JP4467691B2 - Aerial work platform - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、伸縮ブームの先端に設けられるバケットにジブを装着した高所作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高所作業車は、伸縮ブームの先端に作業者搭乗用のバケットを装着して構成されるが、特に電力・電工関係の作業に供される高所作業車においては、例えば電柱上にトランス等の機材を吊り上げる等の作業が必要であることから、ウィンチ装置が不可欠な装備となる。
【0003】
従って、この場合には、上記バケットの近傍にウィンチ装置を配置するとともに、該ウィンチ装置の近傍には吊り上げ作業用のジブを上記バケットの上方側において起伏自在なる如く取付け、吊り上げ作業時には該ジブを適宜の起伏角に設定し、これにウィンチ装置から引き出されるロープをかけ回して吊り上げ作業を行うようにしている。
【0004】
ところで、かかるウィンチ装置を備えた従来の高所作業車においては、上記ジブの装着状態ではこれが上記バケットの上方側に突出状態で配置され、且つ該ジブはその装着状態で起伏自在とされるのみであることから、車両走行による移動に際し、上記ジブを装着したままの状態では車高が高くなり安全な走行が担保されない。このため、車両走行による移動時には、上記ジブをバケット側から取り外して車両側へ格納するようにしている。また、作業時にあっても、吊り上げ作業を必要としない場合には、車両走行による移動時と同様に、上記ジブをバケット側から取り外して車両側へ格納するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように、車両走行による移動時、あるいは非吊り上げ作業時においてはジブを車両側に格納し、吊り上げ作業時には該ジブを格納位置から取り出して運搬しこれをバケット側の所定位置に取り付ける構成とした場合には、通常、ジブの運搬作業は車両上の比較的足場の悪い場所で行われることから、運搬作業が困難で危険を伴うことも懸念され、また作業時間もかかることから、その作業性が悪いという問題があった。
【0006】
そこで本願発明では、高所作業車において、ジブを装着した状態のまま車両走行による移動を可能とすることで、作業上の安全性及び作業性の向上を図ることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0008】
本願の第1の発明では、車両1に起伏及び旋回自在に取り付けられた伸縮ブーム3の先端に姿勢維持部材Aが水平面に対する姿勢が常時一定に維持されるようにブーム起伏面に沿って揺動自在に設けられる一方、該姿勢維持部材Aにバケット4がその取付部9を介して水平揺動自在に取り付けられるとともに、上記取付部9の上方に位置するようにして該取付部9の上面に、又は上記姿勢維持部材Aに、吊り上げ作業用のジブ7を支持するジブブラケットBが水平揺動自在に取り付けられ、上記バケット4を上記伸縮ブーム3の軸線に略直交方向へ延出するように格納するとともに上記伸縮ブーム3を全縮で且つ倒伏せしめた姿勢で走行される高所作業車において、上記ジブブラケットBを、上記姿勢維持部材Aに対して水平揺動自在に取り付けられるとともにその軸線が水平となるように配置された水平支軸35を設けた基台13と、軸支持部材18を備えるとともに上記水平支軸35によって鉛直面に沿って揺動自在に枢支され、上記水平支軸35回りの揺動によって上記軸支持部材18の軸心が略水平方向となる第1姿勢と略鉛直方向となる第2姿勢の間で姿勢変更可能とされた支持アーム17と、上記ジブ7を支持するジブサポート部20と、その軸線が上記ジブサポート部20に支持された上記ジブ7の起伏面に平行な面内において該ジブ7の軸線と略直交し且つ上記軸支持部材18により相対回転自在に支持される回転軸部21とを備え、該回転軸部21回りの第1回転位置においては上記支持アーム17の揺動面と上記ジブ7の起伏面とが合致し、第2回転位置においては上記支持アーム17の揺動面と上記ジブ7の起伏面とが交差状態とされるジブ支持フレーム19とで構成し、上記ジブ7の作業時姿勢においては上記支持アーム17を第1姿勢と第2姿勢の間に設定するとともに上記ジブ支持フレーム19を第1回転位置とし、上記ジブ7の格納時姿勢においては上記支持アーム17を第1姿勢に設定するとともに上記ジブ支持フレーム19を第2回転位置に設定することを特徴としている。
【0009】
本願の第2の発明では、上記第1の発明にかかる高所作業車において、上記ジブ7の上記格納時姿勢においては、該ジブ7が、上記バケット4の上記伸縮ブーム3の軸線に略直交方向へ延出する側壁面4bに対してその平面視においては該側壁面4bに略平行で、該側壁面4bに直交する方向からの側面視においては該側壁面4bの上縁4aに略平行とされることを特徴としている。
【0010】
本願の第3の発明では、上記第1の発明にかかる高所作業車において、上記ジブ7の上記格納時姿勢においては、該ジブ7が、上記バケット4の上記伸縮ブーム3の軸線に略直交方向へ延出する側壁面4bに対してその平面視においては該側壁面4bと略平行で、該側壁面4bに直交する方向からの側面視においてはその基端7aから先端7bに向かって下降傾斜されることを特徴としている。
【0011】
本願の第4の発明では、上記第2又は第3の発明にかかる高所作業車において、上記ジブ7を上記格納時姿勢で固定する格納時姿勢固定手段Xと、該格納時姿勢固定手段Xにより上記ジブ7が格納時姿勢で固定されていることを検出する固定状態検出手段27とを備え、上記格納時姿勢固定手段Xによる上記ジブ7の格納時姿勢での固定状態が検出されない状態において上記車両1が走行される場合に警報を発し又は走行規制を行うことを特徴としている。
【0012】
本願の第5の発明では、上記第1の発明にかかる高所作業車において、上記ジブ7を上記作業時姿勢で固定する作業時姿勢固定手段Yと、該作業時姿勢固定手段Yにより上記ジブ7が作業時姿勢で固定されていることを検出する固定状態検出手段27とを備え、上記作業時姿勢固定手段Yによる上記ジブ7の作業時姿勢での固定状態が検出されない状態において上記ジブ7による吊り上げ作業が行われる場合に警報を発し又は作業規制を行うことを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0014】
▲1▼ 本願の第1の発明にかかる高所作業車によれば、上記ジブ7の作業時姿勢においては、上記ジブ支持フレーム19が第1回転位置に設定されるとともに、上記支持アーム17が第1姿勢と第2姿勢の間においてその姿勢が設定されることで、上記ジブ支持フレーム19により支持された上記ジブ7はその起伏面を上記支持アーム17の揺動面に合致させた状態で上記バケット4の上方側に突出し、該バケット4に作業者が搭乗し上記ジブ7を使用しての吊り上げ作業が可能となる。
【0015】
一方、上記ジブ7の格納時姿勢においては、上記支持アーム17が第1姿勢に設定されるとともに上記ジブ支持フレーム19が第2回転位置に設定されることで、上記ジブ7は、その軸線が略水平方向とされた上記回転軸部21回りにおいてその起伏面が鉛直面に対して交差するように該起伏面に直交する方向へ回転された姿勢とされ、この回転分だけ上記ジブ7の高さ位置が上記作業時姿勢におけるそれよりも低位に設定される。従って、上記ジブ7の格納時姿勢における高さ位置が低くなり、該ジブ7を上記ジブ支持フレーム19から取り外すことなく格納時姿勢に姿勢設定したまま車両の走行による移動が可能となる。この結果、例えば、従来のように車両の走行による移動時にジブを取り外して車両側に格納するとともに吊り上げ作業時には車両側に格納されているジブを格納位置から取り出してこれをバケット側に運搬して装着する構造のように、足場の悪い車両上でのジブ運搬作業が不要であり、それだけ作業上の安全性及び作業性が格段に向上するという極めて有用な効果が奏せられるものである。
【0016】
