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JP4455487B2 - 復号化装置及び復号化方法及びプログラム - Google Patents

復号化装置及び復号化方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、動画像復号化装置及び復号化方法及びプログラムに関する。
近年、動画像の圧縮符号化及び復号化する処理技術は、急速に発展し、ディジタル放送が受信できるディジタルテレビやHDD(Hard Disk Drive)或いはDVD(Digital Versatile Disk)を記録媒体に持つ録画再生装置などでは、主にMPEG−2(Moving Picture Experts Group)フォーマットが実用化されている。
MPEG−2フォーマットに代表されるMPEG圧縮は、動き補償予測(MC)と離散コサイン変換(DCT)を用いた符号化方式であり、低いビットレートで圧縮された場合には、ブロック境界に発生する「ブロック歪」とエッジの周辺に発生する「リンギング歪」が知覚される場合がある。
特許文献1には、このようなMPEG圧縮による歪を、符号化情報を利用して除去する方法が記載されている。この方法は、MPEG符号化データを復号する際に得られる符号化情報(量子化情報、DCT係数情報、動きベクトル情報)を参照して、復号画像の歪を除去するためのフィルタの種類や強度などを切り替える方法である。
フィルタの種類としては、ブロックノイズ除去フィルタ、モスキートノイズ除去フィルタ、ガウスフィルタなどが挙げられている。ここで、モスキートノイズは、リンギング歪と同意語である。
また、特許文献2には、ブロック歪除去フィルタ(デブロックフィルタ)が記載され、特許文献3には、リンギング歪除去フィルタ(デリンギングフィルタ)が記載されている。
特開2003−179921公報 特許第3464908号公報 特開2000−102020公報
特許文献1に記載された方法では、処理量を削減するため符号化情報のみを参照して適応させるべきフィルタを選択し処理している。しかしながら符号化情報から推定した復号画質と実際の復号画質とに大きな開きがある場合、歪の除去が不十分という問題、また本来存在すべき信号を除去してしまうなどという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、発生する歪の種類や強度の推定が高精度となり、MPEG圧縮により発生する歪のみを除去することが可能な復号化装置、復号化方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、直交変換符号化により符号化されたデータを復号化する復号化装置であって、フィルタの対象となる画素の値とその周囲にある少なくとも1個の画素の値との差分を生成する差分値生成手段と、
前記差分値生成手段から出力された差分値と閾値とを比較し、判定結果を出力する閾値判定手段と、前記閾値判定手段から出力された前記判定結果、前記フィルタの対象となる画素の値及び前記周囲にある少なくとも1個の画素の値が入力され、前記差分値が前記閾値よりも小さい判定結果の場合は前記周囲にある少なくとも1個の画素の値を出力し、前記差分値が前記閾値よりも大きい判定結果の場合は前記フィルタの対象となる画素の値を出力する非線形演算手段と、前記非線形演算部の出力に対し、所定のフィルタ係数を畳み込む畳み込み手段とを具備するデリンギングフィルタを有することを特徴とする復号化装置を提供する。
また、本発明は、直交変換符号化により符号化されたデータを復号化する復号化装置を用いて前記データを復号化する復号化方法であって、差分値生成手段により、フィルタの対象となる画素の値とその周囲にある少なくとも1個の画素の値との差分を生成し、
閾値判定手段により、前記差分値生成手段から出力された差分値と閾値とを比較し、判定結果を出力し、非線形演算手段により、前記閾値判定手段から出力された前記判定結果、前記フィルタの対象となる画素の値及び前記周囲にある少なくとも1個の画素の値が入力され、前記差分値が前記閾値よりも小さい判定結果の場合は前記周囲にある少なくとも1個の画素の値を出力し、前記差分値が前記閾値よりも大きい判定結果の場合は前記フィルタの対象となる画素の値を出力し、畳み込み手段により、前記非線形演算部の出力に対し、所定のフィルタ係数を畳み込むことを特徴とする復号化方法を提供する。
また、本発明は、コンピュータに、フィルタの対象となる画素とその周囲にある少なくとも1個の画素との差分を生成するステップと、前記差分値生成手段から出力された差分値と閾値とを比較し、判定結果を出力するステップと、前記閾値判定手段から出力された前記判定結果、前記フィルタの対象となる画素の値及び前記周囲にある少なくとも1個の画素の値が入力され、前記差分値が前記閾値よりも小さい判定結果の場合は前記周囲にある少なくとも1個の画素の値を出力し、前記差分値が前記閾値よりも大きい判定結果の場合は前記フィルタの対象となる画素の値を出力するステップと、前記非線形演算部の出力に対し、所定のフィルタ係数を畳み込むステップとを実行させることを特徴とするプログラムを提供する。
