JP4339987B2 - センサリング及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のアンチロックブレーキシステムにおいて車軸回転数を検出するのに用いられるセンサリング及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
軽量、安価でプレス加工により容易に製造可能な板金製センサリングが公知である。その一例として特開平7-155893号公報に示されたものがある。これはダイスとパンチとの間にリング状素材を前方押出しにより押し込み、素材に凹凸状の歯を形成する、というものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方法だと密閉鍛造に近い成形となるため、成形面圧が高くなり、型耐久性(強度・かじり等)が劣るという欠点がある。またそのため機械加工により形成されたセンサリングも見受けられるがコスト高になるという欠点がある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、成形面圧を低減し型耐久性を向上すると共にコスト低減を図り得るセンサリング及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ダイスの内周部と、そのダイスに挿入可能なパンチの外周部とに互いに符合する凹凸部を各々形成し、上記パンチを円筒状素材に差し込むと共にその円筒状素材を軸方向に押出しつつ上記パンチと上記ダイスとの上記凹凸部により径方向に押し出して半せん断加工し、これにより上記円筒状素材の側面部に凸状の検出歯と凹状の逃げ歯とを周方向交互に形成するセンサリングの製造方法であって、上記円筒状素材の表面がそのまま上記検出歯の歯先面となるように、上記ダイスの凹部に上記円筒状素材の外径よりも外側に突出する部分を設けると共に、上記パンチの凸部の先端面を上記円筒状素材の内径と同じ径方向位置に設け、他方、上記逃げ歯の裏面が径方向内側に突出するダレ形状となるように、上記ダイスの凸部の先端面を上記円筒状素材の外径よりも径方向内側に設けると共に、上記パンチの凹部をその両側面が半径方向内側に至るにつれ周方向に広がる断面水滴形状に形成し、上記半せん断加工の際に、上記検出歯の歯先面を上記ダイスの凹部内面に非接触で形成し、かつ上記逃げ歯を上記パンチの凹部内面に非接触で形成したものである。
【0013】
好ましくは、上記半せん断加工の後に、別のダイスとパンチとを用いて上記検出歯と上記逃げ歯とをサイジング加工するものである。
【0014】
上記検出歯と上記逃げ歯との表面全面が上記別のダイスに接触してサイジング加工され、上記検出歯と上記逃げ歯とのいずれか一方の裏面のみが上記別のパンチに接触されるのが好ましい。
【0015】
上記別のパンチが凹凸状に形成されその凸部の先端面のみが上記検出歯の裏面に接触され、または、上記別のパンチが円周面状に形成され上記逃げ歯の裏面に接触されるのが好ましい。
本発明は、請求項2記載のセンサリングの製造方法により製造され、回転する軸に取り付けられるセンサリングであって、上記検出歯と逃げ歯とが、上記円筒状素材の上記側面部における軸方向一端から中間まで延出し、かつ上記円筒状素材の軸方向他端部に上記軸が圧入される圧入部が形成され、上記検出歯の外径が上記サイジング加工によって上記円筒状素材の外径よりも縮小され、上記逃げ歯の表面が、上記検出歯の歯先面よりも径方向内側かつ上記検出歯の裏面よりも径方向外側に位置すると共に、上記逃げ歯の裏面が、上記検出歯の裏面よりも径方向内側に位置するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0017】
図1及び図2に本発明の実施形態に係る回転検出用センサリングを示す。このセンサリング1は自動車のアンチロックブレーキシステムにおいて車軸回転数を検出するのに用いられる。ただし用途はこれに限定されない。車軸に取り付けられたハブHの先端部にセンサリング1が圧入して取り付けられる。センサリング1の側面部1aに、軸方向先端から所定の中間にかけて凹凸歯2が設けられ、その凹凸の通過に応じて回転検出用の非接触センサ(磁気センサ)Sがパルスを発生し、これに基づき車軸回転数が計算される。センサSはセンサリング軸方向と直角な側方から凹凸歯2に対向して回転検出する。いわゆる側方検出タイプのセンサリングである。
