JP4325824B2 - 高熱伝導性窒化珪素焼結体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軽量で優れた機械的特性を持つと共に、高熱伝導性を示す窒化珪素焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、優れた機械的特性を有する窒化珪素焼結体については、焼結助剤の選択、繊維やウィスカーの添加、特定の形状の粒子を組合せた組織を持たせる(特開平8−319165号公報参照)、特定の粒度の原料窒化珪素粉末を用いる(特開平8−12306号公報、特開平8−48564号公報参照)、原料窒化珪素粉末中のハロゲン元素含有量を下げる(特開平9−25168号公報参照)等、各種の提案がなされている。しかし、これらの提案された手法には熱伝導率を高める効果はない。
【0003】
また、窒化珪素焼結体の熱伝導率を高める方法については、焼結助剤にイットリアのみを用いHIP(熱間等方圧)焼結する方法〔「日本セラミックス協会学術論文誌」第97巻、第1号、56〜62頁(1989年)参照〕、アルミニウム不純物の少ない原料を使用する方法(特開平4−17526号公報、特開平4−219371号公報参照)、Al等の金属不純物及び酸素含有量の少ない原料粉末を使用し、イットリア及びランタン族元素酸化物と、場合によりハフニウム、チタニウム、ジルコニウム等の酸化物を焼結助剤として使用する方法(特開平11−100273号公報、特開平11−100274号公報)などが開示されている。しかし、熱伝導率が高い窒化珪素焼結体を得ようとすると、抗折強度が低下し、高熱伝導率と大きな抗折強度は両立することが困難である。
【0004】
優れた機械的特性と高い熱伝導率を併せ持った焼結体は、特開平9−30866号公報や特開平11−116341号公報に記載されているが、前者は高温高圧下での焼成が必要なので、できた製品が高価になり、後者は窒化珪素ウィスカーを添加するので焼結性が悪くなり焼結温度を高くしなければならないという欠点を有している。特開平11−116341号公報では、焼結温度条件として1950℃未満では焼結密度が上がらず、2100℃を超えると過度に粒成長して強度が低下すると記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記にかんがみてなされたものであり、その目的は、高い熱伝導率と優れた機械的特性を併せ持った窒化珪素焼結体を、比較的マイルドな条件で焼結して得ることができ、その結果安価な窒化珪素焼結体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明を概説すれば、本発明は、構成する窒化珪素粒子の平均円形度が0.80以上であり、β化率が10%以上80%未満、酸素量が0.5〜1.8質量%、比表面積が12〜22m2/gである窒化珪素粉末に、希土類酸化物、酸化珪素、及び酸化マグネシウムよりなる群から選ばれる1種以上を、合計量が2.5〜14質量%となるように添加し、更に 、窒化珪素ウイスカーを0.1〜8.5質量%添加した後、混合し、成形し、窒素分圧が雰囲気下で焼結させることを特徴とする窒化珪素焼結体の製造方法である。
【0007】
本発明は、希土類酸化物が、酸化イットリウム、酸化ネオジム、酸化ランタン、酸化イッテルビウム、及び酸化エルビウムよりなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする前記の窒化珪素焼結体の製造方法であり、また、酸化イットリウム、酸化ネオジム、酸化ランタン、酸化イッテルビウム、及び酸化エルビウムよりなる群から選ばれる1種以上の量が、酸化イットリウム、酸化ネオジム、酸化ランタン、酸化イッテルビウム、及び酸化エルビウムよりなる群から選ばれる1種以上と、酸化珪素、及び酸化マグネシウムよりなる群から選ばれる1種以上との合計量の70質量%以上であることを特徴とする前記の窒化珪素焼結体の製造方法である。
