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JP4488437B2 - 密閉型ポリゴンスキャナ - Google Patents

密閉型ポリゴンスキャナ Download PDF

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JP4488437B2 JP2006190306A JP2006190306A JP4488437B2 JP 4488437 B2 JP4488437 B2 JP 4488437B2 JP 2006190306 A JP2006190306 A JP 2006190306A JP 2006190306 A JP2006190306 A JP 2006190306A JP 4488437 B2 JP4488437 B2 JP 4488437B2
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Description

本発明は、ブラシレスモータおよび密閉型ポリゴンスキャナに関するものである。
デジタル複写機やレーザプリンタなどの高速プリント化や高画質化に伴って、ポリゴンスキャナには30000rpmを超える高速回転が要求されているが、回転体のアンバランスに起因するモータ振動とモータ発熱による温度上昇が問題となっている。
回転体のアンバランスは、修正することによりある程度小さく抑えることができるが、モータ発熱により回転体のアンバランスが変化し、せっかく修正したものが大きく悪化してしまう。また、モータの温度上昇は、上述の振動の問題以外にも、軸受の寿命を短縮させたり、モータの近傍に配置される光学部品の劣化を引き起こしたりするため、モータの発熱を抑えることが非常に重要になってきている。
従来は、発熱面においては、回転体外周を略球状にして風損低減をしたり、放熱フィンを設けたりして、温度上昇を小さくしていた。しかしながら、より高速回転をする際には、ロータ磁石からの漏れ磁束による渦電流損失が多大になり、このような方法では解決できないといった問題が生じてきている。
例えば、特許文献1に開示されている技術では、アウターロータ型のポリゴンスキャナモータにおいて、ロータを構成する外径形状を略球状とすることにより、損失(風損)を低減しモータの温度上昇を抑えようとしている。しかし、この技術では、モータの損失のうち、風損を低減する効果はあっても、アルミハウジングの場合には、ロータ磁石から漏れる磁束による渦電流損が大きく、この渦電流損によるモータの温度上昇が問題となる。
また、特許文献2に開示されている技術では、アウターロータ型のポリゴンスキャナにおいて、バランス修正溝を重心中心に配置し、1個所においてバランス修正を行い、モータの振動を抑えようとしている。この技術では、損失の点については開示はないが、図面から判断される限りでは、ロータの外周およびハウジング側(下方)は、ロータ磁石の磁路は開放されており、ハウジングまたはカバーに磁束が漏洩し、ハウジング等の材質がアルミなどの場合、渦電流損が大きく、モータの温度上昇が問題となる。
上述のような問題は、ブラシレスモータを用いた密閉型ポリゴンスキャナにおいても、同様の状況にある。
すなわち、デジタル複写機やレーザプリンタなどの高速プリント化や高画質化に伴って、ポリゴンスキャナは30000rpmを超える高速回転が必要とされている。このような高速回転を達成するために、従来から動圧空気軸受を用いたポリゴンスキャナが用いられている。
この動圧空気軸受を用いたポリゴンスキャナでは、高速回転時のポリゴンミラーの風切りによる騒音増大と、風損による負荷(発熱)増大という問題、さらには、空気軸受部へのゴミの侵入による軸受部の損傷などを回避するために、モータハウジングによる密閉構造が採用されている。
しかしながら、上述のようなモータハウジングは、ポリゴンミラーを含む回転体や軸受部,モータ部を収納するため、全体として大型化し、光学レンズ等が設置される光学ハウジングへのレイアウトに支障をきたしている。
特に、制御回路基板をモータハウジング内に収納すると、温度上昇に伴ってポリゴンスキャナ全体の温度が高くなり、温度上昇に伴う不具合(ポリゴンスキャナとしては、振動の増大,回路素子の信頼性の低下、また光学ハウジング全体で考えるとレンズやレーザ等の光学素子への温度劣化)を引き起こす。
特開平8−154371号公報 特開平10−221631号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、モータ磁石による渦電流を低減し、モータ温度上昇を低コストで抑えることが可能なブラシレスモータを提供することにある。また、第2の目的は、軸受の信頼性を確保しつつ、モータおよびモータハウジングの小型化,低コスト化を達成すること、および、制御回路基板の温度上昇低減や信頼性の向上が可能な密閉型ポリゴンスキャナを提供することにある。なお、本発明の他の目的は、以下の説明により、明らかにされる。
