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JP4474306B2 - エレベーター装置 - Google Patents

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JP4474306B2 JP2005072166A JP2005072166A JP4474306B2 JP 4474306 B2 JP4474306 B2 JP 4474306B2 JP 2005072166 A JP2005072166 A JP 2005072166A JP 2005072166 A JP2005072166 A JP 2005072166A JP 4474306 B2 JP4474306 B2 JP 4474306B2
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Description

本発明は、昇降路内のガイドレールに沿って乗りかごと釣合いおもりが移動するエレベーター装置に関するものである。
従来から、乗りかご及び釣合いおもりを、3:1ローピングで吊り下げたエレベーター装置が提案されている。例えば、下記特許文献1には、従来の2:1ローピングのエレベーター装置に対して、ロープに作用する張力が2/3となり、駆動装置に作用する巻き上げトルクが低減され、結果的に駆動装置を小型化できることが記載されている。
特開2004−83231号(段落番号0023,第1図,第7図等)
しかしながら、上記特許文献1に記載されたエレベーター装置では、駆動装置の反シーブ側端の鉛直投影が、乗りかごの鉛直投影からはみ出している。したがって、乗りかごの上に乗った作業者が、駆動装置の制動部又は位置検出器を、反シーブ側から点検や交換などの保守を行う場合に、制動部又は位置検出器の前の空間が狭く、作業が容易ではなかった。
本発明の目的は、駆動装置が小型で、その制動部又は位置検出器の保守が容易なエレベーター装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、昇降路内でロープにより吊られた乗りかごと釣合いおもりが巻上機により駆動されるエレベーター装置において、前記乗りかごの上部に設けられた吊り車と、前記乗りかごの側部に設けられた綱止め部と、前記釣合いおもりの上部に設けられた吊り車と、前記釣合いおもりの上部に設けられた綱止め部を備え、前記巻上機は薄型の巻上機であり、前記巻上機のシーブの鉛直投影が、前記乗りかごの鉛直投影と重ならず、前記巻上機の制動部の反シーブ側端の鉛直投影が、前記乗りかごの鉛直投影内に位置し、前記巻上機の重心の鉛直投影が、前記釣合いおもりの一対のガイドレールの鉛直投影の間に位置し、前記昇降路の上部には、互いの鉛直投影が略平行な2つの返し車からなる第1の返し車と、互いの鉛直投影が略平行で前記第1の返し車の鉛直投影に対して傾斜するように配置される2つの第2の返し車及び前記2つの第2の返し車に対して略垂直な鉛直投影を有する1つの第2の返し車の3つの返し車からなる第2の返し車と、前記釣合いおもりの上部に設けられた第3の返し車とが設置され、前記第1の返し車と前記第2の返し車と前記第3の返し車は乗りかごよりも上方にあり、前記第1の返し車、前記乗りかごの上部に設けられた吊り車、前記巻上機のシーブ及び前記第3の返し車は、互いの鉛直投影が略平行になるように配置され、前記ロープは、その一端が前記乗りかごの綱止め部に固定され、前記乗りかごの綱止め部から上方へ伸び、第1の返し車を介して下方へ方向転換し、前記乗りかごの吊り車を介して上方へ方向転換し、第2の返し車を介して前記巻上機のシーブに巻き掛けられて下方へ方向転換し、前記釣合いおもりの吊り車を介して上方へ方向転換し、第3の返し車を介して前記釣合いおもりの綱止め部に他端が固定されているものである。
