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JP4334825B2 - 改竄防止日付印字プリンタ - Google Patents

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JP4334825B2
JP4334825B2 JP2002185146A JP2002185146A JP4334825B2 JP 4334825 B2 JP4334825 B2 JP 4334825B2 JP 2002185146 A JP2002185146 A JP 2002185146A JP 2002185146 A JP2002185146 A JP 2002185146A JP 4334825 B2 JP4334825 B2 JP 4334825B2
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秀春 山岸
充弘 住本
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品、飲料等の容器または包装に印字される賞味期限、有効期限の印字プリンタに関する。
【0002】
【従来技術】
従来より、食品、飲料等の容器または包装には、商品選択の目安となる情報として、商品の名称、商品(内容物)の原材料、内容量、賞味期限、保存方法、製造業者の名称および住所の表示が必ず印字されている。これらの品質表示は、JAS法に定める品質表示基準により商品の容器・包装のデザインの中に品質表示枠等を設けその中に明確に印刷するよう製造業者等に表示が義務付けられている。この品質表示の項目の中で賞味期限については、その性質上、品質表示枠の外に、例えば包装袋では袋の端部、紙箱の場合では底面などに、専用のプリンタによって期日を印字する場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
賞味期限の日時を印字するプリンタは、商品を製造した日時から起算して所定の日数を加えた日時を印字するわけであるが、標準時刻との連動はされておらず、プリンタが認識する時刻は、使用するプリンタの機械毎の設定に任されている状態であった。昨今、食品の内容表示に対する不正が後を絶たず、食品等の品質表示について消費者の不信が高まっている。食品の製造時の時刻表示、賞味期限の表示についても、消費者に疑念を抱かれない信頼と安心を与える表示が求められていた。
【0004】
本発明はこのような問題点を考慮してなされたものであり、食品および加工食品の品質表示について、標準時刻と連動した、正しい時刻から偽りのない賞味期限を印字する印字システムを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための第1の発明は、標準時刻電波に基づく内容物充填時の時刻、または、その時刻から起算した内容物の賞味期限、のいずれかまたはそれらの両方を容器包装に印字する印字プリンタであって、少なくとも、I/Oユニットと、CPUと、前記I/Oユニットを経由して指示された印字データおよび印字コマンドに基づき、プリンタヘッドやプリントリボンの供給機構に送る制御信号を発生させるプリンタ制御部と、その制御信号に基づいて動作するプリンタヘッドやリボンの供給機構を指すプリンタ機構部とから構成され、かつ、前記標準時刻電波を受信する受信部と受信した電波から時刻情報を抽出し使用地域の標準時の時刻コードに変換する電波時計部から構成される標準時刻電波モジュールを内蔵していることを特徴とする印字プリンタである。標準時刻電波とは、日本においては、独立行政法人通信総合研究所が供給する標準電波のことであり、一般にはその国または地域の標準時の基準となる電波のことを指す。
【0007】
第1の発明のより好ましい第の態様は、第1の態様に係る印字プリンタにおいて、印字に用いるプリンタリボンに改竄防止性を有するホログラム加工されたリボンを用いることを特徴とする印字プリンタである。
【0008】
第1の発明のより好ましい第の態様は、第1の態様又は第2の態様に係る印字プリンタにおいて、印字時刻を操作することができないよう、前記標準時刻電波モジュール、前記CPU、前記IOユニット、前記プリンタ制御部を耐タンパ性を持たせたブラックボックスモジュールとして収容した構成とした印字プリンタである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて、本発明の一実施形態である日付印字プリンタ1を説明してゆく。図1は、日付印字プリンタ1の全体構成を説明するブロック図である。10は、電波時計モジュールである。電波時計モジュール10は、標準時刻電波を受信する受信部11と、受信した電波から時刻情報を抽出し使用地域の標準時の時刻コードに変換する電波時計部12から構成される。32はI/Oユニットである。電波時計モジュール10が出力する時刻コードをラッチしてCPU31に伝えるとともに、後述するCPU31が出力するデータおよび印字コマンドをプリンタに伝える。31はCPU、33はROMである。CPUはROM33に記録されているプログラムに従って、I/Oユニット32の入力ポートから標準時刻コードを読取り、これに設定された賞味日数を加えた賞味期限の日付を計算し、結果を、印字コマンドとともにI/Oユニット32の出力ポートに出力する。20は印字プリンタである。印字プリンタ20は、I/Oユニット32を経由して指示された印字データおよび印字コマンドに基づき、プリンタヘッドやプリントリボンの供給機構に送る制御信号を発生させるプリンタ制御部21と、その制御信号に基づいて動作するプリンタヘッドやリボンの供給機構を指すプリンタ機構部22とから構成される。
【0010】
