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JP4497191B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
近年、内燃機関の燃費を向上させるとともに、排気に含まれる窒素酸化物(以下、「NOx」ともいう)の量を低減する技術として、排気の一部を吸気系に再循環させる排気再循環(以下、「EGR」ともいう。)装置が知られている。
ところで、排気再循環装置によって再循環される排気(EGRガス)の量については、EGRガスの量が少な過ぎると燃費の向上やNOx低減といった効果を充分に得ることが
出来なくなる一方、EGRガスの量が多過ぎると燃焼が不安定になり失火が生じるなど、機関性能に影響が及ぶおそれがある。
また、一般に、内燃機関の減速運転時においては、スロットル弁を全閉するとともに燃料噴射を停止するフューエルカット制御を行うことで、燃料の無駄を抑制するとともに排気系に備えられた触媒の温度の上昇を抑制することが行われている。
この減速運転時のフューエルカット制御を停止して通常運転に復帰する場合には、一般に排気系に設けられた空燃比センサの温度が下がり充分な活性が失われているため、空燃比のフィードバック制御を即時に再開することができない。従って、空燃比センサが有効になるまでは、別途定められた規定量の燃料噴射量で燃料噴射を再開する。なお、この規定量は、フューエルカット制御の停止時にエアフローメータで検出された吸入空気量の値に応じて定められることが多い。
ここで、フューエルカット制御を停止して通常運転に復帰する際のEGRガスの影響について考える。すなわち、フューエルカット制御が開始される際に、上述のEGR装置によってEGRが行なわれている場合には、フューエルカット制御の停止時にもEGRガスが掃気されずに吸気系に残留している場合がある。そうすると、フューエルカット制御の停止時にエアフローメータで検出した空気量より、実際に筒内に導入される新気量が少なくなるので、結果的に空燃比が過度にリッチとなり、これにより失火など燃焼の不安定が生じるおそれがあった。
また、内燃機関の運転状態が高負荷高回転である方が、気筒に導入され得るEGRガス量の限界値は大きくなる。すなわち、フューエルカット制御を停止して通常運転に復帰する際の低負荷低回転の運転状態においては、気筒に導入され得るEGRガス量の限界値も小さくなっている。従って、フューエルカット制御が停止される際に吸気系に残留しているEGRガスの量が限界値より多い場合には、このことによって燃焼が不安定化し失火が発生するおそれもあった。
このような吸気系に残留するEGRガスに関連する技術としては、例えば、HV車輌において、減速フューエルカット時に、排気系内の残留EGRガスが触媒によって浄化されないことを課題とするものがある。この技術では、減速時にモータとエンジンの間のクラッチを締結してモータリングするとともに、スロットルを全開にすることにより、残留EGRガスを触媒に送ることで浄化する(特許文献1参照。)。
この技術によれば、残留EGRガスを効率よく掃気可能ではあるが、HV車輌以外の車輌には適用不可能である。また、減速時にスロットルを全開にするので減速感を損なうと
いう不都合がある。
この他、関連技術としては、内燃機関の運転領域がEGR導入領域からEGR非導入領域に移行したときには、インタークーラをバイパスして吸気することで、インタークーラに残存するEGRガスによる吸気の充填量の低下を抑制する技術が提案されている(特許文献2参照。)。
特開2002−256919号公報 特開平6−257518号公報
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の吸気系にEGRガスが存在する状態でフューエルカット制御が開始された場合に充分な減速感を得ることができるとともに、当該フューエルカット制御が停止して通常運転へ復帰する際には、失火などの燃焼不安定を抑制できる技術を提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、内燃機関がフューエルカット制御を停止して通常運転に復帰する際に、空燃比センサが活性するまでの所定期間に亘り規定量の燃料噴射を行う内燃機関を対象とする。そして、フューエルカット制御が停止された際に吸気系に存在するEGRガスの量(以下、「残留EGRガス量」ともいう。)に応じて、規定量の値を変更することを最大の特徴とする。
より詳しくは、内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通するEGR通路及び、該EGR通路を通過する排気の量を制御するEGR弁を有するとともに、前記排気通路を通過する排気の一部をEGRガスとして前記吸気通路に再循環させるEGR手段と、
前記内燃機関が減速状態となった際に、前記内燃機関における燃料噴射を停止するフューエルカット制御を実施するフューエルカット手段と、
前記内燃機関の減速状態が解除されて前記フューエルカット制御が停止される際に、前記フューエルカット制御の停止後の所定期間に亘って規定量の燃料を噴射する減速解除時燃料噴射手段と、
を備え、
前記規定量は、前記フューエルカット制御が停止される際に、前記内燃機関の吸気系に存在するEGRガスがより多い場合の該規定量が、該EGRガスがより少ない場合の該規定量より少なくなるように設定されることを特徴とする。
ここで前述のように、前記内燃機関のフューエルカット制御が停止される際には、内燃機関の排気系に設けられた空燃比センサの活性が失われているため、燃料噴射量を空燃比に基づくフィードバック制御で決定するのが困難な場合がある。従って、空燃比センサが活性化するまでの間の期間は、減速解除時燃料噴射手段によって規定量の燃料が噴射される。
この規定量は、その際にエアフローメータで検出された吸入空気量に基づいて、適切な空燃比が得られるような燃料噴射量として設定される。しかし、フューエルカット制御が停止する際に、吸気系にEGRガスが残留しており、減速状態から通常運転に復帰する段階でEGRガスが掃気されていない場合には、上記の規定量の燃料が噴射されてしまうと、気筒に導入される吸気にEGRガスが混入する分だけ新気の量が少なくなり、結果として過剰なリッチ状態をなることがあった。そうすると、減速状態から通常運転に復帰する際に燃焼が不安定になり失火が生じるおそれがあった。
そこで、本発明においては、フューエルカット制御が停止される際の残留EGRガス量がより多い場合の前記規定量が、残留EGRガス量がより少ない場合の前記規定量以下となるようにした。すなわち、例えばフューエルカット制御が停止される際における残留EGRガス量に応じ、残留EGRガス量が多いほど規定量の値は少なくするようにした。
この場合、残留EGRガス量と規定量との関係は、残留EGRガス量が増加するに従って、規定量が直線状あるいは所定の曲線状に減少するようにしてもよいし、残留EGRガス量が増加するに従って、2段階あるいはそれ以上の多段階若しくは階段状に減少するようにしてもよい。また、フューエルカット制御が停止された際に吸気系にEGRガスが残留しているか否かで規定量を2段階で変更してもよい。この場合は、EGRガスが残留している場合には、EGRガスが残留していない場合より、規定量が小さくなるようにしてもよい。
そうすれば、フューエルカット制御が停止された後の所定期間において、気筒に導入される吸気の空燃比が過剰なリッチ状態となることを抑制でき、内燃機関の燃焼の不安定や失火の発生を抑制することができる。また、上記においては、前述した従来技術のように、減速時にスロットル弁を全開にし続けることはしないので、運転者にも充分な減速感を与えることができる。
