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JP4468042B2 - 電動圧縮機 - Google Patents

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JP4468042B2 JP2004096846A JP2004096846A JP4468042B2 JP 4468042 B2 JP4468042 B2 JP 4468042B2 JP 2004096846 A JP2004096846 A JP 2004096846A JP 2004096846 A JP2004096846 A JP 2004096846A JP 4468042 B2 JP4468042 B2 JP 4468042B2
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Description

本発明は、電動圧縮機に関し、特に、車両に搭載されて空調制御用として使用されるものである。
一般的な電動圧縮機において、中空形状をなすハウジング内部には、一端部に電動モータが配設され、他端部にスクロール型圧縮機構がそれぞれ配設されており、電動モータとスクロール型圧縮機構は、回転軸を介して互いに連動連結されている。即ち、電動モータは、ロータが回転軸に固定され、ステータがハウジングに圧入することによって固定されている。また、スクロール型圧縮機構は、うず巻状ラップを有する固定スクロールと、うず巻状ラップを有する旋回スクロールとを有し、固定スクロールと旋回スクロールとを相互に所定距離だけ偏心させ、且つ、180度だけ角度をずらせて両者のうず巻状ラップを噛合させることで複数の圧縮室を形成している。
従って、電動モータを駆動すると、回転軸を介してスクロール型圧縮機構の旋回スクロールが駆動され、冷媒ガスがハウジング内の吸入室に取り込まれ、この冷媒ガスは各うず巻状ラップ間に形成した圧縮室で圧縮されてから吐出される。
このような電動圧縮機では、電動モータを駆動制御するためのモータ駆動回路が必要であり、このモータ駆動回路はハウジングの外部に隣接して設けられている。この場合、モータ駆動回路は、基板にインバータ回路を構成するパワートランジスタやコンデンサ等が取付けられてなり、通電時に発熱することから冷却装置が必要となる。
従来は、このモータ駆動回路をハウジングの内部に吸入された冷媒ガスを用いて冷却しており、このような技術として、例えば、下記特許文献1がある。この特許文献1に記載された電動圧縮機は、モータハウジングの上方側面にケーシングを設け、このケーシング内にインバータ回路を収容し、パワートランジスタやコンデンサを底面に当接配置し、モータハウジング内を流れる吸入冷媒ガスにより冷却するようにしたものである。
特開2003−262187号公報
ところが、一般的に、モータハウジングが鉄系の素材で製作されており、熱伝導率があまり良くない。そのため、上述した従来の電動圧縮機のように、モータハウジングの内部を流れる冷媒ガスによりその上壁を介してケーシング内で発熱したパワートランジスタやコンデンサを十分に冷却するのは困難であり、冷却効率が良くないという問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、ハウジング内を流れる冷媒ガスの冷却熱を効率的に伝達してモータ駆動回路を冷却することで冷却効率の向上を図った電動圧縮機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の電動圧縮機は、中空形状をなすハウジングと、該ハウジングの一端側に設けられて該ハウジング内に吸入された冷媒ガスを圧縮する圧縮部と、前記ハウジングの他端側に設けられて前記圧縮部を駆動する電動モータと、前記ハウジングの他端部に低圧室と仕切られて設けられた制御室と、該制御室に設けられたモータ駆動回路と、該モータ駆動回路に連結されると共に前記低圧室に延設され、さらに、前記ハウジングを貫通して外部に延出し、前記低圧室内で前記吸入される冷媒ガスに接触する電流端子を具えたことを特徴とするものである。
請求項2の発明の電動圧縮機では、前記電流端子には、互いに対向し、なおかつ、前記モータ駆動回路と電気的に接続されている複数の支持壁が形成されており、前記電流端子は、前記モータ駆動回路を前記複数の支持壁の間で支持していることを特徴としている。
