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JP4444705B2 - コンクリートハツリ機 - Google Patents

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JP4444705B2
JP4444705B2 JP2004082594A JP2004082594A JP4444705B2 JP 4444705 B2 JP4444705 B2 JP 4444705B2 JP 2004082594 A JP2004082594 A JP 2004082594A JP 2004082594 A JP2004082594 A JP 2004082594A JP 4444705 B2 JP4444705 B2 JP 4444705B2
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Description

本発明は、超高圧水噴射であるウォータージェットにより洗浄やハツリ、研掃等を行うコンクリートハツリ機に関するものである。
ウォータージェットは水に非常な高圧をかけ、噴射する時当たった相手を破壊する現象を利用する技術で、水に超高圧を発生させる特殊ポンプと、水流を細く絞って噴射速度を上げ、破壊力を生じさせるウォータージェットノズルと、ジェットの反力に抗してノズルを確実に保持し、加工対象物であるコンクリート面に対して適当な位置に移動させる保持・移動機構とからなる。
このようなウォータージェットを利用するものとして、車輪や履帯による走行機構を備えた走行車体の前部にウォータージェットノズルを設け、走行しながらこのウォータージェットを噴射させるコンクリートハツリ機があり、この場合、走行方向をX方向とすると、これと直交するY方向の作業範囲も得るために、走行車体の前部にウォータージェットノズルの保持・移動機構を設ける。
かかるウォータージェットノズルの保持・移動機構は、走行車体の前部幅方向にレールを突設したビームを横向きに設け、このビームに前記レールを転走するローラを有するウォータージェットノズルの支持体を走行可能に取り付けてなる。そして従来、ウォータージェットノズルの先端を走行車体よりずらし、又は走行車体に対して傾けることにより、作業範囲を拡大することができるコンクリートハツリ機が知られている。
従来のコンクリートハツリ機は図17、図18に示すように、走行車体1の車体の左右幅方向に移動機構を内蔵したビーム4を設け、このビーム4の前記移動機構で駆動される移動体8にウォータージェットノズル14の支持装置10を取り付ける。
前記支持装置10はビーム4の上下のレール9に係合する滑走ローラ24を上下に有する第1の垂直板体11に、先端が側方へ突出するようにリンクアーム12をボルト止めし、該リンクアーム12の先端で第2の垂直板体13を支承するとともに、この第2の垂直板体13に回転駆動するウォータージェットノズル14の支持フレーム15をボルト止めする。なお、この支持フレーム15は第2の垂直板体13に取り付け角度可変にボルト止めする。(下記特許文献1)
特開平07−164396号公報
これによれば、移動体8およびにこれに取り付ける第1の垂直板体11はビーム4の長さに応じて左右に横移動するが、支持フレーム15のウォータージェットノズル14はこの第1の垂直板体11からリンクアーム12で側方へ張り出すように位置付けられるので、このリンクアーム12の分だけ余分に作業範囲をずらすことができる。
また、第1の垂直板体11にボルト止めするリンクアーム12の傾斜角度で側方へ張り出し間隔を調整でき、更にウォータージェットノズル14の支持フレーム15を傾けて第2の垂直板体13にボルト止めすることで、いわゆる首振り状態を得てウォータージェットノズル14を斜めに位置付けることができる。
これにより、目的とするコンクリート面までウォータージェットノズル14の位置をずらし、更にコンクリート面の傾斜に合わせてウォータージェットノズル14を斜めに位置付けることができ、適応可能な作業範囲を広げることが出来る。
