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JP4335951B2 - 多層抄き光沢板紙 - Google Patents

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JP4335951B2 JP2008031495A JP2008031495A JP4335951B2 JP 4335951 B2 JP4335951 B2 JP 4335951B2 JP 2008031495 A JP2008031495 A JP 2008031495A JP 2008031495 A JP2008031495 A JP 2008031495A JP 4335951 B2 JP4335951 B2 JP 4335951B2
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Description

本発明は、着色層である表層の表面に樹脂を塗工した、美粧性が高い着色層を有する多層抄き光沢板紙に関する。
贈答用ギフトでは着色層を有する多層抄き板紙が多く使用されており、特にハム・ソーセージ、洋菓子等の分野では表面に光沢がある着色層を有する多層抄き板紙が使用されている。このような着色層を有する多層抄き板紙には、印刷品と抄き込み品とがある。抄き込み品とはパルプなどの原料を染料で着色した着色層を有している板紙のことで、印刷品とは例えばグラビア印刷機、フレキソ印刷機などを使用し、白ライナーやKライナー、ジュートライナーに油性あるいは水性インキを印刷した板紙のことである。
ここで、贈答用ギフトで使用される着色層を有する多層抄き板紙は一般的に光沢度が8〜15%の印刷品が主流である。
従来の抄き込み品の抄紙技術では、コーターなどの塗工設備がない場合、表面に光沢がある着色層を有する多層抄き板紙とすることができなかった。すなわち、例えば従来の抄き込み品の抄紙技術の中で、光沢度を上げる方法としては、抄紙機の乾燥工程において、湿紙を例えばドライヤーなどの、蒸気により加熱した鏡面仕上げを施したドラムロールにタッチロールと呼ばれる耐熱性の樹脂ロールを押し当てながら通過させる、あるいは抄紙機の乾燥工程後のカレンダー工程で加圧された多段ロールの間に紙を通過させるなどが挙げられる。しかしながら、このような紙の表面を加熱乾燥する、あるいは紙の表面を滑らかにする方法では、光沢度を6%とすることが限界であり、印刷品のような光沢度を出すことは不可能であった。従って、抄き込み品において印刷品と同程度の8%以上の光沢度を出すには、従来の抄紙技術では解決できず、コーターで光沢樹脂を塗工するなどの2次加工が必要となり、コストアップになる等の問題があった。
一方、印刷品では、例えば特許文献1〜2に示されるように、印刷インキ用に使用するインキユニットとは別のユニットを使用し、OPニスなどの光沢樹脂を塗工することにより、光沢度が8〜30%である着色層を有する多層抄き板紙を製造できる。
なお、この他、光沢度が高い着色層を有する多層抄き板紙を製造する方法としては、コーターなどの塗工設備にて光沢樹脂を塗工するニス加工、水性コート剤をコートしプレス加工を行うプレスコート加工、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリエステルなどの樹脂を貼合あるいは圧着するラミネート加工などが挙げられる。
しかし、近年環境的な問題から、リサイクルできることが重要視されるようになってきており、ラミネート加工品はフィルムの除去が困難であることから、古紙としてのリサイクルが困難であるという問題がある。また、上記の加工方法は工程数の増加や加工設備の増加を伴うため、製造時間のロスやコストアップになる問題もある。
更に、従来の光沢樹脂は乾燥設備がIR、熱風乾燥機などの非接触乾燥方式であれば問題なく塗工でき光沢板紙を製造することができるが、ドライヤーなどの接触乾燥方式の場合、塗りムラが発生する、樹脂成分が凝集する、光沢度が上がらない、乾燥面が汚れる、塗工後の紙の表面に粘着性がある、乾燥面からの離型性が悪い、塗工液が泡立つという問題があった。
また、着色層を有する多層抄き板紙は、コルゲーターなどの設備にて貼合され、その後フレキソフォルダーグルアーなどの設備にて製函、あるいはグラビア印刷機などで印刷されるものであるから、段ボール原紙としての品質を満たす必要がある。
