JP4332192B2 - Hot scarf - Google Patents
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Description
本発明は、高温の燃焼ガスにより鋼板表面を溶削して手入れするためのホットスカーファーに関するものである。 The present invention relates to a hot skater for scrubbing and cleaning a steel sheet surface with a high-temperature combustion gas.
スラブの手入れ装置であるホットスカーファーは、図6、7に示すように、スラブの上側と下側に対をなして配設されている。それぞれのホットスカーファーは、スラブの全幅を覆うように横方向に並べられた複数のスカーファーユニット1からなる。図6に示すホットスカーファーにおいては、それぞれ5つのスカーファーユニット1が横一列に並べられている。スカーファーユニット1は、アッパーブロック2とロアブロック3とシュー4とを主要な構成とする。シュー4は、ロアブロック3のスラブ側面に固定治具により固定されて万一の場合にロアブロック3がスラブに直接衝突するのを防止するためのものであって、一般的に銅合金からなるものである。
As shown in FIGS. 6 and 7, hot scurfers, which are slab care devices, are arranged in pairs on the upper and lower sides of a slab. Each hot scar fur is composed of a plurality of
アッパーブロック2とロアブロック3は、横に並んで複数設けられた燃料ガス噴射口21、31からプロパンガスなどの燃料ガスを噴射し、アッパーブロック2とロアブロック3との間に形成された酸素通路5を通して酸素を噴射することによって高温の燃焼ガスを形成する。そして、この高温の燃焼ガスによりスラブ表面を溶削して介在物や割れなどの表面欠陥を除去するための手入れを行っている。
The
スラブの幅は、ホットスカーフィング後圧延されて製造される製品の寸法により、通常500〜1800mmの間で変化する。このためホットスカーファーは使用するスカーファーユニット1の数を調整してスラブ幅の変化に対応している。ホットスカーファーは、スラブの幅方向に複数のスカーファーユニット1に分割されているため、各スカーファーユニット1間には、図8(スカーファーユニット/スラブ下側の例)に示すように隣接するロアブロック3、3間にはロアブロック間接触面8、隣接するシュー4、4間にはシュー間接触面9、隣接するアッパーブロック2、2間にはアッパーブロック間接触面7が存在している。
The width of the slab typically varies between 500 and 1800 mm depending on the dimensions of the product that is rolled after hot scarfing. For this reason, the hot scurfer adjusts the number of
通常アッパーブロック2とロアブロック3とシュー4の横幅は同一の寸法に形成されていて、各スカーファーユニット間の接触面は平坦面で密接している。しかしながら溶接や厳重なシールを施していないので、酸素通路5よりスラブ側のロアブロック間接触面8とシュー間接触面9(以下、スラブ側ユニット間隙間6という)を伝って燃焼用の酸素が漏出することがある。酸素がスラブ側ユニット間隙間6から漏れ出すと火炎が発生して軟質なシュー4を溶損することとなる。この溶損によってシュー間隙間9の幅が増大されて勢力を増した火炎が直接スラブに吹き付けられることとなるので、スラブが異常に溶削されてノロが発生し、このノロに起因してスラブ表面性状が劣化してしまうという問題があった。また、シューを含むスカーファーユニット1に溶損が発生した場合には、スカーファーユニット1の寿命が低下してその取り替え頻度が増大するので、取り替えと設備維持に多大な費用を必要としていた。
Usually, the horizontal widths of the
以上のような問題を解決するために、スラブ側ユニット間隙間6に耐火物を詰めてシールをしたり、スカーファーユニット1の端面の工作精度を高めてスラブ側ユニット間隙間6を狭幅に形成するという対策を講じてきた。しかしながら、ホットスカーファーはスラブ表面を溶削するために高温にさらされるとともに、加熱、冷却による膨張、収縮が繰り返されるために、スカーファーユニットの端部は変形しやすく、また耐火物も脱落してしまうことが多いので、スラブ側ユニット間隙間6の拡大を抑止する効果の乏しい対策であった。またスカーファーユニット1を一体型とする案もあるが、一部の溶損で全体を取り替えねばならず、その製造、運搬、設置には多大な手間とコストがかかるため現実的ではなかった。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑み、スラブ側ユニット間隙間の拡大を防止して、異常燃焼によるノロ発生に起因する表面性状の劣化を防止するためのホットスカーファーを提供するためになされたものである。 SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above-described conventional problems, the present invention provides a hot scurfer for preventing expansion of a gap between slab side units and preventing deterioration of surface properties due to occurrence of noro due to abnormal combustion. It was made.