また、本発明においては、前記フューエルカット制御が停止される際に前記内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量は、前記フューエルカット制御が実施される直前の前記内燃機関の運転状態および/または前記EGR手段の状態に基づいて推定されるようにしてもよい。
ここで、内燃機関の運転状態と、その運転状態において再循環されるEGRガスの量との間には高い相関関係がある。従って、フューエルカット制御が実施される直前の内燃機関の運転状態を知ることにより、フューエルカット制御が実施される直前に内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量を高い精度で推定することができる。また、フューエルカット制御が実施される直前に内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量が分かれば、フューエルカット制御が停止される際に内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量(残留EGRガス量)を高い精度で推定することができる。これによれば、より簡単な手法で残留EGRガス量を推定することができる。そうすると、より簡単に前記規定量の値を得ることが可能となる。
また、EGR手段の状態と、EGR手段によって再循環されるEGRガスの量との間にも高い相関関係がある。このEGR手段の状態とは、例えば、EGR弁開度、吸気管圧力、EGRガスの温度、排気圧力などを意味する。フューエルカット制御が実施される直前のEGR手段の状態を知ることにより、フューエルカット制御が実施される直前に内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量を高い精度で推定することができる。また、フューエルカット制御が実施される直前に内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量が分かれば、フューエルカット制御が停止される際に内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量(残留EGRガス量)を高い精度で推定することができる。
なお、フューエルカット制御が停止される際に内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量(残留EGRガス量)は、フューエルカット制御が実施される直前に内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量及び、フューエルカット制御中のスロットル開度、フューエルカット制御の継続時間などから公知の方法で推定することが可能である。
また、本発明においては、前記内燃機関の運転状態が所定の低負荷低回転数の領域である非EGR領域に属する場合には前記EGR手段による排気の再循環を停止するとともに
、前記運転状態が前記非EGR領域より高負荷または高回転数の領域であるEGR領域に属する場合には該運転状態に応じた量のEGRガスを前記EGR手段によって再循環するEGRガス量制御手段をさらに備え、
前記規定量は、前記フューエルカット制御が実施される直前の前記内燃機関の運転状態が前記EGR領域に属したか前記非EGR領域に属したかによって、前記EGR領域に属した場合には前記非EGR領域に属した場合より少なくなるように設定されるようにしてもよい。
ここで前述のように、フューエルカット制御が実施される直前の前記内燃機関の運転状態がEGR領域であった場合には、EGR手段によってEGRガスの再循環が行なわれる。その場合は、フューエルカット制御が開始された時点で内燃機関の吸気系に残留EGRガスが存在すると考えられる。一方、フューエルカット制御が実施される直前の前記内燃機関の運転状態が非EGR領域であった場合には、EGR手段によってEGRガスの再循環が行なわれていない。その場合は、フューエルカット制御が開始された時点で内燃機関の吸気系に残留EGRガスが存在しないと考えられる。
そうすると、フューエルカット制御が実施される直前の前記内燃機関の運転状態がEGR領域であった場合には、該運転状態が非EGR領域であった場合と比較して、フューエルカット制御が停止される際に残存しているEGRガスの量が多くなる可能性が高い。よって本発明では、フューエルカット制御が実施される直前の前記内燃機関の運転状態がEGR領域であった場合には、該運転状態が非EGR領域であった場合と比較して前記規定量が少なく設定されるようにする。
そうすれば、フューエルカット制御が実施される直前の前記内燃機関の運転状態によって、フューエルカット制御が停止される際に、残留EGRガスの存否あるいは多少を判断することが可能となり、より簡単な制御によって、フューエルカット制御が停止された後の所定期間において、気筒に導入される吸気の空燃比が過剰なリッチ状態となることを抑制でき、内燃機関の燃焼の不安定や失火の発生を抑制できる。
また、本発明においては、燃料噴射量に対する指令値と実際の噴射燃料量との対応関係が変化した際に、実際の燃料噴射量の指令値からのずれを推定し、そのずれを補正するための学習値を算出し、該学習値を変更させることによって常に最適な噴射燃料量が得られる
ようにする学習制御が行われ、
前記減速解除時燃料噴射手段により噴射される燃料の量は、前記学習制御によって取得される前記学習値に基づいて決定され、
前記学習値の値を調整することで、前記規定量の値が設定されるようにしてもよい。
ここで、前記減速解除時燃料噴射手段により噴射される燃料の量については、エアフローメータの出力値に対して学習制御が行なわれる場合がある。この場合には、例えば燃料噴射弁の経年変化などにより、燃料噴射量に対する指令値と実際の噴射燃料量との対応関係が変化した際にも、学習値を変更させることによって常に最適な噴射燃料量が得られるようにされている。
本発明においてはこの学習値を利用し、学習値を適宜調整することによって、前記規定量を設定することとした。これによれば、学習値の値を適宜調整するという簡単な処理によって減速解除時燃料噴射手段により噴射される燃料の量を前記規定量に制御可能となる。
また、本発明においては、前記内燃機関が減速状態となり前記フューエルカット制御が開始される際に、前記内燃機関の吸気通路に備えられたスロットル弁を一旦開弁した後に閉弁する減速時開閉制御を実施してもよい。
これによれば、フューエルカット制御を開始する際に前記内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの掃気性を向上させることができ、前記内燃機関の吸気系に存在するEGRガ
スの量を短期間で減少させることができる。そうすれば、より確実に、フューエルカット制御が停止される際に、燃焼の不安定や失火の発生を抑制できる。また、本発明によれば、スロットル弁を一旦開弁制御した後に再度閉弁するので、その後の減速状態においては運転者が充分な減速感を得ることが可能となる。
また、本発明においては、前記減速時開閉制御における前記スロットル弁の開弁時間は、前記フューエルカット制御が開始される際に、前記内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量に基づいて決定されるようにしてもよい。
減速時開閉制御におけるスロットル弁の開弁時間は、掃気性を向上させるためには、フューエルカット制御の開始時点において、内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量が多いほど長くする必要があり、少ない場合には短くてもよい。本発明においては、フューエルカット制御が開始される際に、前記内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量に基づいて、減速時開閉制御におけるスロットル弁の開弁時間を、内燃機関の吸気系に存在するEGRガスを掃気するために必要十分な値に決定することとした。
