JP4336093B2 - 生産管理方法及び電子機器の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工業製品等の生産管理方法及び電子機器の製造方法に関し、特に液晶表示装置などの電子機器の製造に用いて好適な生産管理方法及び電子機器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無駄な仕掛を排除し、全体の情報の流れを一元化する方法としてかんばん方式とよばれる生産方式が知られている(例えば、非特許文献1参照)。かんばん方式は、後工程が使った製品分だけを前工程に取りに行き、前工程は引き取られた製品分だけを補充することで、ジャスト・イン・タイムを可能にしている。かんばん方式では、工程の仕掛用の仕掛看板が必ず現物と一体となって動き、外れた看板に示された数量を外れた順に作ることが重要とされる。
【0003】
隘路工程や制約工程(状況により隘路となる可能性がある工程)と他の工程又は工程群の間で装置の共用化が可能である場合、装置の共用関係を工程間又は工程群の間で作ることによって、余裕のある工程から隘路工程や制約工程に能力を回すことが可能となり、生産ライン全体としてのスループットを改善できる。
【0004】
装置の共用化によりお互いに能力の授受が可能な工程群において、これらの工程群の各工程の製品処理能力に対する各工程の必要製品処理数の比率である負荷率を、中日程生産計画の対象となる操業期間全体での各工程の累積能力に対する各工程の累積生産予定の比率として求める生産管理方法がある(例えば、特許文献1参照)。この方法によれば、負荷率が最も高い工程を隘路工程として特定することが可能である。
【0005】
また、過去の一定期間の仕掛数と処理数との関係から重要管理工程を選定し、重要管理工程で必要処理数を得るために必要な生産数を重要管理工程の前工程に対して指示する生産ラインの管理方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、各工程の将来の一定期間の仕掛数を予測し、予測した仕掛数に基づいて前工程の処理数を指示する仕掛数の管理方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
また、多種類の製品を共通の生産ラインで生産する生産方法で、隘路工程の稼働率が高くなるように、隘路工程より上流側の作業工程における作業対象物の着工順序を制御する多品種生産方法が知られている(例えば、特許文献4参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−273023号公報
【特許文献2】
特開平6−69089号公報
【特許文献3】
特開平7−74226号公報
【特許文献4】
特開平10−198403号公報
【非特許文献1】
菅又忠美、田中一成編著「生産管理がわかる事典」日本実業出版社、1986年3月、p.301
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
かんばん方式の場合、月度生産計画及び生産能力計画の中で、作るべき製品の品種と量の平準化を行い、日毎一定の割合で継続的に生産が行われるようにすることが前提となる。このため、所要変動が大きいか、又は段取替えの間の同一品種バッチの大きさが大きく日毎に作る製品の品種が変わったり、比率が大きく変動したりする場合には、看板が外れても製品をいつ投入すべきか、又は外れる前に投入すべきかなどを決めることができないため、適用が難しいという問題が生じている。
【0009】
また、隘路工程を特定する静的な能力の定義は、所要の変動が大きく装置の状況も変化する場合には変動に追い付くことができない。このため、結果的に隘路工程が他の工程に移っていても対応が遅れてしまい、スループットの低下を防止できないという問題が生じている。
【0010】
本発明の目的は、大きな所要の変動に対しても、また品種毎に平準化していない所要に対しても、生産ラインの各工程の仕掛数を適切に設定できる生産管理方法及び電子機器の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、複数の工程からなる生産ラインの生産管理方法において、倉入れに近い方から順に工程Pn(n=1,2,…,k−1,k,…)とし、起点となる日から、工程Pkから前記倉入れまでの手番Tk経過後までの倉入れ予定数の総和Nkと、前記工程Pkの歩留りηkとに基づいて、前記工程Pkの適正仕掛数Skを求めることを特徴とする生産管理方法によって達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態による生産管理方法について図1乃至図9を用いて説明する。