また、上記ジブ7の格納時姿勢から作業時姿勢への姿勢変更によるジブ張出操作の手順としては、上記ジブ支持フレーム19を第2回転位置から第1回転位置に回転操作し、しかる後、上記支持アーム17を第1姿勢から第2姿勢に揺動操作する第1の手順と、上記支持アーム17を第1姿勢から第2姿勢に揺動操作し、しかる後、上記ジブ支持フレーム19を第2回転位置から第1回転位置に回転操作する第2の手順とを適宜選択できる。また、上記ジブ7の作業時姿勢から格納時姿勢への姿勢変更によるジブ格納操作の手順としては、上記支持アーム17を第2姿勢から第1姿勢に揺動操作し、しかる後、上記ジブ支持フレーム19を第1回転位置から第2回転位置に回転操作する第3の手順と、上記ジブ支持フレーム19を第1回転位置から第2回転位置に回転操作し、しかる後、上記支持アーム17を第2姿勢から第1姿勢に揺動操作する第4の手順とを適宜選択できる。そして、特にジブ張出操作における第2の手順と、ジブ格納操作における第4の手順とを採用した場合においては、上記ジブ支持フレーム19の回転操作(即ち、上記ジブ7の回転操作)がその回転軸である上記回転軸部21の軸線が略鉛直方向に設定された状態において行われることから、該ジブ支持フレーム19及び上記ジブ7の自重等による回転力は該ジブ支持フレーム19の回転操作力には影響を及ぼさず、従って該ジブ支持フレーム19の回転操作をより小さな操作力で行うことができ、特に該ジブ支持フレーム19の回転操作を人力により行う構成としたものにおいては、操作力の軽減によりその操作性が格段に向上するという効果が得られるものである。
【0017】
▲2▼ 本願の第2の発明にかかる高所作業車によれば、上記第1の発明にかかる高所作業車において、上記ジブ7の上記格納時姿勢においては、該ジブ7が、上記バケット4の上記伸縮ブーム3の軸線に略直交方向へ延出する側壁面4bに対してその平面視においては該側壁面4bに略平行で、該側壁面4bに直交する方向からの側面視においては該側壁面4bの上縁4aに略平行とされるので、上記ジブ7の格納時姿勢から作業時姿勢へのジブ張出操作あるいは作業時姿勢から格納時姿勢へのジブ格納操作において次のような効果が得られる。
【0018】
即ち、先ず、上記ジブ7がその格納時姿勢において上記バケット4の上記側壁面4bに対してその平面視において略平行とされていることで、該バケット4に搭乗した作業者が手動にて上記ジブ7を上記ジブ支持フレーム19の第1回転位置と第2回転位置の間で回転させる場合、その回転範囲の全域において上記ジブ7とバケット4との水平方向の間隔が略一定に維持されることとなり、例えば、回転位置によっては作業者の手がジブ7に届かないというようなこともなく、安全且つ容易に上記ジブ7の回転操作を行うことができる。
【0019】
また、上記ジブ7がその格納時姿勢において上記側壁面4bに直交する方向からの側面視においては該側壁面4bの上縁4aに略平行とされていることで、例えば側面視において上記ジブ7が先端下がりに傾斜しているような場合に比して、上記ジブ7を上記ジブ支持フレーム19の第1回転位置と第2回転位置の間で回転させる場合における回転距離が小さくなり、それだけ迅速且つ容易にジブ張出操作又はジブ格納操作を行うことができる。
【0020】
▲3▼ 本願の第3の発明にかかる高所作業車によれば、上記第1の発明にかかる高所作業車において、上記ジブ7の上記格納時姿勢では、該ジブ7が、上記バケット4の上記伸縮ブーム3の軸線に略直交方向へ延出する側壁面4bに対してその平面視においては該側壁面4bと略平行で、該側壁面4bに直交する方向からの側面視においてはその基端7aから先端7bに向かって下降傾斜されるようになっているので、上記ジブ7の格納時姿勢から作業時姿勢へのジブ張出操作あるいは作業時姿勢から格納時姿勢へのジブ格納操作において次のような効果が得られる。
【0021】
即ち、先ず、上記ジブ7がその格納時姿勢において上記バケット4の上記側壁面4bに対してその平面視において略平行とされていることで、該バケット4に搭乗した作業者が手動にて上記ジブ7を上記ジブ支持フレーム19の第1回転位置と第2回転位置の間で回転させる場合、その回転範囲の全域において上記ジブ7とバケット4との水平方向の間隔が略一定に維持されることとなり、例えば、回転位置によっては作業者の手がジブ7に届かないというようなこともなく、安全且つ容易に上記ジブ7の回転操作を行うことができる。
【0022】
また、上記ジブ7がその格納時姿勢において上記バケット4の上記側壁面4bに直交する方向からの側面視においてはその基端7aから先端7bに向かって下降傾斜されていることで、上記バケット4の側面視における投影面積内に上記ジブ7をおさめるように該ジブ7の長さ設定をする場合には、例えば上記ジブ7が側面視において略水平とされている場合に比して、該ジブ7が下降傾斜している分だけその長さ寸法を大きくとることができ、その結果、上記ジブ7のコンパクト格納とジブ作業半径及び作業揚程の拡大による作業性の向上とを両立し得ることになる。
【0023】
さらに、この場合、上記ジブ7を、その基端7a側から先端7b側に向けて下降傾斜させることで、該基端aの高さを比較的高い位置に設定して作業時姿勢における作業揚程を大きくとることができ、それだけジブ7を使用しての吊り上げ作業における作業性が向上することになる。
【0024】
▲4▼ 本願の第4の発明にかかる高所作業車によれば、上記第2又は第3の発明にかかる高所作業車において、上記ジブ7を上記格納時姿勢において固定する格納時姿勢固定手段Xと、該格納時姿勢固定手段Xにより上記ジブ7が格納時姿勢で固定されていることを検出する固定状態検出手段27とを備え、上記格納時姿勢固定手段Xによる上記ジブ7の格納時姿勢での固定状態が検出されない状態において上記車両1が走行される場合に警報を発し又は走行規制を行うようにしているので、上記ジブ7が格納時姿勢に固定されていない状態で車両1が走行し該ジブ7が不用意に回転する等のことが未然に且つ確実に防止され、高所作業車の走行移動時における安全性が確保されることになる。
【0025】
▲5▼ 本願の第5の発明にかかる高所作業車によれば、上記第1の発明にかかる高所作業車において、上記ジブ7を上記作業時姿勢で固定する作業時姿勢固定手段Yと、該作業時姿勢固定手段Yにより上記ジブ7が作業時姿勢で固定されていることを検出する固定状態検出手段27とを備え、上記作業時姿勢固定手段Yによる上記ジブ7の作業時姿勢での固定状態が検出されない状態において上記ジブ7による吊り上げ作業が行われる場合に警報を発し又は作業規制を行うようにしているので、上記ジブ7が作業時姿勢で固定されていない状態において該ジブ7を使用しての吊り上げ作業が行われ該ジブ7が不用意に回転する等のことが未然に且つ確実に防止され、それだけ吊り上げ作業における安全性が確保されることになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0027】
第1の実施形態
図1〜図3には、本願発明の第1の実施形態にかかる高所作業車Z1を示している。この高所作業車Z1は、車両1の荷台部1Bの後部に旋回台2を旋回自在に搭載するとともに、該旋回台2には、基端ブーム3Aと中間ブーム3Bと先端ブーム3Cとから構成され且つ起伏シリンダ5によって起伏駆動される伸縮ブーム3の基端部3aが枢支されている。また、上記伸縮ブーム3の先端部3b(即ち、上記先端ブーム3Cの先端部)には、次述するように、姿勢維持部材Aを介して略長矩形箱状のバケット4が取り付けられるとともに、さらにジブブラケットBを介してジブ7が取り付けられている。
【0028】
この高所作業車Z1は、車両1による走行移動時には、図1〜図3に示すような走行時姿勢をとる。即ち、この高所作業車Z1の走行時姿勢においては、上記伸縮ブーム3は、全縮とされるとともに、その先端3aが車両1のキャビン1A上に位置するように倒伏される。また、上記伸縮ブーム3の先端3aに設けられる上記バケット4は、その平面視における長軸方向が上記伸縮ブーム3の軸線方向と略直交するように(換言すれば、該バケット4の長軸方向が上記車両1の車幅方向に略合致するように)その姿勢が設定される(この時のバケット4の姿勢を「バケット格納姿勢」という)。さらに、上記ジブ7は、平面視においては図2に示すように、バケット格納姿勢にある上記バケット4の車両後方側に指向する側壁面4bに対して略平行で、該側壁面4bに直交する方向からの側面視においては図3に示すように、該バケット4の上縁4aに略平行とされる。尚、このジブ7の姿勢については、後に詳述する。