請求項3の発明の電動圧縮機では、前記ハウジングは、前記電動モータが収容される本体ハウジングと、前記モータ駆動回路が収容される制御ハウジングとから構成され、前記制御室は、前記本体ハウジングと、前記制御ハウジングとにより設けられることを特徴としている。
請求項の発明の電動圧縮機では、前記電流端子は前記低圧室で表面が絶縁体により被覆されたことを特徴としている。
請求項の発明の電動圧縮機では、前記電流端子は前記ハウジングより熱伝導率の高い材料で形成されたことを特徴としている。
本発明によれば、圧縮部及び電動モータを収容するハウジングにモータ駆動回路を収容する制御室を設け、モータ駆動回路に連結されると共に低圧室に延設して吸入される冷媒ガスに接触する電流端子を設けたので、ハウジング内を流れる冷媒ガスの冷却熱がこの電流端子を介してモータ駆動回路に伝達されることとなり、このモータ駆動回路を効率的に冷却することで冷却効率を向上することができる。
また、本発明によれば、電流端子により制御室でモータ駆動回路を支持する一方、その端部を低圧室に延設したので、低圧室における電流端子の冷却面積が拡大し、モータ駆動回路を効率的に冷却することができる。
また、本発明によれば、電流端子に複数の支持壁を形成し、各支持壁の間モータ駆動回路を支持させたので、モータ駆動回路を構成する複数の制御回路を効率的に冷却することができる。
また、本発明によれば、電流端子を、モータ駆動回路に連結されると共に低圧室に延設され、さらに、ハウジングを貫通して外部に延出したものとしたので、言い換えれば、電流端子を、外部からハウジングの低圧室を通って制御室のモータ駆動回路に連結されたものとしたので、電流端子と伝熱体とを共用し、小型化及び低コスト化を可能とすることができる。
また、本発明によれば、電流端子の表面を低圧室で絶縁体により被覆したので、漏電を確実に防止することができる。
また、本発明によれば、電流端子をハウジングより熱伝導率の高い材料で形成したので、ハウジング内を流れる冷媒ガスの冷却熱を電流端子からモータ駆動回路に効率的に伝達することで、冷却効率を向上することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る電動圧縮機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る電動圧縮機が適用されたスクロール圧縮機の全体構成を表す断面図、図2は、実施例1のスクロール圧縮機における電流端子の斜視図、図3は、実施例1のスクロール圧縮機における電流端子の変形例を表す斜視図である。
本実施例の電動圧縮機としてのスクロール型圧縮機は、主として車両用空調装置の冷媒ガスを圧縮するために用いられるものである。このスクロール型圧縮機は、図1に示すように、中空形状をなす本体ハウジング11と、この本体ハウジング11内に収容された圧縮部12と、この圧縮部12を駆動する電動モータ13と、本体ハウジング11の外側に固定された中空形状をなす制御ハウジング14と、この制御ハウジング14内に収容されたモータ駆動回路15とを有している。
本体ハウジング11は縦置きに配置されており、スクロール圧縮機全体を包む略円筒形状をなす密閉容器として形成され、図示しないが、複数の部材が組み立てられて構成されている。この本体ハウジング11に収容された電動モータ13は、リング状に形成されたステータ21の内側に所定隙間をもってロータ22が設けられてなり、このロータ22の中心部に回転軸23が貫通している。そして、この回転軸23の下端部が本体ハウジング11に下部内面に固定された軸受24により回転自在に支持され、上端部が本体ハウジング11に上部内面に固定されたフレーム25の軸受部26により回転自在に支持されている。
本体ハウジング11の下端部には、電動モータ13の収容空間である低圧室27に向けて外部から連通する吸入管28が設けられている。この吸入管28は、電動モータ13の下方空間に開口しており、この吸入管28から本体ハウジング11内に取り込んだ冷媒ガスを上方に送ることで、電気モータ13を冷却可能としている。
本体ハウジング11の上部に収容された圧縮部12は、スクロール式圧縮機構であって、吸入管28から吸収された冷媒ガスを圧縮するものであり、固定スクロール29と旋回スクロール30とから構成されている。固定スクロール29は、本体ハウジング11の内周面に嵌合して締結ボルトにより固定されており、円板形状のディスク29aと、このディスク29aの片面に形成されたうず巻状ラップ29bとを有している。