図1は、各工程の手配番数(手番、単位:日)を品種毎に示す表である。図2は、各工程の歩留り(%)を品種毎に示す表である。図1及び図2に示すように、大工程であるA工程、C工程、D工程は、この順に連結して生産ラインの一部を構成している。A工程は順にA1工程〜A5工程からなる工程群を含み、C工程は順にC0工程〜C5工程からなる工程群を含んでいる。D工程は順にD1工程〜D5工程(D5工程は図示していない)からなる工程群を含んでいる。D工程は倉入れ(完成した製品の製品倉庫への入庫)前であり、D5工程は倉入れ直前工程である。なお、品種及び品種群については後述する。
【0013】
各工程の適正仕掛数は、倉入れ側(後工程側)から順に工程Pn(n=1,2,…,k−1,k,…)として、工程Pkから倉入れまでの手番Tkと、起点となる日から手番Tk経過後までの倉入れ予定数(生産計画数)の総和Nkと、工程Pkの歩留りηkとに基づいて、次式により算出される。なお、本実施の形態では、D5工程が工程P1となり、A1工程が工程P16となる。
【0014】
Sk=(Nk−(N(k−1))/(ηk・η(k−1)・…・η1)
【0015】
図3は、生産ラインにおける各工程の実績仕掛数SJ及び累積実績仕掛数ΣSJと、上記の式で求めた適正仕掛数S及び累積適正仕掛数ΣSとを示す表である。ここで、工程Pkの累積実績仕掛数ΣSJkとは、工程Pkから倉入れまでの実績仕掛数SJkの累積であり(ΣSJk=Σ(i=1〜k)SJi)、工程Pkの累積適正仕掛数ΣSkとは、工程Pkから倉入れまでの適正仕掛数Sの累積である(ΣSk=Σ(i=1〜k)Si)。図3に示すように、例えばA1工程の実績仕掛数SJは700個であり、累積実績仕掛数ΣSJは9700個である。また、A1工程の適正仕掛数Sは663個であり、累積適正仕掛数ΣSは9209個である。
【0016】
図4は、生産ラインにおける各工程の累積実績仕掛数ΣSJk及び累積適正仕掛数ΣSkを示す折れ線グラフである。横軸は工程を表し、縦軸は累積仕掛数(個)を表している。また、実線は累積実績仕掛数ΣSJkを表し、破線は累積適正仕掛数ΣSkを表している。図4に示すように、A1〜A4、C1、C2、D1〜D4の各工程では、累積実績仕掛数ΣSJkが累積適正仕掛数ΣSkよりも多くなっている。すなわち、A1〜A4、C1、C2、D1〜D4の各工程では、倉入れ計画に対する仕掛が過剰になっている。C0、C3〜C5の各工程では、累積実績仕掛数ΣSJkが累積適正仕掛数ΣSkよりも少なくなっている。すなわち、C0、C3〜C5の各工程では、倉入れに対して仕掛が不足している。A5、D5の各工程では、累積実績仕掛数ΣSJkと累積適正仕掛数ΣSkとがほぼ同数である。すなわち、A5、D5の各工程では、倉入れに対して仕掛がほぼ適正である。図4に示すグラフでは、実線が破線よりも図の上方に描かれている工程では倉入れに対する仕掛が過剰であり、実線が破線よりも図の下方に描かれている工程では倉入れに対する仕掛が不足している。このように、図4に示すグラフを用いれば、各工程の仕掛の過不足が一目で分かるようになっている。
【0017】
次工程P(k−1)の累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)と累積適正仕掛数ΣS(k−1)とを比較し、累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)が累積適正仕掛数ΣS(k−1)よりも少ない工程Pkのうち、実績仕掛数SJkと適正仕掛数Skとの差(SJk−Sk)が最も多いC2工程を隘路工程(又は制約工程)と判断する。隘路工程とは、各工程が計画通りの能力を発揮した場合に生産ライン全体のスループットを律速する工程のことである。制約工程とは、条件によっては生産ライン全体のスループットを律速する工程のことである。
【0018】
C2工程が隘路工程と判明した場合、C2工程で使用される装置が例えばC4工程と共用関係にあれば、その装置のC2工程での使用比率を例えば0.5から0.6に上げることにより、C2工程での処理を促進する。あるいは、C2工程で使用される装置の稼動率を高めることにより、C2工程での処理を促進する。これにより、スループットの低下が未然に防止できる。
【0019】
