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JP4331931B2 - Aqueous primer composition - Google Patents

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JP4331931B2
JP4331931B2 JP2002319183A JP2002319183A JP4331931B2 JP 4331931 B2 JP4331931 B2 JP 4331931B2 JP 2002319183 A JP2002319183 A JP 2002319183A JP 2002319183 A JP2002319183 A JP 2002319183A JP 4331931 B2 JP4331931 B2 JP 4331931B2
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JP
Japan
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component
group
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monomer
meth
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文雄 金城
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SK Kaken Co Ltd
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SK Kaken Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な水性下塗材組成物に関するものである。本発明の水性下塗材組成物は、特に、シーリング目地部を含む建築物壁面に対して好適に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】
建築物、土木構造物等では、その躯体の保護や美観性向上のために塗装仕上げが行われる。このような塗装仕上げにおいては、通常下塗材を塗装した後、上塗材が塗装される。このとき使用される下塗材は、各種下地の悪影響を抑え、上塗材の下地への密着性を確保する役割を担う材料である。
【0003】
従来、下塗材としては主に、有機溶剤を媒体とする溶剤系塗料が使用されてきた。しかし、溶剤系塗料では、塗装時に多量の有機溶剤が大気中へ放出されてしまうおそれがある。一般に、塗料中の有機溶剤は、光化学スモッグや地球温暖化の原因物質のひとつとして挙げられている物質であることから、このような物質を使用することは近年の環境保護意識の高まりからすれば好ましいものとは言えない。このような背景から、下塗材についても水性塗料への転換が切望されている。
【0004】
水性下塗材組成物としては、塩化ビニリデン系合成樹脂エマルションを含む水性下塗材組成物が種々提案されている。このような下塗材組成物は、そのバインダーに含まれる塩素のはたらきによって、良好な密着性が確保できるものである。
塩化ビニリデン系合成樹脂エマルションを含む水性下塗材組成物は、特開平1−190764号公報、特開昭61−221253号公報等に開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平1−190764号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開昭61−221253号公報(特許請求の範囲)
【0006】
しかし、上述の特許文献に記載の水性下塗材組成物では、特に、蓄熱しやすい基材等に適用した場合に、塗膜に膨れが発生しやすいという問題があった。
また、シーリング目地部を含む建築物壁面に対して使用した場合には、シーリング目地部において割れが生じるおそれがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたものであり、各種基材及び上塗材との密着性に優れ、膨れ、割れの発生を防止することができる水性下塗材組成物を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究を行った結果、特定の塩化ビニリデン系合成樹脂エマルションとアクリル系合成樹脂エマルションとを必須成分とする水性下塗材組成物に想到し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち、本発明の水性下塗材組成物は以下の特徴を有するものである。
1.(A)樹脂を構成する単量体成分として、少なくとも塩化ビニル及び塩化ビニリデン、ならびにカルボキシル基含有単量体を含み、全単量体中に対しカルボキシル基含有単量体を0.1〜10重量%含み、ガラス転移温度が20〜50℃である塩化ビニリデン系合成樹脂エマルション、
(B)樹脂を構成する単量体成分として、水酸基含有単量体、エポキシ基含有単量体、カルボニル基含有単量体、アミノ基含有単量体、アルコキシシリル基含有単量体、ニトリル基含有単量体からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の極性基含有単量体を、全単量体成分に対し1〜15重量%含み、極性基含有単量体としてエポキシ基含有単量体を必須成分とし、ガラス転移温度が−30〜20℃であるアクリル系合成樹脂エマルション、を必須成分とし、(A)成分の固形分100重量部に対し、(B)成分を固形分で20〜100重量部含有することを特徴とする水性下塗材組成物。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の水性下塗材組成物は、
(A)樹脂を構成する単量体成分として、少なくとも塩化ビニル及び塩化ビニリデンを含み、ガラス転移温度が20〜50℃である塩化ビニリデン系合成樹脂エマルション(以下「(A)成分」という)、及び
(B)樹脂を構成する単量体成分として、水酸基含有単量体、エポキシ基含有単量体、カルボニル基含有単量体、アミノ基含有単量体、アルコキシシリル基含有単量体、ニトリル基含有単量体からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の極性基含有単量体を、全単量体成分に対し1〜15重量%含み、ガラス転移温度が−30〜20℃であるアクリル系合成樹脂エマルション(以下「(B)成分」という)
を必須成分とするものである。
【0011】
まず、(A)成分について説明する。
(A)成分は、単量体成分として、少なくとも塩化ビニル及び塩化ビニリデンを含むものであり、これら単量体と共重合可能な単量体との共重合によって得ることができる。
塩化ビニル及び塩化ビニリデンと共重合可能な単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、i−ノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有単量体;
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等のカルボキシル基含有単量体;
酢酸ビニル、スチレン等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用することができる。
【0012】
