JP4444054B2 - 複合成形品の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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従来、この種の複合成形品の製造方法として、上下一対の金型で、両型の合面に挟持されたシートを加熱してドローダウンさせ、また真空吸引することにより金型に沿うように予備成形し、該型内の熱と蒸気加熱による発泡樹脂材の発泡圧力とにより、同時成形する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1〜3に記載された製造方法では、シート状の表皮材をキャビティ表面に沿うように予備成形しているが、真空引きのみでは形状精度が十分出し切れない。
特許文献4に記載された製造方法では、発泡樹脂粒子の成形後、一度型開きをし、シートを挿入してからシートの成形となるので、成形工程が2工程となり、非常に効率が悪い。
本発明の複合成形品は、本発明に係る製造方法によって得られたものなので、目的形状に合致した寸法精度に優れたものとなる。
本発明の複合成形品の製造装置は、第1の型と第2の型の間に張設したシートを第1の型側からキャビティを通して第2の型側に押圧するシート押圧部材を備えているので、このシートを加熱軟化後、シート押圧部材によって押圧し、その後キャビティ内に熱可塑性樹脂発泡粒子を供給し、型内成形して複合成形品を製造することによって、シートを型内面の形状に沿うように精度良く成形でき、目的形状に合致した寸法精度に優れた複合成形品を製造することができる。
図1は本発明に係る複合成形品の製造装置の一例を示す図であり、この図中、符号1は成形装置、2は熱可塑性樹脂シート(以下、シートと記す。)、3は第1の型、4は第2の型、5は第1の外装体、6は第2の外装体、7は供給管路、8,9は蒸気導入管、10,11は冷却水導入管、12,13は真空吸引管、14,15はドレン排出管、16はストッパ、17はキャビティ、18は成形型、19はシート押圧部材、20はフィーダーである。
この複合成形品22は、熱可塑性樹脂発泡成形品21の一面側にシート2からなる表皮が積層された構造になっており、この表皮側を意匠面として用いられる。本発明において、複合成形品22の形状、寸法は特に限定されない。この複合成形品22の用途としては、例えばユニットバスの天井材等の住宅設備用部材、自動車の内装材(インストルメンタルパネル、ドアパネル、シートバックパネル、ステアリングホイール、取手等)、家具(椅子の座部等)、容器、内装材、壁面材、航空便用の軽量パレット等が挙げられるが、これらに限定されない。
図1に示す装置を用い、本発明の製造方法に従って図6に示す外観を有する複合成形品を製造した。図6中の寸法Aは400mm、Bは300mm、H0は25mm、図8の寸法Cは30mmとした。原料、成形型、成形条件及び成形工程は下記の通りとした。
また、熱可塑性樹脂発泡粒子として、発泡ポリスチレン樹脂粒子(積水化成品工業社製、品名:HDS40)を嵩倍率40倍に発泡させたものを用いた。
(成形型):第1の型3は平板状であり、第2の型4は9個の凹部を有している。
1.シート2を第2の型4の開口部に張設した。
2.第1の型3と第2の型4を型締めした。
3.シート2を下記の条件で加熱軟化した。
・第1の型3:蒸気圧0.11MPa、30秒間。
・第2の型4:蒸気圧0.11MPa、30秒間。
4.第2の型4側から0.85MPaで30秒間真空引きをして、シート2を第2の型4側に引き寄せた。
5.真空成形開始から3秒後に、第1の型3から9本のシート押圧部材19を第2の型4の凹部24へ押し出した。この押し出しは、凹部深さH0=25mmに対し、図4に示す押出長さDが23mmとした。
6.その後、第1の型3にシート押圧部材19を戻す。
7.第2の型4側のシート2と第1の型3の間に発泡ポリスチレン樹脂粒子を充填し、成形型20を120℃、20秒間蒸気加熱し、冷却後、複合成形品22を取り出した。
得られた複合成形品の外観を図8に示す。得られた複合成形品は、9個の角形凸部がシャープで成形精度が非常に良好であった。寸法的には、第2の型4の凹部深さH0=25mmに対し、図8中の凸部高さH1=25mmとなり、第2の型4の表面にシート2が十分接触し、精度良く成形できた。
実施例と同じ原料と成形型を用い、成形工程5.のシート押圧部材19による押し出しを行わなかった他は、実施例と同様の成形条件と成形工程で複合成形品を製造した。
Claims (7)
- 成形型を構成する第1の型と第2の型の間に熱可塑性樹脂シートを張設し、該熱可塑性樹脂シートを加熱、軟化せしめた後、第1の型と第2の型を型締めして製造する複合成形品の外形と合致するキャビティを形成し、第1の型側からキャビティを通してシート押圧部材を第2の型に近接せしめ、軟化した熱可塑性樹脂シートを第2の型側に押圧し、次いでシート押圧部材を元の位置に戻し、キャビティ内に熱可塑性樹脂発泡粒子を充填し、次いで成形型を熱可塑性樹脂発泡粒子の融着温度以上の温度に加熱して型内成形し、熱可塑性樹脂発泡成形品の表面に熱可塑性樹脂シートからなる表皮が積層されてなる複合成形品を製造することを特徴とする複合成形品の製造方法。
- シート押圧部材によって軟化した熱可塑性樹脂シートを第2の型側に押圧するとともに、真空吸引又は圧空により熱可塑性樹脂シートを第2の型に沿わせることを特徴とする請求項1に記載の複合成形品の製造方法。
- 第2の型に複数の凹部を有し、これらの凹部にシート押圧部材が進退可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合成形品の製造方法。
- 熱可塑性樹脂シートが、熱可塑性樹脂単層シート又は複数枚のシートやフィルムを積層してなる積層シート又は複数枚のシートやフィルムを重ねたシートである請求項1〜3のいずれかに記載の複合成形品の製造方法。
- 熱可塑性樹脂シートが、熱可塑性樹脂発泡シート又はそれを含む積層シートである請求項1〜3のいずれかに記載の複合成形品の製造方法。
- 型内成形して得られた成形品の熱可塑性樹脂発泡成形品が露出している面に新たに熱可塑性樹脂シートを重ね、型内成形し、熱可塑性樹脂発泡成形品の表面を熱可塑性樹脂シートからなる表皮で覆った複合成形品を製造することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の複合成形品の製造方法。
- 多数の蒸気穴が穿設された第1の型と第2の型から構成された成形型と、第1の型が固定された第1の外装体と、第2の型が固定された第2の外装体とを備え、第1の外装体と第2の外装体とを接近させた時、第1の型と第2の型が型締めされて成形型内に製造する複合成形品の外形と合致するキャビティが形成され、熱可塑性樹脂発泡粒子をキャビティ内に供給する供給管路が接続され、かつ第1の型と第2の型の間に張設した熱可塑性樹脂シートを第1の型側からキャビティを通して第2の型側に押圧するシート押圧部材とを備え、
第2の型に複数の凹部を有し、これらの凹部にシート押圧部材が進退可能に設けられ、 シート押圧部材が熱可塑性樹脂発泡粒子をキャビティ内に供給するフィーダーと一体的に設けられたことを特徴とする複合成形品の製造装置。
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