JP4480788B1 - 磁気式水処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 磁気式水処理装置10によれば、配管20内を流れる被処理水を配管20より径が小さい複数12のパイプに分岐して通水し、各パイプ12により貫通して設けられ、被処理水の通水方向に隙間をあけて並んで配置されている複数個の磁石14により発生する磁場の磁力線の方向に交差させて被処理水を通水させることにより被処理水を磁気処理することができる。磁石14を被処理水に近づけることができるので、被処理水に作用する磁場を強くすることができ、磁気処理の効率を向上させることができる。また、磁石は被処理水と接触しないため、磁石が配管を流れる水により腐食劣化したり、磁石の成分が溶出することを防止することができる。
【選択図】 図1
Description
磁気式水処理装置は、磁石により磁場を発生させ、配管を流れる水が磁力線を横切るように構成されており、水が磁力線を横切ると誘導電流が生じ、磁化処理された水となる。
磁気処理された水は、赤錆(Fe2O3)を安定な黒錆(Fe3O4)に変化させるため、配管内の赤錆発生による赤水を防止することができるとともに、更なる配管の腐食を抑制することができる。また、磁気処理された水は配管へのスケールの付着の防止、スケールの除去という効果を奏することもできる。
配管内を流れる水が磁力線を横切るように磁場をかける方法として、配管の周囲に磁石を配置する方法や配管の途中に内部に磁石を備えた磁気式水処理装置を設置し、磁気式水処理装置内部を流れる水に直接磁石を接触させる方法などがある。
例えば、特許文献1には、水が流通する筒状ケーシングに、磁性金属板を挟んで多数個の磁石を積層した積層柱が並列的に組み込まれた磁気式水処理装置が開示されている。
配管の周囲に磁石を配置する方法では、配管の中央部を流れる水は磁石との距離が大きくなるため、磁場を強くすることができず、磁気処理の効率を向上することが困難であるという問題があった。
また、特許文献1に記載の発明のように磁気式水処理装置内部を流れる水に直接磁石を接触させる方法では、磁石が配管を流れる水により腐食劣化したり、磁石の成分が溶出するなどの問題があった。また、通水経路に複雑な構造の積層した積層柱が配置されているため、筒状ケーシング内における通水抵抗が増大し、流速が低下するので、磁気処理の効率を向上することが困難であるという問題もあった。また、構造が複雑であるため、コストがかかるという問題もあった。
これにより、磁石を被処理水に近づけることができるので、被処理水に作用する磁場を強くすることができ、磁気処理の効率を向上させることができる。
また、磁石は被処理水と接触しないため、磁石が配管を流れる水により腐食劣化したり、磁石の成分が溶出することを防止することができる。
本発明の磁気式水処理装置において、通水経路はパイプであり、通水抵抗を小さくすることができるため、被処理水の流速を速くすることができるので、磁気処理の効率を向上させることができる。
また、磁気処理は、磁力線を被処理水にパルス的に照射することが効率向上に有効であることが知られているが、本発明の磁気式水処理装置において、複数個の磁石は隙間をあけて並んで配置されているため、通水方向に隣接する1組の磁石を通過する度に被処理水は磁力線を横切ることになる。これにより、被処理水は、通水方向に交差する磁力線がパルス的に作用して磁気処理されることになり、磁気処理の効率を向上させることができる。
更に、構造が簡単であるため、コストが低減することができる。
磁石14として、通水方向に垂直方向に磁化されている磁石を用いることもできる。これによれば、通水方向に垂直な方向の磁場を強くすることができるので、磁気処理の効率を向上させることができる。例えば、図3(A)に示すように、通水方向に隣接する磁石14の対向する極面が同極になるように、また、通水方向の垂直方向に隣接する磁石の対向する極面が同極になるように配置することができる。これによれば、通水方向と交差する方向の磁場を強くすることができるので、磁気処理の効率を向上させることができる。
また、図3(B)に示すように、磁化方向で隣接する磁石14の対向する極面が異極になるように配置としてもよいし、正対させずに磁化方向を傾斜させることもできる。
また、図1において、パイプ12を12本備えた構成が開示されているが、パイプ12の本数、径、配置間隔などは設計事項であり、解析的または実験的手法を用いて適宜設定することができる。
本発明の磁気式水処理装置10によれば、配管20内を流れる被処理水を配管20より径が小さい複数12のパイプに分岐して通水し、各パイプ12により貫通して設けられ、被処理水の通水方向に隙間をあけて並んで配置されている複数個の磁石14により発生する磁場の磁力線の方向に交差させて被処理水を通水させることにより被処理水を磁気処理することができる。
これにより、磁石14を被処理水に近づけることができるので、被処理水に作用する磁場を強くすることができ、磁気処理の効率を向上させることができる。
また、磁石は被処理水と接触しないため、磁石が配管を流れる水により腐食劣化したり、磁石の成分が溶出することを防止することができる。
本発明の磁気式水処理装置10において、通水経路はパイプ12であり、通水抵抗を小さくすることができるため、被処理水の流速を速くすることができるので、磁気処理の効率を向上させることができる。
複数個の磁石14は隙間をあけて並んで配置されているため、通水方向に隣接する1組の磁石14を通過する度に被処理水は磁力線を横切ることになる。これにより、被処理水は、通水方向に交差する磁力線がパルス的に作用して磁気処理されることになり、磁気処理の効率を向上させることができる。
更に、構造が簡単であるため、コストが低減することができる。
磁石14の磁化方向、配置などを好ましい条件に設定することにより、更に優れた効果を得ることができる。
11 第1ヘッダー部(第1のヘッダー部)
12 パイプ
13 第2ヘッダー部(第2のヘッダー部)
14 磁石
20 配管
Claims (4)
- 配管内を流れる被処理水が分岐して通水される前記配管より径が小さい複数のパイプと、
一端が前記複数のパイプの一端に接続され、他端が配管に接続されており、配管から導入された被処理水を、前記複数のパイプに分岐して導入する第1のヘッダー部と、
一端が前記複数のパイプの他端に接続され、他端が配管に接続されており、前記複数のパイプから排出された被処理水を、配管へ導入する第2のヘッダー部と、
前記各パイプにより貫通して設けられ、被処理水の通水方向に隙間をあけて並んで配置されている複数個の磁石と、を備え、
前記複数の磁石は、前記磁石の発生する磁場の磁力線の方向と前記被処理水の通水方向とが交差するように配置されていることを特徴とする磁気式水処理装置。 - 前記複数の磁石は、通水方向に略並行な方向に磁化されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気式水処理装置。
- 前記複数の磁石は、通水方向に略直角な方向に磁化されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気式水処理装置。
- 前記複数の磁石は、通水方向に隣接する磁石の対向する極面が同極になるように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気式水処理装置。
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