このうち、カルボキシル基含有単量体を単量体成分として使用すれば、(A)成分の機械的安定性、(B)成分との相溶性を高めることができる。このカルボキシル基含有単量体の比率は、(A)成分を構成する全単量体中に対し、通常0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。
【0013】
(A)成分における必須の単量体成分である塩化ビニルと塩化ビニリデンについては、その単量体重量比率が100:20〜50となるように使用することが望ましい。このような比率で両成分を使用すれば、安定かつ効果的に塩素を導入することが可能となる。
【0014】
(A)成分は、塩化ビニルと塩化ビニリデンによって塩素が導入されるため、優れた密着性が発揮できるものである。(A)成分における塩素含有量は、(A)成分の樹脂固形分に対し25〜50重量%であることが望ましい。塩素含有量が25重量%より低い場合は、十分な密着性が確保できないおそれがある。塩素含有量が50重量%より高い場合は、(A)成分の造膜性が低下し、塗膜に割れが生じやすくなる。また、塗膜が高温に晒されたときに膨れが発生しやすくなる。
【0015】
(A)成分は、上述の成分を乳化重合することによって製造することができる。乳化剤としては、通常の乳化重合に使用可能なものであれば特に限定されず、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等を使用することができる。重合性二重結合を含有する反応性界面活性剤を使用することもできる。
(A)成分では、アンモニア等の塩基性物質を加えることによってpHを調整することができる。(A)成分のpHは通常5〜10(好ましくは6〜8)である。
【0016】
(A)成分のガラス転移温度(以下「Tg」ともいう)は20〜50℃である。本発明では(A)成分のTgがこのような範囲内であることにより、塗膜の膨れ発生を防止し、十分な密着性を確保することができる。Tgが20℃より低い場合は、塗膜に膨れが発生しやすくなる。Tgが50℃より高い場合は、割れが生じやすくなる。また上塗材との密着性を確保することが困難となる。
なお、本発明におけるTgは、Foxの計算式により求められる値である。
【0017】
本発明では、塩素含有量が異なる2種以上の(A)成分を併用することによって、密着性と膨れ防止性をいっそう高めることができる。この場合においては、(A)成分全体の樹脂固形分に対する塩素含有量が25〜50重量%となるように、複数種の(A)成分を組み合わせればよい。
【0018】
具体的に、(A)成分として2種の合成樹脂エマルションを使用する場合には、(A−1)成分として、樹脂固形分に対する塩素含有量が10〜70重量%である塩化ビニリデン系合成樹脂エマルション、(A−2)成分として、樹脂固形分に対する塩素含有量が前記(A−1)成分よりも10重量%以上低い塩化ビニリデン系合成樹脂エマルションを、(A)成分全体の樹脂固形分に対する塩素含有量が25〜50重量%となるように混合して使用することが望ましい。
【0019】
本発明における(B)成分は、その樹脂を構成する単量体成分として、水酸基含有単量体、エポキシ基含有単量体、カルボニル基含有単量体、アミノ基含有単量体、アルコキシシリル基含有単量体、ニトリル基含有単量体からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の極性基含有単量体を含むものである。(B)成分においては、このような単量体によって極性基が導入される。本発明では、このような極性基によって(A)成分と(B)成分との相溶性が高まり、緻密な塗膜が形成されるため、優れた密着性、膨れ防止性を発揮することが可能となる。
【0020】
具体的に、上述の極性基含有単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有単量体;
グリシジル(メタ)アクリレート、ジグリシジルフマレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシビニルシクロヘキサン、アリルグリシジルエーテル、ε−カプロラクトン変性グリシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有単量体;
アクロレイン、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン等のカルボニル基含有単量体;
アミノメチル(メタ)アクリレート、アミノエチル(メタ)アクリレート、N−メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−ビニルピリジン等のアミノ基含有単量体;
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシラン等のアルコキシシリル基含有単量体;
アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル基含有単量体;
等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用することができる。この中でも特に、水酸基含有単量体、エポキシ基含有単量体から選ばれる1種以上を使用することが望ましい。
【0021】
(B)成分における上述の極性基が、塗膜形成時ないしは塗膜形成後に架橋反応を起すものであれば、強靭な塗膜が形成され、密着性、膨れ防止性を向上させることができる。このような架橋反応の組合せとしては、例えば、エポキシ基とカルボキシル基、水酸基とイソシアネート基、カルボニル基とヒドラジド基、アルコキシル基どうし等が挙げられる。
【0022】
具体的に、(B)成分の極性基含有単量体としてエポキシ基含有単量体を使用する場合には、(A)成分が単量体成分としてカルボキシル基単量体を含むことが望ましい。このような態様であれば、(A)成分と(B)成分との架橋反応によって強靭な塗膜を形成することができる。
(B)成分が単量体成分として水酸基含有単量体を含む場合には、イソシアネート化合物を併用することができる。イソシアネート化合物としては、例えば、イソシアネート化合物を親水性界面活性剤によって変性した自己乳化型イソシアネート化合物等が使用できる。
また、(B)成分が単量体成分としてカルボニル基含有単量体を含む場合には、ヒドラジン化合物を併用することができる。ヒドラジン化合物としては、例えば、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド等が使用できる。
【0023】
上記極性基含有単量体の比率は、極性基の種類等にもよるが、(B)成分を構成する全単量体成分に対して1〜15重量%の比率であることが望ましい。極性基含有単量体が1重量%少ない場合は、密着性が低下し、塗膜に膨れが発生しやすくなる。極性基含有単量体が15重量%より多い場合は、耐水性が低下し、膨れが発生しやすくなる。
【0024】
(B)成分は、少なくとも1種以上の上記極性基含有単量体と、これら単量体と共重合可能な単量体との共重合によって得ることができる。
上記極性基含有単量体と共重合可能な単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、i−ノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル;
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等のカルボキシル基含有単量体;
