JP4333028B2 - Thermal transfer receiving sheet and manufacturing method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱転写受容シート(以下、単に受容シートとする)に関するものである。更に詳しくは、本発明は、熱転写プリンターを使用して印画する際に、裏プリント適性が優れ、裏移りがなく、高速高画質プリントの可能な受容シート及びそ製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、サーマルプリンター、特に鮮明なフルカラー画像がプリント可能な染料熱転写プリンターが注目されてきた。染料熱転写プリンターは、染料インキリボンに、受容シートの染料染着性樹脂を含む受容層を重ね合わせ、サーマルヘッドなどから供給される熱により、染料層の所要箇所の染料を所定濃度だけ受容層上に転写して画像を形成するものである。インキリボンは、イエロー、マゼンタおよびシアンの3色、あるいはこれにブラックを加えた4色の染料からなる。フルカラー画像は、インキリボンの各色の染料を受容シートに順に繰り返し転写することによって得られる。
【0003】
この様な熱転写プリンターにより、画像を転写形成するために必要な受容シートは、シート状支持体上に、染料染着性樹脂を主成分とする受容層を設け、その裏面に走行性改善、帯電防止、受容シート同士の滑り性改善、裏プリント適性等の目的で裏面層が設けられる。裏プリント適性とは、受容シートの表裏を間違えて逆にプリンターに装着して画像記録した場合に、インキリボンと裏面層が融着せずに排紙される性能のことである。
【0004】
最近の染料熱転写プリンターには、高速プリントで高画質かつ高保存安定性の画像が得られることが求められている。このようなプリンターの高感度画像形成用染料および高感度受容層樹脂には、受容層への移行性が高い染料および染料染着性が高い受容層樹脂がそれぞれ用いられる。このような染料および樹脂によって形成された画像は、記録感度が高い反面、画像保存安定性が低下する。画像形成後、受容層中の染料が移行しやすいためである。画像保存安定性が低下する理由の一つとして、印画面の染料が印画面と接した別の受容シートの裏面に移行してしまうという問題があり、通常、裏移りと呼ばれている。
【0005】
裏移りに関しては従来から検討されており、例えば特開平5−208564号公報において、裏面層の離型剤として、シリコーンブロック共重合体やシリコーンオイル等を使用することにより、裏移りと同時に裏プリント適性も改善することが示されている。ところが、高速高画質プリンターを使用した場合、必ずしも十分に裏移りや、裏プリント適性を満足するものではない。
【0006】
又、特開平8−192582号公報、特開平8−197855号公報、及び特開平8−197856号公報等では、裏面層のバインダーとして、ビニルフェノール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、及びこれらの多官能イソシアネート化合物による架橋反応物等が示され、更に特開平10−67180号公報において、裏面層の導電剤として、特定の導電性無機顔料が提案されている。このような裏面層形成用材料を用いることにより、裏移りは改善されるが、裏プリント適性は不十分なのが実状である。
【0007】
そこで、高速高画質プリンター使用の際に、受容シートの表裏を間違えてプリンターに装着して画像記録した場合に、インキリボンと裏面層が融着せず、裏プリント適性に優れ、且つ裏移りの無い裏面層を有する受容シートが切望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、高速高画質プリンターにおいて、受容シートの表裏を逆に装着して印画しても、受容シートがインキリボンと融着することなく排紙され、且つプリントした受容シートを重ね置きした場合にも、印画面の染料がこれに接した他の受容シートの裏面に移行するのを防止した受容シート及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱転写受容シートは、シート状支持体の片面に染料受容層、他面に裏面層を有し、前記裏面層が、少なくとも帯電防止剤、接着剤、及びポリシロキサン部位と、ウレタン結合部位及び/又は尿素結合部位とを有するイソシアネート基含有ポリマーおよびを用いて形成されてなり、該イソシアネート基含有ポリマーが、ポリイソシアネート化合物と、アルコール変性シリコーンもしくはカルボン酸変性シリコーンとの反応生成物であり、且つ前記ポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基と、前記アルコール変性シリコーンが有するヒドロキシル基及び/又は前記アミノ変性シリコーンが有するアミノ基との当量比1.5〜10の範囲で反応した反応生成物であることを特徴とする。又、本発明の熱転写受容シートは、前記帯電防止剤が、導電性無機顔料であるのが好ましい。本発明の熱転写受容シートの製造方法として、ポリイソシアネート化合物と、アルコール変性シリコーン及びアミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種とを、前記ポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基と、前記アルコール変性シリコーンが有するヒドロキシル基及び/又は前記アミノ変性シリコーンが有するアミノ基との当量比1.5〜10の範囲で反応させることにより得たポリシロキサン部位とウレタン結合部位及び/又は尿素結合部位とを有するイソシアネート基含有ポリマーを調製した後、該イソシアネート基含有ポリマーと少なくとも帯電防止剤、接着剤、を含む裏面層形成用組成物を調製し、この裏面層形成用組成物をシート状支持体の一方の面上に塗布、乾燥して裏面層を形成することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、受容シートに裏プリント適性を付与するため、裏面層の離型剤の中でも、特にシリコーン化合物について鋭意検討を行った結果、離型剤としてポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーを使用することにより、本発明の目的を達成できることを見出した。
【0011】
従来、インキリボンとの融着を防止するために、シリコーン化合物を離型剤として用いる場合、裏面層塗布液に架橋剤を併用して塗工後、シリコーンを架橋、硬化させる方法が行われているが、シリコーンを架橋して硬化させるために余分な時間が必要となる。又、裏面層中のシリコーン量を単に増加させると、支持体基材と裏面層の接着性が悪くなったり、未反応シリコーンにより汚染が起きるなどの問題が発生する。又、単に架橋剤量を増加しても効果が得られない場合もある。更に、シロキサン基含有重合体を他の樹脂とグラフト重合したものや、ブロック重合したものの場合には、インキリボンとの融着は改善されるが、染料染着性が高くなり裏移りが生じ易くなる。
【0012】
本発明のポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーは、活性水素を有するシリコーン化合物とポリイソシアネート化合物とを用いて反応させることによって得ることが可能であり、この生成物を裏面層の離型剤として使用することにより、裏プリント適性および裏移り適性に優れた受容シートを得ることが可能となった。優れた効果の得られる理由としては、ポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーを用いることにより、未反応シリコーンが残ることもなく、裏面層の表層付近に強固な三次元構造を有するシリコーン層が形成されることなどが考えられる。
【0013】
本発明で使用するポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーは、その分子中に少なくとも1個の活性なイソシアネート基と、ポリシロキサン部位とを含有するものであり、このポリマーの分子量は、受容シートの使用目的や使用条件などにより異なるが、通常は3,000〜15,000が好ましい。ポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーの使用量は、全裏面層形成材料の1〜20重量%が好ましく、5〜10重量%がより好ましい。
