JP4318168B2 - 光ファイバ端面の検査装置 - Google Patents
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Description
このような工事においては光ファイバは、光ファイバ接続器により光ファイバ同士を突き合せたり、光ファイバ端末にコネクタを装着しコネクタ接続したりするが、この接続部で光伝送特性が低下することが発生する。この光伝送特性に影響する原因の1つは光ファイバ端面の平坦度にある。従って、光ファイバを接続する際には、光ファイバ端面を平滑に切断することが必要となる。
このような問題を解決するため、従来は、顕微鏡を用いて光ファイバの端面を検査していた(例えば、特許文献2参照)。
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を改良し、特に、光ファイバの端面の形状、粗さ等の端面の状態を簡単に検査可能にして、能率的な光ファイバの敷設・配線を可能にした顕著な作用・効果を奏する新規な光ファイバの検査装置を提供することにある。
前記第1装着部に光ファイバの一方の端部を装着し、第2装着部に他方の端部を装着し、第1装着部に挿着された光ファイバの一方の端面に光源部の光を入射せしめた状態で、または光を入射せずに止めた状態で、第2装着部に挿着された光ファイバの他方の端面の画像を拡大光学部で拡大してカメラ部で撮影し、このカメラ部で撮影した画像データを画像表示部に表示でき、
また、光源部の光を光ファイバの他方の端面に照射し、端面で反射した光は拡大光学部における光学部品をとおしてカメラ部に結像し、カメラ部に結像した光ファイバ端面の像を映像信号に変換して画像表示部に入力して表示でき、
また、前記画像表示部は、画像処理部を有し、この画像処理部での前記画像データの微分処理により光ファイバ端面の表面粗さを強調して表示でき、
さらに、光ファイバの一方の端部を第1装着部に装着し、他方の端部を第3装着部に装着し、光ファイバの一方の端面に前記光源部の光を入射せしめ、他方の端面から出射する光量を光量検知手段で検出し、この出射光量の検出値を前記画像表示部に表示できることを特徴とする。
また、画像表示部は、画像処理部を有し、この画像処理部で画像データの微分処理により光ファイバ端面の表面粗さを強調して表示できるので、光ファイバ端面の表面粗さを容易に検査できる。
さらに、光ファイバの一方の端部を第1装着部に装着し、他方の端部を第3装着部に装着するだけで、光ファイバの一端面より光を入射させ他端面より出射する光量を光量検知手段で検出し、その出射光量の検出値が前記画像表示部に表示できるので、光の伝送損失の程度を知ることができ、これにより光ファイバ端面の状態や平坦度を判断できる。
これらにより光ファイバ端面の合格、不合格の判定が容易にできる。
これにより光ファイバ端面の傷等の不具合が強調して表示されるため、正確な検査がさらに容易となる。ここで端面の傷等とは、端面の傷、切欠、凹凸、不純物の付着を含む。
これにより検査項目の変換や拡大を図ることができる。
また、本発明の光ファイバ端面の検査装置は、カメラ部への結像に、オートフォーカス機能を備える。
これにより自動的にカメラ部に結像を図ることがるできる。
これにより光ファイバ端面の検査結果が、容易に確認でき、合否(良否)の判定が迅速に可能となる。
これにより外部での検査が可能となるし、外部に検査を依頼することもできる。また、データの収集も可能となる。
(1)第1装着部に光ファイバの一方の端部を装着し、第2装着部に他方の端部を装着することで、
a.光ファイバの一方の端面より光を入射し、他方の端面より出射している状態で、他方の端面を撮影した拡大画像で観察・検査できる。
b.光ファイバの一方の端面より光を入射せずに他方の端面を撮影した拡大画像で観察・検査できる。
c.光ファイバの他方の端面に光を照射し、その反射光にて撮像した拡大画像で観察・検査できる。
d.前記拡大画像のaとb、aとc、bとcおよびaとbとcとで比較観察・検査できる。
e.光ファイバ端面の表面荒さの値から光ファイバ端面の表面荒さの程度を検査できる。
f.また、第1装着部に光ファイバの一方の端部を装着し、第3装着部に他方の端部を装着することで、一方の端面から入射し、他方の端面から出射する光量を検出でき、予め測定した出射光量の基準値と比較することができる。