【0008】
また、本発明は、焼結温度が1750℃〜1950℃であることを特徴とする前記の窒化珪素焼結体の製造方法である。
【0009】
加えて、本発明は、窒化珪素ウイスカーが予め表面を水熱処理したものであることを特徴とする前記の窒化珪素焼結体の製造方法であり、好ましくは、窒化珪素ウイスカーの平均直径が2〜5μmであり、平均長さが20〜50μmであることを特徴とする前記の窒化珪素焼結体の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明に用いる窒化珪素粉末としては、構成する窒化珪素粒子の平均円形度が0.80以上であり、β化率が10%以上80%未満、酸素量が0.5〜1.8質量%、比表面積が12〜22m2/gであり、好ましくは、β化率が20〜60%、酸素量が0.7〜1.5質量%、比表面積が14〜18m2/gである窒化珪素粉末を用いる。
【0011】
構成する窒化珪素粒子の平均円形度が0.80未満の粉末を用いると、粉末の異方性が悪影響を及ぼし、緻密化しにくくなったり、焼結体に強度や熱伝導率の異方性をもたらしたりするので好ましくない。ここで、窒化珪素粉末を構成する窒化珪素粒子の平均円形度は、例えば、フロー式粒子像分析装置(東亜医用電子株式会社製FPIA−1000)を用い、測定粒子数が1000個以上となるように試料濃度を調整し、測定することができる。
【0012】
また、β化率が80%以上の場合には、焼結性が悪くなり、比較的低い焼結温度で焼結させる際に十分に緻密な焼結体を得ることができなくなる傾向がある。また、β化率が10%未満の場合には長時間焼成しないと熱伝導率が上がらない傾向がある。上記理由で20〜60%のβ化率の窒化珪素粉末が好ましく用いられる。窒化珪素粉末のβ化率測定は、X線回折装置〔例えば、理学電機株式会社製、ガイギー フレックス(Geiger Flex)2013型〕を用いて、2θ=32〜38度の範囲を測定し、X線回折チャートに記録した後、チャート上の35.2度〔α窒化珪素の(210)面〕、34.5度〔α窒化珪素の(102)面〕、36.0度〔β窒化珪素の(210)面〕、33.5度〔β窒化珪素の(101)面〕の回折線について、各々のピーク高さを測定し、次式により算出する。
【0013】
β化率(%)=(B210+B101)/(A210+A102+B210+B101)×100
ここで、A210、A102はそれぞれα窒化珪素(210)面、(102)面のピーク高さ(mm)であり、B210、B101はそれぞれβ窒化珪素の(210)面、(101)面のピーク高さ(mm)である。
【0014】
窒化珪素粉末の酸素量については、0.5質量%未満では焼結しにくく、1.8質量%を超えると熱伝導率に悪影響を及ぼすので好ましくない。また、比表面積については、12m2/g未満では焼結時に十分緻密化できないし、22m2/gを超えると窒化珪素粉製造時の粉砕に要するコストの増大や酸素量の増加による熱伝導率への悪影響があり好ましくない。なお、窒化珪素粉末中の酸素量は、当該窒化珪素粉末を助燃剤と共にグラファイトるつぼに入れ、インパルス炉中で加熱し、生成したCOガスを赤外吸収法により定量する方法に依れば良く、例えば、酸素、窒素同時分析装置(HORIBA EMGA−2800)を用い、社団法人日本セラミックス協会の窒化珪素粉末JCRMR004を標準試料に用い測定する。
【0015】
窒化珪素粉末中の不純物については極力少ないことが好ましいが、特に、熱伝導を阻害するアルミニウムは極力少ないことが望まれ、本発明者の検討に依れば、300ppm以下、更に好ましくは150ppm以下がよい。窒化珪素粉末中のアルミニウムの定量法としては、試料を加圧酸分解後、フッ化水素酸により珪酸を揮発し残留物を酸に溶解させ、この溶液中のアルミニウムをICP−AESにより定量する方法で良い。
【0016】