旋回スクロール30は、円板形状のディスク30aと、このディスク30aの片面に形成されたうず巻状ラップ30bとを有している。そして、固定スクロール29のうず巻状ラップ29bに対して、旋回スクロール30のうず巻状ラップ30aが噛み合うように組み合わされている。
旋回スクロール30におけるディスク30aの反対側の面にはボス30cが形成されている。一方、回転軸23の上端部には所定量だけ偏心した位置に偏心軸31が設けられており、この偏心軸31がドライブブッシュ32及び軸受33介してボス30cに回動自在に支持されている。これにより、旋回スクロール30は、回転軸23の回転によって公転旋回運動することができる。また、本体ハウジング11とディスク30aとの間には、自転阻止機構34が介装され、旋回スクロール30は自転を阻止されつつ、公転旋回運動可能となっている。
フレーム25及び固定スクロール29の外周部には、本体ハウジング11の内面に軸線方向に沿って貫通する冷媒ガス通路35が形成されており、この冷媒ガス通路35は、一端部が低圧室27に連通している。また、本体ハウジング11と固定スクロール29との間には吸入室36が形成されると共に、固定スクロール29と旋回スクロール30との嵌合部には、各ラップ29b,30bの間に高圧室37が形成されている。そして、冷媒ガス通路35の他端部が吸入室36に連通し、この吸入室36は高圧室37に連通している。
更に、固定スクロール29には、吐出室38が形成されており、高圧室37と吐出室38とが吐出ポート39を介して連通しており、この吐出ポート39は吐出弁40により開閉可能となっている。そして、この吐出室38には、本体ハウジング11を通して外部に貫通する吐出管41が設けられている。
なお、本体ハウジング11内に吸入される冷媒ガスは、この本体ハウジング11内の各部を潤滑するための潤滑油がミスト状に含有された潤滑ミスト含有気体となっており、圧縮されて液状となった潤滑油は、図示しないオイル通路を通って本体ハウジング11の下部に貯留されるようになっている。
また、本体ハウジング11の外側の下部には、中空形状をなす制御ハウジング14が締結ボルト43により固定されて制御室を構成しており、この制御ハウジング14内に電動モータ13等を駆動制御するモータ駆動回路15が収容されている。そして、このモータ駆動回路15は、伝熱体としての電流端子42に支持されており、この電流端子42の端部は本体ハウジング11内に延出されて内部を流動する冷媒ガスに接触して冷却可能となっている。
この電流端子42は、図2に詳細に示すように、平板長尺形状をなし、中間部が本体ハウジング11に支持されており、一端部がほぼ直角に複数折り曲げられることで、複数(本実施例では2つ)の支持壁42a,42bが形成されている。一方、モータ駆動回路15は、金属基板として複数のパワートランジスタなどのパワー素子が取付けられたパワー基板15aと、コンデンサ15bと、制御基板15cとを有している。そして、本体ハウジング11と支持壁42aとの間にパワー基板15aが介装され、支持壁42a,42bの間にコンデンサ15bが介装され、支持壁42上に制御基板15cが取付けられている。この場合、発熱温度が高い基板を本体ハウジング11に近づけるように配置している。
一方、電流端子42の他端部は、本体ハウジング11内に水平に延出し、その径方向に広がるように広幅部42cが形成され、先端部が再び本体ハウジング11を貫通して外部に延出し、接続部42dが形成されている。この電流端子42は、広幅部42cが本体ハウジング11内を流れる冷媒ガスにより冷却されることで、この冷却熱を支持壁42a,42bに伝達し、この支持壁42a,42bに装着されたパワー基板15a、コンデンサ15b、制御基板15cを冷却可能となっている。そのため、電流端子42は本体ハウジング11より熱伝導率の高い材料で形成されており、具体的には、本体ハウジング11を鉄製とすると、電流端子42を銅製またはアルミニウム製などとすることが望ましいが、この材料に限定されるものではない。
また、この電流端子42は、電動モータ13やモータ駆動回路15に電力を供給するための入力端子であり、一端部の支持壁42a,42bには、パワー基板15a、コンデンサ15b、制御基板15cが電気的にも接続され、他端部は本体ハウジング11の外部で接続部42dに図示しない電線を介してバッテリが接続可能となっている。また、電流端子42は漏電防止のため、本体ハウジング11内に露出する広幅部42c等には、表面が絶縁体により被覆されており、この絶縁体としては、エポキシ樹脂、ワニス、ガラスなどが好ましい。