(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有単量体;
酢酸ビニル、スチレン等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用することができる。
【0025】
(B)成分は、上述の成分を乳化重合することによって製造することができる。乳化剤としては、通常の乳化重合に使用可能なものであれば特に限定されず、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等を使用することができる。重合性二重結合を含有する反応性界面活性剤を使用することもできる。
(B)成分では、アンモニア等の塩基性物質を加えることによってpHを調整することができる。(B)成分のpHは通常5〜9(好ましくは6〜8)である。
【0026】
(B)成分のTgは、−30〜20℃、好ましくは−10〜10℃である。(B)成分のTgがこのような範囲内であることにより、塗膜の割れ発生を防止することができる。Tgが20℃より高い場合は、割れが生じやすくなる。Tgが−30℃より低い場合は、膨れが発生しやすくなる。
【0027】
本発明の水性下塗材組成物は、上述の(A)成分及び(B)成分を混合することによって得られるものである。その混合比率は、(A)成分の固形分100重量部に対し、(B)成分を固形分で20〜100重量部、好ましくは30〜80重量部とする。(B)が20重量部より少ない場合は、塗膜に割れが生じやすくなる。(B)が100重量部より多い場合は、塗膜に膨れが発生しやすくなる。
また、本発明では、(B)成分を混合することにより適度な擬塑性を付与することができる。このため、垂直面に塗装を行っても垂れが発生しにくく、一度の塗装で十分な膜厚の塗膜を形成することが可能となる。
【0028】
本発明組成物では、上述の成分以外に、通常下塗材に配合可能な添加剤を本発明の効果を阻害しない範囲内で添加することもできる。このような添加剤としては、例えば、顔料、染料、骨材、艶消し剤、繊維、増粘剤、レベリング剤、可塑剤、造膜助剤、凍結防止剤、防腐剤、抗菌剤、防黴剤、分散剤、消泡剤、触媒、架橋剤、pH調整剤等が挙げられる。
【0029】
本発明組成物は、主に建築物や土木構造物の基材に対して適用することができる。このような基材としては、特に限定されず、例えば、コンクリート、モルタル、あるいはスレート板、押出し成形板、サイディングボード、ALC板等の各種ボード類等が挙げられる。これら基材は既に塗膜が形成されたものであってもよい。
特に、本発明組成物は、シーリング材を含む基材に対して好適に使用することができる。一般に、基材として上述のような各種ボードが使用されている場合、ボードの継目部分においては、防水性等を付与するためにシーリング材が打設されている。本発明組成物は、このようなボードの継ぎ目部分を含む被塗面全面に対して適用しても、塗膜の割れ発生を防止することができる。
【0030】
本発明組成物の塗装においては、公知の塗装器具を用いることができる。塗装器具としては、例えば、スプレー、ローラー、刷毛等を使用することができる。
塗付量は、通常100〜250g/mである。塗装時には水を用いて下塗材を希釈することもできる。乾燥時間は、常温で概ね2〜24時間程度である。
【0031】
本発明下塗材組成物を塗装した後には、各種上塗材を塗装することができる。本発明では、塗料の種類、光沢の程度等を問わず、各種の広範な上塗材を使用することができる。具体的に使用可能な塗料としては、例えば、合成樹脂エマルションペイント、つや有り合成樹脂エマルションペイント、非水分散形樹脂エナメル等のフラット系塗料、JIS A 6909に規定される建築用仕上塗材、例えば、リシン塗料、単層弾性塗材等の薄付け仕上塗材、スタッコ塗料等の厚付け仕上塗材及び複層仕上塗材等、その他多彩模様塗料、石材調仕上塗材、砂岩調仕上塗材等が挙げられる。
これら上塗材の結合剤としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂等、あるいはこれらの複合系等が使用可能である。これらは1種または2種以上で使用することができる。また、これら結合剤は架橋反応性を有するものであってもよい。架橋反応性を有する結合剤を使用した場合は、塗膜の耐水性、耐候性、耐薬品性等を向上させることができる。
これら上塗材は、水または弱溶剤を媒体とするものが好適である。このような上塗材は環境対応形の塗料として好ましいものである。
【0032】
上塗材の塗装においては、公知の塗装器具を用いることができる。塗装器具としては、例えば、スプレー、ローラー、刷毛、コテ等を使用することができる。
上塗材の塗付量は、使用する塗料や塗装器具の種類、仕上塗膜の表面形状等に応じて適宜設定すればよい。塗装時には、必要に応じ塗料を希釈することもできる。
【0033】
【実施例】
以下に本発明の効果を明確にするため、実施例、比較例を挙げて説明する。なお、水性下塗材組成物の製造においては、表1に示す原料を使用した。
【0034】
【表1】

Figure 0004331931
【0035】
(実施例1)
塩化ビニリデン系合成樹脂エマルションA91重量部、塩化ビニリデン系合成樹脂エマルションB91重量部、アクリル系合成樹脂エマルションA90重量部を常法にて均一に混合することにより、水性下塗材組成物1を製造した。
得られた水性下塗材組成物について以下の試験を行った。水性下塗材組成物1については、いずれの試験においても優れた結果を得ることができた。
【0036】
(1)温水浸漬後の耐膨れ性試験
300×300×6mmのフレキシルボードに、水性下塗材用組成物1を塗付量150g/mで刷毛塗りし、温度23℃・相対湿度50%雰囲気下(以下、標準状態という)で2時間乾燥養生後、この塗装面に、つや有合成樹脂エマルションペイント「SK水性ELコート」(エスケー化研株式会社製)を塗付量300g/mで刷毛塗りし、標準状態で14日間養生した。
このようにして作製した試験体を50℃の温水に24時間浸漬の後、塗膜の表面状態を観察した。このとき、膨れが発生しなかったものを○、膨れが発生したものを×、として評価を行った。
【0037】
(2)温水浸漬後の密着性試験
300×300×6mmのフレキシルボードに、水性下塗材用組成物を塗付量150g/mで刷毛塗りし、温度23℃・相対湿度50%雰囲気下(以下、標準状態という)で2時間乾燥養生後、この塗装面に、つや有合成樹脂エマルションペイント「SK水性ELコート」(エスケー化研株式会社製)を塗付量300g/mで刷毛塗りし、標準状態で14日間養生した。
このようにして作製した試験体を50℃の温水に24時間浸漬の後、温水から引き上げて標準状態にて乾燥させ、JIS K5600 5−6「クロスカット法」による密着性試験を行った。この試験では、残存している塗膜片の数によって評価を行った。
【0038】
(3)耐割れ性試験
300×350×6mmのフレキシルボードに、300×50×6mmのフレキシルボード4枚を均等に貼り付け、その間隙に形成された3本の目地部(300×50×6mm)に低モジュラス形シーリング材(2成分形シリコン系)を打設し、標準状態にて4日間養生した。その後、試験体表面の全面に対し水性下塗材用組成物1を塗付量150g/mで刷毛塗りし、標準状態にて24時間放置した。このとき、割れが発生しなかったものを○、割れが発生したものを×、として評価を行った。
【0039】
【表2】
Figure 0004331931
【0040】
(実施例2)