特開2007−99948号公報 特開平4−21493号公報
本発明は、上述したような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、着色層を有する原紙の表面にオンマシンで樹脂を塗工することにより光沢度を8%以上とし、且つ段ボール原紙としての貼合・製函・印刷の加工適性を有する多層抄き光沢板紙を提供することである。
本発明の上記目的は、原紙が表層、中層、及び裏層の少なくとも3層から構成され、少なくとも前記表層に着色剤を配合して着色層とした多層抄き光沢板紙において、前記着色剤にアニオン性直接染料、カチオン性直接染料、塩基性染料のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを用いると共に、前記表層、中層、裏層の各層に用いられる原料パルプのフリーネスの値を、表層の原料パルプのフリーネス<中層の原料パルプのフリーネス<裏層の原料パルプのフリーネス、となるように設定し、且つ、前記着色層の表面に樹脂をオンマシンで塗工して塗工層を設け、前記塗工層を圧着乾燥して光沢層を形成してなり、前記光沢層の光沢度を8%以上としたことを特徴とする多層抄き光沢板紙を提供することによって達成される。
また、本発明の上記目的は、前記樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が40〜60℃で、且つ粘度が13〜105mPa・sのアクリル系樹脂であり、前記着色層の表面に前記樹脂を1.8〜6.0g/m(dry)塗工し、前記樹脂を塗工した後の原紙の、滑り角度が19度以上、コッブサイズ度が15〜50g/m(120秒コッブ)であることを特徴とする多層抄き光沢板紙を提供することによって、効果的に達成される。
さらにまた、本発明の上記目的は、前記樹脂を塗工した後の原紙の表面強度が14A以上、平滑度が35秒以上、透気度が500秒以下で、グラビア印刷適性を有することを特徴とする多層抄き光沢板紙を提供することによって、より効果的に達成される。
本発明に係る多層抄き光沢板紙によれば、表層、中層、及び裏層の少なくとも3層から原紙を構成し、少なくとも表層を着色層とし、着色層の表面に樹脂をオンマシンで塗工して光沢層を形成して、光沢度を8%以上とすることができるので、美粧性に優れた多層抄きの光沢板紙を低コストで製造できる。
以下、本発明に係る多層抄き光沢板紙について詳細に説明する。なお、本発明に係る着色層を有する多層抄き光沢板紙は以下の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において、適宜変更可能であることはいうまでもない。
本発明に係る多層抄き光沢板紙(以下、「本光沢板紙」と言う。)は、表層、中層、及び裏層の3層の紙層により原紙が構成されており、この原紙の少なくとも表面(本光沢板紙では表層)を着色して着色層としている。
本光沢板紙の原紙に使用される原料パルプは、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、針葉広葉樹亜硫酸パルプ、針葉樹亜硫酸パルプ等の木材繊維を主原料として化学的に処理されたパルプやチップ、あるいは木材以外の繊維原料であるケナフ、麻、葦等の非木材繊維を主原料として化学的に処理されたパルプやチップを機械的にパルプ化したグランドパルプ、木材またはチップに化学薬品を添加しながら機械的にパルプ化したケミグランドパルプ、及びチップを柔らかくなるまで蒸解した後、レファイナー等でパルプ化したセミケミカルパルプ等のバージンパルプ及びクラフトパルプ、セミケミカルパルプ、酵素漂白パルプを含むオフィス上物古紙を脱墨、漂白したパルプ、牛乳パック古紙上質断裁落ち古紙、コート断裁落ち古紙、上白、特白、中白等未印刷、地券、新段、新聞、クラフト封筒、模造、雑誌の古紙から得られる回収パルプ等をあげることができる。なお、古紙パルプを多く利用すると環境負荷が低減されるという利点がある。
表層に用いられる原料パルプのフリーネスは150〜400ml、特に150〜350mlであることが好ましい。表層のフリーネスが150ml未満であると、繊維間が密になりやすく、透気度が高くなりすぎてしまう。逆に400mlを超えると、繊維間が疎になりやすく、透気度が低くなると共に平滑度が低くなってしまう。