ところで、段差のある場所で作業を行う場合、走行車体1の車輪又は履帯が段差に乗り上げると、車体が傾き、これに伴いウォータージェットノズル14が往復するビーム4が意図しない方向へ傾いてしまう。しかし、ハツリ面を均一に仕上げるためにはウォータージェットノズル14の往復方向をコンクリート面に対し平行に保つ必要がある。
ここで図示はしないが、段差のある場所で走行車体1の車輪又は履帯が段差に乗り上げた状態でも、コンクリート面に対しビーム4が平行になるようにする方法として、走行車体1の横方向に回動し且つ伸縮するスライドアームの前面に前記ビーム4、移動体8及びウォータージェットノズル14を取り付け、走行車体1の傾きに合わせてスライドアームを回動させることもできるが、この場合、ウォータージェットノズルの作業範囲が目的位置からずれてしまうという問題がある。
すなわち、走行車体とスライドアームとの回動角をθ、スライドアームの回動中心からウォータージェットノズル先端までの距離をRとすると、Rsinθ分の距離だけ、作業範囲が目的位置からずれてしまう。このずれを補うため、走行車体を動かすなどして位置調整を行うとすると、目的位置にウォータージェットノズルの作業範囲を位置付けるのに手間がかかり、非効率的である。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、走行車体の傾きに係わらず、作業目的のコンクリート面に対してウォータージェットノズルを備えた作業装置を効率良く平行に位置付けることができるコンクリートハツリ機を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、回転駆動するウォータージェットノズルの支持体をビームに走行可能に取り付けたウォータージェット切削装置を走行車体の後方で支承するコンクリートハツリ機において、
左右の平行リンクであるロアリンク及び中央のトップリンクとで構成し、該左右のロアリンクの上側にリンクシリンダーを設けたマルチリンクで、走行車体側の回転盤の前部とウォータージェット切削装置とを連結し、走行車体側の回転盤の後部とウォータージェット切削装置との間に更にラテラルロッドを架け渡し、このように前記2本のリンクシリンダーと平行マルチリンク及びラテラルロッドによりリンク機構を構成し、これでウォータージェット切削装置を走行車体側から支承することでウォータージェット切削装置が走行車体の傾きに対して不追随な支承としたことを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、伸縮自在なリンクシリンダーを用いたマルチリンクと、ラテラルロッドにより、ウォータージェット切削装置を走行車体に対し不追随に支承するようにしたから、走行車体に対するウォータージェット切削装置の垂直方向への独立した自由動作が可能となり、段差があり走行車体が傾いてしまう場所でも目的とするコンクリート面に対してウォータージェット切削装置を効率良く平行に位置付けることが出来る。
また、走行車体側の回転盤の前部とウォータージェット切削装置とを連結するマルチリンクは、左右の平行リンクであるロアリンク及び中央のトップリンクとで構成し、更に、該左右のロアリンクの上側にリンクシリンダーを設けるが、全て回動自在なリンクアームで構成されるため、走行車体側の回転盤の後部とウォータージェット切削装置との間に更にラテラルロッドを架け渡し、ウォータージェット切削装置を支承した。
このようにして2本のリンクシリンダー32と平行マルチリンク及びラテラルロッドによりリンク機構を構成し、これでウォータージェット切削装置を走行車体側から支承し、ウォータージェット切削装置が走行車体の傾きに対して不追随な支承とした。
請求項2記載の発明は、コンクリート面に滑接し前記ウォータージェットノズルとコンクリート面との距離を一定に保つアウトリガーを前記ウォータージェット切削装置の両側方に設けるとともに、コンクリート面との距離を変更する伸縮構造を該アウトリガーに備えたことを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、コンクリート面とウォータージェット切削装置との距離を一定に保つアウトリガーを伸縮自在にしたから、段差のある場所では上段に乗り上げたアウトリガーを縮めるか下段のアウトリガーを伸ばすことにより、ウォータージェット切削装置をコンクリート面に対し容易に平行にすることが出来、より効率が良くなる。