表2に示す混合比率にて水性下塗材組成物を製造し、実施例1と同様に試験を行った。実施例2では、いずれの試験においても優れた結果を得ることができた。
【0041】
(実施例3)
表2に示す混合比率にて水性下塗材組成物を製造し、実施例1と同様に試験を行った。実施例3では、いずれの試験においても優れた結果を得ることができた。
【0042】
(比較例1)
表2に示す混合比率にて水性下塗材組成物を製造し、実施例1と同様に試験を行った。比較例3では、耐割れ性試験において異常が認められた。
【0043】
(比較例2〜5)
表2に示す混合比率にて水性下塗材組成物を製造し、実施例1と同様に試験を行った。比較例2〜5では、耐膨れ性試験及び密着性試験において異常が認められた。
【0044】
(比較例6)
表2に示す混合比率にて水性下塗材組成物を製造し、実施例1と同様に試験を行った。比較例6では、耐割れ性試験において異常が認められた。
【0045】
【発明の効果】
本発明の水性下塗材組成物は、各種基材及び上塗材との密着性に優れ、膨れ、割れの発生を防止することができるものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel aqueous primer composition. The aqueous undercoat material composition of the present invention can be suitably used particularly for a building wall surface including a sealing joint.
[0002]
[Prior art]
For buildings, civil engineering structures, etc., paint finishing is performed to protect the frame and improve aesthetics. In such a paint finish, the topcoat material is usually applied after the undercoat material is applied. The primer used at this time is a material that plays a role of suppressing the adverse effects of various bases and ensuring the adhesion of the topcoat to the base.
[0003]
Conventionally, a solvent-based paint using an organic solvent as a medium has been mainly used as a primer. However, with solvent-based paints, a large amount of organic solvent may be released into the atmosphere during painting. In general, organic solvents in paints are substances that are listed as one of the causative substances of photochemical smog and global warming. It is not preferable. From such a background, conversion of the primer to a water-based paint is also desired.
[0004]
Various aqueous primer compositions containing vinylidene chloride synthetic resin emulsions have been proposed as aqueous primer compositions. Such an undercoating material composition can ensure good adhesion by the function of chlorine contained in the binder.
An aqueous primer composition containing a vinylidene chloride synthetic resin emulsion is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 1-190764, Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-212253, and the like.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 1-190764 (Claims)
[Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-212253 (Claims)
[0006]
However, the aqueous undercoat composition described in the above-mentioned patent document has a problem that the coating film tends to swell, particularly when applied to a base material that easily stores heat.
Further, when used on a building wall surface including a sealing joint, there is a possibility that a crack may occur in the sealing joint.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and provides an aqueous primer composition that is excellent in adhesion to various base materials and topcoat materials and can prevent the occurrence of swelling and cracking. It is for the purpose.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent research, the present inventor has conceived an aqueous primer composition comprising a specific vinylidene chloride synthetic resin emulsion and an acrylic synthetic resin emulsion as essential components, and has completed the present invention.
[0009]
That is, the aqueous primer composition of the present invention has the following characteristics.