本発明によれば、フィルタの対象となる画素の値とこの画素の周辺の画素のうち少なくとも1つの画素の値の差分値が閾値よりも小さい場合は、その周囲にある少なくとも1個の画素の値を出力し、差分値が閾値よりも大きい場合はフィルタの対象となる画素の値を出力することで、発生する歪の種類や強度の推定が高精度となるため、MPEG圧縮により発生する歪のみを除去することが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。なお、本発明は以下にあげる実施形態に限定されることはなく種々組み合わせて実施することができる。また、本発明の実施形態では、MPEG−2形式のビットストリームを用いて説明するが、他のMCとDCTを用いた符号化方式のビットストリームを用いても良い。
図1に、本発明の実施形態に係わる復号化装置のブロック図を示す。
図1に示すように、この復号化装置は、ビデオ復号化部110と、ポストフィルタ部103と符号化情報メモリ102とを有している。このうちビデオ符号化部110は、可変長符号復号化部111と、逆量子化部112と、逆DCT部113と、加算器114と、動き補償予測部115とを有している。
また、ビデオ復号化部110とポストフィルタ部103の間には、ビデオ復号化部110(内部信号)と外部信号(ext)とを切り替える切替部10が設けられている。
このように構成された復号化装置において、ビデオ復号化部110にMPEG−2形式のビットストリーム101が供給され、復号化される。この復号化された画像情報がポストフィルタ部103にてフィルタ処理される。
ビデオ復号化部110の内部では、先ず、可変長符号復号化部111にMPEG−2形式のビットストリーム101が供給され、符号化情報(量子化情報、DCT係数情報、動きベクトル情報等)が復号される。この符号化情報L1は、符号化情報メモリ102とポストフィルタ部103に供給される。
また、可変長符号復号化部111によって復号化された画像データは、逆量子化部112に供給されてDCT係数情報が逆量子化される。逆量子化部112にて逆量子化されたDCT係数は逆DCT部113に供給され逆変換されて加算器114に供給される。
一方、可変長符号復号化部111から出力された符号化情報(量子化情報、DCT係数情報、動きベクトル情報等)L3は、動き補償予測部115に入力され、動き補償予測値を生成する。そしてこの動き補償予測値は、動き補償予測部115から加算器114に供給できるように制御される。
逆DCT部113で生成された信号がMC誤差である場合は、加算器114において動き補償予測部115から供給される予測信号が加算され画像信号を再生する。一方逆DCT部113で生成された信号がMC誤差でない場合は、加算器114において動き補償予測部115から予測信号が供給されず、逆DCT部113で生成された信号が、そのまま画像信号として再生される。
そして加算器114から出力された画像信号L2は、動き補償予測部115内のフレームメモリに蓄積され、また、ポストフィルタ部103にも供給される。
符号化情報メモリ102は、可変長符号復号化部111から符号化情報L1が供給されることにより、動き補償予測で参照されるピクチャに対する符号化情報が蓄積されている。そして符号化情報メモリ102に蓄積された符号化情報はポストフィルタ部103に供給される。このとき、ポストフィルタ部103において、参照するピクチャの符号化情報が供給されることになる。
ポストフィルタ部103は、可変長符号復号化部111から供給される符号化情報(量子化情報、DCT係数情報、動きベクトル情報等)L1及び符号化情報メモリ102から供給される動き補償で参照するピクチャの符号化情報L4を用いて、画質の劣化量(以後、Q値と呼ぶ)を推定する。そしてこのQ値を用いて復号画像信号L2を解析し、後述するデリンギングフィルタ、垂直デブロックフィルタ、水平デブロックフィルタなどの処理を行うべきか否かを制御する。
ポストフィルタ部103は、これらデリンギングフィルタ、垂直デブロックフィルタ、水平デブロックフィルタなどはカスケードに繋げてもよい。
また、これらデリンギングフィルタ、垂直デブロックフィルタ、水平デブロックフィルタを適応するか否かは、Q値に応じて適応的に制御される。こうしてポストフィルタ部103においてフィルタ処理された再生画像信号104が出力される。
次に、図2に、ポストフィルタ部103の詳細なブロック図を示す。
