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JP4486286B2 - アクチュエータ制御装置および制御方法 - Google Patents

アクチュエータ制御装置および制御方法 Download PDF

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JP4486286B2
JP4486286B2 JP2001256373A JP2001256373A JP4486286B2 JP 4486286 B2 JP4486286 B2 JP 4486286B2 JP 2001256373 A JP2001256373 A JP 2001256373A JP 2001256373 A JP2001256373 A JP 2001256373A JP 4486286 B2 JP4486286 B2 JP 4486286B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,アクチュエータ制御装置およびアクチュエータ制御方法に関し,特に,電流を通電することにより作動するn個(nは2以上の整数)の駆動手段によって駆動されるアクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置および該アクチュエータ制御装置が行う制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械系を電気系により作動させる装置に高い信頼性が要求される場合に,装置の構成要素が多重化される。たとえば,モータによりアクチュエータ(たとえばピストン)を作動させる電動アクチュエータでは,ピストン,シリンダ,減速機構等の機械系の部品が1重であるのに対して,モータ,センサ等の電気系の部品及びその制御装置が多重化されることがある。
【0003】
図4は,機械系1重および電気系3重の電動アクチュエータの従来の制御の流れを示す制御ブロック線図である。図4に示すように,この電動アクチュエータには,3重の電気系として,3つのモータ11〜13と,これらのモータ11〜13をそれぞれ制御する制御チャネルch1〜ch3とが設けられている。
【0004】
制御チャネルch1〜ch3は,同じ構成を有し,位置ゲイン乗算部111〜113のゲインKpは,ともに同じ値に設定されている。また,速度ゲイン乗算部131〜133のゲインKvも,ともに同じ値に設定され,電流ゲイン乗算部151〜153のゲインKiも,ともに同じ値に設定されている。
【0005】
外部の制御装置等から与えられるアクチュエータ6の位置指令は,減算器101〜103に与えられる。減算器101に与えられた位置指令は,アクチュエータの位置を検出する位置センサ41の検出値(アクチュエータの位置)と減算される。
【0006】
減算結果(位置の差分値)は,位置ゲイン乗算部111に与えられ,位置ゲインKpと乗算されて速度指令に変換される。速度指令は,減算器121に与えられ,モータ11の回転速度を検出する速度センサ21の検出値(回転速度)と減算される。
【0007】
減算結果(速度の差分値)は,速度ゲイン乗算部131に与えられ,速度ゲインKvと乗算されて電流指令値に変換される。電流指令値は,減算器141に与えられ,モータ11を流れる電流を検出する電流センサ81の検出値(電流値)と減算される。減算結果は,電流ゲイン乗算部151に与えられ,電流ゲインKiと乗算されて電流指令値に変換される。
【0008】
この電流指令値に従った電流はモータ11に与えられ,モータ11は,与えられた電流に従って,所定の回転トルクを発生する。このような処理は,制御チャネルch2およびch3においても同様に行われる。モータ11〜13の合成回転トルクは,減速機構3により,減速され,アクチュエータ6に与えられる。これにより,アクチュエータ6が作動する。アクチュエータ6の作動は,負荷(たとえば慣性負荷,空力負荷等)に伝達される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の制御において,位置センサ41〜43から減算器101〜103にそれぞれ与えられる検出値には,一般に,誤差が存在する。したがって,位置センサ41〜43の各検出値は一致しない。その結果,位置ゲイン乗算部111〜113からそれぞれ出力される速度指令値にも誤差が生じ,これらの速度指令値も一致しないこととなる。
【0010】
このため,この電動アクチュエータが無負荷(たとえば慣性負荷の場合に負荷が静止している場合)において静止するときに,モータ間で逆方向の電流が流れることがある。たとえば,位置センサ41から減算器101にフィードバックされる値が正の値(たとえば+0.1mm)を有するのに対し,位置センサ42から減算器102にフィードバックされる値が負の値(たとえば−0.1mm)を有する場合には,モータ11に負の値の電流値が流れるのに対し,モータ12には正の値の電流値が流れる。
