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JP4328026B2 - 3−ヒドロキシプロパナールの接触水素化による1,3−プロパンジオールの二段階製造法 - Google Patents

3−ヒドロキシプロパナールの接触水素化による1,3−プロパンジオールの二段階製造法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明の背景
本発明は3−ヒドロキシプロパナールの接触水素化により1,3−プロパンジオールを製造する改良法に関する。
【0002】
1,3−プロパンジオールはポリエステルおよびポリウレタンの単量体単位として、また環式化合物の合成原料として使用される。
【0003】
2またはC1構造単位、またはC3構造単位、例えばアクロレインから出発し、3−ヒドロキシプロパナール(HPA)を経て1,3−プロパンジオールを製造するには種々の方法が知られている。アクロレインを使用する場合、これを先ず水性相において酸性触媒を存在させて水和してHPAをつくる。未反応のアクロレインを除去した後水和中に生成した水性反応混合物は、全有機成分に関し85重量%の3−ヒドロキシプロパナールの他に、なお約8重量%の4−オキサヘプタン−1,7−ジアールおよびそれよりも少ない重量比の他の有機成分を含んでいる。この反応混合物を水性相において水素化触媒を存在させて水素化し1,3−プロパンジオールをつくる。この1,3−プロパンジオールは当業界の専門家には公知の蒸溜および/または抽出法によって反応混合物から回収される。
【0004】
米国特許5,334,778号には3−ヒドロキシプロパナールを水素化する二段階法が記載されているが、この方法によればプロピオンアルデヒドとして表した残留カルボニル含量が500ppmよりも少ない1,3−プロパンジオールが得られる。水素化は30〜80℃において3−ヒドロキシプロパナールの変化率が50〜95%になるまで行われ、次いで100〜180℃において3−ヒドロキシプロパナールの変化率が実質的に100%になるまで水素化を継続する。適当な水素化触媒にはラネー・ニッケルの懸濁触媒、および活性炭、Al23、SiO2およびTiO2上に白金またはルテニウムが担持された触媒をベースにした担持触媒、並びに酸化物または珪酸塩上に担持されたニッケル触媒が含まれる。
【0005】
米国特許5,015,789号によれば、活性が極めて高いニッケル触媒は長期間に亙る安定性が不適切であり、この触媒を繰り返し使用すると水素化による変化率および反応速度が急激に減少する。その結果触媒充填物全体をしばしば更新しなければならず、それに伴ってニッケルを含んだ化合物の廃棄および回収という公知の問題が生じる。また可溶性のニッケル化合物が生じる可能性があり、これが生成物流の中に放出されるので得られた汚染物質を分離するために別の工程が必要になる。
【0006】
水素化工程は変化率、選択性およびそれによって達成される空間−時間収率によって特徴付けることができる。3−ヒドロキシプロパナールの変化率は次式によって定義される。
【0007】
X=HPAの%変化率
=(HPAの変化したモル数/HPAの使用したモル数)×100
水素化工程の選択性は所望の生成物へと変化した3−ヒドロキシプロパナールの量の目安である。
【0008】
%選択性=(1,3−プロパンジオールのモル数/HPAの変化したモル数)
×100
空間−時間収率は連続水素化工程の他の重要な特性であり、単位時間、単位反応容積当たりの生成物の得られる量として定義される。
【0009】
工業的規模で大規模に3−ヒドロキシプロパナールを水素化して1,3−プロパンジオールを製造する場合、水素化工程の経済的な実施可能性および製品の品質に関連して、変化率と選択性がほぼ100%に近いことが極めて重要である。1,3−プロパンジオールは水素化の後、蒸溜により生成物流に含まれる水、並びに残留3−ヒドロキシプロパナールおよび二次生成物から分離することができる。しかし残留3−ヒドロキシプロパナールおよび二次生成物のためにこの蒸溜による分離は非常に困難になり、残留3−ヒドロキシプロパナールと1,3−プロパンジオールとが反応してアセタール、例えば沸点が1,3−プロパンジオールに非常に近い2−(2’−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサン(HED)が生じるために、場合によっては不可能にさえなる。従って変化率および選択性が低いほど得られる生成物の品質は低下する。
