[実施の形態1] 本発明の半導体装置の実施の形態について、図1〜図6を用いて説明する。図1に、画素におけるトランジスタの配置の概略図を示す。図1には、ストライプ配置されたRGBの3画素分の画素が記載されている。ただし、1色で1画素と考える場合は、9画素分の画素に相当する。各々の画素を識別するため、図1において、上から1画素目のR色の部分を画素R(i-1)、G色の部分を画素G(i-1)、B色の部分を画素B(i-1)と呼ぶ。同様に、2画素目のR色の部分を画素R(i)、G色の部分を画素G(i)、B色の部分を画素B(i)、3画素目のR色の部分を画素R(i+1)、G色の部分を画素G(i+1)、B色の部分を画素B(i+1)と呼ぶ。
各々の画素は、トランジスタを有している。例えば、画素R(i-1)は、該画素が有する発光素子を駆動するためのトランジスタを有する。それを、画素R(i-1)用駆動トランジスタ101と呼ぶ。同様に、画素R(i)は画素R(i)用駆動トランジスタ102を、画素R(i+1)は画素R(i+1)用駆動トランジスタ103を有する。他の画素も、上記と同様である。
本実施の形態では、図1に示すように、各画素の駆動トランジスタが、周囲に配置された別の画素の領域にまたがって配置されている。つまり、画素R(i+1)用駆動トランジスタ103は、画素R(i)の領域にまたがって配置されている。
同様に、画素R(i)用駆動トランジスタ102は、画素R(i-1)にまたがって配置されている。このように本発明では、ある画素が有する駆動トランジスタは、周囲に配置された画素の領域にまたがって配置されている。
その結果、駆動トランジスタの長さを、画素ピッチよりも長くすることが出来る。したがって、レーザの走査方向とトランジスタのチャネル形成領域の延在方向を平行にすることが出来るので、各駆動トランジスタにレーザを照射する回数が増加する。したがって、トランジスタの特性のばらつきをおさえることが出来る。
ここで、図30に示すように、レーザの走査ピッチをMとする。そして、画素ピッチをNとする。図1に示すように、トランジスタの長さ104をZとする。
すると、1つのトランジスタにレーザが照射される回数は、(Z/M)回となる。ここで、Z>Nであるので、(Z/M)>(N/M)となる。
このように本発明により、トランジスタに対するレーザの照射回数を増やすことができるので、トランジスタの特性のばらつきをおさえることが出来る。さらに、トランジスタの長さZが十分に長い場合は、レーザの走査ピッチMを従来よりも多少大きくすることができるので、画面全体に対するレーザの照射回数を減らすことができるようになる。ただし、図1ではトランジスタの長さZは、2画素にまたがっている。したがって、トランジスタに対する照射回数を増やすためには、走査ピッチMは2倍以下にしておくことが好ましい。その結果、半導体装置を作製するときの処理速度が速くなるため、作製費用を削減することが出来る。
次に、図1に対応した画素のレイアウト図を、図2に示す。図2では、一例として、画素R(i)の部分のみを記載している。そして、図2に対応した回路図を、図3に示す。また、図2の断面図を、図4に示す。図2〜図4のうち、同一のものを示す場合には、同じ符号を用いている。
図2に示したレイアウト図の特徴としては、以下のようなことが挙げられる。
まず、ある画素の駆動トランジスタを別の画素の領域にまでまたがって配置させるため、選択ゲート線として、ソース配線の層を用いる点が挙げられる。そうすることで、選択ゲート線と駆動トランジスタを交差させることができるので、重ね合わせることができる。その結果、駆動トランジスタのレイアウトを簡単に行うことができる。
例えば図2において、(i―1)行目選択ゲート線203と、画素R(i)用駆動トランジスタ102は、重ねて配置されている。そのため、駆動トランジスタを別の画素の領域までまたがって配置することが簡単になる。
また電源供給線は、選択ゲート線と交差させるため重ね合わせることが出来、その重ね合わせた部分をゲート配線の層で作製することが出来る。例えば、j列目電源供給線205と(i―1)行目選択ゲート線203は交差しているので、重ね合わせて配置されている。その交差部のj列目電源供給線205は、ゲート配線の層で作製されているため、電源供給線は、選択ゲート線と交差することができる。
なお、電源供給線は選択ゲート線と交差させるため、その交差部分のみをゲート配線の層で作製した。しかし、選択ゲート線と交差できるのであれば、電源供給線の交差部分は、どの配線の層で形成してもよい。
上記以外の特徴としては、駆動トランジスタが、電源供給線やソース信号線と平行に配置されている点が挙げられる。例えば、画素R(i)用駆動トランジスタ102は、電源供給線やソース信号線と平行に配置されている。そのため、各画素内において、効率的に長いトランジスタを配置することが出来る。