図5は、生産ラインにおける各工程毎の実績仕掛数及び適正仕掛数を示す棒グラフである。横軸は工程を表し、縦軸は仕掛数(個)を表している。また、黒色の棒は実績仕掛数SJkを表し、白色の棒は適正仕掛数Skを表している。図5では、実績仕掛数SJkを表す黒色の棒と、適正仕掛数Skを表す白色の棒とを各工程毎に隣接させて示している。図5に示すように、A1〜A5、C1、C2、D3、D4の各工程では、実績仕掛数SJkが適正仕掛数Skよりも多くなっている。また、C0、C3〜C5、D1、D2の各工程では、実績仕掛数SJkが適正仕掛数Skよりも少なくなっている。このように、図5に示すグラフを用いれば、各工程毎の実績仕掛数SJkの適正仕掛数Skに対する過不足が一目で分かるようになっている。
【0020】
工程Pkの実績仕掛数SJkをある期間で適正化するには、次式を満たすように工程Pkの出荷数と投入数を管理する。ただし、実績仕掛数SJkを適正化する期間での工程Pkへの投入数を工程Pkへの累積投入数とし、同期間での工程Pkの出荷数の累積を工程Pkの累積出荷数とする。
【0021】
(工程Pkへの累積投入数)×ηk−(工程Pkの累積出荷数)=Sk−SJk
【0022】
C2工程の実績仕掛数SJを1800個とし、適正仕掛数Sを580個とし、歩留りηを99.0%とすると、例えば1週間(7日間)でC2工程の実績仕掛数SJを適正化するには、C2工程への投入数(工程C1の処理数)をC2工程の出荷数より175(≒(1800×0.99−580)/7)個/日だけ増加させればよいことが分かる。
【0023】
また、図4に示すグラフで、隘路工程であるC2工程より倉入れ側(図の右側)の工程のうち、累積実績仕掛数ΣSJが累積適正仕掛数ΣSよりも多いD1〜D4の各工程では出荷数を増加させる。また、C2工程より投入側(図の左側)の工程のうち、累積実績仕掛数ΣSJが累積適正仕掛数ΣSよりも多いA1〜A4、C1の各工程では、投入数(前工程の処理数)を減少させる。なお、隘路工程が存在しない場合には、累積実績仕掛数ΣSJが累積適正仕掛数ΣSよりも多い工程の全てで出荷数を増加させるようにする。これにより、各工程の累積実績仕掛数ΣSJを適正化できる。
【0024】
また、工程Pkの進捗状況は、次の工程P(k−1)の累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)から累積適正仕掛数ΣS(k−1)を差し引いた値(ΣSJ(k−1)−ΣS(k−1))で評価する。差し引いた値が正(ΣSJ(k−1)−ΣS(k−1)>0)の場合は、工程Pkの処理数を調整して減少させる。差し引いた値が負(ΣSJ(k−1)−ΣS(k−1)<0)の場合は、工程Pkの処理数を増加させる。こうすることにより、各工程Pkの累積実績仕掛数ΣSJkが適正化される。
【0025】
図4に示す例では、C0工程の累積実績仕掛数ΣSJは累積適正仕掛数ΣSより少なくなっている(ΣSJ−ΣS<0)。したがって、C0工程の前工程であるA5工程の出荷数を増加させ、C0工程の処理数を増加させるようにする。
【0026】
図1及び図2に戻り、この生産ラインを流れる製品は、大工程毎に、例えば手番Tkや歩留りηk等の異なる複数の品種又は品種群に分けることができる。製品は、A工程ではGR1とGR2の2つの品種群に分類でき、C工程ではGR1CとGR2Cとの2つの品種群に分類できる。また製品は、D工程ではGR1D1、GR1D2、GR2D1及びGR2D2の4つの品種に分類できる。
【0027】
このうち、最も投入口に近い工程Aで分類できるGR1とGR2の2つの品種群について、上記の手順により適正仕掛数Sk、累積適正仕掛数ΣSk等をそれぞれ求める。これにより、工程Pkの実績仕掛数SJk及び累積実績仕掛数ΣSJkを複数の品種群毎に適正化できる。
【0028】
なお、品種群等の分類が大工程毎に異なる場合には、倉入れ側の大工程での分類に影響する投入側(前工程側)の大工程での分類では分け、倉入れ側の大工程での分類に影響しない投入側の大工程での分類では分けないようにする。これにより、投入側の大工程内での分類で必ず倉入れまでの全ての大工程で品種毎に分けられるようになり、全工程に渡る進捗状況を把握できる。投入側の大工程で、倉入れ側の大工程で分けられない分類で分けてしまうと、全工程で累積仕掛数を比較することができなくなる。したがって、図1及び図2に示すように、投入側の大工程の分類は倉入れ側の大工程の分類より少なくなっている。
【0029】