請求項3記載の発明は、前記走行車体の傾きを検知する傾斜センサの検知信号に基づいて、前記リンクシリンダー及び前記アウトリガーの少なくとも一方を伸縮制御するようにしたことを要旨とするものである。
請求項3記載の本発明によれば、走行車体の傾きを検知してリンクシリンダー又は/及びアウトリガーを伸縮制御し、自動的にウォータージェット切削装置をコンクリート面に対し水平にするようにしたから、ウォータージェット切削装置をコンクリート面に対し水平になるよう操作する手間が省けて、更に効率が良くなる。
請求項4記載の発明は、走行車体の後部にスライドアームを回転自在に設け、このスライドアームに対してウォータージェット切削装置をスライドかつ回転自在に設けることを要旨とするものである。
請求項4記載の本発明によれば、ウォータージェット切削装置自体をコンクリート面に対し平行にすると、回転自在のスライドアームによりその平行状態を保ったまま、コンクリート面に沿って広範囲に移動することができるので、目的とするコンクリート面に更に効率良くウォータージェット切削装置を位置付けることが出来る。
請求項5記載の発明は、前記ビームは外管に対して内管が左右外方へ摺動する伸縮構造とし、一端を一方の内管外側端に結合する第1レールに、一端を他方の内管外側端に結合する第2レールを並列させ、前記支持体に設けた滑走ローラをこれら並列する第1、第2レールに係合するダブルローラとしたことを要旨とするものである。
請求項5記載の本発明によれば、ビームが横方向に伸縮して広がるようにしたから、ウォータージェットノズルが往復走行できる幅が広がり、ウォータージェット切削装置をコンクリート面に対して効率良く広範囲に位置付けることが出来る。
請求項6記載の発明は、前記内管及び外管の両端に設けたスプロケットに、前記支持体を牽引して走行させる無端チェーンが該内管の位置に関わりなく張設されるよう巻き回したことを要旨とするものである。また、請求項7記載の発明は、前記ビームに平行なラックを並列するとともに、一方を前記ビームの一端に、他方を前記ビームの他端に結合して、前記両ラックに噛合い回転することにより移動するピニオンを前記支持体に結合したことを要旨とするものである。
請求項6及び請求項7記載の本発明によれば、チェーンやラック・アンド・ピニオンを使用することにより、伸縮するビームをウォータージェットノズルが走行する機構が容易に実現できる。
本発明のコンクリートハツリ機は、走行車体の傾きに係わらず、作業目的のコンクリート面に対してウォータージェットノズルを備えた作業機を効率良く平行に位置付けることができる。
以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明のコンクリートハツリ機の1実施形態を示す全体の左側面図、図2は同上正面図、図3は同上右側面図、図4は同上平面図である。
図中1はゴム製の走行履帯1aを有するクローラタイプの走行車体で、ディーゼルエンジン2、エンジンパネル2a、ラジエータ・オイルクーラ3、燃料タンク7、プレクリーナ17a、エアクリーナ17、排気マフラ18、油圧ポンプである走行ポンプ5等の走行に必要な機構の他に、作動油タンク6等の作動機構を搭載し、各種制御を行うための制御盤16を走行車体1より90°開閉自在に備え、更に作業時に周囲に注意を呼びかけるパトライト19、ヘッドライト19a等を備える。
なお、走行車体1の前部にヘッドライト19aを備えるのは、作業時には作業後のハツリ面上を走行車体1が走行しないよう、走行車体1を前向きに走行させるからである。
かかる走行車体1の後部上側に、走行車体1の横方向に回転自在のスライドアーム20を設け、スライドアーム20の後部先端側に回転盤20cを設ける。このスライドアーム20のスライド伸縮機構は相互に嵌合摺動する角柱体の内部にシリンダー(図示せず)を配設してなるものである。
なお、走行車体1とスライドアーム20との連結部には、その回転によりスライドアーム20が走行車体1に対して回転する上部旋回モータ20aを備え、スライドアーム20と回転盤20cとの連結部には、その回転により回転盤20cがスライドアーム20に対して回転する下部旋回モータ20bを備える。そして、回転盤20cの前部に、作業装置としてのウォータージェット切削装置29を後述のマルチリンクを介して取り付ける。