このようにこの発明の光ファイバ端面の検査装置は、1つの装置において前記a〜fの検査ができるので、これらの検査から光ファイバ端面の状態の良否の判定検査を、容易に精度よく行なう事ができる。
要するに、検査しようとする光ファイバ端面を装着部に挿着するだけで、その光ファイバ端面の状態(傷、凸凹、切欠、不純物の付着など)を観察・検査して、また、光ファイバ端面の表面荒さを知ることで、さらに、出射光量を測定して伝送損失の程度を知ることで、光ファイバ端面の良否の判定を容易に行うことができる。
(2)小型で持ち運び(携帯)が容易であり、敷設・配線の工事現場や各家庭に備えたり、携帯することができる。
(3)従って、光ファイバの敷設・配線工事現場や各家庭において、必要に応じて、光ファイバ端面の状態(傷、凸凹、切欠、不純物の付着など)、形状などを観察・検査することができるから、光ファイバの敷設・配線工事が能率的になり、正確で迅速な接続作業が可能となる。
(4)外部記憶装置、外部表示部および外部プリンター等に接続可能なので、外部(遠方)での検査が可能となるし、外部に検査を直接依頼できるし、複数人が同時に検査することもできる。また、データの収集もできる。
光源部1は、光ファイバ100の端面を撮影・検査したり、光量を測定するために、光ファイバ100の一方の端面101に検査光を入射せしめるためのものである。
カメラ部2は、光ファイバ100の他方の端面102の画像を撮影するものであり、例えば、CCDカメラ等で構成される。この光ファイバ100の他方の端面102の画像の撮影は、光ファイバ100の一方の端面101に光源部1の光を入射せしめ、他方の端面102より出射せしめた状態で行う場合と、光源部1からの光の入射を止めた状態で行う場合とがあり、いずれか一方でもよいが両者を併用すると比較することで精度のよい検査が可能となるので好ましい。
また、光源部1にて光ファイバ100の他方の端面102を照射し、端面102で反射した光は、対物レンズ82、ハーフミラー81をとおしてカメラ部2に結像し、カメラ部2に結像した光ファイバ端面の像を映像信号に変換して画像表示部6に入力して拡大して表示することができる。
なお、符号11は、画像表示部6への表示機能の選択、輝度等を調整するキー群である。
また、光ファイバ100の一方の端面101を第1装着部3である装着挿入孔31に挿着し、他方の端面102を第3装着部5である装着挿入孔51に挿着し、光ファイバ100の一方の端面101より光源部1の光を入射し、他方の端面102から出射する光量を光量検知手段12で検出することで、その出射光量の検出値を検出値表示装置16として用いる画像表示部6に表示することができるし、予め測定した出射光量の基準値と比較することができる。このことから光ファイバ端面102の状態の良否、例えば、傷、凸凹、切欠、不純物の付着などの判断を行うことができる。
(1)光ファイバの一方の端面より光を入射し、他方の端面より出射している状態で、他方の端面を撮影した拡大画像で観察・検査できる。
(2)光ファイバの一方の端面より光を入射せずに他方の端面を撮影した拡大画像で観察・検査できる。
(3)光ファイバの他方の端面に光を照射し、その反射光にて撮像した拡大画像で観察・検査できる。
(4)前記拡大画像の(1)と(2)、(1)と(3)、(2)と(3)および(1)と(2)と(3)とで比較観察・検査できる。
(5)光ファイバ端面の表面荒さの値から光ファイバ端面の表面荒さの程度を検査できる。
(6)また、第1装着部3(31)に光ファイバ100の一方の端部101を装着し、第3装着部5(51)に他方の端部を装着することで、一方の端面101から入射し、他方の端面102から出射する光量を検出でき、予め測定した出射光量の基準値と比較することができる。
このようにこの発明の光ファイバ端面の検査装置は、1つの装置において前記(1)〜(6)の検査ができるので、これらの検査から光ファイバ端面の状態の良否の判定検査を、容易に精度よく行なう事ができる。
具体的には、本例では、端面の傷、凸凹、切欠等の状態をよりわかりやすく表示するために、カメラ2で撮影した画像データを微分処理して表示するようにしているため、なめらかでない(不具合な)部分があると、その部分が検出され、このため、表面の粗さが強調して表示される。
