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JP4466470B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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JP4466470B2
JP4466470B2 JP2005145643A JP2005145643A JP4466470B2 JP 4466470 B2 JP4466470 B2 JP 4466470B2 JP 2005145643 A JP2005145643 A JP 2005145643A JP 2005145643 A JP2005145643 A JP 2005145643A JP 4466470 B2 JP4466470 B2 JP 4466470B2
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Description

本発明は、インフレーターを保持させたリテーナのボルト部を、エアバッグを介してケースから突出させ、ナットを締結させることにより、インフレーターとエアバッグとをケースに固定させる構成のエアバッグ装置に関する。
従来、上記構成のエアバッグ装置では、円筒状のリテーナの内部に、円柱状のインフレーターを収納させた状態で、リテーナの軸回り方向に沿った複数箇所に配設されるかしめ部をかしめることにより、インフレーターをリテーナに保持させ、その後、リテーナを、ボルト部を突出させるようにしてエアバッグ内に収納させ、さらに、エアバッグをケースに収納してケースの固定壁部から突出させたボルト部に、ナットを締結させることにより、インフレーターとエアバッグとをケースに固定させる構成であった(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−205814公報
しかし、従来のエアバッグ装置では、インフレーターをリテーナに保持させるためのかしめ作業が必要となり、エアバッグ装置の組立工数の増加につながっていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、かしめ作業を不要として、インフレーターをリテーナに保持させることができて、組立工数を低減可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、エアバッグとインフレーターとを収納する板金製のケースと、から構成されるとともに、
インフレーターが、略円柱状とされて、外装させたリテーナに保持される構成とされ、
リテーナが、
インフレーターに外装させる略円筒状の板金製の保持部と、保持部の軸方向と略直交するように突設されるボルト部と、を、備えて構成され、
保持部をエアバッグ内に収納させた状態でエアバッグから突出させたボルト部を、ケースの固定壁部から突出させ、ナットを締結させることにより、エアバッグとインフレーターとを固定壁部に固定させる構成のエアバッグ装置であって、
固定壁部におけるボルト部を挿通させる挿通孔の配置位置からインフレーターの軸方向に沿ってずれた位置に、ボルト部の突出方向に略沿って、インフレーター側に向かって突設される支持突起が、形成され、
リテーナが、ナットの締結時に、インフレーターに外装された保持部を、固定壁部側へ移動させて、保持部におけるインフレーターに当接させる当接部と、インフレーターに当接される支持突起と、により、インフレーターを挟持して保持する構成とされ
当接部が、保持部の軸直交方向の断面において、ボルト部と対向する部位の2箇所に、配設されていることを特徴とする。
本発明のエアバッグ装置では、インフレーター及びエアバッグをケースに固定させる際に、エアバッグから突出させたリテーナのボルト部を、ケースの固定壁部から突出させた後、ボルト部へのナットの締結時に、インフレーターに外装された保持部を固定壁部側へ移動させて、保持部に形成される当接部と、固定壁部に形成される支持突起と、により、インフレーターを、挟持させて保持する構成である。すなわち、本発明のエアバッグ装置では、エアバッグ及びリテーナをケースの固定壁部に固定させるナットの締結作業時に、同時に、インフレーターを、リテーナに保持させることができて、従来必要となっていた、かしめ作業を廃止することができる。その結果、エアバッグ装置の組立工数を、低減させることができる。
従って、本発明のエアバッグ装置では、かしめ作業を不要として、インフレーターをリテーナに保持させることができて、組立工数を低減させることができる。
また、本発明のエアバッグ装置では、リテーナをケースに固定させる際に、同時に、インフレーターをリテーナに保持させる構成であることから、リテーナのみを内部に収納させて折り畳んだエアバッグを、ケース内に収納させた後に、インフレーターを、エアバッグに予め形成しておいた挿通孔を経てリテーナ内に挿入させるようにして、エアバッグ装置を組み立てることもできる。すなわち、本発明のエアバッグ装置では、組立工程において、インフレーターを最後に組み付ける構成とすることも可能であることから、リテーナを内蔵させたエアバッグとケースとをアッセンブリー化しておき、その後、別の場所でインフレーターのみの組付作業を行なうこともできる。
さらに、本発明のエアバッグ装置では、当接部を、保持部の軸直交方向の断面において、ボルト部と対向する部位の2箇所に、配設させる構成としていることから、当接部と支持突起とにより、インフレーターを、軸回り方向に沿った3点で支持することができ、インフレーターを安定して保持することができ
