JP4494704B2 - Manufacturing method of surface emitting laser element - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体多層膜反射鏡内にAlAs層を含ませた面発光レーザ素子の製造方法に関し、特に、下部半導体多層膜反射鏡と上部半導体多層膜反射鏡の両方にAlAs層が含まれている面発光レーザ素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser。以下、単に面発光レーザ素子と称する。)は、その名の示す通り、光の共振する方向が基板面に対して垂直であり、光インターコネクションを初め、通信用光源として、また、その他の様々なアプリケーション用デバイスとして注目されている。
【0003】
その理由として面発光レーザ素子は、従来の端面発光型レーザ素子と比較して、素子の2次元配列を容易に形成できること、ミラーを設けるために劈開する必要がないのでウエハレベルでテストできること、活性層のボリュームが格段に小さいので極低閾値で発振できるため消費電力が小さいこと等の利点を有していること等が挙げられる。
【0004】
図7は、従来の面発光レーザ素子の斜視断面図である。また、図8は、後述する下部半導体多層膜反射鏡と上部半導体多層膜反射鏡の構造を説明するための説明図である。なお、図8において、図7と共通する部分には同一の符号を付している。図7に示す面発光レーザ素子100を作製するには、まず、n型GaAs基板11上に、MOCVD法(有機金属化学気相成長法)により、下部半導体多層膜反射鏡(下部DBRミラー)112を形成する。ここで、下部半導体多層膜反射鏡112は、図8に示すように、それぞれの厚さがλ/4n(λは発振波長、nは屈折率)であるn型高屈折率領域141とn型低屈折率領域142との積層構造を1ペアとして、それを例えば35ペア分積層している。なお、n型高屈折率領域141は、例えばn型Al0.2Ga0.8Asで形成し、n型低屈折率領域142は、例えばn型Al0.9Ga0.1Asで形成する。
【0005】
そして、その下部半導体多層膜反射鏡112上に、上下をクラッド層31および33で挟まれた量子井戸活性層32を形成し、これらからなる活性領域13の上に、後の工程において電流狭窄領域を形成するためのAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15を形成する。通常、電流狭窄層としてはAlAsを用いることが多い。さらに、このAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15の上に、上部半導体多層膜反射鏡116(上部DBRミラー)を形成する。ここで、上部半導体多層膜反射鏡116は、図8に示すように、それぞれの厚さがλ/4n(λは発振波長、nは屈折率)であるp型高屈折率領域145とp型低屈折率領域146との積層構造を1ペアとして、それを例えば25ペア分積層している。なお、p型高屈折率領域145は、例えばp型Al0.2Ga0.8Asで形成し、p型低屈折率領域146は、例えばp型Al0.9Ga0.1Asで形成する。また、上部半導体多層膜反射鏡116上に、p型GaAsコンタクト層17を形成する。
【0006】
次に、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程(ドライエッチングまたはウェットエッチング)を経て、上部半導体多層膜反射鏡116とAlAs層15とクラッド層33と量子井戸活性層32とクラッド層31と下部半導体多層膜反射鏡112の一部とからなる積層構造の外縁部を除去し、これにより例えば直径30μmの円形のメサポストを形成する。
【0007】
次に、水蒸気雰囲気中にて、約400℃の温度で酸化処理を行ない、AlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15をメサポストの側壁から選択的に酸化させ、Al酸化層14を形成する。例えばメサポストの直径が30μmであって、Al酸化層14が10μmの帯幅を有するリング形状である場合には、中心のAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15の面積、すなわち電流注入されるアパーチャの面積は約80μm2(直径10μm)になる。
【0008】
そして、上記したメサポストの上面および側面と露出した下部半導体多層膜反射鏡112の上面に、保護膜として機能するシリコン窒化膜19を形成し、続いて、ポリイミド22によって、シリコン窒化膜19が形成されたメサポストの周囲を埋め込む。そして、メサポストの上面に形成されたシリコン窒化膜19を、直径30μmの円形状に除去して露出したp型GaAsコンタクト層17上に、内径20μm、外径30μmのリング状のp型電極18を形成する。n型GaAs基板11の裏面には、基板の厚さを例えば200μm厚に研磨した後、n型電極21を形成する。また、ポリイミド22上にはワイヤをボンディングする電極パッド20を、上記したp型電極18に接触するように形成する。
【0009】
以上に説明した面発光レーザ素子の構造において、特に、量子井戸活性層32の中央部分上に、周囲のAl酸化層14よりも抵抗値の低いAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15が配置されることで、活性領域13の狭い部分にのみ集中して電流を流すことが可能となっている点が特徴的である。このような構造を酸化狭窄型面発光レーザと呼んでおり、これにより、レーザ発振閾値などのレーザ特性を大幅に向上させている。
【0010】
また、面発光レーザ素子では、上記した電流狭窄構造も重要であるが、発振波長の選択や熱伝導率の向上などの観点から、活性領域13を上下に挟む下部半導体多層膜反射鏡112と上部半導体多層膜反射鏡116の構造も非常に重要である。下部半導体多層膜反射鏡112および上部半導体多層膜反射鏡116において、高屈折率領域と低屈折率領域との間のAl組成の差が大きくなるほど屈折率差が大きくなり、良好な反射率が得られることが知られている。また、熱伝導率もAl組成差が大きいものほど大きくなることが知られている(Afromowitz M A等 Journal of Applied Physics 44,pp1292,(1973))。反射率が大きいと、半導体多層膜反射鏡のペア数を少なくでき、エピタキシャル成長の時間が短縮できる。また、熱伝導は、図9に示すように、50℃の動作環境で、電流−光出力特性が飽和に近づき、70℃の動作環境では、電流−光出力特性が約8.5mWで飽和し、注入電流を増加しても光出力は増大しない。逆にいえば、熱伝導が大きいと、光出力の熱飽和特性が良好で、高温の動作環境でも高出力で安定して動作する面発光レーザ素子を作製することができる。
【0011】
