JP4333353B2 - インクジェットヘッド、インクジェット記録装置、液滴吐出装置、インクジェットヘッドの製造方法、インクジェットヘッドの配線接続方法および配線接続構造 - Google Patents
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Description
この配線接続構造は、アクチュエータ基板(電極基板)の裏面に個別電極に導通するバンプを形成するものである。
また、第1の基板の基板端部は、周囲をコ字状の厚肉部で補強されているため、薄肉の基板端部を強度的に強いものとすることができる。また、一端が開放されているため、フレキシブル基板との接続を平面的に行うことができる。また、個別電極端子を形成する部分の基板端部の厚さを他の部分より薄くすることにより、バネ性を利用して個別電極端子を対向電極の電極端子に押し付け気味にすることができるため、接続の信頼性が向上する。
本発明では、スルーホール(貫通穴)とスルーホールを導電性材料で埋めたビア(導体ポスト)とで個別電極端子を構成する。これによって、第2の基板上の対向電極の電極端子を第1の基板上に引き出すことができる。
この構成によって、例えば異方性導電接着剤を用いる接続の場合、個別電極端子および共通電極ともに、ほぼ同じ熱圧着条件でフレキシブル基板と接続することができる。したがって、接続作業がきわめて容易かつ確実に行うことができるため、インクジェットヘッドの多ノズル化・高密度化に十分に対応することが可能となる。
すなわち、第1の基板と第2の基板を第1の段差部を介して接合することによって、内部に配置された対向電極の部分を気密に封止することができ、湿気や埃などの侵入を防ぐことができるため、アクチュエータ部の耐久性が向上するとともに、個別電極端子と対向電極の接続部の信頼性が向上する。
第2の段差部により、個別電極端子と対向電極の電極端子間のギャップを小さくすることによって、個別電極端子の突出量(第1の基板の裏面からの突出量)を小さくすることができ、接続の信頼性がより向上する。
上記のようなインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置であるので、多ノズル化・高密度化に対応可能で、かつ高い信頼性を有し、高印字品質の記録が可能となる。
すなわち、上記のインクジェットヘッドを液滴吐出ヘッドとすることにより、工業上有用な液滴吐出装置が得られる。
本発明の製造方法は、最初は未貫通穴に導電性材料を埋めた形で導体ポストを形成しておき、その部分の基板厚さをエッチングで減ずることにより、導体ポストを貫通状態に形成するものである。
シリコン基板とガラス基板の陽極接合と同時に、導体ポストと対向電極が接触して導通するので、対向電極の電極端子を導体ポストを介してシリコン基板の表面上に引き出すことができる。
これらの充填方法を用いることによって、微小な導体ポストを高精度につくることができる。
これにより、インクジェットヘッドの電極端子(共通電極部および個別電極端子)とフレキシブル基板の電極端子(共通電極部および個別電極端子)とが平面的に接続されるので、接続作業が容易かつ確実であり、接続の信頼性が向上する。
異方性導電接着剤を用いることにより、高密度の接続が可能であり、また平面的な接続であるため、共通電極部および個別電極端子をほぼ同じ熱圧着条件で接続することができる。
この構成により、フレキシブル基板との接続が容易で、信頼性に優れた接続が可能となる。
インクジェットヘッド10の電極端子(個別電極端子15、共通電極部16)と可撓性基板20の電極端子(個別電極端子21、共通電極部22)は、図6に示すように、異方性導電接着剤30を介して熱圧着することにより接続される。
異方性導電接着剤30は、接着剤中に、金、カーボンやニッケル等の導電性微粒子を分散したもので、予め可撓性基板20の個別電極端子21および共通電極部22の表面に所定の厚みで塗布されている。
接続にあたっては、図示しない熱圧着接続装置にインクジェットヘッド10をセットし、その上に可撓性基板20を顕微鏡を用いて正確に位置決めして(アライメントマークによる位置決めにより)セットする。ついで、個別電極端子部および共通電極部の熱圧着条件(温度、加圧力、加圧量、加圧時間)を設定し熱圧着を行う。
Claims (14)
- 振動板を有する第1の基板と、前記振動板に対向配置される対向電極を有し、前記第1の基板に接合される第2の基板とを備え、前記第1の基板の基板端部は、薄肉部分と、該薄肉部分の周囲をコ字状に囲むように形成された厚肉部分とを有し、前記対向電極に接続される個別電極端子を前記第1の基板の前記薄肉部分の表面に設けたことを特徴とするインクジェットヘッド。
- 前記個別電極端子は、前記第1の基板に形成され絶縁された貫通穴と、該貫通穴に充填された導電性材料からなる導体ポストとからなることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
- 前記個別電極端子および該個別電極端子の外側に配置される共通電極部がほぼ同じ厚さで前記第1の基板の前記薄肉部分の表面上に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェットヘッド。
- 前記第2の基板の周縁部に前記第1の基板と接合するための第1の段差部を設け、該第1の段差部で囲まれた内側に前記対向電極を配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
- 前記第1の段差部より低く前記対向電極が配置される溝部よりも高い位置に第2の段差部を設け、該第2の段差部に前記個別電極端子が接触する前記対向電極の電極端子を設けたことを特徴とする請求項4記載のインクジェットヘッド。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェットヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェットヘッドを液滴吐出ヘッドとすることを特徴とする液滴吐出装置。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法において、第1基板であるシリコン基板の裏面からエッチングにより未貫通の穴を形成する工程と、該穴の内面に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜が形成された穴に導電性材料を充填する工程と、前記シリコン基板の表面からエッチングを施し基板厚さを部分的に減少させて、その部分の表裏面に露出する前記個別電極端子となる導体ポストを形成する工程とを有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記導体ポストおよび振動板が形成されたシリコン基板と、前記振動板に対向する対向電極が形成されたガラス基板とを陽極接合すると同時に、前記導体ポストと対向電極とを導通させることを特徴とする請求項8記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記シリコン基板と第2の基板であるガラス基板の陽極接合と同時に、前記第1の基板と第2の基板間のギャップ部を気密封止することを特徴とする請求項9記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記導体ポストは、導電性材料の金属メッキ法、蒸着法、またはインクジェット法により形成することを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- インクジェットヘッドとフレキシブル基板とを電気的に接続する方法において、振動板を有する第1の基板の基板端部に部分的に形成された薄肉部分の表面上に、共通電極部と、前記振動板に対向し第2の基板上に配置された対向電極と導通する個別電極端子とが形成され、前記共通電極部および個別電極端子を同一平面上において前記フレキシブル基板と接続することを特徴とするインクジェットヘッドの配線接続方法。
- 異方性導電接着剤を用いて熱圧着することによりインクジェットヘッドとフレキシブル基板を接続することを特徴とする請求項12記載のインクジェットヘッドの配線接続方法。
- フレキシブル基板と電気的に接続されるインクジェットヘッドの配線接続部において、振動板を有する第1の基板の基板端部に部分的に形成された薄肉部分の表面上に、共通電極部と、前記振動板に対向し第2の基板上に配置された対向電極と導通する個別電極端子とが同一平面上に形成されていることを特徴とするインクジェットヘッドの配線接続構造。
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