さらに本発明は、昇降路内でロープにより吊られた乗りかごと釣合いおもりが巻上機により駆動されるエレベーター装置において、前記乗りかごの上部に設けられた吊り車と、前記乗りかごの側部に設けられた綱止め部と、前記釣合いおもりの上部に設けられた吊り車と、前記釣合いおもりの上部に設けられた綱止め部を備え、前記巻上機は薄型の巻上機であり、前記巻上機のシーブの鉛直投影が、前記乗りかごの鉛直投影と重ならず、前記巻上機の位置検出器の反シーブ側端の鉛直投影が、前記乗りかごの鉛直投影内に位置し、前記巻上機の重心の鉛直投影が、前記釣合いおもりの一対のガイドレールの鉛直投影の間に位置し、前記昇降路の上部には、互いの鉛直投影が略平行な2つの返し車からなる第1の返し車と、互いの鉛直投影が略平行で前記第1の返し車の鉛直投影に対して傾斜するように配置される2つの第2の返し車及び前記2つの第2の返し車に対して略垂直な鉛直投影を有する1つの第2の返し車の3つの返し車からなる第2の返し車と、前記釣合いおもりの上部に設けられた第3の返し車とが設置され、前記第1の返し車と前記第2の返し車と前記第3の返し車は乗りかごよりも上方にあり、前記第1の返し車、前記乗りかごの上部に設けられた吊り車、前記巻上機のシーブ及び前記第3の返し車は、互いの鉛直投影が略平行になるように配置され、前記ロープは、その一端が前記乗りかごの綱止め部に固定され、前記乗りかごの綱止め部から上方へ伸び、第1の返し車を介して下方へ方向転換し、前記乗りかごの吊り車を介して上方へ方向転換し、第2の返し車を介して前記巻上機のシーブに巻き掛けられて下方へ方向転換し、前記釣合いおもりの吊り車を介して上方へ方向転換し、第3の返し車を介して前記釣合いおもりの綱止め部に他端が固定されているものである。
本発明によれば、駆動装置が小型で、その制動部又は位置検出器の保守が容易なエレベーター装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示すエレベーター装置のロープ5の掛け方を示す図である。図2は本実施形態のエレベーター装置における昇降路の平面断面図であり、図3は本実施形態のエレベーター装置の巻上機の断面を示す図である。図4は本実施形態のエレベーター装置における昇降路の右側面図であり、図5は本実施形態のエレベーター装置における昇降路の正面図である。
本実施形態のエレベーター装置では、乗りかご1が、乗りかごガイドレール16a,16bに沿って昇降し、釣合いおもり12が、釣合いおもりガイドレール17a,17bに沿って昇降するように構成されている。また、乗りかご1と釣合いおもり12は、ロープ5により吊られ、薄型巻上機10により駆動される。ここで、薄型の巻上機とは、回転軸方向の長さが、回転軸方向と垂直方向の長さよりも小さい巻上機をいう。また、乗りかご1の奥行方向とは、かごドア2と垂直な方向を意味し、昇降路内でかごドア2から離れる方向を後方と称する。乗りかご1の右側部とは、エレベーターの乗場側から見て乗りかご1の右の部分を意味する。
更に、乗りかご1の天井部にはかご上枠3が設置され、このかご上枠3に、吊り車8が取付けられている。また、乗りかご1の右側部のかご床付近には、綱止め部4が設けられている。一方、釣合いおもり12の上部にも、綱止め部15及び吊り車13が取付けられている。尚、綱止め部4,15は、ロープ5の伸びを吸収する機能を有している。
そして、昇降路の上部には、互いの鉛直投影が略平行な2つの返し車からなる第1の返し車7a及び7bと、互いの鉛直投影が略平行な第2の返し車9a及び9bと、この第2返し車9a及び9bの鉛直投影に対して略垂直な鉛直投影を有する第2の返し車9cと、第3の返し車14が設置されている。ここで、第1の返し車7a,7b、吊り車8、薄型巻上機10の駆動シーブ11及び第3の返し車14は、互いの鉛直投影が略平行になるように配置されている。また、第2の返し車9a及び9bの鉛直投影は、第1の返し車7a,7bの鉛直投影に対して傾斜するように配置されている。尚、いずれの返し車も乗りかご1の天井部よりも上方にある。更に、綱止め部4と返し車7a,7bと吊り車8の位置は、図2の左右方向にそれぞれ調整代が設けられているため可変であり、乗りかご1の吊り状態を据付け作業時に調整できる。
