JP4331576B2 - 真空断熱材用無機繊維マットの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の真空断熱材用芯材は、ガラス繊維を、連続的に溶融紡糸しながらベルトコンベア上に連続的に堆積し、連続的に未硬化の熱硬化性有機バインダーを付与しつつ、第一工程として、図1に示すように、このガラス繊維マットを密度が50〜1,000kg/m3となるように、生産性の点から1対のローラーを用いて加圧する。さらにこの第一工程ではガラス繊維マットの密度が100〜300kg/m3となるようにすることが好ましい。
上記で得られた加圧ガラス繊維マットを、第二工程として、密度が50〜150kg/m3となるように、好ましくは30〜200秒間で、好ましくはクリアランス(マットの厚み)が5〜30mmとなるように、加圧と加熱が同時にできる方式であり、図1に示すような熱風通過式オーブン内の上下のコンベアの間で行う。上記コンベアの長さはラインスピードにもよるが、10〜30mが好ましい。コンベアの長さが10m未満であると加圧や加熱が不十分となり、平滑な真空断熱材を与える真空断熱材用芯材を得ることができず、一方、コンベアの長さが30mを超えると装置が大掛かりとなるので好ましくない。
実施例1
平均繊維径4μmのガラス繊維にフェノール樹脂バインダーをイグロスが1質量%となるように噴霧して得られたガラス繊維マット(厚さ約300mm、密度約3kg/m3)を、先ず一対のロールにて加圧時密度150kg/m3の条件で押圧し、続けて熱風通過式オーブンにて、上下約8mmのクリアランスを有するコンベアーで挟み込みながら260℃、オーブン滞留時間約90秒、加圧時密度120kg/m3の条件で加熱圧縮し、さらに一対のロールにて加圧時密度150kg/m3の条件で押圧した。これにより、厚さ約30mm、密度約35kg/m3の真空断熱材用芯材を得た。この芯材を3枚重ねガスバリアー性の高い被覆袋に挿入し、真空シール装置にて袋内の圧力が3.9Paとなるように20分間吸引した後に、袋の開口部を加熱圧着し、厚さ12mm、密度250kg/m3の真空断熱材を得た。
平均繊維径4μmのガラス繊維にフェノール樹脂バインダーをイグロスが1質量%となるように噴霧して得られたガラス繊維マット(厚さ約300mm、密度約3kg/m3)を、先ず一対のロールにて加圧時密度80kg/m3の条件で押圧し、続けて熱風通過式オーブンにて、上下約11mmのクリアランスを有するコンベアーで挟み込みながら260℃、オーブン滞留時間約90秒、加圧時密度80kg/m3の条件で加熱圧縮し、さらに一対のロールにて加圧時密度80kg/m3の条件で押圧した。これにより、厚さ約40mm、密度約26kg/m3の真空断熱材用芯材を得た。この芯材を使用し、実施例1と同様な方法で真空断熱材を得た。
平均繊維径4μmのガラス繊維にフェノール樹脂バインダーをイグロスが1質量%となるように噴霧して得られたガラス繊維マット(厚さ約300mm、密度約3kg/m3)を、先ず一対のロールにて加圧時密度150kg/m3の条件で押圧し、続けて熱風通過式オーブンにて、上下約11mmのクリアランスを有するコンベアーで挟み込みながら260℃、オーブン滞留時間約90秒、加圧時密度80kg/m3の条件で加熱圧縮し、さらに一対のロールにて加圧時密度150kg/m3の条件で押圧した。これにより、厚さ約35mm、密度約30kg/m3の真空断熱材用芯材を得た。この芯材を使用し、実施例1と同様な方法で真空断熱材を得た。
平均繊維径4μmのガラス繊維にフェノール樹脂バインダーをイグロスが1質量%となるように噴霧して得られたガラス繊維マットを熱風通過式オーブンにて、上下約8mmのクリアランスを有するコンベアーで挟み込みながら温度260℃、加圧時密度約120kg/m3、加圧時間5分間の条件で加熱圧縮した。これにより、厚さ約45mm、密度約23kg/m3の真空断熱材用芯材を得た。この芯材を使用し、実施例1と同様な方法で真空断熱材を得た。
平均繊維径4μmのガラス繊維にフェノール樹脂バインダーをイグロスが1質量%となるように噴霧して得られたガラス繊維マットを熱風通過式オーブンにて、上下約11mmのクリアランスを有するコンベアーで挟み込みながら温度260℃、加圧時密度約80kg/m3、加圧時間5分間の条件で加熱圧縮した。これにより、バインダーがキュアーされ、厚さ約50mm、密度約21kg/m3の真空断熱材用芯材を得た。この芯材を使用し、実施例1と同様な方法で真空断熱材を得た。
