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JP4459504B2 - データサーバ - Google Patents

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JP4459504B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、監視対象となるデータ処理システムやデータ処理装置のリアルタイムの状態を表す状態データを管理し、遠隔表示システムからのデータ取得要求を受けるとその状態データを遠隔表示システムに返すデータサーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図24は特開2000−163122公報「監視制御用計算機組込型データ管理装置」に記載された従来の複数の監視制御装置からなる監視制御システムの概略構成を示す図である。図において、2a1は監視制御用計算機、S1は制御対象設備・機器、4a1は遠隔端末、3は汎用ネットワークである。5a1はデータ管理装置で、その構成で、10はデータ処理部、11は状態データを保持する共有メモリ、12は入出力部である。遠隔端末4a1内において、B1はブラウザ機能である。
次に、動作について説明する。
遠隔端末4a1は汎用ネットワーク3を通じてデータ伝送要求を往診し、入出力部12は当該伝送要求に対応する状態データを共有メモリ11から読み出して汎用ネットワーク3を介して遠隔端末4a1へ出力する。
この監視制御システムにおいて、監視制御用計算機2a1は、遠隔端末4a1からの要求を受けると制御対象設備・機器S1の状態データを返すデータサーバに相当するが、状態データが共有メモリ11にマッピングされており、状態データの加工や関連付けを行うことができない。
【0003】
図25は図24に記載された従来の監視制御システムの内部構成を示すブロック図である。図において、35はインタフェースプログラム、35aは遠隔端末インタフェース部、35bは共有メモリデータ設定・取得部、35cはファイルデータ設定・取得部、51は画面データベース記憶部である。
ここではインタフェースプログラム35はオブジェクト指向プログラミング言語Java(登録商標)で記述されたオブジェクトで構成されている。しかし、インタフェースプログラム35は共有メモリ11への入出力機能をオブジェクトで実現しているだけであり、状態データの加工や関連付けを行うことはできない。インタフェースプログラム35を構成するオブジェクトにデータ加工を行う機能を持たせることは容易であるが、このデータ加工機能を持たせたオブジェクトからデータ加工結果を取り出す手段は必ずしも明白でない。
【0004】
図26は特開平8−77119号公報「サービス処理機能監視方法及びその方法」に記載された従来のサービス処理機能監視装置の概略構成を示すブロック図である。図において、301〜305はサービス処理機能の構成要素としてのオブジェクトインスタンス(OI)、200〜204はオブジェクトインスタンスの動作正常性の監視を行うOI監視オブジェクト(OIM)である。16はOI管理システム、16aはOI運用データ管理機能、17は通信サービス管理者、18はサービス管理システム、19,20はサービス処理ノード、13,14はサービス実行制御装置である。
このサービス処理装置のサービス処理機能監視方法は、OI管理システム16の管理の基で、オブジェクトインスタンスがメッセージを交信し合い、オブジェクトインスタンス群として所望の処理機能を実現するオブジェクト指向ソフトウェアを用い、計算や通信サービスを実現する。
【0005】
次に動作について説明する。
OI監視オブジェクト200〜204は、オブジェクトインスタンス301〜305に関する異状を検知すると、当該オブジェクトインスタンスについて異常診断試験を行う。診断結果をOI管理システム16に通知し、OI管理システム16はこれら診断結果に基づいてサービス運用管理を行う。
このサービス処理機能監視方法では、メッセージを交信し合うオブジェクトインスタンス群にて所望のサービス機能を実現し、OI監視オブジェクトによりオブジェクトインスタンスの状態を監視し、OI管理システム16にて監視結果を集約してサービス運用管理を行うという特徴がある。遠隔表示システムとして、OI管理システム16が、データサーバの役割を担うOI監視オブジェクト群を通じて、オブジェクトインスタンスの内部データを取得する。しかし、この従来の方法においては、OI管理システム16が収集できるデータは、OI監視オブジェクトが出力する診断データに限られており、必要に応じてオブジェクトインスタンスやOI監視オブジェクトの内部データを取得することができないという問題点がある。また別の問題として、OI監視オブジェクトからOI管理システム16へ向けて一方的に異常診断結果を送るだけでなく、OI管理システム16が任意のタイミングで、例えば周期的に、あるいはオブジェクトインスタンスで任意のイベントが発生したときに、データを取得できることが望ましい。
【0006】
図27は特開平6−195241号公報「実時間監視・表示方法及びそれを利用したコンピュータシステム」に記載された従来の実時間監視・表示システムを示すブロック図である。図において、10,14,18はそれぞれオブジェクトA,B,C、52は表オブジェクトである。32はCRT表示装置、34はマウス、36はキーボード、38は型情報レジストリ、44はデータ解析システム、46は総称図形表示作成システム、48は総称データ捕獲システム、50は名前レジストリである。
ここで、総称データ捕獲システム48は、型情報レジストリ38および名前レジストリ50を利用して、指定されたオブジェクトA10の性能データあるいはその他のデータを捕獲する手段である。この技術は、システム中のオブジェクトについて事前の知識がないときに、オブジェクトの性能特性を監視し且つ表示するための試みがなされるようなオブジェクト指向、分散型コンピュータシステムで現れる問題を対象にしている。
【0007】
次に動作について説明する。
ユーザは、総称データ捕獲システム48およびCRT表示装置32に接続されているマウス34あるいはキーボード36を用いてオブジェクトの名前を指定することにより、ターゲットオブジェクトを選択する。総称データ捕獲システム48は、オブジェクトの参照を見出すために名前レジストリ50に問い合わせ、続いてターゲットオブジェクトのオブジェクト型を確認するために型情報レジストリ38に問い合わせ、監視方法40を呼び出すことで結果42を得る。さらに、総称データ捕獲システム48は周期的に監視方法40を呼び出すことで、結果42の取得を続ける。
しかしこの方法では、名前レジストリ50に登録されていないオブジェクトについては結果42を得ることができず、オブジェクトのデータの変更を監視するためには総称データ捕獲システム48が周期的に監視方法40を呼び出し続けなければならず、オブジェクトの構造は扱えないという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデータサーバは、以上のように構成されているので、遠隔表示システムがデータ処理システム/装置の状態データを取得するためにデータ処理システム/装置固有の入出力機能を遠隔表示システムに組み込んでいたため、データ処理システム/装置ごとに固有の遠隔表示システムを開発しなければならなかった。また、データ処理システム/装置の入出力機能が変更されると遠隔表示システムの入出力機能も変更しなければならず、手間がかかるという問題があった。
【0009】
従来のデータサーバにおける別の課題として、遠隔表示システムが取得できる状態データは、データ処理システム/装置で予め決められた状態データに限られていることが挙げられる。そのため、データ処理システム/装置内で行われる処理の途中結果の状態データなどを取得できず、これを変更するためにはデータ処理システム/装置の入出力機能を変更しなければならないという問題があった。さらに別の課題として、従来のデータサーバでは、状態データ間の関連付け、状態データと別のデータ処理システムの状態データやデータベースのデータとの関連付けなどが困難なことが挙げられる。そのため、関連付けによる有効な情報を扱うことができないという問題があった。
【0010】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、データ処理システム/装置の変更、およびデータ処理システム/装置の入出力機能の変更に対して影響を受けない汎用の遠隔表示システムを実現可能とするデータサーバを得ることを目的とする。
また、この発明は、データ処理システム/装置の変更を行うことなく、遠隔表示システムが、データ処理の途中結果など、データ処理システム/装置の入出力機能が対応していない状態データをも取得可能とするデータサーバを得ることを目的とする。
【0011】
さらに、この発明は、遠隔表示システムが状態データを取得するタイミングを制御できるようにし、また、遠隔表示システムが予めデータ処理システム/装置の状態データの一覧など、状態データの構成情報を読み込んでから起動しなくとも、起動中に状態データを取得することができるデータサーバを得ることを目的とする。
さらに、この発明は、データ処理システム/装置の変更を行うことなくWebブラウザなどの標準のツールから状態データの取得を可能とするデータサーバを得ることを目的とする。
さらにまた、この発明は、状態データ間の関連付けや状態データとデータベースなどの他のシステムが扱うデータとの関連付けを可能とするデータサーバを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデータサーバは、監視対象となるデータ処理システム/装置のリアルタイムの状態を表す状態データを管理し、遠隔表示システムからデータ取得要求を受けたときに状態データを遠隔表示システムに返すデータサーバにおいて、状態データの処理機能を有し、状態データ又はその処理データを自己の属性データとして保持する複数のオブジェクトのうち任意オブジェクトの任意属性データを取得または設定する属性データ入出力手段と、オブジェクトを木構造により管理し、木構造における各オブジェクトを特定するオブジェクト識別子に基づいて、木構造からオブジェクトを検索するオブジェクト構造管理手段と、状態データに変更があった場合、この変更に関連するオブジェクト識別子と属性名称を決定し、決定されたオブジェクト識別子を用いてオブジェクト構造管理手段にオブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの属性データを属性データ入出力手段を用いて変更があった状態データで更新し、遠隔表示システムから属性データ取得要求を受け取った場合、属性データ取得要求に含まれるオブジェクト識別子に基づいてオブジェクト構造管理手段にオブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの属性データを属性データ入出力手段を用いて取得して遠隔表示システムに返す入出力管理手段と、任意のオブジェクトから属性データを受け取ったときに、関連するオブジェクト識別子と属性名称を決定し、決定されたオブジェクト識別子に基づいてオブジェクト構造管理手段によりオブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの一部あるいは全ての属性データを属性データ入出力手段により更新させ、遠隔表示システムから入出力管理手段が属性データ取得要求を受けたときに、属性データ取得要求を記憶しておき、オブジェクトから属性データが入力されると記憶されていた属性データ取得要求を検索し、検索された関連する属性データ取得要求に対応する属性データを入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返す属性データ伝播手段を備えるものである。