上記の課題を解決するためになされた本発明に係るホットスカーファーは、燃料ガス噴出口を備えたアッパーブロックとロアブロックと、アッパーブロックとロアブロックとの間に設けられた酸素通路と、ロアブロックに固定されたシューとからなるスカーファーユニットを、横に複数台並べて構成されるホットスカーファーにおいて、隣接するシュー同士の間に形成されるシュー間接触面の位置と、隣接するロアブロック同士の間に形成されるロアブロック間接触面の位置を横方向にずらして、シュー間接触面とロアブロック接触面の間から、酸素通路を通過する酸素が漏れ出すのを防止することを特徴とするものである。
In order to solve the above problems, a hot scurfer according to the present invention includes an upper block and a lower block each having a fuel gas outlet, an oxygen passage provided between the upper block and the lower block, and a lower block. In a hot scurfer constructed by arranging a plurality of scurfer units each consisting of a shoe fixed to a block, a position of a contact surface between shoes formed between adjacent shoes and adjacent lower blocks The position of the contact surface between the lower blocks formed between is shifted laterally to prevent oxygen passing through the oxygen passage from leaking between the contact surface between the shoes and the lower block contact surface. To do.
上記した発明において、ロアブロック間接触面の位置とシュー間接触面の位置とを、少なくとも2.5mm以上横方向にずらすのが望ましい。なお、ずらし量を4mm以上とするのが望ましい。 In the above-described invention, it is desirable that the position of the contact surface between the lower blocks and the position of the contact surface between the shoes are shifted in the lateral direction by at least 2.5 mm. It should be noted that the shift amount is desirably 4 mm or more.
また、複数のシューをロアブロックに対して一方向に横にずらして配置して、ロアブロック間接触面の位置とシュー間接触面の位置とを横方向にずらして配置したり、あるいは、ロアブロックの横幅より狭い横幅のシューと、ロアブロックの横幅より広い横幅のシューとを交互に配置して、ロアブロック間接触面の位置とシュー間接触面の位置とを横方向にずらして配置することができる。
In addition, a plurality of shoes may be shifted in one direction with respect to the lower block, and the position of the contact surface between the lower blocks and the position of the contact surface between the shoes may be shifted in the horizontal direction, or and a shoe narrow lateral width than the width of the block, arranged alternately and shoe wider width than the width of the lower block, arranged by shifting the positions of the shoe between the contact surfaces between the lower block contact surface laterally be able to.
請求項1に係る発明は、ロアブロック間接触面とシュー間接触面との相対位置を横方向にずらすことで、シュー間接触面から酸素通路を通過する酸素が漏れ出すのを防止することができる。
Invention, the relative position of the lower block between the contact surfaces and the shoe between the contact surfaces in Las be not laterally, preventing the oxygen that passes through the contact surface or et oxygen passage between shoe leak according to
請求項2に係る発明は、ロアブロック間接触面の位置とシュー間接触面の位置とを、少なくとも2.5mm以上横方向にずらしたので、効果的に酸素の漏れ出しを防止することができる。
In the invention according to
請求項3に係る発明は、複数のシューをロアブロックに対して一方向に横にずらすことによって、ロアブロック間接触面とシュー間接触面を伝っての酸素の漏れ出しを断つことができる。
The invention according to
請求項4に係る発明は、ロアブロックの横幅より狭い横幅のシューと、ロアブロックの横幅より広い横幅のシューとを交互に配置することによって、ロアブロック間接触面とシュー間接触面を伝っての酸素の漏れ出しを断つことができる。 According to a fourth aspect of the present invention, by alternately arranging a shoe having a width smaller than the width of the lower block and a shoe having a width wider than the width of the lower block, the lower block contact surface and the shoe contact surface are transmitted. Can cut off oxygen leaks.