このうち、プリンタ機構部22を除く、他の全ての構成要素は、耐タンパ性を備えたブラックボックスモジュール30に収容された構成となっている。したがって、印字プリンタ1の使用者が、賞味期限あるいは製造日時を不正に印字しようとして、プログラムを記録させたROM33を差替えるなどの作業を行うためには、ブラックボックスモジュール30を開かなければならず、その時点で、印字装置1そのものが破壊されるようになっている。耐タンパ装置としては、電子署名のための秘密鍵を記録するために用いるICカードが典型例である。秘密鍵を盗むもうとすればICカードが破壊され二度と使用できなくなる。ブラックボックスモジュール30もこれと同様で、電波時計モジュール10、CPU31、I/Oユニット32、ROM33、プリンタ制御部21を、1枚のプリント基板に納めるなど物理的に一体の構造として構成し、モジュール30を開いてそれらの内部を改造しようと企てると各構成要素自体またはそれらの結線等が破壊され、絶対に修復できないように構成されている。
【0011】
図1の構成を備える日付印字プリンタ1は、ROM33に内蔵されたプログラムに従い常に、標準電波により較正された時刻に基づいて、賞味期限の印字を行う。
【0012】
50は、加工食品の包装袋の例である。この商品はこの袋50の単位で小売りされているものとする。51は、品質表示である。52は賞味期限表示である。賞味期限表示52は、インクジェット方式のプリンタ等で袋50に直接印字してもよいが、図2(A)に示すように、ホログラム加工リボン521の上に賞味期限の印字を行い、標準時刻の時計に基づいて印字された賞味期限の表示であることを示す保証マーク522をも印字した賞味期限表示であってもよい。この場合、プリンタ20には、賞味期限の日付と保証マークをホログラム加工リボン521に印字し、これを袋50に貼付するプリンタ機構部22を設ける。
【0013】
ホログラム加工リボン521をインクリボンとして用いるプリンタは希少性が有り、またホログラム加工リボンに印字された文字を改竄しようとするとホログラムリボン自体が破損するため、消費者はホログラム加工リボン521に印字された賞味期限表示に一定の信頼を寄せることができる。また、保証マーク522は、賞味期限表示52が時刻を較正されたプリンタによる表示であることを直接的に保証するので、消費者は、このマーク522が付けられた商品は安心して購入することができる。
【0014】
図2(B)は、賞味期限表示52の変形例である。保証マーク522を省略したものである。前述のように、消費者はホログラム加工リボン521に印字された賞味期限表示に一定の信頼を寄せることができるため、ホログラム加工リボン521に印字された賞味期限は、時刻を較正された特別なプリンタによって印字されたものとみなせる場合は、図2(B)の形態の賞味期限表示52も有効である。
【0015】
図2(C)は、別の変形例である。ホログラム加工リボン521を用いずに、賞味期限と保証マーク522の印字を袋50に直接印字させる場合を示す。保証マーク522の印字があれば、賞味期限表示52は、時刻を較正された特別なプリンタによって印字されたものとみなすことができる場合は図2(C)の形態でもよいわけである。保証マーク522には、日付印字プリンタ1のブラックボックスモジュール30のシリアル番号(監督機関がブラックボックスモジュール30の動作を確認したことを証明する認定番号の性格を持つ)を印字させることにより、保証マーク522の信用性を高めることができる。
【発明の効果】
【0016】
以上詳しく説明したように、本発明に係る印字プリンタを用いることにより、食品および加工食品の品質表示について、標準時刻と連動した、正しい時刻から偽りのない賞味期限を印字した賞味期限表示を消費者に提供することができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 日付印字プリンタ1の全体構成を説明するブロック図である。
【図2】 賞味期限表示52の説明図である。
【符号の説明】
1 日付印字装置
10 電波時計モジュール
11 標準電波受信制御部
12 時計部
20 プリンタ
21 プリンタ制御部
22 プリンタ機構部
30 ブラックボックスモジュール
31 CPU
32 I/Oユニット

Claims (3)

  1. 標準時刻電波に基づく内容物充填時の時刻、または、その時刻から起算した内容物の賞味期限、のいずれかまたはそれらの両方を容器包装に印字する印字プリンタであって、
    少なくとも、I/Oユニットと、CPUと、前記I/Oユニットを経由して指示された印字データおよび印字コマンドに基づき、プリンタヘッドやプリントリボンの供給機構に送る制御信号を発生させるプリンタ制御部と、その制御信号に基づいて動作するプリンタヘッドやリボンの供給機構を指すプリンタ機構部とから構成され、かつ、前記標準時刻電波を受信する受信部と受信した電波から時刻情報を抽出し使用地域の標準時の時刻コードに変換する電波時計部から構成される標準時刻電波モジュールを内蔵していることを特徴とする印字プリンタ。
  2. 請求項1に記載の印字プリンタにおいて、印字に用いるプリンタリボンに改竄防止性を有するホログラム加工されたリボンを用いることを特徴とする印字プリンタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印字プリンタにおいて、印字時刻を操作することができないよう、前記標準時刻電波モジュール、前記CPU、前記IOユニット、前記プリンタ制御部を耐タンパ性を持たせたブラックボックスモジュールとして収容した構成とした印字プリンタ。
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