【0029】
上記姿勢維持部材Aは、図4及び図5に拡大図示するように、上記先端ブーム3Cの先端に水平方向に向けて配置した支軸34によってブーム起伏面に沿って揺動自在に連結されたポスト10と、該ポスト10の下端と上記先端ブーム3Cとの間に配置されて上記ポスト10の軸線を上記伸縮ブーム3の起伏角の変化に拘わらず常時鉛直方向に維持する如く伸縮制御されるレベリングシリンダ6とによって構成される。
【0030】
上記ポスト10は所定長さの中空軸で構成されるものであって、該ポスト10には、バケット支持フレーム9(特許請求の範囲の「取付部9」に該当する)が上下一対の軸受11A,11Bを介して水平揺動自在に取り付けられるとともに、スイング駆動部12によって上記ポスト10の軸心回りに揺動駆動されるようになっている。そして、このバケット支持フレーム9の揺動端側には、バケット昇降機構8を介して上記バケット4が昇降自在に取り付けられている。さらに、上記ポスト10の上端部には、旋回モータ14を備えた旋回駆動部15を介して次述のジブブラケットBが水平揺動自在に取り付けられている。
【0031】
上記ジブブラケットBは、次述する基台13と支持アーム17とジブ支持フレーム19とでを備えて構成される。
【0032】
上記基台13は、上記ポスト10の上端面上に上記旋回駆動部15を介して旋回自在(水平揺動自在)に取り付けられており、その上端部にはその軸線方向を水平方向とした水平支軸35が備えられている。
【0033】
上記支持アーム17は、上記基台13に対して上記水平支軸35を介して鉛直面に沿って上下揺動自在に連結されており、その一端にはジブ起伏シリンダ16が、その他端には中空軸で構成される軸支持部材18がその軸線方向を上記支持アーム17の揺動面に平行とした状態で、それぞれ取り付けられている。そして、この支持アーム17は、上記ジブ起伏シリンダ16の伸縮作動によって、揺動駆動され、図4に実線図示するように上記軸支持部材18の軸線方向が略水平方向に合致した第1姿勢と、同図に鎖線図示するように上記軸支持部材18の軸線方向が略鉛直方向に合致した第2姿勢との間で姿勢変更可能とされるとともに、該第1姿勢と第2姿勢の間の任意位置において姿勢保持可能とされている。尚、上記軸支持部材18の周壁には、該周壁を貫通してその径方向へ出没自在とされた固定ピン24が取り付けられている。
【0034】
上記ジブ支持フレーム19は、次述のジブサポート部20と回転軸部21とを備えて構成される。上記ジブサポート部20は、所定長さの角筒体で構成されるジブ7の基端部7a側を嵌挿支持し得るような矩形断面をもつ角筒体で構成されている。また、上記回転軸部21は、上記支持アーム17側の上記軸支持部材18の内周穴に相対回動自在に嵌挿される中空軸で構成されている。
【0035】
そして、上記ジブサポート部20と回転軸部21とは、それらの軸線が同一面内において略直交するようにその相対的な取付け角度が設定されている。また、上記ジブサポート部20への上記ジブ7の取付けに際しては、上記回転軸部21の軸線方向が、上記ジブ7の起伏面(即ち、該ジブ7の先端に設けたシーブ36の回動面に平行な面)と一致又は平行となるように設定される。従って、上記ジブ7の起伏面と上記支持アーム17の揺動面も一致又は平行とされる。
【0036】
さらに、上記ジブ支持フレーム19における上記ジブサポート部20部分には、該ジブサポート部20を挟んで上記回転軸部21の反対側に位置するようにしてウィンチ25が取り付けられている。
【0037】
一方、上記回転軸部21の周壁の、しかも該回転軸部21を上記支持アーム17側の軸支持部材18に嵌挿した状態において上記固定ピン24に対応する軸方向位置には、周方向に略90°の角度をもった状態で一対のピン穴22,23が設けられている。従って、これら一対のピン穴22,23に対して上記軸支持部材18の周壁に設けた上記固定ピン24が択一的に嵌入することで、上記ジブ支持フレーム19は上記回転軸部21を回転中心として90°の夾角をもった二つの回転位置、即ち、図4に示すように、上記ジブサポート部20の軸線方向が上記支持アーム17の揺動面に対して平行となるような第1回転位置と、図5に示すように、上記ジブサポート部20の軸線方向が上記支持アーム17の揺動面に対して直交するような第2回転位置とに択一的に位置設定される。尚、この実施形態のものにおいては、上記軸支持部材18側に設けられた上記固定ピン24と上記回転軸部21側に設けられた上記一対のピン穴22,23は、特許請求の範囲の「格納時姿勢固定手段X」及び「作業時姿勢固定手段Y」にそれぞれ該当する。
【0038】
続いて、上記ジブ7の姿勢、及び姿勢変更操作についてそれぞれ個別に説明する。
【0039】
上記ジブ7は、高所作業車Z1の走行時姿勢における姿勢である格納時姿勢と、上記ウィンチ25を使用しての吊り上げ作業を行う場合の姿勢である作業時姿勢の二つの姿勢を選択し得るものであり、さらにこれら格納時姿勢と作業時姿勢との間の姿勢変更操作には、油圧を利用しての機械的操作と作業者の手作業による手動操作とが併用される。
【0040】
(1)ジブ7の格納時姿勢
上記ジブ7の格納時姿勢は、図5(図1〜図3参照)に示す姿勢である。即ち、上記支持アーム17は、その軸支持部材18の軸線方向が略水平となる第1姿勢に設定される一方、上記ジブ支持フレーム19は、上記ジブサポート部20の軸線方向(即ち、上記ジブ7の軸線方向)が略水平方向となる第2回転位置に設定される。この格納時姿勢においては、上記ジブ7はその起伏面を水平面と略合致させた横倒れ状態で上記バケット4の側方に位置している。また、走行時姿勢(図1〜図3参照)での上記バケット4との関係においては、上述のように、上記ジブ7は、平面視においてはバケット格納姿勢にある上記バケット4の車両後方側に指向する側壁面4bに対して略平行とされるとともに、該側壁面4bに直交する方向からの側面視においては該バケット4の上縁4aに略平行とされる。
【0041】
このように上記ジブ7の格納時姿勢においては、上記支持アーム17及びジブ支持フレーム19が共に低位に位置し、且つ該ジブ支持フレーム19に支持される上記ジブ7が略水平に横倒れ状態となっていることから、該ジブ7部分の高さは上記バケット4の上縁4a高さ近くに抑えられる。この結果、この実施形態の高所作業車Z1においては、上述のように、走行時姿勢(図1〜図3参照)においても上記ジブ7を装着したままとしておくことができ、この状態で走行できるものである。従って、走行時姿勢ではジブを取り外し、これを車両側に格納しておくようにした従来の高所作業車のように、足場の悪い車両1上においてジブ7を運搬し且つこれをバケット4側に着脱するような必要が全くなく、それだけ作業上の安全性及び作業性の向上が期待できるものである。
【0042】
また、このジブ7の格納時姿勢においては、図5に示すように、上記ポスト10からブーム基端側に向けて上記ウィンチ25が延出することになる。従って、図5に鎖線図示するように上記ウィンチ25の下側にカウンタバランス弁26並びにウィンチモータ30が位置するような構成とした場合には、鎖線図示するように上記伸縮ブーム3が水平よりも先端下がりに倒伏されたときには該カウンタバランス弁26が伸縮ブーム3と干渉する危険性があるが、この実施形態のものにおいては、同図に実線図示するように上記ウィンチ25の上側にカウンタバランス弁26並びにウィンチモータ30が位置するように該カウンタバランス弁26の取付け位置を設定しているので、該カウンタバランス弁26と伸縮ブーム3との干渉が確実に回避され、それだけ作業上の安全性が向上することになる。
【0043】
(2) ジブ7の作業時姿勢
ジブ7の作業時姿勢は、図4に実線図示する姿勢と同図に鎖線図示する姿勢との間で任意に設定される姿勢である。即ち、この作業時姿勢においては、上記支持アーム17は第1姿勢と第2姿勢の間の任意の姿勢に設定される一方、上記ジブ支持フレーム19は第1回転位置に設定されている。この作業時姿勢においては、上記支持アーム17が第1姿勢と第2姿勢の間のいずれの姿勢にあっても上記ジブ7の起伏面は上記支持アーム17の揺動面と一致又は平行とされており、従って、上記ウィンチ25から繰り出されるロープ(図示省略)を、上記ジブ7のシーブ36にかけ回すことで、該ジブ7を使用しての吊り上げ作業が可能となるものである。