ウォータージェット切削装置29は、ウォータージェットノズル14の横方向への往復駆動機構と、ウォータージェットノズル14の回転駆動機構、及び揺動駆動機構からなる。
ウォータージェットノズル14の横方向への往復駆動機構部分は、図6、図7に示すように、ビーム4は内管36と外管37との2重管構造を採用し、外管37に対して内管36が左右外方へ摺動する伸縮構造とする。
このビーム4の後方に、ビーム4の長さ方向に沿って第1及び第2のレール9a,9bを並列させ、その端を両内管36の外側端のフランジに結合する。そしてウォータージェットノズル14の支持体23の上下に前記レール9a,9bを走行するダブルローラとしての滑走ローラ24を設け、支持体23をこの滑走ローラ24を介してビーム4にその長さ方向に移動可能に取り付ける。
また、前記支持体23は油圧モータである横行モータ34により、ビーム4の左右端間に張設する横行チェーン35で牽引する。この横行チェーン35は無端のものとして各内管36内の外側端に設けたスプロケット36aに巻回してから内管36内の内側端に設けたスプロケット36bに巻回して折り返し、次いで、外管37内の外側端に設けたスプロケット37aに巻回してこのスプロケット37a同士に掛け渡す。このようにすれば、各外管37が左右に移動してもスプロケット37aは常にチェーン35の弛みを吸収する役割を果たす。
更に、前記スプロケット37aの近傍に補助のスプロケット37bを設け、スプロケット37a,37b間のチェーン35に横行モータ34の駆動スプロケットを圧接して、チェーン35を緊張した状態でチェーン35に確実に動力を伝達する。
なお、前記ビーム4の内管36に対する外管37の摺動機構はこれを手動とするか、もしくはネジシャフトで動かすようにすることが考えられるが、本実施例では第1のレール9aの上下を繋ぐ第1の連結部9c、及び第2のレール9bの上下を繋ぐ第2の連結部9dと、内管36内の左右端間に伸縮用の油圧シリンダー38を掛け渡す。
図5に示すようにウォータージェットノズル14は回動軸管26の先端にウォータージェットノズル27を設けたものであり、その回転駆動機構としては、スイベル25を回動軸管26に接続し、ギヤーボックス41内のギヤを介して油圧モータであるノズル回転モータ28で回転駆動するようにした。そして上記回転駆動機構を、支持体23の上部より吊支される後述の揺動フレーム42の保持板42b上に固定して取り付ける。
揺動フレーム42は、支持体23に対しほぼ平行な揺動板42aの後方に保持板42bを垂直に形成して構成し、揺動板42aの上端を、支持体23の上部の左右両端より後方に突出する支持片43に架け渡した回動軸44に固定した。
この状態で、保持板42bの下面はハツリ面に対して水平に向けられる。更に保持板42b上には、油圧モータからなる揺動モータ45を固定し、その回転軸の先端を保持板42bの下から突出させ、揺動モータ45の先端に揺動モータ45の回転動作を支持体23に対する前後方向の揺動動作に変えるクランク46を噛合わせ、クランク46の一端を支持体23に固定する。これにより、揺動モータ45及びクランク46により揺動駆動機構を構成する。
なお、上記往復駆動機構、回転駆動機構、及び揺動駆動機構の他、更にウォータージェット切削装置29の両側方にシリンダーを使用した伸縮自在のアウトリガー22を設け、その下端にコンクリート面に滑接するキャスター21を取り付ける。
次に、走行車体1側の回転盤20cの前部とウォータージェット切削装置29とを連結するマルチリンクの構成について説明する。マルチリンク31は、左右の平行リンクであるロアリンク31a及び中央のトップリンク31bとで構成し、更に、該左右のロアリンク31aの上側にリンクシリンダー32を設ける。
マルチリンク31は全て回動自在なリンクアームで構成されるため、走行車体1側の回転盤20cの後部とウォータージェット切削装置29との間に更にラテラルロッド30を架け渡し、ウォータージェット切削装置29を支承する。このようにして2本のリンクシリンダー32と平行マルチリンク31a、31b及びラテラルロッド30によりリンク機構を構成し、これでウォータージェット切削装置29を走行車体側から支承し、ウォータージェット切削装置が走行車体の傾きに対して不追随な支承とした。また図9に示すように、走行車体1に、該走行車体1の傾きを検知する傾斜センサ33を設ける。なお、この傾斜センサ33を設けずに、リンクシリンダ油圧のフリー回路で床盤への平行を確保することも可能である。