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、ボルト部を、保持部の軸方向に沿った2箇所に配設させ、支持突起を、ボルト部を挿通させるための挿通孔の間となる位置に、配設させる構成とすれば、組立作業時において、リテーナのみを内部に収納させて折り畳んだエアバッグを、ケース内に収納させる場合に、エアバッグに対して、2本のボルト部を挿通させたリテーナが、位置を安定させており、ボルト部を固定壁部から突出させる作業を、容易に行なうことができて、好ましい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、実施形態では、膝保護用エアバッグ装置Sを例に採り説明するが、本発明を適用可能なエアバッグ装置としては、これに限られるものではなく、本発明は、サイドエアバッグ装置等のエアバッグ装置にも、適用可能である。
実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sは、図1・4に示すごとく、乗員としての運転者MDの膝K(KL・KR)を保護できるように、運転者MDの車両前方側であるステアリングコラム9の下方に配設されている。なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後に対応するものである。
ステアリングコラム9は、図1に示すように、コラム本体10とコラムカバー13とを備えて構成されている。コラム本体10は、メインシャフト11と、メインシャフト11の周囲を覆うコラムチューブ12と、を備えて構成されている。
膝保護用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ85、エアバッグ85に膨張用ガスを供給するインフレーター64、インフレーター64に外装されてインフレーター64を保持するリテーナ69、折り畳まれたエアバッグ85とインフレーター64とを収納するとともに車両後方側を開口させたケース17、ケース17を車両のボディ1側に取付固定するニーパネル43、及び、ケース17における開口18aの車両後方側を覆うエアバッグカバー54を、備えて構成されている。
ケース17は、図1〜4に示すように、板金製として、ステアリングコラム9の下部側に配設されている。ケース17は、箱形状の本体部18と、本体部18の開口18a周縁に配設されるとともにケース17にエアバッグカバー54を取り付ける取付部材32と、を備えて構成されている。
本体部18は、略四角筒形状の周壁部19と、周壁部19の車両前方側を塞ぐ固定壁部としての底壁部29と、から構成されるとともに、車両後方側に略長方形状の開口18aを備えて、構成されている。
周壁部19は、上下方向で対向する上側・下側壁部20・21と、左右方向で対向する左側・右側壁部22・23と、から構成されている。右側壁部23は、略水平方向に沿った横断面において、それぞれ前後方向に略沿って配設される前方側の元部側壁部24と、後方側の先端側壁部25と、の間に、傾斜壁部26を配設させ、この傾斜壁部26を、先端側壁部25側を拡開させるように傾斜させて、段差状に形成されている(図3・9・11参照)。元部側壁部24には、インフレーター64を挿通可能な挿通孔24aが、形成されている。ケース本体部18の外周側には、挿通孔24aから突出しているインフレーター64の端部64eを押えておくための後述する抜け防止部材79が配設されることとなる。そして、傾斜壁部26には、この抜け防止部材79の後述する係止フック82を挿通させるための挿通孔27が、形成されている。挿通孔27は、図8・9に示すように、元部側壁部24側を幅広とした横向きの略T字形状とされて、係止フック82の頭部82bを挿通可能とする広幅部27aと、係止フック82の首部82aのみを挿通可能とする狭幅部27bと、から構成されている。また、先端側壁部25は、抜け防止部材79を配設させた際に、係止フック82の頭部82bの先端82cが内側から圧接される構成である。
底壁部29は、エアバッグ85とインフレーター64とを固定させる固定壁部とされるもので、リテーナ69に配設されるボルト部75を挿通させるための挿通孔29aを、備えている。挿通孔29aは、ボルト部75に対応して、左右方向(インフレーター64の軸方向)に沿った2箇所に、並設されている。そして、底壁部29における挿通孔29aの配置位置から左右方向(インフレーター64の軸方向)に沿ってずれた位置となる挿通孔29a・29aの間には、ボルト部75の突出方向に略沿って、内周側(インフレーター64側)に突設される支持突起30が、形成されている。この支持突起30は、略円錐台形状とされるもので、車両搭載時において、略平面状の先端部30aをインフレーター64の後述する大径部64aに当接させることにより、インフレーター64を支持可能な構成とされている。
取付部材32は、図5に示すように、本体部18と別体とされるもので、本体部18の開口18aと対応する位置に、本体部18の周壁部19における開口18a周縁部位を嵌挿可能とされる嵌挿穴33を備える構成とされている。そして、嵌挿穴33周縁には、車両前方側に向かって突設されるとともに、周壁部19における開口18a近傍の外周面に固着される固着部35が、略全周にわたって配設され、取付部材32は、この固着部35を周壁部19に固着させることにより、本体部18と一体化される構成である。また、取付部材32における嵌挿穴33上方側近傍となる部位には、表裏(前後)を貫通するように、略長方形状に開口した複数(実施形態では4個)の貫通孔37が、左右に沿って並設されている。これらの貫通孔37は、エアバッグカバー54の後述する組付片部58を挿通させるためもので、組付片部58を組み付ける各係止爪部38近傍の前後方向で重なる位置に、配設されている。