図2に示すように、このポストフィルタ部103は、Q値生成部127と、デリンギングフィルタ部121、垂直デブロックフィルタ部122及び水平デブロックフィルタ部123を具備している。それぞれデリンギング部121には第1のフィルタ適応制御部124、垂直デブロックフィルタ部122には第2のフィルタ適応制御部125及び水平デブロックフィルタ部123には第3のフィルタ適応制御部126が接続され復号化された画像信号にフィルタ処理を行うか行わないかの制御をするようになっている。
このように構成されたポストフィルタ部103において、Q値生成部127に可変長符号復号化部111から符号化情報L1及び符号化情報メモリ102から符号化情報L4が供給され、フィルタの対象となるピクチャ及び参照ピクチャの符号化情報を用いてQ値を生成する。
ここでQ値生成部127は、デリンギングフィルタ部121、垂直デブロックフィルタ部122及び水平デブロックフィルタ部123にそれぞれ適したQ値L21、L22、L23を生成し、それぞれ第1のフィルタ適応制御部124、第2のフィルタ適応制御部125及び第3のフィルタ適応制御部126に供給する。
第1のフィルタ適応制御部124、第2のフィルタ適応制御部125及び第3のフィルタ適応制御部126は、さらに画像情報L2からフィルタ対象となる画素値とその近傍の画素値L24、L25及びL26を取得し、Q値及び画素値の変化量を用いて制御信号L27、L28及びL29を供給する。こうすることで、それぞれのフィルタ部であるデリンギングフィルタ部121、垂直デブロックフィルタ部122及び水平デブロックフィルタ部123を適応させるか否かの処理を制御する。
このようにして復号化された画像情報L2は、それぞれのデリンギングフィルタ部121、垂直デブロックフィルタ部122、水平デブロックフィルタ部123によって最適なフィルタ処理が行われ、画像情報104として出力される。
なお、ポストフィルタ103には、デリンギングフィルタ部121と垂直デブロックフィルタ部122との間に切替部9が、垂直デブロックフィルタ部122と水平デブロックフィルタ部123との間に切替部8が設けられている。
内部信号(Dec)が入力された場合、切替部9及び切替部8は垂直デブロックフィルタ部122及び水平デブロックフィルタ部123を信号が通るように選択される。一方外部信号(ext)が入力された場合、切替部9及び切替部8は垂直デブロックフィルタ部122及び水平デブロックフィルタ部123に信号が通らないように選択される。
すなわち内部信号(Dec)が入力された場合、信号はデリンギング部121、垂直デブロックフィルタ部122及び水平デブロックフィルタ部123をそれぞれ通過し、外部信号(ext)が入力された場合、信号はデリンギング部121を通り、垂直デブロックフィルタ部122及び水平デブロックフィルタ部123は通過しないように制御される。
内部信号(Dec)には符号化規則に従ったブロック境界(例えば、8画素置き)に歪が発生するが、外部信号(ext)はブロック境界の規則が不定であるため、デブロックフィルタを間違った位置にかけてしまうと画質劣化を引き起こす可能性がある。そこで、内部信号(Dec)と外部信号(ext)とで切り替えを行うことにより、ポストフィルタ部103を外部信号(ext)にも適用できるという効果を期待できる。
また、ここではフィルタの順序がデリンギングフィルタ部121、垂直デブロックフィルタ部122、水平デブロックフィルタ部123の順で例示したが、これらのフィルタはそれぞれ処理の順序を変更して用いることができる。
次に、図3に、第1のフィルタ適応制御部124とデリンギングフィルタ部121の詳細なブロック図を示す。
図3では、フィルタの対象となる当該画素と上下左右及び斜め方向に隣接する8画素とで構成される3×3のマスクを用いた例を説明する。
図3に示すように、このデリンギングフィルタ部121は、Line1、Line2、Line3にそれぞれブロック“D”201が3つずつ設けられている。また、Line1及びLine3には、非線形演算部202が3つずつ設けられ、Line2には非線形演算部202が2つ設けられている。そして、それぞれの非線形演算部202からの信号を畳み込み演算するための畳み込み演算部203を具備している。
Line2は、フィルタの対象となる当該画素を含むラインであり、Line1はLine2の上のライン、Line3はLine2の下のラインである。また、図3には図示していないが、Line1、Line2及びLine3の画素値が蓄積されているメモリが別途存在する。
図3において、ブロック“D”201は1画素遅延であり、記号“TH”は非線形演算部202で利用される閾値である。
また、記号“CE”はフィルタの対象となる当該画素の値204を示し、記号“CE’”はフィルタ処理をされた後の当該画素の値である。
また、量子化値(quantiser_scale)が分かっている場合には、この閾値THを