このように、選択ゲート線と電源供給線との配置を工夫することにより、駆動トランジスタの長さを画素ピッチよりも長くすることが出来る。より詳しくは、駆動トランジスタのチャネル形成領域の長さを画素ピッチよりも長くすることができる。
図2に示すように、駆動トランジスタのチャネル形成領域において、その長さが長い領域は、長いチャネル形成領域201で示す部分と、長いチャネル形成領域202で示す部分とになる。駆動トランジスタに関して、チャネル形成領域の最も長い部分というのは、長いチャネル形成領域201で示す部分と、長いチャネル形成領域202で示す部分との和になる。この和で示されるチャネル形成領域の長さは、画素ピッチよりも長く、より詳しくは画素ピッチの約2倍の長さになっている。その結果、トランジスタに対するレーザ光の照射回数が多くなり、トランジスタの特性のばらつきを低減させることができる。
最後に、図2に示したレイアウト図において、工夫している点について述べる。それは、駆動トランジスタの配置に関するものである。図2では、画素R(i)用駆動トランジスタ102は、画素R(i-1)の領域にまたがって配置されている。画素R(i+1)の領域には、配置されていない。これは、選択ゲート線からのノイズに対処するためである。つまり、選択ゲート線と駆動トランジスタとは交差しているため、駆動トランジスタに選択ゲート線からノイズが入る可能性がある。そこで、駆動トランジスタと交差している選択ゲート線を選択し終わった後に、画素に信号を入力するようにしておけば、ノイズの影響を小さくできる。
以上、2つの画素にまたがってトランジスタを配置した例について図1〜図4を用いて説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。2つの画素以上にまたがって、トランジスタを配置してもよい。
そこで、2つの画素以上にまたがってトランジスタを配置した例として、3画素にわたってトランジスタを配置した場合について図5を用いて説明する。図5において、トランジスタの長さZ504は、画素ピッチNの約3倍の長さになっている。また図6には、図5に対応した画素のレイアウト図を示す。
図5や図6に示すように駆動トランジスタを配置することで、トランジスタの長さを任意に設計することが可能となる。その結果、トランジスタに対するレーザ光の照射回数が増加するため、チャネル形成領域における結晶状態のばらつきによる影響を低減することができる。
なお本実施の形態では、カラー表示の場合について述べた。しかし、本発明はモノクロ表示の場合に対しても適用できる。
また本実施の形態では、ストライプ配置の場合に付いて述べてきた。しかしながら本発明はこれに限定されず、デルタ配置などの別方法で配置された場合に対しても適用できる。
また本実施の形態では、駆動トランジスタが1つのトランジスタのみで構成される場合について述べた。しかし、直列や並列に接続した複数のトランジスタを用いて、1つの駆動トランジスタと同等の動作をさせることが可能である。したがって、それに対応させて、トランジスタを配置させたものに対しても本発明を適用できる。
また本実施の形態では、図4に示すように、トランジスタにおいて、チャネル形成領域よりも上側にゲート電極が形成されている構造、いわゆる、トップゲート構造のトランジスタを用いて説明した。しかしながら、図35に示すように、チャネル形成領域よりも下側にゲート電極が形成されている構造、いわゆる、ボトムゲート構造など、どのような構造のトランジスタであっても、適用できる。
なぜなら、本発明はそれらの構造には依存しないからである。
また本実施の形態では、画素の回路構成として、選択トランジスタと駆動トランジスタの一画素内に2つのトランジスタを有する場合に本発明を適用した例を述べた。しかしながら、本発明は別の回路構成に対しても適用できる。例として、図33や図34に示すように、特開2001ー343933、US 6229506 B1、特開平11ー219146、特開2001ー147659などに記載の構成が挙げられる。つまり、本発明は回路構成に依存しない。どのような回路構成であっても、本発明を適用することができる。但し、さまざまな回路構成に本発明を適用するときには、性能に影響を与えるトランジスタやばらつきの影響を受けやすいトランジスタに、本発明を適用することが効果的である。
また上述した以外の本発明の特徴について以下に述べる。本発明の半導体装置は、トランジスタがマトリクス状に複数配置されており、各トランジスタはレーザ光の照射により結晶化された半導体を有する。そして、複数のトランジスタの各チャネル形成領域は、第1の方向に延在するように配置され、複数の前記トランジスタのうち、前記第1の方向と垂直な第2の方向で隣接する少なくとも2つのトランジスタは、前記第1の方向に互いにずれた位置関係を有することを特徴としている。