1. (A) As a monomer component constituting the resin, at least vinyl chloride and vinylidene chloride, and a carboxyl group-containing monomer are included , and the carboxyl group-containing monomer is 0.1 to 10 weights with respect to all monomers. % Vinyl chloride synthetic resin emulsion having a glass transition temperature of 20 to 50 ° C.,
(B) As a monomer component constituting the resin, a hydroxyl group-containing monomer, an epoxy group-containing monomer, a carbonyl group-containing monomer, an amino group-containing monomer, an alkoxysilyl group-containing monomer, a nitrile group 1 to 15% by weight of at least one polar group-containing monomer selected from the group consisting of containing monomers with respect to all monomer components , and an epoxy group-containing monomer as a polar group-containing monomer Is an essential component, and an acrylic synthetic resin emulsion having a glass transition temperature of −30 to 20 ° C. is an essential component, and (B) component is 20 to 20 parts by weight with respect to 100 parts by weight of solid content of component (A). An aqueous primer composition comprising 100 parts by weight.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The aqueous primer composition of the present invention is
(A) A vinylidene chloride synthetic resin emulsion (hereinafter referred to as “component (A)”) containing at least vinyl chloride and vinylidene chloride and having a glass transition temperature of 20 to 50 ° C. as a monomer component constituting the resin, and (B) As a monomer component constituting the resin, a hydroxyl group-containing monomer, an epoxy group-containing monomer, a carbonyl group-containing monomer, an amino group-containing monomer, an alkoxysilyl group-containing monomer, a nitrile group Acrylic resin containing 1 to 15% by weight of at least one polar group-containing monomer selected from the group consisting of containing monomers with respect to all monomer components and having a glass transition temperature of −30 to 20 ° C. Synthetic resin emulsion (hereinafter referred to as “component (B)”)
Is an essential component.
[0011]
First, the component (A) will be described.
The component (A) contains at least vinyl chloride and vinylidene chloride as monomer components, and can be obtained by copolymerization with these monomers and copolymerizable monomers.
Examples of monomers copolymerizable with vinyl chloride and vinylidene chloride include, for example, methyl (meth) acrylate, ethyl (meth) acrylate, n-propyl (meth) acrylate, n-butyl (meth) acrylate, i-butyl ( (Meth) acrylate, n-hexyl (meth) acrylate, 2-ethylhexyl (meth) acrylate, n-octyl (meth) acrylate, n-nonyl (meth) acrylate, i-nonyl (meth) acrylate, n-decyl (meth) (Meth) acrylic acid esters such as acrylate, n-dodecyl (meth) acrylate, lauryl (meth) acrylate;
Hydroxyl group-containing monomers such as 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, 2-hydroxypropyl (meth) acrylate, 2-hydroxybutyl (meth) acrylate;
Carboxyl group-containing monomers such as acrylic acid, methacrylic acid, itaconic acid, maleic acid;
Examples include vinyl acetate and styrene. These can be used alone or in combination of two or more.
[0012]
Among these, if a carboxyl group-containing monomer is used as the monomer component, the mechanical stability of the component (A) and the compatibility with the component (B) can be improved. The ratio of this carboxyl group-containing monomer is usually 0.1 to 10% by weight, preferably 1 to 5% by weight, based on the total amount of monomers constituting the component (A).
[0013]
The vinyl monomer and vinylidene chloride, which are essential monomer components in the component (A), are preferably used so that the monomer weight ratio is 100: 20-50. If both components are used in such a ratio, chlorine can be introduced stably and effectively.
[0014]
The component (A) can exhibit excellent adhesion because chlorine is introduced by vinyl chloride and vinylidene chloride. The chlorine content in the component (A) is preferably 25 to 50% by weight based on the resin solid content of the component (A). When the chlorine content is lower than 25% by weight, sufficient adhesion may not be ensured. When the chlorine content is higher than 50% by weight, the film forming property of the component (A) is lowered, and the coating film is likely to be cracked. In addition, swelling tends to occur when the coating film is exposed to high temperatures.
[0015]
(A) A component can be manufactured by emulsion-polymerizing the above-mentioned component. The emulsifier is not particularly limited as long as it can be used for ordinary emulsion polymerization, and for example, an anionic surfactant, a cationic surfactant, a nonionic surfactant, and the like can be used. A reactive surfactant containing a polymerizable double bond can also be used.
In the component (A), the pH can be adjusted by adding a basic substance such as ammonia. The pH of the component (A) is usually 5 to 10 (preferably 6 to 8).
[0016]
(A) The glass transition temperature (henceforth "Tg") of a component is 20-50 degreeC. In the present invention, when the Tg of the component (A) is within such a range, the occurrence of swelling of the coating film can be prevented and sufficient adhesion can be ensured. When Tg is lower than 20 ° C., the coating film tends to swell. When Tg is higher than 50 ° C., cracking is likely to occur. In addition, it becomes difficult to ensure adhesion with the top coating material.
Note that Tg in the present invention is a value obtained by the Fox calculation formula.
[0017]
In the present invention, adhesion and swelling prevention can be further enhanced by using two or more types of components (A) having different chlorine contents in combination. In this case, what is necessary is just to combine multiple types of (A) component so that the chlorine content with respect to the resin solid content of the whole (A) component may be 25 to 50 weight%.
