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JP4400758B2 - Ftp型処理装置、ftpシステム、状態表示方法 - Google Patents

Ftp型処理装置、ftpシステム、状態表示方法 Download PDF

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JP4400758B2 JP2007271563A JP2007271563A JP4400758B2 JP 4400758 B2 JP4400758 B2 JP 4400758B2 JP 2007271563 A JP2007271563 A JP 2007271563A JP 2007271563 A JP2007271563 A JP 2007271563A JP 4400758 B2 JP4400758 B2 JP 4400758B2
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Description

本発明は、パーソナルコンピュータ(以下「PC」と略称する)やワークステーション等をホスト装置としてこれとFTP通信するFTP型処理装置、そのFTP型処理装置とホスト装置とからなるFTPシステム、および、その状態表示方法に関する。
特開2003−177987号公報
FTP(File Transfer Protocol)にて、ファイルを転送する仕組みは従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリがカード型にパッケージングされたいわゆるメモリーカード(記憶メディアの一例)が広く知られている。このメモリーカードは、デジタルカメラや携帯音楽プレーヤーなどのデジタル機器に用いられるデータの記憶媒体として急速に普及している。メモリーカードの仕様は統一されておらず、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標、以下「CF」と略称する)、スマートメディア(登録商標、以下「SM」と略称する)、メモリースティック(登録商標、以下「MS」と略称する)、SDメモリーカード(登録商標、以下「SD」と略称する)など、種々のものが市場に出回っている。
PCなどはメモリーカードの読み書きを行なうメモリーカードリーダライタ(以下「リーダライタ」と略称する)と通信することで、リーダライタに接続された上記メモリーカードへのアクセスが可能となる。近年ではこうしたリーダライタを搭載した印刷装置なども普及しており、例えば、JPEG形式等で保存された画像データファイルを書き込んだメモリーカードをリーダライタに接続することで、PCを経由せずに画像を直接印刷できるようになっている。
PCなどにFTPクライアントプログラムをインストールしておき、カードリーダ側にFTPサーバプログラムを搭載しておけば、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話の撮影画像データファイルの保存先として使用されるメモリーカードをリーダライタに接続することで、そのメモリーカードに保存されているデータファイルをFTPによりPCへ転送することができる。つまり、リーダライタをPCの外付けFTP型処理装置として利用することが可能である。
ところで、FTPにおいては、FTPサーバが記憶メディア(リムーバブルメディア、以下、単にメディアともいう)を取り扱うことを前提としたプロトコル設計がなされていない。従って、上記のようなFTP型処理装置(あるいはそれを搭載したプリンタなどの周辺デバイス)にFTPサーバを搭載した場合、メディア接続部への記憶メディアの接続状態や、メディア接続部に接続された記憶メディアの状態をホストに通知することはできなかった。
例えば、PCが、記憶メディア未接続のFTP型処理装置にアクセスしようとした場合、FTP型処理装置は、PCから受けた要求に従って扱うべきファイルや、ファイルを格納すべきディレクトリを記憶した記憶メディアを認識できないため、FTPにおける、要求されたリクエストはアクセス権限がファイルシステム側の理由で実行できないことを示すレスポンスコード「550」及びメッセージ列「You cannot change directory」が出力されることになる。
しかし、FTPに精通していない一般ユーザーがこのコードを見ても、スロットにメディアが接続されていないことがその原因であると把握することは不可能に近い。また、FTPに精通しているユーザーがこのコードを見ても、いくつも考えられる、アクセス権限やファイルシステム側の理由の何が原因なのかは判らない。
この原因は、従来のFTPプロトコルに置いては、記憶メディアがない状態でFTPサーバが動作していることを想定していなかったからに他ならない。
そこで、レスポンスコードの出力内容を、よりユーザーの理解しやすいものに変更するように、FTPプロトコル自体の拡張変更を行うことも考えられるが、もし拡張変更したとしても、大量に使用されている、既存のFTPクライアントのユーザーはその恩恵にあずかることは出来ない。また、プロトコルの拡張変更は、国際的な団体を通して承認を得る必要があり、非常に面倒である。
本発明の課題は、FTP環境を前提として、FTPサーバが搭載されたFTP型処理装置側における記憶メディアの接続状態を、プロトコルの拡張変更を何ら行なうことなくホスト装置側に、よりユーザーにわかりやすい形で通知できるようにすることにある。
課題を解決する手段
上記の課題を解決するために、請求項1のFTP型処理装置は、
メディア接続部を備えたFTP型処理装置であり、
ホスト装置からのネットワークを介したFTP通信によるコマンドに従い、前記メディア接続部に接続された記憶メディアに対し、少なくともファイル単位によるデータの読出し、書込みを行うFTPサーバ手段を備え、
前記記憶メディアが使用可能な状態であるか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記記憶メディアの状態に基づき、前記記憶メディアが使用可能であるか否かの状態を反映した状態反映ディレクトリ名を決定する状態反映ディレクトリ名決定手段と、
前記状態反映ディレクトリ名決定手段により決定された状態反映ディレクトリ名を、当該FTP型処理装置が具備する記憶部に記憶する記憶手段と、を備え、
前記FTPサーバ手段は、前記ホスト装置から送信されたFTP通信によるlistコマンドに対する応答として、前記記憶手段により前記記憶部に記憶された前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリの存在を示す情報を前記ホスト装置に送信することを特徴とする。
請求項2のFTP型処理装置は、請求項1記載のFTP型処理装置において、前記状態反映ディレクトリ名決定手段は、前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリを実在のディレクトリとして前記記憶メディア内に記憶することなく、状態反映ディレクトリ名を決定することを特徴とする。
請求項3のFTP型処理装置は、請求項1又は請求項2に記載のFTP型処理装置において、前記状態反映ディレクトリ名決定手段は、前記メディア接続部への記憶メディアの接続状態を反映した状態反映ディレクトリ名を決定することを特徴とする。
請求項4のFTP型処理装置は、請求項1又は請求項2に記載のFTP型処理装置において、前記状態反映ディレクトリ名決定手段は、前記記憶メディアのフォーマット状態を反映した状態反映ディレクトリ名を決定することを特徴とする。
請求項5のFTP型処理装置は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のFTP型処理装置において、複数のメディア接続部が設けられ、前記状態反映ディレクトリ名決定手段は、前記状態反映ディレクトリ名を、いずれのメディア接続部の状態、または、いずれのメディア接続部に接続された記憶メディアの状態を示すものか特定できるものとして決定することを特徴とする。