【0013】
この発明に係るデータサーバは、複数のデータ処理システム/装置に対応して設けられ複数のデータ処理システム/装置からの各状態データをそれぞれが解釈して取得し入出力管理手段に渡す複数の状態データ解釈手段を備えたものである。
【0014】
この発明に係るデータサーバは、データ処理システム/装置に対して置き換え可能に設けられデータ処理システム/装置からの状態データを解釈して取得し入出力管理手段に渡す状態データ解釈手段を備えたものである。
【0016】
この発明に係るデータサーバは、オブジェクト構造管理手段が、物理的なオブジェクト構造を管理し、遠隔表示システムから入出力管理手段が構造データ取得要求を受け取ったときに、構造データ取得要求に含まれるオブジェクト識別子をオブジェクト構造管理手段を介して受けて物理的なオブジェクト構造をたどりながらオブジェクトを検索し、検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返すオブジェクト構造取得手段を備えたものである。
【0017】
この発明に係るデータサーバは、遠隔表示システムから入出力管理手段がデータ処理システム/装置に対する専用の状態データ取得要求あるいは汎用のデータ取得要求を受け取ったときに、専用の状態データ取得要求を属性データ取得要求に変換し、また汎用のデータ取得要求を属性データ取得要求あるいは構造データ取得要求に変換するそれぞれの要求変換手段を備え、変換された属性データ取得要求に対しては、オブジェクト構造管理手段がオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段により検索されたオブジェクトの属性データを取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返し、変換された構造データ取得要求に対しては、オブジェクト構造管理手段がオブジェクトを検索し、オブジェクト構造取得手段により検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返すようにしたものである。
【0018】
この発明に係るデータサーバは、オブジェクト構造管理手段は、物理的なオブジェクト構造と共に、複数の論理的なオブジェクト構造を管理し、オブジェクト識別子を受け取ったときには物理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、論理的なオブジェクト識別子を受け取ったときには論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索するようにしたものである。
【0019】
この発明に係るデータサーバは、遠隔表示システムから入出力管理手段が論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求を受け取ったとき、オブジェクト構造管理手段が論理的なオブジェクト識別子を受けて論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段が検索されたオブジェクトの属性データを取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返し、また遠隔表示システムから入出力管理手段が論理的なオブジェクト識別子を持つ構造データ取得要求を受け取ったときに、オブジェクト構造管理手段が論理的なオブジェクト識別子を受けて論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、オブジェクト構造取得手段が検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して遠隔表示システムに返すようにしたものである。
【0020】
この発明に係るデータサーバは、遠隔表示システムから入出力管理手段がデータ処理システム/装置に対する専用の状態データ取得要求を受け取ったとき、要求変換手段が専用の状態データ取得要求を論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求に変換し、オブジェクト構造管理手段が変換された論理的なオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段が検索されたオブジェクトの属性データを取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返し、また遠隔表示システムから入出力管理手段が汎用のデータ取得要求を受け取ったとき、要求変換手段がその汎用のデータ取得要求を論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求または論理的なオブジェクト識別子を持つ構造データ取得要求に変換し、変換された論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求に対しては、オブジェクト構造管理手段が論理的なオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段が検索されたオブジェクトの属性データを取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返し、他方、変換された論理的なオブジェクト識別子を持つ構造データ取得要求に対しては、オブジェクト構造管理手段が論理的なオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索し、オブジェクト構造取得手段が検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返すようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の各形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1によるデータサーバの概略構成を示すブロック図である。図において、1はデータ処理システム/装置、2は入出力管理手段である。データ処理システム/装置1は状態データに変更があると、入出力管理手段2に状態データを送る。5a,5b,5cはオブジェクトである。ここでは、5a,5b,5cという3個のオブジェクトを例示したが、その数は制限されるものではない。この発明の理解を助けるために、ここでは一つのオブジェクト5aに着目して説明する。オブジェクト5aはデータ処理システム/装置1の状態データを属性データとして保有する。3は属性データ入出力手段で、入出力管理手段2が属性データ設定要求を送るとオブジェクト5aの属性データを設定する手段である。また、属性データ入出力手段3は、入出力管理手段2が属性データ取得要求(図示されていない)を送るとオブジェクト5aの属性データを取得する手段である。4はオブジェクト検索要求を受け取るとオブジェクトポインタを返すオブジェクト構造管理手段である。オブジェクトポインタは、プログラムがオブジェクトのメソッドを呼び出すために用いる参照である。6は遠隔表示システムで、入出力管理手段2に属性データ取得要求を送り、オブジェクト5aの属性データを取得する手段である。
【0022】
次に、動作について説明する。
ここで示されたサーバの動作としては、大きく分けて、オブジェクトの属性データを設定することと、オブジェクトから属性データを取得することが挙げられる。図2はこの実施の形態1に係るデータサーバの属性データ設定動作を説明するためのフローチャートである。
データ処理システム/装置1から状態データが送られてくると、入出力管理手段2で状態データの受信処理が行われる(ステップST201)。次に、状態データを受信したかどうかの判定が行われる(ステップST202)。
【0023】
状態データを受信した場合、オブジェクト識別子検索処理が行われる(ステップST203)。入出力管理手段2内に、例えば図3に示すような状態データ管理テーブル12を設けておく。ステップST203において、入出力管理手段2は、状態データの識別子をキーとしてこの状態データ管理テーブル12を検索することにより、オブジェクト5aのオブジェクト識別子と属性名称を取得する。次に、受信した状態データに対応するオブジェクト識別子が存在したかどうかの判定が行われる(ステップST204)。
該当するオブジェクト識別子が存在した場合、オブジェクト検索処理が行われる(ステップST205)。このオブジェクト検索処理は、例えば入出力管理手段2がオブジェクト構造管理手段4にオブジェクト検索要求を送り、オブジェクト構造管理手段4がオブジェクトポインタを返すことである。このオブジェクト検索要求には、例えばオブジェクト5aのオブジェクト識別子と属性名称が含まれており、オブジェクト構造管理手段4はそのオブジェクト識別子に基づいてオブジェクト5aを検索し、オブジェクトポインタを返す。
【0024】
入出力管理手段2がオブジェクトポインタを受け取ると、次に属性データ設定処理が実行される(ステップST206)。この場合の属性データ設定処理は、入出力管理手段2が属性データ入出力手段3に属性データ設定要求を送り、属性データ入出力手段3はオブジェクト5aの属性データを状態データで更新することである。そのために属性データ設定要求は、例えばオブジェクト5aのオブジェクトポインタと属性名称と状態データとを含んでいる。
この場合の属性データ入出力手段3の具体的動作は、例えば次のようにして行われる。動的なメソッド呼び出しが可能なプログラミング言語Java(登録商標)を用いた場合、属性名称から属性データ更新メソッドの名称を生成する簡単な規則、例えば属性名称の前に「set」という文字列を追加したものがメソッド名称などとすることが決められる。そして、オブジェクトポインタからオブジェクトのクラス定義を取得し、そのクラス定義とメソッド名称とからメソッドオブジェクトを取得する。次に取得したメソッドオブジェクトに前述のオブジェクトポインタと状態データを与えて実行する。
【0025】
図4はこの実施の形態1に係るデータサーバの属性データ取得動作を説明するためのフローチャートである。
遠隔表示システム6から属性データ取得要求があった場合、その属性データ取得要求は入出力管理手段2で受信処理される(ステップST401)。次に、属性データ取得要求を受信したかどうかの判定が行われる(ステップST402)。属性データ取得要求を受信している場合、要求解析処理が行われ(ステップST403)、受信した属性データ取得要求からオブジェクト識別子と属性名称が取得される。次に、オブジェクト検索処理が行われる(ステップST404)。このオブジェクト検索処理は、入出力管理手段2がオブジェクト構造管理手段4にオブジェクト検索要求を渡し、これを受けたオブジェクト構造管理手段4がオブジェクトポインタを入出力管理手段2に返すことである。そのためにオブジェクト検索要求は、例えばオブジェクト識別子と属性名称を含んでいる。