中層に用いられる原料パルプのフリーネスは250〜450ml、特に250〜400mlであることが好ましい。250ml未満であると繊維間が密になりやすく、透気度が高くなりすぎてしまう。逆に450mlを超えると繊維間が疎になりやすく、透気度が低くなると共に平滑度が低くなってしまう。
また、裏層に用いられる原料パルプのフリーネスは300〜450ml、特に300〜400mlであることが好ましい。300ml未満であると、繊維間が密になりやすく、透気度が高くなりすぎてしまい、樹脂を塗工した後の乾燥時において紙中水分が裏面に抜けにくくなる。逆に450mlを超えると、本光沢板紙の表層原料フリーネスと裏層原料フリーネスの差が大きくなることにより、乾燥後にカールが発生する。
また、各層の原料パルプのフリーネスは乾燥面の水分が紙の裏面に抜けやすいように、「表層の原料パルプのフリーネス<中層の原料パルプのフリーネス<裏層の原料パルプのフリーネス」という条件を満たすことがより好ましい。
なお、フリーネスの調整方法としては、例えばシングルディスクリファイナー(SDR)、ダブルディスクリファイナー(DDR)、コニカルリファイナーなどの公知の叩解機を使用することができる。
また、本明細書において、フリーネスとはJIS−P8220(1998)離解方法に準拠して標準離解機にて試料を離解処理した後、JIS−P8121(1995)パルプのろ水度試験方法に準拠してカナダ標準濾水度試験機にて濾水度を測定した値である。
また、原紙中には、必要に応じて填料、歩留向上剤、濾水性向上剤、紙力増強剤、定着剤、蛍光増白剤、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内添助剤を適宜配合することができる。
また、本光沢板紙は、表層の原料パルプ中に着色剤を配合して着色層とし、板紙の表面を着色している。なお、本光沢板紙は、少なくとも表層の原料パルプ中に着色剤を配合すれば所望の目的を達成することができるが、中層、あるいは裏層の原料パルプ中に着色剤を配合して中層及び/又は裏層も着色層としても良い。
着色剤としては、アニオン性直接染料やカチオン性直接染料とともに、色が美しく、色濃度が高い塩基性染料を用いることができる。なお、これらの染料を2種以上添加する場合の染料の添加順序は、初期の段階でアニオン性直接染料を添加し、硫酸バンドを添加してpH調整を行った後、塩基性染料とそれに必要な定着剤を添加し、インレットに近い場所で高速染着性を有し、吸尽性が高く、耐水堅牢度や日光堅牢度が良好なカチオン性直接染料を添加するのが好適である。さらに、顔料を添加することで、一層濃色で且つ一層耐候性の高い着色を実現できる。なお、顔料としては公知の種々のものを用いることができる。
本光沢板紙の原紙の坪量は、特に限定されるものではないが、通常120〜320g/m、好ましくは150〜280g/mである。坪量が120g/m未満であると、段ボール原紙としての強度を確保することが難しい。逆に、坪量が320g/mを超えると、過剰品質となるだけでなく、製造コストが高くなるだけである。なお、本明細書における坪量とはJIS−P8124(1998)の坪量測定方法に準拠して測定した値である。
また、本光沢板紙の抄造においては、樹脂の原紙内部への吸水性を調整するため、酸性ロジンサイズ剤、中性ロジンサイズ剤、アルキルケテンダイマーなど公知のサイズ剤を内添することにより、JIS−P8140に準じて測定された樹脂を塗工する前の原紙のコッブサイズ度が接触時間120秒で100〜200g/m、好ましくは150〜190g/mとなるように調整されることが好ましい。塗工前原紙のコッブサイズ度が100g/m未満では、後工程の樹脂の塗布工程で、後述する樹脂を十分に塗工することができず、目標とする光沢度を得ることができない。一方、塗工前原紙のコッブサイズ度が200g/mを超えると、塗布される樹脂の原紙の内部への浸透量が多くなり透気度が高くなる。
なお、本光沢板紙の原紙の抄紙方法については、特に限定されるものではなく、酸性抄紙法、中性抄紙法、アルカリ性抄紙法のいずれであってもよい。また、抄紙機も特に限定されるものではなく、例えば長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、円網抄紙機、円網短網コンビネーション抄紙機、ヤンキー抄紙機、傾斜ワイヤー抄紙機等の当業界公知の種々な抄紙機を適宜使用することができる。