請求項6のFTP型処理装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のFTP型処理装置において、前記FTP型処理装置は、前記メディア接続部に、種別の異なる前記記憶メディアを接続可能であり、前記状態反映ディレクトリ名決定手段は、前記状態反映ディレクトリ名を、記憶メディアの種別が特定可能なものとして作成することを特徴とする。
請求項7のFTP型処理装置は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のFTP型処理装置において、前記FTPサーバ手段は、前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリが、いずれのディレクトリに存在するかを示すディレクトリ情報を前記ホスト装置に送信することを特徴とする。
請求項8のFTP型処理装置は、請求項7に記載のFTP型処理装置において、前記記憶メディアが接続されていない状態で、前記ディレクトリ情報を、前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリが所定のディレクトリに存在することを示すものとして決定するディレクトリ情報決定手段を備え、前記FTPサーバ手段は、決定されたディレクトリ情報を前記ホスト装置に送信することを特徴とする。
請求項9のFTP型処理装置は、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のFTP型処理装置において、前記ネットワークを介して送信される印刷データに基づいて印刷を実行可能なネットワークプリンタに組み込まれてなることを特徴とする。
請求項10のFTPシステムは、
ホスト装置と、
メディア接続部を備え、前記ホスト装置からのネットワークを介したFTP通信によるコマンドに従い、前記メディア接続部に接続された記憶メディアに対し、少なくともファイル単位によるデータの読出し、書込みを行うFTPサーバ手段を備えたFTP型処理装置とからなり、
前記FTP型処理装置は、前記記憶メディアが使用可能な状態であるか否かを検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記記憶メディアの状態に基づき、前記記憶メディアが使用可能であるか否かの状態を反映した状態反映ディレクトリ名を決定する状態反映ディレクトリ名決定手段と、前記状態反映ディレクトリ名決定手段により決定された状態反映ディレクトリ名を、当該FTP型処理装置が具備する記憶部に記憶する記憶手段と、を備え、前記FTPサーバ手段は、前記ホスト装置から送信されたFTP通信によるlistコマンドに対する応答として、前記記憶手段により前記記憶部に記憶された前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリの存在を示す情報を前記ホスト装置に送信し、
前記ホスト装置は、前記FTP型処理装置から送信された状態反映ディレクトリ名を表示装置に表示することを特徴とする。
請求項11の状態表示方法は、
メディア接続部を備え、前記ホスト装置からのネットワークを介したFTP通信によるコマンドに従い、前記メディア接続部に接続された記憶メディアに対し、少なくともファイル単位によるデータの読出し、書込みを行うFTPサーバ手段を備えたFTP型処理装置において、前記記憶メディアが使用可能な状態であるか否かを検出する検出ステップと、前記検出ステップにより検出された前記記憶メディアの状態に基づき、前記記憶メディアが使用可能であるか否かの状態を反映した状態反映ディレクトリ名を決定する状態反映ディレクトリ名決定ステップと、前記状態反映ディレクトリ名決定手段により決定された状態反映ディレクトリ名を、当該FTP型処理装置が具備する記憶部に記憶する記憶ステップと、前記ホスト装置から送信されたFTP通信によるlistコマンドに対する応答として、前記記憶手段により前記記憶部に記憶決定された前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリの存在を示す情報を前記ホスト装置に送信する送信ステップと、を実行し、
前記ホスト装置において、前記FTP型処理装置から送信された状態反映ディレクトリ名を表示装置に表示する表示ステップを実行することを特徴とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
請求項1のFTP型処理装置、請求項10のFTPシステム、請求項11の状態表示方法によれば、FTP型処理装置におけるFTP型処理装置の記憶メディアが使用可能な状態であるか否かの状態を示す状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリの存在を示す情報が(状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリを実際に存在させる必要はない、もちろん、存在させてもよい)ホスト装置に送信される。ホスト装置にはFTPプロトコルに対応したFTPクライアントが備えられており、FTPサーバから送信された情報に従って、少なくとも状態反映ディレクトリ名を表示する(もちろん、状態反映ディレクトリ名とともにアイコンを表示するなどしてもよい)機能を持っている。表示された状態反映ディレクトリ名を見ることで、ホスト装置(およびFTP型処理装置)のユーザーは、FTP型処理装置の記憶メディアが使用可能な状態かを、ユーザーにわかりやすい形で通知できる。
すなわち、FTPサーバが搭載されたFTP型処理装置側における記憶メディアの接続状態を、プロトコルの拡張変更を何ら行なうことなく、ユーザーにわかりやすい形で通知できる。
請求項2のFTP型処理装置によれば、記憶メディアの所有者が意図しないディレクトリを記憶メディアに記憶しないため、所有者に不快な思いをさせずにすむ。
また、記憶メディアが書き込み不可能であったり、容量不足だったとしても、記憶メディアの装置状態を、ユーザーにわかりやすい形で通知できる。
請求項3のFTP型処理装置によれば、FTP型処理装置に接続された記憶メディアがフォーマットされているかどうかなどのフォーマット状態を、ユーザーにわかりやすい形で通知できる。
これにより、ユーザーは記憶メディアが使用可能かを知ることが出来る。
請求項4のFTP型処理装置によれば、FTP型処理装置に記憶メディアが接続されているかどうかなどの接続状態を、ユーザーにわかりやすい形で通知できる。
これにより、ユーザーは記憶メディアが使用可能かを知ることが出来る。
請求項5のFTP型処理装置によれば、FTP型処理装置に備えられた、どのメディア接続部についての情報であるかを、ユーザーにわかりやすい形で通知できる。
これにより、ユーザーはFTP型処理装置に接続した(あるいは接続したと思っている)記憶メディアの状況を、より正確に知ることが出来る。
請求項6のFTP型処理装置によれば、どの種類の記憶メディアについての情報であるかを、ユーザーにわかりやすい形で通知できる。
これにより、ユーザーはFTP型処理装置に接続した(あるいは接続したと思っている)記憶メディアの状況を、より正確に知ることが出来る。
請求項7のFTP型処理装置によれば、状態反映ディレクトリ名がいずれのディレクトリに存在しているかを示す情報が(状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリを実際に存在させる必要はない、もちろん、存在させてもよい)ホスト装置に送信される。これにより、ホスト装置に備えられたFTPクライアントは状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリがいずれのディレクトリに存在しているかを認識することができ、認識したディレクトリに状態反映ディレクトリ名をもつディレクトリが存在するものとして表示することができる。