【0026】
入出力管理手段2がオブジェクトポインタを受け取ると、次に属性データ取得処理が実行される(ステップST405)。この属性データ取得処理は、例えば入出力管理手段2が属性データ入出力手段3に属性データ取得要求を渡すと、属性データ入出力手段3がオブジェクト5aの属性データを取得して入出力管理手段2に返すことである。この属性データを受け取ると、入出力管理手段2はそれを遠隔表示システム6に返す。ここで、属性データ取得要求は、例えばオブジェクト識別子と属性名称を含んでいる。
この場合の属性データ入出力手段3の具体的動作は、例えば次のようにして行われる。動的なメソッド呼び出しが可能なプログラミング言語Java(登録商標)を用いた場合、属性名称から属性データ取得メソッドの名称を生成する簡単な規則、例えば属性名称の前に「get」という文字列を追加したものをメソッド名称などとすることが決められる。そして、オブジェクトポインタからオブジェクトのクラス定義を取得し、クラス定義とメソッド名称とからメソッドオブジェクトを取得する。次にそのメソッドオブジェクトにオブジェクトポインタを与えて実行する。
【0027】
以上のように、この実施の形態1によれば、データサーバは、データ処理システム/装置1の状態データを自己(オブジェクト)の属性データとして保持する複数のオブジェクト5a,5b,5cと、属性データ入出力手段3と、オブジェクト構造管理手段4と、入出力管理手段2とで構成され、データ処理システム/装置1の状態データに変更があった場合、入出力管理手段2がオブジェクト構造管理手段4にオブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの属性データを属性データ入出力手段3により更新するようにしており、また遠隔表示システム6から属性データ取得要求を受け取った場合、入出力管理手段2がオブジェクト構造管理手段4にオブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの属性データを属性データ入出力手段3により取得して遠隔表示システム6に返すようにしたものである。したがって、データ処理システム/装置1の状態データがオブジェクトの属性データに設定されているため、遠隔表示システム6は属性データ取得要求を入出力管理手段2に送ることによりデータ処理システム/装置1の状態データを取得でき、データ処理システム/装置1の変更やその入出力機能の変更に影響を受けない遠隔表示システム6を実現できるという効果が得られる。
【0028】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係るデータサーバの入出力管理手段の一部構成を示すブロック図で、図において、図1と同一または相当する部分には同一符号を付す。14a,14b,14cは状態データ解釈手段である。また、1a,1b,1cはデータ処理システム/装置である。状態データ解釈手段14a,14b,14cのそれぞれは、データ処理システム/装置1a,1b,1cのそれぞれに対応するものである。すなわち、状態データ解釈手段は、データ処理システム/装置の種類、個数に応じて適当数が配置される。
【0029】
データ処理システム/装置1aの状態データに変更が起きた場合、状態データ解釈手段14aはその状態データを取得し、データ処理システム/装置1aの状態データを解釈し入出力管理手段2に渡す。また、データ処理システム/装置1bあるいは1cの状態データについては、それぞれに対応した状態データ解釈手段14bまたは14cが準備されており、各状態データが取得され、入出力管理手段2に渡すように動作する。
このように、データ処理システム/装置の種類、個数に応じた複数の状態データ解釈手段を予め入出力管理手段2に設けておくようにしている。したがって、サーバに接続するデータ処理システム/装置の数、種類に変更があっても、それらの変更に伴って替わる状態データの入力個数や種類に対応して入出力管理手段2が受信処理を行うことができる。例えば、今まで接続されていたデータ処理システム/装置1aの代わりにデータ処理システム/装置1bを接続するといったようなシステムや装置自体の変更を行う場合、状態データ解釈手段14bに接続すればよい。また、データ処理システム/装置1aの入出力機能の変更に際しては、状態データ解釈手段14aのみを他のものに変更するようにすればよい。
【0030】
以上のように、実施の形態2によれば、予め決められたデータ処理システム/装置1a,1b,1cの状態データのそれぞれを解釈し取得する個々の状態データ解釈手段14a,14b,14cを設け、データ処理システム/装置1a,1b,1cのいずれか(例えばデータ処理システム/装置1a)で状態データに変更があった場合、対応する状態データ解釈手段(例、14a)がそのデータ処理システム/装置(例、1a)から変更があった状態データを取得して入出力管理手段2に渡すようにしたものである。したがって、入力側の変更要因に対応して課せられるデータサーバ側の変更条件を入出力管理手段2の内部の状態データ解釈手段14a,14b,14cに局所化して対処するようにしたので、データ処理システム/装置の変更やその入出力機能の変更に対しては、状態データ解釈手段14a,14b,14cを切り替えるか、または他のものに置き換えることだけで対応できる効果が得られる。また、データ処理システム/装置が新規に追加されたときには、それに対応した新たな状態データ解釈手段を増設するという入出力管理手段2の内部の変更のみで対処できる効果が得られる。さらに遠隔表示システム6にて、複数の異なるデータ処理システム/装置14a,14b,14cからの各状態データ取得を可能とし、入出力管理手段2への属性データ取得要求という一種類の要求によりそれらすべての状態データ取得も行える効果が得られる。
【0031】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3に係るデータサーバの属性データ伝播手段を示すブロック図で、図において、図1と同一または相当する部分には同一符号を付す。この実施の形態3では、2つのオブジェクト5a,5bに着目して説明する。
15は属性データ伝播手段で、或るオブジェクトから属性データ変更通知を受け取ると、属性データ入出力手段3に属性データ設定要求を送る手段である。ここで、オブジェクト5aの属性データがオブジェクト5bの属性データに設定される場合を例として挙げると、上述の属性データ変更通知は、オブジェクト5aのオブジェクト識別子と属性名称と属性データを含み、属性データ設定要求は、オブジェクト5bのオブジェクトポインタと属性名称と属性データを含むことになる。
16は属性データ関連テーブルである。属性データ伝播手段15は、属性データ変更通知を受けたとき、この属性データ関連テーブル16の内容を参照して、オブジェクト識別子と属性名称を決定する。属性データ伝播手段15は、オブジェクト構造管理手段4に対してオブジェクト検索要求を送り、オブジェクトポインタを得る。このオブジェクト検索要求は、属性データ伝播手段15が属性データ関連テーブル16を検索して決定したオブジェクト識別子を含んでいる。
【0032】
図7はこの発明の実施の形態3に係るデータサーバの属性データ伝播手順を示すフローチャートである。ここでは、オブジェクト5aの属性データがオブジェクト5bの属性データに設定される動作について説明する。
まず、データ加工処理のタイミングかどうかの判定が行われる(ステップST701)。この判定を行う時期は、例えば、オブジェクト5aの属性データが設定されたとき、または予めオブジェクト5aに予め登録されている時刻が来たとき、あるいはオブジェクト5aに予め設定されている任意の判定条件が真となったときである。データ加工処理のタイミングであると判定されると、データ加工処理が行われる(ステップST702)。このデータ加工処理としてはオブジェクト5aが持つ任意の処理であればよいが、次のような幾つかの例が挙げられる。属性データが或る数値で表されているとした場合に、その数値に単位変換を施すこと、その数値がオブジェクト5aに予め設定されている上下限値の間に収まっていることを判定してフラグを更新すること、オブジェクト5aが持つ別の属性データ(図示されていない)との間で任意の演算を行った結果をオブジェクト5aが持つさらに別の属性データ(図示されていない)に設定すること、属性データをデータベースに保存することなどである。
【0033】
次に、オブジェクト5aにおいて出力するデータが存在するかどうかの判定が行われる(ステップST703)。出力するデータが存在したならば、属性データ変更通知処理が行われる(ステップST704)。この属性データ変更通知処理では、オブジェクト5aが属性データ伝播手段15に属性データ変更通知を送る。この属性データ変更通知は、オブジェクト5aのオブジェクト識別子と属性名称と属性データを含んでいる。属性データ変更通知処理が行われると、次に属性データ取得要求が記憶されているかどうかの判定が行われる(ステップST705)。この判定では、具体的には、記憶されている全ての属性データ取得要求について検索し、各属性データ取得要求に含まれるオブジェクト識別子と属性名称の対が、属性データ変更通知に含まれるオブジェクト識別子と属性名称の対と等しいかどうかを調べる。両者が等しければ、等しいとされた属性データ取得要求は有効と判定され、属性データ出力処理が実行される。有効と判定された属性データ取得要求を送って来た遠隔表示システム6に対して属性データが返される(ステップST706)。
【0034】
次に、関連属性データ検索処理が行われる(ステップST707)。具体的には、属性データ変更通知について次のような検索処理がなされる。属性データ伝播手段15は属性データ関連テーブル16の内容を参照し、属性データ変更通知に含まれるオブジェクト5aのオブジェクト識別子と属性名称を検索する。そのために、例えば図8に示すような属性データ関連テーブル16が設けられる。属性データ変更通知がオブジェクト5aのオブジェクト識別子16aと属性名称16bを含むとき、属性データ伝播手段15は、オブジェクト識別子16aと属性名称16bをキーにして属性データ関連テーブル16を検索し、オブジェクト識別子16cと属性名称16dを抽出する。ここでは、例えばオブジェクト識別子16cはオブジェクト5bのオブジェクト識別子であり、属性名称16dはオブジェクト5bが持つ属性データの属性名称である。次に属性データ伝播手段15は、オブジェクト構造管理手段4にオブジェクト検索要求を送り、その中に含まれるオブジェクト識別子16cに基づいてオブジェクトポインタを取得する。
【0035】
次に、関連属性データ設定処理が行われる(ステップST708)。属性データ伝播手段15は、属性データ入出力手段3に属性データ設定要求を送り、属性データ入出力手段3はこれを処理してオブジェクトの属性データを設定する。例えば、ステップST707でオブジェクト識別子16cと属性名称16dが検索されたならば、属性データ設定要求は、オブジェクト識別子16cに基づいて検索されたオブジェクトポインタと属性名称16dと属性データ変更通知に含まれていた属性データを含む。この場合の属性データ入出力手段3の具体的な動作例は次のようになる。動的なメソッド呼び出しが可能なプログラミング言語Java(登録商標)を用いた場合、属性名称16dから属性データを更新するためのメソッド名称を生成する簡単な規則、例えば属性名称16dの前に「set」という文字列を追加したものをメソッド名称などとすることが決められる。そして、オブジェクトポインタからオブジェクトのクラス定義を取得し、そのクラス定義とメソッド名称からメソッドオブジェクトを取得し、そのメソッドオブジェクトに前述のオブジェクトポインタと属性データを与えて実行することである。