以下に、本発明の実施形態に付いて説明する。
図1、2は、本発明の第1の実施形態のホットスカーファー(スカーファーユニット/スラブ下側)を示す図であって、既記したように、各スカーファーユニット1は、アッパーブロック2と、アッパーブロックの下側のロアブロック3と、ロアブロック3に固定治具により固定されたシュー4とからなる。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
1 and 2 are views showing a hot scar fur (scar fur unit / slab lower side) according to the first embodiment of the present invention. As described above, each
アッパーブロック2とロアブロック3は、複数の燃料ガス噴射口21、31から燃料ガスを噴射し、この燃料ガスがアッパーブロック2とロアブロック3との間の酸素通路5から供給された酸素によって燃焼されることによって高温の燃焼ガスを形成する。形成された高温の燃焼ガスによりスラブ表面を溶削して表面欠陥を除去するための手入れを行うことができる。
The
この実施形態のホットスカーファーにおいては、複数のシュー4をロアブロック3に対して一方向に横にずらして(図においては左方にずらして)、ロアブロック間接触面8とシュー間接触面9との間の酸素の漏洩を遮断してある。したがって、酸素通路5を通過する酸素がロアブロック間接触面8を通ってシュー間接触面9から漏れ出すのを防止することができる。
In the hot skater of this embodiment, the plurality of
図3、4には第2の実施形態のホットスカーファーを示す。この実施形態のホットスカーファーにおいては、ロアブロック3の横幅より狭幅の短尺シュー41と広幅の長尺シュー42とを交互に配置して、ロアブロック間接触面8とシュー間接触面9をずらしている。このように構成しても、シュー間接触面9をロアブロック間接触面8に対して横方向に位置をずらして、これらの接触面8、9間の酸素の漏洩を遮断することができる。したがって、酸素通路5を通過する酸素がロアブロック間接触面8を通ってシュー間接触面9から漏れ出すのを防止することができる。
FIGS. 3 and 4 show a hot skater of the second embodiment. In the hot scarfer of this embodiment, the
図5には、ロアブロック間接触面8に対するシュー間接触面9の横方向のずらし量と、異常燃焼によって生ずるノロの発生率との関係を示す。尚、横方向とはホットスカーファーを通板されるスラブの幅方向である。図にみるとおりノロ発生率は、ずらし量0mmでは2.5%程度もあったが、ずらし量2.5mmで0.5%程度に低下し、ずらし量4mm以上ではほぼ0%にまで低下している。したがって、ずらし量は2.5mm以上とすることができるが、4mm以上とするのが望ましい。また、ずらし量の上限は、ロアブロック3の他方の端部から2.5mm以上離れた位置までは効果が同じであるので、特に定める必要はないが、シュー4やロアブロック3の施行、取付を考慮すると、10mmまでで十分である。
FIG. 5 shows the relationship between the amount of lateral displacement of the
以上のように、シュー間隙間9をロアブロック間隙間8に対して横方向に位置をずらして、これらの隙間8、9間の連通を遮断することによって、シュー間隙間9から漏れ出すのを防止することができ。これによって、シュー間隙間9から噴き出された火炎がスラブに直接吹き付けられてノロが発生するのを防止できることを確認した。尚、ロアブロック間接触面8に対するシュー間接触面9の横方向のずらし量については、ロアブロック間接触面8の位置とシュー間接触面9の位置との最小距離が少なくとも前述の値以上であれば効果が発揮されることは言うまでもない。尚、ロアブロック間接触面とシュー間接触面は完全に密着していなくても構わず、ロアブロックやシューの熱膨張や設置のし易さを考慮して2mm程度までの隙間は許容する。隙間が1mm以下であれば接触面の密着性と熱膨張、設置のし易さから、より好ましい。
As described above, the
1 スカーファーユニット、
2 アッパーブロック、
3 ロアブロック、
4 シュー、
5 酸素通路、
6 スラブ側ユニット間接触面
7 アッパーブロック間接触面
8 ロアブロック間接触面、
9 シュー間接触面、
10 段差、
21 燃料ガス噴出口、
31 燃料ガス噴出口、
41 ロアブロックの横幅より狭幅の短尺シュー
42 ロアブロックの横幅より広幅の長尺シュー
1 Scar Fur unit,
2 Upper block,
3 Lower block,
4 shoe,
5 oxygen passage,
6 Contact surface between units on
9 Shoe contact surface,
10 steps,
21 Fuel gas outlet,
31 Fuel gas outlet,
41 Short shoe narrower than the width of the
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