TH = 2 ×quantiser_scale

としてもよい。
フィルタの対象となる当該画素の周囲8画素は、それぞれ非線形演算部202において非線形処理される。
次に、図4を用いて、図3に示す非線形演算部202の構成と動作を説明する。
図4に示すように、この非線形演算部202は、差分器211、閾値判定部212とセレクタ213を有している。
このように構成された非線形演算部202において、先ず、減算器211に、周囲8画素のうち何れか1画素の値L31と、フィルタ処理の対象となる当該画素の値L32が入力され差分値が求められる。そして、差分器211から出力される差分値は、閾値判定部212に供給される。閾値判定部212では、差分器211から供給される差分値の絶対値(AD)と、閾値判定部212に供給される閾値(TH)L33とが比較され、何れの値が大きいか判定する。そして判定結果であるフラグ情報(FLG)がセレクタ213に供給される。フラグ情報の導出式の一例を以下に記す(C言語による表現)。

FLG = (AD > TH) ? 1 : 0;

ここでは、差分値が閾値よりも大きければ“1”を、小さければ“0”を出力する。
セレクタ213は、判定結果であるフラグ情報(FLG)に従って、フィルタの対象となる当該画素の値L32とその周辺8画素のうち何れか1つの画素の値L31の2入力を切り替える。ここでは、セレクタ213において、フラグ情報が“0”の場合、すなわち差分値が閾値より小さい場合は周囲の画素のうち1つの画素の値L31が出力され、フラグ情報が“1”の場合、すなわち差分値が閾値よりも大きい場合はフィルタの対象となる当該画素の値L32が出力値L34として出力される。
次に、図3に示すように、Line1、Line2及びLine3に設けられたそれぞれの非線形演算部202で処理された画素値L34は、それぞれ畳み込み演算部203に供給される。畳み込み演算部203では、非線形演算後の周囲8画素のうち何れか1つの画素の値にフィルタ係数が畳み込まれる。畳み込み演算部203の出力は当該画素のフィルタ処理後の画素値“CE’”として出力される。
このように閾値判定部212にて、フィルタの対象となる画素の値とこの画素の周辺の画素のうち少なくとも1つの画素の値の差分値が閾値よりも小さい場合は、周囲にある少なくとも1個の画素の値を出力し、差分値が閾値よりも大きい場合はフィルタの対象となる画素の値を出力する。こうすることで発生する歪の種類や強度の推定が高精度となるため、MPEG圧縮により発生する歪のみを除去することが可能となる。
次に、図5を用いて、本発明のデリンギングフィルタの効果を定性的に説明する。
図5に示すように、フィルタの対象となる当該画素の値を“CE”、当該画素の周辺の画素の値をそれぞれ当該画素の左斜め上から横に“TL”、“T”、“TR”、“L”、“R”、“BL”、“B”、“BR”とする。
ここで、図5に示すように、エッジ境界が当該画素の左斜め上の画素と上の画素、当該画素と上の画素、横の画素及び右斜め上の画素、並びに当該画素の右斜め下の画素と右の画素の間に存在する場合を考える。
当該画素の上の画素の値“T”、右斜め上の画素の値“TR”及び右の画素の値“R”と当該画素の値“CE”との差分値の絶対値が所定の閾値より大きくなったとする。この場合、当該画素の上の画素の値“T”、斜め右上の画素の値“TR”、右の画素の値“R”を“CE”で置き換えることになる。