請求項8のFTP型処理装置によれば、ファイルを記憶する記憶メディアが接続されていない状態でも、状態反映ディレクトリ名が所定のディレクトリに存在してことを示す情報がホスト装置に送信される。これにより、FTP型処理装置に記憶メディアが接続されていない状態でも、ホスト装置は、記憶メディアが使用可能な状態であるか否かの状態を示す状態反ディレクトリ名を表示する(もちろん、状態反映ディレクトリ名とともにアイコンを表示するなどしてもよい)。
すなわち、FTPサーバが搭載されたFTP型処理装置側における記憶メディアの接続状態を、FTP型処理装置に記憶メディアが接続されていない状態でも、ユーザーにわかりやすい形で通知できる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態に係るFTPシステムについて説明する。なお、以下に説明するFTPシステムの構成は、本発明を具現化するための単なる一例であり、本発明の要旨を変更しない範囲で構成を適宜変更できることは当然である。図1は、上記FTPシステム1の概略構成を示すブロック図である。FTPシステム1は、プリンタ80と、該プリンタ80をネットワークプリンタとして使用するホスト装置(パーソナルコンピュータ:以下、「PC]ともいう)3とがネットワーク410にて通信可能にされている。
なお、ネットワーク410は、図示したような有線のネットワークでもよいし、無線のネットワークでもよい。
図2は、プリンタ80の外観構成を示すものである。該プリンタ80は、いわゆる多機能装置(MFP:Multi Function Peripheral)であり、FTP型処理装置をなすマルチリーダライタ2をプリンタに組み込んだプリンタ複合機として構成されている。具体的には、装置前面にメディア接続用スロット(以下、単に「スロット」ともいう)16〜19が露出するように配設されたマルチリーダライタ2とを一体的に備えてなり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能などを有する。
なお、メディア接続用スロットに代えて、あるいは併設して、USB接続部を備え、記憶メディアとしてのUSBメモリが接続できる構成でもよいし、無線接続部を備え、記憶メディアとしての無線機能を持ったメモリカードを接続できる構成でもよい。
プリンタ80は、PC3とネットワーク接続されて、PC3とマルチリーダライタ2に挿入されたメモリーカードとの間でデータ通信を行なうリーダライタ装置として機能する。また、PC3(図1)から送信された印刷データに基づき、画像や文書を所定の用紙に印刷する。また、マルチリーダライタ2によってメモリーカード(記憶メディア)から読み取られた印刷データに基づいても、画像や文書を所定の用紙に印刷する(直接印刷)。また、スキャナ部により読み取られた画像データをPC3へ送信したり、スキャナ部で読み取った画像を、印刷部を用いてコピーしたりすることも可能である。
プリンタ80のマルチリーダライタ2は、図2に示すように、メディア接続用スロット16〜19として、第1メモリーカード11を挿入するための第1スロット16と、第2メモリーカード12を挿入するための第2スロット17と、第3メモリーカード13を挿入するための第3スロット18と、第4メモリーカード14を挿入するための第4スロット19とを備えている。
図3は、上記プリンタ80の電気的構成を示すブロック図である。プリンタ80は、その内部に、各構成部を制御するCPU34と、制御プログラムや種々のデータ等を格納するROM35(本実施形態では、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリにて構成している)と、CPU34による演算の作業領域となるRAM37と、がバス33を介して相互にデータ転送が可能なように接続されている。また、バス33には、フラッシュメモリ制御用LSIを介して各スロット16〜19が接続されている。これらスロット16〜19に着脱可能に接続される各第1〜第4メモリーカード11〜14は、例えば、CF、SM、MS、SDなど、データの書込み、書き換え、消去、読出しなどが可能なフラッシュメモリを搭載したカード型記憶メディアである。なお、上記のスロット16〜19は、いずれかの種類のメモリーカードを択一的に接続可能である。
バス33には、印刷部82、スキャナ部132、電話線I/F133、LCD、キーボード及びカーソル移動キーなどからなる操作・表示部91が繋がれている。さらに、バス33には、LANI/F24が接続されている。LANI/F24は、第一のネットワークを介してホスト装置であるPC3と接続している。複数のPC3及びプリンタ80はTCP/IPネットワーク410にて相互接続されている(図1参照)。
ROM35には、マルチリーダライタ2の動作制御プログラム及び、印刷制御、スキャン制御、FAX通信制御などを司る各々の制御プログラムが格納され、CPU34は、これらプログラムを、RAM37を実行エリアとして実行することで、プリンタ複合機としての総合的な動作制御を行なう。
ROM35にはさらに、FTPサーバプログラムが格納されている。また、TCP/IPネットワーク410上にてプリンタ80が特定されるためのIPアドレス及びサブネットマスクもROM35に記憶されている。さらに、状態反映ディレクトリ名決定プログラムもROM35に記憶されている。
メディア接続用スロット16〜19には、メモリーカード(記憶メディア)11〜14が接続される。また、PC3は、ハードディスクなどからなるローカルディスク3Lと、液晶ディスプレイなどからなるモニタ3Mとを備え、ローカルディスク3Lには、FTPクライアントプログラムが組み込まれたブラウザがインストールされている。
プリンタ80側では、前述した各々の制御プログラムと、状態反映ディレクトリ名決定プログラム、及びFTPサーバプログラムが、CPU34で実行されることにより、FTPサーバ手段、状態反映ディレクトリ名決定手段、がシステム上で実現されている。
以下、通信システム1におけるデータシーケンスを、図9のシーケンス図を用いて説明する。このシーケンス図は、PC3側でユーザーがFTPクライアント機能が組み込まれたブラウザを立ち上げ、図5に示すように、プリンタ80のノード名「ftp://brn_600789」を入力し、アクセスを開始させたときに始まる。なお、PC3側にノード名「ftp://brn_600789」へのショートカットを用意しておき、そのショートカットを操作することで、ブラウザが起動後そのままプリンタ80へアクセスするよう構成していてもよい。
まず、PC3(FTPクライアント)はプリンタ80(FTPサーバ)にアクセスするために、FTPに割り当てられた21番ポートにてコネクトする(J1)。プリンタ80はPC3に対しユーザー名要求レスポンスを送信する(J2)。PC3はこれを受けてプリンタ80にFTPサーバにログインするためのユーザー名を送信する(J3)。
次に、プリンタ80からPC3にパスワード要求レスポンスを送信する(J4)。そして、該パスワード要求レスポンスを受けたPC3からプリンタ80に、該ホスト装置にて入力されたパスワードを送信する(J5)。プリンタ80では、受信したパスワードとユーザー名とに基づいてログインユーザーを認証し、認証受理の場合に該ログインユーザーのFTPサーバ(プリンタ80)へのログインを許可する応答をPC3へ返信する(J6)。
FTPサーバへのログインが許可されたPC3は、続いて、ルートディレクトリへのアクセスを要求するコマンド「cd / (change directory root)」を発行する(J7)。このコマンドを受信したプリンタ80は、ルートディレクトリへアクセスし(カレントディレクトリをルートディレクトリに変更することを試み)、成功したことを示すコードをPC3へ返信する(J8)。
なお、ルートディレクトリへのアクセスに失敗すれば、前述したようにレスポンスコード「550」などが返信されることになる。この実施形態では、記憶メディアが未接続の状態でも、ルートディレクトリへのアクセスが成功したことを示すコードをPC3へ返信するように工夫している。