【0011】
このような場合に,モータ11,12は,それぞれ発生する回転トルクを打ち消しあうことにより,アクチュエータは静止することとなる。このため,無負荷の状態においても,モータ11,12は電力を消費し,エネルギー効率が悪くなり,また,モータの発熱量が増大する。
【0012】
本発明は,このような状況に鑑みなされたものであり,その目的は,無負荷の状態においてアクチュエータを静止させる場合に,該アクチュエータを駆動する駆動手段の電力消費を減少させ,駆動手段の発熱を軽減することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために,本発明の第1の側面によるアクチュエータ制御装置は,電流を通電することにより作動するn個(nは2以上の整数)の駆動手段によって駆動されるアクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置であって,前記アクチュエータの位置を検出するn個の位置検出手段と,前記アクチュエータの目標位置を表す位置指令と前記n個の位置検出手段によりそれぞれ検出されたn個の位置との差分をそれぞれ求めるn個の減算手段と,前記n個の減算手段からそれぞれ出力されるn個の差分値に同じ値の位置ゲインをそれぞれ乗算してn個の速度指令に変換するn個の位置ゲイン乗算手段と,前記n個の位置ゲイン乗算手段から出力されるn個の速度指令を同じ値に調整して出力する調整手段と,前記調整手段により同じ値に調整された速度指令に基づいて前記n個の駆動手段に通電する電流をそれぞれ求めるn個の電流算出手段と,を備えている。
【0014】
本発明の第1の側面によるアクチュエータ制御方法は,電流を通電することにより作動するn個(nは2以上の整数)の駆動手段によって駆動されるアクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置の制御方法であって,前記アクチュエータの位置をn個の位置検出手段によりそれぞれ検出し,前記アクチュエータの目標位置を表す位置指令と前記n個の位置検出手段によりそれぞれ検出されたn個の検出位置との差分をそれぞれ求め,前記n個の差分値に同じ値の位置ゲインをそれぞれ乗算してn個の速度指令に変換し,前記n個の速度指令を同じ値に調整し,該調整した速度指令に基づいて前記n個の駆動手段に通電する電流をそれぞれ求めるものである。
【0015】
本発明の第1の側面によると,n個の位置検出手段により検出されたアクチュエータの位置に誤差があっても,n個の電流算出手段に与えられる速度指令が調整手段により同じ値に調整される。そして,同じ値に調整された速度指令に基づいてn個の駆動手段に通電する電流が求められる。
【0016】
これにより,n個の駆動手段に通電される電流値を同じ値にし,または,これら電流値間の差を従来よりも小さくすることができる。したがって,無負荷の状態においてアクチュエータを静止させる場合に,該アクチュエータを駆動する駆動手段の電力消費を減少させ,駆動手段の発熱を軽減することができる。
【0017】
好ましくは,前記調整手段は,前記n個の位置ゲイン乗算手段から出力されるn個の速度指令の少なくとも1つが他と異なる値である場合に,これらを同じ値に調整する処理を行い,n個の速度指令がすべて同じ値である場合には,入力された速度指令をそのまま出力する。
【0018】
本発明の第1の側面の一実施の態様において,前記調整手段は,n個の速度指令の平均値,最大値,最小値,または中間値を求めるものである。
【0019】
本発明の第2の側面によるアクチュエータ制御装置は,電流を通電することにより作動するn個(nは2以上の整数)の駆動手段によって駆動されるアクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置であって,前記アクチュエータの位置を検出するn個の位置検出手段と,前記n個の位置検出手段からそれぞれ出力されるn個の検出位置を同じ値に調整して出力する調整手段と,前記アクチュエータの目標位置を表す位置指令と前記調整手段により調整された位置との差分をそれぞれ求めるn個の減算手段と,前記減算手段から出力される差分値に同じ値の位置ゲインをそれぞれ乗算してn個の速度指令に変換するn個の位置ゲイン乗算手段と,前記n個の位置ゲイン乗算手段から出力されるn個の速度指令に基づいて前記n個の駆動手段に通電する電流をそれぞれ求めるn個の電流算出手段と,を備えている。
【0020】