本発明において、窒化珪素粉末に添加してその焼結を助長する、いわゆる焼結助剤として、希土類酸化物、酸化珪素、及び酸化マグネシウムのうちから選ばれる1種以上を用いる。前記組成を採用するとき、窒化珪素ウイスカーが混合されている窒化珪素粉末であっても、低い温度範囲条件下でも十分に緻密で、高熱伝導性と、機械特性に優れる窒化珪素焼結体を得ることができる。殊に前記焼結助剤の量を合計で2.5〜14質量%を窒化珪素粉末に添加するとき、1750〜1950℃の比較的低い温度範囲で焼結することができ、好ましい。
【0017】
前記希土類酸化物に関しては、本発明者の検討結果に依れば、酸化イットリウム、酸化ネオジム、酸化ランタン、酸化イッテルビウム、及び酸化エルビウムのうちから選ばれる一種以上を選択するとき、前記効果が一層得やすく好ましい。
【0018】
更に、本発明において、酸化イットリウム、酸化ネオジム、酸化ランタン、酸化イッテルビウム、及び酸化エルビウムよりなる群から選ばれる1種以上の量が、酸化イットリウム、酸化ネオジム、酸化ランタン、酸化イッテルビウム、及び酸化エルビウムよりなる群から選ばれる1種以上と、酸化珪素、及び酸化マグネシウムよりなる群から選ばれる1種以上との合計量の70質量%以上となるようにするとき、高い伝導率を有する窒化珪素焼結体が得られることから、好ましい。
【0019】
一方、焼結助剤のうち、酸化珪素や酸化マグネシウムは、焼結温度を下げ焼結しやすくする働きがあり、0.2質量%以上の添加が好ましいが、あまりにも添加しすぎると熱伝導率を低下させるので、2.0質量%以下に留めるのが好ましい。
【0020】
本発明においては、焼結体の熱伝導率を高めると共に機械的特性を向上させるために、窒化珪素ウィスカーを、0.1〜8.5質量%添加する。0.1質量%未満では前記効果が顕著でないし、8.5質量%を超えると、焼結がし難くなる傾向を示すからである。
【0021】
本発明の製造方法によれば、従来公知の方法に比べて、焼結温度が1750〜1950℃と低くなるので、窒化珪素が熱分解しにくくなり、HIP焼結等の特殊で高価な装置を用いる必要がないし、また、焼結時の温度制御性が高くなる等、熱伝導性と機械的特性に富む窒化珪素焼結体を高い生産性で提供できる。
【0022】
本発明において、窒化珪素ウィスカーをそのまま添加すると、原料粉末の焼結性が低下する場合が時として観察される。その場合には、水の沸点以上の温度下(例えば110〜140℃の温度範囲下)で水蒸気と接触させてその表面を予め処理(以下、水熱処理という)したものを用いると、前記原料粉末の焼結性が阻害されなくなるので、好ましい。この理由は明らかでないが、本発明者らは、窒化珪素ウイスカー表面に生じるシリカが、前記窒化珪素ウイスカーを窒化珪素粉末に混合したときに窒化珪素粉末の焼結性を助長するように働くため、その結果、全体としての原料粉末の焼結性が阻害されないと推察している。
【0023】
窒化珪素ウイスカーの大きさについては、直径が小さいもの、長さが短いものは熱伝導率や機械的特性の向上効果が小さく、平均直径が5μmを超えたり平均長さが50μmを超えたりすると坑折強度を低下させることから、平均直径が2〜5μm、平均長さが20〜50μmであることが好ましい。なお、窒化珪素ウイスカーの平均直径と平均長さは、少なくとも100個以上の窒化珪素ウイスカーについて、個々の窒化珪素ウイスカーの長さとそれに垂直な方向で直径を電子顕微鏡下で観察、測定し、平均値を算出すれば良い。
【0024】
本発明においては、窒化珪素粉末と焼結助剤と窒化珪素ウィスカーとを所定配合割合で混合し、成形するが、混合と成形の方法は特に制限されるものではなく、従来公知の混合、成形方法を適用すればよい。また、成形時に多量の有機質バインダーを用いた場合は、焼結前にバインダー成分を除去するために脱脂処理を行う。
【0025】