以上のようにして着色されて抄造された本光沢板紙の原紙の少なくとも一方の表面(着色層の表面)に、樹脂をオンマシンで塗工する。すなわち、少なくとも原紙の表層の表面に、抄紙機のドライヤー後の塗布工程で、樹脂を塗工ないしは塗布して塗工層を設け、その後、塗工層をドライヤーにプレスさせながら、圧着乾燥させることにより塗工層を光沢層とする。これにより、本光沢板紙の光沢度を8%以上とすることができる。
上記のように構成された本光沢板紙は、光沢度が8%以上であるが、光沢度が上がると滑り角度が低くなる傾向にあり、本光沢板紙で製造した段ボールケースが荷崩れする問題が発生するおそれがあるため、実用的には光沢度が8〜16%の範囲が好ましい。
このように樹脂をオンマシンで塗工するが、塗工方法としては、オンマシンであれば、一般に公知の塗工装置、例えばカレンダー、ブレードコータ、エアーナイフコータ、ロールコータ、リバースロールコータ、バーコータ、カーテンコータ、スロットダイコータ、グラビアコータ、チャンプレックスコータ、ブラシコータ、スライドビードコータ、ツーロールあるいはメータリングブレード式のサイズプレスコータ、ビルブレードコータ、ショートドウェルコータ、ゲートロールコータ等を用いることができる。
また樹脂の塗工量は1.8〜6.0g/m(dry)、好ましくは2.0〜6.0g/m(dry)である。塗工量が1.8g/m(dry)未満の場合は、光沢を本願の所望とする値まで上げることができない、すなわち光沢度を8%以上とすることができない。逆に、塗工量が6.0g/m(dry)を超える場合は、樹脂を塗工した後の乾燥工程で、紙が十分に乾燥しないという問題が発生してしまう。
なお、本光沢板紙に塗工される樹脂としては、アクリル系、シリコン系、メジウム、OPニス、UVニス、塩化ビニリデン系、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリエーテルポリオール等の各種ポリオール樹脂やメラミン、アミノアルキッド、エポキシ樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、大豆蛋白等のタンパク質類、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アミド、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエンラテックス、アクリルニトリル−ブタジエンラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエンラテックス等の共役ジエン系共重合ラテックス、(メタ)アクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系エマルジョン、エチレン−酢酸ビニルエマルジョン等の酢酸ビニル系エマルジョン、スチレン−アクリル系エマルジョン、塩化ビニリデン系エマルジョン、ポリエステル系エマルジョン、ポリウレタン系エマルジョン、ポリアミド系エマルジョン等の樹脂が使用できるが好ましくはアクリル系樹脂である。
また、アクリル系樹脂の場合は、特に樹脂のガラス転移温度(Tg)が40〜60℃、好ましくは45〜55℃のもので、且つ樹脂の粘度が13〜105mPa・sのものが用いられる。Tgが40℃未満の樹脂であると、樹脂を塗工した後の紙面に粘着性が発生し、ドライヤーなどの接触乾燥方式では、ドライヤーロールの乾燥面に紙が接着してしまったり、樹脂が付着し、汚れるなどの問題が発生する。逆に、Tgが60℃を超える樹脂であると、樹脂の塗工面とドライヤーの乾燥面が接着し難いため、本光沢板紙の光沢度を8%以上とすることができない。
樹脂の粘度は13〜105mPa・s、好ましくは13〜65mPa・s、あるいはザーンカップ粘度計#4で測定した粘度(以下、「ザーンカップ粘度」と略す。)が6.5〜12秒、好ましくは6.5〜10秒の範囲にあるものが用いられる。なお、本明細書における粘度(mPa・s)とは、デジタル粘度計(メーカー:ブルックフィールド社、型式:LVDV−E)で測定した値である。粘度が13mPa・s未満、あるいはザーンカップ粘度が6.5秒未満の樹脂であると、樹脂の塗工量が少なくなり、塗工量を1.8〜6.0g/m(dry)とすることができず、光沢度を本願発明の所望とする値である8%以上とすることができない。逆に、粘度が105mPa・sを超える、あるいはザーンカップ粘度が12秒を超える樹脂であると、樹脂の塗工量が多くなり、塗工量を本願発明の所望とする1.8〜6.0g/m(dry)とすることができない。従って、樹脂の塗工後の乾燥工程で紙が十分に乾燥せず、さらに樹脂の塗工時に樹脂が飛散し、操業性が悪化してしまう。