【0010】
1,3−プロパンジオールを経済的に製造するためには、触媒が3−ヒドロキシプロパナールの水素化に対し高い活性を示すことも重要である。従って本発明の目的は、1,3−プロパンジオールの製造に対し可能な最小量の触媒を見出だすことである。即ち少容量の触媒を用いて3−ヒドロキシプロパナールから1,3−プロパンジオールへの変化率を最大にしなければならない。
【0011】
水素化触媒に対する他の重要な品質基準はその操作寿命である。良好な触媒では、その寿命全期間を通じて3−ヒドロキシプロパナールから1,3−プロパンジオールへの高い変化率と選択性を示すことが保証されなければならない。
【0012】
本発明の概要
本発明によれば、第1の低い温度の段階において酸化物に担持された金属の水素化触媒を使用して3−ヒドロキシプロパナールの水溶液を水素化し、第2の高い温度の段階においては活性化された炭素に担持された(即ち木炭に担持された)金属の水素化触媒を使用して水素化を継続する1,3−プロパンジオールの改善された二段階製造法が提供される。さらに特定的に述べれば、本発明方法は温度約30〜80℃、好ましくは約40〜80℃において、酸化物相に担持された金属からなる触媒を存在させ、変化率が約70%以上になるまで3−ヒドロキシプロパナールの水溶液を水素化し、次いで第2の水素化段階において温度約80〜180℃、好ましくは約100〜150℃で活性炭に担持された金属の水素化触媒を存在させ、第1の段階で得られた反応混合物を変化率が最高100%になるまでさらに水素化する方法から成っている。第2の水素化段階における温度は第1の水素化段階における温度よりも高い。第2の水素化段階の温度は第1の水素化段階の温度よりも約10〜100℃、好ましくは約20〜60℃高いことが好適である。
【0013】
本発明方法によれば、或る種の担体材料、例えばSiO2が高温で浸出する問題、および第1の低温における水素化段階で活性炭に担持された触媒が失活する問題を避けることができる。また、1,3−プロパンジオールへの選択性が増加することの利点は、第2の高温での水素化段階で活性炭に担持された触媒を使用することによって得られる。好適な具体化例においては、酸化物に担持された触媒はSiO2またはTiO2に担持されたルテニウムを含み、活性炭に担持された触媒は活性炭に担持されたルテニウムまたはパラジウムを含んでいる。
【0014】
本発明の詳細な説明
本発明方法は3−ヒドロキシプロパナールを水素化する改善された二段階法である。第1の低温段階においては、酸化物に担持された金属触媒の存在下において温度約30〜80℃、好ましくは約40〜80℃、さらに好ましくは約40〜70℃で、約70%以上の変化率が得られるまでHPA水溶液を水素化する。第1段階における変化率は少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%であることが好適である。第1の水素化段階からの反応生成物を加熱し、第2の高温段階において温度約80〜180℃、好ましくは約100〜150℃、さらに好ましくは約100〜130℃で、活性炭に担持された金属水素化触媒を存在させ、変化率が実質的に100%になるまでさらに水素化を行う。第2の水素化段階における温度は第1の水素化段階における温度よりも高い。第2の水素化段階の温度は第1の水素化段階の温度よりも約10〜100℃、好ましくは約20〜60℃高いことが好適である。
【0015】