これによれば、スロットル弁の開弁時間が短いために内燃機関の吸気系に存在するEGRガスを充分に掃気できない不都合や、スロットル弁の開弁時間が無駄に長いために減速感が損なわれる不都合を抑制できる。
また、本発明においては、前記減速時開閉制御における前記スロットル弁の開弁時間は、運転者が減速感の遅れを感じない所定の減速感正常維持時間以下とし、且つ前記スロットル弁の閉弁時には、開弁時における速度と同等の速度で閉弁開始するとともに、徐々に速度を遅くするようにしてもよい。この場合、前記減速時開閉制御における前記スロットル弁の開弁時間は、前記スロットル弁を矩形状に全開及び全閉することを前提として決定された場合の、内燃機関の実際のEGR率が該減速時開閉制御による掃気によって充分に低下し燃焼不安定が生じなくなる時間である減速開始時スロットル開弁時間より短い時間とし、且つ前記スロットル弁の閉弁時には、開弁時における速度と同等の速度で閉弁開始するとともに、徐々に速度を遅くするようにしてもよい。
ここで、減速時開閉制御においてスロットル弁が開弁してから閉弁が開始されるまでの時間が長いと、運転者が減速感を感じるタイミングが遅くなり運転者に違和感を与えてしまうおそれがある。従って、本発明においては、スロットル弁を開弁してから閉弁が開始されるまでの時間を、運転者に減速感の遅れを感じさせない程度に短くするとともに閉弁の際は、可及的に高速で閉弁開始するとともに徐々に速度を遅くしていくようにした。
これによれば、運転者に与える減速感の遅れを抑制できるとともに、全体の掃気性を維持することができる。また、吸気系の負圧が急増してトルク変動が生じることを抑制することができる。なお、上記において減速感正常維持時間は、予め実験などによって求めても良い。また、上記において開弁時における速度は、掃気性を考慮してスロットル弁の最大開弁速度としてもよい。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
本発明にあっては、内燃機関の吸気系にEGRガスが存在する状態でフューエルカット制御が開始された場合に充分な減速感を得ることができるとともに、当該フューエルカット制御が停止して通常運転へ復帰する際には、失火などの燃焼不安定を抑制できる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
図1は、本実施例における内燃機関1とその吸排気系及び制御系の概略構成を示す図である。なお、以下の全ての実施例において内燃機関とその吸排気系及び制御系の概略構成は共通である。図1に示すように、内燃機関1は、吸入行程、圧縮行程、爆発行程(膨張行程)及び排気行程の4サイクルを繰り返して出力を得る。内燃機関1は、その内部に気筒(燃焼室)2を形成する。気筒2で発生する燃料の爆発力は、ピストン3及びコンロッド4を介してクランクシャフト(図示略)の回転力に変換される。また、気筒2には、吸気通路5の最下流部をなす吸気ポート11と、排気通路6の最上流部をなす排気ポート8とが設けられている。吸気ポート11と気筒2との境界は吸気弁12によって開閉される。また、排気ポート8と気筒2との境界は排気弁9によって開閉される。
また、内燃機関1は、燃料噴射弁10を備えている。燃料噴射弁10は、高圧ポンプ(図示略)等によって加圧された燃料を、吸気ポート11内に適宜の量、適宜のタイミングで噴射供給する電磁駆動式開閉弁である。また、気筒2内には、燃料噴射弁10から噴射された燃料と新気とが気筒2内に導入されて形成された混合気に点火するための点火プラグ15が設けられている。
また、排気通路6には、活性状態で排気の空燃比を検出する空燃比センサ23及び、排気中に含まれるNOx(窒素酸化物)、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)、微粒子(PM:Particulate Matter)等を浄化する排気浄化装置7が設けら
れている。一方、吸気通路5には、吸気の量を制御可能なスロットル弁14が設けられている。また、吸気通路5には、導入される吸気の量(吸入空気量)を検出するエアフローメータ13及び、吸気の脈動を除去するタンクであるサージタンク16が設けられている。
また、内燃機関1には、吸気通路5と排気通路6とを連通するEGR(排気再循環)通路30が形成されている。このEGR通路30は、排気の一部を適宜吸気通路5に再循環する機能を有する。EGR通路30には、同通路30内を流れるガス(EGRガス)の流れ方向(図1中において矢印で示す)に沿って上流から下流にかけ、EGRクーラ31、EGR弁32が、順次配設されている。
EGRクーラ31は、EGR通路30の周囲を取り巻くように設けられ、EGRガスを冷却する。EGR弁32は、無段階に開閉される電子制御弁(開閉弁)であり、EGRガスの流量を自在に調整することができる。ここで、EGR通路30及びEGR弁32は、本実施例においてEGR手段を構成する。
内燃機関1は、前述の空燃比センサ23、エアフローメータ13の他、内燃機関1の機関回転数を検出するクランクポジションセンサ21及び、アクセルポジションセンサ22を備えており、内燃機関1の運転状態が検出可能となっている。これら各種センサの信号は、電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)20に入力される。
ECU20は、中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及びバックアップRAM等からなる論理演算回路を備え、各種センサの信号に基づいて内燃機関1の各種構成要素を統括制御する。
なお、EGRが行なわれるか否かは内燃機関1の運転状態で定められる。例えば、内燃機関1の運転状態が低負荷低回転数の領域に属する場合には、気筒2に導入される新気量及び燃料量も少ないので、EGRガスを導入することで失火など燃焼不安定が生じ易い。それに対し、内燃機関1の運転状態が高負荷または高回転数の領域に属する場合には、燃焼も安定しており、大量のEGRガスを導入可能である。この理由により、内燃機関1の
運転状態は、EGRの実行が許可されるEGR領域と、EGRの実行が禁止される非EGR領域に分けられている。図2には、このEGR領域と非EGR領域の例について示す。なお、内燃機関1の運転状態がEGR領域に属するか非EGR領域に属するかによって、また、EGR領域に属する場合に運転状態に応じて、EGRガス量を制御するのはECU20の働きであり、この点でECU20はEGRガス量制御手段を構成する。
ここで、上記の内燃機関1において、EGRを実施している際に減速状態となりフューエルカット制御が実施された場合について考える。なお、フューエルカット制御はフューエルカット手段を構成するECU20によって実施される。この場合、フューエルカット制御が開始される時点で、EGR通路30と吸気通路5との接続部の下流側及び吸気ポート11、サージタンク16には、EGRガスが存在する。そして、フューエルカット制御が実施されると、燃料噴射弁10からの燃料の噴射が開始されるとともに、EGR弁32及びスロットル弁14は閉弁される。この場合において、スロットル弁14の下流側の吸気通路5及び、EGR弁32の下流側のEGR通路30にもEGRガスが存在し得る。(以下、これらのEGRが存在し得る部分を合わせて「EGRガス残留部」という。)。なお、EGRガス残留部に存在するEGRガスは、本実施例において吸気系に存在するEGRガスと換言可能である。
そうすると、フューエルカット制御の実施中は、EGRガス残留部に存在するEGRガスは徐々に掃気されるものの完全に掃気されずに残留することが多い。そして、内燃機関1の減速状態が解除されてフューエルカット制御が停止された際にも多量のEGRガスが存在するおそれがある。すると再加速時に、EGRガスが運転状態で規定される限界値以上に気筒に導入され、失火の原因となる場合があった。