ルートディレクトリへのアクセスが成功したことを示すコードを受信したPC3は、このルートディレクトリに対するlistコマンドを発行する(J9)。listコマンドを受信したプリンタ80は、図3の状態反映ディレクトリ名決定プログラムによって決定された、メディア接続部の状態や、記憶メディアの状態に応じた状態反映ディレクトリ名を有したディレクトリがルートディレクトリに存在している、との情報を送信する(J8)。
図4(a)は、メディア接続部や記憶メディアの状態を示すディレクトリ名を決定する際に、CPU34が参照する文字列テーブルの例である。図4(b)は、記憶メディアがフォーマット済みのとき、さらに参照される文字列を示すテーブルの例である。
この実施例では、ルートディレクトリにこのような状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリが存在していないにもかかわらず、状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリが”存在している”という通知を行うこととする。この通知を受け取ったPC3は通知どおり、ルートディレクトリにディレクトリが存在していることを示す表示を画面上に行う。
図5(a)は、PC3による状態反映ディレクトリ名の表示例である。このように、状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリが存在することが、ブラウザのウィンドウ150内に表示される。例えば、プリンタ80の特定のスロット、例えばCF用のスロットにフォーマット済みのCFが接続されていれば、状態反映ディレクトリ名153は「CFカードにアクセス可能です」となり、これがアイコン152とともに表示される。このように、自然言語で表された情報を見ることで、ユーザーはプリンタ80の記憶メディアの接続状態を簡単に把握することができる。
また、プリンタ80は、状態反映ディレクトリ名を、記憶メディアの最上位ディレクトリを示すディレクトリ名として決定し、PC3へ送信している。ユーザーがこのディレクトリ151を開くことに応じ、このディレクトリへのアクセスをPC3が要求してきた場合(具体的には、「CFカードにアクセス可能です」の送信とlistコマンドの送信が続けて行われる)、プリンタ80は記憶メディアの最上位ディレクトリに記憶されているファイルのファイル名それぞれをPC3に返信する。これを受信したPCは、図6に示すような、接続された記憶メディアに格納されているファイルのアイコンを一覧表示することになる。
また、プリンタ80が、記憶メディアの容量を反映した状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリが存在するという情報をPC3に送信することも有効である。なお、プリンタ80が、記憶メディアの容量を反映した状態反映ファイル名155を持つファイル154が存在するという情報をPC3に送信することも有効である(図5(b))。
変形例として、記憶メディアが接続されていることと記憶メディアの容量の双方を反映した状態反映ディレクトリ名153,153を持つディレクトリ152が存在するという情報をPC3に送信することも有効である(図5(c))。
なお、どのスロットにも記憶メディアが接続されていなければ、図7に示すように、状態反映ディレクトリ名153は「カードが挿入されていません」となる。また、図8に示すように、接続された記憶メディア(CFの場合を例示している)が未フォーマットであれば、状態反映ディレクトリ名153は「CFカードが未フォーマットです」となる。
なお、PC3がlistコマンドを再発行してくる都度、その時点でのプリンタ80や記憶メディアの状態を反映した状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリが存在するという情報をプリンタ80が返信するようにすることで、接続状態に変化があった場合にも、PC3のユーザーは、PC3がlistコマンドを再発行した時点での状態を知ることができる。
図10は、図5(b)で示した、記憶メディアの容量を反映した状態反映ファイル名155を持つファイル154のアイコンがクリックされるなどした場合に、プリンタ80から送信され、PC3に表示されるファイル154の内容(状態反映データ)を示したものである。これにより、ユーザーは、ファイル名によって掴んだ状態のさらに詳細情報や付加的な情報を、ファイルの閲覧を指示するという簡単な方法で得ることが出来、かつ表示されたデータを確認するだけで容易に確認できる。つまり、ディレクトリ名によって文字表示されるメディア接続部の状態や記憶メディアの状態のうち、例えば、さらに詳細な情報や付加的な情報を表示すべきもの等については、ディレクトリではなくファイルの名称(状態反映ファイル名)を利用して表示するようにすることもできるのである。当該ファイルの形式としては、図中の.jpgの他にも.txt、.pdf、.xlsなどが考えられる。
以下、フローチャート等を参照して、本発明の処理を説明する。
図11から図18は、プリンタ80におけるCPU34がFTPサーバプログラムに従って実行するFTPサーバ処理の動作フローである。FTPサーバ処理は、プリンタ80の起動に伴って動作が開始される。
図11で示すFTPサーバ処理では、まず、仮想ディレクトリツリーの初期化処理を行い、FTPサーバ処理でCPUが管理するディレクトリツリーをRAMなどのメモリ上に形成する(S100)。続いて、FTPポートのオープンなど、FTPサーバとしてネットワーク機器と接続するための準備を行う(S110)。続いてFTPサーバとして、ファイルへのアクセス要求の受信、要求への応答などの定常動作処理を実行する(S120)。以降、プリンタ80の電源が切断されたり、リセットなどが行われるまで、定常動作し続ける。
図12は、図11のS110における仮想ディレクトリツリーの初期化処理を詳細に示したフローチャートである。
まず、CPU34は、仮想ディレクトリツリーの構成を管理するために必要なメモリ、FTPサーバシステムを管理するために必要なメモリをRAMなどに確保する(S200)。
続いて、確保したメモリ上の仮想ディレクトリツリーに、FTPサーバのルートディレクトリ用の管理領域を確保する(S210)。
続いて、確保したルートディレクトリ用の管理領域を初期化する。ここでは、ディレクトリ名称がないこと、ディレクトリの実体は、先に述べたシステム領域に存在すること、ディレクトリ内に格納されたファイルのファイル名はない(すなわち、ディレクトリ内にファイルがない)こと、サブディレクトリはない、という属性を管理領域に設定する(S220)。
続いて、先に述べたルートディレクトリがカレントディレクトリであると認識する(S230)。このように認識しておくことで、FTPサーバにアクセスしてきたFTPクライアント(以下、クライアントとも呼ぶ)が、「cd /」することなくlistコマンドを送信してきた場合でも、プリンタ80はカレントディレクトリであるルートディレクトリ内に存在するファイルのファイル名およびサブディレクトリ名を返信するようになる。
なお、図19(a)は、仮想ディレクトリツリーの初期化処理によって構成される仮想ディレクトリツリーを示す概念図である。
また、仮想ディレクトリツリーの初期化処理によってメモリ確保されただけのシステム領域については、概念図を省略する。
図13は、図11の(S120)における定常動作処理を詳細に示したフローチャートである。
FTPサーバとしての初期化が終了すると、CPU34はクライアントからのログイン(図9:J1参照)を待つログインウェイト状態になる(S300)。
クライアントからのログインリクエストがなければ(S310:NO)、再びログインウェイト状態になる。
クライアントからのログインリクエストがあれば(S310:YES)、ログインシーケンスを実行する(S320)(図9:J2〜J5参照)。