固着部35における本体部18の上側・下側壁部20・21近傍に配設される部位には、それぞれ、係止爪部38と係止突起40とが、延設されている。係止爪部38は、上側壁部20側に配設されるもので、左右方向に沿って複数(実施形態では4個)配設されている。各係止爪部38は、上側壁部20から上方に突出して、先端を車両前方側に向けるように、断面略L字形状とされており、組付片部58の後述する係止穴部58aに挿入されて、係止穴部58a周縁を係止可能とされている。係止突起40は、下側壁部21側に配設されるもので、それぞれ、下側壁部21から下方に突出するように、左右方向に沿って複数(実施形態では4個)配設されている。各係止突起40は、エアバッグカバー54の後述する組付壁部59に形成される係止穴部59aに挿通可能とされるもので、ケース17と別体とされる押え部材50により、係止穴部59aに組み付けられる構成である。各係止突起40は、組付時に、組付壁部59から下方に突出する突出部40aを備えており、突出部40aに、前後方向に貫通して、押え部材50の挿入部52を挿入可能な挿入孔40bが、形成されている。
押え部材50は、板金製とされて、上下方向に略沿って配設される固定部51と、固定部51の下端側から後方側に延びるように前後方向に沿って配設される櫛歯状の挿入部52と、から構成されている。挿入部52は、実施形態の場合、係止突起40に対応して、左右方向に沿って4個並設されている。固定部51には、リテーナ69のボルト部75を挿通可能な2つの挿通孔51aが、形成されている。そして、押え部材50は、各挿入部52を、組付壁部59から下方に突出している各係止突起40の突出部40aに形成される挿入孔40bに挿入させて、閂状に配設させることにより、各係止突起40の係止穴部59aからの抜けを防止する構成である。押え部材50は、リテーナ69をケース17に固定させるためのボルト部75とナット76とを使用して、リテーナ69とともにケース本体部18に固定されることとなる。
取付部材32の嵌挿穴33の左右両側は、ケース17をニーパネル43に固定させるための固定部41として構成されている。各固定部41は、ケース開口18aの開口面に沿って、後部側を上方に位置させ前部側を下方に位置させるように、傾斜して配設されるもので、それぞれ、嵌挿穴33の開口面における上下方向に沿って、2つのボルト41aを、車両前方側に向かって突設させた構成とされている。
ニーパネル43は、実施形態の場合、ケース17の右側に配設される右側パネル部44と、ケース17の左側に配設される左側パネル部46と、から構成されている。右側パネル部44は、左端下端付近を固定部41に固定される略直角三角形板状とされて、上端側と右端側とに、ボディ1側に取り付ける取付部45(45A・45B)を、配設させている。各取付部45には、ボディ1側にボルト止めするための取付孔45aが形成されている。左側パネル部46は、前後方向に略沿って配設される略長方形板状とされて、下端付近を固定部41に固定される構成であり、上下両端側に、ボディ1側に取り付ける取付部47(47A・47B)を、配設させている。各取付部47には、ボディ1側にボルト止めするための取付孔47aが形成されている。各左側・右側パネル部44・46は、固定部41と同様に、ケース開口18aの開口面に沿って、後部側を上方に位置させ前部側を下方に位置させるように、傾斜して配設されており、それぞれ、ケース17の固定部41に形成されるボルト41aを挿通可能な挿通孔44a・46aを備えている。実施形態の場合、上部側の取付部45A・47Aを取り付けるボディ1側のブラケット4・4は、インパネリインフォースメント2に連結されている。また、下部側の取付部45B・47Bを取り付けるブラケット5・6は、ボディ1側の図示しないセンターブレースやフロントボディピラーに、それぞれ、連結されている(図4参照)。
エアバッグカバー54は、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース17の車両後方側を覆い可能に、構成されている。また、エアバッグカバー54は、アッパパネル14aとロアパネル14bとから構成されるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)14のロアパネル14b側に配設されており、ケース17の開口18a付近に配設される扉部55と、エアバッグカバー54をケース17に組み付ける組付片部58及び組付壁部59と、扉部55周縁における左右両側と上方側とに配設される周縁部60と、から構成されている。
扉部55は、ケース17の開口18aより僅かに大きく形成されて、開口18aを覆う略長方形板状とされている。そして、扉部55は、実施形態では、周囲に、車両後方側から見て略H字形状とされる薄肉の破断予定部56と、上端及び下端に配設される開き時の回転中心となるヒンジ部57と、を配設させて構成され、開き時に、上下両側に開く構成とされている。
周縁部60は、扉部55の左右両側の部位において、扉部55より一段車両前方側に凹むように段差状とされ、ロアパネル14bにおける扉部55の左右に配設される部位を支持して、扉部55とロアパネル14bとの車両後方側の面を略面一とするように、構成されている(図3参照)。