活性炭に担持された金属の水素化触媒は、本発明の第1の水素化段階で使用される反応条件下における酸化物に担持された金属の水素化触媒に比べ迅速に失活することが見出だされた。驚くべきことには、低温段階の条件下で観測される失活にもかかわらず、活性炭に担持された金属触媒は高温の水素化段階で好適に使用できることが見出だされた。活性炭に担持された触媒は、第2の水素化段階においては、酸化物に担持された触媒に比べ、2−(2’−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサンの1,3−プロパンジオールへの変化率が改善されることが見出だされた。低温の水素化段階で見られるような活性炭に担持された触媒の迅速な失活は、高温の水素化段階では見られない。活性炭に担持された触媒の他の利点は、高温段階においては1,3−プロパンジオールの分解の程度が酸化物に担持された触媒に比べて減少し、その結果1,3−プロパンジオールの選択性と収率が増加することである。
【0016】
また、或る種の酸化物担体、例えばSiO2は、第2の水素化段階で使用されるような高温において、酸性の反応溶液が存在する場合安定ではないことが見出だされた。その結果、担体材料が反応生成物の中に浸出する。本発明方法では、低温の水素化段階で酸化物に担持された金属の水素化触媒を使用し、高温の水素化段階では活性炭に担持された金属触媒を使用することによって、この高温における浸出の問題を回避することができる。さらに、酸化物に担持された触媒は、一般に活性炭に担持された触媒に比べ低温の段階の条件下において改善された活性と使用寿命をもっている。
【0017】
炭素に担持された金属触媒の製造に適した活性炭の担体は、Wiley−VCH 1997年発行のR.Schloegl著、「Hnadbook of Heterogenous Catalysis」第1巻、147頁に記載されている。活性炭は一般に炭化された生体高分子からつくられ、例えば水蒸気による賦活または化学的賦活によって賦活されて種々の大きさおよび形状の分布をもった微小細孔を生成する。活性炭の細孔容積は原料および使用した賦活法に依存している。例えば天然グラファイト(0.1〜20m2/g)、合成グラファイト(0.3〜300m2/g)、グラファイト化したカーボンブラック(20〜150m2/g)、カーボンブラック(40〜250m2/g)、木材(300〜1000m2/g)、泥炭(400〜1200m2/g)、石炭(コークス)(200〜1000m2/g)、ココナツの殻(700〜1500m2/g)からつくられた活性炭が適している。活性炭は表面積が少なくとも約800m2/gであることが好ましい。市販されている炭素の担体にはNorit ROXおよびNorit CNR115活性炭が含まれる。市販されている活性炭に担持された金属触媒の例としては、Degussa触媒、H1171H/W型(2重量%のRu/C、粒径1.3〜2.4mm)、およびH154H/W型(2重量%のRu/Cおよび5重量%のRu/C、粒径2.3mm)がある。
【0018】
或る種の酸化物に担持された金属の水素化触媒を使用し、本発明の第1の水素化段階で得られた高濃度の1,3−プロパンジオールを含む溶液を水素化する場合、特に使用する水素化温度が約80℃以上である場合、少量の担体材料が反応混合物の中に浸出する恐れがあることが見出だされた。このことは、例えばSiO2、Al23およびMgOのような酸性溶液に対し安定性の少ない担体に対しては特に問題となる。例えば第1の低温段階(約30〜80℃)および第2の高温段階(約80〜180℃)を含む3−ヒドロキシプロパナールの水素化にSiO2に担持された触媒を使用すると、高温においてシリカの浸出が著しくなる。その結果触媒の寿命が減少し、1,3−プロパンジオールの蒸溜の際にシリカが沈澱して装置を汚す原因となる。
【0019】
これに対し、本発明の低温水素化段階の条件下では酸化物の担体の浸出はおおきな問題を生じない。また或る種の酸化物に担持された触媒、特にルテニウム触媒は第1段階において活性炭に担持された触媒に比べ改善された触媒寿命を示す。
【0020】
低温段階の水素化に使用する触媒の酸化物相に用いるのに適した酸化物材料の例としては、TiO2、SiO2、Al23、および/またはTiO2、SiO2およびAl23から成る群から選ばれる少なくとも2種の材料を含む混合酸化物、例えば珪酸アルミニウムがある。他の適当な酸化物相としてはシリカゲル、MgO、ゼオライトおよび/または二酸化ジルコニウムが含まれる。このような物質は例えばButterworthsのStiles Verlag 1987年発行、Alvin,B.著、「Catalyst Supports and Supported Catalysis」第2章および第3章に記載されている。第1段階の担体材料として酸化物相の混合物を使用することもできる。第1の水素化段階に使用される好適な酸化物相はSiO2およびTiO2である。酸化アルミニウムおよび酸化マグネシウムはあまり好適ではない。