【0036】
図9はこの発明の実施の形態3に係るデータサーバの要求記憶手順を示すフローチャートである。ここでは、入出力管理手段2が遠隔表示システム6から受け取った属性データ取得要求を処理し、オブジェクトの属性データを遠隔表示システム6に返すと共に、属性データ取得要求を記憶させる動作について説明する。入出力管理手段2が遠隔表示システム6から属性データ取得要求を受け取るとその受信処理が行われ(ステップST801)、属性データ取得要求を受信したかどうかの判定が行われる(ステップST802)。属性データ取得要求を受信した場合、要求解析処理が行われ、属性データ取得要求からオブジェクト識別子と属性名称が取得される(ステップST803)。
【0037】
次に、ステップST803で取得されたオブジェクト識別子と属性名称を記憶する要求記憶処理が行われる(ステップST804)。要求記憶処理が済むと、オブジェクト検索処理が行われる(ステップST805)。ここでは、入出力管理手段2がオブジェクト構造管理手段4にオブジェクト検索要求を渡し、オブジェクト構造管理手段4がオブジェクトポインタを入出力管理手段2に返す。このオブジェクト検索要求は、例えばオブジェクト識別子と属性名称を含む。
入出力管理手段2がオブジェクトポインタを受け取ると、属性データ取得処理が実行される(ステップST806)。ここでは、例えば入出力管理手段2が属性データ入出力手段3に属性データ取得要求を渡すと、属性データ入出力手段3はオブジェクトの属性データを取得して入出力管理手段2に返す。入出力管理手段2は受け取った属性データを遠隔表示システム6に返す。
【0038】
以上のように、実施の形態3によれば、属性データ伝播手段15を設け、オブジェクト5aにてデータ加工処理を行い、オブジェクト5aは属性データ伝播手段15に変更を通知し、属性データ伝播手段15は記憶されている属性データ取得要求についてオブジェクト識別子と属性名称が一致するものがあれば遠隔表示システム6に属性データを返すようにしたものである。また、関連するオブジェクトを検索し、属性データ伝播手段15により該当するオブジェクトの一部あるいは全ての属性データを設定するようにしたので、データサーバにてデータ加工が可能となり、データ加工結果が属性データ伝播手段15により他のオブジェクト5bの属性データに設定されるようにしたものである。したがって、複数のオブジェクトによる複雑なデータ加工が可能となる効果が得られる。また、データ加工の結果はオブジェクトの属性データに設定されており、遠隔表示システム6は入出力管理手段2に属性データ取得要求を送ることで任意のオブジェクトの属性データを取得できる。さらに遠隔表示システム6は属性データ取得要求を一度送ることで、継続的に更新された属性データを取得でき、結果的に、データ処理システム/装置1の変更を行うことなく、データ処理の途中結果などデータ処理システム/装置1の入出力機能が対応していない状態データをも遠隔表示システムが取得することができる効果が得られる。
【0039】
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4に係るデータサーバを示すブロック図で、図において、図1と同一または相当する部分には同一符号を付す。17はオブジェクト構造取得手段で、オブジェクト構造管理手段4がオブジェクトを検索する際に物理的なオブジェクト構造をたどりながら該当するオブジェクトを検索し抽出する手段であり、また入出力管理手段2がオブジェクトの属性名称一覧を取得するための手段である。18a,18b,…,18hはオブジェクトで、オブジェクト18aを根とする木構造を構成している。
【0040】
図11は実施の形態4に係るデータサーバのオブジェクト構造構成手順を示すフローチャートである。
根オブジェクトの生成処理が行われ、図10の例では根オブジェクト18aが生成される(ステップST1301)。次のオブジェクトを生成するかどうかを判定する(ステップST1302)。生成する場合、オブジェクトの生成処理が行われて、オブジェクトの生成にはオブジェクト名とオブジェクトポインタが決定される(ステップST1303)。次に、オブジェクトの登録処理が行われる(ステップST1304)。ここでは、生成されたオブジェクトは、必ずいずれか一つの別オブジェクトに対して登録される。登録先のオブジェクトを登録されるオブジェクトの親オブジェクトと呼び、逆に、登録されるオブジェクトを登録先のオブジェクトの子オブジェクトと呼ぶ。例えば図10において、オブジェクト18b,18cはオブジェクト18aに登録されており、オブジェクト18b,18cの親オブジェクトはオブジェクト18aとなる。また、別のオブジェクト18d,18eはオブジェクト18bに登録されており、オブジェクト18bの子オブジェクトは、オブジェクト18d,18eとなる。
【0041】
ステップST1303において決定されるオブジェクト名に関し、親オブジェクトを同じくする子オブジェクトの間ではユニークな名前を持つ。この行程で構成された物理的なオブジェクト構造に含まれるオブジェクトのオブジェクト識別子は、根オブジェクトから順に子オブジェクトをたどり、下位のオブジェクトに至るまでの各オブジェクトが持つオブジェクト名を区切り文字で区切った文字列で表される。
オブジェクト構造取得手段17は、オブジェクト構造管理手段4が与えるオブジェクト識別子に基づき、物理的なオブジェクト構造をたどりながらオブジェクトを検索する。この検索動作は次のように行われる。
オブジェクト構造取得手段17は根オブジェクト18aのオブジェクトポインタを常に保持している。また各オブジェクトは、オブジェクト名と、子オブジェクトのオブジェクト名のリストと、子オブジェクトのオブジェクトポインタのリストを属性データとして保持する。オブジェクト構造取得手段17は、与えられたオブジェクト識別子から区切り文字で区切られたオブジェクト名を一つづつ切り出す。切り出した最初のオブジェクト名が根オブジェクト18aのオブジェクト名と一致した場合、オブジェクト18aの子オブジェクトのうちから、そのオブジェクト名が次に切り出したオブジェクト名と一致するものを選ぶ。選ばれた子オブジェクトのうちから、さらにそのオブジェクト名が次に切り出したオブジェクト名と一致するものを選ぶという処理を繰り返す。そして、オブジェクト識別子からオブジェクト名が切り出せなくなるまで繰り返したときに選んだオブジェクトのオブジェクトポインタをオブジェクト構造管理手段4に返すようにする。
【0042】
また、オブジェクト構造取得手段17は、次のように、オブジェクトの属性名称一覧を取得する動作を行う。
オブジェクト構造取得手段17は、オブジェクト構造管理手段4からオブジェクト識別子と属性名称が与えられたときは、そのオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索する。具体的には、当該オブジェクトのオブジェクトポインタを取得し、当該オブジェクトが属性名称で指定された属性を持つかどうかの判定を行う。属性を持つ場合にはオブジェクトポインタを返し、属性を持たない場合にはエラーを返す。
また、オブジェクト構造管理手段4からオブジェクト識別子のみが与えられたときには、オブジェクト構造取得手段17は、そのオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索し、当該オブジェクトのオブジェクトポインタを取得し、当該オブジェクトの属性名称一覧を取得して返す。このとき、当該オブジェクトが属性名称で指定された属性を持つかどうかの判定を行う。この場合、オブジェクトの属性名称一覧を取得するためプログラムに、例えば動的なクラス定義の取得が可能なJava(登録商標)言語を用いた場合には、オブジェクトポインタからクラス定義を取得することにより、オブジェクトが属性名称で指定された属性を持つかどうかの判定とオブジェクトの属性名称一覧の取得を行うようにすればよい。
【0043】
図12はこの発明の実施の形態4に係る遠隔表示システムのデータ取得手順を示すフローチャートである。この手順は、遠隔表示システム6が、予めオブジェクトや属性に関する情報を有していなくても、所望のオブジェクトの属性データを取得できる動作について示している。
まず、オブジェクト識別子初期化処理が行われ(ステップST1101)、遠隔表示システム6は根オブジェクトのオブジェクト識別子を対象オブジェクト識別子に設定する。次に遠隔表示システム6から対象オブジェクト識別子を含む構造データ取得要求が入出力管理手段2に送られてくると、属性名称一覧の取得処理を行う(ステップST1102)。対象オブジェクト識別子が所望のオブジェクトのオブジェクト識別子であるかどうかの判定が行われ(ステップST1103)、所望のオブジェクトのオブジェクト識別子であった場合、属性データ取得処理が実行される(ステップST1106)。
【0044】
一方、所望のオブジェクトのオブジェクト識別子でない場合、オブジェクト名リスト取得処理が実行される(ステップST1104)。ここでは、属性名称一覧から「子オブジェクトのオブジェクト名リスト」の属性名称が選ばれ、対象オブジェクト識別子と当該属性名称を含む属性データ取得要求が入出力管理手段2に送られ、遠隔表示システム6は子オブジェクトのオブジェクト名リストを取得する。次に、オブジェクト識別子更新処理が行われる(ステップST1105)。ここでは、子オブジェクトのオブジェクト名リストから所望のオブジェクト名を選び、対象オブジェクト識別子と当該オブジェクト名を区切り文字で連結して新たなオブジェクト識別子を生成する。そして、生成した新たなオブジェクト識別子を対象オブジェクト識別子に設定し、更新された対象オブジェクト識別子に基づいて再度ステップST1103が実行される。
属性データ取得処理(ステップST1106)では、属性名称一覧から所望の属性名称が選択され、所望のオブジェクトのオブジェクト識別子である対象オブジェクト識別子と選択した属性名称を含む属性データ取得要求が入出力管理手段2に送られ、属性データ入出力手段3により属性データを取得して遠隔表示システム6に送る。
【0045】
以上のように、この実施の形態4によれば、オブジェクト構造取得手段17により物理的なオブジェクト構造をたどりながらオブジェクトを検索するようにし、遠隔表示システム6から入出力管理手段2に構造データ取得要求が送られたとき、オブジェクト構造管理手段17によりオブジェクトを検索し、当該オブジェクトの属性名称一覧を取得して遠隔表示システム6に返すようにしたので、遠隔表示システム6は入力管理手段2に構造データ取得要求を送って任意のオブジェクトの属性名称一覧を取得し、取得した属性名称一覧から生成した新しい構造データ取得要求を再度送るという処理を行うことで、起動中にオブジェクトの属性データの構成情報が取得できるようになる。したがって、遠隔表示システム6はデータ処理システム/装置1の状態データの一覧など、状態データの構成情報を予め読み込んでおいてから起動する必要がなく、また状態データの構成情報を取得するための専用の入出力機能をデータ処理システム/装置1と遠隔表示システム6の両方に作りこむ必要がなくなるなどの効果が得られる。
【0046】
実施の形態5.