次に、本実施形態のエレベーター装置におけるロープ5の掛け方について説明する。基本的には、本実施形態のエレベーター装置は、綱止め部4,15と、吊り車8,13を利用して、乗りかご1と釣合いおもり12を吊る、3:1ローピング方式を採用している。具体的には図1に示す通りであり、まず、ロープ5の一端が、乗りかご1の右側部のかご床付近の綱止め部4に固定され、この綱止め部4から上方へ伸び第1の返し車7aから略水平に伸びてもう一つの第1の返し車7bに至り、この第1の返し車7bによって下方へ方向転換される。更に、このロープ5は、乗りかご1の上部の吊り車8を介して上方へ方向転換し、第2の返し車9aの上部に巻き掛けられた後、もう一つの第2の返し車9bの上部に巻き掛けられて下方に方向転換し、更にもう一つの第2の返し車9cの下部に巻き掛けられてから、上方に方向転換し、薄型巻上機10の駆動シーブ11に巻き掛けられて下方へ方向転換する。更に、このロープ5は、釣合いおもり12の上部の吊り車13を介して上方へ方向転換され、第3の返し車14を介して釣合いおもり12の上部の綱止め部15に至り、この綱止め部15にロープ5の他端が固定される。
薄型巻上機10は、その鉛直投影の一部が、乗りかご1の鉛直投影と昇降路壁18の鉛直投影の間に位置し、薄型巻上機10の鉛直投影の残りの部分が乗りかご1の鉛直投影と重なるように設けられている。図2と図3に示すように、巻上機内部の昇降路壁18に近い側には固定子27と回転子28から成るモータが設けられ、駆動シーブ11を挟んでモータと反対側には制動部21と位置検出器22が設けられている。
更に、本実施形態では、釣合いおもり12は、乗りかご1の後方に配置されており、薄型巻上機10の鉛直投影の一部が、この釣合いおもり12の鉛直投影と重なるように位置している。また、薄型巻上機10の重心の鉛直投影は、釣合いおもり12の一対のガイドレール17a,17bの鉛直投影の間付近に位置しているため、図示しない支持部材を介して、薄型巻上機10の荷重を、釣合いおもり12の一対のガイドレール17a,17bで支持できる。
上述のような本実施形態によれば、3:1ローピングであるため、懸垂荷重が3つのロープに分散され、返し車への懸垂荷重が低減され、また、薄型巻上機10のトルクが小さくて済む。つまり、エレベーター装置の強度部材や薄型巻上機10の小型化が可能となるので、製作コストを低減する効果が期待できる。
また、第2の返し車9a,9b,9cを設けることにより、薄型巻上機10の位置を調整できる。そこで、本実施形態では、駆動シーブ11の鉛直投影が乗りかご1の鉛直投影と重ならず、しかも制動部21の反駆動シーブ11側端の鉛直投影が乗りかご1の鉛直投影内に位置するように、薄型巻上機10の位置を調整した。これにより、薄型巻上機10の制動部21が昇降路内の広い空間に面して配置されるため、制動部21の保守作業を容易に行うことができる。同様に、位置検出器22の反シーブ側端の鉛直投影も乗りかご1の鉛直投影内に位置しているので、薄型巻上機10の位置検出器22の前に広い空間があり、位置検出器22の保守作業が容易になる。また、制動部21及び位置検出器22の近くで作業できるため、身を乗り出したりする必要がない点でも、保守作業が容易かつ安全といえる。
更に、本実施形態によれば、位置検出器22の鉛直投影が、乗りかご1の鉛直投影内に位置しているため、位置検出器22の保守作業中に誤って部品を取り落としても、その部品が昇降路の底へ落ちずに乗りかご1の上部に留まる可能性が高いという利点もある。
本発明の第1の実施形態のエレベーター装置におけるロープの掛け方を示す図である。 本発明の第1の実施形態のエレベーター装置の昇降路の平面断面図である。 本発明の第1の実施形態のエレベーター装置の巻上機の断面図である。 本発明の第1の実施形態のエレベーター装置の昇降路の右側面図である。 本発明の第1の実施形態のエレベーター装置の昇降路の正面図である。