ここで、上述した本実施例のスクロール圧縮機の作用について説明する。
電動モータ13を駆動すると、回転軸23、偏心軸31等を介して旋回スクロール30が駆動し、この旋回スクロール30は自転阻止機構34によって自転を阻止されながら公転軌道上を旋回する。すると、低温の冷媒ガスが吸入管28から本体ハウジング11の低圧室27に吸い込まれ、この低圧室27で電気モータ13を冷却しながら上昇し、冷媒ガス通路35を通り、吸入室36を経て高圧室37内に吸い込まれる。
そして、旋回スクロール30が旋回すると、これに伴って高圧室37が次第に狭められ、内部の冷媒ガスが圧縮されつつ中央部に至り、吐出ポート39を通って吐出室38へ吐き出される。吐出弁40は、高圧室37と吐出室38との差圧により開閉する。即ち、高圧室37の冷媒ガスの圧力が吐出室38の圧力よりも高くなると、吐出弁40を押し開いて冷媒ガスが吐出室38に流出する。その後、冷媒ガスは、吐出室38から吐出管41を通って外部に吐き出される。
このとき、電力が外部のバッテリから電流端子42を通してモータ駆動回路15に供給され、更に、このモータ駆動回路15から電流モータ13に供給されており、このモータ駆動回路15を構成するパワー基板15a、コンデンサ15b、制御基板15cが発熱する。ところが、低温の冷媒ガスが吸入管28から本体ハウジング11の低圧室27に入って上昇するとき、冷媒ガスが電流端子42の広幅部42dを冷却しているため、この冷却熱が各支持壁42a,42bに伝達され、基板15a、コンデンサ15b、制御基板15cを冷却することで熱を奪い、温度上昇を抑制することができる。
このように実施例1のスクロール圧縮機にあっては、圧縮部12及び電動モータ13を収容する本体ハウジング11の外側に制御ハウジング14を固定し、この制御ハウジング14内に伝熱体としての銅製の電流端子42を配設することで、この電流端子42に電動モータ13等を駆動制御するモータ駆動回路15を支持して収容し、電流端子42の端部を制御ハウジング14から本体ハウジング11内に延出して冷媒ガスにより冷却可能としている。
従って、圧縮機の稼動中に、本体ハウジング11の低圧室27に吸い込まれた低温の冷媒ガスが電流端子42の広幅部42を冷却するため、この冷却熱が各支持壁42a,42bに伝達され、発熱するモータ駆動回路15としての基板15a、コンデンサ15b、制御基板15cを冷却することで、その温度上昇を抑制することとなり、このモータ駆動回路15を効率的に冷却し、冷却効率を向上することができる。その結果、装置の小型化や低コスト化、または、稼動効率を向上することができる。また、電流端子42の広幅部42dの大きさを調整することで冷媒ガスの接触面積を変更し、熱容量を調整することができる。
なお、この実施例1では、伝熱体としての電流端子42にその端部を複数回折り曲げて複数の支持壁42a,42bを形成したが、この形状に限るものではない。例えば、図3に示すように、伝熱体としての電流入力端子45を平板長尺形状とし、一端の水平部45aに2つの支持壁45b,45cを形成し、この支持壁45b,45cにパワー基板15a、コンデンサ15b、制御基板15cを取付ける。一方、電流端子45の他端部に、本体ハウジング11内に水平に延出して径方向に広がる広幅部45を形成する。また、この電流入力端子45の下方に電流出力端子46を配設し、一端部にモータ駆動回路15に接続する支持壁46aを形成し、他端部に本体ハウジング11内に延出する広幅部46bを形成する。
従って、圧縮機の稼動中に、本体ハウジング11内を流れる低温の冷媒ガスにより電流入力端子45の広幅部45及び電流出力端子46の広幅部46bが冷却されることで、この冷却熱が各支持壁45b,45c,46aに伝達され、パワー基板15a、コンデンサ15b、制御基板15cを冷却することができる。
また、この実施例1では、伝熱体としてモータ駆動回路15へ電力を供給する電流端子42として説明したが、これに限るものではなく、出力端子であってもよく、また、単に冷却熱を伝達するための伝熱バーであっても良い。また、モータ駆動回路15をパワー基板15aとコンデンサ15bと制御基板15cとにより構成したが、これに限るものではなく、その配置も並列に設けるなどしても良い。
図4は、参考例に係る電動圧縮機の要部縦断面図、図5は、図4のV−V断面図、図6は、参考例の電動圧縮機における伝熱板の変形例を表す水平断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