前記第1の方向は、レーザーの走査方向に相当する。また、チャネル長を長くするように半導体を配置する場合、レーザーの走査方向はトランジスタのチャネル形成領域における電荷の移動方向に相当する。また、本発明を実施するための一例として、図1の画素R(i―1)用駆動トランジスタ101や、図5の画素R(i―1)用駆動トランジスタ501に示されるような形状の半導体のように、2つまたは3つの画素にまたがって半導体を配置する。このようにすると、トランジスタが有する各半導体のチャネル長が画素ピッチよりも長いのにも関わらず、画素内における半導体の占有面積をなるべく小さくすることが出来る。なお、半導体の形状は、上記のものに限定されるものではなく、半導体の長さが画素ピッチに対して長い形状を有するように配置するのであれば、どのような形状でもよい。また、チャネル形成領域に関して延在させるのは、チャネル長Lであってもよいし、チャネル幅Wであってもよいし、両方であってもよい。
[実施の形態2] 本実施の形態では、実施の形態1とは駆動トランジスタの配置が異なる場合について図7〜図11を用いて説明する。図7には、画素におけるトランジスタの配置の概略図を示す。
図7には、各画素の駆動トランジスタが、周囲に配置されている別の画素の領域にまでまたがって配置された画素を示す。図7では、2つのトランジスタを直列または並列に接続することにより、1つのトランジスタと同等の働きをしている。従って、画素R(i)には、画素R(i+1)用駆動トランジスタ2704と、画素R(i)用駆動トランジスタ1701とが配置されている。そして、画素R(i)用駆動トランジスタ2702は、画素R(i-1)に配置されている。そして、画素R(i)用駆動トランジスタ1701と、画素R(i)用駆動トランジスタ2702とは、電気的に接続されている。このように、図7では、ある画素が有する駆動トランジスタは、上の画素の領域にも配置されており、それらは電気的に接続されている。
その結果、駆動トランジスタの長さは、電気的に接続されたトランジスタの合計に相当する。したがって、駆動トランジスタの長さを画素ピッチよりも長くすることが出来る。そのため、レーザの走査方向とトランジスタとを平行にすれば、各駆動トランジスタに対するレーザ光の照射回数が増加するので、半導体(より詳しくはチャネル形成領域)の結晶状態のばらつきによる影響を低減することができ、トランジスタの特性のばらつきをおさえることが出来る。
ここで、図30に示すように、レーザの走査ピッチをMとする。そして、画素ピッチをNとする。トランジスタの長さをZとする。すると、トランジスタにレーザ光が照射される回数は、(Z/M)回となる。ここで、Z>Nであるので、(Z/M)>(N/M)となる。
このように、トランジスタが有する半導体に対するレーザ光の照射回数を増やすことができるので、トランジスタ自体のばらつきを低減することができる。また、トランジスタの長さZが十分に長い場合は、レーザの走査ピッチMを従来よりも多少大きくすることができるので、画面全体にレーザ光を照射する回数を減らすことができる。ただし、図1ではトランジスタの長さZは、2画素にまたがっている。したがって、トランジスタに対する照射回数を増やすためには、走査ピッチMは2倍以下にしておくことが好ましい。その結果、半導体を作製するときの処理速度が早くなるため、短い期間で製造できるようになり、作製費用を削減することが出来る。
次に、図7に対応した画素のレイアウト図を、図8に示す。図8では、一例として、画素R(i)の部分のみについて記載している。図8に対応した回路図を、図9に示す。また、図8の断面図を、図10に示す。なお図7〜図9において、同一のものを指す場合は、同じ符号を用いている。
図8の特徴としては、以下のことを挙げることができる。
まず、複数個の画素にまたがって配置されている駆動トランジスタと、電気的に接続させるため、選択ゲート線を交差させて配線を配置している点が挙げられる。例えば、(i−1)行目選択ゲート線803を乗り越えて、画素R(i)用駆動トランジスタ1701は、画素R(i-1)用駆動トランジスタと接続されている。ゲート配線の層で形成されている選択ゲート線を交差して乗り越えるため、乗り越え部分の配線はソース配線の層で形成されている。そのため、チャネル形成領域の長いトランジスタを配置することができる。
その他の特徴としては、駆動トランジスタが、電源供給線やソース信号線と平行に配置されている点が挙げられる。例えば、画素R(i)用駆動トランジスタ1701などは、電源供給線やソース信号線と平行に配置されている。そのため、効率的にチャネル形成領域の長いトランジスタを配置することが出来る。
このように、駆動トランジスタの接続を工夫することにより、駆動トランジスタのチャネル形成領域の長さを、画素ピッチよりも長くすることができる。なおここでは、2つのトランジスタを直列に接続している。そのため、チャネル形成領域の長さとは、2つのトランジスタのチャネル形成領域の和に相当する。