組付片部58は、ケース本体部18の上側壁部20の外周側に隣接して、車両前方側に突出するように配設されるもので、係止爪部38にあわせて、左右方向に沿った4箇所に配設されており、それぞれ、係止爪部38を係止させるための略長方形状に開口した係止穴部58aを備えている。また、各組付片部58は、左右方向の幅寸法を、取付部材32の貫通孔37に挿通可能な寸法に、設定されている。
組付壁部59は、ケース本体部18の下側壁部21の外周側に隣接して、車両前方側に突出するように配設されるもので、係止突起40を係止させるための4個の長方形状に開口した係止穴部59aを、備える構成とされている。
インフレーター64は、図3・5に示すように、軸方向を左右方向に略沿って配設される円柱状とされて、大径部64aと、大径部64aの左右方向の一端側から突設される小径部64bと、を備えて構成されている。小径部64bには、膨張用ガスを吐出可能な多数のガス吐出口64cが、形成されている。実施形態の場合、小径部64bは、大径部64aの左端側に、配設されている。大径部64aにおける右端64e側には、作動信号入力用のリード線67を結線させたコネクタ66を接続させるための接続口部64dが、形成されている。実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、インフレーター64は、右端側の端部64eを、ケース本体部18の右側壁部23から突出させるようにして、本体部18内に収納される構成である。
リテーナ69は、図6・7に示すように、インフレーター64に外装させる略円筒状の板金製の保持部70と、保持部70の軸方向と略直交するように、車両前方側に向かって突設される2つのボルト部75・75と、から構成されている。
保持部70は、軸方向を左右方向に略沿わせた略円筒状とされている。保持部70におけるインフレーター64の後方側に配設される部位には、車両搭載時においてインフレーター64における大径部64aの外周面と当接するように配設される当接部71が、軸方向に沿ってボルト部75に対応した2箇所に、それぞれ、形成されている。各当接部71は、前後方向の断面(保持部70の軸直交方向の断面)において、ボルト部75と対向する車両後端側の部位で、略上下方向に沿うように、保持部70の軸回り方向に沿って配設される2つの当接支持部72を、備えて構成されている(図3・15参照)。各当接支持部72は、保持部70を、インフレーター64側(内周側)に向かって凹ませるようにして形成されるもので、実施形態の場合、保持部70の周方向に沿う断面形状を略半円弧状として、先端面72aを、大径部64aの外周面と当接させる構成とされている。また、保持部70の車両搭載時におけるインフレーター64の前方側であって、ボルト部75・75間となる部位には、ケース本体部18の底壁部29に形成される支持突起30を挿通させるための貫通穴70aが、長手方向を左右方向に沿わせた略長円形状に開口して、形成されている。
また、保持部70における左端近傍部位には、インフレーター64を挿入させた際の挿入方向先端側のインフレーター64の位置決めとなる突起部73が、内周側に突出するように、形成されている(図3参照)。この突起部73は、インフレーター64の大径部64aにおける小径部64b側の先端面64fに当接され、先端面64fの左方向への移動を規制して、リテーナ69内における小径部64b(ガス吐出口64c)の位置を決めるためのものである。
さらに、保持部70における右端側には、後述するインフレーター挿入用の開口スリット88から、リテーナ69をエアバッグ85内に収納させてエアバッグ85を折り畳んだ際に、この開口スリット88から突出するように配設される係止爪部74が、形成されている。係止爪部74は、保持部70の軸直交方向の断面に投影した状態で、ボルト部75と点対称となる位置、実施形態の場合、図3に示すように、保持部70の車両搭載時における後端近傍となる位置において、後方側に突出するとともに先端側を上方に向けるように屈曲された略L字形状とされている。実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、組立作業時において、リテーナ69を内部に収納させた状態で折り畳んだエアバッグ85を、ケース17内に収納させた後に、インフレーター64を、ケース本体部18に形成される挿通孔24aを介して、開口スリット88からエアバッグ85内に挿入させ、リテーナ69の保持部70内に挿入させる構成であり、この係止爪部74は、エアバッグ85内に収納させたリテーナ69の保持部70が、開口スリット88に対して位置がずれることを防止するために、配設されている。特に、実施形態では、係止爪部74が、保持部70の軸直交方向の断面に投影した状態で、ボルト部75と点対称となる位置に配設されていることから、ケース本体部18内に折り畳まれたエアバッグ85を収納させた際に、図8に示すごとく、開口スリット88の前端88a側と後端88c側とが、それぞれ、係止爪部74側とボルト部75側とに保持されることとなり、開口スリット88に対する保持部70の位置を、安定させることができる。
インフレーター64の右端側には、膨張用ガス吐出時におけるインフレーター64のケース17からの抜けを防止する抜け防止部材79が、配設されている。この抜け防止部材79は、ケース本体部18の外周側に配設されるもので、インフレーター64をケース17に固定させるためのリテーナ69のボルト部75とナット76とを使用して、ケース本体部18に固定されることとなる。抜け防止部材79は、図9・11に示すように、上方から見て略L字形状とされるもので、本体部18における底壁部29の外周側(前方側)に配設される固定部80と、固定部80の右端から後方に突出するように配設されるとともに本体部18における右側壁部23の外周側(右方側)に配設される押え部81と、押え部81の先端側に配設されて右側壁部23に係止される係止フック82と、から、構成されている。