図6は、生産ラインにおける各工程の品種群GR1の累積実績仕掛数ΣSJk及び累積適正仕掛数ΣSkを示す折れ線グラフである。横軸は工程を表し、縦軸は累積仕掛数(個)を表している。また、実線は累積実績仕掛数ΣSJkを表し、破線は累積適正仕掛数ΣSkを表している。図6に示すように、D1〜D4の各工程では、累積実績仕掛数ΣSJkが累積適正仕掛数ΣSkよりも多くなっている。すなわち、D1〜D4の各工程では、倉入れ計画に対する累積仕掛が過剰になっている。A1〜A5、C0〜C4、D5の各工程では、累積実績仕掛数ΣSJkが累積適正仕掛数ΣSkよりも少なくなっている。すなわち、A1〜A5、C0〜C4、D5の各工程では、倉入れ計画に対して品種群GR1の累積仕掛が不足している。C5工程では、累積実績仕掛数ΣSJkと累積適正仕掛数ΣSkとがほぼ同数である。すなわち、C5工程では倉入れ計画に対して品種群GR1の累積仕掛がほぼ適正である。
【0030】
図7は、生産ラインにおける各工程の品種群GR2の累積実績仕掛数ΣSJk及び累積適正仕掛数ΣSkを示す折れ線グラフである。横軸は工程を表し、縦軸は累積仕掛数(個)を表している。また、実線は累積実績仕掛数ΣSJkを表し、破線は累積適正仕掛数ΣSkを表している。図7に示すように、A1〜A5、C0〜C2、D1〜D5の各工程では、累積実績仕掛数ΣSJkが累積適正仕掛数ΣSkよりも多くなっている。すなわち、A1〜A5、C0〜C2、D1〜D5の各工程では、倉入れ計画に対して品種群GR2の累積仕掛が過剰になっている。C3〜C5の各工程では、累積実績仕掛数ΣSJkが累積適正仕掛数ΣSkよりも少なくなっている。すなわち、C3〜C5の各工程では、倉入れ計画に対して品種群GR2の累積仕掛が不足している。このように、図6及び図7に示すグラフを用いれば、各工程までの累積仕掛の過不足が品種群毎に一目で分かるようになっている。
【0031】
図8は、生産ラインの各工程の品種群GR1の実績仕掛数SJk及び適正仕掛数Skを示す棒グラフである。横軸は工程を表し、縦軸は仕掛数(個)を表している。また、黒色の棒は実績仕掛数SJkを表し、白色の棒は適正仕掛数Skを表している。図8に示すように、A2、A3、A5、C2、D1、D3、D4の各工程では、実績仕掛数SJkが適正仕掛数Skよりも多くなっている。また、A1、A4、C0、C1、C3〜C5、D2の各工程では、実績仕掛数SJkが適正仕掛数Skよりも少なくなっている。
【0032】
図9は、生産ラインの各工程の品種群GR2の実績仕掛数SJk及び適正仕掛数Skを示す棒グラフである。横軸は工程を表し、縦軸は仕掛数(個)を表している。また、黒色の棒は実績仕掛数SJkを表し、白色の棒は適正仕掛数Skを表している。図9に示すように、A1、A2、A4、A5、C1、C2、D3の各工程では、実績仕掛数SJkが適正仕掛数Skよりも多くなっている。また、A3、C0、C3〜D2、D4の各工程では、実績仕掛数SJkが適正仕掛数Skよりも少なくなっている。このように、図8及び図9に示すグラフを用いれば、各工程毎の仕掛の過不足が品種群毎に一目で分かるようになっている。
【0033】
ここで、倉入れ実績(D5工程)が倉入れ計画に対して遅れているか進んでいて、その過不足を倉入れ計画にフィードバックしていない期間については、その過不足を倉入れ工程の仕掛として(不足の場合は負の仕掛として)設定する。そして、設定された倉入れ工程の仕掛に基づいて累積実績仕掛数ΣSJkを算出する。これにより、倉入れの進み又は遅れを累積実績仕掛数ΣSJkと累積適正仕掛数ΣSkとの比較に反映できるようになる。
【0034】
図3では、品種群GR1の倉入れ実績は−300と遅れている。この場合、図6に示すように、累積実績仕掛数ΣSJの倉入れ側の起点を−300にする。これにより、倉入れの遅れを倉入れ計画にフィードバックしていない場合に、倉入れの遅れを累積実績仕掛数ΣSJに反映させることができ、各工程の進み又は遅れをグラフ上の上下関係で判断できる。
【0035】
このように、本実施の形態によれば、大きな所要の変動に対しても、品種毎に平準化していない所要に対しても、これらを倉入れ計画に反映させ、各工程の適正仕掛数を容易に求めることができ、また適正仕掛数の見直しを行うことができる。これによって、どの工程にどの品種の仕掛をどれだけ持つべきかを決めることができる。また、実績仕掛数と適正仕掛数とを比較することにより各工程の仕掛の過不足を知り、過剰であれば処理を抑え、不足していれば促進して、仕掛の適正値を守り全工程を管理できる。
【0036】
また、本実施の形態によれば、刻々と変化する隘路や制約条件を速やかに見つけることができる。このため、隘路工程の装置の使用比率又は稼動率を高めることにより、スループットの低下を未然に防止できる。
さらに、本実施の形態によれば、品種群に特有の隘路工程や制約工程を発見でき、投入の調整や出荷の促進等の進捗管理を品種群毎に行うことができる。
【0037】