図3を用いて、このEGRガスの限界値について説明する。図3において横軸はEGR率、縦軸は燃費及びトルク変動である。ある運転状態においてEGR率が増加していくと、EGRガス中の不活性ガスにより吸気の熱容量が増大し、燃焼温度が低下することにより、冷却損失が低下する。また、EGRガスの量が増加することでトルクが出なくなり、スロットル弁14の開度が増加しポンプ損失が減少する。その結果、領域Aにおいては、EGR率が増加するとともに燃費は向上(燃料消費量が減少)する。
さらにEGR率が増加すると、不活性ガスの比率が高くなるため燃焼が悪化するので、領域Bにおいては燃費が悪化(燃料消費量が増加)し始めるとともに、失火が発生してトルク変動が急激に悪化する。本発明においては、EGRを実行することで燃焼が良好に維持でき燃費が最高となる点(領域AとBの境界)をEGRの限界値としている。
次に、図4を用いて、フューエルカット制御の前後における、気筒2に導入される吸気のEGR率、EGRの限界値の変化について説明する。図4のグラフの横軸は時間、縦軸はEGR率、限界EGR率及び、EGR弁32及びスロットル弁14の開度の変化である。なお、図4のグラフにおいては、上述の限界値を限界EGR率として表す。
図4において、フューエルカット制御の開始前は、限界EGR率が実際のEGR率より高い状態が維持されており、失火などの燃焼の不安定は発生しない。そして、フューエルカット制御が開始された後には、スロットル弁14の開度及びEGR弁32の開度は減少する。それと同時に、限界EGR率及び実際のEGR率の値も低下する。
ここにおいて限界EGR率の低下は実際のEGR率の低下より急峻で、減速開始の後に限界EGR率と実際のEGR率の値が逆転する。ここで、このまま内燃機関1が充分に減速した後に加速を再開した場合には、図4中一点鎖線で示すように、再び実際のEGR率が限界EGR率より低くなるため、フューエルカット制御が停止して加速を再開したとし
ても失火などの燃焼の不安定は発生しない。
一方、充分に減速する前に加速が再開された場合には、図4中の太破線で示すように、実際のEGR率が限界EGR率より高い状態でフューエルカット制御が停止するので、失火などの燃焼の不安定が生じるおそれがある。
また、内燃機関1の減速状態が解除されてフューエルカット制御が停止された際には、一般に空燃比センサ23が冷却されてしまい活性を失っている場合が多い。そうすると、空燃比センサ23の出力に基づく燃料噴射量のフィードバック制御を行うことが困難となる場合があった。これに対し従来より、フューエルカット制御が停止された後の所定期間に亘って、エアフローメータ13の出力信号に基づいて見込みの噴射量(以下、「減速解除時燃料噴射量」という。)の燃料を燃料噴射弁10から噴射するようにしている。なお、この減速解除時燃料噴射量は本実施例における規定量に相当する。また、この減速解除時燃料噴射量の燃料噴射は、ECU20の指令に基づいて実施される。この点でECU20は本実施例において減速解除時燃料噴射手段を構成する。
ここで、前述のようにEGRガス残留部にはEGRガスが存在しているため、フューエルカット制御が停止されてスロットル弁14が開弁した際に、気筒2には新気と残留していたEGRガスの混合した吸気が導入される。それに対し、エアフローメータ13の出力信号に基づく減速解除時燃料噴射量は、気筒2に導入される吸気の全てが新気であることを前提として定められるので、混合気が過剰なリッチ状態となり、失火の原因となる場合があった。
図5には、この場合のフューエルカット制御の停止後の空燃比の変化について示す。図5において横軸は時間、縦軸は空燃比である。図5において実線で示すのは、フューエルカット制御が開始する前の運転状態が非EGR領域であった場合であって、EGRガス残留部にEGRガスが残留していない場合の曲線である。一方、破線で示すのは、フューエルカット制御が開始する前の運転状態がEGR領域であった場合であって、EGRガス残留部にEGRガスが残留していた場合の曲線である。
グラフの左端の部分はフューエルカット制御が継続中の領域である。この領域においてはEGRガス残留部にEGRガスが残留する場合も、EGRガス残留部にEGRガスが残留していない場合も、燃料噴射が行なわれないのでリーンとなっている。
そして、フューエルカット制御が停止すると、前述のように空燃比センサ23が活性化して噴射燃料量のフィードバック制御が再開されるまでの間は、エアフローメータ13の出力によって決定される減速解除時燃料噴射量の燃料が燃料噴射弁10から噴射される。
その際、EGRガス残留部にEGRガスが残留していない場合には下流側の触媒の昇温の目的で、量論空燃比よりリッチ側の空燃比が目標A/Fとされる。これに対し、EGRガス残留部にEGRガスが残留する場合は、EGRガスが残留していない場合と同じ減速解除時燃料噴射量の燃料を燃料噴射弁10から噴射すると、残留しているEGRガスの分だけ気筒2に導入される新気の量が少なくなるので、空燃比は目標A/Fよりさらにリッチとなってしまう。この過剰リッチの状態では失火などの燃焼の不安定が生じるおそれがあった。
これに対し、本実施例においては、内燃機関1の運転状態が減速状態となりフューエルカット制御が開始される前にEGRガスが気筒に導入される状態であったかどうか、換言すると運転状態がEGR領域に属したか非EGR領域に属したかによって、減速解除時燃料噴射量を変更することとした。なお、図5においてフューエルカット制御が停止してか
ら、フィードバック制御が再開されるまでの期間は、本実施例における所定期間を示している。
図6は、本実施例における減速解除時燃料噴射量設定ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、ECU20内のROMに記憶されたプログラムであり、内燃機関1の稼動中は所定時間毎に繰り返し実行されるルーチンである。
本ルーチンが実行されると、まず、S101において外部EGR導入状態か否かが判定される。具体的には、クランクポジションセンサ21及びアクセルポジションセンサ22からの出力信号により内燃機関1の運転状態が取得され、この運転状態がEGR領域に属しているか非EGR領域に属しているかによって判定される。ここで外部EGR導入状態ではないと判定された場合には、減速状態の解除時にEGRガスが気筒2に導入されることもないので、本ルーチンを一旦終了する。一方、外部EGR導入状態であると判定された場合には、少なくともEGRガス残留部にEGRガスが残留している状態であるので、S102に進む。
S102においては、減速要求があったか否かが判定される。具体的には、アクセルポジションセンサ22からの信号により運転者によるアクセルペダルの踏み込みが解除されたことが検出されたことをもって減速要求があったと判定してもよい。ここで減速要求がないと判定された場合には本ルーチンを一旦終了する。一方、減速要求があったと判定された場合にはS103に進む。
S103においては、フューエルカット制御が実行されているか否かが判定される。具体的には、ECU20から燃料噴射弁10への駆動信号により判定してもよいし、フューエルカット制御の開始にONするフューエルカットフラグを設けておき、このフラグの値を読み込むことで判定してもよい。ここでフューエルカット制御の実行中でないと判定された場合には、S101の処理の前に戻る。一方、フューエルカット制御の実行中であると判定された場合にはS104に進む。
S104においては、減速状態から通常運転状態への復帰に伴いフューエルカット制御が停止される際の、エアフローメータ13の出力に応じて設定される減速解除時燃料噴射量を通常時(外部EGR導入状態でないとき)より所定量少なく設定する。すなわち、通常フューエルカット制御が停止される際には、エアフローメータの出力に応じて、予め設定された減速解除時燃料噴射量の値がマップから読み出されるが、マップから読み出された減速解除時燃料噴射量より所定量少ない値を実際の燃料噴射量とする。S104の処理が終了するとS105に進む。