[0018]
Specifically, when two types of synthetic resin emulsions are used as the component (A), the vinylidene chloride-based synthetic resin having a chlorine content of 10 to 70% by weight based on the resin solid content is used as the component (A-1). As the emulsion, component (A-2), a vinylidene chloride synthetic resin emulsion having a chlorine content with respect to the resin solid content of 10% by weight or more lower than that of the component (A-1) is based on the resin solid content of the entire component (A). It is desirable to mix and use such that the chlorine content is 25 to 50% by weight.
[0019]
Component (B) in the present invention is a monomer component constituting the resin, such as a hydroxyl group-containing monomer, an epoxy group-containing monomer, a carbonyl group-containing monomer, an amino group-containing monomer, an alkoxysilyl group. It contains at least one polar group-containing monomer selected from the group consisting of a containing monomer and a nitrile group-containing monomer. In the component (B), a polar group is introduced by such a monomer. In the present invention, the compatibility between the component (A) and the component (B) is increased by such a polar group, and a dense coating film is formed. Therefore, it is possible to exhibit excellent adhesion and swelling prevention. It becomes.
[0020]
Specifically, examples of the polar group-containing monomer include 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, 2-hydroxypropyl (meth) acrylate, 2-hydroxybutyl (meth) acrylate, and ethylene glycol mono (meth). Hydroxyl group-containing monomers such as acrylate and glycerol mono (meth) acrylate;
Glycidyl (meth) acrylate, diglycidyl fumarate, 3,4-epoxycyclohexyl (meth) acrylate, 3,4-epoxyvinylcyclohexane, allyl glycidyl ether, ε-caprolactone modified glycidyl (meth) acrylate, β-methylglycidyl (meta ) Epoxy group-containing monomers such as acrylates;
Carbonyl group-containing monomers such as acrolein, diacetone (meth) acrylamide, vinyl methyl ketone, vinyl ethyl ketone, vinyl butyl ketone;
Aminomethyl (meth) acrylate, aminoethyl (meth) acrylate, N-methylaminoethyl (meth) acrylate, N, N-dimethylaminoethyl (meth) acrylate, N, N-dimethylaminopropyl (meth) acrylate, N, Amino group-containing monomers such as N-diethylaminoethyl (meth) acrylate and 2-vinylpyridine;
alkoxysilyl group-containing monomers such as γ-methacryloxypropyltrimethoxylane and γ-methacryloxypropyltriethoxylane;
Nitrile group-containing monomers such as acrylonitrile and methacrylonitrile;
Etc. These can be used alone or in combination of two or more. Among these, it is particularly desirable to use one or more selected from hydroxyl group-containing monomers and epoxy group-containing monomers.
[0021]
If the above-mentioned polar group in the component (B) causes a crosslinking reaction at the time of coating film formation or after the coating film formation, a tough coating film is formed and adhesion and swelling prevention can be improved. Examples of combinations of such crosslinking reactions include epoxy groups and carboxyl groups, hydroxyl groups and isocyanate groups, carbonyl groups and hydrazide groups, and alkoxyl groups.
[0022]
Specifically, when an epoxy group-containing monomer is used as the polar group-containing monomer of the component (B), the component (A) preferably includes a carboxyl group monomer as the monomer component. If it is such an aspect, a tough coating film can be formed by the crosslinking reaction of (A) component and (B) component.
(B) When a component contains a hydroxyl-containing monomer as a monomer component, an isocyanate compound can be used together. As the isocyanate compound, for example, a self-emulsifying isocyanate compound obtained by modifying an isocyanate compound with a hydrophilic surfactant can be used.
When the component (B) contains a carbonyl group-containing monomer as a monomer component, a hydrazine compound can be used in combination. As the hydrazine compound, for example, oxalic acid dihydrazide, malonic acid dihydrazide, succinic acid dihydrazide, glutaric acid dihydrazide, adipic acid dihydrazide, sebacic acid dihydrazide and the like can be used.
[0023]
The ratio of the polar group-containing monomer is preferably 1 to 15% by weight with respect to all monomer components constituting the component (B), although it depends on the type of polar group. When the polar group-containing monomer is less than 1% by weight, the adhesiveness is lowered, and the coating film tends to swell. When the polar group-containing monomer is more than 15% by weight, the water resistance is lowered and swelling is likely to occur.
[0024]
The component (B) can be obtained by copolymerization of at least one or more of the above polar group-containing monomers and a monomer copolymerizable with these monomers.
Examples of the monomer copolymerizable with the polar group-containing monomer include methyl (meth) acrylate, ethyl (meth) acrylate, n-propyl (meth) acrylate, n-butyl (meth) acrylate, i- Butyl (meth) acrylate, n-hexyl (meth) acrylate, 2-ethylhexyl (meth) acrylate, n-octyl (meth) acrylate, n-nonyl (meth) acrylate, i-nonyl (meth) acrylate, n-decyl ( (Meth) acrylates such as (meth) acrylate, n-dodecyl (meth) acrylate, lauryl (meth) acrylate;
Carboxyl group-containing monomers such as acrylic acid, methacrylic acid, itaconic acid, maleic acid;
Amide group-containing monomers such as (meth) acrylamide;
Examples include vinyl acetate and styrene. These can be used alone or in combination of two or more.