次に、第2の実施の形態による生産管理方法について図10を用いて説明する。図10は、生産ラインにおける各工程の要処理数Y0(個)、能力A(個)及び目標処理数Y(個)を品種群毎及び全体で示す表である。生産ラインの各工程Pkの目標処理数Ykは、以下のようにして算出する。まず、累積実績仕掛数ΣSJkと累積適正仕掛数ΣSkとの差(ΣSJk−ΣSk)を工程Pkの要処理数(要投入数)Yk0とする。次に、要処理数Yk0を工程Pkの能力(工程Pkでの最大の処理数)Akと比較する。要処理数Yk0が能力Ak以下の場合(Yk0≦Ak)は、要処理数Ykを工程Pkの目標処理数Ykとする。要処理数Yk0が能力Akより大きい場合(Yk0>Ak)は、能力Akを目標処理数Ykとする。
【0038】
以下、図10に示すA5工程を例に挙げて説明する。品種群GR1の要処理数Y0−1は257個であり、品種群GR2の要処理数Y0−2は338個である。したがって全体の要処理数Y0は595個である。また、品種群GR1の能力A−1は230個であり、品種群GR2の能力A−2は200個である。したがって全体の能力Aは430個である。品種群GR1では、Y0−1>A−1であるため、能力A−1の230個が目標処理数Y−1になる。同様に、品種群GR2でもY0−2>A−2であるため、能力A−2の200個が目標処理数Y−2になる。したがって、全体の目標処理数Yは430個になる。
【0039】
本実施の形態によれば、各工程の全体の目標処理数及び品種群毎の目標処理数を適切に求めることができる。
【0040】
次に、第3の実施の形態による生産管理方法について図11及び図12を用いて説明する。図11は、各工程の手番(日)を品種毎に示す表である。図12は、各工程の歩留り(%)を品種毎に示す表である。図11及び図12に示すように、大工程であるB、C、Dの各工程は、この順に連結して生産ラインの一部を構成している。またB工程は途中でB’工程に分岐している。B工程は順にB1〜B3の各工程からなる工程群を含み、B’工程は順にB1’、B2’の各工程からなる工程群を含んでいる。分岐点はB3工程である。C工程は順にC0〜C5の各工程からなる工程群を含み、D工程は順にD1〜D5の各工程(D5工程は図示していない)からなる工程群を含んでいる。D工程は倉入れ前であり、D5工程は倉入れ直前工程である。
【0041】
生産ラインは、B3工程が分岐点となり、B工程のB1、B2工程側とB’工程のB1’、B2’工程側との2つに分岐している。このように、倉入れから工程Pkまでの間に、対象としている製品についての分岐点がある場合、分岐点で工程Pk側に分岐する分岐比率をR1とすると、工程Pkの適正仕掛数Skは次式により求められる。
【0042】
Sk=(Nk−(N(k−1))・R1/(ηk・η(k−1)・…・η1)
【0043】
また、倉入れから工程Pkまでの間に、対象としている製品についての分岐点が例えばx個ある場合、各分岐点で工程Pk側に分岐する分岐比率をそれぞれR1、R2、…、Rxとすると、工程Pkの適正仕掛数Skは次式により求められる。
【0044】
Sk=(Nk−(N(k−1))・R1・R2・…・Rx/(ηk・η(k−1)・…・η1)
【0045】
以下、第1及び第2の実施の形態と同様の手順により、適正仕掛数S及び累積適正仕掛数ΣSを各工程毎に求める。
【0046】
本実施の形態によれば、分岐を有する生産ラインでも上記第1及び第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0047】
上記実施の形態による生産管理方法は、品種が多く、かつ処理量が変動する生産ライン、特に液晶表示装置や半導体装置等の電子機器や、その他の工業製品の生産ラインを管理、構成する際などに適用できる。
【0048】
以上説明した実施の形態による生産管理方法及び電子機器の製造方法は、以下のようにまとめられる。
(付記1)
複数の工程からなる生産ラインの生産管理方法において、
倉入れに近い方から順に工程Pn(n=1,2,…,k−1,k,…)とし、起点となる日から、工程Pkから前記倉入れまでの手番Tk経過後までの倉入れ予定数の総和Nkと、前記工程Pkの歩留りηkとに基づいて、前記工程Pkの適正仕掛数Skを求めること
を特徴とする生産管理方法。
【0049】
(付記2)
付記1記載の生産管理方法において、
前記適正仕掛数Skは、
Sk=(Nk−(N(k−1))/(ηk・η(k−1)・…・η1)
により求めること
を特徴とする生産管理方法。
【0050】
(付記3)
付記1又は2に記載の生産管理方法において、
前記倉入れから前記工程Pkまでの間に、対象としている製品について前記工程Pk側に分岐比率R1、R2、…、Rxでそれぞれ分岐するx個の分岐点がある場合、前記適正仕掛数Skは、