図13はこの発明の実施の形態5によるデータサーバの一部構成を示すブロック図で、図において、図1と同一または相当する部分は同一符号を付す。19a,19b,19cは入出力管理手段2の内部に設けられた要求変換手段である。この例では、3つの要求変換手段を示したが、これらは、それぞれ遠隔表示システム60a,60bおよびWebブラウザ61に対応して設けられており、対応する遠隔表示システムやWebブラウザの数に応じて適当数を配置するものである。
ここで、遠隔表示システム60aと要求変換手段19aに着目した場合には、それらはデータ処理システム/装置1aに対する専用のシステムを構成する。遠隔表示システム60aは、データ処理システム/装置1aの入出力機能に対応した状態データ取得要求24aを要求変換手段19aに送る。要求変換手段19aは、その状態データ取得要求24aを属性データ取得要求に変換して入出力管理手段2に送る。このとき要求変換手段19aの動作は、例えば状態データ取得要求24aから状態データ12aの識別子を取り出し、状態データ12aをキーにして図3に示した状態データ管理テーブル12を検索し、オブジェクト識別子12bと属性名称12cを取り出すことである。
【0047】
また、遠隔表示システム60bと要求変換手段19bとに着目した場合には、それらは対応するデータ処理システム/装置を持たないか、あるいはデータ処理システム/装置1aに対応しているが、データ処理システム/装置1aの入出力機能に存在しない状態データを取得する専用システムを構成する。遠隔表示システム60bが状態データ取得要求24bを要求変換手段19bに送った場合、要求変換手段19bはその状態データ取得要求24bを属性データ取得要求に変換して入出力管理手段2に送る。このとき要求変換手段19bは、例えば次のように動作する。状態データ取得要求24bから状態データ13aの識別子を取り出す。ここで、状態データ13aは、データ処理システム/装置1aの入出力機能に存在しない状態データであると仮定する。そのため、要求変換手段19bは、状態データ13aの識別子をキーにして図3に示す状態データ管理テーブル12を検索するが、失敗する。次に、要求変換手段19bは、図14に示した別の状態管理テーブル13を状態データ13aの識別子をキーに検索し、オブジェクト識別子13bと属性名称13cを取り出す。
なお、状態データ管理テーブル12と状態データ管理テーブル13の相違点は、状態データ管理テーブル12がデータ処理システム/装置1aから状態データ12aが送られてきたときに対応するオブジェクトの属性を特定する用途にも使用されるのに対し、状態データ管理テーブル13は要求変換手段19bのみから使用される点である。
【0048】
また、Webブラウザ61と要求変換手段19cとに着目した場合について次のようになる。Webブラウザ61は汎用データ取得要求25を要求変換手段19cに送る。汎用データ取得要求25は、インターネット標準のデータ取得形式であるHTTP(HyperText Transfer Protocol)で作成されたものである。要求変換手段19cは、受け取った汎用データ取得要求25を属性データ取得要求に変換して入出力管理手段2に送る。汎用データ取得要求25は、例えば図15に示す構成を持つ。汎用データ取得要求25−1と汎用データ取得要求25−2はそれぞれ別の構成例を示している。
【0049】
図16はデータサーバの要求変換手段19cの内部構成を示すブロック図である。要求変換手段19cは要求変換詳細手段19c−1,19c−2を持つ。ここでは、2つの要求変換詳細手段について示したが、必要に応じて適当数の要求詳細手段を配置してもよい。
要求変換手段19cの動作は例えば次のようになる。汎用データ取得要求25を例えば図15の汎用データ取得要求25−1のように構成する。データパス指定部から要求変換詳細手段の識別子を取り出して要求変換詳細手段19c−1を検索し、要求変換詳細手段19c−1に汎用データ取得要求25−1のクエリ指定部を送る。要求変換詳細手段19c−1では、クエリ指定部からオブジェクト識別子と属性名称を読み出して属性データ取得要求に変換する。このとき、クエリ指定部に属性名称が含まれていなければ、構造データ取得要求であるとみなして構造データ取得要求に変換することもできる。また要求変換詳細手段19c−1を設けるには、CGI(Common Gateway Interface)に基づくプログラムや、プログラミング言語Java(登録商標)のサーブレットを配置すればよい。
【0050】
要求変換手段19cの別の動作例として次のようにしてもよい。汎用データ取得要求25を、例えば図15の汎用データ取得要求25−2のように構成する。データパス指定部からオブジェクト識別子と属性名称を取り出して、属性データ取得要求に変換する。このとき、データパス指定部に属性名称が含まれていなければ、構造データ取得要求であるとみなして構造データ取得要求に変換することもできる。
【0051】
以上のように、この実施の形態5によれば、遠隔表示システム6がデータ処理システム/装置1の専用の状態データ取得要求あるいは汎用のデータ取得要求を入出力管理手段に送った時、対応する要求変換手段19a,19b,19cによりこれらの要求を属性データ取得要求あるいは構造データ取得要求に変換し、属性データ取得要求に変換したならば、オブジェクト構造管理手段4によりオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段3により検索されたオブジェクトの属性データを取得して遠隔表示システムに返し、一方、構造データ取得要求に変換したならば、オブジェクト構造管理手段4によりオブジェクトを検索し、オブジェクト構造取得手段17により検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して遠隔表示システムに返すようにしたので、データ処理システム/装置1の変更を行うことなくWebブラウザなどの標準のツールからの標準のデータ取得要求に基づいて状態データの取得が可能となるという効果がある。
【0052】
実施の形態6.