ところが、Al酸化層14を形成するためにAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)が用いられていることからもわかるように、大きな屈折率差と高熱伝導性を得るために、下部半導体多層膜反射鏡および/または上部半導体多層膜反射鏡の低屈折率領域であるAlyGa1-yAs層(x<y<1)の組成yを1に近づけると、当該低屈折率領域が容易に酸化される状態を作り出すことにもなる。特に、上部半導体多層膜反射鏡116中において組成yをあまり大きくしてしまうと、Al酸化層14を得るために水蒸気雰囲気中で酸化処理を行なうと、AlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15と一緒に上部半導体多層膜反射鏡116の低屈折率領域であるAlyGa1-yAs層(x<y<1)が酸化してしまうことがある。下部半導体多層膜反射鏡112または上部半導体多層膜反射鏡116内に必要以上に酸化膜が形成されると、発振閾値が上がったり、転位が多く発生するなど、特性が悪化してしまう。すなわち、反射率や温度特性の向上と、閾値の低下や転位不良の低減とはトレードオフの関係になってしまい、双方を満足させることは難しい。そのため、下部半導体多層膜反射鏡112または上部半導体多層膜反射鏡116を構成する各ペアのうち、低屈折率側層には、通常、AlyGa1-yAs(0.7≦y≦0.95)が用いられる。また、電流狭窄層であるAlzGa1-ZAs(0.95≦z≦1)層15は、通常AlAsが用いられる。そして、yの値はzの値より0.1以上小さくすることが多い。
【0012】
その一方で、上記した酸化の問題を回避しつつ、AlAs層を下部半導体多層膜反射鏡に含めた面発光レーザ素子が提案されている。例えば、特願2000−361317に開示の「面発光半導体レーザ素子」は、下部半導体多層膜反射鏡のうち、メサポスト形成のためにエッチングされていない部分、すなわち側壁が酸化されない部分をAlAsミラー層としたことを特徴としている。また、他の例としては、米国特許5408105号に開示の「Optoelectronics Semiconductor Device with Mesa」は、下部半導体多層膜反射鏡全体をAlAsミラー層とし、かつ下部半導体多層膜をエッチングしないことを特徴としている。さらに、他の例として、特開平10−125999号公報に開示の「面発光半導体レーザ素子およびその製造方法」は、少なくともいずれかの半導体多層膜反射鏡をAlAsミラーとし、該AlAsミラーの周囲に保護膜を作成した後に、酸化したい場所のみをエッチングによって露出させ酸化させることを特徴としている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特願2000−361317に開示の「面発光半導体レーザ素子」は、温度特性が不十分であったり、AlAsミラー層までエッチングしてしまわないように精度よくエッチングしなければならないなどの問題を有している。また、前記米国特許5408105号に開示の「Optoelectronics Semiconductor Device with Mesa」でも、エッチング精度を極めて厳しくしなければならないという問題を有している。
【0014】
加えて、前記特開平10−125999号公報に開示の「面発光半導体レーザ素子およびその製造方法」では、エッチングを2回行なわなければならず、保護膜の作成や除去等、非常に工程が複雑になるという問題を有している。また、エッチングの精度も極めて厳しく、工業化する上では非常に困難であるという問題も有している。
【0015】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、従来のようにAlの組成の差で酸化速度を制御するのではなく、半導体多層膜反射鏡内のAlAs層の膜厚制御によって、容易に酸化しないAlAs層を半導体多層膜反射鏡の内部に存在させることによって、従来よりも反射率や温度特性を向上させた面発光レーザ素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明にかかる面発光レーザ素子は、半導体基板上に、高屈折率領域と低屈折率領域との対を1ペアとして複数のペアから構成される下部半導体多層膜反射鏡と、前記下部半導体多層膜反射鏡の上方に配置されるとともに上下をクラッド層で挟まれた活性層と、周縁部に酸化領域を有したAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)電流狭窄層と、高屈折率領域と低屈折率領域との対を1ペアとして複数のペアから構成される上部半導体多層膜反射鏡と、を備えた面発光レーザ素子において、前記下部半導体多層膜反射鏡および/または前記上部半導体多層膜反射鏡の低屈折率領域が、前記電流狭窄層よりも厚みの小さいAlAs層を含んでいることを特徴としている。
【0017】
この発明によれば、容易に酸化されない薄い厚みのAlAs層を、下部半導体多層膜反射鏡および/または上部半導体多層膜反射鏡の低屈折率領域に含ませているので、AlAs層が有する低屈折率と高熱伝導性という特性を半導体多層膜反射鏡に取り入れることができる。
【0018】
また、この発明にかかる面発光レーザ素子は、上記発明において、前記下部半導体多層膜反射鏡が、基板側の第1の半導体多層膜部分と活性層側の第2の半導体多層膜部分とによって構成され、前記第1の半導体多層膜部分の低屈折率領域は、任意の厚さのAlAs層を含み、前記第2の半導体多層膜部分の低屈折率領域は、前記電流狭窄層よりも厚みの小さいAlAs層を含んでいることを特徴としている。
【0019】
また、この発明にかかる面発光レーザ素子は、上記発明において、前記AlAs層が一つの低屈折率領域に複数層含まれていることを特徴としている。
【0020】
また、この発明にかかる面発光レーザ素子は、上記発明において、前記上部半導体多層膜反射鏡内または前記第2の半導体多層膜部分に含まれるAlAs層の一層当たりの厚さが10nm以下であることを特徴としている。
【0021】
また、この発明にかかる面発光レーザ素子は、上記発明において、前記下部半導体多層膜反射鏡および/または前記上部半導体多層膜反射鏡の高屈折率領域が、AlxGa1-xAs(0≦x<1)層を含んでおり、前記下部半導体多層膜反射鏡および/または前記上部半導体多層膜反射鏡の低屈折率領域は、AlyGa1-yAs(x<y<1)層を含んでいることを特徴としている。
【0022】
また、この発明にかかる面発光レーザ素子は、上記発明において、前記下部半導体多層膜反射鏡および/または前記上部半導体多層膜反射鏡が、前記AlyGa1-yAs(x<y<1)層と前記AlxGa1-xAs(0≦x<1)層に挟まれ、Al組成iがyからxまで緩やかに傾斜するAliGa1-iAs傾斜組成層を含んでいることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる面発光レーザ素子の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0024】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1にかかる面発光レーザ素子について説明する。実施の形態1にかかる面発光レーザ素子は、上部半導体多層膜反射鏡および下部半導体多層膜反射鏡内に、酸化されにくい薄い膜厚のAlAs層を含ませることで、従来よりも反射率や温度特性を向上させたことを特徴としている。
【0025】
まず、AlAs層の厚みと酸化レートとの関係について説明する。AlAsの酸化の容易さは、文献IEEE Journal of Selected topics in Quantum Electronics Vol3,3,June 1997 p916のFig8(b)に示すように、膜厚が増加するに従って急激に増加することが知られている。発明者らは、このAlAsの膜厚と酸化レートとの関係についてさらに詳しく実験した結果、エピタキシャル成長の条件や酸化条件によって酸化レートは様々に変わるが、膜厚10nm以下であるとほぼ安定してほとんど酸化されないことを見出した。すなわち、半導体多層膜反射鏡内に、膜厚10nm以下のAlAs層を含ませることで、高反射率と良好な温度特性を有し、かつ従来と同じ簡便な工程での作製が可能な面発光レーザ素子を提供することができるという知見を得るに至った。
