上のように、本実施の形態によれば、色収差補正情報を、撮像光学系が持つ色収差情報に基づいて画素の位置に依存する関数として算出するので、各画素における色収差情報を記憶する大容量のメモリを必要とせず、処理回路規模を縮小することができる。また、ズーム等により撮像光学系の状態が変化しても、それに対応した色収差補正情報を得るようにしたので、広角や望遠等様々な状況においても常に適切な色収差補正情報を算出することができる。さらに、入力色信号および欠落色信号の如何にかかわらず、画素毎に色収差を補正するための補間処理を同一の処理で行うことができるので、処理回路規模の縮小化および処理の高速化を図ることができ、結果として色収差が適切に補正されたカラー画像を再現することができる。
【0052】
本発明の第2実施の形態では、図1に示した電子スチールカメラにおいて、モータ22を省略すると共に、レンズ群2を偏心自由曲面レンズをもって構成する。その他の基本的構成は、図1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0053】
図6は、本実施の形態で用いるレンズ群2の一例の構成を示すものである。このレンズ群2は、非回転対称形状の偏心自由曲面レンズで、非常に明るくかつ高解像な画像信号が得られる、小型軽量化にできる、等の特徴を有している。
【0054】
図7は、本実施の形態における図1に示すカメラ信号処理回路6の内部の一例の構成を示すブロック図である。このカメラ信号処理回路6は、フレームメモリ41、ホワイトバランス設定部42、第1スイッチ43、色収差情報生成部44、色収差情報メモリ45、第2スイッチ46、撮像光学系情報メモリ47、色収差補正情報特性算出部48、色収差補正情報算出部49、色収差補正・欠落色補間処理部50、色強調マトリックス変換部51およびγ補正部52を有している。ここで、フレームメモリ41、ホワイトバランス設定部42、色収差補正・欠落色補間処理部50、色強調マトリックス変換部51およびγ補正部52は、それぞれ図3に示したフレームメモリ31、ホワイトバランス設定部32、色収差補正・欠落色補間処理部36、色強調マトリックス変換部37およびγ補正部38と同等の機能であるので、説明を省略する。また、色収差補正・欠落色補聞処理部50での内部処理についても、図4と同等であるので、説明を省略する。
【0055】
本実施の形態では、予め色収差情報を生成するための基準パターンを用意し、これを電子スチールカメラで撮影することによって色収差情報を色収差情報メモリ45に記憶し、この色収差情報と撮像光学系情報メモリ47に予め記憶した撮像光学系情報とに基づいて色収差補正情報を算出する。
【0056】
このため、先ず、図1の入力キー20の状態によって選択される一般撮影モードもしくは基準パターン撮影モードの撮影モード信号に基づいてCPU8により第1スイッチ43および第2スイッチ46を制御する。
【0057】
ここで、撮影モード信号が基準パターン撮影モードを示す場合には、第1スイッチ43はホワイトバランス調整後の画像信号を色収差情報生成部44に伝送するように駆動し、第2スイッチ46は色収差補正情報特性算出部48に色収差情報メモリ45からの情報を伝送しないように開状態に駆動する。これにより、基準パターン撮影モードでは、撮影された基準パターンの画像信号を色収差情報生成部44に供給して、後述する方法により色収差情報を生成し、その生成された色収差情報を色収差情報メモリ45に記憶して、一般撮影モードにて撮影される画像信号の色収差補正に利用する。
【0058】
これに対し、撮影モードが一般撮影モードを示す場合には、第1スイッチ43はホワイトバランス調整後の画像信号を色収差補正情報算出部49、および色収差補正・欠落色補間処理部50に伝送するように駆動し、第2スイッチ46は色収差補正情報特性算出部48に色収差情報メモリ45からの情報を伝送するように閉状態に駆動する。これにより、一般撮影モードでは、色収差補正情報特性算出部48に、色収差情報メモリ45内の色収差情報を第2スイッチ46を経て読み込むと共に、撮像光学系情報メモリ47内の撮像光学系情報を読み込む。
【0059】
ここで、撮像光学系情報メモリ47内に予め記憶する撮像光学系情報は、例えば図8に示すように、像面全体を複数の部分ブロックに分割して定義される情報で、画素の位置に応じて当該画素がどのブロックに属するかが決定される情報とする。
【0060】
色収差補正情報特性算出部48では、撮像光学系情報の各ブロック毎に、色収差情報に基づいて色収差補正情報を生成するための特性を算出する。このように、各ブロックに対応して個別に色収差補正情報を生成するための特性を算出することは、偏心自由曲面レンズのように非回転対称形状で、かつ色収差が部分的に異なって複雑に発生する撮像光学系を有する場合には、非常に有効な方法である。この色収差補正情報を生成するための特性は、第1実施の形態と同様、CCD撮像素子1上での画素の位置に依存する関数として表される。
【0061】
色収差補正情報算出部49では、ホワイトバランス調整後の画像信号と、色収差補正情報特性算出部48で算出された色収差補正情報の特性とをそれぞれ読み込んで、色収差補正情報を算出する。この色収差補正情報算出部49での処理は、基本的には図3に示した第1実施の形態における色収差補正情報算出部35での処理と同じであるが、本実施の形態では像面を分割したブロック単位で色収差補正情報の特性が異なるので、参照画素の位置に対応したブロックに関する色収差補正情報の特性を選択し、その選択した色収差補正情報の特性に基づいて参照画素における像の位置ずれを像面の座標値として表す色収差補正情報を算出する。以後の処理は、第1実施の形態と同様である。
【0062】
図9は、図7に示した色収差情報生成部44の内部の一例の構成を示すブロック図である。この色収差情報生成部44は、基準パターン画像信号メモリ61、基準パターン参照信号メモリ62、画像信号位置補正部63、画像信号・参照信号間色ずれ比較部64および色収差情報算出部65を有している。