本発明の第2の側面によるアクチュエータ制御方法は,電流を通電することにより作動するn個(nは2以上の整数)の駆動手段によって駆動されるアクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置の制御方法であって,前記アクチュエータの位置をn個の位置検出手段によりそれぞれ検出し,前記n個の位置検出手段によりそれぞれ検出されたn個の検出位置を同じ値に調整し,前記アクチュエータの目標位置を表す位置指令と,前記同じ値に調整した位置との差分を求め,前記差分値に同じ値の位置ゲインを乗算して速度指令に変換し,前記速度指令に基づいて前記n個の駆動手段に通電する電流をそれぞれ求めるものである。
【0021】
本発明の第2の側面によると,n個の位置検出手段により検出されたアクチュエータの位置に誤差があっても,これらアクチュエータの位置が同じ値に調整される。その結果,n個の電流算出手段に与えられる速度指令が同じ値に調整される。そして,同じ値に調整された速度指令に基づいてn個の駆動手段に通電する電流が求められる。
【0022】
これにより,n個の駆動手段に通電される電流値を同じ値にし,または,これら電流値間の差を従来よりも小さくすることができる。したがって,無負荷の状態においてアクチュエータを静止させる場合に,該アクチュエータを駆動する駆動手段の電力消費を減少させ,駆動手段の発熱を軽減することができる。
【0023】
好ましくは,前記調整手段は,前記n個の位置検出手段から出力されるn個の検出位置の少なくとも1つが他と異なる値である場合に,これらを同じ値に調整する処理を行い,n個の検出位置がすべて同じ値である場合には,入力された検出位置をそのまま出力する。
【0024】
本発明の第2の側面の一実施の態様において,前記調整手段は,n個の検出位置の平均値,最大値,最小値,または中間値を求めるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に,本発明について,2つの実施の形態を説明するが,これらの実施の形態は例であって,本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0026】
1.第1の実施の形態
図1は,電気系3重および機械系1重の電動アクチュエータの概略構成例を示すブロック図である。
【0027】
この電動アクチュエータは,3つのモータ11〜13を有するモータ部1,モータ11〜13の各速度を検出する速度センサ21〜23を有する速度センサ部2,減速機構(たとえば平歯車の組み合わせ,ボール(ローラ)スクリュー等)3,アクチュエータ(ピストン6)の位置を検出する3つの位置センサ41〜43を有する位置センサ部4,シリンダ5,およびシリンダ5内を変位するピストン6を備えている。
【0028】
また,図示は省略するが,この電動アクチュエータは,モータ11〜13に流れる各電流を検出する3つの電流センサを備えた制御装置により制御される。
【0029】
ピストン6には,電動アクチュエータにより作動する負荷7が取り付けられている。負荷7には,慣性負荷,空力負荷等がある。慣性負荷は,質量を有する負荷であり,たとえば舵面,ロケットエンジン,振動台等がある。空力負荷は,バネ負荷の一種であり,たとえば航空機の操縦舵面(ラダー,エルロン等)を切ったときに舵面に働く空気力等がある。
【0030】
この電動アクチュエータでは,制御装置(図示略)がモータ11〜13の回転/停止を制御する。モータ11〜13が,制御装置の制御の下,回転すると,その回転(回転トルク)は,減速機構3に与えられ,所定の減速を受けた後,回転運動から直線運動に変換されて,ピストン6に与えられる。ピストン6は,モータ11〜13の力と負荷7の力とに応じて変位し,これによりピストン6および負荷7の位置制御が行われる。
【0031】
この間,速度センサ21〜23は,モータ11〜13の回転速度を検出し,検出した回転速度を制御装置に与える。また,位置センサ41〜43は,シリンダ5に対するピストン6に相対位置を検出し,検出した相対位置を制御装置に与える。さらに,図示しない3つの電流センサがモータ11〜13に通電される電流値を検出し,検出した電流値を制御装置に与える。制御装置は,これらの回転速度,相対位置,および電流値によりフィードバック制御を行う。
【0032】
図2は,本発明の第1の実施の形態による制御ブロック線図である。この制御ブロック線図において,従来の技術の欄で説明した図4に示す制御ブロック線図と同じ構成要素には同じ符号を付している。なお,符号Lvで示す破線のブロックは,モータ11の回転速度のフィードバック制御を行う速度フィードバックループ制御部を表し,符号Lcで示す破線のブロックは,モータ11に通電される電流のフィードバック制御を行う電流フィードバックループ制御部を表している。
【0033】
図2に示す制御ブロック線図には,図4に示す従来のブロック線図と同様に,3重の電気系としてモータ11〜13およびこれらモータ11〜13をそれぞれ制御する制御チャネルch1〜ch3が設けられている。制御チャネルch1〜ch3は,同じ構成を有し,位置ゲイン乗算部111〜113のゲインKpは,ともに同じ値に設定され,速度ゲイン乗算部131〜133のゲインKvも,ともに同じ値に設定され,電流ゲイン乗算部151〜153のゲインKiも,ともに同じ値に設定されている。