次に、図5〜図7について使用法および動作を説明する。走行車体1を作業目的位置まで移動した際、走行車体1の走行履帯1aが段差に乗り上げて走行車体1が傾くと、傾斜センサ33がその傾きを検知し、検知信号を図示しない制御部へと送る。
該制御部において、予め設定した設定値と、傾斜センサ33によって検出された検出値との差である偏位値を算出して、ウォータージェット切削装置29の姿勢を設定した姿勢にするよう、リンクシリンダー32及びアウトリガー22を自動的に伸縮制御する。
なお、前記のごとく傾斜センサ33を設けないで、リンクシリンダ油圧のフリー回路で床盤への平行を確保することにした場合は、リンクシリンダー32に予め設定した油圧力によりシリンダロッドが伸び、アウトリガー22が滑走面を押し付け床盤に倣う。こうすることによりウォータージェット切削装置29が床盤に平行な姿勢をとる。
マルチリンク31とラテラルロッド30によるリンク機構を用いたことにより、ウォータージェット切削装置29は走行車体1の傾きに対し不追随となるので、走行車体1が傾いてもウォータージェット切削装置29が自動的に水平状態を確保するようにすることが出来る。なお、リンクシリンダー32及びアウトリガー22の伸縮を操作する操作スイッチを制御盤16に設けるようにすれば、作業者によりウォータージェット切削装置29の傾きを更に微調整することが出来、より好ましい。
更に、スライドアーム20を回転及びスライドし、回転盤20cを回転することにより、図10に示すようにウォータージェット切削装置29を傾斜のある壁面に沿って位置付けたり、図11に示すように高所の壁面に位置付ける場合であっても、ラテラルロッド30を用いた支承によりマルチリンク31のみでは支えきれないウォータージェット切削装置29の荷重を支えることができ、所望の位置に安定してウォータージェット切削装置29を位置付けることが出来る。更にこの場合、スライドアーム20や回転盤20cの回転・スライド動作だけでなく、リンクシリンダーの伸縮を制御することにより、ウォータージェット切削装置29をより確実に壁面の傾斜に沿わせることが出来る。
また、マルチリンク31とラテラルロッド30との支承によると、走行車体1の傾きに対してはウォータージェット切削装置29は不追随である一方で、ハツリ作業を開始し走行車体1を図12の矢印方向に走行させると、ラテラルロッド30が走行車体1のステアリング動作を確実にウォータージェット切削装置29に伝達する。
次に、ハツリ動作について説明する。走行車体1を走行させ、また、同時に横行モータ34で横行チェーン35を動かして支持体23をビーム4に沿って往復運動させる。なお、走行車体1の走行に際し、ビーム4は左右のキャスター21付のアウトリガー22で支承される。
次に、揺動モータ45を回転すると、その回転動作はクランク46により支持体23に対する後方向の揺動動作に変換され、揺動板42aが回動軸44の中心を揺動中心として揺動する。
これに伴い、保持板42bを介して揺動モータ45に結合される回転駆動機構も支持体23に対し後方向に揺動する。そして、高圧水入口47より約240(MPa)の高圧水を60(l/min)で供給し、ノズル回転モータ28でウォータージェットノズル14を回転駆動するとともに、揺動モータ45でウォータージェットノズル14を揺動駆動しながら、該ウォータージェットノズル14からのジェット水を約22度の角度で噴射して、コンクリートの剥離、研掃等の作業を行う。
このようにして、ウォータージェットノズル14は回転しながら走行車体1の走行方向に対し直行する方向に往復する一方で、走行車体1の走行方向に揺動する揺動動作も加わるので、往復ピッチの幅が広がり重なり合って、ハツリ面にピッチ毎の横行筋目が現れず、均一且つ平滑なハツリ面に仕上げることが出来る。また、ハツリ面を観察したところ、鉄筋下部のコンクリートまでハツれることが確認された。