参考例の電動圧縮機において、図4及び図5に示すように、本体ハウジング11の下部には、矩形形状をなすハウジング開口部51が形成され、このハウジング開口部51の周端には取付部52が形成されると共に、この取付部52の上部及び下部に挿入開口52a,52bが形成されている。一方、伝熱板(伝熱体)53は、ハウジング開口部51と同じ矩形形状をなし、上部及び下部にほぼ直角をなす上脚部53a及び下脚部53bが形成されている。そして、本体ハウジング11の外側から、伝熱板53の各脚部53a,53bがハウジング開口部51の各挿入開口52a,52bに挿入し、伝熱板53がハウジング開口部51に嵌合している。この場合、伝熱板53とハウジング開口部51との嵌合部に接着剤54を介入させると共に、シール材(Oリング等)55を介装することで、両者は確実に固定され、十分なシール性が確保される。なお、シール材としては、シリコンゴム、フッ素ゴム、水素化ニトリルゴムなどが望ましい。
モータ駆動回路15を構成するパワー基板15aは本体ハウジング11に固定された伝熱板53の表面に配設され、ビス56により固定されている。そして、中空形状をなす制御ハウジング14が伝熱板53やパワー基板15aを被覆するように、本体ハウジング11に締結ボルト43により固定されることで、この制御ハウジング14内にモータ駆動回路15が収容されることとなる。なお、図示しないが、モータ駆動回路15を構成するコンデンサ15bや制御基板15cもこの制御ハウジング14内に収容されている。
この伝熱板53は、裏面が本体ハウジング11の低圧室27に露出すると共に、各脚部53a,53bが低圧室27に延出していることから、この本体ハウジング11内を流れる冷媒ガスにより冷却されることとなり、この冷却熱により伝熱板53に固定されたパワー基板15aを冷却可能となっている。そのため、伝熱板53は本体ハウジング11より熱伝導率の高い材料で形成されており、具体的には、本体ハウジング11を鉄製とすると、伝熱板53を銅製またはアルミニウム製などとすることが望ましいが、この材料に限定されるものではない。
従って、圧縮機が稼動中であるとき、低温の冷媒ガスが本体ハウジング11内に吸入されて低圧室27を上昇するため、この冷媒ガスが伝熱板53に接触してこれを冷却することとなり、この冷却熱によりパワー基板15aを冷却することで熱を奪い、温度上昇を抑制することができる。
このように参考例のスクロール圧縮機にあっては、圧縮部12及び電動モータ13を収容する本体ハウジング11の側壁にハウジング開口部51を形成し、このハウジング開口部51に伝熱板53を嵌合するように固定し、この伝熱板53にモータ駆動回路15のパワー基板15aを固定し、このパワー基板15aを収容するようにその外側に制御ハウジング14を固定することで、伝熱板53の裏面を低圧室27に露出すると共に各脚部53a,53bを低圧室27に延出し、冷媒ガスにより冷却可能としている。
従って、パワー基板15aが固定された伝熱板53の裏面を冷媒ガスにより直接冷却することとなり、発熱するモータ駆動回路15としてのパワー基板15aを確実に冷却して温度上昇を抑制することができる。また、伝熱板53の脚部53a,53bが低圧室27に延出しているため、伝熱板53の冷却面積を拡大してモータ駆動回路15の冷却効率を向上することができる。また、ハウジング開口部51の大きさや脚部53a,53bの突出量を調整することで冷媒ガスの接触面積を変更し、熱容量を調整することができる。
なお、この参考例では、本体ハウジング11のハウジング開口部51にその外側から伝熱板53を嵌合して固定したが、この固定方法に限るものではない。例えば、図6に示すように、本体ハウジング11の下部を分割構造とすると共に、ハウジング開口部51の周縁に嵌合溝61を形成する一方、伝熱板53の外周部に嵌合突起62を形成する。そして、本体ハウジング11の下部から嵌合溝61に嵌合突起62をスライド嵌合し、本体ハウジング11の下端部にハウジング下部を固定することで伝熱板53を固定する。
従って、本体ハウジング11のハウジング開口部51に対する伝熱板53の取り付けを容易に行うことができ、生産性を向上することができる。また、低圧室27の圧力が上昇した場合でも、伝熱板53の嵌合突起62が本体ハウジング11の嵌合溝61に嵌合しているため、両者の隙間が広がることはなく、シール性が確保されて冷媒ガスの漏洩を防止することができる。
また、この参考例では、伝熱板53の表面にパワー基板15aだけを固定したが、コンデンサや制御基板などを固定しても良い。更に、伝熱板53に低圧室27側に延出する2つの脚部53a,53bを形成したが、その数や形に限定されるものではなく、また、熱容量が十分であればこれをなくしてもよい。