【0018】
このセンサリング1は磁性材料からなる円筒状素材をプレス加工して一体に形成される。磁性材料としては例えば鉄、ステンレス等が用いられ、円筒状素材としては汎用又は専用のパイプ(例えば鋼管等)が用いられる。パイプには必要に応じてボンデ処理を施す。
【0019】
このセンサリング1では、素材としてのパイプの側面部を、後述する半せん断加工により周方向等間隔で径方向外側から内側に押し出して凹凸歯2を形成する。凹凸歯2のうち、残された部分による第一の歯が検出歯3であり、押し出された部分による第二の歯が逃げ歯4である。検出歯3が逃げ歯4の径方向外側に位置され、検出歯3の外径は素材外径に大略等しい。検出歯3と逃げ歯4とは、径方向外側に臨む表面部が回転検出に関わるためサイジング加工により高精度に成形されるのに対し、径方向内側に臨む裏面部は回転検出に無関係なためそれ程高精度で成形されない。逃げ歯4の裏面4aはダレ形状となっている。また逃げ歯4の軸方向基端部は明らかに縮径するテーパ状となっている。テーパ部を5で示す。
【0020】
このセンサリング1の製造方法を以下説明する。この製造方法は、図3に示す素材としてのパイプPを前方押出しにより半せん断加工して凹凸歯を形成する第一工程と、これによって出来た加工品をさらにサイジング加工して凹凸歯の形状を仕上げる第二工程とからなっている。
【0021】
半せん断加工に際しては図3に示す金型を用いる。これは、昇降可能な上型たるパンチ6と、ベッド7上に固定された下型8とから主に構成される。下型8は、ベッド7上に下から順に積み重ねられた下部ダイス9、上部ダイス10及び拘束ダイス11を備え、拘束ダイス11のみ中心から左右に分割できるようになっている。これらダイス9…の中心にパイプPとパンチ6とを挿入可能な加工穴12が設けられ、加工穴12の底部には加工品を取り出すためのイジェクト型13が昇降可能に設けられる。パイプPは単なる円筒状であり、汎用品、市販品等が利用出来る。
【0022】
図6に示すように、パンチ6の外周部と上部ダイス10の内周部とに、互いに符合する成形用凹凸部が形成される。パンチ6の凹部を6a、凸部を6bで示し、上部ダイス10の凹部を10a、凸部を10bで示す。図3に示すように、下部ダイス9にも上部ダイス10の凹凸部に連続する同様な凹凸部9abが設けられ、その凹凸部9abにイジェクト型13の外周に設けられた凹凸部13abが係合される。
【0023】
図4に示すように、上部ダイス10の加工穴12内においては、その上半分が単なる円周面とされるのに対し、その下半分に周方向等間隔で凸部10bが形成されている。そして凸部10bは、その上部が所定のテーパ角θ1 を有して径方向内側に突出する第一テーパ部15、中間部が一定径を有した完全部16、下部が所定のテーパ角θ2 を有して径方向外側に引っ込む第二テーパ部17となっている。第一テーパ部15と完全部16との連続部には比較的大きな所定のアールR1 が付される。
【0024】
図5は完全部16の断面であるが、これに示されるように凹部10aの最外径D11はパイプPの外径DP1に比較して大きい。なおこの最外径D11は凸部10bより上の加工穴12の内径と同じである(図4参照)。そして凹部10aのうち、パイプ外径DP1より外側の部分には所定のアールR2 が付されている。凸部10bの最内径D12はパイプ外径DP1より小さく、且つパイプ内径DP2より大きく、例えば、凸部10bの先端面20をパイプの厚さ中間付近に位置させるようになっている。これにより凸部10bでパイプを径方向内側に押し出したときの押出し量を決める(本実施の形態ではパイプ厚さの半分程度)ことができる。なお凸部10bの先端面20はほぼフラットとされ、先端面20の両側に位置するコーナー部には小さなアールR3 が付されている。
【0025】