また、このようなウォータージェットノズル14の支持体23を移動させるビーム4は、これを伸長する必要がある場合は油圧シリンダー38を伸長して外管37に対して内管36を左右外方へ摺動させる。かかる伸長状態では図8に示すように第1及び第2レール9a,9bが内管36とともに外側へ移動し、互いに左右にずれていく。
一方、支持体23の滑走ローラ24はダブルローラであり、第1、第2レール9a,9bが並んでいる個所ではこれら両方のレール9a,9bが係合しているが、いずれか一方のレールしか存在しない端でも前記ダブルローラのうち片方のローラがレールに係合するので支持体23はこのレール上を支障なく移動できる。
なお、前記実施形態においては横行チェーン35の牽引により支持体23を移動するようにしたが、ラック・アンド・ピニオンにより移動するようにしてもよい。図13〜図16に示すように、ビーム4の前面に、ビーム4の長さ方向に沿って上下にラック39a、39bを歯を全面に向けて並列し、その一端を、レール(図中省略)を結合したビーム4の内管36の外側端にそれぞれ結合する。
一方、支持体23側にはモータ34aを固定し、上下のラック39a,39bに噛合うよう2つの歯車を上下に重ねたピニオン34bをモータ34aの回転軸に固定する。また、上下のラック39a,39bは固定ピン40により固定する。
次に、動作について説明する。モータ34aを回転すると、ピニオン34bがラック39a,39bに噛合いながら移動し、支持体23がビーム4に沿って移動する。支持体23がビーム4の端まで来ると、モータ34aを逆回転し、これを繰りかえすことにより支持体23をビーム4に沿って往復移動させる。
ビーム4を伸長する必要がある場合は、固定ピン40を抜き、上下のラック39a,39bの結合を解除する。更に、ロックレバー40aを緩めて、図15に示すように上側のラック(可動側ラック)39bを動かしてピニオン34bから分離する。そして油圧シリンダー38を伸長して外管37に対して内管36を左右外方へ摺動させる。かかる伸長状態では図14に示すように第1及び第2レールを結合した内管36が外側へ移動し、互いに左右にずれていく。
ビーム4の幅が目的とする長さに達したところで固定ピン40を差し込み、可動側ラック39aと固定側ラック(下側のラック)39bを再結合して、可動側ラック39bをピニオン34b側に押しつけて互いに噛合わせてから、ロックレバー40aを締める。支持体23のピニオン34bは上下に重ねられており、両ラックが並んでいる個所ではこれら両方のラック39a,39bに係合しているが、いずれか一方のラックしか存在しない端でも前記上下の歯車のうち片方の歯車がラックに係合するので支持体23はビーム4に平行なラックに沿って支障なく移動できる。
本発明のコンクリートハツリ機の1実施形態を示す全体の左側面図である。 本発明のコンクリートハツリ機の1実施形態を示す全体の正面図である。 本発明のコンクリートハツリ機の1実施形態を示す右側面図である。 本発明のコンクリートハツリ機の1実施形態を示す平面図である。 本発明のコンクリートハツリ機の1実施形態を示す要部の側面図である。 本発明のコンクリートハツリ機のウォータージェットノズルの往復駆動機構の正面図である。 本発明のコンクリートハツリ機のウォータージェットノズルの往復駆動機構のビームの通常状態を示す平面図である。 本発明のコンクリートハツリ機のウォータージェットノズルの往復駆動機構のビームの拡張した状態を示す平面図である。 本発明のコンクリートハツリ機の後方から見た説明図である。 本発明のコンクリートハツリ機のスライドアームと回転盤を回転した状態を示す背面図である。 本発明のコンクリートハツリ機のスライドアームをスライド及び回転した状態を示す背面図である。 本発明のコンクリートハツリ機の動作を示す平面図である。 本発明のコンクリートハツリ機のウォータージェットノズルの往復駆動機構の他例として示すビームの正面図である。 本発明のコンクリートハツリ機のウォータージェットノズルの往復駆動機構の他例としてビームの拡張した状態を示す正面図である。 本発明のコンクリートハツリ機のウォータージェットノズルの往復駆動機構の他例としてビームの通常状態を示す側面図である。 本発明のコンクリートハツリ機のウォータージェットノズルの往復駆動機構の他例としてビームを拡張した状態を示す側面図である。 従来例を示す側面からの説明図である。 従来例を示す正面からの説明図である。