平均繊維径4μmのガラス繊維にフェノール樹脂バインダーをイグロスが1質量%となるように噴霧して得られたガラス繊維マット(厚さ約300mm、密度約3kg/m3)を熱風通過式オーブンにて、上下約8mmのクリアランスを有するコンベアーで挟み込みながら260℃、オーブン滞留時間約5分、加圧時密度120kg/m3の条件で加熱圧縮し、さらに一対のロールにて加圧時密度80kg/m3の条件で押圧した。これにより、厚さ約43mm、密度約24kg/m3の真空断熱材用芯材を得た。この芯材を使用し、実施例1と同様な方法で真空断熱材を得た。
平均繊維径4μmのガラス繊維にフェノール樹脂バインダーをイグロスが6質量%となるように噴霧して得られたガラス繊維マット(厚さ300mm、密度約3kg/m3)を、先ず一対のロールにて加圧密度150kg/m3の条件で押圧し、続けて熱風通過式オーブンにて、上下約8mmのクリアランスを有するコンベアーで挟み込みながら260℃、オーブン滞留時間90秒間、加圧密度120kg/m3の条件で押圧した。これにより厚さ8mm、密度約35kg/m3の真空断熱材用芯材を得た。この芯材を使用し、実施例1と同様な方法で真空断熱材を得た。
上記実施例および比較例の真空断熱材の表面平滑性および熱伝導率を下記の評価方法で評価して下記表1に記載の結果を得た。
[評価方法]
1.真空装置:古川製作所製の真空装置(商品名FVS−500×150)
2.表面平滑性(測定方法は下記の通り):
◎:凹凸が少なく、凹部の深さが1mm未満
○:凹凸が僅かにあり、凹部の深さが1mm以上2mm未満
△:凹凸が若干大きく、凹部の深さが2mm以上3mm未満
×:凹凸が大きく、凹部の深さが3mm以上
図2に示すように、硬質平板、試料である真空断熱材(200×200mm)、およびピン(直径3mmの丸棒で先端の尖ったもの)とゲージ(大きさ150mm×150mm、重量100±1g、中心につまみと直径3.5mmの穴のあるもの)とからなるピンゲージを用意する。硬質平板の上に上記試料を置き、ゲージの中心を試験片の端から約50mm以上内側に置きピンを落とす。ゲージを静かに試験片の上に降ろす。片方の手の親指と人差し指の先でゲージのツマミを掴みピンとゲージを固定し、一体となったピンゲージを試験片から取り上げる。ピンゲージのつまみをしっかりとつかんだまま直尺を当て、ゲージ下面とピン先端との距離を0.5mm単位で測定する。これを繰り返し10箇所の凹みを測定する。10箇所の平均値をその試験体の凹みとする。
3.熱伝導率:英弘精機社製熱伝導率計(HC−074−300)で測定
Claims (5)
- 未硬化の熱硬化性有機バインダーが固形分で0.5〜3.0質量%付着した無機繊維を集合してなる無機繊維マットを、密度が50〜1,000kg/m3となるように1対のローラーを用いて加圧する第一工程と、熱風通過式オーブン内の上下のコンベアの間で密度が50〜150kg/m3となるように加圧しながら加熱して成形する第二工程と、さらに第二工程の後に、1対のローラーを用いて密度が50〜1,000kg/m 3 となるように加圧する第三工程とをこの記載の順序に連続的に行い、密度20〜60kg/m3および上記第二工程の厚みに対して1.2倍以上の厚みを有する無機繊維マットを得ることを特徴とする真空断熱材用無機繊維マットの製造方法。
- 前記第一工程で、密度が100〜300kg/m3となるように加圧する請求項1に記載の真空断熱材用無機繊維マットの製造方法。
- 前記第二工程の加圧・加熱する時間を30秒〜200秒とする請求項1に記載の真空断熱材用無機繊維マットの製造方法。
- 前記第三工程で、密度が100〜300kg/m3となるように加圧する請求項1に記載の真空断熱材用無機繊維マットの製造方法。
- 無機繊維マットが、無機繊維に未硬化の熱硬化性有機バインダーを付与した後に、無機繊維を集積してマット状としたものである請求項1に記載の真空断熱材用無機繊維マットの製造方法。
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