本発明においては、前述の組成を有しているので、その焼結温度は1750〜1950℃で十分緻密化した、優れた機械的特性と高い熱伝導率を兼ね備えた窒化珪素焼結体を得ることができ、例えばカーボン発熱体を備えた電気炉等の一般的な炉を用いることができ、HIP焼結や一次焼結後の高温での二次焼成という特別の装置、操作を必要としない。更に、焼結温度が低いので焼結時の窒素分圧は1MPa未満で充分であるが、雰囲気の確保、制御性から窒素圧力として0.2〜1MPaが好ましく選択される。なお、焼結に際しては、成形体を窒化ホウ素や窒化珪素製のふた付きの容器に収納し、前記容器ごと加熱するのが一般的である。
【0026】
本発明の製造方法で得られる窒化珪素焼結体は、細かい窒化珪素粒子からなるマトリックス中に、針状の窒化珪素粒子が分散する組織となり、窒化珪素ウィスカーのうち、直径が3μm以上であるウィスカーの占める割合が10〜65面積%となっている。そして、窒化珪素焼結体の熱伝導率は、互いに直交するX、Y、Z方向の熱伝導率の平均値が90W/mK以上であると共に、前記X、Y、Z方向における熱伝導率の値が±10W/mK以内であり、部材に方向性がなく、仮に当該窒化珪素焼結体より所望形状の小片を切り出すことを想定する場合に、どの部分をどの方向に切り出しても同じ特性が得られるという特徴がある。更に、抗折強度(四点曲げ)は600MPa以上、破壊靱性は7MPam1/2以上を示す。
【0027】
【実施例】
以下、実施例と比較例に基づいて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0028】
(窒化珪素粉末の製造)
高純度金属珪素粉末を窒化珪素製ボールを用いた振動ミルにより粉砕し、平均粒径を13μmとした。得られた金属珪素粉末100質量部に骨材〔電気化学工業(株)製窒化珪素粉末:商品名SN−P21FC〕を10質量%、及び所定量のフッ化カルシウムを加え、振動ミルで粉砕、混合し、窒化珪素を主成分とする焼結体容器に嵩密度が0.8〜1.0g/cm3となるように充填し、バッチ式の反応炉を用いて窒化を行った。
【0029】
炉内を窒素ガス置換した後、昇温を開始し、窒化反応が開始しない500℃から不活性ガスであるアルゴンガスを導入し800℃までの間に所定(表1参照)の窒素ガス分圧とした。その後、更に1300℃になるまでアルゴンガス及び/又は窒素ガスを導入しながら昇温し、1300℃に達した時点で反応ガスである窒素ガスとアルゴンガスの混合ガスを導入し、窒素分圧が500hPa以上を維持しながら1450℃まで昇温した。窒化の際には、最大反応速度が5%/hr以下になるように、窒素ガスとアルゴンガスの混合比を制御しながら窒化反応を行った。
【0030】
得られた窒化珪素のインゴットを、ジョークラッシャー及びロールクラッシャーにより粗粉砕し、更に鉄系ボールを粉砕メディアとし分散媒を水として湿式アトライターミル(容積5リットル)を用いて微粉砕を行った後、スラリーを抜き出した。このスラリーに、330質量部のHClを加え撹拌した後、50質量部のHFを加え更に撹拌した。この際スラリー温度が50〜80℃の範囲になるように加温した。その後デカンテーションを行い、水による洗浄と吸引濾過を行った。次に、濾過した窒化珪素の集合体を乾燥・解砕し窒化珪素粉末を得た。得られた窒化珪素粉末の特性を、合成条件と共に示した。ここで、平均粒子径の測定は、レーザー散乱式粒度測定計(LEDS and NORTHRUP社マイクロトラックSPA7997型)を用いて行った。
【0031】
【表1】
【0032】
〔実施例1〜15〕
上記の各種窒化珪素粉に対して、各種焼結助剤を表2〜表5に示す割合で配合し、ボールミルを用いアルコール中で96時間混合した。そのスラリーを乾燥、解砕し、それに市販のβ型窒化珪素ウィスカー〔宇部興産(株)製〕を表2〜表5に示す割合で配合してV型ブレンダーで混合し、「ウィスカー混合粉末」とした。窒化珪素ウィスカーは、場合により120℃で96時間水熱処理した後、乾燥して使用した。
【0033】