S105においては、空燃比フィードバック制御が再開したかどうかが判定される。空燃比フィードバック制御が再開した後は、減速解除時燃料噴射量で燃料噴射が行なわれなくなるので、ここで空燃比フィードバック制御が再開したと判定された場合には本ルーチンを一旦終了する。一方、空燃比フィードバック制御が再開していないと判定された場合にはS104の処理の前に戻る。そして、S104及びS105の処理が、S105で空燃比フィードバック制御が再開されたと判定されるまで繰り返し実行される。
すなわち、S104及びS105の処理を繰り返し実行している間は、減速解除時燃料噴射量として、エアフローメータからの出力に応じた通常の減速解除時燃料噴射量から所定量少ない値が設定される。そして、この期間中にフューエルカット制御が停止された場合には、通常の減速解除時燃料噴射量から所定量少ない量の燃料が燃料噴射弁10から噴射されることになる。なお、S104が繰り返し実行される場合においては、S104の各実行時におけるエアフローメータからの出力に応じた通常の減速解除時燃料噴射量に対
し、所定量少ない値が減速解除時燃料噴射量として設定されるのであり、S104が実行される度に、減速解除時燃料噴射量の値が累積的に減量されるわけではない。
以上のように、本実施例では、減速状態になりフューエルカット制御が開始される前の内燃機関1が外部EGR導入状態である場合には、フューエルカット制御が停止されてから空燃比フィードバック制御が再開するまでの期間に噴射される減速解除時燃料噴射量を、外部EGR導入状態でない場合と比較して所定量少ない値に設定した。これによれば、内燃機関1が減速状態となりフューエルカット制御が開始される際に、内燃機関1のEGRガス残留部にEGRガスが残留していることに起因して空燃比が過剰にリッチとなり、失火などの燃焼の不安定が発生することを抑制できる。なお、ここで所定量は予め実験などで求められた一定値としてもよい。
また本実施例では、内燃機関1が外部EGR導入状態か否かを、フューエルカット制御が開始される前の内燃機関1の運転状態がEGR領域に属するか非EGR領域に属するかによって判定した。これによれば、より簡単且つ確実に、内燃機関1が外部EGR導入状態か否かを判定することができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例においては、燃料噴射量を学習制御によって設定し、減速解除時燃料噴射量を設定する際にもこの学習制御における学習値を利用する例について説明する。
図7には、本実施例における減速解除時燃料噴射量設定ルーチン2についてのフローチャートを示す。本ルーチンは、ECU20内のROMに記憶されたプログラムであり、内燃機関1の稼動中は所定時間毎に繰り返し実行されるルーチンである。本ルーチンと、実施例1における減速解除時燃料噴射量設定ルーチンとの相違点は、本ルーチンにおいては、S101の処理の前にS201の処理が実行される点と、S104の処理の代わりにS202の処理が実行される点である。以下、減速解除時燃料噴射量設定ルーチン2の減速解除時燃料噴射量設定ルーチンに対する相違点についてのみ説明する。
本ルーチンが実行されるとまず、S201において燃料噴射弁の流量学習が実施される。ここで、燃料噴射弁10へECU20によって与えられる燃料噴射指令値と、実際の燃料噴射量との関係が、燃料噴射弁10の経年変化や汚れなどによって変化する場合がある。この場合には、実際に指令値どおり燃料噴射量が噴射されているとした場合の排気空燃比と実際の排気空燃比との関係から、実際の燃料噴射量の指令値からのずれを推定し、そのずれを補正するための学習値を算出する。この学習値は、減量解除時燃料噴射量に乗算される係数であってもよい。S201の処理が終了するとS101に進む。
S101〜S103の処理については、実施例1で説明した減速解除時燃料噴射量設定ルーチンと同等であるのでここでは説明を省略する。S103の処理が終了するとS202に進む。
S202においては、フューエルカット制御停止時の燃料噴射弁流量学習値にα(α<1)を乗じて学習値自体を補正し、結果として減速解除時燃料噴射量を所定量減量する。S202の処理が終了するとS105に進む。S105の処理は、減速解除時燃料噴射量設定ルーチンと同等なのでここでは説明を省略する。
以上、説明したように、本実施例では、フューエルカット制御が開始される前の内燃機関が外部EGR導入状態である場合には、燃料噴射弁流量学習値を補正することによって減速解除時燃料噴射量を所定量減量することとした。これによれば、学習制御における学
習値を補正するという簡単な制御によって、フューエルカット制御の開始時にEGRガス残留部にEGRガスが残留していることによって、フューエルカット制御の停止後の空燃比が過剰にリッチとなることを抑制できる。その結果、失火などの燃焼の不安定を抑制できる。
また、本実施例における制御は、以下のようなフローにしてもよい。図8には、本実施例における本実施例における第2の態様である減速解除時燃料噴射量設定ルーチン3についてのフローチャートを示す。本ルーチンと上述の減速解除時燃料噴射量設定ルーチン2とは、S201の次にS301の処理が挿入された点と、S202の処理がS302の処理と入れ替わった点である。以下に、本ルーチンと減速解除時燃料噴射量設定ルーチン2との相違点についてのみ説明する。
本ルーチンのS301の処理においては、従前の燃料噴射弁流量学習値の他に、外部EGR導入状態用燃料噴射弁流量学習値が新たに設定される。具体的にはS201の燃料噴射弁流量学習において得られた学習値から所定量を減算するか、あるいは、α(α<1)を乗算することで作成してもよい。S301の処理が終了するとS101に進む。
また、本ルーチンのS302においては、減速解除時燃料噴射量を設定する上で使用する学習値を従前の燃料噴射弁流量学習値から、S301で設定された外部EGR導入状態用燃料噴射弁流量学習値に切換える。S302の処理が終了するとS105に進む。
以上、説明したように、本実施例の第2の態様においては、燃料噴射弁10の流量について学習制御する点は、減速解除時燃料噴射量設定ルーチン2と同様であるが、燃料噴射弁流量学習値を補正して利用するのではなく、外部EGR導入状態用の学習値を常に準備しておき、S101で外部EGR導入状態であると判定された場合には、減速解除時燃料噴射量を設定する上で使用する学習値を外部EGR導入状態用燃料噴射弁流量学習値に切換えることとした。
これによれば、学習制御における学習値を2種類準備しておき、使用する学習値を切換えるという簡単な制御によって、フューエルカット制御の開始時にEGRガス残留部にEGRガスが残留していることによって、フューエルカット制御の停止後の空燃比が過剰にリッチとなることを抑制できる。その結果、失火などの燃焼の不安定を抑制できる。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例においては、フューエルカット制御が開始される前の内燃機関1が外部EGR導入状態である場合には、EGRガス残留部に残留しているEGRガスの量を推定し、その推定値に応じて減速解除時燃料噴射量を設定する例について説明する。
図9には、本実施例における減速解除時燃料噴射量設定ルーチン4についてのフローチャートを示す。本ルーチンと、実施例1で説明した減速解除時燃料噴射量設定ルーチンとの相違点は、S104の処理の代わりに、S401〜S403の処理が実行される点である。以下において、本ルーチンと減速解除時燃料噴射量設定ルーチンとの相違点についてのみ説明する。