図17はこの発明の実施の形態6によるデータサーバのオブジェクト構造管理手段の構成を示すブロック図で、図において、図1と同一のまたは相当する部分には同一符号を付す。30は別名管理テーブル、31は文脈管理テーブルである。
この実施の形態6において、オブジェクト構造管理手段4は、複数の論理的なオブジェクト構造を管理し、論理的なオブジェクト識別子を含むオブジェクト検索要求を受けると、別名管理テーブル30と文脈管理テーブル31の内容を参照して論理的なオブジェクト識別子を変換しながらオブジェクトを検索し、当該オブジェクトのオブジェクトポインタを返す。
【0053】
図18は実施の形態6で用いられる別名による論理的なオブジェクト構造を示す説明図である。オブジェクト構造管理手段4は、別名管理テーブル30を用いて、論理的なオブジェクト構造を形成する。20a,20b,…,20fはオブジェクトである。これらオブジェクトのオブジェクト識別子をそれぞれN20a,N20b,…,N20fとする。20fa1,20fa2は、オブジェクト20fの属性データである。これら属性データ20fa1,20fa2の属性名称をそれぞれN20fa1,N20fa2とする。21c,21dは論理的なオブジェクトである。これら論理的なオブジェクト21c,21dの論理的なオブジェクト識別子をそれぞれVN21c,VN21dとする。21da2は論理的な属性データである。この論理的な属性データの論理的な属性名称をVN21da2とする。
【0054】
オブジェクト構造管理手段4は、例えば論理的なオブジェクト識別子VN21cを含むオブジェクト検索要求が与えられると、図18に示されるオブジェクト構造をたどりオブジェクトを検索し、オブジェクト20cのオブジェクトポインタを入出力管理手段2に返す。また論理的なオブジェクト識別子VN21dを含むオブジェクト検索要求が与えられると、オブジェクト20dのオブジェクトポインタを返す。また論理的なオブジェクト識別子VN21dと論理的な属性名称VN21da2を含むオブジェクト検索要求が与えられると、オブジェクト20fのオブジェクトポインタと属性名称N20fa2を返す。
【0055】
このようなオブジェクト構造管理手段4を設けるには、図19に示すように別名管理テーブル30の構成に定義情報を記録しておくとよい。図において、30−1,30−2,30−3は、それぞれ一つの独立した別名定義である。ここで、別名定義30−1に着目して説明すると、別名定義30−1は、オブジェクト識別子N20a、オブジェクト識別子N20c、論理的なオブジェクト識別子VN21cとで構成されている。この配列は、オブジェクト20aから論理的なオブジェクト識別子VN21cを与えて図18で表されるオブジェクト構造をたどってオブジェクトを検索するとき、オブジェクト20cのオブジェクトポインタを返すことを定義している。
【0056】
次に、別名定義30−3に着目して説明すると、別名定義30−3は、オブジェクト識別子N20e、オブジェクト識別子N20f、属性名称N20fa2、論理的なオブジェクト識別子VN21d、論理的な属性名称VN21da2とで構成されている。この配列は、オブジェクトN20eから論理的なオブジェクト識別子VN21dと論理的な属性名称VN21da2を与えて図18で表されるオブジェクト構造をたどってオブジェクトを検索するとき、オブジェクト20fのオブジェクトポインタと属性名称N20fa2を返すことを定義している。
【0057】
図20は実施の形態6に係るデータサーバを説明するための文脈による論理的なオブジェクト構造を示す説明図である。オブジェクト構造管理手段4は、文脈管理テーブル31を用いて、論理的なオブジェクト構造を形成する。図において、20a,20b,…,20g,22b,22c,22eはオブジェクトである。これらオブジェクトのオブジェクト識別子をそれぞれ、N20a,N20b,…,N20g,N22c,N22eとする。20ga1,20ga2はオブジェクト20gの属性データである。これら属性データの属性名称をそれぞれ、N20ga1,N20ga2とする。
【0058】
オブジェクト構造管理手段4は、例えばオブジェクト識別子N20cと文脈識別子C1からなる論理的なオブジェクト識別子N20c−C1が与えられると、図20に表わされたオブジェクト構造をたどりオブジェクトを検索し、オブジェクト22cのオブジェクトポインタを返す。またオブジェクト識別子N20gと属性名称N20ga2と文脈識別子C1からなる論理的なオブジェクト識別子N20g−N20ga2−C1が与えられると、オブジェクト22eのオブジェクトポインタを返す。
【0059】
このようなオブジェクト構造管理手段4を設けるには、図21に示すように文脈管理テーブル31の構成に定義情報を記録しておくとよい。図において、31−1,31−2,31−3は、それぞれ一つの独立した文脈定義である。例えば文脈定義31−1に着目して説明すると、文脈定義31−1は、オブジェクト識別子N22c、オブジェクト識別子N20c、文脈識別子C1とで構成されている。この構成は、論理的なオブジェクト識別子N20c−C1を与えて図20で表されるオブジェクト構造をたどってオブジェクトを検索するとき、オブジェクト22cのオブジェクトポインタを返すことを定義している。
【0060】
この実施の形態6において、図13で示したようなWebブラウザ61から汎用データ取得要求25を受けて論理的なオブジェクト識別子に基づく属性データ取得および構造データ取得を行う場合、そのための汎用データ取得要求25は、例えば図22に示すような構成を持つとよい。図22において、汎用データ取得要求25−11と汎用データ取得要求25−12が示されるが、これらは別の構成例を示したものである。別名による論理的なオブジェクト識別子については、実施の形態5で示したように汎用データ取得要求から属性データ取得要求あるいは構造データ取得要求に変換する方法と同様の方法が適用される。一方、文脈による論理的なオブジェクト識別子については、図22の汎用データ取得要求25−11,25−12に示されるように、ともにクエリ指定部で文脈識別子を指定することにより要求変換手段19cで文脈識別子を取り出し、文脈による論理的なオブジェクト識別子を含む属性データ取得要求あるいは構造データ取得要求に変換する。
【0061】
この実施の形態6において、物理的なオブジェクト構造に加えて、別名による論理的なオブジェクト構造を管理するので、物理的なオブジェクト構造とは別に、論理的なオブジェクト間の関連やオブジェクトの属性データ間の関連を定義することができる。したがって、物理的なオブジェクト構造により実現される状態データの保持やデータ加工の機能、さらに遠隔表示システムが物理的なオブジェクトの構造を予め知ることなしに任意のオブジェクトの任意の属性データを取得できるという機能を維持したまま、遠隔表示システムの要求に則った論理的なオブジェクト構造を定義することができる。例えば遠隔表示システムが監視を行いたい属性データのみを別名登録した簡略化された論理的なオブジェクト構造を定義できる。
【0062】
また、この実施の形態6は、物理的なオブジェクト構造に加えて、文脈により論理的なオブジェクト構造を管理するようにしたので、用途や機能に応じて構成された複数の部分的なオブジェクト構造のオブジェクト間あるいは属性データ間を文脈により関連付けることができ、一つのオブジェクト識別子に対して、文脈を切り替えることで、関連付けられた属性データを取得することができる。
【0063】
図23は実施の形態6に係るデータサーバの文脈による論理的なオブジェクト構成の適用例を示す説明図である。図において、23は根オブジェクト、23−1,23−2,23−3は部分的なオブジェクト構造である。この例では、3つの部分的なオブジェクト構造について示しているが、その数はいくつであってもよい。
また、それぞれの部分的なオブジェクト構造は、オブジェクトのみで構成しても、論理的なオブジェクトのみで構成しても、あるいはオブジェクトと論理的なオブジェクトの両方で構成してもよい。その例として、部分的なオブジェクト構造23−1は、データ処理システム/装置1の状態データを属性データとして保持するオブジェクト群で構成する。また部分的なオブジェクト構造23−2は、部分的なオブジェクト構造23−1に保持された状態データの時系列的な変化の履歴データを保持するオブジェクト群で構成する。さらに部分的なオブジェクト構造23−3は、部分的なオブジェクト構造23−1に保持された状態データに関連するデータをデータベースから取得して属性データとして保持するオブジェクト群で構成する。そして、部分的なオブジェクト構造23−1から部分的なオブジェクト構造23−2へ向かう関連を文脈識別子C2で管理し、部分的なオブジェクト構造23−1から部分的なオブジェクト構造23−3へ向かう関連を文脈識別子C3で管理するようにする。このような条件のもとで、遠隔表示システム6からの要求は次のように構成すればよい。
【0064】
遠隔表示システム6が状態データを取得したい場合には、部分的なオブジェクト構造23−1に含まれるオブジェクトのオブジェクト識別子24と属性データ24a1を含む属性データ取得要求を送るようにする。また、遠隔表示システム6が状態データの時系列的な変化の履歴を取得したい場合には、オブジェクト識別子24と属性データ24a1と文脈識別子C2を含む属性データ取得要求(構造データ取得要求)を送るようにする。さらに、遠隔表示システムが状態データに関連する別のデータベースのデータを取得したい場合には、オブジェクト識別子24と属性データ24a1と文脈識別子C3を含む属性データ取得要求(構造データ取得要求)を送るようにする。このようにすることにより状態データ間の関連や状態データとデータベースなど他のシステムのデータとの関連付けが可能となる。
【0065】
以上のように、この実施の形態6によれば、オブジェクト構造管理手段4は物理的なオブジェクト構造と共に、複数の論理的なオブジェクト構造を管理し、オブジェクト識別子に対しては物理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、論理的なオブジェクト識別子に対しては論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、遠隔表示システム6から入出力管理手段2が論理的なオブジェクト識別子を含む属性データ取得要求を受け取ると、オブジェクト構造管理手段4が論理的なオブジェクト識別子に基づいて論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段3が検索されたオブジェクトの属性データを取得して遠隔表示システム6に返し、また遠隔表示システム6から入出力管理手段2が論理的なオブジェクト識別子を持つ構造データ取得要求を受け取ると、オブジェクト構造管理手段4が論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、オブジェクト構造取得手段17が検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して遠隔表示システム6に返すようにしたので、状態データ間の関連や状態データと他のデータ処理システム/装置やデータベースのデータとの関連付けが可能となる効果が得られる。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、監視対象となるデータ処理システム/装置のリアルタイムの状態を表す状態データを管理し、遠隔表示システムからデータ取得要求を受けたときに状態データを遠隔表示システムに返すデータサーバにおいて、状態データを自己の属性データとして保持する複数のオブジェクトと、この複数のオブジェクトのうちの任意オブジェクトの任意属性データを取得または設定する属性データ入出力手段と、オブジェクト構造を管理し、入力されるオブジェクト識別子に基づいてオブジェクトを検索するオブジェクト構造管理手段と、状態データに変更があった場合、この変更に関連するオブジェクト識別子と属性名称を決定し、決定されたオブジェクト識別子を用いてオブジェクト構造管理手段にオブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの属性データを属性データ入出力手段を用いて変更があった状態データで更新し、また遠隔表示システムから属性データ取得要求を受け取った場合、属性データ取得要求に含まれるオブジェクト識別子に基づいてオブジェクト構造管理手段にオブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの属性データを属性データ入出力手段を用いて取得して遠隔表示システムに返す入出力管理手段とを備えるように構成したので、データ処理システム/装置の状態データはオブジェクトの属性データに設定されており、遠隔表示システムは属性データ取得要求を入出力管理手段に送ることによりデータ処理システム/装置の状態データをオブジェクトの属性データとして取得でき、データ処理システム/装置の変更やデータ処理システム/装置の入出力機能の変更に影響を受けない遠隔表示システムを実現できる効果がある。