上記目的を達成するため、本発明に係るブラシレスモータは、径方向に磁気ギャップを有するブラシレスモータにおいて、回転体の状態でロータ磁石を開放磁路とし、この開放磁路の軸方向と径方向の漏れ磁束が鎖交するように、単一の磁性部材を配置したことを特徴とする。
また、本発明に係るブラシレスモータにおいては、前記磁性部材にモータコアを固着したことを特徴とする。なお、本発明に係るブラシレスモータにおいては、前記磁性部材にモータコアを固着し、巻線コイルと回路パターンとを半田付けしたモータコア組立体を、モータハウジングに固定することが好ましい。
また、本発明に係るブラシレスモータにおいては、前記磁性部材にモータ回転位置検出用素子を実装したことを特徴とする。なお、本発明に係るブラシレスモータにおいては、前記モータハウジングは、アルミ合金,マグネシウム合金,亜鉛合金のいずれかからなり、前記磁性部材はプレス加工された鋼板からなることが好ましい。
一方、本発明に係る密閉型ポリゴンスキャナは、モータハウジング内に、ポリゴンミラー,回転体を回転自在に支持される動圧空気軸受と、軸方向に浮上支持する磁気軸受と、前記ポリゴンミラー,回転体を駆動するモータ部とを備えた密閉型ポリゴンスキャナにおいて、モータハウジングは、単一の金属部材からなり、中央部分に突出部を有し、この突出部の外周面とモータハウジングの内側を磁性体で覆い、突出部の周部動圧空気軸受の固定軸を焼きバメ固定し、突出部の外周面を覆っている磁性体上にモータ巻線を施したコアを固定し、このコアの下端面は固定軸がモータハウジングに焼きバメ固定される軸方向長さの間に位置させたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る密閉型ポリゴンスキャナは、モータハウジングに、モータ基板と制御回路基板とを電気的に接続するためのハーネスを連通させる開口部を設け、モータハウジング下部に制御回路基板を固定するための支柱を一体的に構成したことを特徴とする。さらに、本発明に係る密閉型ポリゴンスキャナは、モータハウジングに、モータ基板と制御回路基板とを電気的に接続するためのハーネスを連通させる開口部を、光学ハウジング取付面に対してレーザ入出射側に設けることが好ましい。
また、本発明に係る密閉型ポリゴンスキャナにおいては、モータハウジング中央部の突出部に、応力除去用の円周溝を設けたことを特徴とする。さらに、本発明に係る密閉型ポリゴンスキャナにおいては、モータ基板と制御回路基板とがハーネスを介して電気的に接続され、モータ基板をモータハウジング内に収納し、金属基板からなる制御回路基板をモータハウジング下部に固定されていることが好ましい。
本発明によれば、以下のような効果が得られるものである。
(1)本発明に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナにおいては、モータハウジングは、単一の金属部材からなり、中央部分に突出部を有し、この突出部の外周面とモータハウジングの内側を磁性体で覆い、突出部の内周部に動圧空気軸受の固定軸を焼きバメ固定し、突出部の外周面を覆っている磁性体上にモータ巻線を施したコアを固定し、このコアの下端面は固定軸がモータハウジングに焼きバメ固定される軸方向長さの間に位置させたことにより、モータハウジングに発生する渦電流損(モータ温度上昇)の低減を安価で実現できる。
)さらに、モータハウジングにはモータ基板と制御回路基板を電気的に接続するためのハーネスを連通させる開口部を設け、ハウジング下部に制御回路基板を固定するための支柱を一体的に構成したことにより、制御回路基板の発熱を効率よく放熱し、ポリゴンスキャナ全体の温度上昇を低減できる。
)また、モータハウジングにモータ基板と制御回路基板を電気的に接続するためのハーネスを連通させる開口部を設けたことにより、モータハウジングの薄型化が可能となる。
)モータハウジング中央部の突出部に応力除去用の円周溝を設けたことにより、モータコアのカシメ固定の際における、固定軸焼きバメ部に応力が伝達されないようにすることができ、高精度な固定が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて、詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。図に示すように、本実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナにおいては、円筒形状をしたセラミック製の回転スリーブ1の外周にポリゴンミラー部2aを有する、アルミ合金からなるフランジ2が焼きバメまたは圧入固定されている。