Sk=(Nk−(N(k−1))・R1・R2・…・Rx/(ηk・η(k−1)・…・η1)
により求めること
を特徴とする生産管理方法。
【0051】
(付記4)
付記1乃至3のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkの次の工程である工程P(k−1)の累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)が前記工程P(k−1)の累積適正仕掛数ΣS(k−1)より少ない工程のうち、前記工程Pkの実績仕掛数SJkと前記適正仕掛数Skとの差が最も大きい工程を隘路工程又は制約工程とすること
を特徴とする生産管理方法。
【0052】
(付記5)
付記4記載の生産管理方法において、
前記隘路工程又は制約工程と他の工程との間に装置の共用関係がある場合に、前記隘路工程又は制約工程に対する前記装置の使用比率を高め、又は前記装置の稼働率を高め、
前記隘路工程又は制約工程の処理を増やすこと
を特徴とする生産管理方法。
【0053】
(付記6)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkから前記倉入れまでの累積実績仕掛数ΣSJkと累積適正仕掛数ΣSkとに基づいて、倉入れ計画に対する前記工程Pkまでの累積仕掛数の過不足を判断し、
前記累積実績仕掛数ΣSJkが前記累積適正仕掛数ΣSkより多い場合には、前記工程Pkの出荷数を増加させるか、又は前記工程Pkへの投入数を減少させ、
前記累積実績仕掛数ΣSJkが前記累積適正仕掛数ΣSkより少ない場合には、前記工程Pkへの投入数を増加させることで仕掛配置を適正化するように管理すること
を特徴とする生産管理方法。
【0054】
(付記7)
付記6記載の生産管理方法において、
前記累積実績仕掛数ΣSJkと前記累積適正仕掛数ΣSkとが全工程に対してプロットされた折れ線グラフで前記累積実績仕掛数ΣSJkと前記累積適正仕掛数ΣSkとを対比して示し、
前記折れ線グラフに基づいて、前記累積仕掛数の過不足を判断すること
を特徴とする生産管理方法。
【0055】
(付記8)
付記6又は7に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkの次の工程である工程P(k−1)の累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)が累積適正仕掛数ΣS(k−1)より多いとき、
前記工程Pkが隘路工程より倉入れ側の場合、又は隘路工程が存在しない場合には、前記工程P(k−1)の出荷数を増加させ、
前記工程Pkが隘路工程より投入側の場合には、前記工程P(k−1)への投入数を減少させ、
前記累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)を適正化すること
を特徴とする生産管理方法。
【0056】
(付記9)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkの進捗状況を前記工程Pkの次の工程である工程P(k−1)の前記累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)と前記累積適正仕掛数ΣS(k−1)との差(ΣSJ(k−1)−ΣS(k−1))で評価し、
前記差(ΣSJ(k−1)−ΣS(k−1))が正(>0)の場合は、前記工程Pkの処理数を減少させ、
前記差(ΣSJ(k−1)−ΣS(k−1))が負(<0)の場合は、前記工程Pkの処理数を増加させ、
前記工程Pkの累積仕掛数を適正化すること
を特徴とする生産管理方法。
【0057】
(付記10)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkの次の工程である工程P(k−1)の累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)と前記工程P(k−1)の累積適正仕掛数ΣS(k−1)との差(ΣSJ(k−1)−ΣS(k−1))を前記工程Pkの要処理数Yk0とし、
前記要処理数Yk0が前記工程Pkの能力Ak以下の場合は、前記要処理数Ykを前記工程Pkの目標処理数Ykとし、
前記要処理数Yk0が前記能力Akより大きい場合は、前記能力Akを前記目標処理数Ykとすること
を特徴とする生産管理方法。
【0058】
(付記11)
付記4乃至10のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
倉入れ計画に対する過不足が倉入れ実績に生じていて、前記過不足を前記倉入れ計画にフィードバックしていない期間について、前記過不足を倉入れ工程の仕掛として設定し、