【0063】
本実施の形態では、第1実施の形態のように光学設計値等に基づく撮像光学系の色収差情報を予め記憶するのではなく、基準パターンを撮影して得られる画像信号に基づいて色収差情報を生成する。このため、色収差情報を生成するにあたっては、先ず、第1スイッチ43を経て伝送される撮影された基準パターンの画像信号を、基準パターン画像信号メモリ61に読み込んで記憶する。ここで、基準パターン画像信号メモリ61に記憶される基準パターンの画像信号は、ホワイトバランス調整後の単板画像信号であり、各画素に関して欠落色信号が存在している。
【0064】
また、これとは別に、基準パターン参照信号メモリ62には、色収差のない基準パターンの参照情報を予め記憶しておく。この基準パターン参照信号メモリ62に記憶される基準パターンの参照情報は、撮像装置と同様の単板カラーフィルタにより単板の参照情報として扱われる。なお、ここで利用する基準パターンとしては、色収差情報を生成するという観点から、カラーチャート等のように複数の色が混在するパターンであることが望ましく、また、色収差のない参照情報が得られ易いように、CG等による人工的なデータを用いるのが取り扱いの点で好ましい。
【0065】
次に、画像信号位置補正部63において、基準パターンの画像信号に関する位置合わせ、例えば基準パターンの中心を画像全体の中心に合わせる等の処理を行った後、画像信号・参照信号間色ずれ比較部64において、同一画素位置における画像信号と参照信号とを比較して色ずれを算出する。
【0066】
画像信号・参照信号間色ずれ比較部64での色ずれの算出方法は、基準パターンにも依存するが、例えば参照している画素とその近傍における画素値とから参照画素の色がどちらの方向にどの程度ずれているかを求め、これを画像全体に対して行うことで色ずれ情報として算出する。
【0067】
次に、色収差情報算出部65において、画像信号・参照信号間色ずれ比較部64からの色ずれ情報に基づいて色収差情報を算出する。ここで、色収差情報は画素単位で算出せず、例えばブロック内における該当色の色ずれ情報の平均を当該ブロックの色収差情報として、撮像光学系情報で定義している部分ブロックに対応する形で部分的に算出してブロック毎に異なる色収差特性を保持するようにする。この色収差情報算出部65で生成した色収差情報は、色収差情報メモリ45に伝送する。
【0068】
なお、上記の構成では、撮像装置の入力キー20を切り換えることで、基準パターン撮影による色収差情報を更新することが可能であるが、別方法として製造時の検査等において色収差情報を上記の方法で予め記憶し、一般には色収差情報の更新ができないようにすることも可能である。
【0069】
以上のように、本実施の形態によれば、像面全体を複数のブロックに分割し、各ブロックに対応した状態で画素の位置に依存する関数としての色収差補正情報を算出して補間処理を行うようにしたので、部分的に色収差特性が異なる複雑な撮像光学系に対しても、参照画素に対して適切な色収差補正情報を算出することができる。すなわち、どの部分に関しても適切な色収差補正を行うことができるので、結果的に画像全体に色収差補正効果をあげることができる。また、基準パターンを撮影して色収差情報を生成するので、例えば撮像光学系の設計スペックに対して製造等により誤差が生じても、それそれの装置において最適な色収差情報を得ることができ、結果的に色収差が補正された画像を再現することができる。さらに、第1実施の形態の場合と同様に、入力色信号および欠落色信号の如何にかかわらず、画素毎に色収差を補正するための補間処理を同一の処理で行うことができるので、処理回路規模の縮小化および処理の高速化を図ることができ、結果として色収差が適切に補正されたカラー画像を再現することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明によれば、簡単かつ安価な構成で、入力画像信号の色収差を補正できると共に、欠落色信号の補間処理で色収差を補正できる画像処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態としての電子スチールカメラの基本的構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すレンズ群の一例の構成を示す図である。
【図3】 図1に示すカメラ信号処理回路の内部の一例の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示す色収差補正・欠落色補間処理部での処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】 同じく、色収差補正および欠落色補間の一例を示す図である。
【図6】 本発明の第2実施の形態で用いるレンズ群の一例の構成を示す図である。
【図7】 第2実施の形態における図1に示すカメラ信号処理回路の内部の一例の構成を示すブロック図である。
【図8】 図7に示した撮像光学系情報メモリに予め記憶する撮像光学系情報を説明するための図である。
【図9】 図7に示した色収差情報生成部の内部の一例の構成を示すブロック図である。
【図10】 色収差補正を行わない場合の単板撮像素子における欠落色信号の補間の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 カラーCCD撮像素子
2 レンズ群
3 絞り・シャッタ機構
4 アンプ
5 A/D変換器
6 カメラ信号処理回路
7 AF,AE,AWB検波回路
8 CPU
9 バスライン
10 メモリコントローラ
11 DRAM
12 圧縮回路(JPEG)
13 メモリカード
14 メモリカードI/F
15 表示回路
16 液晶表示素子(LCD)
17 パソコン(PC)
18 PCI/F
19 ストロボ装置
20 入力キー