【0014】
本発明のポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーを調製する方法は、好ましくは、ポリイソシアネート化合物と、アルコール変性シリコーン及び/又はアミノ変性シリコーン等との反応によって得られ、通常は各成分を溶媒中で加熱混合することにより調製することができる。反応に使用される各成分において、イソシアネート基と、ヒドロキシル基及び/又はアミノ基との当量比は、1.5〜10程度が好ましい。反応条件については一概に言えないが、アルコール変性シリコーンの場合、30〜90℃の温度で、1〜20時間程度行われる。アミノ変性シリコーンの場合には、常温〜50℃の温度で、30分〜10時間程度行われる。
【0015】
この場合、ポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーの活性なイソシアネート基はポリイソシアネート化合物に由来し、そして、ポリイソシアネート化合物とアルコール変性シリコーンの反応によりウレタン結合部位が生成し、又ポリイソシアネート化合物とアミノ変性シリコーンの反応により尿素結合部位が生成する。更に、他のアルコール化合物、アミノ化合物、或は水等を用いて、適宜ウレタン結合部位や、尿素結合部位をポリマー中に導入することも可能である。
【0016】
ポリイソシアネート化合物としては、分子中にイソシアネート基を2個以上、好ましくは3または4個含有するものを使用することができる。具体的には、多官能ポリイソシアネート化合物としては、ポリウレタンの基礎原料として用いられている、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−TDI、ジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアネート(MDI)、水素化MDI、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、水素化XDI、メタキシリレンジイソシアネート(MXDI)、3,3´−ジメチル−4,4´−ジフェニリレンジイソシアネート(TODI)等の芳香族系イソシアネートや、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ジメチルジイソシアネート(DDI)等の脂肪族系イソシアネート等、これらのアダクト体、ビウレット体、イソシアヌレート体、或はこれらのポリイソシアネートとトリメチロールプロパン等の多価アルコール類との付加物等が、好ましく使用される。多官能ポリイソシアネート化合物の分子量は、一般に500〜1,000程度が好ましい。
【0017】
アルコール変性シリコーンとしては、シリコーンの両末端又は片末端にヒドロキシル基が導入されたシリコーンを使用することができる。例えば、信越化学工業株式会社製のX−22−161AS、KF−6001、KF−6002、KF−60003(以上、両末端OH基)などや、東芝シリコーン株式会社製のXF3968(片末端OH基)等を使用することができる。
【0018】
又、アミノ変性シリコーンとしては、シリコーンの両末端又は片末端にアミノ基が導入されたシリコーンを使用することができる。例えば、信越化学工業株式会社製のX−22−161A、X−22−161B、X−22−161C(以上、両末端アミノ基)などや、KF393、K−859、KF860、K861、KF−867(片末端アミノ基)等を使用することができる。これらのシリコーン類の分子量は、好ましくは1,000〜6,000、より好ましくは2,000〜3,000である。更に、他のアミノ化合物としては、分子中に1個以上のアミノ基を有する低分子化合物を好ましく使用することができ、たとえばシクロヘキシルアミン、ヘキサメチレンジアミンなどを使用することができる。
【0019】
本発明の裏面層には、プリント搬送性向上および静電気の防止の為に導電性高分子や導電性無機顔料等の帯電防止剤が添加される。導電性高分子としては、カチオン系、アニオン系、ノニオン系等の導電性高分子があり、一般にはカチオン系ポリマーが用いられる。カチオン系ポリマーとしては、例えばポリエチレンイミン、カチオン性モノマーを含むアクリル系重合体、カチオン変性アクリルアミド系重合体およびカチオン澱粉等が挙げられる。帯電防止剤の使用量は、一般に全裏面層形成材料の10〜50重量%程度が好ましい。
【0020】
導電性無機顔料としては、例えば特開平10−67180号公報に示されており、酸化物や硫化物など化合物半導体顔料および化合物半導体を被覆した無機顔料などが挙げられる。化合物半導体としては酸化銅(I)、酸化亜鉛、硫化亜鉛および炭化珪素などが例示される。また化合物半導体を被覆した無機顔料としては、半導体酸化錫を被覆した酸化チタンおよびチタン酸カリウムなどが示され、例えば、球状のものとして石原産業製のET−500W、また針状のものとしては石原産業製のFT−1000、FT−2000、FT−3000等が挙げられる。針状の導電性無機顔料のサイズは、一般には繊維長が1〜20μm、繊維径が0.1〜2μm程度である。
【0021】
上記の帯電防止剤の中でも、導電性無機顔料を用いることが好ましく、導電性高分子に比較して導電性無機顔料は染料染着性が低く、裏移りを生じ難い。特に針状導電性無機顔料が好ましく用いられ、球状のものに比較して接触点が多くなるためか、少ない添加量で低い表面電気抵抗を得ることができ、本発明のポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーと併用することにより、裏移り適性だけでなく、裏面接着性等においても極めて優れた効果が得られる。
【0022】
本発明の裏面層には、接着剤として有効な樹脂が用いられる。この樹脂は、裏面層の基材への接着強度向上、受容シートのプリント搬送性、受容層面の傷つき防止の為にも有効なものである。このような樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等、並びにこれらの樹脂の反応硬化物を用いることができる。裏移りの観点から、一般にはポリビニルアセタール系樹脂が好ましく、例えばポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリビニルフェニルアセタール等が挙げられる。
【0023】
本発明の裏面層には、有機または無機フィラー等の摩擦係数調整剤を必要に応じて配合することが出来る。有機フィラーとしては、ナイロンパウダー、セルロースパウダーおよびユリア樹脂パウダー等を使用することができる。無機フィラーとしては、シリカパウダーおよび硫酸バリウムパウダー等を用いることができる。例えばナイロンパウダーの場合、平均粒子径は1〜30μm程度が好ましく、その使用量は粒子径にもよるが全裏面層形成材料の1〜40重量%程度であり、5〜30重量%が好ましい。
【0024】
帯電防止剤、接着剤、或は摩擦係数調整剤等と、シート状支持体との接着性等を向上させる目的のために、適宜、前述のポリイソシアネート化合物、もしくはエポキシ化合物などを、裏面層用塗料中に添加して用いることも勿論可能であり、一般に全裏面層形成材料の1〜10重量%程度が好ましい。
【0025】
裏面層には、本発明の効果を損なわない範囲内で、従来公知の離型剤を併用することも可能である。例えば、特開平5−208564号公報に示されているような、シリコーン化合物、フッ素化合物、燐酸エステル化合物、および脂肪酸エステル化合物等が示される。シリコーン化合物としては、シリコーンブロック共重合体、シリコーンオイル、およびシリコーンゴム等が挙げられる。
【0026】
裏面層の塗工量は、0.3〜10g/m2の範囲内にあることが望ましい。好ましくは1〜5g/m2である。0.3g/m2未満であると、受容シートが擦れた時の受容層の傷つきを十分に防止できない場合がある。また、塗膜欠陥が発生し、表面電気抵抗値が上がる場合もある。また10g/m2を越えると、効果が飽和し不経済である。
本発明の受容シートは、シート状支持体の1面上にインキリボンの染料画像を受容する画像受容層が設けられ、他の面に裏面層が形成されている。
【0027】