【0021】
使用する二酸化チタンは熱的な方法で製造された二酸化チタン、特に焔加水分解法で製造された二酸化チタンであることができる。熱的な方法で製造された使用される二酸化チタンは例えば焔加水分解法で四塩化チタンからつくることができ、BET表面積は40〜60m2/g、全細孔容積は0.25〜0.75ml/g、平均一次粒径が20nm、密度が3.7g/cm3、X線構造はルチル20〜40%、アナターゼ80〜60%であり、二酸化珪素、酸化アルミニウムおよび酸化鉄による汚染度は0.5重量%より少ない。例えばDegussaのP25のような熱分解酸化チタンは触媒活性をもつ成分の担体として特に適しており、高温BET比表面積は平均50m2/g(DIN 66131によって測定)である。
【0022】
酸化物は米国特許5,364,984号記載のような当業界に公知の方法により成形してペレット、粒状物または押出し物のような成形品にすることができる。
【0023】
本発明方法に用いられる活性炭および酸化物に担持された触媒を製造するのに使用するのに適した触媒活性をもった金属には、ルテニウム、白金、パラジウムおよびこれらの金属の組み合わせが含まれる。担持された触媒をつくるのに2種以上の金属を用いることができる。酸化物または活性炭の担体の重量に関し約0.1〜20重量%、好ましくは約0.1〜10重量%、最も好ましくは約0.5〜5重量%の量で金属を担体に沈澱させる。第2の高温における反応段階では、第1の低温段階に使用される触媒の金属含量に比べ、金属含量が低い触媒を使用することができる。
【0024】
酸化物および活性炭の担体はアムステルダムのElsevier社から1976年に出版されたDelmon,B.、Jacobs,P.A.およびPoncad,G.編、「Preparation of Catalyst」の13頁に記載された初期湿潤(Incipient Wetness)法により金属で被覆することができる。このために担体の吸水能力を決定する。例えばルテニウム触媒を製造する場合、後で行われるルテニウムの被覆に対応する濃度をもった塩化ルテニウム水溶液をつくる。溶液の全量が吸収されるような吸水能力に従って担体に塩化ルテニウム水溶液を充填する。次いで充填した担体を好ましくは約20〜100℃においてネオン、ヘリウム、アルゴン、窒素のような不活性ガス雰囲気または空気中で1気圧において乾燥する。乾燥工程は加圧下または真空中で行うこともできる。乾燥した充填担体を次に好ましくは約100〜500℃において20分〜24時間の間、一般的には大気圧で窒素との混合物として水素濃度1〜100%において水素で還元して金属ルテニウムをつくる。還元した触媒を次に塩化物がなくなるまで、好ましくはCl-が100ppmより少なくなるまで随時洗滌する。この製造法により触媒担体上において金属が細かく細分化され、微結晶は透過型電子顕微鏡によって測定して約1〜5nmになる。
【0025】
米国特許5,334,788号記載の方法を用いて水素化を行う。この特許は参考のために添付されている。例えば撹拌式または流動式反応器を使用することができる。工業的規模で水素化を行うには固定ベッド式水素化反応器が特に適している。このような反応器では固定ベッド触媒の上に液体の反応混合物を導入された水素と一緒に流すかまたは滴下(trickle)する。反応混合物中に水素が良好に分布し、ガス/液体混合物を固定ベッドの全断面積に亙って均一に分布させるには、液体の反応混合物および水素を触媒ベッドの前で静止混合機の中に一緒に通すことができる。滴下式反応器が特に好適であり、Kirk−OthmerのEncyclopedia of Chemical Technology、第3版、19巻、880〜914頁(特に884頁)に記載されている。この反応器は、約30〜80℃、好ましくは約40〜80℃の反応温度が得られ、酸化物で担持された触媒を含む第1の段階でこの温度が維持され、活性炭に担持された触媒を含む第2段階では約80〜180℃、好ましくは約100〜150℃の反応温度が得られ維持できるように装備されている。