【0026】
図1は、実施の形態1にかかる面発光レーザ素子の斜視断面図である。また、図2は、実施の形態1にかかる面発光レーザ素子の下部半導体多層膜反射鏡と上部半導体多層膜反射鏡の構造を説明するための説明図である。なお、図1において、図7と共通する部分には同一の符号を付し、図2において、図1と共通する部分には同一の符号を付している。
【0027】
図1に示す面発光レーザ素子10において、図7に示した従来の面発光レーザ素子と異なるのは、下部半導体多層膜反射鏡12と上部半導体多層膜反射鏡16の各層構造である。よって、その大きな違いは、図2において説明される。図1に示す面発光レーザ素子10を作製するには、まず、n型GaAs基板11上に、MOCVD法により、下部半導体多層膜反射鏡(下部DBRミラー)12を形成する。ここで、下部半導体多層膜反射鏡12は、図2に示すように、それぞれの厚さがλ/4n(λは発振波長、nは屈折率)であるn型高屈折率領域41とn型低屈折率領域42との積層構造を1ペアとして、それを35ペア分積層した層である。
【0028】
なお、n型高屈折率領域41は、従来通りにn型Al0.2Ga0.8Asで形成するが、n型低屈折率領域42は、第1のn型AlAs層51、n型Al0.9Ga0.1As層52、第2のn型AlAs層53の3つの層で構成される。特に、第1のn型AlAs層51および第2のn型AlAs層53の厚みは、それぞれ5nm程度であり、n型Al0.9Ga0.1As層52の厚みは、λ/4nから第1のn型AlAs層51および第2のn型AlAs層53の厚みの総計を減算した値である。
【0029】
そして、その下部半導体多層膜反射鏡12上に、上下をクラッド層31および33で挟まれた量子井戸活性層32を形成し、これらの層からなる活性領域13の上に、後の工程において電流狭窄領域を形成するためのAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15を形成する。また、さらに、このAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15の上に、上部半導体多層膜反射鏡16(上部DBRミラー)を形成する。ここで、上部半導体多層膜反射鏡16は、図2に示すように、それぞれの厚さがλ/4n(λは発振波長、nは屈折率)であるp型高屈折率領域45とp型低屈折率領域46との積層構造を1ペアとして、それを25ペア分積層した層である。
【0030】
なお、p型高屈折率領域45は、従来通りにp型Al0.2Ga0.8Asで形成するが、p型低屈折率領域46は、上記したn型低屈折率領域42と同様に、第1のp型AlAs層56、p型Al0.9Ga0.1As層57、第2のp型AlAs層58の3つの層で構成される。特に、第1のp型AlAs層56および第2のp型AlAs層58の厚みは、それぞれ5nm程度であり、p型Al0.9Ga0.1As層57の厚みは、λ/4nから第1のp型AlAs層56および第2のp型AlAs層58の厚みの総計を減算した値である。また、上部半導体多層膜反射鏡16上に、p型GaAsコンタクト層17を形成する。
【0031】
次に、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程(ドライエッチングまたはウェットエッチング)を経て、上部半導体多層膜反射鏡16とAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15とクラッド層33と量子井戸活性層32とクラッド層31と下部半導体多層膜反射鏡12の一部とからなる積層構造の外縁部を除去し、これにより例えば直径30μmの円形のメサポストを形成する。
【0032】
次に、水蒸気雰囲気中にて、例えば410℃で20分間の酸化処理を行ない、AlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15をメサポストの側壁から選択的に約10μm酸化させ、Al酸化層14を形成する。例えばAl酸化層14が10μmの帯幅を有するリング形状である場合、中心のAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15の面積、すなわち電流注入されるアパーチャの面積は約80μm2(直径10μm)になる。ここで特に、下部半導体多層膜反射鏡12の中の第1のn型AlAs層51および第2のn型AlAs層53と上部半導体多層膜反射鏡16の中の、第1のp型AlAs層56、p型Al0.9Ga0.1As層57、第2のp型AlAs層58の酸化量は、周辺からわずか0.2μmであった。
【0033】
そして、上記したメサポストの上面および側面と露出した下部半導体多層膜反射鏡112の上面に、保護膜として機能するシリコン窒化膜19を形成し、続いて、ポリイミド22によって、シリコン窒化膜19が形成されたメサポストの周囲を埋め込む。そして、メサポストの上面に形成されたシリコン窒化膜19を、直径30μmの円形状に除去し、これによって露出したp型GaAsコンタクト層17上に、さらに内径20μm、外径30μmのリング状のp型電極18を形成する。n型GaAs基板11の裏面には、基板の厚さを例えば200μm厚に研磨した後、n型電極21を形成する。また、ポリイミド21上にはワイヤをボンディングする電極パッド10を、上記したp型電極18に接触するように形成する。
【0034】
図3は、実施の形態1にかかる面発光レーザ素子の電流−光出力特性を示す図であり、特に図7に示した従来の面発光レーザ素子と比較可能な条件の下で測定された実験結果である。図3に示すように、実施の形態1にかかる面発光レーザ素子は、従来の面発光レーザ素子と比較して、熱伝導が大きくなり光出力の熱飽和特性が良好で、高温の動作環境でも高出力で安定して動作することがわかる。なお、発明者らの他の実験によれば、発振閾値も良好で、転位欠陥も見られなかった。
【0035】
また、上述した説明では、n型低屈折率領域42およびp型低屈折率領域46内にそれぞれ、Al0.9Ga0.1As層を挟み込むように2つのAlAs層を配置するとしたが、このAlAs層は、10nm以下の厚みであれば、低屈折率領域内に一つだけ配置するようにしてもよい。図4は、その場合の半導体多層膜反射鏡の1ペアの構造を示す図である。すなわち、p型低屈折率領域46を、図4(a)に示すように、10nmの厚みのp型AlAs層59とp型Al0.9Ga0.1As層57で構成し、n型低屈折率領域42を、図4(b)に示すように、10nmの厚みのp型AlAs層54とn型Al0.9Ga0.1As層52で構成することもできる。なお、この場合のAlAs層は、製造工程の簡略化の観点から、高屈折率領域に隣接する位置に形成されることが好ましいが、低屈折率領域の中央部付近に配置してもよい。さらに、これらに限らず、AlAs層が10nm以下の厚みを有するという条件を満たせば、同一の低屈折率領域内に3つ以上のAlAs層を配置してもよい。また、下部半導体多層膜反射鏡12と上部半導体多層膜反射鏡16を構成するすべてのペアにAlAs層を含ませるのが好ましいが、一部であってもよい。
【0036】