本発明の受容層は、染料染着性樹脂に加えて、架橋剤、融着防止剤、および紫外線吸収剤等を含むことができる。受容層は染料染着性樹脂を主成分として含有している。染料染着性の高い樹脂にはセルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、塩化酢酸ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が用いられる。また、架橋剤にはイソシアネートおよびエポキシ等が用いられる。架橋剤の使用量はその種類にもよるが、通常、染料染着性樹脂に対して2〜25重量%程度が好ましい。さらに紫外線吸収剤にはベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン、フェニルサリシレートおよびシアノアクリレート等、融着防止剤にはアクリルシリコーン樹脂、滑剤および離型剤等が用いられる。
【0028】
本発明の受容シートにおいて、受容層の厚さは、好ましくは1〜10μmであり、より好ましくは3〜8μmである。画像受容層の厚さが1μ未満では、熱転写染料画像の濃度および感度が低下し、あるいはプリント面の光沢が低下する等の不都合を生ずることがある。また厚さが10μを越えると、画像受容層の効果が飽和し、不経済であるばかりでなく、受容層の強度が却って低下することがある。また受容層の塗工量は、一般に乾燥重量で3〜10g/m2程度であることが好ましい。
【0029】
本発明の受容シートに使用されているシート状支持体は、プラスチックシートを積層したものであってもよい。この場合、受容シートがプリントされるときの、熱による変形を得るような層構造となっている。本発明において、シート状支持体として使用されるプラスチックシートの代表例としては、合成紙が挙げられる。係る合成紙は、二軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを基体フィルムとして用い、その表面に、一軸延伸熱可塑性樹脂紙状層フィルムを積層した構造をしている。紙状層フィルムは充填剤粒子を含み、その延伸により充填剤粒子近傍にミクロボイドが形成されるので、良好な筆記性および天然紙に近い風合をもつ。紙状層フィルムの充填剤として用いられる無機顔料は、例えば白土、タルク、石膏、硫酸バリウム、ケイソウ土、酸化珪素、およびその他の白色顔料から選択され、単独または混合して用いられる。
【0030】
本発明においてシート状支持体用の合成紙に使用される熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン樹脂、例えばエチレン、プロピレンあるいはブテン−1等のホモ重合体または共重合体、ポリビニリデン系樹脂、例えば塩化ビニリデンのホモ重合体または共重合体、スチレンのホモ重合体または共重合体、ポリエステル樹脂、およびナイロン等から選ばれる。これらは単独または混合物として用いることができる。また、この熱可塑性樹脂中には、必要に応じて安定剤、可塑剤、充填剤、顔料、およびその他の補助資材が延伸可能な範囲で含まれていてもよい。
【0031】
合成紙の基体フィルム中には充填剤が0〜3重量%の割合で含有されていることが好ましい。充填材料が3重量%より多くなると、得られる受容シートの機械的強度が不十分になることがある。一方、紙状層フィルムの形成に用いられる熱可塑性樹脂は上記の中から基体フィルム用樹脂と同一または異なるものを選ぶことができる。一般に紙状層フィルムには充填剤が5〜60重量%の割合で含有されている。
【0032】
本発明に用いられるシート状支持体としては、上述のような熱可塑性樹脂延伸シートからなる合成紙に他のシートが積層されていてもよい。このような積層用シートには、熱可塑性を有し、かつ比較的耐熱性のよいフィルム、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることが望ましい。積層用フィルムとして、使用条件に応じて他の各種合成樹脂フィルムを利用することもできる。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、およびポリスチレンのフィルム等が利用できる。
【0033】
本発明に用いられるシート状支持体は、20〜300μmの厚さを有することが望ましい。この厚さが20μm未満であると、得られる受容シートの機械的強度が不十分となり、かつその硬さおよび変形に対する反発力が不十分となり、印画の際に生じる受容シートのカールを十分に防止できないという不都合を生ずることがある。また、厚さが300μmを越えると、得られる受容シートの厚さが課題になることがある。所定容積のプリンターでは、受容シート収容容積に限度があり、受容シートの厚さの増大は、当然プリンター内蔵される受容シート収容枚数の低下を招く。この場合、所定枚数の受容シートを収容しようとすれば、プリンターの容積を大きくしなければならず、これはプリンターのコンパクト化を困難にする。
【0034】
本発明の受容シートには、必要に応じて、例えば受容層の帯電防止、画像濃度を上げるためのクッション材、受容層とフィルム状基材との接着剤として、フィルム状基材と受容層との間に中間層を追加することができる。
本発明の受容シートの受容層やその他の被覆層は、バーコーター、グラビアコーター、カンマコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ゲートロールコーターなどのコーターを用いて塗工、乾燥して形成することができる。
【0035】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるものではない。尚、実施例中の「部」および「%」は、すべて「重量部」および「重量%」を示す。
実施例1
受容層形成
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを芯材として、その表裏面にポリオレフィンを主成分とし、無機顔料として約30%の炭酸カルシウムなどを含む2軸延伸された厚さ60μmの多層構造フィルム(商標:ユポFPG60、王子油化合成紙製)を、ウレタン型接着剤でドライラミネート方式で積層、貼合して、シート状支持体を作製した。このシート状支持体の表面上に、下記組成の受容層用塗料を固形分塗工量が8g/m2となるように塗工、乾燥することによって受容層を形成した。
【0036】
「受容層用塗液」
【0037】
裏面層形成
[ポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーAの調製]
アルコール変性シリコーン(商標:SF8427、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)とイソシアネート(商標:コロネートL、日本ポリウレタン社製)とをイソシアネート基とヒドロキシル基との当量比(NCO/OH)が5となるように配合して、トルエン・MEK(5:1)混合溶媒の20%溶液とした。この溶液を50℃で10時間撹拌することにより反応させて、ウレタン結合部位を有するイソシアネート基含有ポリマーAを得た。
【0038】
次に上記シート状支持体の受容層塗工面と反対の面に、下記組成の裏面層用塗液を用いて、固形分塗工量が3g/m2となるように塗工、乾燥することによって裏面層を形成した。その後50℃、48時間キュアーして、受容シートを得た。
「裏面層用塗液」
【0039】
実施例2
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの使用量を0.80部にした以外は、実施例1と同様にして、受容シートを作製した。
【0040】
実施例3
[ポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーBの調製]
アミノ変性シリコーン(商標:X−22−161B、信越化学工業社製)とイソシアネート(商標:NY−710A、三菱化学社製)とをイソシアネート基とアミノ基との当量比(NCO/NH2)が5となるように配合し、トルエン・MEK(5:1)混合溶媒の20%溶液とした。この溶液を30℃で3時間撹拌することにより反応させて、尿素結合部位を有するイソシアネート基含有ポリマーBを得た。
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの代わりに、前記のイソシアネート基含有ポリマーBを使用した以外は、実施例1と同様にして、受容シートを作製した。
【0041】
実施例4
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの代わりに、前記のイソシアネート基含有ポリマーBを使用した以外は、実施例2と同様にして、受容シートを作製した。