ここで、周辺8画素に対するフィルタ係数を全て1/8とした場合、フィルタ出力“CE’”は以下の通り導出される。

CE’ = (TL +CE+CE+ L +CE+ BL + B + BR)/8

すなわち、このフィルタは、当該画素の周りに当該画素の値CEとの差分が大きくなる画素が多くなるほど、当該画素の値CEの比率が高くなるため弱い平滑化フィルタとなる。
また、このフィルタは、当該画素の周りに当該画素の値CEとの差分が大きくなる画素が少なくなるほど、当該画素の値CEの比率が少なくなるため強い平滑化フィルタとなる。
一方で、リンギング歪の視覚への影響を鑑みると、エッジ部近傍の平坦部において視覚的な劣化が認知されやすく、大きな画素値の変化が生じている部分では視覚的な劣化が認知されにくい。従って、本発明のデリンギングフィルタは、エッジ部近傍の平坦部においては強い平滑化フィルタとなり、大きな画素値の変化が生じている部分においては弱い平滑化フィルタとなるため、ハードウエア規模を削減したことによるリンギング歪除去能力の低下は、視覚的な観点では問題ない。
次に、第1のフィルタ適応制御部124の具体的な実施形態について説明する。
図2において、第1のフィルタ適応制御部124には、Q値生成部127からQ値L21が、ビデオ復号化部110から復号された画素値L24が供給される。第1のフィルタ適応制御部124では、この2つの入力値L21、L24を用いて後述する具体的な変換手段により、デリンギングフィルタの閾値(TH)に変換した後、この閾値(TH)L27をデリンギングフィルタ部121に供給する。
次に、図6、図7を用いて第1のフィルタ適応制御部124が持っている変換手段の具体例を説明する。
図6に示すように、フィルタ適応制御部124にデリンギングフィルタを施す当該画素が含まれた(DCTされる単位の)ブロックの画素値L24が供給される。供給されるブロックの画素値L24は、クラス分類部212へと供給されブロック内のエッジの強度に応じて複数のクラスに分類される。
図7は、クラス分類部212のQ値の大きくなるにしたがってエッジ強度が大きくなるクラス1、クラス2、クラス3、クラス4に4分類することを示すグラフである。
このクラス分類部212は、図7に示すクラス分類結果に応じて、エッジの強度から得られる第2のQ値L41を割り当て出力する。各クラスのエッジ強度と第2のQ値L41との関係は、エッジ強度が大きいほどQ値が大きくなる関係とする。この関係の理由は、DCTブロック内に強いエッジがあるほど、量子化によるリンギングの影響が大きくなるとの定性的理由によるものである。
ブロック内のエッジ強度の求め方の具体例としては、最も簡単な方法として、ブロック内の最大値と最小値を検出し、その差分値であるダイナミックレンジ(DR)をエッジ強度とすることである。ダイナミックレンジから第2のQ値への変換は、例えば“DR/2”とすればよい。
また、デリンギングフィルタをラスタ順に走査して処理する場合、ブロックごとの画素値を得るためには、大量のラインメモリが必要となる。このような場合は、あらかじめ用意されたラインメモリ内に保持されているブロック内の画素値L24を取得し、エッジ強度を求めても良い。
図6に示す閾値変換部213には、第1のQ値(Q1)L21と、第2のQ値(Q2)L41が供給され、これら2つのQ値の関数として得られる値TH(Q1、Q2)を求め、この閾値(TH)L27を出力する。
関数TH(Q1、Q2)の例としては、以下のような式で良い。ここで、wは0〜1の値をとる重み係数である。