以上、2つの画素にトランジスタを配置し、接続させた例を述べてきた。しかし、本発明は、これに限定されない。2つの画素以上にわたって、トランジスタを配置しても良い。
そこで、2画素以上にわたって、トランジスタを配置した例として、3つの画素にトランジスタを配置し、接続させた場合を、図11に示す。
図11に示すようにトランジスタを配置することで、トランジスタの長さを任意に設計することが可能となる。その結果、トランジスタに対するレーザ光の照射回数が増える。レーザ光の照射回数が増えると、トランジスタにおけるチャネル形成領域の結晶状態のばらつきによる影響を低減することができるので、トランジスタの特性のばらつきを抑制することが出来る。
なお本実施の形態では、カラー表示の場合について述べた。しかし、本発明はモノクロ表示の場合に対しても適用できる。
また本実施の形態では、ストライプ配置の場合に付いて述べてきた。しかしながら本発明はこれに限定されず、デルタ配置などの別方法で配置された場合に対しても適用できる。
また本実施の形態では、駆動トランジスタが1つのトランジスタのみで構成される場合について述べた。しかし、直列や並列に接続した複数のトランジスタを用いて、1つの駆動トランジスタと同等の動作をさせることが可能である。したがって、それに対応させて、トランジスタを配置させたものに対しても本発明を適用できる。
また本実施の形態では、図10に示すように、トランジスタにおいて、チャネル形成領域よりも上側にゲート電極が形成されている構造、いわゆる、トップゲート構造のトランジスタを用いて説明した。しかしながら、図35に示すように、チャネル形成領域よりも下側にゲート電極が形成されている構造、いわゆる、ボトムゲート構造など、どのような構造のトランジスタであっても、適用できる。なぜなら、本発明はそれらの構造には依存しないからである。
また本実施の形態では、画素の回路構成として、選択トランジスタと駆動トランジスタの一画素内に2つのトランジスタを有する場合に本発明を適用した例を述べた。しかしながら、本発明は別の回路構成に対しても適用できる。例として、図33や図34に示すように、特開2001ー343933、US 6229506 B1、特開平11ー219146、特開2001ー147659などに記載の構成が挙げられる。つまり、本発明は回路構成に依存しない。どのような回路構成であっても、本発明を適用することができる。但し、さまざまな回路構成に本発明を適用するときには、性能に影響を与えるトランジスタやばらつきの影響を受けやすいトランジスタに、本発明を適用することが効果的である。
また上述した以外の本発明の特徴を以下に述べる。本発明の半導体装置は、トランジスタがマトリクス状に複数配置されており、各トランジスタはレーザ光の照射により結晶化された半導体を有する。なお、半導体にレーザ光を照射する際は、レーザ自体を移動させて照射しても良いし、基板自体を移動させて照射しても良い。そして、複数のトランジスタの各チャネル形成領域は、レーザの走査方向に延在するように配置され、複数の前記トランジスタのうち、前記レーザの走査方向と垂直な方向で隣接する少なくとも2つのトランジスタは、前記レーザの走査方向に互いにずれた位置関係を有することを特徴としている。
また複数のトランジスタが有する各半導体は、かぎ括弧の終点印である“」”と始点印である“「”とを合体させたような形状を有し、2つ又は3つの画素にまたがって配置されている。このようにすると、トランジスタが有する各半導体のチャネル長が画素ピッチよりも長いのにも関わらず、画素内における半導体の占有面積をなるべく小さくすることが出来る。
[実施の形態3] 上述した実施形態では、トランジスタの配置を工夫した場合について説明した。本実施形態では、選択ゲート線の配置を工夫した場合について、図12〜図15を用いて説明する。図12に、画素におけるトランジスタの配置の概略図を示す。図12には、ストライプ配置された2画素分の画素が記載されている。ただし、1色で1画素と考える場合は、6画素分の画素に相当する。各々の画素を識別するため、図12において、上から1画素目のR色の部分を画素R1、G色の部分を画素G1、B色の部分を画素B1と呼ぶ。同様に、2画素目のR色の部分を画素R2、G色の部分を画素G2、B色の部分を画素B2と呼ぶ。
各々の画素は、トランジスタを有している。例えば、画素G1は該画素が有する発光素子を駆動するためのトランジスタを有する。それを画素G1用駆動トランジスタ1201と呼ぶ。同様に、画素G2は画素G2用駆動トランジスタ1202を有する。他の画素も、上記と同様である。