【0042】
比較例1
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの代わりに、アルコール変性シリコーン(商標:SF8427、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を使用した以外は、実施例1と同様にして受容シートを作製した。
【0043】
比較例2
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの代わりに、アルコール変性シリコーン(商標:SF8427、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を使用した以外は、実施例2と同様にして受容シートを作製した。
【0044】
比較例3
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの代わりに、アミノ変性シリコーン(商標:X−22−161B、信越化学工業社製)を使用した以外は、実施例2と同様にして受容シートを作製した。
【0045】
比較例4
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの代わりに、メチルフェニルシリコーンオイル(商標:SH710、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を使用した以外は、実施例2と同様にして受容シートを作製した。
【0046】
比較例5
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの代わりに、フッ素変性シリコーン(商標:SF1265、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を使用した以外は、実施例2と同様にして受容シートを作製した。
【0047】
比較例6
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの代わりに、ジメチルシリコーンオイル(商標:SH200、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)を使用した以外は、実施例2と同様にして受容シートを作製した。
【0048】
比較例7
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの代わりに、シリコーンブロック共重合体(商標:FS710、日本油脂社製)2.05部を使用した以外は、実施例1と同様にして受容シートを作製した。
【0049】
比較例8
裏面層用塗液において、イソシアネート基含有ポリマーAの代わりに、シリコーンブロック共重合体(商標:FS710、日本油脂社製)4.5部を使用した以外は、実施例1と同様にして受容シートを作製した。
【0050】
評価
上記各実施例及び比較例で得られた受容シートを用いて、裏プリント適性、裏面層の基材への接着性、裏移り適性について以下に述べる方法で評価した。
【0051】
[裏プリント適性]
昇華カラービデオプリンター(商標:UP5500、ソニー社製)を用いて、受容シートの表裏を通常とは逆に裏面層にプリントされるように装着して黒べたパターンでプリントした。その際の受容シートの搬送性および走行性を以下の評価基準によって判定した。
裏プリント適性評価基準
○:搬送性および走行性ともに問題なく排紙される。
△:インキリボンと裏面層が融着を起こすが、問題なく排紙される。
×:インキリボンと裏面層が融着し、プリンター内でジャミングおよびリボン切れ等の問題が発生する。
【0052】
[裏面層の接着性]
受容シートの裏面層に粘着テープ(商標:セロテープ、ニチバン社製)を手で貼り付けた後に引き剥がした際の裏面層の剥がれ度合いを以下の評価基準によって判定した。
接着性評価基準
○:裏面層の剥離が生じない。
△:裏面層がセロテープの一部に付着して剥がれる程度。
×:裏面層がセロテープ全面に付着して剥がれる。
【0053】
[裏移り適性]
昇華カラービデオプリンター(商標:UP5500、ソニー社製)を用いて、受容シートの受容層面にプリントされるように装着して黒べたパターンでプリントした。プリントサンプルを重ねることにより、印画された受容層と裏面層を接触させ、200g/cm2の圧力をかけた状態で60℃、24時間加熱した。加熱後、印画された受容層と接触していた裏面層の光学濃度をマクベス濃度計(商標:RD−914、Kollmorgen Corp.製)を用いて測定した。裏移りの判定は、裏面層の光学濃度が0.10未満の場合を「○」、0.10以上の場合を「×」とした。裏移りテスト前の背面被覆層の光学濃度は、0.05から0.06である。
【0054】
【表1】
【0055】
表1の結果から明らかなように、各実施例において、裏面層塗液にポリシロキサン部位を有するイソシアネート基含有ポリマーを添加することにより、得られた受容シートは、裏プリント適性、支持体と裏面層の接着性、裏移り適性等全ての項目において優れた性能を有することが判る。
一方、各比較例において、裏面層塗液中には、ポリイソシアネートは十分過剰に使用されており、これらの塗液にシリコーン系化合物を単に添加して用いても、受容シートの裏プリント適性、裏面接着性、及び裏移り適性ともに満足するものは得られなかった。
【0056】
【発明の効果】
本発明により、高速高画質プリンターで印画する際に、受容シートの表裏を逆にして印画しても、受容シートがインキリボンと融着することなく排紙され、且つプリントした受容シートを重ね置きして保存した場合にも、印画面の染料が印画面と接した他の受容シートの裏面に移行しない受容シートを得ることが可能となり、産業界に寄与するところが大である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a thermal transfer receiving sheet (hereinafter simply referred to as a receiving sheet). More specifically, the present invention relates to a receiving sheet that is excellent in back printability, has no set-off, and is capable of high-speed and high-quality printing when printed using a thermal transfer printer, and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
In recent years, thermal printers, particularly dye thermal transfer printers capable of printing clear full-color images, have attracted attention. The dye thermal transfer printer has a receiving layer containing a dye-stainable resin of the receiving sheet superimposed on the dye ink ribbon, and the heat of the thermal head or the like supplies the dye at a required concentration on the receiving layer to a predetermined concentration. To form an image. The ink ribbon is composed of three colors of yellow, magenta, and cyan, or four colors of dyes including black. A full-color image is obtained by repeatedly transferring each color dye on the ink ribbon to the receiving sheet in order.