前記倉入れ工程の仕掛に基づいて累積実績仕掛数ΣSJkを算出し、
前記過不足を累積実績仕掛数ΣSJkと累積適正仕掛数ΣSkとの比較に反映できるようにすること
を特徴とする生産管理方法。
【0059】
(付記12)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkの実績仕掛数SJkと前記適正仕掛数Skとを全工程に対して比較することにより、工程毎の前記実績仕掛数SJkの過不足を判断すること
を特徴とする生産管理方法。
【0060】
(付記13)
付記12記載の生産管理方法において、
前記工程Pkの前記実績仕掛数SJkと前記適正仕掛数Skとを棒グラフで全工程に対して並べて表し、
前記棒グラフに基づいて、前記実績仕掛数SJkの過不足を判断すること
を特徴とする生産管理方法。
【0061】
(付記14)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkの実績仕掛数SJkを適正化する期間での前記工程Pkの投入数及び出荷数の累積をそれぞれ累積投入数及び累積出荷数とし、
(累積投入数)×ηk−(累積出荷数)=Sk−SJk
を満たすように前記投入数及び出荷数を管理すること
を特徴とする生産管理方法。
【0062】
(付記15)
付記1乃至14のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
前記手番Tkや前記歩留りηkの異なる複数の品種群毎に分け、
前記実績仕掛数SJk、前記適正仕掛数Sk、前記累積実績仕掛数ΣSJk又は前記累積適正仕掛数は、前記品種群毎に求めること
を特徴とする生産管理方法。
【0063】
(付記16)
付記15記載の生産管理方法において、
各工程を大工程毎の工程群に分割でき、前記品種群の分類が前記大工程毎に異なる場合に、
倉入れ側大工程での分類に影響する投入側大工程内の分類では分け、
前記倉入れ側大工程での分類に影響しない前記投入側大工程内の分類では分けないようにし、
前記投入側大工程内の分類で、倉入れまでの全ての大工程で前記品種群毎に分けられるようにすること
を特徴とする生産管理方法。
【0064】
(付記17)
電子機器の製造方法において、
付記1乃至16のいずれか1項に記載の生産管理方法を用いること
を特徴とする電子機器の製造方法。
【0065】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、大きな所要の変動に対しても、また品種毎に平準化していない所要に対しても、生産ラインの各工程の仕掛数を適切に設定できる生産管理方法及び電子機器の製造方法を実現できる。
【0066】
TFTを備えたアクティブマトリクス型液晶表示装置の生産ラインに本発明を実際に適用したところ、仕掛を従来の63%に低減でき、スループットを従来の1.2倍に改善でき、仕掛の回転率を従来の約2倍に改善できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による生産管理方法を説明する表である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による生産管理方法を説明する表である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による生産管理方法を説明する表である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による生産管理方法を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による生産管理方法を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による生産管理方法を説明する図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による生産管理方法を説明する図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態による生産管理方法を説明する図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態による生産管理方法を説明する図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態による生産管理方法を説明する表である。
【図11】本発明の第3の実施の形態による生産管理方法を説明する表である。