TH(Q1、Q2)=(1-w)×Q1 + w×Q2

次に、第2のフィルタ適応制御部125、第3のフィルタ適応制御部126及び垂直デブロックフィルタ部122、水平デブロックフィルタ部123の具体例を説明する。
図8は、デブロックフィルタの具体例の処理フローである。
また、図9は画素の並びと画素値との関係を示すグラフである。横軸は並んでいる画素の位置に対応し、縦軸はその画素の値である。
また、図10は、水平方向、垂直方向の画素の並びとブロック境界の間の位置関係を示す図である。
先ず、図9に示すように、ブロック境界近傍における画素の値の変化量を測定して、次の2つのクラスに分類し、各クラスに適したデブロックフィルタ処理を施す。
クラス1:なだらかな変化のクラス
空や雲、人の顔の肌など、なだらかに変化する部分である。MPEG圧縮により発生するブロック境界での差分が小さくてもブロック歪が検知されやすい。この場合は、エッジ境界部を除いて平坦な信号である。このため図10に示すようにエッジ境界部を挟んで両側の各4画素に強いLPFを施す。図10では、水平デブロックフィルタは左側V1、V2、V3、V4、右側V5、V6、V7、V8である。また、垂直デブロックフィルタは上側V1、V2、V3、V4と下側V1、V2、V3、V4である。
クラス2:その他のクラス
各ブロック内で振幅の変化があるクラスである。ブロック境界での差分が各ブロック内での変化に比べて極端に大きい場合以外は、ブロック歪が検知されにくい。この場合は、ブロック内のテクスチャをぼかすことが無いように、ブロック境界の両側各1画素のみの画素値を補正しブロック境界を目立たないようにする。図10では、水平デブロックフィルタは左側V4、右側V5の画素値のみを補正する。また、垂直デブロックフィルタは上側V4、下側V5の画素値のみを補正する。
以上説明した処理について、図8を用いて説明する。上記2つのクラスへの分類は、図8のS300及びS310のステップで行われる。
先ず、図8に示すように、図10に示したように、水平方向及び垂直方向についてブロック境界の両側に存在する画素値V0乃至V9から、クラスを分類するための評価値を求める(S300)。具体的には、隣接する画素値の差分の絶対値(9個)が任意の閾値(例えば、2)より小さくなる数を評価値とする。
次に、ステップS300で求められた評価値と第2の任意の閾値(例えば、6個)とを比較する(S310)。この結果、評価値が第2の閾値よりも小さい場合(Y)は、エッジ境界部を除き画素間の画素値変動がなだらかであると判断し、以下に説明するクラス1に対応した処理を行う(S320)。また、評価値が第2の閾値以上となる場合(N)は、エッジ境界部を除き画素間の画素値変動がなだらかではないと判断し、以下に説明するクラス2に対応した処理を行う(S350)。
(クラス1の処理)
ステップS320にてフィルタをオン或いはオフするためのオン/オフ決定値が求められる。この決定値は、図10に示すように、エッジ境界部の両側各4画素(水平方向左側V1、V2、V3、V4と右側V5、V6、V7、V8、垂直方向上側V1、V2、V3、V4と下側V5、V6、V7、V8)の最大値と最小値との差分値とする。
次に、ステップS320で求められたオン/オフ決定値がQpの2倍より小さい場合はフィルタをオンとし、そうでない場合はフィルタをオフとする(S330)。ここで、Qpとは画素V5が属するブロックの量子化変数である。
フィルタがオンとなった場合(Y)には、図10に示すように、エッジ境界部の両側各4画素(水平方向左側V1、V2、V3、V4と右側V5、V6、V7、V8、垂直方向上側V1、V2、V3、V4と下側V5、V6、V7、V8)にローパスフィルタLPFを施し、処理を終了する。
フィルタがオフとなった場合(N)は、フィルタ処理を施さず、処理を終了する。
(クラス2の処理)
ステップS350にて、図10のS0(水平方向及び垂直方向V3、V4、V5、V6)、S1(水平方向及び垂直方向V1、V2、V3、V4)、S2(水平方向及び垂直方向V5、V6、V7、V8)の各4画素に4ポイントのDCTカーネルを畳み込んだ値を算出する。
次に、ステップS350にてDCTカーネルを畳み込んで得られた値とQpとを用いて、ブロック境界を目立たなくさせる、V4とV5の補正値を決定する(S360)。
次に、ステップS360で得られた補正値を用いて、V4とV5の画素値を補正し(S370)、処理を終了する。
このように図2に示す第2のフィルタ適応制御部125と垂直デブロックフィルタ部122のセットと、第3のフィルタ適応制御部126と水平デブロックフィルタ部123のセットは、フィルタを施す方向が異なるのみで、同じ処理フローとなる。
上記説明では、第2のフィルタ適応制御部125と第3のフィルタ適応制御部126に画素V0乃至V9の値L25、L26がそれぞれ供給され、図8で説明したステップS300、ステップS310、ステップS320、ステップS330、ステップS350、ステップS360の処理を行い、「クラス1のフィルタを施す」、「クラス2の補正を施す」、「何もしない」の何れかが判定される。
この判定結果第2のフィルタ適応制御部125から判定結果L28が垂直デブロックフィルタ部122に供給される。また、だい3のフィルタ適応制御部126から判定結果L29が水平デブロックフィルタ部123に供給される。垂直デブロックフィルタ部122及び水平デブロックフィルタ部123では、判定結果L28、L29を用いて、ステップS340やステップS370の処理を行う。
なお、クラス2の処理は、ステップS370においてブロック境界の両側各1画素(水平方向垂直方向V4、V5)にそれぞれローパスフィルタLPFを施すことにしても良い。この場合、ステップS350において以下に示す評価値“d”を算出し、dとQpを評価してフィルタのオン或いはオフを決定することになる。