回転体Aの上方には、磁気軸受を構成する回転ヨーク3(磁性体からなる)が、アルミ合金からなる部材4の中心部に固定されている。この部材4は、フランジ2の上部に圧入または焼きバメまたは接着によって固定されており、回転スリーブ1の上端開放部を閉止する機能をも有している。フランジ2の下部にはロータ磁石5が配置され、ステータコア11とともにアウターロータ型のブラシレスモータを構成している。
ラジアル方向の動圧軸受を構成する固定軸16は、回転スリーブ1と同様に円筒形状のセラミック材料からなり、その外径表面には、ヘリングボーン状の動圧発生溝16aが形成されている。なお、固定軸16の外周面と回転スリーブ1の内周面とで構成される動圧軸受隙間は、数μmで嵌合されている。固定軸16の内周部には、アキシャル軸受を構成する磁気軸受用永久磁石組立体(磁石32と上下の磁性板30,31とからなる)が配置されている。
上述の磁気軸受用永久磁石組立体は、磁性体3の突起部3aとの間に径方向に磁気ギャップをもち、このギャップ間に作用する吸引力を利用して、回転体Aをアキシャル方向へ非接触支持している。また、固定軸16と回転体Aとで形成される上部の空気溜り34と回転体A外部とを連通させる微細穴が、磁性体3,下部閉止部材35または部材4など、空気溜り34を形成している部材に形成(図示されていない)されており、磁気軸受にダンピング特性をもたせている。
回転体Aの上下にはアンバランスの修正部があり、上側はフランジ2の凹部2bに接着剤を塗布するかまたは一部分を切除し、下側はフランジ2またはロータ磁石5の内周面に接着剤を塗布、またはフランジ2の外周または下端面部分の一部分を切除している。高速回転時の振動を低減するため、各箇所のアンバランス量は1mg以下に保たれている。回転体Aは、回転体を覆うようにモータハウジング15と上カバー17とで略密閉されている。
モータの駆動は、ロータ磁石5の磁界により、モータ基板13に実装されているホール素子12から出力される信号を位置信号として参照し、駆動回路によりステータ巻線の励磁切り替えを行うことにより回転させる。ここで、ロータ磁石5は径方向に着磁されており、これとステータコア11の外周とで回転トルクを発生し、回転する。ロータ磁石5はプラスチック磁石であり、その外径部には、高速回転時の遠心力による破壊が発生しないように、フランジ2により保持されている構造である。
なお、ロータ磁石5は、遠心耐力のある金属磁石でも構わないが、薄肉化が容易であり、上述のような外径保持機構を有すれば、プラスチック磁石の方が望ましい。さらに、ロータ磁石5は、内径以外の外径および高さ方向は磁路を開放しており、モータの励磁切り換えのためのホール素子12を、開放磁路内に配置している。
磁性体14は、ロータ磁石5からの漏れ磁束をシールドする機能を有し、モータハウジング15に渦電流が流れることを防止している。なお、ここで、ロータ磁石5を開放磁路にする理由は、これを閉磁路にするためにはロータ磁石5の外径側に磁性体を設けなくてはならず、これにより部品点数が増え、アンバランス変化が増大するのを防止するためである。
なお、ロータ磁石5の外径に磁性体を配置することも考えられるが、このためには、外径方向へロータ磁石5の磁束が漏れないため、ホール素子12は、ロータ磁石5の内周(ステータコア11とロータ磁石5の間)に配置しなくてはならない。前述のように、30000rpm以上の高速ポリゴンスキャナには、起動時間の短縮も課題であり、起動時に大電流を流すことから、ステータコア11の磁界がホール素子12を誤作動させ起動不良を発生させるといった不具合があり、開放磁路にするのが好適である。
以下、本発明の磁性体部分について詳述する。開放磁路内には、モータハウジング15への渦電流を低減するための磁性体14が配置されている。この磁性体14は、ロータ磁石5の漏れ磁束のうち、下方と径方向の両方向の漏れ磁束による渦電流を低減するために、断面L字型の形状をしている。従来は、下方の漏れ磁束を薄板円状磁性体で、径方向の漏れ磁束を薄肉リング状磁性体で、各々の方向に別体で配置していたが、部品かつ組立コストが高価になってしまう。
例えば、図7に示す従来例の薄肉リング状磁性体22は、モータハウジング15の内周面へ固定されているが、固定は短冊状の磁性体を曲面変形させたときの復元力を利用して固着したり、または接着剤などを使用して行なっていたので、これを本発明のように磁性体を一体化することにより、組立性が向上する。
なお、組立は、磁性体14の内周部をモータハウジング凸部の外径部15eにカシメや圧入するなどの方法で、簡単に固定することができる。磁性体14の径方向上端高さは、ロータ磁石5の上端と同等もしくはそれ以上あれば良い。また、ハーネス部23に相当する部分を切欠くことにより、回路基板24とのハーネス接続が容易になる。