【0034】
図2に示す制御ch1〜ch3が図4に示す従来のブロック線図の制御チャネルch1〜ch3と異なる点は,調整器201〜203が,位置ゲイン乗算部111〜113と減算器121〜123とのそれぞれの間に付加されている点である。
【0035】
前述した図4の動作説明と同様に,外部の制御装置等から与えられるアクチュエータの位置指令(目標位置)は,減算器101〜103に与えられる。
【0036】
減算器101に与えられた位置指令は,アクチュエータの位置を検出する位置センサ41の検出値(アクチュエータの位置)と減算される。減算結果(位置の差分値)は,位置ゲイン乗算部111に与えられ,位置ゲインKpと乗算されて速度指令(目標速度)V1に変換される。速度指令V1は,調整器201に与えられる。
【0037】
制御ch2およびch3においても,同様の処理が実行され,位置ゲイン乗算部Kp112から出力される速度指令V2は,調整器202に与えられ,位置ゲイン乗算部Kp113から出力される速度指令V3は,調整器203に与えられる。
【0038】
調整器201〜203には,位置ゲイン乗算部111〜113からそれぞれ出力される速度指令V1〜V3がそれぞれ入力されるとともに,自身以外の調整器に入力された速度指令値が,これらの調整器から与えられる。たとえば,調整器201には,位置ゲイン乗算部111からの速度指令V1に加えて,調整器202,203にそれぞれ入力された速度指令V2およびV3が調整器202,203からそれぞれ与えられる。調整器202および203についても同様である。
【0039】
調整器201〜203は,入力された3つの速度指令V1〜V3を比較し,これらの値がすべて同じ場合には,入力された速度指令をそのまま出力し,異なる場合には,それら3つの平均値,最大値,最小値,中間値等のいずれかを求めて出力する。平均値,最大値,最小値,中間値等のいずれにするかは,調整器201〜203にあらかじめ設定されている。また,調整器201〜203は,ともに,平均値,最大値,最小値,中間値等のうちの同じものを求めるようにあらかじめ設定されている。
【0040】
したがって,調整器201〜203からは,同じ値に調整された速度指令が減算器121〜123にそれぞれ出力される。
【0041】
調整器201から出力される速度指令は,減算器121に与えられ,モータ11の回転速度を検出する速度センサ21の検出値(回転速度)と減算される。減算結果(速度の差分値)は,速度ゲイン乗算部131に与えられ,速度ゲインKvと乗算されて電流指令値に変換される。
【0042】
この電流指令値は,減算器141に与えられ,モータ11を流れる電流を検出する電流センサ81の検出値(電流値)と減算される。減算結果は,電流ゲイン乗算部151に与えられ,電流ゲインKiと乗算されて電流指令値に変換される。
【0043】
この電流指令値に従った電流はモータ11に与えられ,モータ11は,与えられた電流に従って,所定の回転トルクを発生する。このような処理は,制御チャネルch2およびch3においても同様に行われる。モータ11〜13の合成回転トルクは,減速機構3により,減速され,アクチュエータ6に与えられる。これにより,アクチュエータ6が作動する。アクチュエータ6の作動は,負荷(たとえば慣性負荷,空力負荷等)に伝達される。
【0044】
このように,調整器201〜203により,同じ値を有する速度指令値が減算器121〜123に与えられる。その結果,無負荷(負荷7が力を発生していない状態であり,たとえば慣性負荷における負荷が静止している場合,空力負荷における舵面が中立の場合等)においても,モータ11〜13間で逆方向の電流が流れることがなく,無駄な消費電力が削減される。その結果,モータ11〜13の発熱量を減少させることもできる。
【0045】
電気系3重の場合について説明したが,3重以外の2重または4重以上の場合についても,同様にして各制御チャネルに調整器を設け,速度指令値を一致させることができる。
【0046】
なお,調整器201は,前述したように調整器202および203から速度指令V2およびV3をそれぞれ与えられるのではなく,位置ゲイン乗算部112および113から速度指令V2およびV3をそれぞれ与えられてもよい。同様にして,調整器202は,位置ゲイン乗算部112および113から速度指令V2およびV3をそれぞれ与えられてもよく,調整器203は,位置ゲイン乗算部111および112から速度指令V1およびV2をそれぞれ与えられてもよい。
【0047】
また,前述した実施の形態では,調整器201〜203を,各制御チャネルch1〜ch3にそれぞれ設けたが,1つの調整器のみを設け,この調整器に速度ゲイン乗算部111〜113の速度指令V1〜V3を入力するとともに,調整された速度指令を減算器121〜123に与えることもできる。
【0048】