固定部80には、左右方向に略沿って配設される長穴状の挿通孔80aが、形成されている。この挿通孔80aは、リテーナ69における右側に配設されるボルト部75Rを挿通させるものである。実施形態の抜け防止部材79では、ケース本体部18への取付時において、係止フック82を右側壁部23に係止させた後に、ボルト部75Rを挿通させる構成であることから、取付作業性を良好にするように、挿通孔80aを、左右方向に沿った長穴状としている。
押え部81は、インフレーター64の軸方向と直交するように配設されて、長手方向を前後方向(ボルト部75の突出方向)に略沿わせた略長方形板状とされている。押え部81の中央付近には、インフレーター64の接続口部64dを突出可能とする開口81aが、形成されている。この開口81aは、長手方向を前後方向に略沿わせた長円状とされており、周縁部分でインフレーター64における端部64eの端面を押え可能とするように、上下方向の開口幅寸法を、大径部64aの外径寸法よりも小さく設定されている。また、押え部81における上下方向側の縁部には、フランジ部81b・81bが、ケース本体部18側に向かって突出するように、配設されている。このフランジ部81b・81bは、実施形態の場合、図12に示すごとく、ケース本体部18側に向かって拡開するように、傾斜して配設されており、ケース本体部18から突出しているインフレーター64の端部64eの上下両側の近傍に配設されて、膨張用ガス吐出時におけるインフレーター64の上下動を抑えるために、配設されている。
係止フック82は、押え部81の上下方向の中央付近から、後方側に向かって突出するように形成されており、実施形態の場合、断面略Z字形状とするように、屈曲しつつ、前後方向に沿って形成されている。係止フック82は、上下方向の幅寸法を狭幅として元部側に配設される首部82aと、上下方向の幅寸法を首部82aより幅広として首部82aの先端側に配設される頭部82bと、を備えて構成されている。実施形態の場合、係止フック82は、首部82aの領域において、一旦ケース本体部18の内方側(左方側)に向かって曲がり、その後、ケースの外方側(右方側)へ向かうように屈曲して、頭部82の先端82cを右方側に向けるように、断面略Z字形状として、構成されている。そして、係止フック82は、ケース本体部18の右側壁部23に形成される挿通孔27から挿入されて、図11の二点鎖線に示すごとく、首部82aを挿通孔27の狭幅部27bに挿入させた状態で、頭部先端82c側を右側壁部23の内周面側に当接可能な構成とされている。挿通孔27は、頭部82bを挿通可能な開口幅寸法を備えた広幅部27aと、首部82aのみを挿通可能な開口幅寸法を備えた狭幅部27bとを備えた横向きの略T字形状とされて、挿通孔27内に挿入されて右側壁部23の内周面側に当接している頭部82bを抜け不能に、構成されている。また、実施形態では、係止フック82は、リテーナ69のボルト部75Rにナット76を締結させた際に、首部82aにおけるケースの外方側(右方側)へ向かうように屈曲した頭部82b側の部位から頭部82bにかけての部位を、本体部18内周側(左方側)に向かって撓ませるようにして、頭部先端82c側を右側壁部23の内周面側に圧接させた状態で、ケース本体部18に係止されることから、車両走行時に頭部82bが右側壁部23に対してぶれて、異音が発生することを、抑えることができる。
エアバッグ85は、実施形態の場合、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されるもので、膨張完了時の形状を、図1・4の二点鎖線に示すように、略長方形板状として、運転者MDの両膝KL・KRを保護可能な左右方向の幅寸法を備えるように、構成されている。実施形態の場合、エアバッグ85は、図13・14に示すごとく、膨張完了時にケース本体部18内に配設される取付部86と、膨張完了時に本体部開口18aから車両後方側に突出して、運転者MDの膝KL・KRを保護可能に配設される保護膨張部91と、を備えて構成されている。
取付部86には、図13に示すように、2つの挿通孔87・87と、開口スリット88及び貫通穴89と、が、形成されている。挿通孔87・87は、リテーナ69の各ボルト部75を挿通させるものである。開口スリット88は、エアバッグ85を単体で平らに展開させた状態では、左右方向に沿った直線状とされるもので(図13参照)、車両搭載時においては、図8に示すごとく、略前後方向に沿って配設されることとなる。そして、リテーナ69を内部に収納させた状態では、リテーナ69の係止爪部74は、開口スリット88の右端(車両搭載時における前端)88aから突出するように、配設されることとなる。また、実施形態の場合、開口スリット88の中央付近には、小径の貫通孔88bが、スリット88と連通して形成されている。この貫通孔88bは、インフレーター64の挿入作業を容易にするために、配設されている。貫通穴89は、ケース本体部18の底壁部29に形成される支持突起30を挿通させるためのもので、挿通孔87・87間において、長手方向を左右方向に沿わせた略長円形状に開口して、形成されている。
実施形態のエアバッグ85では、エアバッグ85内に、2枚のテザー93・94が、それぞれ、左右方向に略沿って配設されている。テザー93は、取付部86と保護膨張部91とを区画するように配設され、テザー94は、保護膨張部91の領域を上下で区画するように、配設されている。各テザー93・94には、膨張用ガスを流通可能な複数のガス流通孔93a・94aが、形成されている。