以上に説明したとおり、実施の形態1にかかる面発光レーザ素子によれば、容易に酸化されない10nm以下の厚みのAlAs層を、活性領域13を挟んだ下部半導体多層膜反射鏡12と上部半導体多層膜反射鏡16の両方に含ませているので、AlAs層が有する低屈折率と高熱伝導性という特性を半導体多層膜反射鏡に取り入れることができ、結果的に、反射率や温度特性が向上して安定した高出力のレーザ発振が可能となる。
【0037】
なお、効果は薄まるが、下部半導体多層膜反射鏡12と上部半導体多層膜反射鏡16のいずれか一方のみが、AlAs層を含んだペアで構成されるように設計することもできる。
【0038】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる面発光レーザ素子について説明する。実施の形態2にかかる面発光レーザ素子は、上部半導体多層膜反射鏡および上部半導体多層膜反射鏡内に、酸化されにくい薄い膜厚のAlAs層を含ませるとともに、AlAs層に隣接する層として傾斜組成層を配置したことを特徴としている。
【0039】
図5は、実施の形態2にかかる面発光レーザ素子の斜視断面図である。また、図6は、実施の形態2にかかる面発光レーザ素子の下部半導体多層膜反射鏡と上部半導体多層膜反射鏡の構造を説明するための説明図である。なお、図5において、図1と共通する部分には同一の符号を付し、図6において、図5と共通する部分には同一の符号を付している。
【0040】
図5に示す面発光レーザ素子において、図1に示した実施の形態1にかかる面発光レーザ素子と異なるのは、下部半導体多層膜反射鏡が第1の下部半導体多層膜反射鏡61と第2の下部半導体多層膜反射鏡62の2つの領域に分かれた点と、上部半導体多層膜反射鏡63の層構造である。よって、その大きな違いは、図6において説明される。図5に示す面発光レーザ素子60を作製するには、まず、n型GaAs基板11上に、MOCVD法により、第1の下部半導体多層膜反射鏡(下部DBRミラー)61を形成する。
【0041】
第1の下部半導体多層膜反射鏡61は、図6に示すように、n型低屈折率領域とn型高屈折率領域との積層からなる半導体層70を1ペアとして20ペア分積層している。第1の傾斜組成層71は、Al組成が20%から100%へと緩やかに増加するn型AliGa1-iAs(i=0.2→1.0)で形成される。その膜厚は通常10〜30nmであり、本実施の形態2では20nmである。また、n型低屈折率領域72はn型AlAsで形成される。
【0042】
また、第2の傾斜組成層73は、Al組成が100%から20%へと緩やかに減少するn型AljGa1-jAs(j=1.0→0.2)で形成される。なお、第2の傾斜組成層73の厚さは、上記した第1の傾斜組成層71と同じである。また、n型高屈折率領域74はn型Al0.2Ga0.8Asで形成される。n型低屈折率領域(n型AlAs)72の厚さはλ/4nから第1の傾斜組成層71の半分の厚みを減算し、さらに第2の傾斜組成層73の半分の厚みを減算した値になる。よって例えば第1の傾斜組成層71の厚みが20nm、第2の傾斜組成層73の厚みが20nmの場合、n型低屈折率領域(n型AlAs)72の厚さは、(λ/4n−10−10)nmとなる。また高屈折率領域74の厚みも同様に計算し、この場合は、(λ/4n−10−10)nmとなる。なお、本実施の形態におけるn型低屈折率領域(n型AlAs)72は後の工程でもエッチングによって露出することはないため、厚さは10nm以上になってもかまわない。ここで上記した第1の傾斜組成層71や第2の傾斜組成層73のような傾斜組成層は、電気抵抗を下げる効果が得られる構造として公知である。
【0043】
一方、第2の下部半導体多層膜反射鏡62は、図6に示すように、n型低屈折率領域とn型高屈折率領域との積層からなる半導体層80を1ペアとして15ペア分積層した層である。第1の傾斜組成層81は、Al組成が20%から100%へと緩やかに増加するn型AliGa1-iAs(i=0.2→1.0)で形成される。また、上記n型低屈性率領域は、第1のn型AlAs層82とn型Al0.9Ga0.1As層83と第2のn型AlAs層84の3層で構成される。なお、第1のn型AlAs層82および第2のn型AlAs層84の厚さは実施の形態1で説明したように10nm以下とする必要があり、ここでは、それぞれ5nmとする。
【0044】
第2の傾斜組成層85は、Al組成が100%から20%へと緩やかに減少するn型AljGa1-jAs(j=1.0→0.2)で形成される。なお、第2の傾斜組成層85の厚さは、上記した第1の傾斜組成層81と同じである。またn型低屈折率領域86はn型Al0.2Ga0.8As層で形成される。n型Al0.9Ga0.1As83の厚さは、λ/4nから第1の傾斜組成層81の半分の厚みを減算し、さらに第1のAlAs層82の厚みを減算し、さらに第2のAlAs層84の厚みを減算し、さらに第2の傾斜組成層85の厚みを減算した値となる。この場合は、(λ/4n−10−5−5−10)nmとなる。また、n型低屈折率領域(AlAs)86の厚さはλ/4nから第1の傾斜組成層81の半分の厚みを減算し、さらに第2の傾斜組成層85の半分の厚みを減算した値になる。
【0045】
次に、上記した第2の下部半導体多層膜反射鏡62上に、上下をクラッド層31および33で挟まれた量子井戸活性層32を形成し、これらの層からなる活性層13の上に、後の工程において電流狭窄領域を形成するためのAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15を形成する。また、さらに、このAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15の上に、上部半導体多層膜反射鏡63(上部DBRミラー)を形成する。
【0046】
上部半導体多層膜反射鏡63は、図6に示すように、p型低屈折率領域とp型高屈折率領域との積層からなる半導体層90を1ペアとして15ペア分積層した層である。第1の傾斜組成層91は、Al組成が20%から100%へと緩やかに増加するp型AliGa1-iAs(i=0.2→1.0)で形成される。また、上記p型低屈性率領域は、第1のp型AlAs層92とp型Al0.9Ga0.1As層93と第2のp型AlAs層94の3層で構成される。なお、第1のp型AlAs層92および第2のp型AlAs層94の厚さは実施の形態1で説明したように10nm以下とする必要があり、ここでは、それぞれ5nmとする。
【0047】
第2の傾斜組成層95は、Al組成が100%から20%へと緩やかに減少するp型AljGa1-jAs(j=1.0→0.2)で形成される。なお、第2の傾斜組成層95の厚さは、上記した第1の傾斜組成層91と同じである。また低屈折率領域96はp型Al0.2Ga0.8As層で形成される。p型Al0.9Ga0.1As93の厚さは、λ/4nから傾斜組成層91の半分の厚みを減算し、さらにAlAs層92の厚みを減算し、さらに第2のp型AlAs層94の厚みを減算し、さらに傾斜組成層95の厚みを減算した値となる。この場合は、(λ/4n−10−5−5−10)nmとなる。また、p型AlAs96の厚さはλ/4nから傾斜組成層91の半分の厚みを減算し、さらに傾斜組成層95の半分の厚みを減算した値になる。上部半導体多層膜反射鏡63は、図6に示すように、それぞれの厚さがλ/4n(λは発振波長、nは屈折率)であるp型低屈折率領域とp型高屈折率領域との積層からなる半導体層90を1ペアとして25ペア分積層した層である。半導体層90のうち、上記p型低屈性率層は、第1の傾斜組成層91と第1のp型AlAs層92とp型Al0.9Ga0.1As層93と第2のp型AlAs層94の4層で構成される。ここで特に、第1の傾斜組成層91は、Al組成が20%から100%へと緩やかに増加するp型AliGa1-iAs(i=0.2→1.0)で形成される。なお、第1のp型AlAs層92および第2のp型AlAs層94の厚さは実施の形態1で説明したように10nm以下とする必要があり、ここでは、それぞれ5nmとする。よって、例えば第1の傾斜組成層91の厚さを20nmとした場合、p型Al0.9Ga0.1As層93の厚さは、λ/4nから30nmを減算した値となる。