図12に示したレイアウト図では、2つの画素で1つのペアのような配置になっており、上側の画素の駆動トランジスタが、下側の画素の領域にまでまたがって配置され、下側の画素の駆動トランジスタが、上側の画素の領域にまでまたがって配置されている。つまり、画素G1用駆動トランジスタ1201は、画素G2の領域にまでまたがって配置されている。同様に、画素G2用駆動トランジスタ1202は、画素G1の領域にまでまたがって配置されている。
その結果、駆動トランジスタの長さを、画素ピッチよりも長くすることが出来る。したがって、レーザの走査方向とトランジスタの延在方向を平行にすることが出来るので、各駆動トランジスタにレーザを照射する回数が増加する。したがって、トランジスタの特性のばらつきをおさえることが出来る。
ここで、図30に示すように、レーザの走査ピッチをMとする。そして、画素ピッチをNとする。トランジスタの長さをZとする。すると、トランジスタにレーザ光が照射される回数は、(Z/M)回となる。ここで、Z>Nであるので、(Z/M)>(N/M)となる。
このように、本発明によりトランジスタに対するレーザの照射回数を増やすことができるため、トランジスタ自体のばらつきを低減することができる。さらに、トランジスタの長さZが十分に長い場合は、レーザの走査ピッチMを従来よりも多少大きくすることができるので、画面全体に対するレーザの照射回数を減らすことができるようになる。ただし、図1ではトランジスタの長さZは、2画素にまたがっている。したがって、トランジスタに対する照射回数を増やすためには、走査ピッチMは2倍以下にしておくことが好ましい。その結果、半導体装置を作製するときの処理速度が速くなるため、作製費用を削減することが出来る。
次に、図12に対応した画素のレイアウト図を図13に示す。図13では、一例として、画素R1、画素R2、画素G1、画素G2について記載している。図13に対応した回路図を図14に示す。また、図13の断面図を、図15に示す。なお、図13〜図15において、同一のものを指す場合は、同じ符号を用いている。
図13に示したレイアウト図の特徴としては、以下のようなことを挙げることができる。
まず、画素R1や画素G1のような上側の画素では、選択ゲート線や選択トランジスタが上側に配置されている点が挙げられる。例えば、i行目選択ゲート線1303や画素G1用選択トランジスタ1301は、画素において上側に配置されている。一方、画素R2や画素G2のような下側の画素では、選択ゲート線や選択トランジスタが下側に配置されている。例えば、i+1行目選択ゲート線1305や画素G2用選択トランジスタ1306は、画素において下側に配置されている。
その結果、駆動トランジスタが、別の画素の中に、そのまま配置できるようになっている。すなわち、画素G1用駆動トランジスタ1201は、そのまま画素G2の領域にまで配置している。また、画素G2用駆動トランジスタ1202も、そのまま画素G1の領域にまで配置している。
したがって、行によって、選択ゲート線や選択トランジスタが、画素領域の中のどの位置に配置してあるかという点が異なってくる。さらに、駆動トランジスタの配置も、画素領域の中のどの位置に配置してあるかという点が異なってくる。その上、ITOの配置も、画素領域の中のどの位置に配置してあるかという点が異なってくる。ITOは、発光素子の陽極電極となるため、その領域(より正確には、一回り小さい領域)が、発光領域となる。したがって、発光領域の配置も、画素領域の中のどの位置に配置してあるかという点が異なってくる。
それ以外の特徴としては、駆動トランジスタ、例えば、画素G1用駆動トランジスタ1201などは、電源供給線やソース信号線と平行に配置されている点が挙げられる。そのため、効率的に、長いトランジスタを配置することが出来る。
このように、選択ゲート線などの配置を工夫することにより、駆動トランジスタのチャネル形成領域の長さを、画素ピッチよりも長くすることができる。
なお本実施の形態では、カラー表示の場合について述べた。しかし、本発明はモノクロ表示の場合に対しても適用できる。
また本実施の形態では、ストライプ配置の場合に付いて述べてきた。しかしながら本発明はこれに限定されず、デルタ配置などの別方法で配置された場合に対しても適用できる。
また本実施の形態では、駆動トランジスタが1つのトランジスタのみで構成される場合について述べた。しかし、直列や並列に接続した複数のトランジスタを用いて、1つの駆動トランジスタと同等の動作をさせることが可能である。したがって、それに対応させて、トランジスタを配置させたものに対しても本発明を適用できる。
また本実施の形態では、図15に示すように、トランジスタにおいて、チャネル形成領域よりも上側にゲート電極が形成されている構造、いわゆる、トップゲート構造のトランジスタを用いて説明した。しかしながら、図35に示すように、チャネル形成領域よりも下側にゲート電極が形成されている構造、いわゆる、ボトムゲート構造など、どのような構造のトランジスタであっても、適用できる。なぜなら、本発明はそれらの構造には依存しないからである。