2.第2の実施の形態
図3は,本発明の第2の実施の形態による制御ブロック線図である。この制御ブロック線図において,図2に示す第1の実施の形態の制御ブロック線図(および従来の技術の欄で説明した図4に示す制御ブロック線図)と同じ構成要素には同じ符号を付し,その詳細な説明を省略することとする。また,この制御ブロック線図に基づいて制御される電動アクチュエータは,図1に示すものと同じであるので,ここではその説明を省略することとする。
【0049】
図3に示す制御ch1〜ch3が図4に示す従来のブロック線図の制御チャネルch1〜ch3と異なる点は,調整器301〜303が,位置センサ41〜43と減算器101〜103とのそれぞれの間に付加されている点である。
【0050】
調整器301〜303には,位置センサ41〜43からそれぞれ出力されるアクチュエータ(ピストン6)の位置P1〜P3が入力されるとともに,自身以外の調整器に入力された位置が,該自身以外の調整器から与えられる。たとえば,調整器301には,位置センサ41からの位置P1に加えて,調整器302,303にそれぞれ入力された位置P2およびP3が,調整器302,303からそれぞれ与えられる。調整器302および303についても同様である。
【0051】
調整器301〜303は,入力された3つの位置P1〜P3を比較し,同じ場合には,入力された値をそのまま出力し,異なる場合には,それら3つの平均値,最大値,最小値,中間値等のいずれかを求めて出力する。平均値,最大値,最小値,中間値等のいずれにするかは,調整器301〜303にあらかじめ設定されている。また,調整器301〜303は,ともに,平均値,最大値,最小値,中間値等のうちの同じものを求めるようにあらかじめ設定されている。
【0052】
求められた値は,調整器301〜303から減算器101〜103にそれぞれ出力される。したがって,調整器301〜303から減算器101〜103にそれぞれ出力される位置は,同じ値である。
【0053】
減算器101〜103の他方の入力には,外部の制御装置等(図示略)から,同じ値を有する位置指令が与えられる。したがって,減算器101〜103から出力される減算結果も同じ値となり,さらに,位置ゲイン乗算部111〜113から出力される速度指令も同じ値となる。
【0054】
このように,調整器301〜303により,同じ値を有する速度指令値が減算器121〜123に与えられる。その結果,無負荷(負荷7が力を発生していない状態であり,たとえば慣性負荷における負荷が静止している場合,空力負荷における舵面が中立の場合等)においても,モータ11〜13間で逆方向の電流が流れることがなく,無駄な消費電力が削減される。その結果,モータ11〜13の発熱量を減少させることもできる。
【0055】
電気系3重の場合について説明したが,3重以外の2重または4重以上の場合についても,同様にして,各制御チャネルに調整器を設け,速度指令値を一致させることができる。
【0056】
なお,調整器301は,調整器302および303から位置P2およびP3をそれぞれ与えられるのではなく,位置センサ41および43から位置P2およびP3をそれぞれ与えられてもよい。同様にして,調整器302は,位置センサ42および43から位置P2およびP3をそれぞれ与えられてもよく,調整器303は,位置センサ41および42から位置P1およびP2をそれぞれ与えられてもよい。
【0057】
また,前述した第2の実施の形態では,調整器301〜303は,各制御チャネルch1〜ch3にそれぞれ設けたが,1つの調整器のみを設け,この調整器に位置センサ41〜43の位置P1〜P3を入力するとともに,調整された位置を減算器101〜103に与えることもできる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によると,n個の駆動手段(たとえばモータ)に通電される電流値を同じ値にし,または,これら電流値間の差を従来よりも小さくすることができる。したがって,無負荷の状態においてアクチュエータを静止させる場合に,該アクチュエータを駆動する駆動手段の電力消費を減少させ,駆動手段の発熱を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気系3重および機械系1重の電動アクチュエータの概略構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による制御ブロック線図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による制御ブロック線図である。
【図4】従来の電気系3重の電動アクチュエータの制御ブロック線図である。
【符号の説明】
1 モータ部
11〜13 モータ
2 速度センサ部
21〜23 速度センサ
4 位置センサ部
41〜43 位置センサ
111〜113 位置ゲイン乗算部
131〜132 速度ゲイン乗算部