【0044】
尚、上記ジブ7を使用しての吊り上げ作業においては、上記バケット4の揺動位置あるいは昇降位置に応じて上記ジブ7を上記ジブ起伏シリンダ16によって適宜起伏させるとともに、上記旋回モータ14によって適宜旋回させて該バケット4との相対位置を調整することになる。
【0045】
また、図4に示すように、上記バケット4の基部側には、上記ウィンチ25の作動操作を行うためのウィンチ制御弁31が取り付けられ、該ウィンチ制御弁31と上記ウィンチ25との間は油圧ホース32,33によって接続されるが、この場合、この実施形態においては、上記ポスト10及び上記ジブ支持フレーム19の上記回転軸部21が共に中空軸で構成されることを利用して、これらポスト10と回転軸部21の内周側に上記油圧ホース32,33を配置するようにしている。即ち、上記ウィンチ制御弁31から延びる上記油圧ホース32,33は、上記ポスト10の下端側へ引き出された後、該ポスト10内をその下端側から上端側に挿通され、上記旋回モータ14の上端側に引き出され、さらに上記ジブ起伏シリンダ16の側方を迂回して上記回転軸部21の内周をその軸方向に挿通した後、上記ジブ支持フレーム19の外側へ引き出されて上記カウンタバランス弁26に接続されている。
【0046】
このように、上記油圧ホース32,33を上記ポスト10及び回転軸部21の内周を通して配置することで、例えばこれら油圧ホース32,33を上記姿勢維持部材A及びジブブラケットBの外側を迂回して配置する場合のように、上記ポスト10の水平揺動、あるいは上記ジブ7の回転とか起伏動に伴って上記油圧ホース32,33が大きく外側に張り出したり、これに無理な張力がかかることが未然に防止され、また上記油圧ホース32,33のうち、直接外部へ露出する部分の長さが短くなり該油圧ホース32,33の周辺機器との干渉が回避され、これらの結果、該油圧ホース32,33の損傷防止による吊り上げ作業における安全性の向上が期待できる。
【0047】
(3) ジブ7の姿勢変更操作
ジブ7の姿勢変更操作としては、格納時姿勢から作業時姿勢への姿勢変更操作と、作業時姿勢から格納時姿勢への姿勢変更操作とがある。尚、ここでは、説明の便宜上、作業時姿勢の一例として図4に鎖線図示する姿勢を採用して説明する。また、上記基台13の水平揺動による上記ジブ7の旋回作動についてはその説明を省略する。
【0048】
ジブ7の姿勢を格納時姿勢から作業時姿勢へ変更する場合の操作手順としては以下の二通りが考えられる。
【0049】
その一つは、格納時姿勢において、先ず、上記ジブ支持フレーム19をその第2回転位置から第1回転位置へ回転させて上記ジブ7を横倒れ姿勢から起立させ、しかる後、上記支持アーム17を第1姿勢から第2姿勢に揺動させて上記ジブ7を起立状態から略水平に倒伏させる第1の手順である。他の一つは、上記手順とは逆に、先ず、上記支持アーム17を第1姿勢から第2姿勢に揺動させて上記ジブ7の起伏面を水平状態から鉛直状態とする。しかる後、上記ジブ支持フレーム19をその第2回転位置から第1回転位置へ回転させる第2の手順である。
【0050】
一方、ジブ7の姿勢を作業時姿勢から格納時姿勢へ変更する場合の操作手順であるが、この場合も、上記した格納時姿勢から作業時姿勢へ変更する場合の操作手順と同様に以下の二通りが考えられる。
【0051】
その一つは、作業時姿勢において、先ず、上記支持アーム17を第2姿勢から第1姿勢に揺動させて上記ジブ7を水平倒伏状態から起立させ、しかる後、上記ジブ支持フレーム19をその第1回転位置から第2回転位置へ回転させて上記ジブ7を起立姿勢から横倒しする第3の手順である。他の一つは、上記手順とは逆に、先ず、上記ジブ支持フレーム19をその第1回転位置から第2回転位置へ回転させ、しかる後、上記支持アーム17を第2姿勢から第1姿勢に揺動させて上記ジブ7の起伏面を鉛直状態から水平状態とする第4の手順である。
【0052】
この実施形態のものにおいては、これら各操作手順における各操作のうち、上記支持アーム17の揺動操作は上記ジブ起伏シリンダ16によって機械的に行うが、上記ジブ支持フレーム19の回転操作は作業者による手動操作で行うようにしているが、他の実施形態においてはこのジブ支持フレーム19の回転操作も機械的に行う構成とし得ることは勿論である。
【0053】
ところで、この実施形態のように上記ジブ支持フレーム19の回転操作を手動にて行う構成を採用する場合には、格納時姿勢から作業時姿勢への姿勢変更に際しては上記第2の手順を、作業時姿勢から格納時姿勢への姿勢変更に際しては上記第4の手順を採用すれば、操作上有利である。即ち、この第2及び第4の手順においては、上記ジブ支持フレーム19の回転操作が、上記回転軸部21の軸線方向を鉛直方向とした状態で行われることから、上記ジブ7とかジブ支持フレーム19の自重による回転力によって操作力が影響を受けることがなく、それだけ上記ジブ支持フレーム19の回転操作をより小さな操作力で容易に行うことができるものである。
【0054】
また、この実施形態では、上記ジブ7の上記格納時姿勢においては、該ジブ7が上記バケット4の上記側壁面4bに対してその平面視において略平行とされているので、該バケット4に搭乗した作業者が手動にて上記ジブ7を上記ジブ支持フレーム19の第1回転位置と第2回転位置の間で回転させる場合、その回転範囲の全域において上記ジブ7とバケット4との水平方向の間隔が略一定に維持されることとなり、例えば、回転位置によっては作業者の手がジブ7に届かないというようなこともなく、安全且つ容易に上記ジブ7の回転操作を行うことができるていう利点がある。
【0055】
また、上記ジブ7がその格納時姿勢において上記側壁面4bに直交する方向からの側面視においては該側壁面4bの上縁4aに略平行とされていることで、例えば側面視において上記ジブ7が先端下がりに傾斜しているような場合に比して、上記ジブ7を上記ジブ支持フレーム19の第1回転位置と第2回転位置の間で回転させる場合における回転距離が小さくなり、それだけ迅速且つ容易に上記ジブ7の張出操作又は格納操作を行うことができるという利点がある。
【0056】
一方、上記ジブ7の姿勢に関しては、先ず、高所作業車Z1の走行時姿勢においては上記ジブ7が格納時姿勢に確実に固定されていることが該高所作業車Z1の安全走行上必要であり、また上記ジブ7を使用しての吊り上げ作業時においては該ジブ7が作業時姿勢に確実に固定されていることが作業の安全上必要であり、さらに上記ジブ7を使用しての吊り上げ作業中、作業時姿勢にある上記ジブ7に横引き荷重がかからないような吊り上げ作業が行われことが作業の安全上必要である。このような観点から、この実施形態の高所作業車Z1においては、以下のような安全装置を備えている。
【0057】
第1の安全装置
第1の安全装置は、上記ジブ7が格納時姿勢に確実に固定されていない状態での車両1の走行を阻止して安全走行を確保するための装置であって、図6に示すように、上記ジブ7が格納時姿勢に固定されていることを検出する固定状態検出手段62と、車両1の走行が行われると思われる状態になっていることを検出する車両状態検出手段65と警報手段66とを備え、該固定状態検出手段62と車両状態検出手段65からの信号を制御装置61に入力し、該制御装置61においては上記固定状態検出手段62から上記ジブ7が格納時姿勢に確実に固定されていることを示す信号が入力されていない状態において、上記車両状態検出手段65から車両1の走行可能性の状態(例えば、エンジン出力軸が油圧駆動系から車両駆動系に切り替わった状態とか、車両の変速機が走行段に設定された状態等)を示す信号が入力された場合には、上記警報手段66に信号を出力し、該警報手段66においてブザー音とか音声による聴覚警報とか、警報灯による視覚警報等の警報を発生し、作業者が走行操作を行わないように注意を喚起するものである。尚、このような警報による注意喚起に代えて、例えば、車両の駆動系あるいは燃料系の作動を規制して車両の走行そのものを規制又は禁止する構成とすることもできる。