d= (V3 - 3×V4 + 3×V5 - V6)/2

この式は、V3とV4の間の傾きとV5とV6の間の傾きの平均値と、V4とV5の間の傾きとの差分から得られる。画素V5が属するブロックの量子化変数Qpを適応化のパラメータとしているが、本発明の実施形態では、Q値生成部127からQ値L22、L23を適応化のパラメータとして供給する。
次に、図面を参照して、この発明にかかるQ値生成部127の実施形態を詳細に説明する。
図2において、Q値生成部127では、当該ピクチャの符号化情報L1及び参照ピクチャの符号化情報L4からQ値を生成する。ここでQ値は、デリンギングフィルタリング部121、垂直デブロックフィルタ部122及び水平デブロックフィルタ部123にそれぞれ適したQ値L21、L22、L23が生成される。そして各々のQ値L21、L22及びL23は、フィルタ適応制御部124、125、126に供給される。
MPEG−2では、DCT係数を量子化することにより画質を犠牲にして発生符号量を抑制することができる。すなわちMPEG−2の符号化歪に直接影響を与える符号化情報は量子化情報であり、量子化情報を利用してフィルタの適応処理を実現している。具体的な量子化情報としては、「量子化スケール(Qsc)」、「量子化マトリクス」、「スキップマクロブロック」の情報を利用する。
次に、本発明の実施形態にかかるQ値生成部127について、図11、図12を用いて詳細に説明する。
図11は、MPEG−2におけるマクロブロック境界とブロックの関係を説明する図である。ディジタル放送やDVDに用いられているMPEG−2メインプロファイルでは、マクロブロックは輝度信号のブロック4つと、2種の色差信号それぞれ1つのブロックで構成されている。
図11に示すように、太線が上記マクロブロックの境界を表しており、太線及び細線がブロックの境界を表している。
デブロックフィルタの場合、先に詳細に説明したとおり、フィルタ処理に係る画素は2つのブロックに渡るものである。
図11の細線で示すブロック境界Bの場合、フィルタ処理に係る画素は同一マクロブロック内に存在するため、当該マクロブロックの量子化情報を利用すれば良い。
一方、図11の太線で示すブロック境界Aの場合、フィルタ処理に係る画素は2つのマクロブロックにまたがって存在するため、当該マクロブロックと隣接マクロブロックの量子化情報を利用する必要がある。
また、図11の太線で示すブロック境界C(色差信号)の場合、フィルタ処理に係る画素は、常に2つのマクロブロックにまたがって存在する。
本実施形態においては、デブロックフィルタ処理に係るQ値は、処理対象となるブロックのアドレスに応じて水平及び垂直それぞれにおいて2つのブロックを特定し、2つのブロックがそれぞれ属する1つまたは2つのマクロブロックの量子化スケールを利用する。
ただしMPEG−2にはスキップマクロブロック(MPEG−4の場合は、not_codedに相当)が存在し、該マクロブロックには量子化情報は存在しない。
また、MPEG−2において、Pピクチャの場合はMCの参照ピクチャとなるピクチャの該マクロブロックと同一位置のマクロブロック内の画素値がコピーされる。
一方、Bピクチャの場合は、所定の手段で決定される方法(詳細省略)で該マクロブロックはMCされる。すなわち、スキップマクロブロックに対しては量子化スケールを適切な手段で生成する必要がある。
もっとも単純な生成手段は、スキップマクロブロックではない直近のマクロブロックの量子化スケールを該マクロブロックの量子化スケールとする手段である。
本発明の実施形態においては、Q値生成部127には、当該ピクチャの量子化情報L1だけではなく、参照ピクチャの量子化情報L4も供給されるため、当該マクロブロックがスキップマクロブロックの場合、参照ピクチャの量子化情報を利用する。
次に、スキップマクロブロックの量子化スケールを生成する具体例その1について説明する。
Pピクチャの場合、当該マクロブロックと同一位置のマクロブロックの量子化スケールを使用する。Bピクチャの場合、当該マクロブロックに対応する参照ピクチャのマクロブロックが複数となる可能性があるため、もっとも大きな量子化スケールを選択して使用する。
次に、スキップマクロブロックの量子化スケール生成の具体例その2について説明する。
参照ピクチャの量子化スケールの平均値(Qave)を、当該ピクチャを処理する前に生成し、当該ピクチャのスキップマクロブロックではQaveを使用する。
次に、2つのブロックの量子化情報を用いて量子化スケールを生成する具体例を説明する。
(量子化スケール生成の具体例その1)
2つのブロックの中で大きいほうの量子化スケールを使う。
(量子化スケール生成の具体例その2)
2つのブロックの量子化スケールの平均値を使う。
一方、デリンギングフィルタ処理に係る量子化スケールは、フィルタ処理に係る画素は同一ブロック内に存在するため、当該ブロックの量子化スケールとする。このようにして生成された量子化スケールをQ値としても良い。なお、以上のQ値生成手段より明らかなとおり、当該ブロックに対してそれぞれ個別に生成されたQ値L21、L22、L23が出力される。
以下では、本発明の実施形態における、量子化マトリクスも考慮して当該ブロックのQ値を生成する手段を説明する。
図12は、MPEG−2における量子化マトリクスを説明する図である。図12では、イントラマクロブロックに対する、デフォルトの量子化マトリクスと、ユーザが符号化する際に任意に設定した量子化マトリクスの例が挙げられている。図12において、8×8のマトリクスの左下に行くほど高い周波数となる。
実際にDCT係数が量子化される量子化幅は、量子化スケールだけでなく量子化マトリクスの値も影響する。量子化スケールと量子化マトリクスを用いて量子化幅を求める概念的な式を以下に示す。

量子化幅 = 量子化スケール×M(i,j)/16

ここで、M(i,j)は量子化マトリクスの各要素である。従って、量子化マトリクスの傾きが大きい(高域の要素が大きい)とき各DCT係数の平均的な量子化幅が大きくなるため、Q値を大きくする方が良い。なお、量子化マトリクスはピクチャ単位で切り替えることが可能な符号化情報である。
本実施形態では、以下の式のように量子化マトリクスの要素の値に応じた重み(WQ)を、量子化スケールに乗じることによりQ値を生成する。

Q値 = WQ×量子化スケール

この重み(WQ)は、当該ピクチャにおいて一定であるため、当該ピクチャの処理を始める前にイントラマクロブロック用とインターマクロブロック用をそれぞれ生成しておく。
重み(WQ)を求める具体的な手段は以下のとおりである。ここで、当該ピクチャの量子化マトリクスの要素をM(i,j)、デフォルトの量子化マトリクスをDM(i,j)とする。
(WQを求める具体例その1)