また本実施の形態では、画素の回路構成として、選択トランジスタと駆動トランジスタの一画素内に2つのトランジスタを有する場合に本発明を適用した例を述べた。しかしながら、本発明は別の回路構成に対しても適用できる。例として、図33や図34に示すように、特開2001ー343933、US 6229506 B1、特開平11ー219146、特開2001ー147659などに記載の構成が挙げられる。つまり、本発明は回路構成に依存しない。どのような回路構成であっても、本発明を適用することができる。但し、さまざまな回路構成に本発明を適用するときには、性能に影響を与えるトランジスタやばらつきの影響を受けやすいトランジスタに、本発明を適用することが効果的である。
[実施の形態4] 本実施の形態では、駆動トランジスタを横方向に配置した場合について、図16〜図18を用いて説明する。図16に、画素におけるトランジスタの配置の概略図を示す。図16には、ストライプ配置された4画素分の画素が記載されている。ただし、1色で1画素と考える場合は、12画素分の画素に相当する。各々の画素を識別するため、図16において、左から1画素目のR色の部分を画素R(i)、G色の部分を画素G(i)、B色の部分を画素B(i)、と呼ぶ。同様に、左から2画素目のR色の部分を画素R(i+1)、G色の部分を画素G(i+1)、B色の部分を画素B(i+1)、3画素目の画素目のR色の部分を画素R(i+2)、G色の部分を画素G(i+2)、B色の部分を画素B(i+2)、4画素目の画素目のR色の部分を画素R(i+3)、G色の部分を画素G(i+3)、B色の部分を画素B(i+3)、と呼ぶ。
各々の画素は、トランジスタを有している。例えば、画素R(i+1)は、該画素が有する発光素子を駆動するためのトランジスタを有する。それを、画素R(i+1)用駆動トランジスタ1604と呼ぶことにする。他の画素も、上記と同様である。
本実施の形態では、図16に示すように、各画素の駆動トランジスタが、横方向に伸びており、横に配置されている別の画素の領域にまたがって配置されている。つまり、画素R(i+1)用駆動トランジスタ1604は、画素G(i+1)、画素B(i+1)、画素R(i+2)、画素G(i+2)、画素B(i+2)、の領域にまたがって配置されている。このように、図16では、ある画素が有する駆動トランジスタは、その画素の横に位置する画素にまたがって配置されている。
その結果、駆動トランジスタの長さを、画素ピッチよりも長くすることが出来る。したがって、レーザの走査方向とトランジスタの延在方向を平行にすることが出来るので、各駆動トランジスタにレーザを照射する回数が増加する。したがって、トランジスタの特性のばらつきをおさえることが出来る。
ここで、図30に示すように、レーザの走査ピッチをMとする。そして、画素ピッチをNとする。トランジスタの長さをZとする。すると、トランジスタにレーザが照射される回数は、Z/Mとなる。ここで、Z>Nであるので、(Z/M)>(N/M)となる。
このように、本発明によりトランジスタに対するレーザの照射回数を増やすことができるため、トランジスタ自体のばらつきを低減することができる。さらに、トランジスタの長さZが十分に長い場合は、レーザの走査ピッチMを従来よりも多少大きくすることができるので、画面全体に対するレーザの照射回数を減らすことができるようになる。ただし、図1ではトランジスタの長さZは、2画素にまたがっている。したがって、トランジスタに対する照射回数を増やすためには、走査ピッチMは2倍以下にしておくことが好ましい。その結果、半導体装置を作製するときの処理速度が速くなるため、作製費用を削減することが出来る。
次に、図16に対応した画素のレイアウト図を、図17に示す。図17では、一例として、画素R(i+2)について記載している。このレイアウトと同様なレイアウトにして、それらを繰り返していけば、画素部全体のレイアウトが出来上がる。図17に対応した回路図を、図18に示す。なお、同一のものを指す場合は、同じ符号を用いている。
図17の特徴としては、以下のことを挙げることができる。
まず、駆動トランジスタが、選択ゲート線と平行に配置されている点が挙げられる。例えば、j行目選択ゲート線1705と平行に、各駆動トランジスタが配置されている。その結果、駆動トランジスタの長さを、容易に長くすることができる。
このように、駆動トランジスタの配置を工夫することにより、駆動トランジスタ、より正確には、駆動トランジスタのチャネル形成領域の長さを、画素ピッチよりも長くすることができる。
以上、2画素にわたってトランジスタを配置した例を述べてきた。しかし、本発明は、これに限定されない。2画素以上にわたって、トランジスタを配置しても良い。
