JP4326972B2 - 周波数オフセット補償回路及び方法 - Google Patents
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Description
また、UWの位相誤差を検出して補足を行う場合には、検出誤差が大きいことや、UWの後のデータ部でキャリアオフセットの時間変動があるために安定度の高い発振器が要求されるという問題があった。
また、等化器を組み込んだキャリアオフセット補償回路の場合には、オフセット周波数に対応できる範囲が狭いという問題があった。
直交検波器11は多値変調された信号をI相Q相の各成分信号に分離する。一般的な構成では、直交検波器11の入力には帯域通過フィルタ、また出力にはロールオフフィルタによる波形整形がなされるが、図1では直交検波器に含まれるとして省略してある。直交検波器11内部の構成は限定しないが、直交検波器の出力時点までに信号はデジタル化されるとする。
よって、送信側では、図3に示したようにフレーム毎にその先頭に送受信機間で既知のユニークワード(UW)を送信信号中に組み込んで伝送し、受信側の初期位相補正部で各シンボル毎にその位相をθ=Tan−1(Qr/Ir)により求め、UWの各シンボルの本来の位相(初期位相判定部13が記憶している)との差の時間的変化から周波数オフセットを算出する。
尚、シンボル位相の求め方は、arcTanによる位相計算に限定されるものではなく、従来から知られているような他の位相検出手段を用いても構わない。
乗算器141は、入力された受信信号に、後述するタップ係数更新器144で更新されたタップ係数を乗算するものである。
判定器142は、タップ係数が乗算されたデータの領域判定を行うものであり、仮にシンボルマッピングとしてQPSKを用いている場合、出力は4値化される。
加算器143は、タップ係数が乗算されたデータとその領域判定結果との差分(誤差)を求める加算器(減算器)である。
タップ係数更新器144は、入力される誤差に応じて、この誤差を最小にするようなタップ係数を求め、出力するものである。ここで、タップ更新アルゴリズムとしては、二乗平均誤差を最急降下法に基づいて最小にする最小二乗(LMS)アルゴリズムを用い、タップ数を1タップで構成している。本発明はタップ数を1に限定するものではなく、例えばタップ数が2以上の等化器の1タップ目のタップ係数の虚数部を位相誤差情報として用いることも可能だが、タップ数は1が最も望ましい。
そして、初期位相判定部13により初期位相がほぼ除去されている場合、タップ係数はフレーム毎にリセットされて初期値(1+j0)が設定される。これにより等化器の等化誤差の収束を早くする。
まず、積分器17をリセットしてVCO12の出力周波数を初期値に設定する(S01)。この動作は通信開始時(周波数変更時)に1度行われる。
次に現在のシンボルがUW区間であるかを判定する(S02)。UW区間であるなら(Yes)、初期位相判定部13で位相判定を行い(S03)、UW区間が終了してない場合(No)には(S04)、UW区間判定(S02)に戻り、UWの位相判定を繰り返す。UW区間が終了したら(Yes)、初期位相判定部13でこのフレームに対する周波数オフセット補正値を算出し(S05)、積分器17はこのオフセット補正値を積分する(S06)。また、等化器14にリセットをかけてタップ係数を初期値(1+j0)に設定し(S07)、UW区間の判定に戻る。
一方VCO制御側では、虚部抽出部15がタップ係数の虚数部を取り出し(S12)、ループフィルタ処理(S13)した結果を積分して(S14)、積分結果がVCOに設定される。以上の処理が完了するとUW区間の判定に戻り、次のシンボルに対してもタップ係数が(1+j0)に近づくように制御する。
また、フレーム毎に送受が切り替わるTDD方式でなく、フレームが連続する場合等には、S07等が不要になることもある。
また本発明は、本発明と同一出願人による特願2003−294524、及び特願2003−78666に記載の発明と組み合わせることを妨げない。例えば、等化器14のほかに複数タップの等化器を備えてもよく、更にタップ係数の大きさを用いて振幅補償を行ってもよい。
従来の位相あるいは周波数差検出方法、例えば複素共役を用いた遅延検波やクロスプロダクト回路などでは、検出結果が振幅に影響され、純粋な位相若しくは周波数を示すものではなかったのに対し、本実施例によれば、初期位相判定部13が正確に周波数オフセットを検出し、検出した周波数オフセットをちょうど補償するような制御電圧をVCO12に入力するので、ごく短時間で周波数オフセットを補償することが出来る。
フィルタの伝達関数は、制御ループの遅延時間や要求される応答特性に応じて設計する事柄であるが、本実施例ではビットシフトにより2―nを乗算する、単に利得を調整するスルーである。
YI:=XI×WI−XQ×WQ、YQ:=XI×WQ+XQ×WI
ただし:=は代入を右辺を左辺に代入することを意味する。
判定器143はY(n)をシンボル判定し、Y(n)に最も近い正規のシンボル点上の信号R(n)を出力する。加算器143は出力Y(n)からR(n)を減算して誤差信号e(n)を出力する。つまり、
eI:=YI−RI,eQ:=YQ−RQ
タップ係数更新器は、誤差e(n)に基づいて次のタップ係数W(n+1)をW(n+1)=W(n)−μX*(n)e(n)として出力する。つまり、
WI:=WI−μ×(eI×XI+eQ×XQ),
WQ:=WQ−μ×(eQ×XI−eI×XQ)
により、タップ係数が更新される。ただしμはステップサイズパラメータであり、一般に知られる技術により値が設定される。またX*(n)はX(n)の複素共役である。
また本実施例を実施例1と組み合わせ、初期位相判定部13はUWの前半において実施例2で動作しUWの後半において実施例1で動作するようにしても良い。
15:虚部抽出部、16:ループフィルタ、17:積分器
Claims (2)
- 既知のシンボルとデータとを備える無線フレームを受信するデジタル無線受信機の周波数オフセット補償回路であって、
受信されミキサで周波数変換され直交検波されたデジタル信号に含まれるシンボルの位相誤差に基づき周波数オフセットを算出する初期位相判定部と、
前記デジタル信号を等化するタップ数が1の等化器と、
初期位相判定部の出力及び前記等化器のタップ係数の虚数部に基づく値を積分する積分器と、
積分器の出力に基づく周波数を発生して前記ミキサに与える発振器と、を備える周波数オフセット補償回路。 - 既知のシンボルとデータとを備える無線フレームを受信するための周波数オフセット補償方法であって、
前記シンボルの期間に、ミキサで周波数変換され直交検波されたデジタル信号に含まれるシンボルの位相誤差を算出するステップと、
前記シンボルの終了時若しくは終了前に少なくとも1度、前記位相誤差に基づき周波数オフセットを算出し、積分器が前記周波数オフセットを積分し、積分器の出力に基づきミキサに与える周波数を更新するステップと、
前記データの区間に、タップ数1の等化器が、前記デジタル信号を波形等化し、領域判定し、前記波形等化の結果と前記領域判定の結果との誤差を算出し、誤差に基づきタップ係数を更新するステップと、
前記データの区間に、前記タップ係数の虚数部をフィルタリングして積分器に入力し、積分器が積分結果を出力し、積分器の出力に基づきミキサに与える周波数を更新するステップと、を有する周波数オフセット補償方法。
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