図6に示すように、パンチ6の凸部6bの最外径D21はパイプ内径DP2と同等である。従ってパンチ6の外側にはパイプPをそのまま嵌合できる。一方、パンチ6の凹部6aは全体として水滴形状に形成され、その最内径D22は、半せん断により押し出される逃げ歯4の最内径に比べ小さい。そして凹部6aの両側面18,18には逃げ歯4に接触しないようなネガティブな逃げが設けられている。ここで「ネガティブな逃げ」とは、それら側面18,18が半径方向より内側に入っていることをいう。凹部6aの内径側には比較的大きなアールR4 が付される。これにより凹部6aは全体として水滴形状となる。
【0026】
このように凹部6aが形取られる結果、パンチ6の凸部6bは根元がくびれた形状となる。そして凸部6bの先端面19はパイプ内径面に沿う緩いア−ル状とされる。凸部6bの先端両側のコーナー部には比較的小さいアールR5 が付される。
【0027】
図3に示すように、半せん断加工に際しては、パイプPを加工穴12内にセットし、拘束ダイス11を閉じてパイプPを外周側から拘束して芯決めする。次にパンチ6を下降させると、パンチ6がパイプPに差し込まれ、次いでパンチ6の肩部21にパイプPの上端面P1 が押されることにより、パイプPが徐々に下方に押し出され上部ダイス10内に押し込まれていく。いわゆる前方押出しの態様である。こうなると上部ダイス10の凸部10bによってパイプPの逃げ歯4に相当する部分が径方向内側に押し出され、半せん断加工されていき、検出歯3と逃げ歯4とが同時に形成されていく。なお、最初パイプPをパンチ6に嵌合させてからパンチ6を下降させるようにすることも可能である。
【0028】
図6も参照して、半せん断加工の過程で、凸部10bに押されたときの反力がパンチ6の凸部6bで受け止められる。最初は半せん断が上部ダイス10の第一テーパ部15で行われるので、半せん断が徐々に進行する。材料が完全部16に入ると本工程の最終形状となる。半せん断加工の全過程において、検出歯3の歯先面3aは上部ダイス10の凹部10aの内面に接触せず、また逃げ歯4も、付け根のR5 に対応する部分を除きパンチ6の凹部6aの内面に接触しない。
【0029】
これは、上部ダイス10の凹部10aの最外径D11をパイプPの外径DP1より大きくしたことと、パンチ6の凹部6aの最内径D22を逃げ歯4の最内径より小さくし、且つ凹部6aの両側面18,18にネガティブな逃げを設けたことによる。ネガティブな逃げを設けたことにより、凹部6aの両側面18,18は材料の摩擦面とならない。この金型構成により型と材料の摩擦面が減り、成形荷重が低減される。上部ダイス10の凸部10bにおいて、アールR3 により型の焼き付きが防止され、また比較的大きなアールR1 により、第一テーパ部15から完全部16に材料が乗り移りながら徐々に変形を行うことができる。
【0030】
パイプPの径方向外側に臨む表面側つまり検出側では、検出歯3の両側面3b,3bと逃げ歯4の表面4bとが上部ダイス10の凸部10bにより成形され、検出歯3の歯先面3aはパイプPの表面形状がそのまま残される。これにより表面側では比較的高い形状精度が得られる。一方パイプPの径方向内側に臨む裏面側つまり反検出側では、検出歯3の裏面3cがパンチ6の凸部6bの先端面19で成形(拘束)されるだけで、逃げ歯4全体がパンチ6の凹部6a内面に接触せず、凸部10bで押されたなりのダレ形状となる。従って裏面側は形状精度が低くなるが、こちら側は回転検出や製品外観等に影響のない部分なので問題にならない。このように、必要ないし重要な部分だけ高精度に成形し、残りの部分は意図的に精度を落とすので、面圧荷重や成形荷重の低減により、型かじりや型摩耗等を防止することができ、型耐久性向上、コスト低減等を図ることができる。
【0031】
パイプPは所定のストロークの下死点まで下降させる。下降を終えたら拘束ダイス11を左右に開いて材料と型との接触面積を減らした後、イジェクト型13を上昇させ加工品を型から外して取り出す。このイジェクトの際も、接触面積が少ないのでイジェクト荷重を低減でき、また変形も防止できる。
【0032】