【0058】
このような第1の安全装置を設けることで、上記ジブ7が格納時姿勢に固定されていない状態で車両1が走行するという危険性が未然に回避され、高所作業車Z1の安全走行性が確保されるものである。
【0059】
ここで、上記固定状態検出手段62の具体例として、この実施形態の高所作業車Z1においては、図4及び図5に示すように、上記支持アーム17の軸支持部材18と上記ジブ支持フレーム19の回転軸部21との間に設けられた上記固定ピン24部分に、該固定ピン24が上記回転軸部21側に設けられた上記一対のピン穴22,23のいずれに嵌入しているのか(即ち、上記ジブ7が格納時姿勢と作業時姿勢のいずれで固定されているのか)を検出するピン位置検出器27を配置している。尚、このピン位置検出器27の検出手法としては、例えば上記固定ピン24が上記ピン穴22に嵌入した時と上記ピン穴22に嵌入した時とで該固定ピン24の軸方向位置に差を設け、該固定ピン24の軸方向位置によってこれがピン穴22に嵌入しているのかピン穴23に嵌入しているのかを検出する手法等、種々の手法が考えられる。
【0060】
第2の安全装置
第2の安全装置は、上記ジブ7が作業時姿勢に固定されていない状態において該ジブ7を使用しての吊り上げ作業が行われることによる吊り上げ作業上の危険性を回避するためのものであって、図7に示すように、上記ジブ7が作業時姿勢に固定されていることを検出する固定状態検出手段62とウィンチ操作が行われると思われる状態を検出するウィンチ操作検出手段63とウィンチ25の作動を停止させるウィンチ作動停止手段64とを備え、該固定状態検出手段62とウィンチ操作検出手段63からの信号を制御装置61に入力し、該制御装置61においては上記固定状態検出手段62から上記ジブ7が作業時姿勢に確実に固定されていることを示す信号が入力されていない状態において、上記ウィンチ25の作動可能性の状態(例えば、ウィンチ25からのロープの繰り出し状態)を示す信号が入力された場合には、上記ウィンチ作動停止手段64に信号を出力し、該ウィンチ作動停止手段64によって上記ウィンチ25の作動を停止させるものである。
【0061】
尚、上記ウィンチ作動停止手段64としては、例えばウィンチ25の油圧系にアンロード弁を設け、該アンロード弁を作動させることでウィンチ25への油圧系供給を阻止する構成とか、上記ウィンチ25の操作系を遮断する構成等が考えられる。また、このように上記ウィンチ25の作動を直接規制するのに代えて、例えば、警報を発して作業者にウィンチ25の操作に関して注意を喚起する構成とすることも可能である。
【0062】
さらに、上記ジブ7が作業時姿勢に確実に固定されていない状態において上記ウィンチ25のロープに張力がかかると、上記と同様の問題、即ち、上記ジブ7が作業時姿勢に固定されていない状態において上記ウィンチ25により吊り上げ作業が行われることによる吊り上げ作業上の危険性が生じることから、かかる場合には、上記ウィンチ25のロープに張力がかかるような上記伸縮ブーム3の作動、例えば、該伸縮ブーム3の起仰及び伸長作動を規制し、あるいは警報を発してブーム操作に関して作業者の注意を喚起するように、上記ウィンチ作動停止手段64を構成することもできる。
【0063】
一方、上記固定状態検出手段62としては、上記第1の安全装置と同様に、上記固定ピン24部分に設けたピン位置検出器27でこれを構成している。
【0064】
このような第2の安全装置を設けることで、上記ジブ7が作業時姿勢に固定されていない状態下で上記ジブ7を使用しての吊り上げ作業が行われ、該ジブ7が不用意に回転する等の危険性が未然に回避され、吊り上げ作業の安全性が確保されるものである。
【0065】
第3の安全装置
第3の安全装置は、上記ジブ7が例え作業時姿勢に確実に固定されていたとしても、ウィンチ25から繰り出されるロープによって上記ジブ7に横引き荷重(即ち、上記ジブ7の起伏面から外れた方向からの荷重)がかかった場合には、該ジブ7の強度上の信頼性が損なわれることから、かかる横引き荷重での吊り上げ作業を回避するためのものである。即ち、図8に示すように、上記ジブ7が横引き状態にあることを検出する横引状態検出手段67と、ウィンチ操作が行われると思われる状態を検出するウィンチ操作検出手段63とウィンチ25の作動を停止させるウィンチ作動停止手段64とを備え、該横引状態検出手段67とウィンチ操作検出手段63からの信号を制御装置61に入力し、該制御装置61においては上記横引状態検出手段67から上記ジブ7が横引き状態にあることを示す信号が入力されている状態において、上記ウィンチ25の作動可能性の状態(例えば、ウィンチ25からのロープの繰り出し状態)を示す信号が入力された場合には、上記ウィンチ作動停止手段64に信号を出力し、該ウィンチ作動停止手段64によって上記ウィンチ25の作動を停止させるものである。
【0066】
尚、上記ウィンチ作動停止手段64としては、上記第2の安全装置の場合と同様に、アンロード弁によりウィンチ25の油圧系を規制する構成とか、ウィンチ25の操作系を遮断する構成等が考えられる。また、このように上記ウィンチ25の作動を直接規制するのに代えて、例えば、警報を発して作業者にウィンチ25の操作に関して注意を喚起する構成とすることも可能である。
【0067】
さらに、上記ウィンチ25の巻き込み操作はなされていなくても、該ウィンチ25のロープを介して上記ジブ7に横引き荷重がかかるような作動、例えば上記伸縮ブーム3の旋回作動が行われると、上記と同様の問題が生じることから、かかる場合には、該伸縮ブーム3の旋回作動を規制し、あるいは警報を発してブーム操作に関して作業者の注意を喚起するように、上記ウィンチ作動停止手段64を構成することもできる。
【0068】
一方、上記横引状態検出手段67の具体例として、この実施形態においては、上記固定ピン24部分に、例えば該固定ピン24に横引き荷重がかかることによる該固定ピン24の歪み量の変化を検出する横引荷重検出器28を設けている。
【0069】
このような第3の安全装置を設けることで、上記ジブ7に横引き荷重がかかり、該ジブ7が損傷する等のことが未然に防止されることから、吊り上げ作業の安全性が確保されるものである。
【0070】
一方、この実施形態の高所作業車Z1においては、該高所作業車Z1を使用しての作業の安全性の確保の一環として、高所作業の開始時あるいは終了時における上記バケット4への作業者の乗降の安全性をさらに高めるべく、上記バケット4に次述の取手50を備えるようにしている。即ち、上記高所作業車Z1においては、作業者の乗降用設備として、図1〜図3に示すように、上記車両1の荷台部1Bの後部側面にはステップ42を、該荷台部1Bとキャビン1Aとの間の鳥居部分にはステップ43を、上記キャビン1Aの上方にはステップ44とステップ45を、それぞれ備えるとともに、荷台部1Bの上面と該荷台部1B上に設けられた工具箱41の上面をも乗降用設備として活用するようになっている。かかる各乗降用設備を使用して作業者が上記バケット4に乗り込む場合には、先ず、地上から上記ステップ42に乗り移り、後は、該ステップ42から上記荷台部1Bの上面→上記工具箱41の上面→上記ステップ43→上記ステップ44→上記ステップ45を経て、上記バケット4に乗り込む。
【0071】
この場合、従来は、上記バケット4には取手が設けられていなかったため、上記ステップ45から上記バケット4への乗り込み時には、該ステップ45に立った状態で、手を上記バケット4の上縁4aに掛けて該バケット4に乗り込むのが通例であったが、該ステップ45とバケット4の上縁4aとの間にかなりの高低差がある場合には、作業者の体格によっては、該ステップ45からバケット4側へ乗り込みにくいこともあった。また、高所作業車Z1の仕様によっては上記ステップ45そのものがスペース的な理由によって備えられていないものもあり、さらに作業途中において上記バケット4を地上側に近づけ、この状態で直接地上からバケット4に乗降する場合もあり、これらの場合には上記バケット4に乗降する時の最終段のステップ(即ち、前者にあっては上記ステップ44、後者にあっては地面)とバケット4の上縁4aとの間により大きな高低差が生じ得ることから、上記問題は一層深刻である。