この混合粉末を10MPaでプレス成形した後、200MPaでCIP成形した。この成形体を、窒化ホウ素〔電気化学工業(株)製、N1グレード〕製ふた付き容器内に置き、カーボン発熱体を備えた抵抗加熱炉を用いて窒素分圧0.9MPa下、表2〜表5に記載した温度で焼結し窒化珪素焼結体を得た。前記窒化珪素焼結体に関して、機械的特性を測定する試片は4×5×45mmのものより、熱伝導率を測定する試片は直径20mm×高さ15mmのものより、いずれも機械加工して作成した。なお、熱伝導測定用試片は、高さ方向をZ方向に、それに垂直な互いに直交する2方向をX方向、Y方向と定め、前記三方向に対して垂直に直径10mm×高さ2mmの円板を得ている。窒化珪素焼結体の特性に関し、JIS−R1611によるレーザーフラッシュ法で、機械的特性のうち抗折強度試験はJIS−R1601による4点曲げ試験方法を用い、破壊靱性試験はJIS−R1607によるSEPB法を用いて行った。これらの結果を表2〜表5に示した。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
〔比較例1〜9〕
表6、表7に示す各種条件以外は実施例と同じ操作で窒化珪素焼結体を作製し、得られた窒化珪素焼結体の特性を調べた。結果を表6、表7に示す。
【0039】
【表6】
【0040】
【表7】
【0041】
【発明の効果】
本発明の製造方法は、軽量で、抗折強度と破壊靱性の両方の機械的特性に優れる高熱伝導性窒化珪素焼結体を得ることができ、その焼結条件は従来の窒化珪素焼結体を得るための焼結温度より低く、焼結後のより高温あるいは高圧での二次焼成が不要である。また、焼結体の表面を加工することなく、そのまま使用できるなど、製造に必要なエネルギーを少なくでき、延いては製造コストを安くできる特徴がある。
【0042】
本発明の製造方法により得られる窒化珪素焼結体は、自動車用部材、電子機器用部材、化学装置用部材、宇宙航空用部材等、広範囲な分野で利用することができ、多大な効果をもたらしうるものである。
Claims (6)
- 構成する窒化珪素粒子の平均円形度が0.80以上であり、β化率が10%以上80%未満、酸素量が0.5〜1.8質量%、比表面積が12〜22m2/gである窒化珪素粉末に、希土類酸化物、酸化珪素、及び酸化マグネシウムよりなる群から選ばれる1種以上を、合計量が2.5〜14質量%となるように添加し、更に、窒化珪素ウイスカーを0.1〜8.5質量%添加した後、混合し、成形し、窒素雰囲気下で焼結させることを特徴とする窒化珪素焼結体の製造方法。
- 希土類酸化物が、酸化イットリウム、酸化ネオジム、酸化ランタン、酸化イッテルビウム、及び酸化エルビウムよりなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1記載の窒化珪素焼結体の製造方法。
- 酸化イットリウム、酸化ネオジム、酸化ランタン、酸化イッテルビウム、及び酸化エルビウムよりなる群から選ばれる1種以上の量が、酸化イットリウム、酸化ネオジム、酸化ランタン、酸化イッテルビウム、及び酸化エルビウムよりなる群から選ばれる1種以上と、酸化珪素及び酸化マグネシウムよりなる群から選ばれる1種以上との合計量の70質量%以上であることを特徴とする請求項2記載の窒化珪素焼結体の製造方法。
- 焼結温度が1750℃〜1950℃であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の窒化珪素焼結体の製造方法。
- 前記窒化珪素ウイスカーが予め表面を水熱処理したものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の窒化珪素焼結体の製造方法。
- 前記窒化珪素ウイスカーの平均直径が2〜5μmであり、平均長さが20〜50μmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の窒化珪素焼結体の製造方法。
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