そして、この第2の実施の形態では、カメラ部2で撮影された画像データは、画像処理部61で上記した画像処理がなされ、この画像処理されたデータがモニタ部駆動回路62に加えられ、モニタ部駆動回路62の制御に基づき、画像処理されたデータが液晶表示装置等で構成したモニタ部63上に表示される。
なお、画像処理部61は、ROMに格納されたソフトウエアで制御され、ハードウエアとしては、通常のコンピュータが備えているCPU、RAMを有するハードウエアで簡単に構成することが出来る。
なお、上記画像処理部61の構成例は、一例にすぎず、必要に応じて、ROMを交換することで、画像処理の内容を変更できるように構成すれば、技術の変化に対応して、最新の検査を行うことも可能になる。
2 カメラ部
3 第1装着部
4 第2装着部
5 第3装着部
6 画像表示部(液晶表示装置)
7 筺体
8 拡大光学部
10 調整ノブ
11 キー群
12 光量検知手段
16 検出値表示装置
61 画像処理部
62 モニタ部駆動回路
63 モニタ部
81 ハーフミラー
82 対物レンズ
100 光ファイバ
101 光ファイバの一方の端面
102 光ファイバの他方の端面
Claims (6)
- 光ファイバの端面の検査装置であって、光源部と、光ファイバの一方の端部を装着し、その端面より該光源部の光を入射できる第1装着部と、カメラ部と、該カメラ部の同軸上に設けられ、光ファイバの他方の端部を装着する第2装着部と、該第2装着部とカメラ部との間に設けた拡大光学部と、光量検知手段と、該光量検知手段に連結する第3装着部と、これらの部材を収納する筺体とを備え、
前記第1装着部に光ファイバの一方の端部を装着し、第2装着部に他方の端部を装着し、第1装着部に挿着された光ファイバの一方の端面に光源部の光を入射せしめた状態で、または光を入射せずに止めた状態で、第2装着部に挿着された光ファイバの他方の端面の画像を拡大光学部で拡大してカメラ部で撮影し、このカメラ部で撮影した画像データを画像表示部に表示でき、
また、光源部の光を光ファイバの他方の端面に照射し、端面で反射した光は拡大光学部における光学部品をとおしてカメラ部に結像し、カメラ部に結像した光ファイバ端面の像を映像信号に変換して画像表示部に入力して表示でき、
また、前記画像表示部は、画像処理部を有し、この画像処理部での前記画像データの微分処理により光ファイバ端面の表面粗さを強調して表示でき、
さらに、光ファイバの一方の端部を第1装着部に装着し、他方の端部を第3装着部に装着し、光ファイバの一方の端面に前記光源部の光を入射せしめ、他方の端面から出射する光量を光量検知手段で検出し、この出射光量の検出値を前記画像表示部に表示できることを特徴とする光ファイバ端面の検査装置。 - 前記画像表示部は、前記カメラ部で撮影された画像データの端面の傷、切欠、凹凸、不純物の付着の不具合を微分処理により強調して表示するための画像処理部を有し、この画像処理部で画像処理された画像データを前記画像表示部のモニタ部上に表示するように構成したことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ端面の検査装置。
- 前記拡大光学部および/または画像表示部を駆動するソフトウエアは、交換可能である請求項1記載の光ファイバ端面の検査装置。
- 前記カメラ部への結像は、オートフォーカス機能を有することを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ端面の検査装置。
- 予め測定した出射光量の基準値と比較することで合否の判定ができる合否判別回路を有し、画像表示部に表示する機能を有することを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ端面の検査装置。
- 前記光ファイバ端面の検査装置は、外部記憶装置、外部表示部および外部プリンター等への接続端子を具備することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光ファイバ端面の検査装置。
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