本ルーチンにおけるS401では、EGRガス残留部に残留しているEGRガスの量(以下、「残留EGRガス量」ともいう。)を、EGR弁32の開度、吸気通路5の圧力、排気圧力、EGRガス温度、減速状態の継続時間などのデータから推定する。具体的には、前記各データの値と、残留EGRガス量との関係を予め実験的に求めてマップ化しておき、当該マップから、実際の各データの値に対応する残留EGRガス量を読み出してもよ
い。また、各データの値を用いて公知のモデルに従って演算することによって残留EGRガス量を算出してもよい。S401の処理が終了するとS402に進む。
S402においては、S401において推定された残留EGRガス量に応じて、燃料噴射量軽減率を算出する。具体的には、残留EGRガス量と、失火などの燃焼の不安定を抑制する上で望ましい減速解除時燃料噴射量との関係を予め実験的に求め、残留EGRガス量と、望ましい減速解除時燃料噴射量とするための軽減率との組合せをマップ化しておき、S401において推定された残留EGRガス量の値に応じた軽減率を当該マップから読み出すようにしてもよい。S402の処理が終了するとS403に進む。
S403においては、フューエルカット制御が停止される際の、エアフローメータの出力に対し算出される減速解除時燃料噴射量に対して、S402で算出された軽減率を乗じて燃料噴射量を減量する。S403の処理が終了するとS105に進む。S105の処理内容は減速解除時燃料噴射量設定ルーチンと同等であるので、ここでは説明を省略する。
以上、説明したように、本実施例においては、EGRガス残留部に残留するEGRガスの量を導出し、残留EGRガス量に基づいて燃料噴射量の軽減率を算出する。そして、フューエルカット制御の停止時において減速解除時燃料噴射量に上述の軽減率を乗じて減量することとしている。
これによれば、減速解除時燃料噴射量の値をより精度よく、最適値に制御することができる。従って、フューエルカット制御が停止された後において、より確実に失火などの燃焼の不安定を抑制することができる。
なお、本実施例のS402及びS403においては、燃料噴射量の軽減率を算出して、これを従前の減速解除時燃料噴射量に乗じることとしたが、S402において燃料噴射量の軽減量を算出して、S403において従前の減速解除時燃料噴射量から軽減量を減算するようにしてもよいことは当然である。
また、本実施例のS401においては、フューエルカット制御が実施される前の内燃機関1の運転状態によって、あるいは、この運転状態をさらに加えて、残留EGRガス量を推定してもよい。先述したように、EGRガスの量は内燃機関1の運転状態に応じて定められるからである。
次に、本発明における実施例4について説明する。本実施例においては、実施例1から3のいずれかに示した制御と併せて、減速状態においてフューエルカット制御を開始する際に、スロットル開度を開閉する制御について説明する。
ここで、図4にも示したように、内燃機関1の運転状態が減速状態に移行してフューエルカット制御が開始された際には、失火などの燃焼の不安定の生じない閾値としての限界EGR率の値と、実際のEGR率の値の両方が減少する。そして、EGR率が低下し切る前に限界EGR率が実際のEGR率より低くなってしまう事態が生じ、その時点で加速が再開してフューエルカット制御が停止されると、実際のEGRガスの量が限界EGR率より多い状態での燃焼が行われるため、失火などの燃焼の不安定が生じる。従って、この失火や燃焼の不安定は、フューエルカット制御の開始時点における掃気性を向上させれば、より確実に抑制できることになる。
そこで、本実施例においては、実施例1から3のいずれかに示した制御と併せて、減速状態においてフューエルカット制御を開始する際に、スロットル弁14を一旦全開とし、
内燃機関1の吸気系の掃気性を向上させ、実際のEGR率が充分に低下した時点でスロットル弁14を閉弁することとした。
図10には、本実施例における制御を実行した際のスロットル開度と吸入空気量、限界EGR率及び実際のEGR率の変化を説明するための図を示す。図10の横軸は時間、縦軸は限界EGR率及び実際のEGR率、スロットル弁開度、吸入空気量である。本実施例においては内燃機関の運転状態が減速状態に移行してフューエルカット制御が実行された際にはスロットル弁14を全開する。そして、減速開始時スロットル開弁時間t1の間全開の状態を維持した後に全閉する。
ここで減速開始時スロットル開弁時間t1は、内燃機関1のEGRガス残留部における実際のEGR率が掃気によって充分に低下し、限界EGR率を超えることがなくなることで失火など燃焼不安定が生じなくなる時間であり、予め実験などによって求められても良い。
図10において、フューエルカット制御の開始とともにスロットル弁14の開閉を行うと、図中の下段に示すように、吸入空気量が一旦急激に増加し、減速開始時スロットル開弁時間t1後に急激に減少する。これに伴って、図10の上段に示すように、フューエルカット制御の開始とともに実際のEGR率も急激に低下するので、限界EGR率を超えることがなくなる。そうすると、気筒2に導入されるEGRガスの量が過大になることによって失火など燃焼の不安定が生じることを抑制できる。
図11には、本実施例における減速開始時スロットル制御ルーチンについてのフローチャートを示す。本ルーチンは、ECU20内のROMに記憶されたプログラムであり、内燃機関1の稼動中は所定時間毎に繰り返し実行されるルーチンである。
本ルーチンが実行されるとまずS101において、外部EGRの導入状態かどうかが判定される。ここで外部EGR導入状態でないと判定された場合には本ルーチンを一旦終了する。一方、外部EGR導入状態と判定された場合には、一方、外部EGR導入状態であると判定された場合にはS501に進む。
S501においては、フューエルカット制御が開始されたか否かが判定される。具体的には、ECU20から燃料噴射弁10への駆動信号により判定してもよいし、フューエルカット制御の開始にONするフューエルカットフラグを設けておき、このフラグの値を読み込むことで判定してもよい。すなわち、前回のS501の実行時においてはフューエルカット制御が実行されておらず、今回のS501の実行時においてフューエルカット制御が実行されていた場合には、フューエルカット制御が開始されたと判定する。
ここでフューエルカット制御が開始されていないと判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。一方、フューエルカット制御が開始されたと判定された場合にはS502に進む。
S502においては、スロットル弁14を全開する。これによって吸入空気量が急増し、吸気系の掃気効率が上昇する。S502の処理が終了するとS503に進む。
S503においては、スロットル弁14の開弁から減速開始時スロットル開弁時間t1が経過したか否かが判定される。ここで減速開始時スロットル開弁時間t1が経過していないと判定される場合にはS502の前に戻る。減速開始時スロットル開弁時間t1が経過したと判定される場合にはS504に進む。
S504においては、スロットル弁14を全閉させる。S504の処理が終了すると本ルーチンを一旦終了する。
以上、説明したように、本実施例によれば、内燃機関1が減速状態に移行してフューエルカット制御が開始した場合に、スロットル弁14を減速開始時スロットル開弁時間t1に亘って全開し、内燃機関1の吸気系(EGRガス残留部)に存在するEGRガスが充分に掃気されてからスロットル弁14を全閉することとした。
そうすれば、内燃機関1の吸気系の掃気性を向上させることができ、実際のEGR率が限界EGR率より高くなることで失火など燃焼の不安定が発生することを抑制できるとともに、減速開始時スロットル開弁時間t1の経過後にはスロットル弁14を直ぐに全閉させるので、充分な減速感を得ることが可能となる。なお、減速開始時スロットル制御ルーチンにおけるS501〜S504の処理は減速時開閉制御に相当する。