WQ = (ΣM(i,j)/16)/64

(WQを求める具体例その2)

WQ = (ΣM(i,j)/DM(i,j))/64

なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい
本発明の実施形態による動画像復号化方法および装置のブロック図 本発明の実施形態によるポストフィルタ部のブロック図 本実施形態のデリンギングフィルタのブロック図 本実施形態の非線形演算部のブロック図 デリンギングフィルタ処理の例を説明する図 第1のフィルタ適応制御部のブロック図 エッジ強度と第2のQ値との関係の例を説明する図 デブロックフィルタ手段の具体例の処理フロー デブロックフィルタ処理におけるクラス分類の例を説明する図 デブロックフィルタ処理におけるブロック境界とフィルタ処理に用いる画素の関係を説明する図 MPEG−2におけるマクロブロック境界とブロックの関係を表す図 MPEG−2における量子化マトリクスを説明する図
符号の説明
101・・・符号化情報
102・・・符号化情報メモリ
103・・・ポストフィルタ部
111・・・可変長符号復号化部
112・・・逆量子化部
113・・・逆DCT部
114・・・加算器
115・・・動き補償予測部

Claims (3)

  1. 直交変換符号化により符号化されたデータを復号化する復号化装置であって、
    フィルタの対象となる画素が属する画素ブロックの量子化スケールに、フィルタの対象となる画素が属するピクチャの量子化マトリクスの要素の値に応じた重みを乗じて、Q値を生成するQ値生成手段と、
    前記Q値に基づいて閾値を生成する閾値生成手段と、
    前記フィルタの対象となる画素の画素値とその上、下、左、右、左上、右上、左下及び右下方向に隣接する8個の周辺画素のそれぞれの画素値との差分の絶対値を生成する差分値生成手段と、
    前記周辺画素のうち前記差分の絶対値が前記閾値よりも小さい周辺画素については、その周辺画素の画素値をそのまま出力し、前記周辺画素のうち前記差分の絶対値が前記閾値よりも大きい周辺画素については、その周辺画素の画素値の代わりに前記フィルタの対象となる画素の画素値を出力する、選択手段と、
    前記選択手段から出力された前記8個の周辺画素の画素値の平均値を求めることにより、前記フィルタの対象となる画素のフィルタ処理後の画素値を求める、非線形演算手段と、
    を有することを特徴とする復号化装置。
  2. 直交変換符号化により符号化されたデータを復号化する復号化方法であって、
    フィルタの対象となる画素が属する画素ブロックの量子化スケールに、フィルタの対象となる画素が属するピクチャの量子化マトリクスの要素の値に応じた重みを乗じて、Q値を生成するQ値生成ステップと、
    前記Q値に基づいて閾値を生成する閾値生成ステップと、
    前記フィルタの対象となる画素の画素値とその上、下、左、右、左上、右上、左下及び右下方向に隣接する8個の周辺画素のそれぞれの画素値との差分の絶対値を生成する差分値生成ステップと、
    前記周辺画素のうち前記差分の絶対値が前記閾値よりも小さい周辺画素については、その周辺画素の画素値をそのまま出力し、前記周辺画素のうち前記差分の絶対値が前記閾値よりも大きい周辺画素については、その周辺画素の画素値の代わりに前記フィルタの対象となる画素の画素値を出力する、選択ステップと、
    前記選択ステップから出力された前記8個の周辺画素の画素値の平均値を求めることにより、前記フィルタの対象となる画素のフィルタ処理後の画素値を求める、非線形演算ステップと、
    を有することを特徴とする復号化方法。
  3. コンピュータに、
    フィルタの対象となる画素が属する画素ブロックの量子化スケールに、フィルタの対象となる画素が属するピクチャの量子化マトリクスの要素の値に応じた重みを乗じて、Q値を生成するQ値生成ステップと、
    前記Q値に基づいて閾値を生成する閾値生成ステップと、
    前記フィルタの対象となる画素の画素値とその上、下、左、右、左上、右上、左下及び右下方向に隣接する8個の周辺画素のそれぞれの画素値との差分の絶対値を生成する差分値生成ステップと、
    前記周辺画素のうち前記差分の絶対値が前記閾値よりも小さい周辺画素については、その周辺画素の画素値をそのまま出力し、前記周辺画素のうち前記差分の絶対値が前記閾値よりも大きい周辺画素については、その周辺画素の画素値の代わりに前記フィルタの対象となる画素の画素値を出力する、選択ステップと、
    前記選択ステップから出力された前記8個の周辺画素の画素値の平均値を求めることにより、前記フィルタの対象となる画素のフィルタ処理後の画素値を求める、非線形演算ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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