次に、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sを構成するエアバッグ組付体SAの組み立てについて説明をする。まず、ボルト部75を挿通孔87から突出させせるようにして、リテーナ69を、エアバッグ85内に収納させ、エアバッグ85を、開口スリット88の前端88aからリテーナ69の保持部70に配設される係止爪部74を突出させるようにして、折り畳む。その後、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピング材により、折り畳んだエアバッグ85をくるんでおく。このとき、ボルト部75はラッピング材から突出させ、開口スリット88及び貫通穴89は、ラッピング材から露出させておく。
次いで、折り畳んだエアバッグ85を、ボルト部75を挿通孔29aから突出させるようにして、ケース17内に収納させる。このとき、ケース底壁部29に形成される支持突起30は、エアバッグ85の貫通穴89と、リテーナ69の貫通穴70aとを貫通して、リテーナ69の内周側に突出するように、配置されることとなる。その後、インフレーター64を、ガス吐出口64c側から、ケース17の右側壁部23に形成されている挿通孔24aを介して、開口スリット88を経て、エアバッグ85内(リテーナ69の保持部70内)に挿入させる(図15のA参照)。このとき、大径部64aの先端面64fが、リテーナ69の保持部70に形成される突起部73に当接するまで、インフレーター64を挿入させる。
そして、エアバッグカバー54をケース17に組み付ける。その際、まず、エアバッグカバー54の各組付片部58を、ケース17の各貫通孔37に挿入させ、組付片部58に形成される係止穴部58aに、各係止爪部38を挿入させて、係止穴部50a周縁に係止させる。その後、組付壁部59に形成される各係止穴部59aに、それぞれ、係止突起40を挿入させる。次いで、抜け防止部材79を、ケース17に組み付ける。その際、まず、係止フック82の頭部82bをケース17の右側壁部23に形成される挿通孔27の広幅部27aに挿入させ、首部82aを狭幅部27bに挿通させるようにして、頭部82bを挿通孔27周縁に係止させ、首部付近82a付近を回転中心として固定部80側を回転させるように移動させ、固定部80の挿通孔80aに右側のボルト75Rを挿通させて、抜け防止部材79をケース17の外周側に配置させる。このとき、係止フック82の頭部82bは、先端82cを右側壁部23の内周面側に当接させるようにして、配置されることとなる。なお、この係止フック82の頭部82bは、リテーナ69のボルト部75にナット76を締結させる際に、首部82aにおけるケースの外方側(右方側)へ向かうように屈曲した頭部82b側の部位から頭部82bにかけての部位を、本体部18内周側(左方側)に向かって撓ませるようにして、頭部先端82c側を右側壁部23の内周面側に圧接されることとなる。
その後、ケース17の前方側から、各挿入部52を、組付壁部59から突出している各係止突起40の挿入孔40bに挿入させるとともに、固定部51の各挿通孔51aにボルト部75を挿通させるようにして、押え部材50を配置させる。次いで、ケース17の前方側から、各挿通孔44a・46aにボルト41aを挿通させるようにして、ニーパネル43を構成する右側・左側パネル部44・46を配置させる。その後、ボルト部75及びボルト41aに、それぞれ、ナット42・76を締結させれば、エアバッグ組付体SAを組み立てることができる。
そして、実施形態のエアバッグ組付体SAでは、ナット76の締結時に、図15に示すように、リテーナ69が、インフレーター64に外装された保持部70を、底壁部29側へ移動させることとなる。すなわち、底壁部29に形成される支持突起30が、先端部30aをインフレーター64の外周面に当接されるようにして、インフレーター64を、逆に、車両後方側へ押圧するような態様となる。そして、保持部70に形成される当接部71の各当接支持部72の先端面72aに、インフレーター64が当接され、インフレーター64の車両後方側に配設される4個の当接支持部72の先端面72aと、インフレーター64の車両前方側に配設される1個の支持突起30の先端部30aと、により、インフレーター64が挟持されて、リテーナ69に保持されることとなる。なお、図15では省略されているが、ケース底壁部29とナット76との間には、押え部材50の固定部51や、抜け防止部材79の固定部80が、介在される構成である。
そして、上記のようにして組み立てたエアバッグ組付体SAを、ブラケット4・5・6を利用して、ボディ1側に取付固定し、同時に、抜け防止部材79における押え部81の開口81aから露出しているインフレーター64の接続口部64dに、リード線67を結線させたコネクタ66を接続させる。その後、インパネ14やアンダーカバー15(図1・2参照)を取り付ければ、エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線67を経て、インフレーター64に作動信号が入力されれば、インフレーター64のガス吐出口64cから膨張用ガスが吐出されて、エアバッグ85内に流入することとなる。そして、エアバッグ85は、膨張して、図示しないラッピング材を破断するとともに、エアバッグカバー54の扉部55を押圧し、破断予定部56を破断させることとなる。そして、扉部55が、ヒンジ部57を回転中心として上下に開くこととなり、エアバッグ85が、図1・4の二点鎖線で示すごとく、展開膨張することとなる。