また、伝熱板53を銅製またはアルミニウム製として鉄製の本体ハウジング11よりも熱伝導率が高いものとしたが、例えば、伝熱板の厚さを所定の強度が確保される範囲内で薄くすることで、冷媒ガスの冷熱が伝熱板を介してモータ駆動回路に伝わりやすい構造としても良い。
なお、上述した実施例1及び参考例にて、電流端子42,45,46、伝熱板53を本体ハウジング11の低圧室27側に露出させたが、その露出形状は実施例1及び参考例の構造に限定されるものではなく、モータ駆動回路15で発生する熱容量に応じて適宜設定すればよく、この場合、フィン形状とすると表面積が拡大し、冷却効率を向上することができる。
また、ハウジングを本体ハウジング11と制御ハウジング14とにより構成し、本体ハウジング11に低圧室27を設け、制御ハウジング14に制御室を設けたが、本体ハウジング11と制御ハウジング14とを一体に設け、低圧室に対して仕切壁を形成することで制御室を設けても良い。
また、上述の実施例1及び参考例では、電動圧縮機をスクロール圧縮機として説明したが、圧縮部の構成はこの構造に限定されるものではない。また、縦型の電動圧縮機として説明したが、横型であってもよく、低圧室内に伝熱体を設ける構造とすればよい。
本発明に係る電動圧縮機は、モータ駆動回路に連結される伝熱体を本体ハウジング内を流動する冷媒ガスに接触することで、その冷却熱によりモータ駆動回路の高温化を防止するものであり、いずれの種類の電動圧縮機にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る電動圧縮機が適用されたスクロール圧縮機の全体構成を表す断面図である。 実施例1のスクロール圧縮機における電流端子の斜視図である。 実施例1のスクロール圧縮機における電流端子の変形例を表す斜視図である。 参考例に係る電動圧縮機の要部縦断面図である。 図4のV−V断面図である。 参考例の電動圧縮機における伝熱板の変形例を表す水平断面図である。
11 本体ハウジング(ハウジング)
12 圧縮部
13 電動モータ
14 制御ハウジング(ハウジング)
15 モータ駆動回路
15a パワー基板
15b コンデンサ
15c 制御基板
27 低圧室
36 吸入室
37 高圧室
38 吐出室
42 電流端
42a,42b 支持壁
42c 広幅部
42d 接続部
45 電流入力端子(電流端子)
45b,45c 支持壁
46 電流出力端子(電流端子)
46a 支持壁

Claims (5)

  1. 中空形状をなすハウジングと、
    該ハウジングの一端側に設けられて該ハウジング内に吸入された冷媒ガスを圧縮する圧縮部と、
    前記ハウジングの他端側に設けられて前記圧縮部を駆動する電動モータと、
    前記ハウジングの他端部に低圧室と仕切られて設けられた制御室と、
    該制御室に設けられたモータ駆動回路と、
    該モータ駆動回路に連結されると共に前記低圧室に延設され、さらに、前記ハウジングを貫通して外部に延出し、前記低圧室内で前記吸入される冷媒ガスに接触する電流端子
    を具えたことを特徴とする電動圧縮機。
  2. 請求項1記載の電動圧縮機において、
    前記電流端子には、互いに対向し、なおかつ、前記モータ駆動回路と電気的に接続されている複数の支持壁が形成されており、
    前記電流端子は、前記モータ駆動回路を前記複数の支持壁の間で支持している
    ことを特徴とする電動圧縮機。
  3. 請求項1または2に記載の電動圧縮機において、
    前記ハウジングは、前記電動モータが収容される本体ハウジングと、前記モータ駆動回路が収容される制御ハウジングとから構成され、
    前記制御室は、前記本体ハウジングと、前記制御ハウジングとにより設けられる
    ことを特徴とする電動圧縮機。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の電動圧縮機において、
    前記電流端子は前記低圧室で表面が絶縁体により被覆された
    ことを特徴とする電動圧縮機。
  5. 請求項1からのいずれか一つに記載の電動圧縮機において、
    前記電流端子は前記ハウジングより熱伝導率の高い材料で形成された
    ことを特徴とする電動圧縮機。
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