【図12】本発明の第3の実施の形態による生産管理方法を説明する表である。
【符号の説明】
Sk 工程Pkの適正仕掛数
SJk 工程Pkの実績仕掛数
ΣSk 工程Pkの累積適正仕掛数
ΣSJk 工程Pkの累積実績仕掛数
Tk 工程Pkから倉入れまでの手番
Nk 手番Tk後までの倉入れ予定数の総和
ηk 工程Pkの歩留り
Yk 工程Pkの目標処理数
Yk0 工程Pkの要処理数
Ak 工程Pkの能力
Claims (9)
- 複数の工程からなる生産ラインの生産管理方法において、
倉入れに近い方から順に工程Pn(n=1,2,…,k−1,k,…)とし、
起点となる日から、工程Pkから前記倉入れまでの手番Tk経過後までの倉入れ予定数の総和Nkと、前記工程Pkの歩留りηkとに基づいて、前記工程Pkの適正仕掛数Skを求め、
前記工程Pkの次の工程である工程P(k−1)の累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)が前記工程P(k−1)の累積適正仕掛数ΣS(k−1)より少ない工程のうち、前記工程Pkの実績仕掛数SJkと前記適正仕掛数Skとの差が最も大きい工程を隘路工程又は制約工程とすること
を特徴とする生産管理方法。 - 請求項1記載の生産管理方法において、
前記適正仕掛数Skは、
Sk=(Nk−(N(k−1))/(ηk・η(k−1)・…・η1)
により求めること
を特徴とする生産管理方法。 - 請求項1又は2に記載の生産管理方法において、
前記倉入れから前記工程Pkまでの間に、対象としている製品について前記工程Pk側に分岐比率R1、R2、…、Rxでそれぞれ分岐するx個の分岐点がある場合、前記適正仕掛数Skは、
Sk=(Nk−(N(k−1))・R1・R2・…・Rx/(ηk・η(k−1)・…・η1)
により求めること
を特徴とする生産管理方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkから前記倉入れまでの累積実績仕掛数ΣSJkと累積適正仕掛数ΣSkとに基づいて、倉入れ計画に対する前記工程Pkまでの累積仕掛数の過不足を判断し、
前記累積実績仕掛数ΣSJkが前記累積適正仕掛数ΣSkより多い場合には、前記工程Pkの出荷数を増加させるか、又は前記工程Pkへの投入数を減少させ、
前記累積実績仕掛数ΣSJkが前記累積適正仕掛数ΣSkより少ない場合には、前記工程Pkへの投入数を増加させることで仕掛配置を適正化するように管理すること
を特徴とする生産管理方法。 - 請求項4記載の生産管理方法において、
前記累積実績仕掛数ΣSJkと前記累積適正仕掛数ΣSkとが全工程に対してプロットされた折れ線グラフで前記累積実績仕掛数ΣSJkと前記累積適正仕掛数ΣSkとを対比して示し、
前記折れ線グラフに基づいて、前記累積仕掛数の過不足を判断すること
を特徴とする生産管理方法。 - 請求項4又は5に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkの次の工程である工程P(k−1)の累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)が累積適正仕掛数ΣS(k−1)より多いとき、
前記工程Pkが隘路工程より倉入れ側の場合、又は隘路工程が存在しない場合には、前記工程P(k−1)の出荷数を増加させ、
前記工程Pkが隘路工程より投入側の場合には、前記工程P(k−1)への投入数を減少させ、
前記累積実績仕掛数ΣSJ(k−1)を適正化すること
を特徴とする生産管理方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkの実績仕掛数SJkと前記適正仕掛数Skとを全工程に対して比較することにより、工程毎の前記実績仕掛数SJkの過不足を判断すること
を特徴とする生産管理方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の生産管理方法において、
前記工程Pkの実績仕掛数SJkを適正化する期間での前記工程Pkの投入数及び出荷数の累積をそれぞれ累積投入数及び累積出荷数とし、
(累積投入数)×ηk−(累積出荷数)=Sk−SJk
を満たすように前記投入数及び出荷数を管理すること
を特徴とする生産管理方法。 - 電子機器の製造方法において、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の生産管理方法を用いること
を特徴とする電子機器の製造方法。
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