[0003]
The receiving sheet required for transferring and forming an image with such a thermal transfer printer is provided with a receiving layer mainly composed of a dye-dyeing resin on a sheet-like support, on which the running property is improved and charged. A back layer is provided for the purpose of prevention, improvement of slipperiness between receiving sheets, suitability for back printing, and the like. The back print suitability refers to the performance of ejecting the ink ribbon and the back layer without fusing when the front and back sides of the receiving sheet are mistakenly mounted on the printer and recording an image.
[0004]
Recent dye thermal transfer printers are required to obtain images with high image quality and high storage stability by high-speed printing. As the high-sensitivity image forming dye and the high-sensitivity receiving layer resin of such a printer, a dye having a high transferability to the receiving layer and a receiving layer resin having a high dye dyeing property are used, respectively. Images formed with such dyes and resins have high recording sensitivity, but image storage stability is reduced. This is because the dye in the receiving layer easily migrates after image formation. One of the reasons why the image storage stability is lowered is that there is a problem that the dye on the stamp screen shifts to the back side of another receiving sheet in contact with the stamp screen, and this is usually called back-off.
[0005]
For example, in Japanese Patent Laid-Open No. 5-208564, a back print is simultaneously performed with a back set by using a silicone block copolymer or silicone oil as a release agent for the back layer. It has also been shown to improve aptitude. However, when a high-speed, high-quality printer is used, it does not necessarily satisfy the set-back or back print suitability.
[0006]
In JP-A-8-192582, JP-A-8-197855, and JP-A-8-197856, etc., vinyl phenol resin, polyvinyl acetal resin, and their polyfunctional isocyanate compounds are used as binders for the back layer. Further, a specific conductive inorganic pigment is proposed as a conductive agent for the back layer in JP-A-10-67180. By using such a material for forming the back surface layer, the set-off is improved, but the actual situation is that the back print suitability is insufficient.
[0007]
Therefore, when using a high-speed, high-quality printer, if the image is recorded with the receiving sheet in the wrong side, the ink ribbon and the back layer do not fuse, and the back printability is excellent, and there is no set-off. Receptor sheets having a back layer are desired.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a high-speed high-quality printer in which the receiving sheet is discharged without being fused to the ink ribbon even when the receiving sheet is reversely mounted and printed, and the printed receiving sheets are stacked. Furthermore, an object of the present invention is to provide a receiving sheet and a method for manufacturing the same which prevent the dye on the screen from transferring to the back surface of another receiving sheet in contact therewith.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The thermal transfer receiving sheet of the present invention has a dye receiving layer on one side of a sheet-like support and a back layer on the other side, and the back layer is at least an antistatic agent, an adhesive, and a polysiloxane part.And a urethane binding site and / or a urea binding siteAnd an isocyanate group-containing polymer havingThe isocyanate group-containing polymer is a reaction product of a polyisocyanate compound and an alcohol-modified silicone or a carboxylic acid-modified silicone, and the isocyanate group of the polyisocyanate compound, the hydroxyl group of the alcohol-modified silicone, and / Or a reaction product reacted in an equivalent ratio of 1.5 to 10 with the amino group of the amino-modified silicone.It is characterized by that. In the thermal transfer receiving sheet of the present invention, the antistatic agent is preferably a conductive inorganic pigment. As a method for producing the thermal transfer receiving sheet of the present invention, a polyisocyanate compound and at least one selected from alcohol-modified silicone and amino-modified silicone are used.The equivalent ratio of the isocyanate group of the polyisocyanate compound to the hydroxyl group of the alcohol-modified silicone and / or the amino group of the amino-modified silicone is 1.5 to 10.Polysiloxane sites obtained by reactionAnd urethane binding site and / or urea binding siteIsocyanate group-containing polymer havingAfter preparing a composition for forming a back layer containing the isocyanate group-containing polymer and at least an antistatic agent and an adhesive,This back surface layer forming composition is coated on one surface of a sheet-like support and dried to form a back surface layer.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In order to impart back printability to the receiving sheet, the present inventors have intensively studied the silicone compound among the release agents for the back layer, and as a result, the isocyanate group-containing polymer having a polysiloxane moiety as the release agent. It was found that the object of the present invention can be achieved by using.
[0011]
Conventionally, when a silicone compound is used as a release agent in order to prevent fusion with an ink ribbon, a method of crosslinking and curing silicone after coating using a crosslinking agent in combination with the back surface layer coating solution has been performed. However, extra time is required to crosslink and cure the silicone. Further, if the amount of silicone in the back layer is simply increased, problems such as poor adhesion between the support substrate and the back layer and contamination due to unreacted silicone occur. In some cases, the effect cannot be obtained by simply increasing the amount of the crosslinking agent. Furthermore, in the case of a polymer obtained by graft polymerization of a siloxane group-containing polymer with another resin or a block polymer, the fusion with the ink ribbon is improved, but the dye dyeing property is increased and the back-off is likely to occur. Become.
[0012]
The isocyanate group-containing polymer having a polysiloxane moiety of the present invention can be obtained by reacting a silicone compound having active hydrogen with a polyisocyanate compound, and this product is used as a release agent for the back layer. By using it, it became possible to obtain a receiving sheet excellent in back printability and transferability. The reason why an excellent effect can be obtained is that by using an isocyanate group-containing polymer having a polysiloxane moiety, a silicone layer having a strong three-dimensional structure is formed in the vicinity of the surface layer of the back layer without leaving unreacted silicone. Can be considered.
[0013]
The isocyanate group-containing polymer having a polysiloxane moiety used in the present invention contains at least one active isocyanate group in the molecule and a polysiloxane moiety, and the molecular weight of the polymer is the same as that of the receiving sheet. Although it varies depending on the purpose of use and use conditions, it is usually preferably 3,000 to 15,000. The amount of the isocyanate group-containing polymer having a polysiloxane moiety is preferably from 1 to 20% by weight, more preferably from 5 to 10% by weight, based on the entire back layer forming material.
[0014]
The method for preparing an isocyanate group-containing polymer having a polysiloxane moiety of the present invention is preferably obtained by reacting a polyisocyanate compound with alcohol-modified silicone and / or amino-modified silicone, and usually each component in a solvent. It can be prepared by mixing with heating. In each component used in the reaction, an isocyanate group and a hydroxyl group and / or an amino groupThisThe amount ratio is preferably about 1.5 to 10. Although reaction conditions cannot be generally stated, in the case of alcohol-modified silicone, the reaction is performed at a temperature of 30 to 90 ° C. for about 1 to 20 hours. In the case of amino-modified silicone, it is carried out at a temperature of room temperature to 50 ° C. for about 30 minutes to 10 hours.