この加工品で精度が満足できれば、これをそのままセンサリング1の最終製品とすることができる。しかし、本実施形態ではさらに精度を増すため、以下に述べるようなサイジング加工を追加している。サイジング加工において、半せん断加工品(以下単に加工品という)に型を全面接触させると成形面圧が高くなると同時に型と加工品との間の接触面積が増加し、型の焼き付き、イジェクト時の変形等が生じてしまう。
【0033】
そこで、このサイジング加工においても図7及び図8に示すような別のダイス23及びパンチ24(サイジングダイス及びサイジングパンチ)を用い、接触面積をできるだけ減らすようにしている。即ち、加工品P1 の表面側のみダイス23を全面接触させ、形状精度を高めると共に、裏面側は表面側の加工に必要なだけしかパンチ24を接触させないようにしている。なお、このサイジング加工は、当該ダイス23及びパンチ24を上記金型に組み合わせて1回のプレスストロークで半せん断加工と同時に行ってもよいし、別の金型で別工程で行ってもよい。
【0034】
これらダイス23及びパンチ24も、先のダイス及びパンチ同様凹凸状に形成されている。そして図7及び図8の例の両者とも、ダイス23の凹凸部全面が半せん断加工品P1 の表面全体に接触してその表面全体をサイジング加工する。一方、裏面側では、図7の例では検出歯3の裏側のみ、図8の例では逃げ歯4の裏側のみ、パンチ24でサイジング加工する。これによって成形面圧の低減、型焼付き防止等が図れるものである。
【0035】
図7の例では、パンチ24の凸部25の先端面26(その両側のコーナーR部27を含む)のみが検出歯3の裏面部に接触してサイジング加工を行う。パンチ24の凹部28は前記同様逃げ歯4より大きいものとされ、且つネガティブな逃げも設けられている。図8の例では、パンチ24の表面が単なる円周面とされ、逃げ歯4の先端にのみ接触するようになっている。いずれにしてもパンチ24は表面を成形するときの反力受けとしての意味しか持たないため、最小限の接触面積とするのがよい。
【0036】
ここで両者の比較を行うと、図7の例の方が、ダイス23の凹部29内面への材料面圧を高められるので、検出歯3の形状精度を出すのに有利である。しかし図8の例では、半せん断加工で未拘束であった逃げ歯4の裏側部分を成形するため、図7の例に比べパンチ表面の面圧を下げることができる。従っていずれの方法を採用するかはこれらのバランスを考慮して決定すればよい。
【0037】
このように、かかるサイジング加工においても前記同様の効果が得られる。
【0038】
なお、本実施形態のサイジング加工では表面全体を加工するようにしたが、半せん断加工品で検出歯3の側面3b,3bや逃げ歯4の表面4bの精度が十分出ているならば、検出歯3の先端面3a及びその両側のコーナー部のみ加工するようにしてもよい。
【0039】
図1に示すように、上記二工程で得られたセンサリング1においては、逃げ歯4の基端部に形成されたテーパ部5が上部ダイス10の第一テーパ部15(図4)の形状に従っている。検出歯3の外径はサイジング加工に伴いパイプ外径DP1より若干縮小される。また検出歯3の基端部にはサイジングダイス23のテーパ部(図示せず)に対応した小さなテーパ部31が形成される。センサリング1の下部側では素材のパイプ形状がそのまま残され、従って圧入部の内径もパイプ内径DP2に等しくなる。
【0040】
ところで、センサリングの変形例は種々考えられる。図9に示すのはハブHへの圧入部を若干拡径した例、図10に示すのは逆に縮径した例、図11に示すのは圧入部の内面を機械加工又はしごき加工により拡径した例である。図12に示すのは、前記実施形態と検出歯3及び逃げ歯4の配置関係を逆にした参考例である。即ち、半せん断は、逃げ歯4をパイプPに対し外側に押し出すようにして行う。これに伴い図3乃至図8に示す金型構造も内外径側が逆となる。ダイスが径方向内側、パンチが径方向外側となる。いずれの変形例においても、前記実施形態と同様の作用効果を得られるのは明らかである。
【0041】
以上、本発明の実施の形態は他にも種々考えられる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
【0043】
(1) 成形荷重の低減が図れる。
【0044】