【0048】
そして、この上部半導体多層膜反射鏡63上に、p型GaAsコンタクト層17を形成する。次に、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程(ドライエッチングまたはウェットエッチング)を経て、上部半導体多層膜反射鏡63とAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15とクラッド層33と量子井戸活性層32とクラッド層31と下部半導体多層膜反射鏡62の一部とからなる積層構造の外縁部を除去し、これにより例えば直径30nmの円形のメサポストを形成する。
【0049】
次に、水蒸気雰囲気中にて、例えば410℃で20分間の酸化処理を行ない、AlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15をメサポストの側壁から選択的に約10μm酸化させ、Al酸化層14を形成する。例えばAl酸化層14が10μmの帯幅を有するリング形状である場合、中心のAlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層15の面積、すなわち電流注入されるアパーチャの面積は約80μm2(直径10μm)になる。
【0050】
そして、上記したメサポストの上面および側面と露出した下部半導体多層膜反射鏡112の上面に、保護膜として機能するシリコン窒化膜19を形成し、続いて、ポリイミド22によって、シリコン窒化膜19が形成されたメサポストの周囲を埋め込む。そして、メサポストの上面に形成されたシリコン窒化膜19を、直径30μmの円形状に除去し、これによって露出したp型GaAsコンタクト層17上に、さらに内径20μm、外径30μmのリング状のp型電極18を形成する。n型GaAs基板11の裏面には、基板の厚さを例えば200μm厚に研磨した後、n型電極21を形成する。また、ポリイミド21上にはワイヤをボンディングする電極パッド10を、上記したp型電極18に接触するように形成する。
【0051】
以上に説明したとおり、実施の形態2にかかる面発光レーザ素子によれば、容易に酸化されない10nm以下の厚みのAlAs層を、第2の下部半導体多層膜反射鏡62と上部半導体多層膜反射鏡63のそれぞれに含ませているので、実施の形態1と同様な効果を享受することができるとともに、傾斜組成層の導入によって、半導体多層膜反射鏡の電気抵抗をより低下させ、一層の高出力化が可能となる。
【0052】
なお、以上に説明した実施の形態1および2では、MOCVD法で各層を作成するとしたが、MBE法などで作成してもかまわない。また、n型GaAs基板11上に各層を形成して面発光レーザ素子を得るとしたが、n型GaAs基板11に換えてp型GaAs基板を用いることもできる。この場合、下部半導体多層膜反射鏡はp型、上部半導体多層膜反射鏡はn型のものを用い、電極材料もそれに対応することになる。さらに、上述した面発光レーザ素子は、発振波長を限定するものではなく、例えば700nm〜1600nm帯、具体的には780nm、850nm、980nm、1300nm、1550nmなどの波長を発振する構造に適用することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明にかかる面発光レーザ素子によれば、下部半導体多層膜反射鏡および/または上部半導体多層膜反射鏡の低屈折率領域に含ませているので、AlAs層が有する低屈折率と高熱伝導性という特性を半導体多層膜反射鏡に取り入れることができ、結果的に、反射率や温度特性が向上して安定した高出力のレーザ発振が可能となるという効果を奏する。
【0054】
また、本発明にかかる面発光レーザ素子によれば、低屈折領域のAlyGa1-yAs(x<y<1)層と高屈折領域のAlxGa1-xAs(0≦x<1)層との間に傾斜組成層が配置されるので、半導体多層膜反射鏡の電気抵抗をより低下させ、一層の高出力化が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる面発光レーザ素子の斜視断面図である。
【図2】実施の形態1にかかる面発光レーザ素子の下部半導体多層膜反射鏡と上部半導体多層膜反射鏡の構造を説明するための説明図である。
【図3】実施の形態1にかかる面発光レーザ素子の電流−光出力特性を示す図である。
【図4】実施の形態1にかかる面発光レーザ素子において、AlAs層の他の配置例での半導体多層膜反射鏡の1ペアの構造を示す図である。
【図5】実施の形態2にかかる面発光レーザ素子の斜視断面図である。
【図6】実施の形態2にかかる面発光レーザ素子の下部半導体多層膜反射鏡と上部半導体多層膜反射鏡の構造を説明するための説明図である。
【図7】従来の面発光レーザ素子の斜視断面図である。
【図8】従来の面発光レーザ素子の下部半導体多層膜反射鏡と上部半導体多層膜反射鏡の構造を説明するための説明図である。
【図9】従来の面発光レーザ素子の電流−光出力特性を示す図である。
【符号の説明】
10,100 面発光レーザ素子
11 n型GaAs基板
12 下部半導体多層膜反射鏡
13 活性領域
14 Al酸化層
15 AlzGa1-zAs(0.95≦z≦1)層
16 上部半導体多層膜反射鏡
17 p型GaAsコンタクト層
18 p型電極
19 シリコン窒化膜
20 電極パッド
21 n型電極
22 ポリイミド
31,33 クラッド層
32 量子井戸活性層
12,112 下部半導体多層膜反射鏡
16,63,116 上部半導体多層膜反射鏡
41,141 n型高屈折率領域
42,142 n型低屈折率領域
45,145 p型高屈折率領域
46,146 p型低屈折率領域
51,82 第1のn型AlAs層
52,83 n型Al0.9Ga0.1As層
53,84 第2のn型AlAs層
54 n型AlAs層
56,92 第1のp型AlAs層
57,93 p型Al0.9Ga0.1As層
58,94 第2のp型AlAs層
59 p型AlAs層
61 第1の下部半導体多層膜反射鏡
62 第2の下部半導体多層膜反射鏡
70,80,90 半導体層
71,81,91 第1の傾斜組成層
72,74,78 n型低屈折率領域
73,85,95 第2の傾斜組成層
96 p型Al0.2Ga0.8As層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a surface emitting laser device including an AlAs layer in a semiconductor multilayer reflector. Manufacturing method In particular, a surface emitting laser element in which an AlAs layer is included in both the lower semiconductor multilayer reflector and the upper semiconductor multilayer reflector Manufacturing method About.