このように、本光沢板紙に塗工される樹脂として、Tgが40〜60℃で、且つ粘度が13〜105mPa・sのアクリル系樹脂を用いると、本光沢板紙の滑り角度を19度以上、コッブサイズ度を15〜50g/m(120秒コッブ)とすることができる。なお、本明細書における滑り角度とは、JIS−P8147(1994)の「紙及び板紙の摩擦係数試験方法の傾斜方法」に準拠して測定した値である。また、本明細書におけるコッブサイズ度とは、JIS−P8140(1998)のコッブサイズ度試験方法・コッブ法(120秒コッブ)に準拠して測定した値である。
本光沢板紙の滑り角度が19度未満であると、本光沢板紙が段ボールケース等に加工された場合、荷崩れが発生するおそれがある。しかしながら、滑り角度が高くなりすぎると、コルゲーターなどの貼合機、またはフレキソフォルダーグルアーなどの製函機においてシート詰まりが発生する原因になると共に、段ボールケースの荷崩れを防止する目的の観点からは過剰品質となるため、実用的には滑り角度が19〜30度の範囲が好ましい。
また、コッブサイズ度が15g/m未満であると、本光沢板紙を使用して段ボールケースを製造する際に、グルアージョイント部の接着剤の接着性が悪くなり、特殊な接着剤が必要となると共に、本光沢板紙を古紙としてリサイクルする際にも溶解性が悪くなる。逆に、コッブサイズ度が50g/mを超えると、本光沢板紙を使用して段ボールケースを製造する際に、グルアージョイント部を接着する接着剤が中層まで浸透してしまい、ジョイント剥がれが発生してしまうと共に、接着剤の使用量が増え、製造コスト増加する問題がある。また、コッブサイズ度を低くしすぎるとサイズ剤の使用量が増え、コストアップになることから、実用的にはコッブサイズ度を20〜50g/mの範囲とすることが好ましい。
なお、上記のアクリル系樹脂は、非接触乾燥方式では問題なく塗工できるが、接触乾燥方式の場合は、塗りムラが発生する、樹脂成分が凝集する、光沢度が上がらない、乾燥面が汚れる、塗工後の紙の表面に粘着性が発生する、乾燥面からの離型性が悪い、塗工液が泡立つなど、さまざまな問題が発生する。この問題は、光沢樹脂の中に、離型剤、レベリング剤、消泡剤を適宜配合することにより改善することができる。
なお、本光沢板紙には通常平滑化処理が施される。平滑化処理は、例えばヤンキードライヤー、スーパーキャレンダ、グロスキャレンダ、ソフトキャレンダ等の公知の装置を用いてオンマシンやオフマシンにて行われる。加圧装置の圧力、加熱温度、ニップ数等の処理条件は適宜調節される。
また、上記のようにして形成された本光沢板紙は、表面強度が14A以上、平滑度が35秒以上、透気度が500秒以下で、グラビア印刷適性を有することが好ましい。
すなわち、本光沢板紙はJAPAN TAPPI No.1のワックスによる表面強さ試験方法に準拠して測定した表面強度が14A以上である。表面強度が14A未満の場合、本光沢板紙を使用した段ボールケースを製造する際に、グルアージョイント部で表層が剥離するおそれがあると共に、オフセット印刷など粘度の高いインクを使用する印刷においてピッキングの問題が発生する。しかしながら、表面強度が23Aを超えても、通常の印刷適性では過剰品質となるため、実用的には14〜23Aが好ましい。
また、本光沢板紙は、JIS−8119(1998)のベック平滑度試験機による平滑度試験方法に準拠して測定した平滑度が35秒以上である。平滑度が35秒未満であると、紙の表面が粗いことにより、グラビア印刷において、特に網点部分でのインクのにじみ、再現性に問題を生じるおそれがあり、グラビア印刷適性が低下してしまう。しかしながら、板紙に通常施されるグラビア印刷において平滑度が80秒を超えると過剰品質となることから、実用的には平滑度が40〜80秒であることが好ましい。
さらにまた、本光沢板紙は、JIS−8117(1998)のガーレー試験機法に準拠して測定した透気度が500秒以下である。透気度が500秒以上の場合には、樹脂を塗工した後の乾燥時において、紙中の水分が裏面に抜けにくくなるという問題が発生する。従って、上記の理由から実用的には透気度が450秒以下であることが好ましい。