このように配置することにより、トランジスタの長さを任意に設計することが可能となる。その結果、レーザ照射の回数を増やすことが可能となる。レーザ照射回数が増えると、トランジスタにおけるチャネル形成領域の結晶状態のばらつきによる影響を低減することができるので、トランジスタの特性のばらつきを抑制することが出来る。
なお本実施の形態では、カラー表示の場合について述べた。しかし、本発明はモノクロ表示の場合に対しても適用できる。
また本実施の形態では、ストライプ配置の場合に付いて述べてきた。しかしながら本発明はこれに限定されず、デルタ配置などの別方法で配置された場合に対しても適用できる。
また本実施の形態では、駆動トランジスタが1つのトランジスタのみで構成される場合について述べた。しかし、直列や並列に接続した複数のトランジスタを用いて、1つの駆動トランジスタと同等の動作をさせることが可能である。したがって、それに対応させて、トランジスタを配置させたものに対しても本発明を適用できる。
また本実施の形態では、図4に示すように、トランジスタにおいて、チャネル形成領域よりも上側にゲート電極が形成されている構造、いわゆる、トップゲート構造のトランジスタを用いて説明した。しかしながら、図35に示すように、チャネル形成領域よりも下側にゲート電極が形成されている構造、いわゆる、ボトムゲート構造など、どのような構造のトランジスタであっても、適用できる。
なぜなら、本発明はそれらの構造には依存しないからである。
また本実施の形態では、画素の回路構成として、選択トランジスタと駆動トランジスタの一画素内に2つのトランジスタを有する場合に本発明を適用した例を述べた。しかしながら、本発明は別の回路構成に対しても適用できる。例として、図33や図34に示すように、特開2001ー343933、US 6229506 B1、特開平11ー219146、特開2001ー147659などに記載の構成が挙げられる。つまり、本発明は回路構成に依存しない。どのような回路構成であっても、本発明を適用することができる。但し、さまざまな回路構成に本発明を適用するときには、性能に影響を与えるトランジスタやばらつきの影響を受けやすいトランジスタに、本発明を適用することが効果的である。
[実施の形態5] 本実施の形態では、画素の配置を工夫した場合について、図19〜図22を用いて説明する。通常のストライプ配置では、RGBと横に並んでいる。そこで、図19では、縦にRGBと並んだ場合の画素におけるトランジスタの配置の概略図を示す。図19には、RGBが縦に並んでストライプ配置された4画素分の画素が記載されている。ただし、1色で1画素と考える場合は、12画素分の画素に相当する。各々の画素を識別するため、図19において、左から1画素目のR色の部分を画素R(i-1)、G色の部分を画素G(i-1)、B色の部分を画素B(i-1)と呼ぶ。同様に、2画素目のR色の部分を画素R(i)、G色の部分を画素G(i)、B色の部分を画素B(i)、3画素目の画素目のR色の部分を画素R(i+1)、G色の部分を画素G(i+1)、B色の部分を画素B(i+1)、4画素目の画素目のR色の部分を画素R(i+2)、G色の部分を画素G(i+2)、B色の部分を画素B(i+2)と呼ぶ。
各々の画素は、トランジスタを有している。例えば、画素R(i-1)は、該画素が有する発光素子を駆動するためのトランジスタを有する。それを、画素R(i-1)用駆動トランジスタ1901と呼ぶ。他の画素も、上記と同様である。
本実施形態では、図19に示すように、各画素の駆動トランジスタが、横方向に伸びており、横に配置されている別の画素の領域にまたがって配置されている。つまり、画素R(i-1)用駆動トランジスタ1901は、画素R(i)の領域にまでまたがって配置されている。同様に、画素R(i)用駆動トランジスタ1902は、画素R(i+1)の領域にまたがって配置されている。このように、図19ではある画素が有する駆動トランジスタは、その画素の横の画素の領域にまでまたがって配置されている。
ここで、図30に示すように、レーザの走査ピッチをMとする。そして、画素ピッチをNとする。トランジスタの長さをZとする。すると、トランジスタにレーザが照射される回数は、Z/Mとなる。ここで、Z>Nであるので、(Z/M)>(N/M)となる。
このように、レーザ照射回数を増やすことができるため、トランジスタ自体のばらつきを低減することができる。逆に、トランジスタの長さZが十分に長い場合は、レーザの走査ピッチMを従来よりも多少大きくすることができるので、画面全体に対するレーザを照射する回数を減らすことができる。ただし、図1ではトランジスタの長さZは、2画素にまたがっている。したがって、トランジスタに対する照射回数を増やすためには、走査ピッチMは2倍以下にしておくことが好ましい。その結果、処理速度が早くなり、短い期間で製造できるようになり、コストダウンにつながる。