ログインシーケンスが失敗ならば(S330:NO)、再びログインウェイト状態になる。
ログインシーケンスが成功ならば(S330:YES)、クライアントにログイン成功を示すコードを送信し(図9:J6参照)、クライアントからのFTPコマンドを待つ、コマンドウェイト状態になる(S340)。
クライアントから「cd」コマンドがあれば(S350:YES)、コマンドに応じたcd処理を実行する(S360)。
クライアントから「list」コマンドがあれば(S370:YES)、コマンドに応じたlist処理を実行する(S380)。
クライアントから「get」コマンドがあれば(S390:YES)、コマンドに応じたget処理を実行する(S400)。
クライアントから「put」コマンドがあれば(S410:YES)、コマンドに応じたput処理を実行する(S420)。
クライアントからのその他のコマンドがあれば、その他のコマンドに応じた処理を実行する(S430)。
それぞれの処理を実行するか、クライアントからコマンドがなければ、プリンタ80のシャットダウン処理などで、プログラムを終了する指示がないか判断する(S440)。
プログラムを終了する指示がなければ(S440:NO)、再びコマンドウェイト状態になる。
プログラムを終了する指示があれば(S440:YES)、FTPサーバとしての機能を終了するシャットダウン処理を行い(S450)、定常動作を終了する。
図14は、図12のS360におけるcd処理を詳細に示したフローチャートである。
cd処理では、cdコマンドにより指定されたディレクトリを、カレントディレクトリとして認識する、換言すれば、カレントディレクトリを切り替える処理を行う。
CPU34は、まず、現在の装置状態に基づいて、仮想ディレクトリ情報を作成する(S500)。
続いて、対象とするディレクトリをコマンドが指定していれば(S510:YES)、クライアントからコマンドによって指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在するか、あるいは、実体ディレクトリの中に存在するかを判断する(S520)。
指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在するか、あるいは、実体ディレクトリの中に存在すれば(S520:YES)、指定されたディレクトリをカレントディレクトリであると認識し(S530)、コマンドが成功したことを示すOKコードをクライアントに送信し(S540)、cd処理を終了する。
なお、FTPサーバ処理においては、カレントディレクトリが認識しなおされない限りは、cdコマンドで指定されたディレクトリがカレントディレクトリとして認識され続けることになる。
指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在せず、かつ、実体ディレクトリの中に存在しない場合(S520:NO)、指定されたディレクトリをカレントディレクトリであると認識せず、コマンドが失敗したことを示すNGコードをクライアントに送信し(S550)、cd処理を終了する。
一方、S510で、対象とするディレクトリをコマンドが指定していなければ(S510:NO)、コマンドは、カレントディレクトリを指定しているものであると認識し(S560)、S530以降の処理を実行する。
図15は、図12のS380におけるlist処理を詳細に示したフローチャートである。
list処理では、listコマンドにより指定されたディレクトリに存在するファイルのファイル名およびディレクトリのディレクトリ名を、クライアントに返信する、換言すれば、クライアントが指定したディレクトリ内のファイルおよびディレクトリのリストをクライアントに認識させる処理を行う。
CPU34は、まず、現在の装置状態に基づいて、仮想ディレクトリ情報を作成する(S600)。
続いて、対象とするディレクトリをコマンドが指定していれば(S610:YES)、クライアントからコマンドによって指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在するか、あるいは、実体ディレクトリの中に存在するかを判断する(S620)。
指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在するか、あるいは、実体ディレクトリの中に存在する場合(S620:YES)、さらに、指定されたディレクトリの実体がシステム領域内であるか否かを判断する(S630)。
指定されたディレクトリの実体がシステム領域内ならば(S630:YES)、指定されたディレクトリ用の管理領域に記憶されたファイル名およびサブディレクトリ名をクライアントに送信し(S640)、list処理を終了する。すなわち、プリンタ80や、プリンタ80に接続された記憶メディアの状態を示すファイル名やディレクトリ名など、本発明ならではの特別なファイル名やディレクトリ名をクライアントに送信する。
指定されたディレクトリの実体がシステム領域内でない、換言すれば、記憶メディアなどの記憶装置内にあるならば(S630:NO)、指定されたディレクトリに記憶されたファイル名およびサブディレクトリ名をクライアントに送信し(S650)、list処理を終了する。すなわち、記憶メディアなどに実際に記憶されているファイルおよびディレクトリのファイル名およびディレクトリ名を送信する。
指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在せず、かつ、実体ディレクトリの中に存在しない場合(S620:NO)、コマンドが失敗したことを示すNGコードをクライアントに送信し(S660)、list処理を終了する。
一方、S610で、対象とするディレクトリをコマンドが指定していなければ(S610:NO)、コマンドは、カレントディレクトリを指定しているものであると認識し(S670)、S630以降の処理を実行する。
図16は、図12のS400おけるget処理を詳細に示したフローチャートである。
get処理では、getコマンドにより指定されたファイルの実体データを、クライアントに返信する、換言すれば、クライアントが指定したファイルの実体データをクライアントに取得させる処理を行う。
CPU34は、まず、現在の装置状態に基づいて、仮想ディレクトリ情報を作成する(S700)。
続いて、対象とするファイルをコマンドが指定しているかどうかを判断する(S710)。
対象とするファイルが指定されていれば、どこのディレクトリ内のファイルを対象としているか(対象とするディレクトリはどこか)をコマンドが指定しているかどうかを判断する(S720)。
対象とするディレクトリをコマンドが指定していれば(S720:YES)、クライアントからコマンドによって指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在するか、あるいは、実体ディレクトリの中に存在するかを判断する(S730)。
指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在するか、あるいは、実体ディレクトリの中に存在する場合(S730:YES)、さらに、指定されたディレクトリの実体がシステム領域内であるか否かを判断する(S740)。
指定されたディレクトリの実体がシステム領域内ならば(S740:YES)、指定されたディレクトリ用の管理領域に記憶された情報に基づいて、ファイルの実体データを取得する(S750)。
ファイルの実体データを取得できたならば(S760:YES)、クライアントに実体データを送信し(S770)、get処理を終了する。すなわち、プリンタ80や、プリンタ80に接続された記憶メディアの状態を示すファイルの実体データなど、本発明ならではの特別なファイルの実体データをクライアントに送信する。
ファイルの実体データを取得できなかったならば(S760:NO)、コマンドが失敗したことを示すNGコードをクライアントに送信し(S780)、get処理を終了する。