(2) 型かじりや型摩耗を防止でき、型耐久性を向上できる。
【0045】
(3) 低コストで高精度なセンサリングを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るセンサリングを示す縦断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 半せん断加工用の金型を示す縦断面図である。
【図4】 上部ダイスの要部拡大縦断面図である。
【図5】 図4のB−B線断面図である。
【図6】 半せん断加工の様子を示す横断面図である。
【図7】 サイジング加工の様子を示す横断面図である。
【図8】 別のサイジング加工の様子を示す横断面図である。
【図9】 センサリングの変形例を示す縦断面図である。
【図10】 センサリングの別の変形例を示す縦断面図である。
【図11】 センサリングの別の変形例を示す縦断面図である。
【図12】 センサリングの参考例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 センサリング
1a 側面部
2 凹凸歯
3 検出歯
3a 検出歯の歯先面
3b 検出歯の側面
4 逃げ歯
4a 逃げ歯の裏面
5 テーパ部
6 パンチ
6a パンチの凹部
6b パンチの凸部
9 下部ダイス
9ab 下部ダイスの凹凸部
10 上部ダイス
10a 上部ダイスの凹部
10b 上部ダイスの凸部
18 凹部側面
23 サイジングダイス
24 サイジングパンチ
25 サイジングパンチの凸部
26 サイジングパンチの凸部の先端面
D11 凹部の最外径
P パイプ
Claims (5)
- ダイスの内周部と、そのダイスに挿入可能なパンチの外周部とに互いに符合する凹凸部を各々形成し、上記パンチを円筒状素材に差し込むと共にその円筒状素材を軸方向に押出しつつ上記パンチと上記ダイスとの上記凹凸部により径方向に押し出して半せん断加工し、これにより上記円筒状素材の側面部に凸状の検出歯と凹状の逃げ歯とを周方向交互に形成するセンサリングの製造方法であって、
上記円筒状素材の表面がそのまま上記検出歯の歯先面となるように、上記ダイスの凹部に上記円筒状素材の外径よりも外側に突出する部分を設けると共に、上記パンチの凸部の先端面を上記円筒状素材の内径と同じ径方向位置に設け、
他方、上記逃げ歯の裏面が径方向内側に突出するダレ形状となるように、上記ダイスの凸部の先端面を上記円筒状素材の外径よりも径方向内側に設けると共に、上記パンチの凹部をその両側面が半径方向内側に至るにつれ周方向に広がる断面水滴形状に形成し、
上記半せん断加工の際に、上記検出歯の歯先面を上記ダイスの凹部内面に非接触で形成し、かつ上記逃げ歯を上記パンチの凹部内面に非接触で形成したことを特徴とするセンサリングの製造方法。 - 上記半せん断加工の後に、別のダイスとパンチとを用いて上記検出歯と上記逃げ歯とをサイジング加工する請求項1記載のセンサリングの製造方法。
- 上記検出歯と上記逃げ歯との表面全面が上記別のダイスに接触してサイジング加工され、上記検出歯と上記逃げ歯とのいずれか一方の裏面のみが上記別のパンチに接触される請求項2記載のセンサリングの製造方法。
- 上記別のパンチが凹凸状に形成されその凸部の先端面のみが上記検出歯の裏面に接触され、または、上記別のパンチが円周面状に形成され上記逃げ歯の裏面に接触される請求項3記載のセンサリングの製造方法。
- 請求項2記載のセンサリングの製造方法により製造され、回転する軸に取り付けられるセンサリングであって、
上記検出歯と逃げ歯とが、上記円筒状素材の上記側面部における軸方向一端から中間まで延出し、かつ上記円筒状素材の軸方向他端部に上記軸が圧入される圧入部が形成され、 上記検出歯の外径が上記サイジング加工によって上記円筒状素材の外径よりも縮小され、
上記逃げ歯の表面が、上記検出歯の歯先面よりも径方向内側かつ上記検出歯の裏面よりも径方向外側に位置すると共に、上記逃げ歯の裏面が、上記検出歯の裏面よりも径方向内側に位置することを特徴とするセンサリング。
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