[0015]
In this case, the active isocyanate group of the isocyanate group-containing polymer having a polysiloxane moiety is derived from the polyisocyanate compound, and a urethane bond site is formed by the reaction of the polyisocyanate compound and the alcohol-modified silicone. A urea binding site is generated by the reaction of the modified silicone. Furthermore, it is possible to appropriately introduce a urethane bond site or a urea bond site into the polymer using another alcohol compound, amino compound, water or the like.
[0016]
As the polyisocyanate compound, those containing 2 or more, preferably 3 or 4 isocyanate groups in the molecule can be used. Specifically, as the polyfunctional polyisocyanate compound, 2,4-tolylene diisocyanate (2,4-TDI), 2,6-TDI, diphenylmethane-4,4 ′, which are used as a basic raw material of polyurethane, are used. -Diisocyanate (MDI), hydrogenated MDI, 1,5-naphthalene diisocyanate, triphenylmethane triisocyanate, xylylene diisocyanate (XDI), hydrogenated XDI, metaxylylene diisocyanate (MXDI), 3,3'-dimethyl-4 , 4'-diphenylylene diisocyanate (TODI) and other aromatic isocyanates, isophorone diisocyanate (IPDI), trimethylhexamethylene diisocyanate (TMDI), hexamethylene diisocyanate (HDI), dimethyl diisocyanate (DDI) ) And the like, adducts, biurets, isocyanurates, or adducts of these polyisocyanates with polyhydric alcohols such as trimethylolpropane are preferably used. In general, the molecular weight of the polyfunctional polyisocyanate compound is preferably about 500 to 1,000.
[0017]
As the alcohol-modified silicone, a silicone in which hydroxyl groups are introduced at both ends or one end of the silicone can be used. For example, X-22-161AS, KF-6001, KF-6002, KF-60003 (both terminal OH groups) manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., and XF3968 (one terminal OH group) manufactured by Toshiba Silicone Co., Ltd. Etc. can be used.
[0018]
As the amino-modified silicone, a silicone in which amino groups are introduced at both ends or one end of the silicone can be used. For example, X-22-161A, X-22-161B, X-22-161C (above, both terminal amino groups) manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., KF393, K-859, KF860, K861, KF-867 (One-terminal amino group) or the like can be used. The molecular weight of these silicones is preferably 1,000 to 6,000, more preferably 2,000 to 3,000. Furthermore, as the other amino compound, a low molecular compound having one or more amino groups in the molecule can be preferably used, and for example, cyclohexylamine, hexamethylenediamine and the like can be used.
[0019]
An antistatic agent such as a conductive polymer or a conductive inorganic pigment is added to the back layer of the present invention in order to improve print transportability and prevent static electricity. Examples of the conductive polymer include cationic, anionic, and nonionic conductive polymers, and a cationic polymer is generally used. Examples of the cationic polymer include polyethyleneimine, an acrylic polymer containing a cationic monomer, a cation-modified acrylamide polymer, and a cationic starch. In general, the amount of the antistatic agent used is preferably about 10 to 50% by weight of the entire back layer forming material.
[0020]
Examples of the conductive inorganic pigment are disclosed in JP-A-10-67180, and examples thereof include compound semiconductor pigments such as oxides and sulfides, and inorganic pigments coated with compound semiconductors. Examples of the compound semiconductor include copper (I) oxide, zinc oxide, zinc sulfide, and silicon carbide. Examples of inorganic pigments coated with a compound semiconductor include titanium oxide and potassium titanate coated with semiconductor tin oxide. For example, ET-500W manufactured by Ishihara Sangyo Co., Ltd. as a spherical one, and Ishihara as a needle-shaped one. Industrial-made FT-1000, FT-2000, FT-3000, etc. are mentioned. The size of the acicular conductive inorganic pigment is generally about 1 to 20 μm in fiber length and about 0.1 to 2 μm in fiber diameter.
[0021]
Among the above-mentioned antistatic agents, it is preferable to use a conductive inorganic pigment. Compared to a conductive polymer, a conductive inorganic pigment has a low dye dyeing property and hardly causes a back-off. In particular, an acicular conductive inorganic pigment is preferably used, and the contact point is increased as compared with a spherical one, or a low surface electric resistance can be obtained with a small addition amount, and the isocyanate having the polysiloxane moiety of the present invention. By using in combination with the group-containing polymer, an extremely excellent effect is obtained not only in the set-off suitability but also in the back surface adhesiveness.
[0022]
For the back layer of the present invention, a resin effective as an adhesive is used. This resin is also effective for improving the adhesive strength of the back surface layer to the base material, print transportability of the receiving sheet, and preventing the receiving layer surface from being damaged. Examples of such resins include acrylic resins, epoxy resins, polyester resins, phenol resins, alkyd resins, urethane resins, melamine resins, polyvinyl acetal resins, and reaction cured products of these resins. In general, polyvinyl acetal resins are preferable from the viewpoint of set-off, and examples thereof include polyvinyl formal, polyvinyl acetal, polyvinyl butyral, and polyvinyl phenyl acetal.
[0023]
In the back layer of the present invention, a friction coefficient adjusting agent such as an organic or inorganic filler can be blended as necessary. As the organic filler, nylon powder, cellulose powder, urea resin powder, and the like can be used. As the inorganic filler, silica powder, barium sulfate powder, or the like can be used. For example, in the case of nylon powder, the average particle size is preferably about 1 to 30 μm, and the amount used is about 1 to 40% by weight, preferably 5 to 30% by weight, based on the total back layer forming material.
[0024]
For the purpose of improving the adhesion between the antistatic agent, the adhesive or the friction coefficient adjusting agent and the like and the sheet-like support, the above polyisocyanate compound or epoxy compound is appropriately used for the back layer. Of course, it is possible to add it to the paint and use it, and generally about 1 to 10% by weight of the total material for forming the back surface layer is preferable.
[0025]
In the back layer, a conventionally known release agent can be used in combination as long as the effects of the present invention are not impaired. For example, silicone compounds, fluorine compounds, phosphate ester compounds, fatty acid ester compounds and the like as disclosed in JP-A-5-208564 are shown. Examples of the silicone compound include a silicone block copolymer, silicone oil, and silicone rubber.
[0026]
The coating amount of the back layer is 0.3 to 10 g / m.2It is desirable to be within the range. Preferably 1-5 g / m2It is. 0.3 g / m2If it is less than 1, the receiving layer may not be sufficiently damaged when the receiving sheet is rubbed. Moreover, a coating-film defect may generate | occur | produce and a surface electrical resistance value may rise. 10g / m2Beyond, the effect is saturated and uneconomical.