指定されたディレクトリの実体がシステム領域内でない、換言すれば、記憶メディアなどの記憶装置内にあるならば(S740:NO)、指定されたディレクトリに記憶されたファイルの実体データを取得し(S790)、S760以降の処理を実行する。すなわち、記憶メディアなどに実際に記憶されているファイルの実体データを送信する。
指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在せず、かつ、実体ディレクトリの中に存在しない場合(S730:NO)、コマンドが失敗したことを示すNGコードをクライアントに送信し(S780)、get処理を終了する。
一方、S720で、対象とするディレクトリをコマンドが指定していなければ(S720:NO)、コマンドは、カレントディレクトリ内のファイルを対象として指定しているものであると認識し(S800)、S740以降の処理を実行する。
また、対象とするファイルをコマンドが指定していなければ(S710:NO)、コマンドが失敗したことを示すNGコードをクライアントに送信し(S780)、get処理を終了する。
図17は、図12のS420におけるput処理を詳細に示したフローチャートである。
put処理では、クライアントからputコマンドにより送信されたファイルの実体データを、FTPサーバ内の記憶装置に記憶する、換言すれば、クライアントが指定したファイルの実体データをFTPサーバに書き込ませる処理を行う。
CPU34は、まず、現在の装置状態に基づいて、仮想ディレクトリ情報を作成する(S900)。
続いて、ファイルを記憶するディレクトリ(対象とするディレクトリ)をコマンドが指定しているかどうかを判断する(S910)。
対象とするディレクトリをコマンドが指定していれば(S910:YES)、クライアントからコマンドによって指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在するか、あるいは、実体ディレクトリの中に存在するかを判断する(S920)。
指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在するか、あるいは、実体ディレクトリの中に存在する場合(S920:YES)、さらに、指定されたディレクトリの実体がシステム領域内であるか否かを判断する(S930)。
指定されたディレクトリの実体がシステム領域内ならば(S930:YES)、コマンドが失敗したことを示すNGコードをクライアントに送信し(S960)、put処理を終了する。すなわち、プリンタ80や、プリンタ80に接続された記憶メディアの状態を示すファイル名をクライアントに送信するために設けられた、仮想的な特別なディレクトリへのアクセスができないようにする。これにより、PC3のユーザーがファイルの実体データを書き込んだと思ったにもかかわらず、ディレクトリが仮想的なために書き込まれていなかった、という事態を防ぐことができる。
指定されたディレクトリの実体がシステム領域内でない、換言すれば、記憶メディアなどの記憶装置内にあるならば(S930:NO)、指定されたディレクトリに実体データを記憶させ(S940)、コマンドが成功したことを示すOKコードをクライアントに送信し(S950)、put処理を終了する。すなわち、記憶メディアなどに実際に実体データを記憶する。
一方、指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在せず、かつ、実体ディレクトリの中に存在しない場合(S920:NO)、コマンドが失敗したことを示すNGコードをクライアントに送信し(S960)、put処理を終了する。
一方、S910、対象とするディレクトリをコマンドが指定していなければ(S910:NO)、コマンドは、カレントディレクトリ内のファイルを対象として指定しているものであると認識し(S970)、S930以降の処理を実行する。
図18は、図14〜図17における仮想ディレクトリ情報の作成処理を詳細に示したフローチャートである。
仮想ディレクトリ情報の作成処理では、プリンタ80の装置状態(装置としての状態やFTPサーバとしての状態を含む)やプリンタ80に接続された記憶メディアの状態を確認し、状態を反映したファイル名やディレクトリ名、データの内容を決定する、換言すれば、FTPクライアントにFTPサーバ側の状態を知らせる情報の内容を決定する処理を行う。
詳細は後述するが、ここで、FTPクライアントからのコマンドを受信したことを条件として、コマンドで指定されたディレクトリの存在を確認することから、プリンタ80からの記憶メディアが離脱していたとしても、カレントディレクトリを仮想ディレクトリ上に存在しているものとして認識しなおすことから、FTPクライアントには記憶メディアが接続されていないことを示すディレクトリ名がルートディレクトリ上に存在しているという情報知らせることが可能になる。
また、ここで、メディア接続部の数や、メディア接続部に接続可能な記憶メディアの種類に関する情報を取得することから、プリンタ80へのメディア接続部の増減などについても状態反映ディレクトリ名に反映できる。
また、カレントディレクトリの実体ディレクトリが存在していた記憶メディアが離脱したとしても、カレントディレクトリを仮想ディレクトリ上に存在しているものとして認識しなおすことから、記憶メディアが差換えられたことがユーザーに伝わり、ユーザーが差換えられた記憶メディアを、今までの記憶メディアであると誤解して使用することを防ぐことができる。
また、ここで、プリンタ80の状態や、メディア接続部に接続された記憶メディアの状態を確認することから、プリンタ80の状態変化や、記憶メディアの状態変化を状態反映ディレクトリ名に反映できる。また、メディア接続部に別の記憶メディアが接続されなおされていても、新たな記憶メディアの状態を反映できる。
ここで、処理の説明に戻る。
CPU34は、まず、プリンタ80の状態をチェックする(S1100)。プリンタ80が備えるメディア接続部の数や、メディア接続部に接続可能な記憶メディアの種類に関する情報も、この時取得する。
続いて、変数Nに0を代入する(S1110)。このNは、メディア接続部全てについての情報を確認するためにプログラム内で使われる変数である。
次に、Nが、メディア接続部の数より少なければ(S1120:NO)、Nに1を加算する(S1130)。
続いて、仮想ディレクトリツリー内に、サブディレクトリN(N番目のメディア接続部の状態を反映したファイルやディレクトリを仮想的に用意するためのサブディレクトリ)用の管理領域を確保する(S1140)。
N番目のメディア接続部(以降、メディア接続部Nとも称する)に記憶メディアが接続されていれば(S1150:YES)、続いて、記憶メディアの種類を確認する(S1160)。
続いて、メディア接続部Nに接続された記憶メディアがフォーマット済みかを確認する(S1170)。
記憶メディアがフォーマット済みであれば(S1170:YES)、メディア接続部Nに接続された記憶メディアの総記憶容量と残り記憶容量を確認し(S1180)、記憶メディアの総記憶容量と残り記憶容量を示すファイル名を決定する(S1190)。
続いて、記憶メディアの総記憶容量と残り記憶容量を示す画像データを決定し、記憶メディアの総記憶容量と残り記憶容量を示すファイル名を持つファイルの実体データとして認識する(S1200)。
続いて、メディア接続部Nに接続された記憶メディアの種類に基づいて、その種類の記憶メディアにアクセス可能であることを示すディレクトリ名を決定する(S1210)。
一方、S1150で、メディア接続部Nに記憶メディアが接続されていなければ(S1150:NO)、記憶メディアが接続されていないことを示すディレクトリ名を決定する(S1270)。
また一方、S1170で、メディア接続部Nに接続された記憶メディアがフォーマット済みでなければ(S1170:NO)、記憶メディアが未フォーマットであることを示すディレクトリ名を決定する(S1280)。