第1段階において触媒ベッドは全触媒ベッド容積の約50〜95%、好ましくは75〜90%を占め、触媒ベッドの残りの容積が第2段階の活性炭に担持された触媒である。二つの段階の各々の温度は実質的に一定に保つか、或いは各段階に対し特定の温度範囲において次第に増加する温度プロフィールをもっていることができる。適切な温度プロフィールをもつ単一の反応器、或いは直列にした2個またはそれ以上の反応器を使用することができる。第2段階の反応に望ましい値まで温度を増加させるために、第1段階と第2段階の間に加熱区域が存在する。
【0026】
3−ヒドロキシプロパナールは一般に、水および供給原料の重量に関し3−ヒドロキシプロパナール濃度が2〜20重量%、好ましくは5〜15重量%であり、pHが約2.5〜7.0、好ましくは約3.3〜5.5の水溶液として反応器に供給される。連続法において液の空間速度は毎時約0.1〜10/時間であることが好適である。水素化反応は約5〜300バールの水素圧、好ましくは90バールより低い水素圧、さらに好ましくは約10〜60バールの水素圧で行われる。
【0027】
実施例
実施例1〜4および対照実施例A〜B
これらの実施例は、本発明方法の低温段階の条件下において酸化物に担持された触媒に比べ活性炭に担持された触媒の方が失活が大きいことを示す。
【0028】
長期間に亙る性能を確かめるために定常状態の条件下において触媒を試験した。水素化は、反応器の容積が140mlの滴下ベッド装置(Kirk−OthmerのEncyclopedia of Chemical Technology、第3版、19巻、880〜914頁(特に884頁))の中で連続的に行った。この装置は液体容器、固定ベッド反応器、および液体分離器から成っている。反応温度は熱交換媒体/オイル回路により調節した。圧力および水素流は電子的に調節した。ポンプを用いて3−ヒドロキシプロパナールの水溶液を水素流の中に配分し、この混合物を反応器の頂部に導入した(滴下ベッド操作)。この混合物が反応器を通過すると、得られた生成物を規則的な間隔で分離器から取り出した。いずれの場合にも50mlの触媒を使用し、供給溶液中の3−ヒドロキシプロパナールの濃度は10重量%、pHは約4.0にした。水素化温度は40℃、水素圧力は40バール、1時間当たりの液の空間速度LHSVは1.0/時間である。種々の実施例によって得られた試験の結果を表1に示す。反応生成物中の残留3−ヒドロキシプロパナールの濃度はGCで測定し、報告された変化率の計算に使用した。すべての実施例において選択率は98%より大きかった(ガスクロマトグラフで測定した1,3−プロパンジオールの濃度)。
【0029】
触媒は下記の方法で製造した。
【0030】
1.担体100g当たりのH2Oの量(g)の単位で担体の吸水率を決定する。
【0031】
2.担体250mlに充填するためにRnCl3を蒸溜水に溶解する。
【0032】
3.250mlの担体を被覆用の皿に入れ、この皿を回転させながらRuCl3溶液を担体の上に注ぐ。
【0033】
4.被覆した担体を室温において空気中で16時間乾燥し、次いで管状の炉の中で空気中で200℃に加熱する。
【0034】
5.次に触媒を200℃において8時間水素で還元し、触媒が室温に達するまで水素中で冷却する。
【0035】
6.還元した触媒を塩化物がなくなるまで40mlの蒸溜水で3回洗滌する。
【0036】
使用した担体は下記の特性をもっている。
【0037】
担体1: Grace Davison社(米国メリーランド州、Baltimore)製シリカゲル(0.8〜1.2mm)
名前: V432
担体2: Norit社(オランダ)製活性炭(直径2.3mm)
名前: Norit CNR 115(olive stones)
担体3: Norit社製活性炭(直径0.8mm)
名前: Norit ROX(泥炭性炭素)
担体4: 焔加水分解法で熱的に製造されたDegussa AG.(ドイツ、Frankfurt)製二酸化チタンP25。この担体を焼成(950℃で12時間)し、ヨーロッパ特許535 565号記載の方法で押し出して成形した。
【0038】