[0025]
(B) A component can be manufactured by emulsion-polymerizing the above-mentioned component. The emulsifier is not particularly limited as long as it can be used for ordinary emulsion polymerization, and for example, an anionic surfactant, a cationic surfactant, a nonionic surfactant, and the like can be used. A reactive surfactant containing a polymerizable double bond can also be used.
In the component (B), the pH can be adjusted by adding a basic substance such as ammonia. The pH of the component (B) is usually 5 to 9 (preferably 6 to 8).
[0026]
(B) Tg of a component is -30-20 degreeC, Preferably it is -10-10 degreeC. When Tg of (B) component exists in such a range, the crack generation | occurrence | production of a coating film can be prevented. When Tg is higher than 20 ° C., cracking is likely to occur. When Tg is lower than −30 ° C., swelling tends to occur.
[0027]
The aqueous undercoat composition of the present invention is obtained by mixing the above-described component (A) and component (B). The mixing ratio of the component (B) is 20 to 100 parts by weight, preferably 30 to 80 parts by weight, based on 100 parts by weight of the component (A). When (B) is less than 20 parts by weight, the coating film tends to crack. When (B) is more than 100 parts by weight, the coating film tends to swell.
Moreover, in this invention, moderate pseudo plasticity can be provided by mixing (B) component. For this reason, dripping does not easily occur even when painting is performed on a vertical surface, and a coating film having a sufficient film thickness can be formed by one painting.
[0028]
In the composition of the present invention, in addition to the above-mentioned components, additives that can be usually added to the primer can be added within a range that does not impair the effects of the present invention. Examples of such additives include pigments, dyes, aggregates, matting agents, fibers, thickeners, leveling agents, plasticizers, film-forming aids, antifreezing agents, antiseptics, antibacterial agents, and antifungal agents. Agents, dispersants, antifoaming agents, catalysts, crosslinking agents, pH adjusting agents and the like.
[0029]
The composition of the present invention can be applied mainly to base materials of buildings and civil engineering structures. Such a substrate is not particularly limited, and examples thereof include various boards such as concrete, mortar, or slate plate, extrusion-molded plate, siding board, and ALC plate. These base materials may have already been formed with a coating film.
In particular, the composition of the present invention can be suitably used for a substrate containing a sealing material. Generally, when various boards as described above are used as a base material, a sealing material is provided in a joint portion of the board in order to impart waterproofness or the like. Even when the composition of the present invention is applied to the entire surface to be coated including the seam portion of such a board, it is possible to prevent the occurrence of cracks in the coating film.
[0030]
In painting the composition of the present invention, a known painting tool can be used. For example, a spray, a roller, a brush, or the like can be used as the coating instrument.
The application amount is usually 100 to 250 g / m 2 . During coating, the primer can be diluted with water. The drying time is about 2 to 24 hours at room temperature.
[0031]
After coating the undercoat material composition of the present invention, various topcoat materials can be applied. In the present invention, a wide variety of topcoat materials can be used regardless of the type of paint, the degree of gloss, and the like. Specifically usable paints include, for example, synthetic resin emulsion paints, glossy synthetic resin emulsion paints, flat paints such as non-water-dispersed resin enamels, and building finish coating materials defined in JIS A 6909, such as Thin coating materials such as lysine paints, single-layer elastic coating materials, thickening coating materials such as stucco paints, and multi-layer finishing coating materials, and other various pattern paints, stone finishing coating materials, sandstone finishing coating materials Etc.
As a binder for these top coat materials, for example, vinyl acetate resin, polyester resin, alkyd resin, vinyl chloride resin, epoxy resin, acrylic resin, urethane resin, acrylic silicon resin, fluorine resin, or a composite system of these is used. Is possible. These can be used alone or in combination of two or more. Moreover, these binders may have crosslinking reactivity. When a binder having crosslinking reactivity is used, the water resistance, weather resistance, chemical resistance and the like of the coating film can be improved.
These topcoat materials are preferably those using water or a weak solvent as a medium. Such a top coating material is preferable as an environmentally friendly paint.
[0032]
In the coating of the top coat material, a known coating device can be used. For example, a spray, a roller, a brush, a trowel, or the like can be used as the coating instrument.
What is necessary is just to set the coating amount of a top coat material suitably according to the kind of coating material and coating instrument to be used, the surface shape of a finishing coating film, etc. At the time of painting, the paint can be diluted as necessary.
[0033]
【Example】
In order to clarify the effects of the present invention, examples and comparative examples will be described below. In the production of the aqueous primer composition, the raw materials shown in Table 1 were used.
[0034]
[Table 1]
Figure 0004331931
[0035]
Example 1
Aqueous primer composition 1 was produced by uniformly mixing 91 parts by weight of vinylidene chloride synthetic resin emulsion A, 91 parts by weight of vinylidene chloride synthetic resin emulsion B, and 90 parts by weight of acrylic synthetic resin emulsion A by a conventional method.
The following tests were performed on the obtained aqueous primer composition. For the aqueous primer composition 1, excellent results could be obtained in any test.