次に、図19に対応した画素のレイアウト図を、図20に示す。図20では、一例として、画素R(i)のみについて記載している。図20に対応した回路図を、図21に示す。なお図19〜図21において、同一のものを指す場合は、同じ符号を用いている。
図20の特徴としては、以下のことを挙げることができる。
まず、駆動トランジスタが、選択ゲート線と平行に配置されている点が挙げられる。例えば、j行目選択ゲート線2001と平行に、各駆動トランジスタが配置されている。その結果、駆動トランジスタの長さを、容易に長くすることができる。
また、画素の色は、縦方向にRGBと並んでいる。その結果、横方向に駆動トランジスタを配置した場合、駆動トランジスタの長さを、容易に長くすることができる。
このように、駆動トランジスタの配置を工夫することにより、駆動トランジスタ、より正確には、駆動トランジスタのチャネル形成領域の長さを、画素ピッチよりも長くすることができる。
以上、2画素にわたってトランジスタを配置した例を述べてきた。しかし、本発明は、これに限定されない。2画素以上にわたって、トランジスタを配置しても良い。
そこで、2画素以上にわたって、トランジスタを配置した例として、3画素にわたってトランジスタを配置した場合を、図22に示す。
このように配置することにより、トランジスタの長さを任意に長く設計することができる。その結果、レーザ照射の回数が増える。レーザが照射される回数が増えると、トランジスタにおけるチャネル形成領域の結晶状態のばらつきによる影響を低減することができるので、トランジスタの特性のばらつきを抑制することが出来る。
なお本実施の形態では、カラー表示の場合について述べた。しかし、本発明はモノクロ表示の場合に対しても適用できる。
また本実施の形態では、ストライプ配置の場合に付いて述べてきた。しかしながら本発明はこれに限定されず、デルタ配置などの別方法で配置された場合に対しても適用できる。
また本実施の形態では、駆動トランジスタが1つのトランジスタのみで構成される場合について述べた。しかし、直列や並列に接続した複数のトランジスタを用いて、1つの駆動トランジスタと同等の動作をさせることが可能である。したがって、それに対応させて、トランジスタを配置させたものに対しても本発明を適用できる。
また本実施の形態では、図15に示すように、トランジスタにおいて、チャネル形成領域よりも上側にゲート電極が形成されている構造、いわゆる、トップゲート構造のトランジスタを用いて説明した。しかしながら、図35に示すように、チャネル形成領域よりも下側にゲート電極が形成されている構造、いわゆる、ボトムゲート構造など、どのような構造のトランジスタであっても、適用できる。なぜなら、本発明はそれらの構造には依存しないからである。
また本実施の形態では、画素の回路構成として、選択トランジスタと駆動トランジスタの一画素内に2つのトランジスタを有する場合に本発明を適用した例を述べた。しかしながら、本発明は別の回路構成に対しても適用できる。例として、図33や図34に示すように、特開2001ー343933、US 6229506 B1、特開平11ー219146、特開2001ー147659などに記載の構成が挙げられる。つまり、本発明は回路構成に依存しない。どのような回路構成であっても、本発明を適用することができる。但し、さまざまな回路構成に本発明を適用するときには、性能に影響を与えるトランジスタやばらつきの影響を受けやすいトランジスタに、本発明を適用することが効果的である。
また上述した以外の本発明の特徴を以下に述べる。本発明の半導体装置は、トランジスタがマトリクス状に複数配置されており、各トランジスタはレーザ光の照射により結晶化された半導体を有する。そして、複数のトランジスタの各チャネル形成領域は、第1の方向に延在するように配置され、複数の前記トランジスタのうち、前記第1の方向と垂直な第2の方向で隣接する少なくとも2つのトランジスタは、前記第1の方向に互いにずれた位置関係を有することを特徴としている。
前記第1の方向は、レーザーの走査方向に相当する。また、チャネル長を長くするように半導体を配置する場合、レーザーの走査方向はトランジスタのチャネル形成領域における電荷の移動方向に相当する。また、本発明を実施するための一例として、図1の画素R(i―1)用駆動トランジスタ101や、図5の画素R(i―1)用駆動トランジスタ501に示されるような形状の半導体のように、2つまたは3つの画素にまたがって半導体を配置する。このようにすると、トランジスタが有する各半導体のチャネル長が画素ピッチよりも長いのにも関わらず、画素内における半導体の占有面積をなるべく小さくすることが出来る。なお、半導体の形状は、上記のものに限定されるものではなく、半導体の長さが画素ピッチに対して長い形状を有するように配置するのであれば、どのような形状でもよい。また、チャネル形成領域に関して延在させるのは、チャネル長Lであってもよいし、チャネル幅Wであってもよいし、両方であってもよい。