担体5: Rhone−Poulenc社(フランス)製Al2O3(直径1.1〜1.3mm)
名前: Spheralite 521
担体を被覆する間下記の条件を保持した。
【0039】
【表1】
Figure 0004328026
【0040】
【表2】
Figure 0004328026
【0041】
対照実施例AおよびB(活性炭に担持された触媒)に対する結果を実施例1〜4(酸化物に担持された触媒)の結果と比較すると、活性炭に担持された触媒は本発明方法の低温段階の条件下において酸化物に担持された触媒に比べ長期間に亙る安定性が悪いことが示される。対照実施例Bに使用されたRu/活性炭担体は初期活性が高い(24時間操作した後の変化率が99.7%)が、さらに72時間操作する間変化率は殆ど40%ほど減少した。
【0042】
これらの実施例に使用された酸化物触媒の中で酸化物に担持されたルテニウム触媒は失活の傾向を実質的に示さず、200時間以上の操作時間に亙り変化率は実質的に一定に保たれる。実施例4に使用したPt/TiO2触媒はRu/CおよびRu/酸化物触媒に比べ初期活性が低いが、Ru/C触媒に比べ変化率は時間と共にそれほど急激には減少しない。Pt/TiO2触媒に対して変化率は280時間操作した後に約25%減少するが、これに対し対照実施例AおよびBの活性炭に担持された触媒に対してはそれぞれ33%および40%減少する。
【0043】
実施例5および対照実施例C
これらの実施例は、本発明方法の高温段階の反応条件下においてTiO2に担持されたルテニウム触媒に比べSiO2に担持されたルテニウム触媒の安定性が低いことを示す。
【0044】
これらの実施例に使用された反応器および条件は実施例1〜4に対して上記に説明したものと同様であるが、1時間当たりの液の空間速度(LHSV)は2/時間である点が異なっている。水素の圧力は40バールであった。対照例Cでは5重量%Ru/SiO2触媒を使用し、実施例5では5重量%Ru/TiO2を使用した。5重量%Ru/SiO2触媒は、粒径が1.0〜2.0mmのGrace Davison社製のX239 SiO2を使用し実施例1〜4の方法を用いて製造した。2重量%Ru/TiO2触媒は、粒径が1.0mmのDegussa社製のP25 TiO2を使用して製造した。実施例1〜4の方法を用いて担体を含浸した。供給溶液は、温度40℃、水素圧力40バールにおいて上記の5重量%Ru/SiO2触媒を用い3−ヒドロキシプロパナール(HPA)の10重量%水溶液を変化率が90%より高くなるまで水素化して製造した。反応流出流の中の金属の濃度を誘導結合プラズマ光放射分光法によって分析し、結果を表3に示す。SiO2に担持された触媒を用いるとSiの浸出が激しく、そのため触媒が分解する。TiO2に担持された触媒はこれらの条件下においてTiの浸出を示さない。高温の水素化段階においてSiO2に担持された触媒を使用した場合、1,3−プロパンジオールの蒸溜中シリカの沈澱が生じ、装置が汚れる原因となる。またSiO2に担持された触媒は高温段階の条件下においては僅か数週間の触媒寿命しかもっていない。
【0045】
【表3】
Figure 0004328026
【0046】
実施例6〜9および対照実施例DおよびE
これらの実施例は、高温の水素化段階の条件下において2−(2’−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサン(HED)の水素化を行う場合、TiO2に担持されたRu触媒に比べ、活性炭に担持された触媒の方が高い活性をもっていることを示す。
【0047】
反応器は実施例1〜4に対し上記に説明したものと同じであるが、LHSVが2/時間である点が異なっていた。水素の圧力は40バールであった。操作条件および結果を下記表4に示す。供給溶液は18.61重量%の1,3−プロパンジオール(PDO)および0.09重量%のHEDから成る水溶液であるが、対照実施例Eでは供給溶液はPDO含量が19.92重量%、HED含量が0.09重量%であった。この供給溶液は温度70℃、水素圧40バールにおいて対照実施例Cの5重量%Ru/SiO2を用いHPAを水素化することによってつくった。蒸溜によって水を取除き1,3−プロパンジオール溶液を濃縮した。NaOHの希薄溶液を加えてpHを調節した。