In the receiving sheet of the present invention, an image receiving layer for receiving a dye image of an ink ribbon is provided on one side of a sheet-like support, and a back layer is formed on the other side.
[0027]
The receiving layer of the present invention can contain a crosslinking agent, an anti-fusing agent, an ultraviolet absorber and the like in addition to the dye-dyeable resin. The receiving layer contains a dye dyeable resin as a main component. Cellulose-based resins, polyester-based resins, polyvinyl acetal-based resins, vinyl chloroacetate-based resins, polycarbonate-based resins, and the like are used as resins having high dye dyeing properties. Moreover, isocyanate, epoxy, etc. are used for a crosslinking agent. Although the amount of the crosslinking agent used depends on the type, it is usually preferably about 2 to 25% by weight based on the dye-dyeable resin. Further, benzotriazole, benzophenone, phenyl salicylate, cyanoacrylate and the like are used as the ultraviolet absorber, and an acrylic silicone resin, a lubricant and a release agent are used as the anti-fusing agent.
[0028]
In the receiving sheet of the present invention, the thickness of the receiving layer is preferably 1 to 10 μm, more preferably 3 to 8 μm. If the thickness of the image receiving layer is less than 1 μm, the density and sensitivity of the thermal transfer dye image may decrease, or the gloss of the printed surface may decrease. On the other hand, if the thickness exceeds 10 μm, the effect of the image receiving layer is saturated and not only uneconomical, but also the strength of the receiving layer may decrease. The coating amount of the receiving layer is generally 3 to 10 g / m in dry weight.2It is preferable that it is a grade.
[0029]
The sheet-like support used in the receiving sheet of the present invention may be a laminate of plastic sheets. In this case, it has a layer structure that obtains deformation due to heat when the receiving sheet is printed. In the present invention, a synthetic paper is a typical example of a plastic sheet used as a sheet-like support. Such synthetic paper has a structure in which a biaxially stretched thermoplastic resin film is used as a base film, and a uniaxially stretched thermoplastic resin paper film is laminated on the surface thereof. The paper-like layer film contains filler particles, and the microvoids are formed in the vicinity of the filler particles due to the stretching. Therefore, the paper-like layer film has a good writing property and a texture close to that of natural paper. The inorganic pigment used as the filler for the paper layer film is selected from, for example, white clay, talc, gypsum, barium sulfate, diatomaceous earth, silicon oxide, and other white pigments, and used alone or in combination.
[0030]
In the present invention, the thermoplastic resin used for the synthetic paper for the sheet-like support is a polyolefin resin, for example, a homopolymer or copolymer such as ethylene, propylene, or butene-1, or a polyvinylidene-based resin, for example, vinylidene chloride. It is selected from homopolymers or copolymers, styrene homopolymers or copolymers, polyester resins, nylon and the like. These can be used alone or as a mixture. Further, in this thermoplastic resin, stabilizers, plasticizers, fillers, pigments, and other auxiliary materials may be included in a stretchable range as necessary.
[0031]
It is preferable that a filler is contained in the base film of synthetic paper in a proportion of 0 to 3% by weight. If the filling material is more than 3% by weight, the resulting receiving sheet may have insufficient mechanical strength. On the other hand, the thermoplastic resin used for forming the paper-like layer film can be selected from the above or the same or different from the base film resin. Generally, a paper-like layer film contains a filler in a proportion of 5 to 60% by weight.
[0032]
As the sheet-like support used in the present invention, other sheets may be laminated on the synthetic paper composed of the stretched thermoplastic resin sheet as described above. For such a lamination sheet, it is desirable to use a film having thermoplasticity and relatively good heat resistance, such as a polyethylene terephthalate film. Various other synthetic resin films can be used as the lamination film depending on the use conditions. For example, polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, polyethylene, and polystyrene films can be used.
[0033]
The sheet-like support used in the present invention preferably has a thickness of 20 to 300 μm. If the thickness is less than 20 μm, the resulting receiving sheet has insufficient mechanical strength, and its hardness and repulsive force against deformation are insufficient to sufficiently prevent curling of the receiving sheet during printing. Inconvenience that it is not possible. On the other hand, when the thickness exceeds 300 μm, the thickness of the obtained receiving sheet may be a problem. In a printer of a predetermined volume, there is a limit to the receiving sheet storage volume, and an increase in the thickness of the receiving sheet naturally causes a decrease in the number of receiving sheets stored in the printer. In this case, if a predetermined number of receiving sheets are to be accommodated, the volume of the printer must be increased, which makes it difficult to make the printer compact.
[0034]
In the receiving sheet of the present invention, if necessary, for example, as an antistatic agent for the receiving layer, a cushioning material for increasing the image density, an adhesive between the receiving layer and the film-like substrate, a film-like substrate and a receiving layer An intermediate layer can be added in between.
The receiving layer and other coating layers of the receiving sheet of the present invention can be formed by coating and drying using a coater such as a bar coater, a gravure coater, a comma coater, a blade coater, an air knife coater, or a gate roll coater. it can.
[0035]
【Example】
The present invention will be described in more detail with reference to the following examples, but the present invention is of course not limited thereto. In the examples, “parts” and “%” all indicate “parts by weight” and “% by weight”.
Example 1
Receptor layer formation
Biaxially stretched multi-layered film of 60 μm thickness containing polyethylene terephthalate (PET) film of 50 μm thickness as the core, polyolefin on the front and back surfaces, and about 30% calcium carbonate as inorganic pigment. Trademark: YUPO FPG60, manufactured by Oji Oil Chemical Co., Ltd.) was laminated and bonded by a dry lamination method with a urethane type adhesive to prepare a sheet-like support. On the surface of this sheet-like support, a coating composition for the receiving layer having the following composition is applied at a solid content of 8 g / m.2The receiving layer was formed by coating and drying so that
[0036]
"Coating liquid for receiving layer"
[0037]
Back layer formation
[Preparation of isocyanate group-containing polymer A having a polysiloxane moiety]
Alcohol-modified silicone (trademark: SF8427, manufactured by Toray Dow Corning Silicone) and isocyanate (trademark: Coronate L, manufactured by Nippon Polyurethane Co., Ltd.) so that the equivalent ratio (NCO / OH) of isocyanate group to hydroxyl group is 5 To give a 20% solution of a mixed solvent of toluene and MEK (5: 1). This solution was reacted by stirring at 50 ° C. for 10 hours to obtain an isocyanate group-containing polymer A having a urethane bond site.
[0038]
Next, on the surface opposite to the receiving layer coating surface of the sheet-like support, using a back surface layer coating liquid having the following composition, the solid content coating amount is 3 g / m.2The back layer was formed by coating and drying so as to be. Thereafter, it was cured at 50 ° C. for 48 hours to obtain a receiving sheet.