【0072】
そこで、この実施形態のものにおいては、上記バケット4の側壁面4bに取手50を設け、上記ステップ45からバケット4への乗り込みを容易としたものである。ここで、この取手50として、好適な構造例をいくつか示す。
【0073】
図9に示す取手50は、上記バケット4の側壁面4bに適宜大きさの矩形の切欠穴51を設けるとともに、該切欠穴51を左右方向に横切って棒体52を取付けて構成したものである。
【0074】
図10に示す取手50は、上記バケット4の側壁面4bに適宜大きさの矩形の切欠穴51を設けるとともに、該切欠穴51の周縁部51aを円形断面状に膨出形成し、この周縁部51aを把持部53としたものである。
【0075】
図11に示す取手50は、上記バケット4の側壁面4bに矩形の凹部54を形成し、該凹部54を左右方向に横切って棒体55を設けて構成したものである。図12に示す取手50は、上記バケット4の側壁面4bに、環状の把持部材56を取付け、この把持部材56の外周部分を把持部56aとして構成したものである。
【0076】
第2の実施形態
図13〜図15には、本願発明の第2の実施形態にかかる高所作業車Z2を示している。この高所作業車Z2は、上記第1の実施形態にかかる高所作業車Z1とその基本構成を同じにするものであって、これと異なる点は、上記ジブ7の長さとその格納時姿勢である。従って、以下においては、この異なる点のみを詳述し、それ以外の構成については全て上記第1の実施形態における該当説明部分を援用することでその説明を省略する。
【0077】
この実施形態の高所作業車Z2においては、上記ジブ7の格納時姿勢における姿勢を、上記第1の実施形態の高所作業車Z1のように略水平とするのではなく、平面視においては上記バケット4の側壁面4bに略平行で、該側壁面4bに直交する方向からの側面視においてはその基端7aから先端7bに向かって下降傾斜するようにしたものであり、特にこの実施形態においては該側壁面4b上をその対角方向へ延出するようにしたものである。
【0078】
このように上記ジブ7の格納時姿勢を設定すると、先ず、上記ジブ7がその格納時姿勢において上記バケット4の上記側壁面4bに対してその平面視において略平行とされていることで、該バケット4に搭乗した作業者が手動にて上記ジブ7を上記ジブ支持フレーム19の第1回転位置と第2回転位置の間で回転させる場合、その回転範囲の全域において上記ジブ7とバケット4との水平方向の間隔が略一定に維持されることとなり、例えば、回転位置によっては作業者の手がジブ7に届かないというようなこともなく、安全且つ容易に上記ジブ7の回転操作を行うことができるという利点がある。
【0079】
また、上記ジブ7がその格納時姿勢において上記バケット4の上記側壁面4bに直交する方向からの側面視においてはその基端7aから先端7bに向かって下降傾斜されていることで、上記バケット4の側面視における投影面積内に上記ジブ7をおさめるように該ジブ7の長さ設定をする場合には、例えば上記ジブ7が側面視において略水平とされている場合に比して、該ジブ7が下降傾斜している分だけその長さ寸法を大きくとることができ、その結果、上記ジブ7のコンパクト格納とジブ作業半径及び作業揚程の拡大による作業性の向上とを両立し得ることになる。この実施形態のように、その下降傾斜方向を上記側壁面4bの対角状に設定した場合には、その効果がより一層顕著となる。
【0080】
さらに、上記ジブ7を、その基端7a側から先端7b側に向けて下降傾斜させることで、該基端aの高さを比較的高い位置に設定して作業時姿勢における作業揚程を大きくとることができ、それだけジブ7を使用しての吊り上げ作業における作業性が向上するという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる高所作業車の側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】図1に示した高所作業車における伸縮ブーム先端部分の拡大図である。
【図5】図4の状態変化図である。
【図6】図1に示した高所作業車の安全装置の第1の実施例における制御フローチャートである。
【図7】図1に示した高所作業車の安全装置の第2の実施例における制御フローチャートである。
【図8】図1に示した高所作業車の安全装置の第3の実施例における制御フローチャートである。
【図9】図1に示したバケットに設けられた取手の第1の構造例を示す拡大斜視図である。
【図10】図1に示したバケットに設けられた取手の第2の構造例を示す拡大斜視図である。
【図11】図1に示したバケットに設けられた取手の第3の構造例を示す拡大斜視図である。
【図12】図1に示したバケットに設けられた取手の第4の構造例を示す拡大斜視図である。
【図13】本願発明の第2の実施形態にかかる高所作業車の側面図である。
【図14】図13のXIV−XIV矢視図である。
【図15】図13のXV−XV矢視図である。
【符号の説明】
1は車両、2は旋回台、3は伸縮ブーム、4はバケット、5は起伏シリンダ、6はレベリングシリンダ、7はジブ、8はバケット昇降機構、9はバケット支持フレーム、10はポスト、11A及び11Bは軸受、12はスイング駆動部、13は基台、14は旋回モータ、15は旋回駆動部、16はジブ起伏シリンダ、17は支持アーム、18は軸支持部材、19はジブ支持フレーム、20はジブサポート部、21は回転軸部、22はピン穴、23はピン穴、24は固定ピン、25はウィンチ、26はカウンタバランス弁、27はピン位置検出器、28は横引荷重検出器、29は操作部、30はウィンチモータ、31はウィンチ制御弁、32及び33は油圧ホース、34は支軸、35は水平支軸、36はシーブ、41は工具箱、42〜45はステップ、50は取手、51は切欠穴、52は棒体、53は把持部、54は凹部、55は棒体、56は把持部材、61は制御装置、62は固定状態検出手段、63はウィンチ操作検出手段、64はウィンチ作動停止手段、65は車両状態検出手段、66は警報手段、67は横引状態検出手段、Xは走行時姿勢固定手段、Yは作業時姿勢固定手段、Z1及びZ2は高所作業車である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an aerial work vehicle in which a jib is attached to a bucket provided at the tip of a telescopic boom.
[0002]
[Prior art]
In general, an aerial work vehicle is configured by attaching a bucket for boarding an operator to the tip of a telescopic boom. Particularly, in an aerial work vehicle used for work related to electric power and electrical work, for example, on an electric pole. Since work such as lifting equipment such as transformers is necessary, a winch device is an indispensable equipment.
[0003]
Therefore, in this case, a winch device is disposed in the vicinity of the bucket, and a lifting jib is attached to the vicinity of the winch device so that it can be raised and lowered on the upper side of the bucket. An appropriate undulation angle is set, and a rope drawn from the winch device is hung around this to perform the lifting work.