【0048】
【表4】
Figure 0004328026
【0049】
これらの結果は、高温段階において活性炭に担持された触媒を使用して得られた改善された結果を示す。各pHにおいてRu/CおよびPd/C触媒は、高温の水素化段階の条件下でのRu/TiO2触媒と比較した場合、HEDの変化に対し高い活性(XHED)を示す。また流出流中におけるPDOの濃度が高いことによって明らかなように、活性炭に担持された触媒は1,3−プロパンジオールを分解する傾向が小さい。パラジウム触媒はルテニウム触媒と同等な結果を与え、パラジウム触媒はHEDの水素化では高い活性を示すが、PDOの分解活性は僅かに低い。Ru/TiO2触媒は実施例5に示されているようにTi含有化合物の浸出を示さないが、1,3−プロパンジオールの分解が減少し、HEDの変化率が改善され、1,3−プロパンジオールの選択性が増加しているため、高温段階においては活性炭に担持された触媒の方が好適である。この結果は酸性条件下においてHEDの変化率が良好であることをも示している。
【0050】
実施例10〜12
これらの実施例は、活性炭に担持されたルテニウムおよびパラジウム水素化触媒を使用した場合の2−(2’−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサン(HED)の変化および1,3−プロパンジオールの分解に対する温度の影響を示す。
【0051】
反応器は実施例1〜4に対し上記に説明したものと同じであるが、LHSVが2/時間である点が異なっていた。水素の圧力は40バールであった。操作条件および結果を下記表5に示す。表5には上記実施例7〜9の結果も含まれている。
【0052】
【表5】
Figure 0004328026
【0053】
温度を増加すると、HEDの変化率(XHED)は増加するが、PDOの望ましくない分解の増加の原因にもなる。パラジウム触媒はルテニウム触媒に比べ高温においては優れた結果を与える。パラジウム触媒はHEDの水素化の活性が高く、またPDOの分解活性は低く、温度150℃において非常に優れた結果を示す。
【0054】
実施例13〜15および対照実施例F
これらの実施例は2段階工程の高温段階においてRu/SiO2を用いた場合に比べRu/C触媒を用いた方が得られるPDOの選択性が改善されることを示す。
【0055】
これらの実施例に使用した反応器の構成は上記実施例1〜4に記載したものと同様であったが、3個の独立に加熱した滴下ベッド反応器を直列に連結した点が異なっている。反応器1および2はそれぞれ2400mlの触媒を含んでいる。反応器3は1600mlを含んでいる。3−ヒドロキシプロパナール(HPA)の10重量%水溶液をLHSVが1.2/時間になるような流速で第1の反応器に供給した。第1の(低温の)断熱的な反応段階に似せて実験を行うために、第1および第2の反応器をそれぞれ60℃および70℃(対照実施例Fでは80℃)に加熱した。対照実施例Fでは最初の二つの反応器に同じ触媒(5重量%Ru/SiO2、対照実施例C参照)を充填し、実施例14〜15では同じ粒径分布をもった同様な触媒(5重量%Ru/SiO2、Grace X432 SiO2)を充填した。最後の反応器を100〜130℃に加熱して第2の(高温の)段階に似た条件をつくった。本発明の実施例においては第3の反応器にはRu/C触媒を使用した。対照例Fではすべての3個の反応器に対し5重量%Ru/SiO2を使用した。
【0056】
反応器1へのHPA供給流の組成をガスクロマトグラフ法(GC)で分析した。操作条件を表6にまとめる。
【0057】
【表6】
Figure 0004328026
【0058】
反応器2および3からの反応器流出流の組成をガスクロマトグラフ法(GC)で分析し、HPA、HEDおよびPDOの濃度を決定した。供給流および反応器2または反応器3の中のこのようにして得られたHPAの濃度を使用して、反応器2および3の後の全体的なHPAの変化率(XHPA)を計算した。反応器2および3の流出流中のPDO、HEDおよびHPAの濃度のGC分析値を使用し、反応器2および反応器3の後の1,3−プロパンジオールの収率をYPDO=XHPA×SPDO/100(ここでS=選択率)として計算した。ΣHPA+HEDとして定義される「残留カルボニル」を反応器2および3に対して計算した。結果を表7に示す。