【0067】
この発明によれば、複数のデータ処理システム/装置に対応して設けられ複数のデータ処理システム/装置からの各状態データをそれぞれが解釈して取得し入出力管理手段に渡す複数の状態データ解釈手段を備えるように構成したので、データ処理システム/装置の種類や数の変更に対しては、状態データ解釈手段のみを切り替えればよく、またデータ処理システム/装置が追加されたときには、対応する状態データ解釈手段を増設することで対処可能となり、入力側の変更要因に対応して課せられるデータサーバ側の変更条件を入出力管理手段の内部の状態データ解釈手段に局所化したことで容易に対処できる効果がある。
【0068】
この発明によれば、データ処理システム/装置に対して置き換え可能に設けられデータ処理システム/装置からの状態データを解釈して取得し入出力管理手段に渡す状態データ解釈手段を備えるように構成したので、データ処理システム/装置の入出力機能の変更に対しては、状態データ解釈手段のみを対応できるものに置き換えればよく、入力側の変更要因に対応して課せられるデータサーバ側の変更条件を入出力管理手段の内部の状態データ解釈手段に局所化したことで容易に対処できる効果がある。
【0069】
この発明によれば、任意のオブジェクトから属性データを受け取ったときに、関連するオブジェクト識別子と属性名称を決定し、決定されたオブジェクト識別子に基づいてオブジェクト構造管理手段によりオブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの一部あるいは全ての属性データを属性データ入出力手段により更新させ、また遠隔表示システムから入出力管理手段が属性データ取得要求を受けたときに、属性データ取得要求を記憶しておき、オブジェクトから属性データが入力されると記憶されていた属性データ取得要求を検索し、検索された関連する属性データ取得要求に対応する属性データを入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返す属性データ伝播手段を備えるように構成したので、オブジェクトの属性データに設定されたデータ処理システム/装置の状態データを用いて、データ加工処理をオブジェクトで実行し、その結果を属性データとして設定しておけば、遠隔表示システムは入出力管理手段に属性データ取得要求を送ることで任意のオブジェクトの属性データを取得できる効果がある。また遠隔表示システムは属性データ取得要求を一度送ることで、継続的に更新された属性データを取得でき、結果的に、データ処理システム/装置の変更を行うことなく、データ処理の途中結果などデータ処理システム/装置の入出力機能が対応していない状態データをも遠隔表示システムが取得できる効果がある。
【0070】
この発明によれば、オブジェクト構造管理手段が、物理的なオブジェクト構造を管理し、遠隔表示システムから入出力管理手段が構造データ取得要求を受け取ったときに、構造データ取得要求に含まれるオブジェクト識別子をオブジェクト構造管理手段を介して受けて物理的なオブジェクト構造をたどりながらオブジェクトを検索し、検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返すオブジェクト構造取得手段を備えるように構成したので、遠隔表示システムは入出力管理手段に構造データ取得要求を送って任意のオブジェクトの属性名称一覧を取得することで、取得したオブジェクトの属性名称一覧から生成した構造データ取得要求を再度送るという処理を行い、起動中にオブジェクトの属性データの構成情報を取得できる効果がある。また、遠隔表示システムはデータ処理システム/装置の状態データの一覧など、状態データの構成情報を予め読み込んでおいてから起動する必要がなく、状態データの構成情報を取得するための専用の入出力機能をデータ処理システム/装置と遠隔表示システムの両方に作りこむ必要もなくなるという効果がある。
【0071】
この発明によれば、遠隔表示システムから入出力管理手段がデータ処理システム/装置に対する専用の状態データ取得要求あるいは汎用のデータ取得要求を受け取ったときに、専用の状態データ取得要求を属性データ取得要求に変換し、また汎用のデータ取得要求を属性データ取得要求あるいは構造データ取得要求に変換するそれぞれの要求変換手段を備え、変換された属性データ取得要求に対しては、オブジェクト構造管理手段がオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段により検索されたオブジェクトの属性データを取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返し、変換された構造データ取得要求に対しては、オブジェクト構造管理手段がオブジェクトを検索し、オブジェクト構造取得手段により検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返すように構成したので、データ処理システム/装置の変更を行うことなくWebブラウザなどの標準のツールからの標準のデータ取得要求に基づく状態データの取得が可能となるという効果がある。
【0072】
この発明によれば、オブジェクト構造管理手段は、物理的なオブジェクト構造と共に、複数の論理的なオブジェクト構造を管理し、オブジェクト識別子を受け取ったときには物理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索するように構成したので、状態データ間の関連や状態データと他のデータ処理システム/装置やデータベースのデータとの関連付けが可能となるという効果がある。
【0073】
この発明によれば、遠隔表示システムから入出力管理手段が論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求を受け取ったとき、オブジェクト構造管理手段が論理的なオブジェクト識別子を受けて論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段が検索されたオブジェクトの属性データを取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返し、また遠隔表示システムから入出力管理手段が論理的なオブジェクト識別子を持つ構造データ取得要求を受け取ったときに、オブジェクト構造管理手段が論理的なオブジェクト識別子を受けて論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、オブジェクト構造取得手段が検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して遠隔表示システムに返すように構成したので、遠隔表示システムは入出力管理手段に構造データ取得要求を送って任意のオブジェクトの属性名称一覧を取得することで、取得したオブジェクトの属性名称一覧から生成した構造データ取得要求を再度送るという処理を行い、起動中にオブジェクトの属性データの構成情報を取得できる効果がある。また、論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、物理的なオブジェクト構造と連携が取れるようにしたため、検索状態データ間の関連や状態データと他のデータ処理システム/装置やデータベースのデータとの関連付けが可能となるという効果がある。
【0074】
この発明によれば、遠隔表示システムから入出力管理手段がデータ処理システム/装置に対する専用の状態データ取得要求を受け取ったとき、要求変換手段が専用の状態データ取得要求を論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求に変換し、オブジェクト構造管理手段が変換された論理的なオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段が検索されたオブジェクトの属性データを取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返し、また遠隔表示システムから入出力管理手段が汎用のデータ取得要求を受け取ったとき、要求変換手段がその汎用のデータ取得要求を論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求または論理的なオブジェクト識別子を持つ構造データ取得要求に変換し、変換された論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求に対しては、オブジェクト構造管理手段が論理的なオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段が検索されたオブジェクトの属性データを取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返し、他方、変換された論理的なオブジェクト識別子を持つ構造データ取得要求に対しては、オブジェクト構造管理手段が論理的なオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索し、オブジェクト構造取得手段が検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返すように構成したので、データ処理システム/装置の変更を行うことなくWebブラウザなどの標準のツールからの標準のデータ取得要求に基づく状態データの取得が可能となり、加えて論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、物理的なオブジェクト構造と連携が取れるようにしたため、検索状態データ間の関連や状態データと他のデータ処理システム/装置やデータベースのデータとの関連付けが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるデータサーバの概略構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施の形態1に係るデータサーバの属性データ設定手順を示すフローチャートである。
【図3】 同実施の形態1に係るデータサーバの状態データ管理テーブルを示す説明図である。
【図4】 同実施の形態1に係るデータサーバの属性データ取得手順を示すフローチャートである。
【図5】 同実施の形態2に係るデータサーバの入出力管理手段の一部構成を示すブロック図である。
【図6】 同実施の形態3に係るデータサーバの一部構成を示すブロック図である。