次に、本発明の実施例5について説明する。本実施例では、実施例1から3のいずれかに示した制御と併せて、フューエルカット制御を開始する際にスロットル弁14を制御する例であって、フューエルカット制御の開始時における実際のEGR率に応じて、スロットル弁14を開弁する時間を変更する例について説明する。
ここで、フューエルカット制御が開始された時点での、内燃機関1の吸気系(EGRガス残留部)に存在している残留EGRガス量が多いほど、これを掃気するためのスロットル弁14の開弁時間は長くする必要がある。従って、本実施例においては、フューエルカット制御が開始された時点での、内燃機関1の吸気系(EGRガス残留部)に存在している残留EGRガス量に基づいて、スロットル弁14の開弁時間を変更することとした。
そうすれば、EGRガス残留部に残留するEGRガスを掃気するために、スロットル弁14を過不足なく全開状態とすることができ、スロットル弁14を閉じた後に、なおEGRガスがEGRガス残留部内に多量に存在して燃焼が不安定となる不都合や、無駄に長くスロットル弁14を開弁することで減速感が得られない期間が不用意に長引くことを抑制できる。
図12は、スロットル弁14の開弁時間とEGRガス残留部に存在するEGRガス量との関係について説明するための図である。図12(a)には、フューエルカット制御の開始と同時にスロットル弁を全開した後のCO濃度の変化が、フューエルカット制御の開始時におけるEGR率によってどのように違うかについてのグラフを示す。
図12(a)に示すように、フューエルカット制御開始時におけるEGR率が高くなるほど、CO濃度を充分低い濃度となるまで掃気するのに必要な時間が長くなる。また、図12(b)には、フューエルカット制御開始とともにスロットル弁14を開弁する制御を行なった場合に、充分な開弁時間を確保した場合と、そうでない場合の、実際のEGR率の変化を示すグラフである。図12(b)において実線は開弁時間を充分に長くした場合、破線で示すのは開弁時間が短く不充分であった場合を示している。
図12(b)からも分かるように、スロットル弁14の開弁時間が短いと、スロットル弁14が閉弁した後に実際のEGR率の低下勾配が小さくなるために、これが限界EGR率を超えてしまい、失火など燃焼の不安定を生じるおそれがあった。
そこで、本実施例では、フューエルカット制御の開始時におけるEGR率またはEGRガス量、スロットル弁14の開弁制御中の開度から適切な開弁時間である減速開始時スロ
ットル開弁最適時間t2を決定した。これにより、より確実に失火など燃焼の不安定を抑制できる。なお、減速開始時スロットル開弁最適時間t2は、フューエルカット制御の開始時におけるEGR率またはEGRガス量、スロットル弁14の開弁制御中の開度との関係で定まるスロットル弁14の開弁時間であり、失火など燃焼の不安定を抑制できる値として予め実験的に求められる。
図13には、本実施例における減速開始時スロットル制御ルーチン2についてのフローチャートを示す。本ルーチンが実行されるとS101及びS501の処理が実行されるが、これらの処理については、前述の減速開始時スロットル制御ルーチンと同等であるので説明は省略する。本ルーチンでは、S501においてフューエルカット制御が開始されていると判定された場合には、S601に進む。
S601においては、フューエルカット制御の開始時におけるEGR率またはEGR量及び、スロットル弁開度を取得する。EGR率またはEGR量については、EGR弁開度、吸気管圧力、排気圧力、EGRガス温度などから公知のモデルを用いて推定してもよい。また、本ルーチンにおいては、スロットル弁14の開弁制御中の開度は全開とする。S601の処理が終了するとS602に進む。
S602においては、S601において取得したEGR率またはEGR量及びスロットル開度から減速開始時スロットル開弁最適時間t2を導出する。具体的にはEGR率またはEGR量、スロットル開度と減速開始時スロットル開弁最適時間t2との関係が格納されたマップから、S601において取得したEGR率またはEGR量及び、スロットル開度に対応したt2の値を読み出すことによって導出する。EGRS602の処理が終了するとS502に進む。
S502においては、スロットル弁14を全開する。これによって吸入空気量が急増し、吸気系の掃気効率が上昇する。S502の処理が終了するとS603に進む。
S603においては、スロットル弁14の開弁から減速開始時スロットル開弁最適時間t2が経過したか否かが判定される。ここで減速開始時スロットル開弁最適時間t2が経過していないと判定される場合にはS502の前に戻る。減速開始時スロットル開弁最適時間t2が経過したと判定される場合にはS504に進む。
S504においては、スロットル弁14を全閉させる。S504の処理が終了すると本ルーチンを一旦終了する。
以上、説明したとおり、本実施例においては、フューエルカット制御が開始した時点におけるEGR率またはEGR量、スロットル開度を取得し、これらの値に応じて、EGR率を充分に低下させて掃気を完了させるのに最適な減速開始時スロットル開弁最適時間t2を導出した。そして、フューエルカット制御の開始後、この導出された減速開始時スロットル開弁最適時間t2に亘りスロットル開度を全開とすることとした。
これによれば、フューエルカット制御の開始時におけるEGRガスの状態に応じて、フューエルカット制御の開始後のスロットル弁14の開弁時間を最適化できるので、より精度よく、気筒2に導入される実際のEGR率を限界EGR率より低い値に維持することが可能となる。その結果、より確実に失火など燃焼の不安定が生じることを抑制できる。
次に、本発明の実施例6について説明する。本実施例では、実施例1から3のいずれかに示した制御と併せて、フューエルカット制御を開始する際にスロットル弁14を制御す
る例であって、フューエルカット制御の開始時にスロットル弁14を一旦全開とし、その直後から徐々に閉弁する例について説明する。
ここで、上記の実施例4または5のような制御を行なった場合は、フューエルカット制御の開始時にスロットル開度を一旦全開とし、その後所定の時間に亘り全開状態を維持した後に全閉としている。そうすると運転者が減速感を得るまでに時間がかかり運転者に違和感を与えてしまうことが考えられる。
そこで、本実施例においては、フューエルカット制御の開始時にスロットル弁14の開度を一旦全開とし、その直後から徐々に閉弁してゆくこととした。図14は、本実施例におけるスロットル弁14の開度の変化及び、それに伴うEGR率の変化を示すグラフである。
図14に示すように、本実施例では、フューエルカット制御の開始とともにスロットル弁14を全開し、直後からスロットル弁14を徐々に閉弁する。その際、図14中の斜線部分の面積が同等すなわち、実施例4に示した開閉弁制御をした場合と、本実施例における開閉弁制御を行なった場合とで、合計の吸入空気量が同等になるようにしている。これにより、実施例4と同様に、EGRガス残留部に残留しているEGRガスの掃気をより確実に行い、失火など燃焼の不安定をより確実に抑えられるとともに、運転者に対して充分に早い減速感を与えることが可能となる。
図15には、本実施例における減速開始時スロットル制御ルーチン3についてのフローチャートを示す。本ルーチンと図11で示した減速開始時スロットル制御ルーチンとの相違点は、S503及びS504の処理の代わりにS701及びS702の処理が実行される点である。以下、本ルーチンと減速開始時スロットル制御ルーチンとの相違点についてのみ説明する。