また、本光沢板紙は、グラビア印刷適性を有すると共に、貼合・製函時の罫割れの発生を抑えることができる。
以上、本光沢板紙について、原紙が表層、中層、及び裏層の3層の紙層から構成される場合について説明したが、本光沢板紙は、この他、原紙が、表層、2層以上の中層、及び裏層と4層以上の紙層から構成しても良い。
本発明に係る光沢板紙の効果を確認するため、以下のような各種の試料を作製し、これらの各試料に対する品質を評価する試験を行った。なお、本実施例において、配合、濃度等を示す数値は、固形分又は有効成分の質量基準の数値である。また、本実施例で示すパルプ・薬品等は一例にすぎないので、本発明はこれらの実施例によって制限を受けるものではなく、適宜選択可能であることはいうまでもない。
本発明に係る20種類の多層抄き光沢板紙(これを「実施例1」ないし「実施例20」とする)と、これらの実施例1ないし実施例20と比較検討するために、3種類の着色層を有する多層抄き板紙、光沢板紙(これを「比較例1」ないし「比較例3」とする)を、表1に示すような構成で作製した。
Figure 0004335951
〔実施例1〕
<表層>
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を100質量%用い、ダブルディスクリファイナーでフリーネス(CSF)が154mlとなるように原料パルプを調整し、表層用の原料パルプスラリーを作製した。この表層用の原料パルプスラリーに、着色剤と定着剤とサイズ剤とを添加した。なお、着色剤としては、「ブルー5B200」(日化株式会社製)、「ターキスMP」(東亜化成株式会社製)のアニオン性直接染料を用いた。また、定着剤として硫酸バンドを用い、3.0質量%添加し、さらにサイズ剤として酸性ロジンサイズ剤を用い、0.4質量%添加した。
<中層>
コート断裁落ち古紙パルプを100質量%用い、ダブルディスクリファイナーでフリーネス(CSF)が300mlとなるように原料パルプを調整し、中層用の原料パルプスラリーを得た。
<裏層>
地券古紙パルプ100質量%用い、ダブルディスクリファイナーでフリーネス(CSF)が341mlとなるように原料パルプを調整し、裏層用の原料パルプスラリーを得た。この裏層用の原料パルプスラリーに、定着剤及びサイズ剤を添加した。なお、定着剤として硫酸バンドを用い、0.4質量%添加した。また、サイズ剤として酸性ロジンサイズ剤を用い、0.25質量%添加した。
これらの表層、中層、及び裏層の各層の原料パルプスラリーを用い、円網5層抄紙機にて表層、3層の中層、及び裏層の原料パルプスラリーを抄き合わせ、坪量(米坪)が170g/mの5層構造の原紙から成る色板紙を抄紙した。
<樹脂の調整>
まず、光沢樹脂として、アクリル系の樹脂であるサカタインクス株式会社製のブライトーン(試供品)を使用した。この樹脂をプレドライヤー後の塗布パートで、塗工量が固形分で3.6g/m(dry)となるように、着色層である原紙の表層の表面に塗布して塗工層を形成し、鏡面仕上げしたドライヤーで圧着乾燥し、原紙の表層の表面に光沢層を形成して、光沢板紙(実施例1)を得た。
また、実施例2〜20、比較例1〜3を表1に示す条件以外は実施例1と同様に作製し、本発明の評価を行った。なお、本実施例における滑剤には、ステアリン酸カルシウムを用いた。また、比較例2には、他社の市販されている着色層を有する多層抄き板紙を用い、評価した。
これら全実施例及び比較例についての品質評価、すなわち光沢板紙(全層)の光沢度、滑り角度、コッブサイズ度、表面強度、平滑度、透気度、印刷適性、罫割れ、総合評価について評価試験を行った。その結果は表2に示すとおりであった。なお、この品質評価はJIS−P8111に準拠して温度23±2℃、湿度50±2%の環境条件で行った。
なお、表1中の「光沢度(%)」とは、各試料に係る光沢板紙の表面のつやの度合いをJIS−P8142(2005)に準拠した75度光沢度計(メーカー:堀場製作所、型式:IG−320)で測定した値である。
「滑り角度(度)」とは、各試料に係る光沢板紙の滑りやすさをJIS−P8147(1994)の紙及び板紙の摩擦係数試験方法の傾斜方法に準拠して測定した値である。
「コッブサイズ度(g/m)」とは、各試料に係る光沢板紙の吸水の度合いをJIS−P8140(1998)のコッブ法に準拠して測定した値である。