【図7】 同実施の形態3に係るデータサーバの属性データ伝播手順を示すフローチャートである。
【図8】 同実施の形態3に係るデータサーバの属性データ関連テーブルを示す説明図である。
【図9】 同実施の形態3に係るデータサーバの要求記憶手順を示すフローチャートである。
【図10】 同実施の形態4に係るデータサーバの構成を示すブロック図である。
【図11】 同実施の形態4に係るデータサーバのオブジェクト構造構成手順を示すフローチャートである。
【図12】 同実施の形態4に係る遠隔表示システムのデータ取得手順を示すフローチャートである。
【図13】 同実施の形態5によるデータサーバの一部構成を示すブロック図である。
【図14】 同実施の形態5に係るデータサーバの状態データ管理テーブルを示す説明図である。
【図15】 同実施の形態5に係るデータサーバの汎用データ取得要求の構成を示す説明図である。
【図16】 同実施の形態5に係るデータサーバの要求変換手段の内部構成を示すブロック図である。
【図17】 同実施の形態6のデータサーバの一部構成を示すブロック図である。
【図18】 実施の形態6に係るデータサーバの別名による論理的なオブジェクト構造を示す説明図である。
【図19】 実施の形態6に係るデータサーバの別名管理テーブルの構成を示す説明図である。
【図20】 同実施の形態6に係るデータサーバの文脈による論理的なオブジェクト構造を示す説明図である。
【図21】 同実施の形態6に係るデータサーバの文脈管理テーブルの構成を示す説明図である。
【図22】 同実施の形態6に係るデータサーバの汎用データ取得要求の構成を示す説明図である。
【図23】 同実施の形態6に係るデータサーバの文脈による論理的なオブジェクト構造を示す説明図である。
【図24】 従来の複数の監視制御装置からなる監視制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【図25】 図24の従来の監視制御システムの内部構成を示すブロック図である。
【図26】 従来サービス処理機能監視装置の概略構成を示すブロック図である。
【図27】 従来の実時間監視・表示システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c データ処理システム/装置、2 入出力管理手段、3属性データ入出力手段、4 オブジェクト構造管理手段、5a,5b,5c オブジェクト、6 遠隔表示システム、12,13 状態データ管理テーブル、12a,13a 状態データの識別子、12b,13b オブジェクト識別子、12c,13c 属性名称、14a,14b,14c 状態データ解釈手段、15 属性データ伝播手段、16 属性データ関連テーブル、16a,16c オブジェクト識別子、16b,16d 属性名称、17 オブジェクト構造取得手段、18a,18b,…,18h オブジェクト、19a,19b,19c 要求変換手段、20a,20b,…,20f,22b,22c,22e オブジェクト、20fa1,20fa2,20ga1,20ga2 属性データ、21c,21d 論理的なオブジェクト、21da2 論理的な属性データ、23−1,23−2,23−3 部分的なオブジェクト構造、24a,24b 状態データ取得要求、25,25−1,25−2 汎用データ取得要求、30 別名管理テーブル、31 文脈管理テーブル、60a,60b 遠隔表示システム、61Webブラウザ、C1,C2,C3 文脈識別子。

Claims (8)

  1. 監視対象となるデータ処理システム/装置のリアルタイムの状態を表す状態データを管理し、遠隔表示システムからデータ取得要求を受けたときに前記状態データを前記遠隔表示システムに返すデータサーバにおいて、
    前記状態データの処理機能を有し、前記状態データ又はその処理データを自己の属性データとして保持する複数のオブジェクトのうち任意オブジェクトの任意属性データを取得または設定する属性データ入出力手段と、
    オブジェクトを木構造により管理し、前記木構造における各オブジェクトを特定するオブジェクト識別子に基づいて、前記木構造からオブジェクトを検索するオブジェクト構造管理手段と、
    前記状態データに変更があった場合、この変更に関連するオブジェクト識別子と属性名称を決定し、決定されたオブジェクト識別子を用いて前記オブジェクト構造管理手段にオブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの属性データを前記属性データ入出力手段を用いて変更があった前記状態データで更新し、前記遠隔表示システムから属性データ取得要求を受け取った場合、前記属性データ取得要求に含まれるオブジェクト識別子に基づいて前記オブジェクト構造管理手段にオブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの属性データを前記属性データ入出力手段を用いて取得して前記遠隔表示システムに返す入出力管理手段と
    任意のオブジェクトから属性データを受け取ったときに、関連するオブジェクト識別子と属性名称を決定し、決定されたオブジェクト識別子に基づいて前記オブジェクト構造管理手段により前記オブジェクトを検索させ、検索されたオブジェクトの一部あるいは全ての属性データを前記属性データ入出力手段により更新させ、
    前記遠隔表示システムから前記入出力管理手段が属性データ取得要求を受けたときに、前記属性データ取得要求を記憶しておき、前記オブジェクトから属性データが入力されると記憶されていた属性データ取得要求を検索し、検索された関連する属性データ取得要求に対応する属性データを前記入出力管理手段を介して遠隔表示システムに返す属性データ伝播手段を備えたことを特徴とするデータサーバ。
  2. 複数のデータ処理システム/装置に対応して設けられ前記複数のデータ処理システム/装置からの各状態データをそれぞれが解釈して取得し入出力管理手段に渡す複数の状態データ解釈手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のデータサーバ。
  3. データ処理システム/装置に対して置き換え可能に設けられ前記データ処理システム/装置からの状態データを解釈して取得し入出力管理手段に渡す状態データ解釈手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のデータサーバ。
  4. オブジェクト構造管理手段が、物理的なオブジェクト構造を管理し、
    遠隔表示システムから入出力管理手段が構造データ取得要求を受け取ったときに、前記構造データ取得要求に含まれるオブジェクト識別子を前記オブジェクト構造管理手段を介して受けて前記物理的なオブジェクト構造をたどりながらオブジェクトを検索し、検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して前記入出力管理手段を介して前記遠隔表示システムに返すオブジェクト構造取得手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のデータサーバ。
  5. 遠隔表示システムから入出力管理手段がデータ処理システム/装置に対する専用の状態データ取得要求あるいは汎用のデータ取得要求を受け取ったときに、前記専用の状態データ取得要求を属性データ取得要求に変換し、また前記汎用のデータ取得要求を属性データ取得要求あるいは構造データ取得要求に変換するそれぞれの要求変換手段を備え、
    変換された属性データ取得要求に対しては、オブジェクト構造管理手段がオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段により検索されたオブジェクトの属性データを取得して前記入出力管理手段を介して前記遠隔表示システムに返し、
    変換された構造データ取得要求に対しては、オブジェクト構造管理手段が前記オブジェクトを検索し、前記オブジェクト構造取得手段により検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して前記入出力管理手段を介して前記遠隔表示システムに返すようにしたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のデータサーバ。
  6. オブジェクト構造管理手段は、物理的なオブジェクト構造と共に、複数の論理的なオブジェクト構造を管理し、オブジェクト識別子を受け取ったときには前記物理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、論理的なオブジェクト識別子を受け取ったときには前記論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のデータサーバ。
  7. 遠隔表示システムから入出力管理手段が論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求を受け取ったとき、オブジェクト構造管理手段が前記論理的なオブジェクト識別子を受けて論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段が検索されたオブジェクトの属性データを取得して前記入出力管理手段を介して前記遠隔表示システムに返し、
    また前記遠隔表示システムから前記入出力管理手段が論理的なオブジェクト識別子を持つ構造データ取得要求を受け取ったときに、前記オブジェクト構造管理手段が前記論理的なオブジェクト識別子を受けて前記論理的なオブジェクト構造からオブジェクトを検索し、前記オブジェクト構造取得手段が検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して前記遠隔表示システムに返すようにしたことを特徴とする請求項6記載のデータサーバ。
  8. 遠隔表示システムから入出力管理手段がデータ処理システム/装置に対する専用の状態データ取得要求を受け取ったとき、要求変換手段が前記専用の状態データ取得要求を論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求に変換し、オブジェクト構造管理手段が変換された論理的なオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索し、属性データ入出力手段が検索されたオブジェクトの属性データを取得して前記入出力管理手段を介して前記遠隔表示システムに返し、
    また前記遠隔表示システムから前記入出力管理手段が汎用のデータ取得要求を受け取ったとき、前記要求変換手段がその汎用のデータ取得要求を論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求または前記論理的なオブジェクト識別子を持つ構造データ取得要求に変換し、変換された論理的なオブジェクト識別子を持つ属性データ取得要求に対しては、前記オブジェクト構造管理手段が前記論理的なオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索し、前記属性データ入出力手段が検索されたオブジェクトの属性データを取得して前記入出力管理手段を介して前記遠隔表示システムに返し、
    他方、変換された論理的なオブジェクト識別子を持つ構造データ取得要求に対しては、前記オブジェクト構造管理手段が前記論理的なオブジェクト識別子に基づきオブジェクトを検索し、前記オブジェクト構造取得手段が検索されたオブジェクトの属性名称一覧を取得して前記入出力管理手段を介して前記遠隔表示システムに返すようにしたことを特徴とする請求項6記載のデータサーバ。
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