[0036]
(1) Swelling resistance test after immersion in warm water Brush-coated composition 1 for water-based primer is applied to a 300 × 300 × 6 mm flexile board at a coating amount of 150 g / m 2 , temperature 23 ° C., relative humidity 50% After drying and curing for 2 hours under an atmosphere (hereinafter referred to as a standard state), a glossy synthetic resin emulsion paint “SK aqueous EL coat” (manufactured by SK Kaken Co., Ltd.) is applied to this painted surface at a coating amount of 300 g / m 2 . Brushed and cured in standard condition for 14 days.
The test specimen thus produced was immersed in warm water at 50 ° C. for 24 hours, and then the surface state of the coating film was observed. At this time, the evaluation was made with a case where no blistering occurred and a case where blistering occurred with x.
[0037]
(2) Adhesion test after immersion in warm water Brush-coated with a composition for an aqueous primer on a 300 × 300 × 6 mm flexile board at a coating amount of 150 g / m 2 , at a temperature of 23 ° C. and a relative humidity of 50%. After drying and curing for 2 hours (hereinafter referred to as the standard state), the coated surface is brushed with a glossy synthetic resin emulsion paint “SK aqueous EL coat” (manufactured by SK Kaken Co., Ltd.) at a coating amount of 300 g / m 2. And cured for 14 days under standard conditions.
The test specimen thus produced was immersed in warm water at 50 ° C. for 24 hours, then pulled up from the warm water and dried in a standard state, and an adhesion test according to JIS K5600 5-6 “cross-cut method” was performed. In this test, evaluation was performed based on the number of remaining coating film pieces.
[0038]
(3) Crack resistance test Four 300 × 50 × 6 mm flexile boards were evenly attached to a 300 × 350 × 6 mm flexile board, and three joints (300 × 50 formed in the gap) × 6 mm) was cast with a low modulus sealant (two-component silicon) and cured under standard conditions for 4 days. Thereafter, the aqueous undercoat composition 1 was brushed on the entire surface of the test specimen at a coating amount of 150 g / m 2 and left in a standard state for 24 hours. At this time, the evaluation was made with ◯ indicating that no crack was generated and × indicating that the crack was generated.
[0039]
[Table 2]
Figure 0004331931
[0040]
(Example 2)
An aqueous primer composition was produced at the mixing ratio shown in Table 2 and tested in the same manner as in Example 1. In Example 2, excellent results could be obtained in any test.
[0041]
(Example 3)
An aqueous primer composition was produced at the mixing ratio shown in Table 2 and tested in the same manner as in Example 1. In Example 3, excellent results could be obtained in any test.
[0042]
(Comparative Example 1)
An aqueous primer composition was produced at the mixing ratio shown in Table 2 and tested in the same manner as in Example 1. In Comparative Example 3, an abnormality was observed in the crack resistance test.
[0043]
(Comparative Examples 2 to 5)
An aqueous primer composition was produced at the mixing ratio shown in Table 2 and tested in the same manner as in Example 1. In Comparative Examples 2 to 5, abnormalities were observed in the swelling resistance test and the adhesion test.
[0044]
(Comparative Example 6)
An aqueous primer composition was produced at the mixing ratio shown in Table 2 and tested in the same manner as in Example 1. In Comparative Example 6, an abnormality was observed in the crack resistance test.
[0045]
【The invention's effect】
The aqueous undercoat material composition of the present invention is excellent in adhesion to various base materials and topcoat materials, and can prevent the occurrence of swelling and cracking.

Claims (1)

(A)樹脂を構成する単量体成分として、少なくとも塩化ビニル及び塩化ビニリデン、ならびにカルボキシル基含有単量体を含み、全単量体中に対しカルボキシル基含有単量体を0.1〜10重量%含み、ガラス転移温度が20〜50℃である塩化ビニリデン系合成樹脂エマルション、
(B)樹脂を構成する単量体成分として、水酸基含有単量体、エポキシ基含有単量体、カルボニル基含有単量体、アミノ基含有単量体、アルコキシシリル基含有単量体、ニトリル基含有単量体からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の極性基含有単量体を、全単量体成分に対し1〜15重量%含み、極性基含有単量体としてエポキシ基含有単量体を必須成分とし、ガラス転移温度が−30〜20℃であるアクリル系合成樹脂エマルション、を必須成分とし、(A)成分の固形分100重量部に対し、(B)成分を固形分で20〜100重量部含有することを特徴とする水性下塗材組成物。
(A) As a monomer component constituting the resin, at least vinyl chloride and vinylidene chloride, and a carboxyl group-containing monomer are included , and the carboxyl group-containing monomer is 0.1 to 10 weights with respect to all monomers. % Vinyl chloride synthetic resin emulsion having a glass transition temperature of 20 to 50 ° C.,
(B) As a monomer component constituting the resin, a hydroxyl group-containing monomer, an epoxy group-containing monomer, a carbonyl group-containing monomer, an amino group-containing monomer, an alkoxysilyl group-containing monomer, a nitrile group 1 to 15% by weight of at least one polar group-containing monomer selected from the group consisting of containing monomers with respect to all monomer components , and an epoxy group-containing monomer as a polar group-containing monomer Is an essential component, and an acrylic synthetic resin emulsion having a glass transition temperature of −30 to 20 ° C. is an essential component, and (B) component is 20 to 20 parts by weight with respect to 100 parts by weight of solid content of component (A). An aqueous primer composition comprising 100 parts by weight.
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