「表面強度(A)」とは、各試料に係る光沢板紙の表面の強さをJAPAN TAPPI No.1のワックスによる表面強さ試験方法に準拠して測定した値である。
「平滑度(秒)」とは、各試料に係る光沢板紙の表面の滑らかさをJIS−8119(1998)のベック平滑度試験機による平滑度試験方法に準拠して測定した値である。
「透気度(秒)」とは、各試料に係る光沢板紙の空気の流れやすさをJIS−8117(1998)のガーレー試験機法に準拠して測定した値である。
また、「印刷適性」とは、線数175線のグラビアロールを有する手塗り式コーターで各試料にグラビア印刷を施し、この印刷状態を官能的に目視にて評価したものである。なお、評価基準は、下記の通りとした。
○:印刷適性がある。
△:印刷適性がやや劣るが、実用的には問題ない。
×:印刷適性が良くない。
さらにまた、「罫割れ」とは、各試料に係る光沢板紙の折れに対する強さを官能的に測定したものである。測定方法としては、図1に示すように折り曲げ部を形成して、その折り曲げ部を評価する。すなわち、まず、図1(a)に示すように、各試料を、紙の巾方向に200mm、流れ方向に250mmの大きさに切り取り、乾燥温度100℃に設定した熱風乾燥機の中に30秒間入れた後取り出す。その後、図1(b)に示すように、紙(切り出した試料)を折り曲げずに紙の表面が表になるように巾200mmの端辺同士を重ね合わせて押さえたまま、図1(c)に示すように、湾曲になった部分の端にφ32mmの鉄製パイプを置き、その後、図1(d)に示すように、このパイプを転がして1回で一気に折り曲げる。評価方法は、折り曲げ部を正面から見た時の紙の表層、あるいは表層と中層が剥離している度合いを見て評価する。
○:罫割れが発生しない。
△:罫割れが若干発生するが、実用的には問題ない。
×:罫割れが発生する。
最後に、塗工後原紙の光沢感、段ボール原紙としての品質及び加工適性を総合的に判断し、総合評価として評価した。
◎:光沢感があり、品質及び加工適性に優れている。
○:光沢感があり、品質及び加工適性がある。
△:光沢感はあるが、品質及び加工適性がやや劣る。
×:光沢感がない。
Figure 0004335951
表2から、本発明に係る着色層を有する多層抄き光沢板紙、すなわち実施例1〜20に係る着色層を有する多層抄き光沢板紙は、原紙の表面にオンマシンで樹脂を塗工しても、8%以上という高い光沢度を得ることができ、且つ段ボール原紙としての加工適性を有することが分かる。
本発明に係る着色層を有する多層抄き光沢板紙の罫割れを評価する際の評価手順を示す図である。

Claims (3)

  1. 原紙が表層、中層、及び裏層の少なくとも3層から構成され、少なくとも前記表層に着色剤を配合して着色層とした多層抄き光沢板紙において、
    前記着色剤にアニオン性直接染料、カチオン性直接染料、塩基性染料のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを用いると共に、
    前記表層、中層、裏層の各層に用いられる原料パルプのフリーネスの値を、表層の原料パルプのフリーネス<中層の原料パルプのフリーネス<裏層の原料パルプのフリーネス、となるように設定し、且つ、
    前記着色層の表面に樹脂をオンマシンで塗工して塗工層を設け、前記塗工層を圧着乾燥して光沢層を形成してなり、
    前記光沢層の光沢度を8%以上としたことを特徴とする多層抄き光沢板紙。
  2. 前記樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が40〜60℃で、且つ粘度が13〜105mPa・sのアクリル系樹脂であり、
    前記着色層の表面に前記樹脂を1.8〜6.0g/m(dry)塗工し、
    前記樹脂を塗工した後の原紙の、滑り角度が19度以上、コッブサイズ度が15〜50g/m(120秒コッブ)であることを特徴とする請求項1に記載の多層抄き光沢板紙。
  3. 前記樹脂を塗工した後の原紙の表面強度が14A以上、平滑度が35秒以上、透気度が500秒以下で、グラビア印刷適性を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多層抄き光沢板紙。
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