本ルーチンにおいては、S502でスロットル弁14を全開した後に、S701に進む。S701においては、スロットル弁14の開弁から減速開始時スロットル開弁時間t3が経過したか否かが判定される。ここで減速開始時スロットル開弁時間t3は、実施例4で説明した減速開始時スロットル開弁時間t1よりは短い時間であり、この時間に亘ってスロットル弁14が全開状態を継続しても、運転者が減速感の遅い違和感を感じない範囲の時間である。ここで、減速開始時スロットル開弁時間t3が経過していないと判定される場合にはS502の前に戻る。減速開始時スロットル開弁時間t3が経過したと判定される場合にはS702に進む。
S702においては、スロットル弁14を図14に示したような曲線に沿って徐々に閉弁させる。S702の処理が終了すると本ルーチンを一旦終了する。
以上説明したように、本実施例によれば、フューエルカット制御が開始された際に、スロットル弁14を一旦全開し、運転者に違和感を与えない程度の短時間だけ全開状態を継続した後、スロットル弁14を徐々に閉弁することとした。
そうすれば、内燃機関1の吸気系の掃気性を向上させることができ、失火など燃焼の不安定を抑制できるとともに、運転者に充分な減速感を与えることができ、違和感を与えることを抑制できる。なお上記において、本実施例において減速開始時スロットル開弁時間t3は減速感正常維持時間に相当する。
また、上記の実施例4〜6において、フューエルカット制御の開始時においてスロットル14を全開することとしているが、その際のスロットル開度は全開に限られないことは
当然である。
本発明の実施例における内燃機関と、その吸排気系及び制御系の概略構成を示す図である。 本発明の実施例におけるEGR領域と非EGR領域について説明するための図である。 本発明の実施例におけるEGRガスの限界値について説明するための図である。 本発明の実施例におけるフューエルカット制御の前後における、気筒に導入される吸気のEGR率、限界EGR率の変化について示した図である。 本発明の実施例におけるフューエルカット制御の停止後の空燃比の変化について示す図である。 本発明の実施例1における減速解除時燃料噴射量設定ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施例2における減速解除時燃料噴射量設定ルーチン2を示すフローチャートである。 本発明の実施例2における減速解除時燃料噴射量設定ルーチン3を示すフローチャートである。 本発明の実施例3における減速解除時燃料噴射量設定ルーチン4を示すフローチャートである。 本発明の実施例4におけるスロットル開度と吸入空気量、限界EGR率及び実際のEGR率の変化を説明するための図である。 本発明の実施例4における減速開始時スロットル制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施例5におけるスロットル弁の開弁時間とEGRガス残留部に存在するEGRガス量との関係について説明するための図である。 本発明の実施例5における減速開始時スロットル制御ルーチン2を示すフローチャートである。 本発明の実施例6におけるスロットル弁の開度の変化及び、それに伴うEGR率の変化を示す図である。 本発明の実施例6における減速開始時スロットル制御ルーチン3を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・気筒
3・・・ピストン
4・・・コンロッド
5・・・吸気通路
6・・・排気通路
7・・・排気浄化装置
8・・・排気ポート
9・・・排気弁
10・・・燃料噴射弁
11・・・吸気ポート
12・・・吸気弁
13・・・エアフローメータ
14・・・スロットル弁
15・・・点火プラグ
16・・・サージタンク
20・・・ECU
21・・・クランクポジションセンサ
22・・・アクセルポジションセンサ
23・・・空燃比センサ
30・・・EGR通路
31・・・EGRクーラ
32・・・EGR弁

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通するEGR通路及び、該EGR通路を通過する排気の量を制御するEGR弁を有するとともに、前記排気通路を通過する排気の一部をEGRガスとして前記吸気通路に再循環させるEGR手段と、
    前記内燃機関が減速状態となった際に、前記内燃機関における燃料噴射を停止するフューエルカット制御を実施するフューエルカット手段と、
    前記内燃機関の減速状態が解除されて前記フューエルカット制御が停止される際に、前記フューエルカット制御の停止後の所定期間に亘って規定量の燃料を噴射する減速解除時燃料噴射手段と、
    を備え、
    前記規定量は、前記フューエルカット制御が停止される際に、前記内燃機関の吸気系に存在するEGRガスがより多い場合の該規定量が、該EGRガスがより少ない場合の該規定量より少なくなるように設定されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記フューエルカット制御が停止される際に前記内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量は、前記フューエルカット制御が実施される直前の前記内燃機関の運転状態および/または前記EGR手段の状態に基づいて推定されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関の運転状態が所定の低負荷低回転数の領域である非EGR領域に属する場合には前記EGR手段による排気の再循環を停止するとともに、前記運転状態が前記非EGR領域より高負荷または高回転数の領域である所定のEGR領域に属する場合には該運転状態に応じた量のEGRガスを前記EGR手段によって再循環するEGRガス量制御手段をさらに備え、
    前記規定量は、前記フューエルカット制御が実施される直前の前記内燃機関の運転状態が前記EGR領域に属したか前記非EGR領域に属したかによって、前記EGR領域に属した場合には前記非EGR領域に属した場合より少なくなるように設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 燃料噴射量に対する指令値と実際の噴射燃料量との対応関係が変化した際に、実際の燃料噴射量の指令値からのずれを推定し、そのずれを補正するための学習値を算出し、該学習
    値を変更させることによって常に最適な噴射燃料量が得られるようにする学習制御が行われ、
    前記減速解除時燃料噴射手段により噴射される燃料の量は、前記学習制御によって取得される前記学習値に基づいて決定され、
    前記学習値の値を調整することで、前記規定量の値が設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関が減速状態となり前記フューエルカット制御が開始される際に、前記内燃機関の吸気通路に備えられたスロットル弁を一旦開弁した後に閉弁する減速時開閉制御を実施することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記減速時開閉制御における前記スロットル弁の開弁時間は、前記フューエルカット制御が開始される際に、前記内燃機関の吸気系に存在するEGRガスの量に基づいて決定されることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記減速時開閉制御における前記スロットル弁の開弁時間は、
    前記スロットル弁を矩形状に全開及び全閉することを前提として決定された場合の、内燃機関の実際のEGR率が該減速時開閉制御による掃気によって充分に低下し燃焼不安定が生じなくなる時間である減速開始時スロットル開弁時間より短い時間とし、且つ前記スロットル弁の閉弁時には、開弁時における速度と同等の速度で閉弁開始するとともに、徐々に速度を遅くすることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
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