[0004]
By the way, in a conventional aerial work platform equipped with such a winch device, in the mounted state of the jib, this is arranged in a protruding state above the bucket, and the jib can only be raised and lowered in the mounted state. Therefore, when the vehicle is traveling by traveling, the vehicle height becomes high and safe traveling is not ensured in a state where the jib is attached. For this reason, at the time of movement by vehicle travel, the jib is removed from the bucket side and stored on the vehicle side. Further, when the lifting work is not necessary even during the work, the jib is removed from the bucket side and stored in the vehicle side as in the case of the movement by the vehicle running.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this way, the jib is stored on the vehicle side during movement by vehicle running or during non-lifting work, and the jib is taken out from the storage position and transported during lifting work and is attached to a predetermined position on the bucket side. In this case, the jib transportation work is usually carried out in a relatively poor place on the vehicle, so there are concerns that the transportation work is difficult and dangerous, and it takes time. There was a problem that workability was bad.
[0006]
Therefore, in the present invention, in an aerial work vehicle, it is intended to improve work safety and workability by making it possible to move by traveling while the jib is attached. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, the following configuration is adopted as a specific means for solving such a problem.
[0008]
In the first invention of the present application, the posture maintaining member A swings along the boom undulation surface so that the posture with respect to the horizontal plane is always maintained constant at the tip of the
[0009]
In the second invention of the present application, in the aerial work vehicle according to the first invention, the
[0010]
In the third aspect of the present invention, in the aerial work vehicle according to the first aspect, the
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, in the aerial work vehicle according to the second or third aspect of the present invention, a storage posture fixing means X for fixing the
[0012]
According to a fifth invention of the present application, in the aerial work vehicle according to the first invention, the working posture fixing means Y for fixing the
[0013]
【The invention's effect】
In the present invention, the following effects can be obtained by adopting such a configuration.
[0014]
(1) According to the aerial work vehicle according to the first invention of the present application, in the working posture of the
[0015]
On the other hand, in the retracted posture of the
[0016]
Further, as a procedure of the jib extension operation by changing the posture of the
[0017]
(2) According to the aerial work vehicle according to the second invention of the present application, in the aerial work vehicle according to the first invention, when the
[0018]
That is, first, the
[0019]
In addition, the
[0020]
(3) According to the aerial work vehicle according to the third invention of the present application, in the aerial work vehicle according to the first invention, when the
[0021]
That is, first, the
[0022]
In addition, the
[0023]
Further, in this case, the
[0024]
(4) According to the aerial work vehicle according to the fourth invention of the present application, in the aerial work vehicle according to the second or third invention, the
[0025]
(5) According to the aerial work vehicle according to the fifth invention of the present application, in the aerial work vehicle according to the first invention, the working posture fixing means Y for fixing the
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be specifically described based on preferred embodiments.
[0027]
First embodiment
1 to 3 show an aerial work vehicle Z according to the first embodiment of the present invention.1Is shown. This aerial work platform Z1Includes a
[0028]
This aerial work platform Z1Takes a running posture as shown in FIGS. 1 to 3 when the
[0029]
As shown in enlarged views in FIGS. 4 and 5, the posture maintaining member A is swingably connected along the boom undulation surface by a
[0030]
The
[0031]
The jib bracket B includes a
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
The relative mounting angles of the
[0036]
Further, a
[0037]
On the other hand, the axial position corresponding to the fixed
[0038]
Next, the posture of the
[0039]
The
[0040]
(1)
The
[0041]
Thus, in the retracted posture of the
[0042]
Further, in the retracted posture of the
[0043]
(2)
The working posture of the
[0044]
In the lifting operation using the
[0045]
As shown in FIG. 4, a
[0046]
Thus, by arranging the
[0047]
(3)
The posture change operation of the
[0048]
There are two possible operating procedures for changing the posture of the
[0049]
One is that in the retracted posture, first, the
[0050]
On the other hand, this is an operation procedure for changing the posture of the
[0051]
One of them is that in the work posture, the
[0052]
In this embodiment, among the operations in each of these operation procedures, the swinging operation of the
[0053]
By the way, when adopting a configuration in which the rotation operation of the
[0054]
Further, in this embodiment, when the
[0055]
In addition, the
[0056]
On the other hand, with respect to the posture of the
[0057]
First safety device
The first safety device is a device for preventing traveling of the
[0058]
By providing such a first safety device, the danger that the
[0059]
Here, as a specific example of the fixed state detecting means 62, the aerial work platform Z of this embodiment is described.14 and 5, the fixing
[0060]
Second safety device
The second safety device is for avoiding the danger of lifting work due to the lifting work using the
[0061]
As the winch operation stop means 64, for example, an unload valve is provided in the hydraulic system of the
[0062]
Further, when tension is applied to the rope of the
[0063]
On the other hand, the fixed state detecting means 62 is constituted by a
[0064]
By providing such a second safety device, the lifting work using the
[0065]
Third safety device
Even if the
[0066]
As the winch
[0067]
Further, even if the
[0068]
On the other hand, as a specific example of the lateral pulling state detection means 67, in this embodiment, for example, a change in the distortion amount of the fixing
[0069]
By providing such a third safety device, a lateral pulling load is applied to the
[0070]
On the other hand, the aerial work platform Z of this embodiment1In the aerial work platform Z1As a part of ensuring the safety of the work using the handle, the handle described in the following is attached to the
[0071]
In this case, since the handle is not provided in the
[0072]
Therefore, in this embodiment, a
[0073]
A
[0074]
A
[0075]
A
[0076]
Second embodiment
13 to 15 show an aerial work platform Z according to a second embodiment of the present invention.2Is shown. This aerial work platform Z2Is an aerial work platform Z according to the first embodiment.1The basic configuration is the same, and the difference is the length of the
[0077]
Aerial work platform Z of this embodiment2The
[0078]
Thus, when the storage posture of the
[0079]
In addition, the
[0080]
Further, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of an aerial work vehicle according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view taken in the direction of arrows II-II in FIG.
FIG. 3 is a view taken in the direction of arrows III-III in FIG.
4 is an enlarged view of a distal end portion of a telescopic boom in the aerial work vehicle shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a state change diagram of FIG. 4;
FIG. 6 is a control flowchart in the first embodiment of the safety device for an aerial work vehicle shown in FIG. 1;
FIG. 7 is a control flowchart in the second embodiment of the safety equipment for an aerial work vehicle shown in FIG. 1;
FIG. 8 is a control flowchart in the third embodiment of the safety device for an aerial work vehicle shown in FIG. 1;
9 is an enlarged perspective view showing a first structural example of a handle provided in the bucket shown in FIG. 1. FIG.
10 is an enlarged perspective view showing a second structure example of a handle provided in the bucket shown in FIG. 1. FIG.
11 is an enlarged perspective view showing a third structure example of a handle provided in the bucket shown in FIG. 1; FIG.
12 is an enlarged perspective view showing a fourth structure example of a handle provided in the bucket shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 13 is a side view of an aerial work vehicle according to a second embodiment of the present invention.
14 is a view taken along arrow XIV-XIV in FIG. 13;
15 is a view taken in the direction of arrows XV-XV in FIG.
[Explanation of symbols]
1 is a vehicle, 2 is a swivel, 3 is a telescopic boom, 4 is a bucket, 5 is a hoisting cylinder, 6 is a leveling cylinder, 7 is a jib, 8 is a bucket lifting mechanism, 9 is a bucket support frame, 10 is a post, 11A and 11B is a bearing, 12 is a swing drive unit, 13 is a base, 14 is a swing motor, 15 is a swing drive unit, 16 is a jib hoisting cylinder, 17 is a support arm, 18 is a shaft support member, 19 is a jib support frame, 20 Is a jib support portion, 21 is a rotating shaft portion, 22 is a pin hole, 23 is a pin hole, 24 is a fixed pin, 25 is a winch, 26 is a counter balance valve, 27 is a pin position detector, 28 is a lateral load detector , 29 is an operation unit, 30 is a winch motor, 31 is a winch control valve, 32 and 33 are hydraulic hoses, 34 is a support shaft, 35 is a horizontal support shaft, 36 is a sheave, 41 is a tool box, and 42 to 45 are slides. , 50 is a handle, 51 is a notch hole, 52 is a bar, 53 is a gripping part, 54 is a recess, 55 is a bar, 56 is a gripping member, 61 is a control device, 62 is a fixed state detection means, 63 is Winch operation detecting means, 64 is a winch operation stopping means, 65 is a vehicle state detecting means, 66 is an alarm means, 67 is a lateral pulling state detecting means, X is a running posture fixing means, Y is a working posture fixing means, Z1And Z2Is an aerial work vehicle.