[0002]
[Prior art]
As indicated by the name, a vertical cavity surface emitting laser (VCSEL: Vertical Cavity Surface Emitting Laser, hereinafter simply referred to as a surface emitting laser element) has a light resonating direction perpendicular to the substrate surface. It has been attracting attention as a light source for communication including optical interconnection, and as a device for various other applications.
[0003]
The reason is that the surface emitting laser element can be easily formed in a two-dimensional array of elements as compared with the conventional edge emitting laser element, and can be tested at the wafer level because it does not need to be cleaved to provide a mirror. Since the volume of the layer is remarkably small, it can be oscillated at an extremely low threshold value, and thus has advantages such as low power consumption.
[0004]
FIG. 7 is a perspective sectional view of a conventional surface emitting laser element. FIG. 8 is an explanatory diagram for explaining the structures of a lower semiconductor multilayer mirror and an upper semiconductor multilayer reflector, which will be described later. In FIG. 8, parts that are the same as those in FIG. In order to fabricate the surface emitting
[0005]
Then, the quantum well
[0006]
Next, the upper
[0007]
Next, oxidation treatment is performed at a temperature of about 400 ° C. in a water vapor atmosphere. z Ga 1-z The As (0.95 ≦ z ≦ 1)
[0008]
Then, a
[0009]
In the surface emitting laser element structure described above, in particular, Al having a lower resistance value than the surrounding
[0010]
In the surface emitting laser element, the above-described current confinement structure is also important. From the viewpoint of selecting the oscillation wavelength and improving the thermal conductivity, the lower
[0011]
However, in order to form the
[0012]
On the other hand, a surface emitting laser element in which an AlAs layer is included in a lower semiconductor multilayer reflector while avoiding the above-described oxidation problem has been proposed. For example, in the “surface emitting semiconductor laser device” disclosed in Japanese Patent Application No. 2000-361317, a portion of a lower semiconductor multilayer reflector that is not etched for forming a mesa post, that is, a portion in which a side wall is not oxidized is defined as an AlAs mirror layer. It is characterized by that. As another example, “Optoelectronics Semiconductor Device with Mesa” disclosed in US Pat. No. 5,408,105 is characterized in that the entire lower semiconductor multilayer reflector is an AlAs mirror layer and the lower semiconductor multilayer film is not etched. . Furthermore, as another example, “surface emitting semiconductor laser device and method for manufacturing the same” disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-125999 discloses that at least one of the semiconductor multilayer mirrors is an AlAs mirror and around the AlAs mirror. After the protective film is formed, only a portion to be oxidized is exposed by etching and oxidized.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
However, the “surface emitting semiconductor laser element” disclosed in the Japanese Patent Application No. 2000-361317 has problems such as insufficient temperature characteristics and accurate etching so that the AlAs mirror layer is not etched. have. Also, “Optoelectronics Semiconductor Device with Mesa” disclosed in the above-mentioned US Pat. No. 5,408,105 has a problem that the etching accuracy must be extremely strict.
[0014]
In addition, in the “surface emitting semiconductor laser device and method for manufacturing the same” disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-125999, the etching must be performed twice, and the process is very complicated, such as the creation and removal of a protective film. Have the problem of becoming. In addition, the etching accuracy is extremely strict, and there is a problem that it is very difficult to industrialize.
[0015]
The present invention has been made in view of the above, and does not control the oxidation rate by the difference in the Al composition as in the prior art, but easily by controlling the film thickness of the AlAs layer in the semiconductor multilayer reflector. By having an unoxidized AlAs layer inside the semiconductor multilayer mirror , Obedience Surface emitting laser device with improved reflectivity and temperature characteristics Manufacturing method The purpose is to provide.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above objective, This invention The surface-emitting laser element according to the present invention includes a lower semiconductor multilayer reflector that includes a plurality of pairs of a high refractive index region and a low refractive index region on a semiconductor substrate, and the lower semiconductor multilayer film reflection An active layer placed above the mirror and sandwiched between upper and lower clad layers, and an Al region with an oxidized region at the periphery z Ga 1-z A surface provided with an As (0.95 ≦ z ≦ 1) current confinement layer, and an upper semiconductor multilayer film reflecting mirror composed of a plurality of pairs, each pair of a high refractive index region and a low refractive index region In the light emitting laser element, the lower refractive index region of the lower semiconductor multilayer mirror and / or the upper semiconductor multilayer mirror includes an AlAs layer having a thickness smaller than that of the current confinement layer.
[0017]
According to the present invention, since the thin AlAs layer that is not easily oxidized is included in the low refractive index region of the lower semiconductor multilayer mirror and / or the upper semiconductor multilayer mirror, the low refractive index of the AlAs layer is low. The characteristics of rate and high thermal conductivity can be incorporated into a semiconductor multilayer mirror.