1…乗りかご、2…かごドア、3…かご上枠、4,15…綱止め部、5…ロープ、6…ロープガイド装置、7a,7b…第1の返し車、8,8a,13,13a…吊り車、9a,9b,9c…第2の返し車、10…薄型巻上機、11,24…駆動シーブ、12…釣合いおもり、14…第3の返し車、16a,16b…乗りかごガイドレール、17a,17b…釣合いおもりガイドレール、18…昇降路壁、21…制動部、22…位置検出器。

Claims (2)

  1. 昇降路内でロープにより吊られた乗りかごと釣合いおもりが巻上機により駆動されるエレベーター装置において、前記乗りかごの上部に設けられた吊り車と、前記乗りかごの側部に設けられた綱止め部と、前記釣合いおもりの上部に設けられた吊り車と、前記釣合いおもりの上部に設けられた綱止め部を備え、前記巻上機は薄型の巻上機であり、前記巻上機のシーブの鉛直投影が、前記乗りかごの鉛直投影と重ならず、前記巻上機の制動部の反シーブ側端の鉛直投影が、前記乗りかごの鉛直投影内に位置し、前記巻上機の重心の鉛直投影が、前記釣合いおもりの一対のガイドレールの鉛直投影の間に位置し、
    前記昇降路の上部には、互いの鉛直投影が略平行な2つの返し車からなる第1の返し車と、互いの鉛直投影が略平行で前記第1の返し車の鉛直投影に対して傾斜するように配置される2つの第2の返し車及び前記2つの第2の返し車に対して略垂直な鉛直投影を有する1つの第2の返し車の3つの返し車からなる第2の返し車と、前記釣合いおもりの上部に設けられた第3の返し車とが設置され、前記第1の返し車と前記第2の返し車と前記第3の返し車は乗りかごよりも上方にあり、
    前記第1の返し車、前記乗りかごの上部に設けられた吊り車、前記巻上機のシーブ及び前記第3の返し車は、互いの鉛直投影が略平行になるように配置され、
    前記ロープは、その一端が前記乗りかごの綱止め部に固定され、前記乗りかごの綱止め部から上方へ伸び、第1の返し車を介して下方へ方向転換し、前記乗りかごの吊り車を介して上方へ方向転換し、第2の返し車を介して前記巻上機のシーブに巻き掛けられて下方へ方向転換し、前記釣合いおもりの吊り車を介して上方へ方向転換し、第3の返し車を介して前記釣合いおもりの綱止め部に他端が固定されていることを特徴とするエレベーター装置。
  2. 昇降路内でロープにより吊られた乗りかごと釣合いおもりが巻上機により駆動されるエレベーター装置において、前記乗りかごの上部に設けられた吊り車と、前記乗りかごの側部に設けられた綱止め部と、前記釣合いおもりの上部に設けられた吊り車と、前記釣合いおもりの上部に設けられた綱止め部を備え、前記巻上機は薄型の巻上機であり、前記巻上機のシーブの鉛直投影が、前記乗りかごの鉛直投影と重ならず、前記巻上機の位置検出器の反シーブ側端の鉛直投影が、前記乗りかごの鉛直投影内に位置し、前記巻上機の重心の鉛直投影が、前記釣合いおもりの一対のガイドレールの鉛直投影の間に位置し、
    前記昇降路の上部には、互いの鉛直投影が略平行な2つの返し車からなる第1の返し車と、互いの鉛直投影が略平行で前記第1の返し車の鉛直投影に対して傾斜するように配置される2つの第2の返し車及び前記2つの第2の返し車に対して略垂直な鉛直投影を有する1つの第2の返し車の3つの返し車からなる第2の返し車と、前記釣合いおもりの上部に設けられた第3の返し車とが設置され、前記第1の返し車と前記第2の返し車と前記第3の返し車は乗りかごよりも上方にあり、
    前記第1の返し車、前記乗りかごの上部に設けられた吊り車、前記巻上機のシーブ及び前記第3の返し車は、互いの鉛直投影が略平行になるように配置され、
    前記ロープは、その一端が前記乗りかごの綱止め部に固定され、前記乗りかごの綱止め部から上方へ伸び、第1の返し車を介して下方へ方向転換し、前記乗りかごの吊り車を介して上方へ方向転換し、第2の返し車を介して前記巻上機のシーブに巻き掛けられて下方へ方向転換し、前記釣合いおもりの吊り車を介して上方へ方向転換し、第3の返し車を介して前記釣合いおもりの綱止め部に他端が固定されていることを特徴とするエレベーター装置。
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