続いて、メディア接続部N用の管理領域を初期化する(S1220)。ここでは、ディレクトリ名称が、記憶メディアの種類と何番目の記憶部かを示す名称である、ディレクトリの実体は、記憶部Nに接続された記憶メディアに存在する、という属性を管理領域に設定する。
続いて、ルートディレクトリの管理領域を更新する(S1230)。ここでは、ディレクトリ内に格納されたファイルのファイル名として、S1190などで決定したファイル名を追加し、さらに、ディレクトリ内に格納された第一のサブディレクトリのディレクトリ名として、S1210、S1270、S1280などで決定したディレクトリ名を追加し、また、ディレクトリ内に格納された第二のサブディレクトリのディレクトリ名として、S1220でメディア接続部N用の管理領域に記憶されたディレクトリ名を追加する。
続いて、再びS1120に戻り、プリンタ80のメディア接続部全てについて確認が終了する(S1120:YES)まで以上の処理を繰り返す。
プリンタ80のメディア接続部全てについて確認が終了したならば(S1120:YES)、全てのメディア接続部に関する状態を確認したことになるため、繰り返しから抜ける。
そして、カレントディレクトリが仮想ディレクトリツリーの中に存在するか、あるいは、実体ディレクトリの中に存在するかどうかを確認する(S1240)。
カレントディレクトリが仮想ディレクトリツリーの中に存在するか、あるいは、実体ディレクトリの中に存在するならば(S1240:YES)、その実体は前回の仮想ディレクトリ情報の作成処理の時点と同じ実体かどうかを確認する(S1250)(実体が記憶メディアであるならば、前回の記憶メディアの識別子などを記憶しておき、現在のものと比較することなどが考えられる)。
実体ディレクトリが前回と同じであれば(S1250:YES)、仮想ディレクトリ情報の作成処理を終了する。
一方、S1240で、指定されたディレクトリが、仮想ディレクトリツリーの中に存在せず、かつ、実体ディレクトリの中に存在しない場合(S1240:NO)、あるいは、S1250で、実体ディレクトリが前回と違っている場合(S1250:NO)、ルートディレクトリをカレントディレクトリであると認識し(S1260)、仮想ディレクトリ情報の作成処理を終了する。
プリンタ80において、図11〜図18のフローチャートで示した処理が実行されることにより得られる結果を例示する。
図19(b)は、仮想ディレクトリ情報の作成処理によって構成される仮想ディレクトリツリーを示す概念図であり、図20は、仮想ディレクトリ情報の作成処理によって構成されるシステム領域を示す概念図であり、図21はFTPクライアントに表示される画面図である。
これらの図には、プリンタ80には4つのメディア接続部が存在しており、それぞれ、CF、SM、MS、SDが接続可能であり、CFとMSは接続されており、MSは未フォーマットの状態であることが示されている。
なお、ファイル2の「実体」には「CF(残13M 全14M).jpg」というファイル名を持つファイルの実体データ(図10参照)が記憶されているメモリアドレスが格納されている。
なお、今まで示した実施例は、本願発明の実施形態のひとつであり、数々の変形例についても本願発明の範囲に入ることはもちろんである。
例えば、本実施例では、プリンタ80が複数のメディア接続部を持つことが可能なものとして例示したが、メディア接続部が1つしかない装置に適用しても、本願発明の範囲内である。
また、複数のメディア接続部それぞれについて、接続された記憶メディアを実体とするサブディレクトリを設ける例を例示したが、いずれかひとつのメディア接続部に接続された記憶メディアだけをサブディレクトリとして認識する構成としても、本願発明の範囲内である(図5〜図8参照)。
例えば、本実施例では、FTPクライアントからのコマンドを受信したことを条件として、状態反映ディレクトリ名や、状態反映ファイル名、状態反映データの内容を決定したが、FTPサーバの起動時に決定したり、定期的に決定するよう構成しても、本願発明の範囲内である。
例えば、本実施例では、記憶メディアの接続状態を示すディレクトリ名と、記憶メディアの記憶容量を示すファイル名を別途のものとして例示したが、1つのディレクトリ名の中に、記憶メディアの接続状態を示す文字列と、記憶メディアの記憶容量を示す文字列とが両方含まれている構成も、本願発明の範囲内である。もちろん、他の状態を示す文字列をさらに含める構成も、本願発明の範囲内である。
また、図18のS1240〜S1260にて、カレントディレクトリの実体ディレクトリが変更されていないか確認する構成としたが、図22に示すように、カレントディレクトリの実体ディレクトリが存在していた記憶メディアの接続/離脱や、メディア接続部の増減がある度に確認し、カレントディレクトリの実体ディレクトリが存在しなくなった時点でルートディレクトリをカレントディレクトリとする構成としても、本願発明の範囲内である。
図22に示すスロット状態の監視処理で、CPU34は、まず、スロットの増減またはカードの接続/離脱があれば(S1300:YES)、カレントディレクトリの実体ディレクトリが存在するか(実体ディレクトリのあったカードが離脱したり、カードが接続されていたスロットが外されたりしていないか)確認する(S1310)。
カレントディレクトリの実体ディレクトリが存在しなくなったならば(S1310:NO)、ルートディレクトリをカレントディレクトリであると認識する(S1320)。
この、スロット状態の監視処理は、FTPサーバが稼動している間、CPU34において常駐し続ける。
また、実体ディレクトリは記憶メディア内にあるものを示したが、従来のFTPサーバ装置と同様に、プリンタ80がメモリやHDDなどの記憶装置をも備える構成であり、その記憶装置にも実体ディレクトリが存在している構成であってもよい。
また、プリンタ80の装置状態として、記憶メディアの接続状態を例としてあげたが、このような、FTP型処理装置としての状態に限らず、FTP型処理装置としての機能とは異なる、プリンタ80が備える機能、たとえば印刷装置としての機能、スキャナ装置としての機能、FAX装置としての機能がどのような状態であるかなど、を装置状態として扱い、状態反映ファイル名や状態反映データに反映させてもよい。例としては、印刷可能であるかどうか、読み取り可能であるかどうか、FAX送信可能であるかどうか、などの状態が考えられる。
また、FTP型処理装置の例として、プリンタ80を示したが、スキャナ装置、ディスプレイ装置、オーディオ装置、カラオケ装置、デジタルカメラ装置、プロジェクタ装置、ディスクドライブ装置、ミシン、電話機、モバイル装置、工作用装置、ロボットなど、FTPサーバ機能を有し、メディア接続部を持ちうる構成の装置であればいずれに適用しても良いことは明らかである。
本発明のFTPシステムの全体構成の概略を示すブロック図。 本発明のFTPシステムに適用されるプリンタの一例を示す斜視図。 プリンタ(カードリーダ)の電気的構成の一例を示すブロック図。 状態反映ディレクトリ名及び状態反映ファイル名のテーブルの一例を示す図。 状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリ(及び状態反映ファイル名を持つファイル)の第一のアイコン表示例を示す図。 メモリーカードのファイル格納ディレクトリ内部のリスト表示例を示す図。 状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリの第二のアイコン表示例を示す図。 状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリの第三のアイコン表示例を示す図。 本発明のFTPシステムの動作の一例を示すシーケンス図。 状態反映データの表示例を示す図。 プリンタ80におけるFTPサーバ処理のフローチャート。 プリンタ80における仮想ディレクトリツリーの初期化処理のフローチャート。 プリンタ80における定常動作処理のフローチャート。 プリンタ80におけるcd処理のフローチャート。 プリンタ80におけるlist処理のフローチャート。 プリンタ80におけるget処理のフローチャート。 プリンタ80におけるput処理のフローチャート。 プリンタ80における仮想ディレクトリ情報の作成処理のフローチャート。 仮想ディレクトリツリーの例を示す図。 システム領域の例を示す図。 状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリ(及び状態反映ファイル名を持つファイル)の第四のアイコン表示例を示す図。 プリンタ80におけるスロット状態の監視処理のフローチャート。