1 走行車体 1a 走行履帯
2 ディーゼルエンジン 2a エンジンパネル
3 ラジエータ・オイルクーラ 4 ビーム
5 走行ポンプ 6 作動油タンク
7 燃料タンク 8 移動体
8 走行ポンプ 9,9a,9b レール
9c,9d 連結部
10 支持装置 11 第1の垂直板体
12 リンクアーム
13 第2の垂直板体 14 ウォータージェットノズル
15 支持フレーム 16 制御盤
17 エアクリーナ 17a プレクリーナ
18 排気マフラ 19 パトライト
19a ヘッドライト
20 スライドアーム 20a 上部旋回モータ
20b 下部旋回モータ 20c 回転盤
21 キャスター 22 アウトリガー
23 支持体 24 滑走ローラ
25 スイベル 26 回動軸管
27 ウォータージェットノズル 28 ノズル回転モータ
29 ウォータージェット切削装置 30 ラテラルロッド
31 マルチリンク 31a ロアリンク
31b トップリンク 32 リンクシリンダー
33 傾斜センサ 34 横行モータ
34a モータ 34b ピニオン
35 横行チェーン 36 内管
37 外管
36a,36b,37a,37b スプロケット
38 油圧シリンダー 39a,39b ラック
40 固定ピン 40a ロックレバー
41 ギヤーボックス
42 揺動フレーム 42a 揺動板
42b 保持板 43 支持片
44 回動軸 45 揺動モータ
45a 先端 46 クランク
47 高圧水入口

Claims (7)

  1. 回転駆動するウォータージェットノズルの支持体をビームに走行可能に取り付けたウォータージェット切削装置を走行車体の後方で支承するコンクリートハツリ機において、
    左右の平行リンクであるロアリンク及び中央のトップリンクとで構成し、該左右のロアリンクの上側にリンクシリンダーを設けたマルチリンクで、走行車体側の回転盤の前部とウォータージェット切削装置とを連結し、走行車体側の回転盤の後部とウォータージェット切削装置との間に更にラテラルロッドを架け渡し、このように前記2本のリンクシリンダーと平行マルチリンク及びラテラルロッドによりリンク機構を構成し、これでウォータージェット切削装置を走行車体側から支承することでウォータージェット切削装置が走行車体の傾きに対して不追随な支承としたことを特徴とするコンクリートハツリ機。
  2. コンクリート面に滑接し前記ウォータージェットノズルとコンクリート面との距離を一定に保つアウトリガーを前記ウォータージェット切削装置の両側方に設けるとともに、コンクリート面との距離を変更する伸縮構造を該アウトリガーに備える請求項1に記載のコンクリートハツリ機。
  3. 走行車体の傾きを検知する傾斜センサの検知信号に基づいて、リンクシリンダー及び前記アウトリガーの少なくとも一方を伸縮制御する請求項2に記載のコンクリートハツリ機。
  4. 走行車体の後部にスライドアームを回転自在に設け、このスライドアームに対してウォータージェット切削装置をスライドかつ回転自在に設ける請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコンクリートハツリ機。
  5. ビームは外管に対して内管が左右外方へ摺動する伸縮構造とし、一端を一方の内管外側端に結合する第1レールに、一端を他方の内管外側端に結合する第2レールを並列させ、支持体に設けた滑走ローラをこれら並列する第1、第2レールに係合するダブルローラとした請求項1ないし請求項4のいずれに記載のコンクリートハツリ機。
  6. 内管及び外管の両端に設けたスプロケットに、支持体を牽引して走行させる無端チェーンが該内管の位置に関わりなく張設されるよう巻き回した請求項5記載のコンクリートハツリ機。
  7. ビームに平行なラックを並列するとともに、一方を前記ビームの一端に、他方を前記ビームの他端に結合して、両ラックに噛合い回転することにより移動するピニオンを支持体に結合した請求項5記載のコンクリートハツリ機。
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