図2は、本発明の他の実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。本実施形態に係る磁性体214には、前記磁性体14と比較して、内周部にも断面L字状の突起を設け、その部分にモータコアを固定している。組立はあらかじめ、磁性体214にモータ基板を固定し、その後、モータコアを磁性体214に固定する方法で行う。各々の固定は、カシメ,圧入,ねじ固定,接着など適宜選択され、実施される。
モータコアの固定とともに、コイル巻線(図示されていない)の半田付けを行う。その後、モータ組立体を、固定軸の固定されたハウジングへ挿入固定するだけで良いため、組立性がより簡略化する。これは、図1の実施形態では、コイル巻線の半田付けを、ハウジング底部へ半田コテを挿入して行っている作業と比較すると、作業が簡略化される。
図3は、本発明のさらに他の実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。本実施形態に係る磁性体314には、前記磁性体214に、ホール素子やハーネス等を実装できるよう、回路パターンを施した例であり、モータ基板と磁性体を一体化したものである。部品点数の削減,組立性の一層の簡略化が図られる。図1に示す駆動回路素子までをこの磁性体314に実装することにより、ハーネスも削除でき、さらなる部品点数の削減,組立の簡略化が可能となる。
さらに、本実施形態においては、モータ基板と磁性体とを一体化したことにより、モータ基板の振動によるビビリ騒音の発生が無くなる。従来は、モータ基板と磁性体との対向面に多少の隙間等があると、回転周波数成分およびその高調波成分の騒音が発生してしまうため、接着剤等で密着させる必要があった。
一方、回転体Aの外径方向には、回転体,モータ部,軸受部を覆うようにモータハウジング15が配置されている。このモータハウジング15には、レーザを入出射するための開口部15aが設けられており、その開口部15aにはガラス等の材料によるレーザ光透過部材18によってポリゴンミラーの風切り音を遮音させている。また、モータハウジング15の中央部には、突出部分15bの内周部に固定軸16を設置固定(焼きバメが好適)し、突出部15bの外周部にはモータコア11が設置固定(焼きバメ,カシメが好適)されている。
また、モータハウジング15の下方には、モータを回転速度制御するための回路素子25〜28が制御回路基板24上に実装されている。制御回路基板24の素材は金属製であり、従って、回路素子実装面側にのみ回路パターンが施されている。
本実施形態においては、制御回路基板24を、いわゆる片面パターンによる金属基板で構成しているので、発熱素子を効率よく冷却することが可能となり、かつ、ポリゴンスキャナとしての下面部24aに回路素子および回路パターンが存在しないため、ポリゴンスキャナを光学ハウジング50に搭載する際に、光学ハウジング50に下面部24aが誤って接触しても、電気的に損傷することが無く安全性が向上する。
一方、制御回路基板24および回路素子25〜28は、モータ基板13とハーネス23を介して電気的に接続されている。また、モータハウジング15から下方へ、支柱部15cを突出させ、制御回路基板24を固定している。ハーネス23を接続可能とするために、モータハウジング15には開口部15dを設け、モータハウジング15内の密閉度合いにより、接着剤や硬化樹脂等により適宜封止される。
なお、磁性体14は固有抵抗の高い磁性材料(例えば、炭素鋼,ケイ素鋼,フェライト等の軟磁性材料)で構成されている。モータハウジング15として好適な材質および固有抵抗の例を、以下の表1に示す。
Figure 0004488437
上記材質はダイキャスト製法が可能で複雑形状が簡単に形成できる。
一方、磁性体14の材料として好適な材質および固有抵抗の例を、以下に、表2として示す。
Figure 0004488437
プレス加工により容易に図1〜3の磁性体14形状を製作できる鋼板が好適である。
図4は、本発明のさらに他の実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。本実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの基本的な構成(特徴)は、先の実施形態に示したものと同様であるので、新たな特徴部分についてのみ、以下に説明する。
ただし、本実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナにおいては、断面L字型の磁性体14の代わりに、モータハウジング15の底面に配設される円形平板上の磁性体と、モータハウジング15の内周面に貼り付けされる短冊状の薄肉リング状の磁性体とを用いているが、本実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナはこのような構成でも有効に機能するものである。