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、インフレーター64及びエアバッグ85をケース17に固定させる際に、エアバッグ85から突出させたリテーナ69のボルト部75を、ケース17の固定壁部としての底壁部29から突出させた後、ボルト部75へのナット76の締結時に、インフレーター64に外装された保持部70を底壁部29側へ移動させて、保持部70に形成される当接部71の当接支持部72と、底壁部29に形成される支持突起30と、により、インフレーター64を、挟持させて保持する構成である。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ85及びリテーナ69をケース17の底壁部29に固定させるナット76の締結作業時に、同時に、インフレーター64を、リテーナ69に保持させることができて、従来必要となっていた、かしめ作業を廃止することができる。その結果、エアバッグ装置Sの組立工数を、低減させることができる。
従って、実施形態のエアバッグ装置Sでは、かしめ作業を不要として、インフレーター64をリテーナ69に保持させることができて、組立工数を低減させることができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、リテーナ69をケース17に固定させる際に、同時に、インフレーター64をリテーナ69に保持させる構成である。特に、実施形態のエアバッグ装置Sでは、上述したごとく、リテーナ69のみを内部に収納させて折り畳んだエアバッグ85を、ケース17内に収納させた後に、インフレーター64を、エアバッグ85の開口スリット88を経てリテーナ69内に挿入させるようにして、エアバッグ装置Sを組み立てる構成であり、リテーナ69を内蔵させたエアバッグ85とケース17とをアッセンブリー化しておき、その後、別の場所でインフレーター64のみの組付作業を行なうことも可能となる。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Sでは、リテーナ69の保持部60に形成される当接部71の当接支持部72を、保持部70の軸直交方向の断面において、ボルト部75・75と対向する部位の2箇所に、それぞれ、配設させている構成である。そのため、インフレーター64が、保持部70における軸直交方向の断面において、インフレーター64の車両後方側において軸回り方向に沿って配設される2つの当接支持部72・72と、インフレーター64の車両前方側に配設される支持突起30と、により保持されることとなり、インフレーター64を、軸回り方向に沿った3点で支持することができることから、インフレーター64をリテーナ69により安定して保持することができる。なお、このような点を考慮しなければ、当接部を、保持部の軸直交方向の断面において、一箇所のみに、当接支持部を配設させた構成として、インフレーターを、軸回り方向に沿って2点で支持する構成としてもよい。また、逆に、支持突起を軸回り方向に沿って2つ配設させ、2つの支持突起と1つの当接支持部とにより、インフレーターを保持させる構成としてもよい。このような構成とした場合にも、インフレーターは、軸周り方向に沿った3点で支持されることとなり、インフレーターをリテーナにより安定して支持することができる。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Sでは、リテーナ69のボルト部75を、保持部70の軸方向に沿った2箇所に配設させており、ケース底壁部29に形成される支持突起30を、ボルト部75・75を挿通させるための挿通孔29a・29aの間となる位置に、配設させる構成である。そのため、エアバッグ組付体SAの組立作業時において、リテーナ69のみを内部に収納させて折り畳んだエアバッグ85を、ケース17内に収納させる場合等に、エアバッグ85に対して、2本のボルト部75・75を挿通させたリテーナ69が、位置を安定させており、ボルト部75を底壁部29から突出させる作業を、容易に行なうことができて、好ましい。勿論、このような点を考慮しなければ、ボルト部を、一箇所のみに配設させる構成としてもよい。
なお、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ85に、ケース底壁部29に形成される支持突起30を挿通可能な貫通穴89を配設させている構成である。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Sでは、支持突起30が、エアバッグ85を構成する基布を介在させず、直接、インフレーター64の外周面と当接されることから、エアバッグ85を構成する基布の経年変化の影響を受けることなく、ナット76の締付力を安定させることができて、リテーナ69により、インフレーター64を安定して保持することができる。勿論、このような点を考慮しなければ、エアバッグ85に貫通穴89を形成せず、支持突起30とインフレーター64との間に、エアバッグ85を構成する基布を介在させる構成としてもよい。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ85が、ナット76の締結時にケース底壁部29とリテーナ69の保持部70との間で締め付けられないように、ナット76の締結時におけるケース底壁部29と保持部70との間の隙間H0を、エアバッグ85を構成する基布の厚さ寸法t1以上とするように、設定している。