"Backside layer coating liquid"
[0039]
Example 2
A receiving sheet was prepared in the same manner as in Example 1 except that the amount of the isocyanate group-containing polymer A used in the coating solution for the back layer was 0.80 part.
[0040]
Example 3
[Preparation of isocyanate group-containing polymer B having a polysiloxane moiety]
Amino-modified silicone (trademark: X-22-161B, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) and isocyanate (trademark: NY-710A, manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation) are equivalent ratios of isocyanate groups and amino groups (NCO / NH2) Was set to 5 to obtain a 20% solution of a mixed solvent of toluene and MEK (5: 1). This solution was reacted by stirring at 30 ° C. for 3 hours to obtain an isocyanate group-containing polymer B having a urea binding site.
A receiving sheet was prepared in the same manner as in Example 1 except that the isocyanate group-containing polymer B was used in place of the isocyanate group-containing polymer A in the back surface layer coating solution.
[0041]
Example 4
A receiving sheet was prepared in the same manner as in Example 2 except that the isocyanate group-containing polymer B was used in place of the isocyanate group-containing polymer A in the back surface layer coating solution.
[0042]
Comparative Example 1
A receiving sheet was prepared in the same manner as in Example 1 except that alcohol-modified silicone (trademark: SF8427, manufactured by Toray Dow Corning Silicone) was used in place of the isocyanate group-containing polymer A in the back surface layer coating solution. .
[0043]
Comparative Example 2
A receiving sheet was prepared in the same manner as in Example 2 except that alcohol-modified silicone (trademark: SF8427, manufactured by Toray Dow Corning Silicone) was used in place of the isocyanate group-containing polymer A in the back surface layer coating solution. .
[0044]
Comparative Example 3
A receiving sheet was prepared in the same manner as in Example 2 except that amino-modified silicone (trademark: X-22-161B, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) was used in place of the isocyanate group-containing polymer A in the coating solution for the back surface layer. Produced.
[0045]
Comparative Example 4
A receiving sheet was prepared in the same manner as in Example 2 except that methylphenyl silicone oil (trademark: SH710, manufactured by Toray Dow Corning Silicone) was used in place of the isocyanate group-containing polymer A in the coating solution for the back layer. did.
[0046]
Comparative Example 5
A receiving sheet was prepared in the same manner as in Example 2 except that fluorine-modified silicone (trademark: SF1265, manufactured by Toray Dow Corning Silicone) was used in place of the isocyanate group-containing polymer A in the back surface layer coating solution. .
[0047]
Comparative Example 6
A receiving sheet was prepared in the same manner as in Example 2 except that dimethyl silicone oil (trademark: SH200, manufactured by Toray Dow Corning Silicone) was used in place of the isocyanate group-containing polymer A in the coating solution for the back layer. .
[0048]
Comparative Example 7
Receiving sheet in the same manner as in Example 1 except that 2.05 parts of a silicone block copolymer (trademark: FS710, manufactured by NOF Corporation) was used in place of the isocyanate group-containing polymer A in the coating solution for the back layer. Was made.
[0049]
Comparative Example 8
Receptor sheet in the same manner as in Example 1 except that 4.5 parts of a silicone block copolymer (trademark: FS710, manufactured by NOF Corporation) was used in place of the isocyanate group-containing polymer A in the coating solution for the back surface layer. Was made.
[0050]
Evaluation
Using the receiving sheets obtained in the above Examples and Comparative Examples, the back printing suitability, the adhesion of the back layer to the base material, and the set-off suitability were evaluated by the methods described below.
[0051]
[Back print suitability]
Using a sublimation color video printer (trademark: UP5500, manufactured by Sony Corporation), the front and back sides of the receiving sheet were mounted so as to be printed on the back layer, contrary to normal, and printed with a black solid pattern. At that time, the transportability and running performance of the receiving sheet were determined according to the following evaluation criteria.
Back print suitability evaluation criteria
○: Paper is discharged without any problem in both transportability and running performance.
Δ: The ink ribbon and the back layer are fused, but are discharged without any problem.
X: The ink ribbon and the back layer are fused, and problems such as jamming and ribbon breakage occur in the printer.
[0052]
[Adhesion of back layer]
The degree of peeling of the back surface layer when the adhesive tape (trademark: cello tape, manufactured by Nichiban Co., Ltd.) was manually attached to the back surface layer of the receiving sheet and then peeled off was determined according to the following evaluation criteria.
Adhesion evaluation criteria
○: No peeling of the back layer occurs.
(Triangle | delta): The grade which a back surface layer adheres to a part of cellophane, and peels.
X: The back layer adheres to the entire surface of the cello tape and peels off.
[0053]
[Adjustability for set-off]
Using a sublimation color video printer (trademark: UP5500, manufactured by Sony Corporation), it was mounted so as to be printed on the receiving layer surface of the receiving sheet and printed with a black solid pattern. By superimposing the print samples, the printed receiving layer and the back layer are brought into contact with each other, and 200 g / cm2And heated at 60 ° C. for 24 hours. After heating, the optical density of the back layer that was in contact with the printed receiving layer was measured using a Macbeth densitometer (trademark: RD-914, manufactured by Kollmorgen Corp.). For the determination of the set-off, the case where the optical density of the back layer is less than 0.10 is “◯”, and the case where it is 0.10 or more is “x”. The optical density of the back coating layer before the set-off test is 0.05 to 0.06.
[0054]
[Table 1]
[0055]
As is apparent from the results in Table 1, in each example, by adding an isocyanate group-containing polymer having a polysiloxane moiety to the back surface layer coating solution, the obtained receiving sheet has a back printability, a support and a back surface. It can be seen that the film has excellent performance in all items such as adhesion of the layer and suitability for set-off.
On the other hand, in each comparative example, the polyisocyanate is used in a sufficient amount in the back surface layer coating liquid, and even if a silicone compound is simply added to these coating liquids, it is suitable for the back print of the receiving sheet, Those satisfying both the back surface adhesiveness and the offsetting suitability were not obtained.
[0056]
【The invention's effect】
According to the present invention, when printing with a high-speed high-quality printer, even if printing is performed with the receiving sheet upside down, the receiving sheet is discharged without fusing with the ink ribbon, and the printed receiving sheets are stacked. Even when stored as such, it is possible to obtain a receiving sheet in which the dye on the stamp screen does not migrate to the back side of other receiving sheets in contact with the stamp screen, which greatly contributes to the industry.
Claims (3)
Priority Applications (1)
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