本実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナにおいては、前述のように、突出部15bの内外周に固定軸16およびステータコア11を設置しているため、径方向には小径となり、かつステータコア11の下端面H1が、固定軸16が固定されている軸方向長さLの軸方向内部に位置しているため、軸方向にも短縮されており、小型化の実を挙げているものである。
また、本実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナにおいては、制御回路基板24をハウジング下方へ設置したことにより、光学ハウジング50の下方の制御回路基板24に冷却風を流すことにより、回路素子の一層の冷却が可能となるという実用的効果が得られる。
さらに、モータハウジング15の内周側面(ロータ磁石5の外周面側)には、磁性体14がL字型に形成された磁気シールド機能として配置され、ロータ磁石5の外径部の開放磁路により、モータハウジング15に発生する渦電流損を防止するものである。なお、磁性体14は、固有抵抗の高い磁性材料(例えば、炭素鋼,ケイ素鋼,フェライト等の軟磁性材料)で構成されている。磁性体14の高さは、ロータ磁石5と同等以上であれば渦電流損を低減できるため、モータハウジング15全体を磁性材料で構成しても良い。
図5は、本発明のさらに他の実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。本実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの基本的な構成(特徴)も、先の実施形態に示したものと同様であるので、新たな特徴部分についてのみ、以下に説明する。
本実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナは、モータハウジングおよびモータ基板の変形実施例であり、モータハウジング115の突出部115aの外周部に、モータコアが内周部に固定軸が各々固定されるが、固定軸116は焼キバメによりモータハウジング115に固定されており、固定軸の倒れ(光学ハウジング50への取り付け部に対する直角度)は、ポリゴンミラーによるレーザ走査位置に影響するため高精度に固定され、かつ、変化が無いように焼きバメ固定が行われている。
しかしながら、その外径部にモータコアをカシメ固定する際の応力が固定軸焼きバメ部にも伝達し、せっかく高精度に焼キバメ固定した固定軸が倒れてしまう恐れがある。そこで、本実施形態においては、モータコアのカシメ固定時に応力が伝達しないように、円周状溝115bを設けている。
本実施形態によれば、小型化の実を挙げられるとともに、モータコアのカシメ固定時に固定軸焼きバメ部に応力が伝達されるのを防止し、高精度なモータコアの固定が可能になるという効果も得られる。
なお、上記実施形態によれば、モータ基板113は制御回路基板24と同様に金属材料(例えば鋼板)で構成され、磁性を有している。磁性を有する金属基板とすることにより、図5で説明した磁性体14を設ける必要がなくなる。ただし、ロータ磁石からの渦電流を防止するためであるので、ロータ磁石の漏れ磁束方向すなわち全周分(円形)必要となる。また、図5のモータ基板13は、ホール素子12およびコイル巻線の端子をモータ基板13に接続できればよいので、必ずしもモータ基板として全周分ある必要はなく、半円や扇形とすることにより安価にすることが可能である。
図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。本実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの基本的な構成(特徴)も、先の実施形態に示したものと同様であるので、新たな特徴部分についてのみ、以下に説明する。
本実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナにおいては、モータ基板と制御回路基板とを接続するハーネス423は、モータハウジング415の側壁の開口部415aを通して接続されている。開口部415aは、光学ハウジング50内部へ連通させ、モータハウジング取付部とレーザ入出射の開口部との間に位置している。
本実施形態によれば、前述の各効果に加えて、モータハウジング215の薄型化が可能になるという効果が得られる。
なお、上記各実施形態はいずれも本発明の一例を示すものであり、本発明はこれらに限定されるべきものではなく、本発明の範囲内で適宜の変更,改良を行ってもよいことはいうまでもない。
以上、図を用いて説明したように、本例によれば、以下のような効果が得られるものである。
(1)径方向に磁気ギャップを有するブラシレスモータにおいて、回転体の状態でロータ磁石を開放磁路とし、該開放磁路の軸方向と径方向の漏れ磁束が鎖交するように単一の磁性部材を配置したことにより、モータハウジングに発生する渦電流損(モータ温度上昇)の低減を安価で実現できる。