符号の説明
1 FTPシステム
2 マルチリーダライタ部
3 PC(ホスト装置)
3B ブラウザソフトウェア
3L ローカルディスク
3M モニタ
11〜14 メモリーカード(記憶メディア)
16〜19 メディア接続用スロット(メディア接続部)
24 LAN I/F
33 バス
34 CPU
35 ROM
37 RAM
80 プリンタ(FTP型処理装置)
82 印刷部
91 操作・表示部
132 スキャナ部
133 電話線I/F
152 状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリのアイコン
153 状態反映ディレクトリ名
410 ネットワーク

Claims (11)

  1. メディア接続部を備えたFTP型処理装置であり、
    ホスト装置からのネットワークを介したFTP通信によるコマンドに従い、前記メディア接続部に接続された記憶メディアに対し、少なくともファイル単位によるデータの読出し、書込みを行うFTPサーバ手段を備え、
    前記記憶メディアが使用可能な状態であるか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記記憶メディアの状態に基づき、前記記憶メディアが使用可能であるか否かの状態を反映した状態反映ディレクトリ名を決定する状態反映ディレクトリ名決定手段と、
    前記状態反映ディレクトリ名決定手段により決定された状態反映ディレクトリ名を、当該FTP型処理装置が具備する記憶部に記憶する記憶手段と、を備え、
    前記FTPサーバ手段は、前記ホスト装置から送信されたFTP通信によるlistコマンドに対する応答として、前記記憶手段により前記記憶部に記憶された前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリの存在を示す情報を前記ホスト装置に送信することを特徴とするFTP型処理装置。
  2. 前記状態反映ディレクトリ名決定手段は、前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリを実在のディレクトリとして前記記憶メディア内に記憶することなく、状態反映ディレクトリ名を決定する請求項1記載のFTP型処理装置。
  3. 前記状態反映ディレクトリ名決定手段は、前記メディア接続部への記憶メディアの接続状態を反映した状態反映ディレクトリ名を決定する請求項1又は請求項2に記載のFTP型処理装置。
  4. 前記状態反映ディレクトリ名決定手段は、前記記憶メディアのフォーマット状態を反映した状態反映ディレクトリ名を決定する請求項1又は請求項2に記載のFTP型処理装置。
  5. 複数のメディア接続部が設けられ、
    前記状態反映ディレクトリ名決定手段は、前記状態反映ディレクトリ名を、いずれのメディア接続部の状態、または、いずれのメディア接続部に接続された記憶メディアの状態を示すものか特定できるものとして決定する請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のFTP型処理装置。
  6. 前記FTP型処理装置は、前記メディア接続部に、種別の異なる前記記憶メディアを接続可能であり、
    前記状態反映ディレクトリ名決定手段は、前記状態反映ディレクトリ名を、記憶メディアの種別が特定可能なものとして作成する請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のFTP型処理装置。
  7. 前記FTPサーバ手段は、前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリがいずれのディレクトリに存在するかを示すディレクトリ情報を前記ホスト装置に送信する請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のFTP型処理装置。
  8. 前記記憶メディアが接続されていない状態で、前記ディレクトリ情報を、前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリが所定のディレクトリに存在することを示すものとして決定するディレクトリ情報決定手段を備え、
    前記FTPサーバ手段は、決定されたディレクトリ情報を前記ホスト装置に送信する請求項7記載のFTP型処理装置。
  9. 前記ネットワークを介して送信される印刷データに基づいて印刷を実行可能なネットワークプリンタに組み込まれてなる請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のFTP型処理装置。
  10. ホスト装置と、
    メディア接続部を備え、前記ホスト装置からのネットワークを介したFTP通信によるコマンドに従い、前記メディア接続部に接続された記憶メディアに対し、少なくともファイル単位によるデータの読出し、書込みを行うFTPサーバ手段を備えたFTP型処理装置とからなり、
    前記FTP型処理装置は、前記記憶メディアが使用可能な状態であるか否かを検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記記憶メディアの状態に基づき、前記記憶メディアが使用可能であるか否かの状態を反映した状態反映ディレクトリ名を決定する状態反映ディレクトリ名決定手段と、前記状態反映ディレクトリ名決定手段により決定された状態反映ディレクトリ名を、当該FTP型処理装置が具備する記憶部に記憶する記憶手段と、を備え、前記FTPサーバ手段は、前記ホスト装置から送信されたFTP通信によるlistコマンドに対する応答として、前記記憶手段により前記記憶部に記憶された前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリの存在を示す情報を前記ホスト装置に送信し、
    前記ホスト装置は、前記FTP型処理装置から送信された状態反映ディレクトリ名を表示装置に表示することを特徴とするFTPシステム。
  11. メディア接続部を備え、前記ホスト装置からのネットワークを介したFTP通信によるコマンドに従い、前記メディア接続部に接続された記憶メディアに対し、少なくともファイル単位によるデータの読出し、書込みを行うFTPサーバ手段を備えたFTP型処理装置において、前記記憶メディアが使用可能な状態であるか否かを検出する検出ステップと、前記検出ステップにより検出された前記記憶メディアの状態に基づき、前記記憶メディアが使用可能であるか否かの状態を反映した状態反映ディレクトリ名を決定する状態反映ディレクトリ名決定ステップと、前記状態反映ディレクトリ名決定手段により決定された状態反映ディレクトリ名を、当該FTP型処理装置が具備する記憶部に記憶する記憶ステップと、前記ホスト装置から送信されたFTP通信によるlistコマンドに対する応答として、前記記憶手段により前記記憶部に記憶決定された前記状態反映ディレクトリ名を持つディレクトリの存在を示す情報を前記ホスト装置に送信する送信ステップと、を実行し、
    前記ホスト装置において、前記FTP型処理装置から送信された状態反映ディレクトリ名を表示装置に表示する表示ステップを実行することを特徴とする状態表示方法。
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