[0018]
Also, This invention In the surface emitting laser element according to the present invention, in the above invention, the lower semiconductor multilayer film reflector is constituted by a first semiconductor multilayer film portion on a substrate side and a second semiconductor multilayer film portion on an active layer side, The low refractive index region of the first semiconductor multilayer film portion includes an AlAs layer having an arbitrary thickness, and the low refractive index region of the second semiconductor multilayer film portion includes an AlAs layer having a smaller thickness than the current confinement layer. It is characterized by including.
[0019]
Also, This invention The surface emitting laser device according to the present invention is characterized in that, in the above invention, a plurality of the AlAs layers are included in one low refractive index region.
[0020]
Also, This invention The surface emitting laser element according to the present invention is characterized in that, in the above invention, the thickness per layer of the AlAs layer included in the upper semiconductor multilayer reflector or in the second semiconductor multilayer film portion is 10 nm or less. .
[0021]
Also, This invention The surface emitting laser element according to the present invention is the above invention, wherein the lower refractive index region of the lower semiconductor multilayer mirror and / or the upper semiconductor multilayer mirror is Al. x Ga 1-x An As (0 ≦ x <1) layer, and the low refractive index region of the lower semiconductor multilayer mirror and / or the upper semiconductor multilayer mirror is Al y Ga 1-y It is characterized by including an As (x <y <1) layer.
[0022]
Also, This invention The surface emitting laser device according to the present invention is the above-described invention, wherein the lower semiconductor multilayer mirror and / or the upper semiconductor multilayer mirror is the Al y Ga 1-y As (x <y <1) layer and the Al x Ga 1-x Al sandwiched between As (0 ≦ x <1) layers and Al composition i is gently inclined from y to x i Ga 1-i It is characterized by including an As gradient composition layer.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of a surface emitting laser element according to the present invention will be described below in detail with reference to the drawings. Note that the present invention is not limited to the embodiments.
[0024]
(Embodiment 1)
First, the surface emitting laser element according to the first embodiment will be described. The surface-emitting laser element according to the first embodiment includes a lower thickness of the AlAs layer that is hard to be oxidized in the upper semiconductor multilayer reflector and the lower semiconductor multilayer reflector, thereby allowing the reflectance and temperature to be increased as compared with the conventional case. It is characterized by improved characteristics.
[0025]
First, the relationship between the thickness of the AlAs layer and the oxidation rate will be described. It is known that the ease of oxidation of AlAs increases rapidly as the film thickness increases, as shown in FIG. 8 (b) of the literature IEEE Journal of Selected topics in Quantum Electronics Vol 3, 3, June 1997 p916. . The inventors conducted more detailed experiments on the relationship between the AlAs film thickness and the oxidation rate. As a result, although the oxidation rate varied depending on the epitaxial growth conditions and the oxidation conditions, the film thickness was 10 nm or less and almost stable. It was found that it was not oxidized. In other words, by including an AlAs layer with a film thickness of 10 nm or less in the semiconductor multilayer mirror, surface light emission that has high reflectivity and good temperature characteristics and can be fabricated in the same simple process as before. It came to the knowledge that a laser element could be provided.
[0026]
FIG. 1 is a perspective sectional view of the surface emitting laser element according to the first embodiment. FIG. 2 is an explanatory diagram for explaining the structures of the lower semiconductor multilayer mirror and the upper semiconductor multilayer reflector of the surface emitting laser element according to the first embodiment. In FIG. 1, the same reference numerals are given to the parts common to FIG. 7, and the same reference numerals are given to the parts common to FIG. 1 in FIG. 2.
[0027]
The surface emitting
[0028]
The n-type high
[0029]
Then, the quantum well
[0030]
Note that the p-type high
[0031]
Next, through the photolithography process and the etching process (dry etching or wet etching), the upper semiconductor multilayer
[0032]
Next, an oxidation treatment is performed in a water vapor atmosphere at 410 ° C. for 20 minutes, for example. z Ga 1-z The As (0.95 ≦ z ≦ 1)
[0033]
Then, a
[0034]
FIG. 3 is a diagram showing current-light output characteristics of the surface emitting laser element according to the first embodiment, and in particular, an experiment measured under conditions comparable to those of the conventional surface emitting laser element shown in FIG. It is a result. As shown in FIG. 3, the surface emitting laser element according to the first embodiment has higher thermal conduction and better light output thermal saturation characteristics than the conventional surface emitting laser element, and even in a high temperature operating environment. It can be seen that it operates stably at high output. According to other experiments by the inventors, the oscillation threshold was good and no dislocation defect was observed.
[0035]
In the above description, each of the n-type low
[0036]
As described above, according to the surface emitting laser element according to the first embodiment, the lower semiconductor multilayer
[0037]
Although the effect is reduced, it can be designed such that only one of the lower
[0038]
(Embodiment 2)
Next, a surface emitting laser element according to the second embodiment will be described. The surface emitting laser element according to the second embodiment includes an upper semiconductor multilayer reflector and an upper semiconductor multilayer reflector that includes a thin AlAs layer that is difficult to be oxidized and is inclined as a layer adjacent to the AlAs layer. The composition layer is arranged.
[0039]
FIG. 5 is a perspective sectional view of the surface emitting laser element according to the second embodiment. FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining the structures of the lower semiconductor multilayer reflector and the upper semiconductor multilayer reflector of the surface emitting laser element according to the second embodiment. In FIG. 5, the same reference numerals are given to the portions common to FIG. 1, and the same reference numerals are assigned to the portions common to FIG. 5 in FIG. 6.
[0040]
The surface-emitting laser element shown in FIG. 5 differs from the surface-emitting laser element according to the first embodiment shown in FIG. 1 in that the lower semiconductor multilayer reflector has a first lower
[0041]
As shown in FIG. 6, the first lower semiconductor multilayer
[0042]
The second graded
[0043]
On the other hand, as shown in FIG. 6, the second lower semiconductor multilayer
[0044]
The second graded
[0045]
Next, on the second lower
[0046]
As shown in FIG. 6, the upper semiconductor multilayer
[0047]
The second graded composition layer 95 is a p-type Al whose Al composition gradually decreases from 100% to 20%. j Ga 1-j As (j = 1.0 → 0.2). The thickness of the second gradient composition layer 95 is the same as that of the first gradient composition layer 91 described above. The low
[0048]
Then, a p-type
[0049]
Next, an oxidation treatment is performed in a water vapor atmosphere at 410 ° C. for 20 minutes, for example. z Ga 1-z The As (0.95 ≦ z ≦ 1)
[0050]
Then, a
[0051]
As described above, according to the surface emitting laser element according to the second embodiment, the AlAs layer having a thickness of 10 nm or less that is not easily oxidized is formed by using the second lower
[0052]
In the first and second embodiments described above, each layer is created by the MOCVD method. However, it may be created by the MBE method or the like. Further, although each layer is formed on the n-
[0053]
【The invention's effect】
As described above, according to the surface emitting laser element of the present invention, the AlAs layer has the low refractive index region of the lower semiconductor multilayer mirror and / or the upper semiconductor multilayer mirror. The characteristics of low refractive index and high thermal conductivity can be incorporated into the semiconductor multilayer reflector, and as a result, the reflectance and temperature characteristics are improved, and stable and high-output laser oscillation can be achieved.