Claims (5)
該姿勢維持部材(A)にバケット(4)がその取付部(9)を介して水平揺動自在に取り付けられるとともに、
上記取付部(9)の上方に位置するようにして該取付部(9)の上面に、又は上記姿勢維持部材(A)に、ウィンチ作業用のジブ(7)を支持するジブブラケット(B)が水平揺動自在に取り付けられ、
上記バケット(4)を上記伸縮ブーム(3)の軸線に略直交方向へ延出するように格納するとともに上記伸縮ブーム(3)を全縮で且つ倒伏せしめた姿勢で走行される高所作業車であって、
上記ジブブラケット(B)が、
上記姿勢維持部材(A)に対して水平揺動自在に取り付けられるとともにその軸線が水平となるように配置された水平支軸(35)を設けた基台(13)と、
軸支持部材(18)を備えるとともに上記水平支軸(35)によって鉛直面に沿って揺動自在に枢支され、上記水平支軸(35)回りの揺動によって上記軸支持部材(18)の軸心が略水平方向となる第1姿勢と略鉛直方向となる第2姿勢の間で姿勢変更可能とされた支持アーム(17)と、
上記ジブ(7)を支持するジブサポート部(20)と、その軸線が上記ジブサポート部(20)に支持された上記ジブ(7)の起伏面に平行な面内において該ジブ(7)の軸線と略直交し且つ上記軸支持部材(18)により相対回転自在に支持される回転軸部(21)とを備え、該回転軸部(21)回りの第1回転位置においては上記支持アーム(17)の揺動面と上記ジブ(7)の起伏面とが合致し、第2回転位置においては上記支持アーム(17)の揺動面と上記ジブ(7)の起伏面とが交差状態とされるジブ支持フレーム(19)とを備えて構成され、上記ジブ(7)の作業時姿勢においては上記支持アーム(17)が第1姿勢と第2姿勢の間に設定されるとともに上記ジブ支持フレーム(19)が第1回転位置にされ、
上記ジブ(7)の格納時姿勢においては上記支持アーム(17)が第1姿勢に設定されるとともに上記ジブ支持フレーム(19)が第2回転位置に設定されることを特徴とする高所作業車。The posture maintaining member (A) is swingable along the boom undulation surface so that the posture with respect to the horizontal plane is always maintained constant at the tip of the telescopic boom (3) attached to the vehicle (1) so as to be able to undulate and turn. While provided
The bucket (4) is attached to the posture maintaining member (A) via the attachment portion (9) so as to be horizontally swingable,
A jib bracket (B) for supporting a jib (7) for winch work on the upper surface of the mounting part (9) or on the posture maintaining member (A) so as to be positioned above the mounting part (9). Is mounted so that it can swing horizontally,
An aerial work vehicle that stores the bucket (4) so as to extend in a direction substantially orthogonal to the axis of the telescopic boom (3) and travels with the telescopic boom (3) fully contracted and lying down. Because
The jib bracket (B)
A base (13) provided with a horizontal support shaft (35) which is attached to the posture maintaining member (A) so as to be able to swing horizontally and whose axis is horizontal;
A shaft support member (18) is provided, and is pivotally supported along the vertical plane by the horizontal support shaft (35). By swinging around the horizontal support shaft (35), the shaft support member (18) A support arm (17) whose posture can be changed between a first posture in which the axis is substantially horizontal and a second posture in which the axis is substantially vertical;
The jib support part (20) for supporting the jib (7) and the axis of the jib (7) in a plane parallel to the undulation surface of the jib (7) supported by the jib support part (20). A rotation shaft portion (21) substantially orthogonal to the axis and supported by the shaft support member (18) so as to be relatively rotatable. The support arm (1) is provided at a first rotation position around the rotation shaft portion (21). 17) and the undulating surface of the jib (7) coincide with each other, and the oscillating surface of the support arm (17) and the undulating surface of the jib (7) intersect each other at the second rotational position. And the jib support frame (19). In the working position of the jib (7), the support arm (17) is set between the first position and the second position, and the jib support is supported. The frame (19) is in the first rotational position;
In the retracted posture of the jib (7), the support arm (17) is set to the first posture and the jib support frame (19) is set to the second rotational position. car.
上記ジブ(7)の上記格納時姿勢においては、該ジブ(7)が、上記バケット(4)の上記伸縮ブーム(3)の軸線に略直交方向へ延出する側壁面(4b)に対してその平面視においては該側壁面(4b)に略平行で、該側壁面(4b)に直交する方向からの側面視においては該側壁面(4b)の上縁(4a)に略平行とされることを特徴とする高所作業車。In claim 1,
In the retracted posture of the jib (7), the jib (7) is against the side wall surface (4b) extending in a direction substantially orthogonal to the axis of the telescopic boom (3) of the bucket (4). In the plan view, it is substantially parallel to the side wall surface (4b), and in the side view from the direction orthogonal to the side wall surface (4b), it is substantially parallel to the upper edge (4a) of the side wall surface (4b). An aerial work vehicle characterized by that.
上記ジブ(7)の上記格納時姿勢においては、該ジブ(7)が、上記バケット(4)の上記伸縮ブーム(3)の軸線に略直交方向へ延出する側壁面(4b)に対してその平面視においては該側壁面(4b)と略平行で、該側壁面(4b)に直交する方向からの側面視においてはその基端(7a)から先端(7b)に向かって下降傾斜されることを特徴とする高所作業車。In claim 1,
In the retracted posture of the jib (7), the jib (7) is against the side wall surface (4b) extending in a direction substantially orthogonal to the axis of the telescopic boom (3) of the bucket (4). In the plan view, it is substantially parallel to the side wall surface (4b), and in the side view from the direction orthogonal to the side wall surface (4b), it is inclined downward from the base end (7a) to the tip end (7b). An aerial work vehicle characterized by that.
上記ジブ(7)を上記格納時姿勢で固定する格納時姿勢固定手段(X)と、該格納時姿勢固定手段(X)により上記ジブ(7)が格納時姿勢で固定されていることを検出する固定状態検出手段(27)とを備え、上記格納時姿勢固定手段(X)による上記ジブ(7)の格納時姿勢での固定状態が検出されない状態において上記車両(1)が走行される場合に警報を発し又は走行規制を行うことを特徴とする高所作業車。In claim 2 or 3,
Storing posture fixing means (X) for fixing the jib (7) in the storing posture, and detecting that the jib (7) is fixed in the storing posture by the storing posture fixing means (X) The vehicle (1) travels in a state in which the fixed state in the stored posture of the jib (7) is not detected by the stored posture fixing means (X). An aerial work vehicle characterized by issuing a warning to the vehicle or restricting traveling.
上記ジブ(7)を上記作業時姿勢で固定する作業時姿勢固定手段(Y)と、
該作業時姿勢固定手段(Y)により上記ジブ(7)が作業時姿勢で固定されていることを検出する固定状態検出手段(27)とを備え、上記作業時姿勢固定手段(Y)による上記ジブ(7)の作業時姿勢での固定状態が検出されない状態において上記ジブ(7)による吊り上げ作業が行われる場合に警報を発し又は作業規制を行うことを特徴とする高所作業車。In claim 1,
Working posture fixing means (Y) for fixing the jib (7) in the working posture;
A fixing state detecting means (27) for detecting that the jib (7) is fixed in the working posture by the working posture fixing means (Y); An aerial work vehicle characterized by issuing an alarm or restricting work when the lifting work by the jib (7) is performed in a state where the fixed state of the jib (7) in the working posture is not detected.
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