具体的には、実施形態の場合、ケース底壁部29と保持部70との間の隙間H0は、基布の厚さ寸法t1よりも大きく設定されて、ナット76締結時に、エアバッグ85とケース底壁部29(あるいは保持部70)との間に隙間H1を生じさせるように、設定されている(図3参照)。ナット76の締結力が、エアバッグ85を構成する基布の経年変化からの影響を極力受けないためには、このような構成とすることが好ましい。なお、実施形態の場合、ナット76締結時において、エアバッグ85とケース底壁部29(あるいは保持部70)との間に、隙間H1が形成されているが、ケース底壁部29と保持部70との間の隙間H0をエアバッグ85を構成する基布の厚さ寸法t1と略同一に設定し、ナット76締結時に、エアバッグ85とケース底壁部29(あるいは保持部70)との間に、隙間を生じさせないように、構成してもよい。そして、このような構成では、エアバッグ34は、リテーナ69の保持部70におけるボルト部75の周縁となる部位で、リテーナ69に保持されて、ケース本体部18に固定されることとなる。
本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。 同実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大断面図である。 図2のIII−III部位の概略断面図である。 同実施形態の膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。 同実施形態で使用するケース、エアバッグカバー、ニーパネル、インフレーター、リテーナ、押え部材、及び、抜け防止部材の車両前方側からの分解斜視図である。 同実施形態で使用するリテーナを車両前方側から見た斜視図である。 同実施形態で使用するリテーナを、車両後方側を上方側に向けた状態の斜視図である。 リテーナを内部に収納させて折り畳んだエアバッグを、ケース内に収納した状態を示すケースの部分拡大側面図であり、ケースを右側から見た状態の図である。 同実施形態で使用するケースの本体部と抜け防止部材とを示す分解斜視図である。 ケースに収納されたエアバッグに、インフレーターを収納し、抜け防止部材を取り付けた状態を示すケースの部分拡大側面図であり、ケースを右側から見た状態の図である。 同実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、抜け防止部材付近を示す部分拡大断面図であり、水平方向に沿った横断面を示す図である。 同実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、抜け防止部材付近を示す部分拡大断面図であり、車両の上下方向に沿った縦断面を示す図である。 同実施形態で使用するエアバッグの背面図である。 図13のXIV−XIV部位の概略拡大断面図である。 同実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、ケースから突出しているリテーナのボルト部へのナットの締結作業工程を示す部分拡大概略断面図である。
符号の説明
17…ケース、
29…底壁部(固定壁部)
29a…挿通孔、
30…支持突起、
54…エアバッグカバー、
64…インフレーター、
69…リテーナ、
70…保持部、
70a…貫通穴、
71…当接部、
72…本体部、
75…ボルト部、
76…ナット、
85…エアバッグ、
K(KL・KR)…膝、
MD…運転者(乗員)、
S…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 折り畳まれて収納されるエアバッグと、該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、前記エアバッグと前記インフレーターとを収納する板金製のケースと、から構成されるとともに、
    前記インフレーターが、略円柱状とされて、外装させたリテーナに保持される構成とされ、
    前記リテーナが、
    前記インフレーターに外装させる略円筒状の板金製の保持部と、該保持部の軸方向と略直交するように突設されるボルト部と、を、備えて構成され、
    前記保持部を前記エアバッグ内に収納させた状態で前記エアバッグから突出させた前記ボルト部を、前記ケースの固定壁部から突出させ、ナットを締結させることにより、前記エアバッグと前記インフレーターとを前記固定壁部に固定させる構成のエアバッグ装置であって、
    前記固定壁部における前記ボルト部を挿通させる挿通孔の配置位置から前記インフレーターの軸方向に沿ってずれた位置に、前記ボルト部の突出方向に略沿って、前記インフレーター側に向かって突設される支持突起が、形成され、
    前記リテーナが、前記ナットの締結時に、前記インフレーターに外装された前記保持部を、前記固定壁部側へ移動させて、前記保持部における前記インフレーターに当接させる当接部と、前記インフレーターに当接される前記支持突起と、により、前記インフレーターを挟持して保持する構成とされ
    前記当接部が、前記保持部の軸直交方向の断面において、前記ボルト部と対向する部位の2箇所に、配設されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記ボルト部が、前記保持部の軸方向に沿った2箇所に配設され、
    前記支持突起が、前記ボルト部を挿通させるための挿通孔の間となる位置に、配設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
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