201〜203,301〜303 調整器
101〜103,121〜123,141〜143 減算器
111〜113 位置ゲイン乗算部
5 シリンダ
6 ピストン
7 負荷

Claims (8)

  1. 電流を通電することにより作動するn個(nは2以上の整数)の駆動手段によって駆動されるアクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置であって,
    前記アクチュエータの位置を検出するn個の位置検出手段と,
    前記アクチュエータの目標位置を表す位置指令と前記n個の位置検出手段によりそれぞれ検出されたn個の位置との差分をそれぞれ求めるn個の減算手段と,
    前記n個の減算手段からそれぞれ出力されるn個の差分値に同じ値の位置ゲインをそれぞれ乗算してn個の速度指令に変換するn個の位置ゲイン乗算手段と,
    前記n個の位置ゲイン乗算手段から出力されるn個の速度指令を同じ値に調整して出力する調整手段と,
    前記調整手段により同じ値に調整された速度指令に基づいて前記n個の駆動手段に通電する電流をそれぞれ求めるn個の電流算出手段と,
    を備えているアクチュエータ制御装置。
  2. 請求項1において,
    前記調整手段は,前記n個の位置ゲイン乗算手段から出力されるn個の速度指令の少なくとも1つが他と異なる値である場合に,これらを同じ値に調整する処理を行い,n個の速度指令がすべて同じ値である場合には,入力された速度指令をそのまま出力する,
    アクチュエータ制御装置。
  3. 請求項1または2において,
    前記調整手段は,n個の速度指令の平均値,最大値,最小値,または中間値を求める,
    アクチュエータ制御装置。
  4. 電流を通電することにより作動するn個(nは2以上の整数)の駆動手段によって駆動されるアクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置であって,
    前記アクチュエータの位置を検出するn個の位置検出手段と,
    前記n個の位置検出手段からそれぞれ出力されるn個の検出位置を同じ値に調整して出力する調整手段と,
    前記アクチュエータの目標位置を表す位置指令と前記調整手段により調整された位置との差分をそれぞれ求めるn個の減算手段と,
    前記減算手段から出力される差分値に同じ値の位置ゲインをそれぞれ乗算してn個の速度指令に変換するn個の位置ゲイン乗算手段と,
    前記n個の位置ゲイン乗算手段から出力されるn個の速度指令に基づいて前記n個の駆動手段に通電する電流をそれぞれ求めるn個の電流算出手段と,
    を備えているアクチュエータ制御装置。
  5. 請求項4において,
    前記調整手段は,前記n個の位置検出手段から出力されるn個の検出位置の少なくとも1つが他と異なる値である場合に,これらを同じ値に調整する処理を行い,n個の検出位置がすべて同じ値である場合には,入力された検出位置をそのまま出力する,
    アクチュエータ制御装置。
  6. 請求項4または5において,
    前記調整手段は,n個の検出位置の平均値,最大値,最小値,または中間値を求める,
    アクチュエータ制御装置。
  7. 電流を通電することにより作動するn個(nは2以上の整数)の駆動手段によって駆動されるアクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置の制御方法であって,
    前記アクチュエータの位置をn個の位置検出手段によりそれぞれ検出し,
    前記アクチュエータの目標位置を表す位置指令と前記n個の位置検出手段によりそれぞれ検出されたn個の検出位置との差分をそれぞれ求め,
    前記n個の差分値に同じ値の位置ゲインをそれぞれ乗算してn個の速度指令に変換し,
    前記n個の速度指令を同じ値に調整し,該調整した速度指令に基づいて前記n個の駆動手段に通電する電流をそれぞれ求める,
    アクチュエータ制御方法。
  8. 電流を通電することにより作動するn個(nは2以上の整数)の駆動手段によって駆動されるアクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置の制御方法であって,
    前記アクチュエータの位置をn個の位置検出手段によりそれぞれ検出し,
    前記n個の位置検出手段によりそれぞれ検出されたn個の検出位置を同じ値に調整し,
    前記アクチュエータの目標位置を表す位置指令と,前記同じ値に調整した位置との差分を求め,
    前記差分値に同じ値の位置ゲインを乗算して速度指令に変換し,
    前記速度指令に基づいて前記n個の駆動手段に通電する電流をそれぞれ求める,
    アクチュエータ制御方法。
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