(2)また、磁性部材にモータコアを固着し、巻線コイルと回路パターンを半田付けしたモータコア組立体をモータハウジングに固定したことにより、コイル巻線の半田作業性が向上し、モータの品質向上とコストダウンが図れる。
(3)さらに、磁性部材にモータ回転位置検出用素子を実装したことにより、部品点数削減(すなわち、モータ基板と磁性部材一体化)とモータ基板に起因する騒音を低減できる。
(4)また、本発明に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナにおいては、モータハウジングにレーザ入出射用の開口部を設け、中央突出部の内外周に固定軸、モータコアを設置したことにより、モータハウジングの小型化、部品点数の削減による低コスト化が可能となる。
(5)さらに、モータハウジングにはモータ基板と制御回路基板を電気的に接続するためのハーネスを連通させる開口部を設け、ハウジング下部に制御回路基板を固定するための支柱を一体的に構成したことにより、制御回路基板の発熱を効率よく放熱し、ポリゴンスキャナ全体の温度上昇を低減できる。
(6)また、モータハウジングにモータ基板と制御回路基板を電気的に接続するためのハーネスを連通させる開口部を設けたことにより、モータハウジングの薄型化が可能となる。
(7)モータハウジング中央部の突出部に応力除去用の円周溝を設けたことにより、モータコアのカシメ固定の際における、固定軸焼きバメ部に応力が伝達されないようにすることができ、高精度な固定が可能となる。
本発明の一実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。 本発明の他の実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの、一部側面断面図である。 従来の動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの一例を示す、一部側面断面図である。
符号の説明
A:回転体、1:回転スリーブ、2:フランジ、2a:ポリゴンミラー部、2b:フランジの凹部、3:磁性体、5:ロータ磁石、11:ステータスコア、13:モータ基板、14,214,314:磁性体、15,115,215:モータハウジング、15a:開口部、15b:突出部分、115b:円周状溝、16:固定軸、16a:動圧発生溝、22:薄肉リング状磁石体、24:制御回路基板、32:磁石組立体、34:空気溜り。

Claims (5)

  1. モータハウジング内に、ポリゴンミラー,回転体を回転自在に支持される動圧空気軸受と、軸方向に浮上支持する磁気軸受と、前記ポリゴンミラー,回転体を駆動するモータ部とを備えた密閉型ポリゴンスキャナにおいて、
    前記モータハウジングは、単一の金属部材からなり、中央部分に突出部を有し、
    該突出部の外周面から前記モータハウジングの内側を一体の磁性体で覆い、
    該磁性体の、前記モータハウジングの内側を覆う断面L字状の突起部の径方向上端高さは、前記回転体に配置されたロータ磁石の上端と同等以上の高さを有し、
    前記磁性体の、前記突出部の外周面と前記モータハウジングの内側との間の面上には、モータの励磁切り換えのためのホール素子が実装されたモータ基板を固定し、
    前記突出部の内周部に前記動圧空気軸受の固定軸を焼きバメ固定し、
    前記突出部の外周面を覆っている前記磁性体の断面L字状の突起部の外周面上には、モータ巻線を施したコアを固定し、
    該コアの下端面は前記固定軸がモータハウジングに焼きバメ固定される軸方向長さの範囲内に位置させたこと
    を特徴とする密閉型ポリゴンスキャナ。
  2. 前記モータハウジングは、モータ基板と制御回路基板とを電気的に接続するためのハーネスを連通させる開口部を設け、前記モータハウジング下部に制御回路基板を固定するための支柱を一体的に構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の密閉型ポリゴンスキャナ。
  3. 前記モータハウジングは、モータ基板と制御回路基板とを電気的に接続するためのハーネスを連通させる開口部を、光学ハウジング取付面に対してレーザ入出射側に設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の密閉型ポリゴンスキャナ。
  4. 前記モータハウジング中央部の突出部に、応力除去用の円周溝を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の密閉型ポリゴンスキャナ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の密閉型ポリゴンスキャナと光学レンズが設置された光学ハウジング。
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