【0059】
【表7】
Figure 0004328026
【0060】
実施例13〜14によれば、350時間の操作時間の後でもRu/C触媒は3−ヒドロキシプロパナールおよび2−(2’−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサンの変化に対し高い活性をもち続けていることが示される。またこの操作時間を通じ著しい失活は全く起こっていないことも示されている。
【0061】
これらのすべての実施例に対しHPAおよびHEDの全体的な変化率は高いが、反応器3の後での(高温段階での)PDOの収率は本発明の実施例においてだけ高く、同時にカルボニルは完全に変化している。Ru/SiO2に比べRu/Cを用いた方が反応器2の流出流中のHEDおよびHPAは反応器3の中で遥かに高い割合で反応してPDOを生成している。対照実施例Fでは反応器3の中で1,3−プロパンジオールの分解が著しく起こり、PDOの収率が低下している。

Claims (10)

  1. 3−ヒドロキシプロパナールの水溶液を接触的に水素化して1,3−プロパンジオールを製造する方法において、
    ヒドロキシプロパナールの水溶液を第1の水素化段階に通し、酸化物相に担持された第1の金属から成る第1の水素化触媒の存在下に、温度30〜80℃において3−ヒドロキシプロパナールの変化率が少なくとも70%になるまで水素化し、
    第1の水素化段階で得られた反応溶液を第2の水素化段階に通し、活性炭に担持された第2の金属から成る第2の水素化触媒の存在下に、温度80〜180℃において3−ヒドロキシプロパナールの変化率が最高100%になるまで水素化し、この際第2段階の水素化温度は第1段階の水素化温度よりも高くする工程からなることを特徴とする方法。
  2. 第1の水素化段階での変化率が少なくとも90%であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 酸化物相はTiO2、SiO2、Al23、MgO、ゼオライト、ZrO2、および混合酸化物から成る群から選ばれ、該混合酸化物はTiO2、SiO2およびAl23から成る群から選ばれる少なくとも二つの種類の酸化物であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 酸化物相はSiO2、Al23、MgOおよびそれらの混合物から成る群から選ばれることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 第1の金属はルテニウムおよび白金から成る群から選ばれ、第2の金属はルテニウム、パラジウムおよび白金から成る群から選ばれることを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 第2の金属はルテニウムおよびパラジウムから成る群から選ばれることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 第1の水素化触媒はSiO2上に担持されたルテニウムから成ることを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 第2の水素化触媒は活性炭上に担持されたルテニウムから成ることを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 水素化は、第1の触媒ベッド中に第1の水素化触媒を含み第2のベッド中に第2の水素化触媒を含む固定ベッド水素化反応器中で行い、第1の触媒ベッドは全触媒ベッドの最高50〜95容積%を占め、第1のベッドの温度は30〜80℃の範囲であり、第2のベッドの温度は80〜180℃の範囲であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 第1の水素化段階および第2の水素化段階を別の固定ベッド水素化反応器中で行うことを特徴とする請求項1記載の方法。
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