[0054]
Further, according to the surface emitting laser element according to the present invention, Al in the low refractive region is used. y Ga 1-y As (x <y <1) layer and Al in high refractive region x Ga 1-x Since the graded composition layer is disposed between the As (0 ≦ x <1) layer, the electrical resistance of the semiconductor multilayer film reflecting mirror is further reduced, and the effect of further increasing the output is achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective sectional view of a surface emitting laser element according to a first embodiment.
FIG. 2 is an explanatory diagram for explaining the structures of a lower semiconductor multilayer mirror and an upper semiconductor multilayer reflector of the surface emitting laser element according to the first embodiment;
FIG. 3 is a graph showing current-light output characteristics of the surface emitting laser element according to the first embodiment.
4 is a diagram showing a structure of one pair of semiconductor multilayer mirrors in another arrangement example of an AlAs layer in the surface emitting laser element according to the first embodiment. FIG.
FIG. 5 is a perspective sectional view of a surface emitting laser element according to a second embodiment.
6 is an explanatory diagram for explaining structures of a lower semiconductor multilayer reflector and an upper semiconductor multilayer reflector of a surface emitting laser element according to a second embodiment; FIG.
FIG. 7 is a perspective sectional view of a conventional surface emitting laser element.
FIG. 8 is an explanatory diagram for explaining the structures of a lower semiconductor multilayer reflector and an upper semiconductor multilayer reflector of a conventional surface emitting laser element.
FIG. 9 is a diagram showing current-light output characteristics of a conventional surface emitting laser element.
[Explanation of symbols]
10,100 surface emitting laser element
11 n-type GaAs substrate
12 Lower semiconductor multilayer reflector
13 Active region
14 Al oxide layer
15 Al z Ga 1-z As (0.95 ≦ z ≦ 1) layer
16 Upper semiconductor multilayer reflector
17 p-type GaAs contact layer
18 p-type electrode
19 Silicon nitride film
20 electrode pads
21 n-type electrode
22 Polyimide
31, 33 Clad layer
32 Quantum well active layer
12,112 Lower semiconductor multilayer film reflector
16, 63, 116 Upper semiconductor multilayer reflector
41,141 n-type high refractive index region
42,142 n-type low refractive index region
45,145 p-type high refractive index region
46,146 p-type low refractive index region
51, 82 First n-type AlAs layer
52,83 n-type Al 0.9 Ga 0.1 As layer
53, 84 Second n-type AlAs layer
54 n-type AlAs layer
56, 92 First p-type AlAs layer
57,93 p-type Al 0.9 Ga 0.1 As layer
58, 94 Second p-type AlAs layer
59 p-type AlAs layer
61 1st lower semiconductor multilayer film reflective mirror
62 Second Lower Semiconductor Multilayer Reflector
70, 80, 90 semiconductor layer
71, 81, 91 First gradient composition layer
72, 74, 78 n-type low refractive index region
73, 85, 95 Second graded composition layer
96 p-type Al 0.2 Ga 0.8 As layer
Claims (5)
前記下部半導体多層膜反射鏡および/または前記上部半導体多層膜反射鏡の低屈折率領域に、一層当たりの厚さが10nm以下のAlAs層を含ませることを特徴とする面発光レーザ素子の製造方法。A lower semiconductor multilayer film reflecting mirror composed of a plurality of pairs of a pair of a high refractive index region and a low refractive index region as a pair on a semiconductor substrate, and disposed above the lower semiconductor multilayer film reflector An active layer sandwiched between upper and lower clad layers, an Al z Ga 1 -z As (0.95 ≦ z ≦ 1) layer, a high refractive index region and an Al y Ga 1 -y As (0.7 ≦ y ≦ 0.95, y ≦ z−0.1) as a pair with a low refractive index region, and forming a laminated structure including an upper semiconductor multilayer film reflecting mirror composed of a plurality of pairs. The structure is formed in a mesa post shape until reaching a part of the lower semiconductor multilayer reflector, the side wall of the mesa post laminated structure is oxidized, and the Al z Ga 1-z As layer is oxidized in the peripheral portion. production side of the surface emitting laser element including a step of the Al z Ga 1-z as current blocking layer having a region In,
A method of manufacturing a surface-emitting laser device, wherein an AlAs layer having a thickness of 10 nm or less per layer is included in the low refractive index region of the lower semiconductor multilayer mirror and / or the upper semiconductor multilayer mirror .
前記第1の半導体多層膜部分の低屈折率領域に、任意の厚さのAlAs層を含ませ、
前記第2の半導体多層膜部分の低屈折率領域に、一層当たりの厚さが10nm以下のAlAs層を含ませ、前記第2の半導体多層膜部分の少なくとも一部までをメサポスト状に形成することを特徴とする請求項1に記載の面発光レーザ素子の製造方法。The lower semiconductor multilayer film reflecting mirror is constituted by a first semiconductor multilayer film part on the substrate side and a second semiconductor multilayer film part on the active layer side,
An AlAs layer having an arbitrary thickness is included in the low refractive index region of the first semiconductor multilayer film portion,
An AlAs layer having a thickness of 10 nm or less per layer is included in the low refractive index region of the second semiconductor multilayer film portion, and at least a part of the second semiconductor multilayer film portion is formed in a mesa post shape. The method of manufacturing a surface emitting laser element according to claim 1.
前記下部半導体多層膜反射鏡および/または前記上部半導体多層膜反射鏡の低屈折率領域に、AlyGa1-yAs(x<y<1)層を含ませることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子の製造方法。An Al x Ga 1-x As (0 ≦ x <1) layer is included in the high refractive index region of the lower semiconductor multilayer mirror and / or the upper semiconductor multilayer mirror;
2. The Al y Ga 1-y As (x <y <1) layer is included in the low refractive index region of the lower semiconductor multilayer mirror and / or the upper semiconductor multilayer mirror. The manufacturing method of the surface emitting laser element as described in any one of -3.
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