21 タイミングジェネレータ(TG)
22 モータ
31 フレームメモリ
32 ホワイトバランス設定部
33 撮像光学系情報メモリ
34 色収差補正情報特性算出部
35 色収差補正情報算出部
36 色収差補正・欠落色補間処理部
37 色強調マトリックス変換部
38 γ補正部
41 フレームメモリ
42 ホワイトバランス設定部
43 第1スイッチ
44 色収差情報生成部
45 色収差情報メモリ
46 第2スイッチ
47 撮像光学系情報メモリ
48 色収差補正情報特性算出部
49 色収差補正情報算出部
50 色収差補正・欠落色補間処理部
51 色強調マトリックス変換部
52 γ補正部
61 基準パターン画像信号メモリ
62 基準パターン参照信号メモリ
63 画像信号位置補正部
64 画像信号・参照信号間色ずれ比較部
65 色収差情報算出部

Claims (7)

  1. 撮像光学系を経て撮像素子から得られる画像情報の色信号に基づいて各画素に関して欠落している画像情報の色信号を補間処理により復元する画像処理装置において、
    前記撮像素子から得られる画像情報の色信号を記憶する画像情報記憶部と、
    前記撮像光学系で発生する色収差の情報を色収差情報として記憶する色収差情報記憶部と、
    前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号の画素位置と前記撮像光学系に関する情報とに基づいて、前記色収差情報記憶部から色収差情報を読み出して色収差を補正するための色収差補正情報を生成する色収差補正情報生成部と、
    前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号の画素位置と前記色収差補正情報生成部で生成された色収差補正情報とに基づいて補間処理のための補間係数を算出する補間係数算出部と、
    前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号と前記補間係数算出部で算出された補間係数とを用いて前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号および前記欠落している画像情報の色信号に関して補間処理を行う補間処理部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 撮像光学系を経て撮像素子から得られる画像情報の色信号に基づいて各画素に関して欠落している画像情報の色信号を補間処理により復元する画像処理装置において、
    前記撮像素子から得られる画像情報の色信号を記憶する画像情報記憶部と、
    前記撮像素子から得られる画像情報の色信号に基づいて前記撮像光学系で発生する色収差の情報を生成する色収差情報生成部と、
    前記色収差情報生成部で生成された色収差の情報を色収差情報として記憶する色収差情報記憶部と、
    前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号の画素位置と前記撮像光学系に関する情報とに基づいて前記色収差情報記憶部から色収差情報を読み出して色収差を補正するための色収差補正情報を生成する色収差補正情報生成部と、
    前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号の画素位置と前記色収差補正情報生成部で生成された色収差補正情報とに基づいて補間処理のための補間係数を算出する補間係数算出部と、
    前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号と前記補間係数算出部で算出された補間係数とを用いて前記画像情報記憶部に記憶されている画像情報の色信号および前記欠落している画像情報の色信号に関して補間処理を行う補間処理部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記色収差情報記憶部は、前記画像情報の色信号の画素位置と前記撮像光学系に関する情報とに依存する特性を前記色収差情報として記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記色収差補正情報生成部は、前記色収差情報記憶部から読み出される前記色収差情報を、前記画像情報の色信号の画素位置と前記撮像光学系に関する情報とに依存する特性に変換して、前記色収差補正情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記撮像光学系に関する情報は、前記撮像光学系の焦点距離であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記撮像光学系に関する情報は、前記撮像光学系の結像面を複数のブロックに分割して定義する情報であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記色収差情報生成部は、
    色収差の補正を目的としたパターン情報をパターン参照情報として記憶するパターン参照情報記憶部と、
    前記パターン情報を撮影した画像情報の色信号をパターン画像情報として記憶するパターン画像情報記憶部と、
    前記パターン画像情報記憶部に記憶されている前記パターン画像情報に対して位置補正を行うパターン画像情報位置補正部と、
    前記パターン画像情報位置補正部で位置補正された前記パターン画像情報と前記パターン参照情報とを比較して色ずれ情報を生成するパターン情報間色ずれ比較部と、
    前記パターン情報間色ずれ比較部で生成された色ずれ情報に基づいて前記色収差情報を算出する色収差情報算出部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
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